かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

NHK特集

Mr.ブルー〜私の地球〜 / 八神純子

ブルー〜私の地球〜_八神純子






今回の1曲セレクトは「Mr.ブルー〜私の地球〜」八神純子です。

まずはデータでーす。

・タイトル    Mr.ブルー〜私の地球〜
・アーティスト  八神純子
・作詞      山川啓介
・作曲      八神純子
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1980年11月5日
・発売元     ディスコメイト
・オリコン最高位 8位
・売上げ枚数   29.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位 
・ベストテンランクイン期間:1980年12月15日 12月29日〜1981年1月12日付
・タイアップ:NHK特集「パノラマ太陽系」テーマソング


 八神純子さんの曲って今まで、随分、書いてきたんだけど、過去のアーカイブをめくってみると、まだ、この曲は書いてなかったんだなぁ。うーん。
 てっきり、昨年の今ごろ書いていたとばっかり思ってた。何回か、本文のサブ的にこの曲のタイトルを書いたことはあったんだけどね。

・・・ということで、今回は「メイン」で引っ張ってきましたですわ。

 この曲、↑のデータでも書いたけど、もともと、この年1980年の「夏」に放送されたNHK特集「パノラマ太陽系」っていう番組のテーマソングだったんですよね。

 たしか1980年の8月第3週(だったと思う)の月曜〜日曜の1週間、19:30〜20:00の30分間。
 曜日ごとに、月曜日⇒月、火曜日⇒火星、水曜日⇒水星、木曜日⇒木星、金曜日⇒金星、土曜日⇒土星、日曜日⇒太陽
って感じで、当時、東大理学部助手だった松井孝典氏監修、解説の番組だったと思うな。各惑星の当時の最先端のトピックスを余すことなく紹介してたんだよね。

 実は、当時、ワタシは、天体小僧だったんだよね、ウン。安い天体望遠鏡を買ってもらって、晴れてたら毎晩、月を始め、木星、土星、金星、火星etc etcの惑星を見ては、プチ天体学者気取りで解説を書いてたなぁ。
 安い天体望遠鏡でも、月のクレーター、木星の縞模様と大赤斑と4大衛星(いわいるガリレオ衛星)、土星の輪なんかは、よく見えるんですよ。

 丁度この年の前年に、惑星探査機ボイジャー1号が木星に大接近、で、この1980年には土星に大接近ということで、一時的に天体ブームになっていたってこともあるんだけどさ、ワタシの周りの友達も、これに刺激されて、望遠鏡買ってもらって、一緒に観測したなあ。一時期はほんとに天文学者を目指そうとしたこともあったし・・・(多分無理だったろうけど・・


 そんなころに放送された「パノラマ太陽系」だったわけで、もちろん、くいるように見てたわけです。
 当時は我が家にはビデオがなかったからなぁ・・・。

・・で、毎回、番組の最後に流れたのが、この曲「Mr.ブルー〜私の地球〜」だったんですよね。


 もうね、イントロが流れてきてだけで感動でしたね。だっても毎日のテーマになっている、各天体の映像と、この曲があまりにもマッチしてたんだもん。

 ワタシね〜、この曲がシングルとして発売されるのほんとに、待ってたのですよ(そのわりにはシングルを買ってなかったりする・・・(爆))

 いや、この曲が出れば、きっとベストテン入りしてくる、そうすれば、毎週のようにこの曲が聴けると思ったからなんでしょうね。

 兎に角、イントロの神秘的なエレピとシンセの調べが本当に宇宙空間のような壮大さを感じさせたし、メロディ本編もそうだよね。
 八神純子の場合、その前の年、1979年にやはり宇宙に思いを馳せるような「ポーラースター」っていう曲をヒットさせているけど、イメージ的には、これに近い、壮大さを感じさ競るところは似ているけど、この曲は、さらに力強さをアップさせて、そらに大きな宇宙空間を感じさせるようなつくりになっていますよね。

 それら絡まってくる、八神純子の真骨頂でおる、高音でのロングトーンも健在。
・・というか、この曲がロングトーンといういみでは、この曲が一番目立ったんではないかなぁ。

 ・・ということで、個人的には、この曲は100点満点あげたくなっちゃうくらいの曲。

 ただ、ジャケットがあんまり好きではないな。
多分ね、もともとこの曲、レコードリリースの予定なかったんではないかな。でも、「パノラマ太陽系」での評判がよかったんで、臨発だった(?)のかなぁ。 そんな感じでなんか、ありあわせのようなジャケ写で、曲とイメージが全然違うのは惜しいんだよな。


 しかし、あのころのNHK特集って、「シルクロード」の喜多郎もそうだったけど、「壮大さ」を前面に押し出した曲が多かったよなぁ。
 映像と音楽がほんとにシンクロしていたと思うな。




