かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

Mr.Children

名もなき詩 / Mr.Children

今回の1曲セレクトは、「名もなき詩」Mr.Childrenです。

 まずはデータです。

・タイトル    名もなき詩
・アーティスト  Mr.Children
・作詞      桜井和寿
・作曲      桜井和寿
・編曲      Mr.Children 小林武史
・リリース日   1996年2月5日
・発売元     トイズファクトリー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   230.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1996年2月19日〜4月15日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「ピュア」主題歌

 記録は破られるためにある。。。
・・・とはいうものの、多分、今後「永久に破られないであろう」記録もある。

・・・と、つい最近まで思ってた記録ホルダーの曲

 はい、今日はそんな曲を持ってきましたゾ。

 名もなき詩 /Mr.Children

 そんな今後「永久に破られないであろう」記録とは、シングルの週間売上げ枚数だね。
 1996年2月19日付での、1,208,230枚。

これ、CDが売れなくなった昨今では、もう、永遠に破られない記録だろう・・・・と思ってたんだけどね。。。

 AKB48の「Everyday、カチューシャ」にあっさり、この記録が抜かれるとはね。。。
2011年6月6日付 1,333,969枚。

こんなことになろうとは、19年前の今頃は全く想像もつかなかったことだけどね。

まあ、負け惜しみではないんけど、ミスチルの場合は、「握手券」なぞ付いてませんでしたから、一人で「箱買い」して売り上げ水増しするなんてことは無かったですけどね。

 いや、逆言えば、当時は、それだけ、異常にCDが売れていたのですよ。そんなことが10数年前まであったとはね。。。今じゃ信じられないね。

 でも、それが「異常だ」とおもってたヒトは、一体どれくらいいるんだろうね。もちろん、ワタシャ当時から、この異常なCDの売れ方は気になってましたよ。これはなんだ? ・・・と。
 
 だって、「たいやきくん」の週間76万枚だって、もう、永遠に破られない・・・って言われていたんだからねぇ、それを50万枚もオーバーするなんて、これが異常ぢゃなかったら、一体何なのよ・・・と思ってたなぁ。

 ・・・というか、このころになると、ほとんど、売上げ枚数は、「参考」にしか見てなかった・・と言った方がいいかな。

 だって、この時点から遡ること10年前は、レコード売れねーってウレいてた時代だもんね。完全に比較対照にならない状態ですよ。 単純な「売上げ」だけでは。

 そんな事をネットで書き始めたのが99年ごろだったかな。
 でも、今にして思うと、そのころぢゃ手遅れだったねぇ。。。


 ところで、肝心の曲のほう・・・っつても、まあ、ほとんどの方は、知ってるか、この曲。いまさらレヴューでもあるまいかね。

 とりあえず、初期〜中期のミスチルの曲としては、「特に」カラオケで歌いにくい曲だったりして・・・。

 ミスチルって、まあ、今でもそうだけど、小節に「コトバ」詰め込んだ詞って多いじゃない。いわいるメロディに対して「字余り」な詞。

 現代版、吉田拓郎だよね。でも、拓郎氏の曲は、字余りでも、まだ、bpmが緩いからいいんだけどね。ミスチルの場合は、bpmも通常よりやや早めの曲だったりするから、口が回らんわい。

 だから、メロディをなぞりにくいんだよね。特にこの「名もなき詞」は、歌いにくいよなぁ。字余りが多くてさぁ、メロディラインが取りにくいよぉ。 符割りが、それまでの常識とは異なるんだよね。

 プラス、音のメロディの高低が大きいしさ・・・。

 挙句の果てに、

♪成り行き任せの恋におち 時には誰かを傷つけたとしても その度心を痛めるような時代じゃない ♪

なんて、16分音符攻めにあわせられたりして・・・。

 少し前に1991年ごろは、「カラオケで歌いやすい曲」が大命題って書いたけど、このころ、1996年くらいになると、そこから完全に脱却してるよね。 
 逆に、どう、カラオケで歌いにくくするか・・・なんて考えられてたような気もしないでもないな。

