かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

Vaundy

【キニナル曲】踊り子 / Vaundy

さらにさらに、間髪入れずに「キニナル曲」もう1曲〜 
Vaundy 「踊り子」

2021_11_踊り子_Vaundy


まずはデータから

・タイトル     踊り子
・アーティスト   Vaundy
・作詞       Vaundy
・作曲       Vaundy
・リリース日    2021年11月17日
・発売元      Vaundy Artwork Studio
・タイアップ :You tube Premium CM曲

先週配信開始した、今年7曲目のシングル。
昨年に続き、1年間に7曲のシングルリリースとは、いまどきのアーティストのリリースペースには舌を巻いてしまう。

少し前に あいみょんでも同じようなことを書いたような気がするけど。。 
 
配信が主流になって、浮き沈みのサイクルはさらに激しくなり、リリースし続けないと、すぐに忘れられてしまう・・ということから、今どきの若いアーティストは、短期間のウチにリリースし続けるんだ・・・ということなんだけども。。
果たして、こんなペースでリリースし続けていて「潰れ」ないんだろうか・・なんて、オジサンとしては心配になってしまうんだけど・・・。

70年代から80年代にかけては、3か月リリースローテーションっていうのがヒット曲の主流だった。
あの頃でさえ日本のリリース間隔はクレイジーと言われていたけど、今や毎月リリースっていうアーティストも珍しくないもんね。 
今年の紅白に出場する平井大なんかもそうだし、毎月リリースではないけどYOASOBIのリリースペースも早いしな。
兎も角、ほとんどの人たちが自作自演なんだから驚きだぁ。

そのくらいのタフさと、才能の埋蔵量の豊富さがないと、今のヒット曲界は渡り歩いていけないんだろうけど、正直、それは、ワタシなんかの想像をはるかに超えてますね。
でも、最近の若いコたちにとっては、このスピード感が今のデフォルトな感覚なんだろうな。

このヒト、個人的には、最初は今一つ受け入れがたかったんだけども、ここ数曲を聴いてると、若いコにしては、意外とわかりやすい、素直なメロディラインであることに気が付いてきましたね。簡単に言えばキャッチーなのよ。 今回の新曲もサビは分かりやすいし。
ただ、素直でアクが少ない分、もうひとつ抜け出せないのかも。
2曲前の「Tokimeki」なんてのはもろそうだけど、手触りとしては藤井風に比較的近いような気がする。けど、現在のところの藤井風との差はその辺なんだろうな。




MV出演は、今をときめく小松菜奈さん。これだけでも話題性充分だわな。

え? だれだ? 「踊り子」と聞いて、村下孝蔵、 フォーリーブスかと思った・・っていう方は。。。



【キニナル曲】地球儀 with Vaundy / Aimer

202105_地球儀_Aimer


久々に引き続いての「キニナル曲」だっ
今回引っ張ってきた曲は、Aimerの「地球儀 with Vaundy」

まずはデータです。

・タイトル   地球儀 with Vaundy
・アーティスト Aimer
・作詞       Vaundy
・作曲       Vaundy
・編曲       Vaundy
・リリース日 2021年4月14日 (アルバム「Walpurgis」)
                          2021年3月16日   (ネット配信)
・発売元  SMEレコーズ

少し前に、ここでもトピックスを上げたかと思うんだけども、遅ればせながらradikoプレミアムを契約して、エリアフリーで日本全国のラジオ局のカウントダウン番組を聴きまくっている今日この頃なんですね。

何で、今更ながらradikoプレミアムで日本全国のラジオ局のカウントダウン番組を聴きまくっているのか。

「今」の時代のヒットをリアルで感じたいからっていうのが一番の理由かなぁ。

そうであればSpotifyのプレイリストを聴きまくってもいいし、You tubeのランキングから最新動画を見まくってもいい。いまはいろんな手段があるわけで、他にも手段があるんぢゃないの?・・と思われるかもしれないけど。。。