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シルクロードのテーマ / 喜多郎

1980_08_シルクロード_喜多郎







今回の1曲セレクトは、「シルクロードのテーマ」喜多郎です。

 まずはデータです。

・タイトル   シルクロードのテーマ(絲綢之路)
・作曲     喜多郎
・編曲     喜多郎
・リリース日  1980年5月21日
・発売元    キャニオン
・オリコン最高位 33位
・売上げ枚数  25.1万枚
・タイアップ:NHK特集「シルクロード」主題歌

※売上げ枚数はアルバム売り上げ(LP、カセット合算)データです。

 1980年っていう年は、今考えると、音楽界的にはいろんなことがあった年だったな。
 
 大きなところで言うと、ニューミュージックの「分化」と、代わって台頭してきたアイドルが音楽界の「政権」をとる基盤になった年といえるんだけど、もう一つ、今のオンガクに通じる、大事な要素の一つとして、シンセサイザーの台頭だろうな。

 そんなシンセな音楽では、どうしてもY.M.Oが、まず挙げられる。まあ、売上げ的に言っても、世界的な知名度から言っても、どうしてもY.M.Oは切り離せないんだけど、もう一つの流れとして、喜多郎がいるんだよね。

 喜多郎・・・といえば、この年1980年〜1981年にかけて月1回ペースで放送された、NHK特集「シルクロード」のオープニングのあの絵が浮かんでくる方も多いことでしょう。

 うん、シンセサイザー=テクノ とは100%言い切れないぞ・・・と認識させたことが、もう一つの流れとなって、時代に出てきた・・・ってことで、重要なファクターなんだよね。

 あのころのシンセサイザーを使ったオンガクにいえたことは、それまでの「等身大」に近かった音楽ってものの広さ・・・うーん、この辺は、どう表現したらいいのか、よくわかんないんだけど・・・なんていうのかな、音楽から感じる、空間の広さ・・・っていうのかなぁ・・・が、一気に広がったような感覚があったな。

 それでも、Y.M.Oの曲には、まだ「有限」的な広がりだった。でも、この喜多郎の音楽は、それが「無限大」まで広がったような感覚があったなぁ。

 無限の宇宙の壮大さ・・・・まず、これを感じるんだよね。うん、なんか、使い古したようなコトバだけど、どうしてもねそれを感じずにはいられないんですよ。

 プラスそれが、ゆりかごのような感覚に襲われるんだよね。それを感じるとき、「有限」な地球と、無限の宇宙は、やはり繋がっているだな・・っていう感覚になる。
 そこがとても心地よいのです。。。

 ・・・なんて、分かったような分かんないような文章を書いてしまったけど、要するに、「心地よい」のです。


 最近の使い倒されたコトバでいえば「癒し」なんだろうけど、そういう言葉では括れないような、もっと壮大で、儚い気分にされられるんだよね。ニンゲンなんて、本当にチッポケなもんなんだわ・・・っていう、気分。


 なに? 文章がどこかの「宗教」っぽい? ワタシは、無宗教派ですよ。 でもさ、こういう、無限大な音楽を聴いてると、そういう「無」の境地に心が洗われるんだよね。


 ところで、最近のオンガクには、どうして、こういった、「無限大」な壮大さを持つような曲が出てこないんだろう。

 最近の曲の、特に歌詞を聴いてると、メッチャ、ミクロな世界なんだよね。第三者からしてみれば、どうでもええやん・・・っていう、重箱の隅をつついたような内容の曲が多い。

 そういう意味からして、演歌の世界なんですよ。

・・・って書くと、また、反論が来るかは目に見えてるんだけど、もともと、そういう、ヒトの心の片隅の〜・・・なんていう、ミクロな世界を歌っているのが演歌なのよ。
 でしょ・・・ ♪ 大空よ〜 大地よ〜 宇宙よ〜 ♪ なんて演歌は無いじゃん。

 そういう、なんか、みみっちい世界の音楽が大半を占めている、昨今のオンガクに辟易しているんだろうな、ワタシ。

 なんで、こういうオンガクが多くなってきたか・・・。多分、そんな重箱の隅に生きているようなスケールなヒトが多くなったからじゃない?

 で、そういう曲が売れているのは、そういうちっちゃなスケールに生きてるヒトが多いからだろうね、きっと。

 単純に、なんか、そんな感じがするな。。。


 もっと、スケールが広い、おおらかな世界に生きているヒトが増えれば、こういう、スケールの大きなオンガクも出てくるようになると思うな。


 そういう意味では、1980年代初頭・・・・今から35年位前は、今に比べたら、もっとおおらかで、スケールの大きな生き方をみんなしてたって事になるんだろうな。。。

 言い方を変えれば、もっと人間らしい生き方をしてたって言えるかもしれないな。




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