まさか、自分がキョンキョンのコンサートに行く事になるとは想像が付かなかったよなぁ。

たしかにここ20年ほど、頻繁にライブに行くようになってるけど、あくまで、いわいるロック系か、あるいはクラシック系がほとんど。
アイドル系のライブ・・・うんにゃコンサートは、一昨年の斉藤由貴さんの35周年ライブ以来で、それまでも縁が無かったですからね。

でもね、昨年、配信ライブで見た「唄うコイズミさん 筒美京平リスペクト編」が凄くよかったんだよね。
昨年末、リアルにキョンキョンの40周年のコンサートツアーを開催というのが分かって、一も二もなくチケット奪取に「チケットぴあ」のサイトに走ったわけよ。

本来ならば、東京あるいは、東京近辺に行きたい・・と3/21の中野サンプラザのチケットを取ろうと思った。

でも、いや待てよ・・・、3/21と言ったらデビュー40周年当日やんか。。。 こりは、チケット予約殺到するんじゃないか・・・っていう予感が走って、第2希望として、群馬公演も併せて予約してみた。

恐らく、群馬だったら、中野サンプラザよりは競争率は高くないだろうという読みもあったんだけどさ。

案の定というか予感的中というか、中野サンプラザはチケットの選に漏れた。。。 でも、代わりに群馬は当選。。。

うーむ、家から遠いけど、贅沢は言えないよな。  群馬公演に参戦することにした。


2/20(日) 贅沢は言えない状況だったけど、正直、ちょっと憂鬱だった。 家からだと電車を乗り継いで片道4時間近くかかる・・というのもあるけど、前橋駅から、会場のベイシア文化ホール(群馬県民会館)まで、2Km以上歩かなきゃいけない、しかも今回初めて行く会場でもある。
これらを考えると、どうも憂鬱な気分に・・・・

それでも実際歩いてみると、思っていたよりも近く、予想外に早く会場についてしまった。 当日は、群馬名物、赤城おろしの空っ風が正面から吹いてきて寒かったけども、天気が良かったのは幸いだったな。

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文化ホール前の駐車場は、宇都宮ナンバーが目立つ。今回会場にならなかった栃木から大挙して駆けつけて来ていたようだ。
ヤン車も結構目立つ。 昔、親衛隊だったと思しきかたも、かなり駆けつけて来ていたようだ。
さすがに31年ぶりのコンサートツアーだけある。

しかし、初めての会場だけに勝手が分からない。
ライブに来るといつも、ライブ開催祝いの花輪を写真に収めるのだが、あった・・と思ったら自販機だったり・・・。 なんかアウェー感。。。

結局、お祝いの花輪は見つけられなかった。。 
うーん、アイドル系のコンサートには、無いのかなぁ。そういえば、一昨年参戦した斉藤由貴さんのコンサートにもなかったような気がする。。。

その辺り、アイドル系のコンサートには慣れてないので・・・。

兎に角、指定された席に着く。 
1階35列8番。なんと、1階席とはいえ後ろから2列目。 しかも、個人的に好きな舞台向かって上手側ではなく、逆の下手側。  まあ、しょうがないですね。
最後列から2列目とはいえ2000人ほどのホールだ。 アリーナでのライブとは勝手が違い、舞台までは思ったよりも近い。 

思ったよりも早くついてしまったので、開演まで暫し待ち。
チケット販売状況から、恐らくは満席になるに違いないとは思っていたが、思ったよりも空席が目立ち客の出足が悪い。
それでも、開演間近になると、予想通り満席に埋まった。 おまけに最後列には立ち見の方も・・・。

ベイシアホールの客席は1997。 他、立席でも100人ほどは入るようで、なので、2000人強の満員御礼で、18時過ぎ幕が上がる。

ライブ参戦する場合、場合によってはセトリサイト「Live Fans」でセットリストを予習するのだけど、今回は、ツアー2公演目ということもあり敢えて予習をして来なかった。 なのでセットリストが全く分からない。

さて、どの曲から始まるのか・・・。40周年記念ライブ、恐らくシングル中心のセットリストになるんだろうとは思っていた。 
斉藤由貴さんの35周年ライブの時はデビュー曲の「卒業」からスタートした。 それを考えると「私の16才」  

・・なんて思っていたら、オープニングは「The Stardust Memory」。

全く予想が外れたぁ。 この曲は、もっとライブの中盤の盛り上がり頃に来ると思ってたから。

脳内のビデオテープが一気に1984年冬に巻き戻る。 
高校受験を控え、何かと神経質になっていた冬だ。 勉強机のスタンドだけが煌々と明るく照らし、石油ファンヒーターの匂いがかすかに充満した、あの部屋。

そこに広がる、明るく煌びやかな「
The Stardust Memory」の世界との対比。 個人的にこの曲のイメージは、冬の昼間の明るい陽光が降りそそいだ光景なんだよね。

