今回の1曲セレクトは「だんご3兄弟」速水けんたろう 茂森あゆみ ひまわりギッズ だんご合唱団れす。
まずはデータれす。
・タイトル だんご3兄弟
・アーティスト 速水けんたろう 茂森あゆみ ひまわりギッズ だんご合唱団
・作詞 佐藤雅彦 内野真澄
・作曲 内野真澄 堀江由朗
・編曲 堀江由朗
・リリース日 1999年3月3日
・発売元 ポニーキャニオン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 291.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1999年3月15日〜4月19日付
・タイアップ:NHK「おかあさんといっしょ」より
最近の常套句になっていますが、久しぶりの「新規・1曲セレクト」です。
って、過去のアーカイブみたら、先月、平田隆夫とセルスターズの「悪魔がにくい」を書いてたんで、1か月ぶりか。。。
いやー、もっと間が空いてたような気がしたんだけどね。
いずれにしても、テレワークのおかげで仕事でメールとかチャットをすることが多くなり、その分「ビジネス文章」を書く量も半端なく多くなったんでね。 仕事以外で文章を書くのがどうも億劫になってきたこともありーの。
なんで、空いた時間にこうして曲のレビューを書くことも少なくなってきたんだけども。。。
まあ、たまにね、こうして書きたくなることもあるわけで。。。
・・ということで、「予期せぬブーム」っていうのはあるもんで、うーん、最近の「大谷ブーム」っていうのも、予期せぬブームなんでしょうかね。 それとも必然なんでしょうかね。。。
今回引っ張ってきた、この曲「だんご3兄弟」っていうのは、全くの予期せぬブームだったんじゃないんかなぁ。。。
今から25年前、1999年の3月。 その日は突然やってきた・・・。
っていう印象があるんだよな。個人的には。
オリコン初登場は1999年3月15日付。 週間売り上げ枚数は 初動で102万5700枚。
そうそう、ぴっくらこいたのを覚えている。 個人的には全くの想定外・・というか、たしかあの時点でまで、この曲の存在すら知らなかったような気がする。今思い返せば。
もっとも、あの頃は生業の仕事のことで頭がいっぱいで、ヒット曲からは やや距離を置いていたこともあった。 加えて、その後ずっと付き合うことになる「痛風」っちゅう持病が、初めて発作を起こしたのも、ちょうどこの頃だったんだよな。
なので、あんまり曲について深堀していなかったっていうのもあるな。
・・にしてもよ、初動でいきなりミリオンセラーっちゅうは、やっぱり想定外だったよなぁ。
まず感じたのは、やっぱり、「子供」向けの曲は、発火するととてつもなく大きな爆弾になるってことだよなぁ。
そもそも僕らが子供の頃の「たいやきくん」なんて、まさにそうだったわけじゃん。 そそそ「およげ!たいやきくん」。
あの曲が、まさか450万枚のこれまでの日本の最高売り上げシングルになる・・なんて、誰も予想もしてなかったわけでさ。
全く同じ現象だったですよね。
でも、考えてみたら、「たいやきくん」ブームが1976年で、 この「だんご3兄弟」が1999年。
23年の時が流れていたわけで。
そそそ、ちょうど「たいやきくん」の頃のブームの中心世代だった子供が大人になり、そのお子さんたちの世代が「だんご3兄弟」っていう方も多かったんぢやないかのなぁ。
つまりさ、「たいやきくん」のジュニア世代が、この曲に飛びついた・・と。
そう考えると、時代は巡り巡る・・っていうんかなぁ。
まあ、まさか、それを見越して、この曲をプッシュした・・・っていう人は、おそらくいないとは思うんだけどね。
・・というか、全くの偶然だったからこそ、ここまで刺さったんだと思うし。。。 マーケティング的に見こして、もし、この曲をプッシュしていたんならば、ここまで大きなブームにはならなかったんじゃないんですかねぇ。
うん、ブームなんてもんは意識して作れるもんじゃないですしね。
