1995_06_tomorrow_岡本真夜



今回の1曲セレクトは、「TOMORROW」岡本真夜です。

まずはデータでする。

・タイトル    TOMORROW
・作詞      岡本真夜 真名杏樹
・作曲      岡本真夜
・編曲      十川知司
・リリース日   1995年5月10日
・発売元     徳間ジャパン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   177.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1995年5月29日〜8月7日付
・タイアップ:TBS系ドラマ「セカンド・チャンス」主題歌

ここまで1700曲ほど書いた「1曲セレクト」。
個人的に苦手な「演歌」を除いて、90年代前半までのロック、ポップス系のいわいるミリオンヒットはあらかた書いた・・と思ってたんだけどね。。。

たまに、過去に書いた曲のアーカイブスを調べてみると、実際はまだまだ抜けがあるんですよね。。
意図的に書いてなかったのもあるんだけども、すでに書いたものとずっと思ってて、実際は書いてなかった・・っちゅう曲もあるんだよなぁ。

今回引っ張ってきた曲は、まさにそんな曲ですわな。

岡本真夜「TOMORROW」

mixi時代を含め、アーカイブスを検索してみたら・・・出てこない。。。

いやー、この曲なんかは絶対に書いたと思ったんだけどなぁ。。。。

ミリオンヒットでも個人的に触手が伸びなかったような曲は、意図的にこれまで書いてことなかった・・というのはあるけども、この曲はそんなことなかったしな。。
むしろ、初めて聴いた時から引っかかった曲だった。

この曲を初めて聴いたのはいつだったんだろ? うーん、思い出せない。。。

29年前と言ったら、社会人2年目、まだ害虫駆除会社に勤務していた頃。
2年目ということで、一通りの仕事の手順は覚え、ひとりでも行動できるようになり、やっと仕事の面白さを覚え始めていた頃だ。
確かに月に1/3ほど深夜勤があり、体力的には大変だったけども、なんせ20代中盤という若さだったからなあ。不規則な勤務でも苦にはならなかった。(今だったら絶対に死ぬな。。。きっと。。)

まあ、そんなわけで、定期的な深夜勤務ということもあり、この曲が主題歌となっていたドラマ「セカンド・チャンス」は見ていない。

・・・ということで、ドラマからこの曲を知ったわけではなかったと思うんだけどね。

やはり、リリースされた後にbay fm「POWER COUNTDOWN JAPAN HOT30」にランクされてから知ったんだったっけなぁ。。。

兎も角、素直メロディラインに 疾走感のあるモータウン系という組み合わせが新鮮で、一発で引っ掛かったのは覚えてる。
この手の曲って、それまでありそうではあったんだけどもね。 いや、もしかしたらそれ以前にもこの手の曲はあったのかもしれない。ただ個人的に届かなかっただけで・・・。
いずれにしても、初めて聴いたときはめっちゃ新鮮に聴こえたな。

ただ、この曲が、岡本さんのデビュー曲とは思わなかった。
すでに、何年かのキャリアを積んだヒトが、ドラマ主題歌に大抜擢されてブレイク。。。
そう思ってたんだよね。

いや、そのくらい、すでに出来上がってた曲と感じたよなぁ。

まあ、十川知司氏のアレンジも冴えてたというところも大きかったんだろう。

90年代の十川知司氏といえば、それまでチャゲアスやASKAソロ名義の数々の楽曲でアレンジの手腕を発揮し時代を席巻していたしな。


時代は90年代も中盤。 タイミングとしては、trfの大ブレイクで小室サウンドが注目。一方でシャ乱QやL⇔Rがブレイク。 うん、スピッツの「ロビンソン」が大ブレイクしたのも同じころですね。

そんな中で、90年台初頭を席巻した80年代の大御所ロックアーティストの勢いに陰りが見え始め、ビーイング系はややスローダウン。

代わってtrfの大ブレイクで小室サウンドが台頭。一方でシャ乱QやL⇔Rなどの新たなバンドがブレイク。 うん、スピッツの「ロビンソン」が大ブレイクしたのも同じころですね。

そんな時代が大きく動いてた同時期、岡本真夜さんもこの曲で出ていたわけなんだよね。

wikipediaによると、上京してからデビューまで2年半。その間デビューが3回延びたとある。

それからすると、仮に上京してすぐにデビューした場合、92年にはデビューしたかもしれない・・ということになる。

もし、この「TOMORROW」が92年にリリースされていたら。。 果たしてここまでの大ヒットになったのか・・といえば、正直、断言する自信はないなぁ。

もちろん、タイアップしたドラマ「セカンドチャンス」は無かったわけだし。。 いや、仮に他のタイアップが付いてたとしても、これだけのヒットになっていたのか!?

楽曲のクオリティ云々という前に、果たしてこの曲が1992年という時代にマッチしていたのか・・というと、やっぱり疑問だしね。

1995年って、↑で書いたように新たなアーティストの台頭によって楽曲の志向もそれまでと変わってきてましたよね。

個人的には、それら新興アーティストの曲とか、同時期にヒットしていた、THE BOOM「風になりたい」や、大黒摩季の「ららら」あたりから、乾いた温度感を感じるんだよね。ちょうど1995年の今頃のヒットには。

そんなヒット傾向の時代に、この「TOMORROW」っていう曲はピッタリマッチした・・ような気がしてならなんのよ。 うん1995年っていう時代だったからこそこれだけのヒットになったような気がするんだよな。

昔、筒美京平氏が「1973年なら1973年の色がある。ヒットさせるにはその年の色を出さなくてはならない」っておっしゃっていたけども、そういうことなんだよね。

もっとも、職業作家の時代から、シンガーソングライターの時代に変わったわけで、シンガーソングライターが、そんな時代の色を追いかけるように曲を作るということはないだろうから、この「TOMORROW」にしても全くの偶然なんだろうけどさ。





この曲のMVを見ればすぐわかるんだけども、そういえば、岡本真夜さんって、デビューしてから暫くはテレビにも出ない、マスコミに顔を出さない・・・など正体を隠してたんだよね。

それなのに曲は、ロングヒットで売れ続けていたし、声質やCDジャケットの横顔シルエットから、相当な美人なんじゃないか・・とか、逆に 実は岡本真夜って覆面アーティストで本当はいないんじゃないか・・とか囁かれていた・・ような記憶もあるなあ。

その後しばらくしてテレビ初登場の際、ワタシも見てたんだけども、想像していたよりも、ちょっとジミメのルックス(失礼)ちょっと拍子抜けした記憶がありますね。

その昔、やはりCMタイアップでの声質から、相当な美人じゃないかと囁かれた久保田早紀さんが「異邦人」の大ヒットでテレビに出演したときに、想像通りの美人だったことから、岡本真夜さんもそうなんじゃないか・・なんて期待したりもしたんだけどね。

ただ、だからと言って、楽曲の売り上げには支障がなかったし、この曲一発で終わらず、その後もコンスタントにヒットを出し続けてきたことからも、ヒットアーティストとしての実力は相当なものなんですけどね。。。

ちなみに、岡本真夜さんのテレビ初出演は95年の「紅白」とあるけど、そうだったかなぁ・・・。
なんか、もうちょっと早い段階で出演してたような記憶があるんだけどね。



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