でも、あの時は、当のキョンキョンは、テレビの向こう側にいた。 でも、今日は紛れもなく目の前に居る。

まずね、それが不思議な感覚だったな。 これは、一昨年の斉藤由貴さんのコンサートでは感じなかったんだけどねぇ。

やっぱり、個人的には、キョンキョンは、あくまでテレビの向こう側の存在なんだよね。 まさかね、あれから40年近くたって、目の前で生で曲を聴く日が来るとは・・・。
少なくとも36年前には考えもしてなかった。 

矛盾するようだけども、正直、昨年、「唄うコイズミさん 筒美京平リスペクト編」の配信ライブを見た時にも、まだ思って見なかったけど。。。

いや、確かにね、昨年の配信ライブのライブレポで、もし40周年ライブをやるんだったら、生で見てみたいとは書いたんだけども、実際ライブに参戦できるとは半信半疑だったし・・・。

続いて「まっ赤な女の子」のイントロが流れる。 なるほど、まずはデビュー初期の曲から攻めてくるようだな。

加えて、前半は、

「まっ赤な女の子」に対して「渚のはいから人魚」
⇒シンセを多用した弾けるようなポップチューン

「迷宮のアンドローラ」に対して「夜明けのMEW」
⇒やや聴かせるミディアムチューン

「ヤマトナデシコ七変化」に対して「艶姿ナミダ娘」
⇒再びアッパーチューン

・・と、完全な
メドレーではないんだけども、デビュー初期、80年代の似たようなテイストの曲が2曲ずつ対になるようなセットリスト。

あ、でも「Fade out」から「私の16才」へ続く流れは、ちっと無理があったよなぁ。 かなり強引なメドレーだったしさぁ。。。

それでも、この場で「Fade Out」が聴けたことは新鮮だったけどね。 ヒット当時、あんまりテレビでは聴けなかった曲だったしね。

そんな初期のヒット曲のオンパレードで、オープニングの「
The Stardust Memory」で暖まり切れなかった会場のボルテージが一気に上がる。

ただ、当のキョンキョンは、立て続けの初期のアッパーチューンオンパレードには、なかなかしんどそう。

キョンキョンも御年56才。 そりゃ10代の頃とは体力は違うよねぇ。 

昨年の「アコースティックライブ」では、緩い雰囲気の中だったからか、そんな所は見せなかったけど、さすがにバンド前でのオリジナルでのポップチューンでは、かなり体力を使いそうだ。
数曲ごとに水のぺットボトルに手が伸びる。

それでも、全曲オリジナルキーでの歌唱には頭が下がる。

そして、1985年の「なんてったってアイドル」。 ここで盛り上がりは最高潮  ・・・のはずだったと思うんだけども、意外と客席は冷静だった。

お客さんも、同じ50代が大半。 当のキョンキョン同様、体力が続かない様子。。。

ここで前半終了 会場が暗転し、バラードアレンジの「夏のタイムマシーン」のフィルムが流れ始める。

キョンキョンも会場もクールダウン。

ワタシはトイレに駆け込む。。。 うーむ、始まる前に一度トイレに行ったんだけどなあ。。。
最近、年のせいかトイレ近いんだわ。特に寒いとさ。。。
なので、最近はライブの時、端の席が好みなんだけども 中央だったんで、周りの方に「すみません」と謝りながらトイレに駆け込む。
おかげでフィルムは見られなかった。

もどると、丁度、後半開始。

後半は、「T字路」〜「潮風のメロディ」と2000年代・・つまりは、最近の曲からスタート。

続くは「怪盗ルビィ」から「あなたに会えてよかった」と、前半の立て続けのポップチューンからは一転。

90年代中心の、比較的聴かせる曲中心の構成でセットリストが進む。

↑で書いたように50代中心の客席層には、じっくり聴ける曲中心の構成はありがたい。

個人的には、前半よりもむしろ後半の方が短く感じられた。曲をじっくり楽しんでいたら、終わってしまった・・という感じで。。

もっとも、「木枯しに抱かれて」がラストというのが意外だったというのもあるが・・・。

いや、最後にもう一つ、盛り上がって終わるのかなぁ。。そうすると最後は「学園天国」か・・と思っていただけに・・・。 なんとなしに中途半端に終わってしまった・・・という印象が強かったのですね。これはちょっと残念だったな。

たしかに「学園天国」はアンコールでやってくれたけど、果たしてアンコールでよかったのかなぁ・・という疑問も残ったりして。。。

本編最後に「学園天国」を持ってきて、アンコールの1曲目に今回演らなかった、「半分少女」か「スマイルアゲイン」を演ってくれたら、個人的にはサイコーだったんだけどなぁ。。。


ただ、その後、「おまけ」でやってくれた「東の島にブタがいた vol.2」。

写真撮影OKよーというきよんきょんからの一声が・・・。

ということで、お言葉に甘えて、動画撮影

↓ コレ



#KKPP #群馬 #小泉今日子

いやいや、これは予想外でしたね。 たしかに宇多田ヒカルさんのライブでは以前から撮影OKとしているし、他のアーティストでも撮影OKのライブが増えてきてはいるけどね。まさかキョンキョンのライブで、それを味わえるとは・・・。

さすがは時代の異端児。だれもやっていないことをやってきたキョンキョンですね。
・・というか、キョンキョンだからこそ、撮影OKなんてやったんだろうな。



さてさて、今回のライブ。
文字通りデビュー40周年ライブということで、上記のように「シングル」ヒット中心のセットリスト。  我々世代には大いに楽しめた内容だったんじゃないかなぁ?