でも、カウントダウン番組なんですね。ワタシにとっての最新曲の「情報源」は。

やっぱりテレビ・ラジオを通じての「ベストテン番組」全盛期に育ってきた、世代だからさあ。 
能動的に情報を集めるのがヘタなんだよね。 どうしても受動的に耳に入ってきた曲だよりのところがあるのよ。

それに、SpotifyとかYoutubeだと、自分に興味がありそうな曲しか聴かないじゃん。 
そうじゃなくて、本来なら自分で進んで聴きそうもない曲でも、ラジオから偶然に流れてくることによって「刺さる」ってこともあるからさ。

そう意味でも、やっぱradikoを活用したくなるわけです。

おかげで、最近の「ヒット曲」にも付いていけるようになってきましたね。 

「今」を感じるには、やっぱり実際に曲を聴かなきゃ分からないですから。
・・・なんて至極当たり前のことなんだけど、長年ヒット曲を追っかけると、ろくに曲を聴かずに頭で
理解しようとしてるところもあったんでね。

今の若いコのように、ところどころ「ぱっと聴き」で理解できるんだったら、違ったやり方もあるのかもしれないけど、ワタシ、それぞれの曲を理解する・・というか消化するのに、えらい時間がかかるんだよね。

これは、今に始まったことじゃなくて、昔っからそう。 

兎に角、1曲を何度も何度もリピートして聴いて、初めて「ああ、そうか」と分かるタイプ。
だからこれまで覚えた曲数も、持っている音源曲数もいわいる音楽好きを自認している人たちよりも全然少ないと思う。

radikoプレミアムを通して、日本全国のカウントダウン番組を聴き倒すことは、1曲を何度も聴くことになるからさ、曲を消化するためにも有効なんだよね。

80年代、ランキング番組全盛の頃は、兎に角ありとあらゆるランキング番組を聴きまくって、当時のヒット曲を消化してたからさ。それを再現しているわけなんだよね。


・・というわけで、最近radikoで全国のカウントダウン番組を聴いてて、気になっている曲が今回引っ張ってきた曲。

Aimer「地球儀 with Vaundy」。


先月リリースされた、フルアルバム「Walpurgis」のリード曲として、3月にネットでは先行配信されているこの曲。

まあ、リード曲ということと、ネットダウンロードでも配信されているということで、カウントダウン番組の対象となっているわけですね。

しかも、FMを中心にここの所、各カウントダウン番組の上位に軒並みランクしてきており、だから、耳にすることも多い。 それで引っかかったわけなんだけども。


ただね、どこに引っかかったのか・・っていうが、正直言って、まだ分かんないんだよね。

・・・・なんじゃそれ  いいかげんだなぁ・・・と思われちゃうかもしれないですけど。。。


ラジオを聴いてると、掴みどころがないんだけども、なんか引っかかる曲だなぁ・・と言う曲ってありません?

つかみどころがないんなら、本来はスルーしたくなるところなのに、妙に引っかかる・・と言う曲。

個人的には、まさにこの曲がそうなんだよな。

恐らく、この曲は、まだ私の中にないようなタイプの曲なんだろうね。 自分の中に無いから直感的には理解できない。 もし、私の中にあるような曲だったら、直感的に理解できるからさ。

今年に入ってこういう曲が多いんだよねぇ。 良くわからないけど、なんか妙に引っかかるような曲。
少し前にヒットしたヨルシカの「春泥棒」なんかもそうだったな。

きっと、今年に入って、ヒット曲の、曲としてのタイプが変わってきているのかもしれない。
すくなくとも昨年までのヒット曲の傾向にはなかったような新しいタイプのヒット曲。


ここ数年、ネット配信を中心とした、いわいる超ロングヒットが次々に生まれてきているけども、それらの曲って、概して分かりやすい曲が多いんだよね。 わかりやすいというか、とっつきやすい曲。

昨日書いたヒゲダンにしても、あいみょんにしても、 昨年大ブレイクしたYOASOBIや、瑛人の「香水」にしても、聴いた瞬間、「あ、これ・・・」って思う曲が多いんだよね。 
これは、これまで長年ヒット曲を聴いてきて、自分の中にあるような曲の感覚・・・タイプの曲だからなんだと思う。だから、逆に言えば安心して聴けるわけでさ。超ロングヒットしている理由も分かるんですよ。