あとは、子供向けなのに大人が共感できるかどうか。
「たいやきくん」の時だってそうだったわけじゃないですか。
♪ 毎日毎日 僕らは鉄板の上で焼かれていやになっちぇうよ〜 ♪ っていう歌詞が、「毎日毎日、マイン電車に揺られて 会社という鉄板の上で上司からやんや言われていやになっちゃうよ〜」っちゅうサラリーマンの哀歌だってさぁ。
まあ、「だんご3兄弟」の場合は、あそこまでは暗い気分にはならなかったと思うけど やたらと「〇〇〇3兄弟」なんて揶揄されたしなぁ、大人の間でも。
♪ 朝になって固くなりました〜 ♪ って言った何のこと? とか言われたりも。。。
いずれにしても、子供向けの曲に大人が共感すると、とてつもない爆発てきなブームになるってことは、時代を超えて共感できたってわけで。。。
で、いずれの大ヒットで、一番ホクホクだったのは、もしかすると、ポニーキャニオンさんだったかもな。。。
「たいやきくん」、「だんご3兄弟」 いずれもポニーキャニオンさんからのリリースだったわけで。。。
動画、どうも、いつものYOU TUBEには「歌ってみた」のような動画しかなかったので、今回はニコ動から。。。。
ところで、個人的に、この曲と言って、真っ先に思い出すのは、仕事さぼって、営業車の中で1日本を読んでたあの日だな。
1999年のあれはいつだったんだろ? めちゃくちゃいい天気だった。仕事するふりして営業車で外回りに出たんだけども 途中で仕事する気がなくなって。。。 あれは、佐倉のどこかだったと思うんだけどなぁ。ショッピングモールの本屋で立ち読みしてたら、1冊の本が目に止まったのよ。
田家秀樹氏著の 「読むJ-POP 1945-1999私的全史」
↓コレ
田家秀樹氏の生まれた時から、1999年まで自身の音楽体験を、その時々の社会情勢と絡めたJ-POPの通史。
ぺらぺらめくってたら、これが面白くてね。
2〜3ページ読んたところで購入。
田家氏の、平易だけども巧みな文章に、自分の子供の頃からの音楽体験記と完全に一体になっちゃって。。。 営業車の中でも止まんなくなって最後まで読み切ってしまった。
読み切った後、真っ先に感じたのは、「やっぱり音楽の仕事をやりたい」という思いと、「自分はいったい、ここでなんやってんだろう? 」 ・・という思いだったなぁ
仕事さぼったりするくらい、本気でやりたくもない仕事に、いつまでぶら下がってるんだろう・・・
いや、あの時点では、いつ辞めようか・・という気持ちにはなっていたんだけども、今一つ踏ん切りがつかなかったんだよ。
あん時、すでに30歳になってたのよ。 30になると転職先は一気に減るよ・・とか言われてたし。。。
でも、この本に出合ったことで、踏ん切りがついたんだよね。
で、結局のところ2000年2月いっぱいで、新卒で入社した会社は退職することになるんだけどさ。
あんときに、ラジオから流れていたのが「だんご3兄弟」だった。これは、よく覚えてるんだよね。
だからさ、この曲聴くと「曲の内容が〜」とか「歌詞の内容が〜」っていう前に、いまだに「決断の思いに」になった、あん時の光景がフラッシュバックするんだよなぁ。
あれ「だんご3兄弟」がヒットのピークだった、1999年の3月だと、ずっと思ってたんだけども、今、手元にある「読むJ-POP」の巻末を開けてみると「第1刷 1999年8月31日」とある。
・・ということは、あれは、1999年9月だったのかなぁ。。。。
新卒の会社に「辞表」を提出したのが、1999年9月末っていうのは覚えてる。
なので、この本に感化された、すぐ後に「辞表」を出したんだな、きっと。
それだけ感化されたんだろうと思う。この本には。 ・・というか感化されたのよ。
いまでも、いつも手元にあり、なんかの折にはいまだに読み返しているし。。。
この1曲セレクトにしても、楽曲のレビューにしても、この本があったから書いてる・・っそんな気もするんだよね。そのくらい個人的には影響があったな。
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