ただ、歴代シングル全曲やってたんじゃ、さすがに時間が足りない・・ということで、披露されなかった曲もありましたけどね。

個人的には、大好きな「半分少女」と「スマイルアゲイン」が聴けなかったのが残念だったな。
この2曲は絶対演ってくれると思ったんだけどねぇ。。。。

昨年の「唄うコイズミさん 筒美京平リスペクト編」では演った、「魔女」「水のルージュ」などの筒美作品も演らなかったのも意外でしたね。

そもそも、コンサート自体2時間というのも、思ったより短かったしね。
いつも、サザンとか山下達郎氏の3時間を超えるようなライブに慣れてしまうと。。。

まあ、現実的に考えると、31年ぶりのコンサートツアー、キョンキョンの年齢を考えると、このくらいが妥当だったのかもしれないが。。。。

その上で、40年間の時間軸を網羅するとなると、外さなくてはならない曲が出るのも仕方ないところなんでしょうけどね。

ツアーは、2/18の相模原が最初で、今回参戦した前橋が2か所目。
まあ、相模原はゲネプロも兼ねていたんだろうから、実質的なツアーとしては前橋が初日といっても良かったんだろうね。 

 そんな状況でもあったし、なんせ31年ぶりのツアーということもあり、キョンキョンのMCとか、歌詞を飛ばしてしまったり、全体的なステージングには、まだまだぎこちなさを感じましたね。

まあ、この辺はこの後のツアーをこなしながら、改善していくだろうし、今回のツアーはデビュー40周年当日、3/21の中野サンプラザがメインなるんだろうから、この日までには完璧なステージになったと思うんですが・・・。
それを考えると3/21の中野サンプラザに行けた人たちは羨ましいなあ。

実際はどうだったんでしょうね。 5/28にWOWOWでネット配信するらしいので、確認は出来そうですが・・・。

それでも・・・・。帰りがけ、周りの方たちの反応を聴いていると、大半の方たちには大満足のコンサートだったようだ。

確かに上記のように、細かいところにぎこちなさはあったものの、多くの方々が期待していたヒット曲の数々を、しかも当時のままのオリジナルキーで聴けたということで・・・。みんな10代に戻れたような瞬間を味わえたというのが良かったんだろうね。

最近は、知ってる人だけしか知らないようなニッチな曲を引っ張ってくるのもありという流れもあるんだけども、やっぱり、みんなが知っているような「ヒット曲」を、みんな聴きたがっているんだよねっていうのが分かりますね。

とはいえ、全曲、ヒット曲ばかりでは、曲構成の幅も狭まるんで、一部ニッチな曲を持っているのはありだと思う。

個人的に、昔、着メロサイトのセレクターとして、毎週の特集の選曲をするときは、誰でも知ってる曲:知ってる人しか知らない曲 の割合は8:2 位を心掛けていたけど、 今回のセットリストはそんな理想に、比較的に近いセットリストではなかったか・・・。満足しているお客さんの感想を聞きながら、そんな風には思えましたね。 結果的には成功だったんじゃないか・・・と。


小泉今日子TOUR2022 KKPP
@群馬 セットリスト
1.   The Stardust   Memory  (1984年  13thシングル)
2.   まっ赤な女の子 (1983年  5thシングル)
3.   渚のはいから人魚 (1984年  9thシングル)
4.   迷宮のアンドローラ (1984年  10thシングル)
5.   夜明けのMEW (1986年 19thシングル)
6.    ヤマトナデシコ七変化 (1984年 11thシングル)
7.    艶姿ナミダ娘 (1983年  7thシングル)
8.    Fade Out  (1989年  27thシングル)
9.    私の16才 (1982年 1stシングル)
10.  なんてったってアイドル  (1985年  17thシングル)

インターミッション 夏のタイムマシーン(1982〜2022)  映像

11.  T字路   (2014年  42ndシングル)
12.  潮騒のメモリー (2013年  41stシングル)
13.  怪盗ルビィ (1988年  26thシングル)
14.  あなたに会えてよかった (1991年 32ndシングル)
15.  優しい雨 (1993年  34thシングル)
16.  My Sweet Home (1994年 35thシングル)
17.  月ひとしずく (1994年 36thシングル)
18.  木枯しに抱かれて (1986年 20thシングル) 

アンコール
1.   学園天国 (1989年  28thシングル)
2.   東の島にブタがいたvol.2  (1987年 アルバム「Hippies」より)