artwork-440x440



今回の「キニナル曲」はこれだ!

・タイトル   BUNNY GIRL
・アーティスト AKASAKI
・作詞     AKASAKI
・作曲     AKASAKI
・編曲     DAIKII(AWSM.)
・リリース日  2024年10月2日

自分のランキング作ってて、ここのところ気になっていたのが、この曲。

でも、AKASAKI初めて聴く名前だけどもいったい何者?
・・という訳でちょっと調べてみたけども、今一つ素性がよくわからない。
もっとも、まだメジャーデビューというわけではなく、それ以前にインディーズからのリリースというわけでもなさそう。つまりは既存の音楽流通の流れに乗ったアーティストでは、まだないらしい。
分かったのは、どうも福岡在住のtunecore発のアーティストらしい・・・ってこと。

しかしねぇ、tunecoreも少し前まで、チート楽曲の巣窟だったり、ちょっと胡散臭いところがあったけども、いまは、この曲のように一般のヒットチャートにも曲が出るようになったりして、イメージは大分変りましたね。
もっともアーティスト側の利用形態としてTIKTOKと連携して使用している場合が、最近では目立ち、TIKTOKでバズった曲のフルサイズをすぐにtunecoreを通して聴いたり、ダウンロードできるっていうのが大きいんだろうけども。
既存のレーベルではそこまでタイムリーな流通が出来ないですからね。



ところで、AKASAKIってヒト、まだ18才なんだって?
それにしては、大人っぽい歌詞、メロディラインもコード進行も、一聴すると、もろ70年〜80年代のB級な昭和の歌謡曲なんだよなぁ。

本当に18才? と思いたくなるような時代錯誤な1曲。

この曲の出だし、この曲の「主題」とも言えそうなAメロのへんちくりんなコード進行にしてもメロディラインにしても、これは我々の世代な1曲っていうイメージですよ。

我々世代と言っても、かなり昔の記憶にあるような・・・。 うん90年代ではないよな。 
さらに限定的に言ってしまえば1982年以前、まだ「80年代」の定番フォーマットが確立してなかったころのイメージですよ、これは。

「一曲セレクト」でも常々書いているように、80年代の定番フォーマットのサウンドは、シンセ、デジタル録音が定着して、軽薄短小、無臭無味でドライなサウンド だからさ。
この曲は、それ以前の、もっと「ドロッ」とした「70年代歌謡」な臭いを感じる。

そもそも「バニーガール」自体70〜80年代初期っていうワードだし、存在じゃん。


いわんやZ世代・・・うんにゃ、すでにα世代っちゅうの? いずれにしても、世代的には全く知らないはずだけども、一体どこからこんなメロディラインやコード進行を覚えたんでしょうねえ。

きっとサブスクやYOUTUBEから覚えたんだろうなぁ。

そういう意味では、逆に、実に「今」を象徴している曲かもしれない。

しかしね、よくよく聴くと、米津っぽくもあるし、藤井風っぽくもあるな。

それを考えると、米津も、藤井風も根っこの部分は70年代〜80年代初期の「70年代サウンド」なのかもな。 まあ、今さらなんだけども。。。

逆に言えば、我々よりも上の世代にとっては、ティーン以前の一番多感な時代を彷彿とさせるサウンドなわけで、だから、我々世代にとっても、すなんり受け入れられるわけで。
米津が、ここんところNHK受けがいいのは、そういうところが多分にあると思うし。

そんなところを考えると、この曲も、我々世代にもすんなり入ってくる1曲だと思う。

逆に、今の若い子たちには、この手のなんていうのか夜に向けたようなドロッとした手触りのサウンドは新鮮なんだろうなぁ。。

今は、コンプライアンスが叫ばれ、法令遵守という方向で「健全」さが漂う曲が多いじゃん。 なんちゅうのかな、その逆の「ヤバさ」「不健全さ」を感じる曲は、少なくなったし。
そもそも、今や「放送禁止」曲なんてのも死語になっちゃったわけで。


ワタシらが子供の頃、歌謡曲なんて聴いてると、「そんな不健全な音楽を子供が聴くもんじゃありません」ってよく言われたじゃん。

いや、あれは、ワタシが田舎育ちだったからなのかなぁ。 でも今やそんなことは全くないわけで、そもそも、学校の運動会のBGMに一般のヒット曲使うことなんて昔は考えられなかった。

そのくらい今は一般のヒット曲、歌謡曲が「健全」になったといえるわけで。。。

そういう「健全」さに、今の若者はちょっと飽きが来てるんじゃないのかな? 

今、昭和っていう時代が、若い人たちに羨望の目で見られるのは、そういう昭和時代の、ある意味の「不健全さ」「汚らしさ」なんじゃないのかなぁ・・とも思えたりするんだよね。

個人的に子供の頃、「そんな不健全な音楽を子供が聴くもんじゃありません」っていう大人に対して、公然と歌謡曲を聴いてたのは、そういう「健全」な大人に対してのレジスタンスだったもの。今、思えば。

今の時代は、全く逆で、こういう一見、不健全と思える曲が受けてるのは、「健全」になってしまった世の中に対しての、若者からのレジスタンスなんじゃないのか・・・と思えたりするわけなんだよね。

今後この手の曲が増えるかもなぁ。。。
いいことかどうなのかはよくわかんないけど。。。





よろしかったらポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ J-POPへ
にほんブログ村