今年に入っても、Adoの「うっせぇわ」とか、優里の「ドライフラワー」なんかはその類だな。
まあ、それぞれの曲の好き嫌いは別にしてさ。


その点から言えば、だからこそ最近・・・今年に入ってのヒット曲は、また一つ進んだ新たなタイプの曲が増えて来たんじゃないのか・・とも思ったりしているところなんですよ。


正直、50過ぎて、これまで自分の中になったようなタイプの新曲を聴き込んで、理解して、消化するってのは、エネルギーが要りますわ。頭が固くなってきている分理解するにも余計時間がかかるし。
10〜20代のころは、それが全く苦にならなかったし、柔軟だったんでどんどん「新曲」を覚えて行けたけどさ。

だから同年代の方々が、最近は「新曲」には向かわないで過去曲に向かうってのは、よくわかるんだよね。
よくキャリアの着地点とか言われるけど、音楽の聴き方にもそういう着地点があると思う。
あの時代の曲のほうが、今の曲より聴いてて楽しいし、シックリ来るよね。。っていう。

でも、個人的には、まだそれを許さないんだよね。だから、新しい曲にも、まだ目を向けていきたい。
確かにワタシも、過去曲聴いてるほうが聴いてて楽だし、気分的にも楽しいしんだけどさ。 どうもそれだけでは満足しない自分もいたりするんだよなぁ。まだ新曲も聴いていきたいっていう思いも強いんだよね。 
天邪鬼。厄介な性格ですわ。

あ、だからと言って、通常「1曲セレクト」で書いてるような過去曲を否定するわけではないんだけどさ。 そこは誤解しないで欲しいなぁ。




でも、なんだかよく分かんけど、引っかかる曲・・・で終わったんじゃ、あまりにも酷いんで、今の時点での引っかかるところ、キニナル点は書いておきますわ。

まずもって、MVのAimerさん本人から、この声質は想像できないなぁ・・という点。

そそそ、個人的にはAimerさんについて、よく分からないで書いてるんでさ。 

ハスキーとは少し違う、少々「がさついた」ような声質、 おおざっぱな歌い方、MVの丸眼鏡に童顔のAimerさんからは、ちょっと想像がつかないんだよなぁ。

曲調は、表面上はR&Bのような少々黒っぽさを感じたりするんだけども、純粋なR&Bとも違う。
ファンキーなベースとギターカッティングが織りなすリズム体の上に、おおざっぱな歌い方のAimerさんのボーカルが乗っかってる。

特に ♪ どうしようなんて MOTION〜 ♪ っていうサビのフレーズとかさ。

なんか不思議な脱力感を感じたり。これが今まで感じたことないような感覚なんだよね。
そこがこの曲の面白いところであり、引っかかるところなんだよなぁ。

もっと聴き込んでくれば、さらに分かってくる部分もあるかもしれないですが。。。。

ただ、言えることは単純にどういう傾向の・・と言うんではなく、この曲はいろんなタイプの曲要素が、複雑に絡み合った曲ではありますね。

wikipediaにも書いているように、かなり多岐にわたったジャンルのアーティストが好きなようだし、そんな傾向がこの曲にも出て来ているんだろうな。

まあ、このジャンルにこだわらず多岐にわたったアーティストを好み、曲を聴いてきた・・っていうのは、今の若いアーティストの特徴だと思うし、そういう幅広いフィルターを通した楽曲だからこそ、これまでかったようなタイプの曲が出てくるんだろうな・・・・というのは、この曲を聴いてると、なんとなくわかるような気がしますね。


だけども、この曲が収録されているアルバム「Walpurgis」、この曲と、intro、outroの曲以外は全曲にタイアップが付いてるんだな。これはスゴい罠。
残念ながら、個人的にはこの曲のほかは、まだ聴いてないんだけども全曲、捨て曲無しってことなんだろうな。



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