 まあ、その辺が、アマチュアとプロの差だよ・・・・と、あざ笑われてるような気もするんだけどさ。。。


 蛇足だけど・・・、ミスチルって意外とグロい、ジャケ写の曲っておおいよね。。。





 ちなみに、この「名もなき詩」の、累積売り上げ枚数における、初動売り上げ枚数の割合は、52%。
対して、「Everyday、カチューシャ」の同割合は、83%にも上る。
この数字からして「Everyday、カチューシャ」は、一気に売れて、一気に売れなくなったって事ですわ。
つまり、一部の固定ファンが、リリース時にCDを「バカ買い」したけど、固定ファン以外の「浮動票」には、ほとんど見向きもされてないってことですね。
 これはねぇ、もはや「ヒット」曲とは呼べないよなぁ。 ヒット曲とは、「浮動票」が絡んで、初めて「ヒット曲」なわけだから。
単に「売れた曲」ですわ。それ以上何物でもないですね。それを「ヒット曲」っていう範疇にいれてるメディアは、「ヒット曲」とはなんたるかを知らないヒトたちですわ。


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everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜 / Mr.Children

Children







今回の1曲セレクトは、「everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜」Mr.Childrenです。

 まずはデータを・・・

・タイトル    everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜
・アーティスト Mr.Children
・作詞      桜井和寿
・作曲      桜井和寿&小林武史
・編曲      小林武史&Mr.Children
・リリース日  1994年12月12日
・発売元    トイズファクトリー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  124.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1994年12月26日〜1995年2月13日付

 このところ、CD売れてるミスチルといえども、チャートアクション自体は昔に比べると、だいぶタンパクになってきたよなぁ。まあ、20年も第1戦に居る人たちだからなぁ。それだけでも大したもんなんだけども。、

 で、20年前返り咲きの1位を見せていたと同時に2曲同時ランクインしてたのが、今日、ひっぱってきた「everybody goes」なんだけどね。

あー、20年かぁ。。。。時が経つのは早いもんだよなぁ・・・とシミジミ思う瞬間。。。


 じや、なんで、「Tomorrow never knows」でなくて、「everybody goes」なの?

・・・っていうと、まあ、単純に「Tomorrow never knows」は手垢がいっぱいついているといいますか・・・
ミスチルの代表曲のひとつだかんね。まあ、敢えて書かなくてもいいか・・・と。

 まあ、確かに、いい曲には変わりないし、個人的に異論はないんだけど、どうも、今ひとつ、口さみしいって言う感じもするんだよね、「Tomorrow never knows」は。

 対して、「everybody knows」いいですねぇ。ハチャメチャで、音もめっちゃラフだし・・・
 いや、ほんと、最近のミスチルって、こういう、ある意味ハチャメチャ「外した」曲ってないでしょ。うーん、なんか、それが淋しいんだよね。


 でも、曲がラフなロックなのに対して、歌詞の内容はかなり社会批判だったりして・・・。
 それもいいんだよね、サザンオールスターズの「NUDE MAN」とか、桑田佳祐の「真夜中のダンディ」・・・ま、つまりは桑田佳祐っぽくてさ。

 ♪everbody goes 退屈なヒットチャートにドロップキック〜♪

なんてのは、自ら関わる世界に対しての痛烈な批判だよね。

 はたして、あれから12年経って、さらにヒットチャートが退屈になったって感じるのは私だけ?


 まあ、だから・・・って事でもないんだけど、また、こんな社会批判ネタなハチャャメチャ系の曲を歌ってほしいですわ、ミスチルには。
 サザンもここのところ、社会批判ネタでいろいろ物議を呼んでるけど、この路線を継承できるのはミスチルだと思うんだよなぁ。







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CROSS ROAD / Mr.Children

Children







今日の1曲セレクトは「CROSS ROAD」Mr.Childrenです。

まずは、いつものようにデータです。

・タイトル    CROSS ROAD
・アーティスト  Mr.Children
・作詞      桜井和寿
・作曲      桜井和寿
・リリース日   1993年11月10日
・発売元     トイズファクトリー
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数   125.6万枚
・タイアップ :日本テレビ系ドラマ「同窓会」主題歌
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1994年1月10日〜4月11日付

 久しぶりの1曲セレクトです。
 本当は、田原俊彦の「ラブシュプール」を書こうと思ってたんだけど、どうもね、このところの気持ちのありようが、あのころの気持ちとシンクロしないんだよねぇ。
 ここに来て、なんか、漠然とした不安のようなものを感じてる、今日この頃です。

 何が不安なのかがよくわからないんですよね。
 でも、考えてみれば、昔もこれと似たような不安の感触を味わったことがあるなぁ・・・
 と思って、いろいろ頭の中のテープレコーダー(←古い!)をグルグル逆回転させてみたら、1993年12月で止まったんですよね。
 
 そう、この「CROSS ROAD」がブレイクし始めたあの頃・・・の感触だ。

 あの時期、ワタシは、大学4年だったな。すでに就職は内定してたけど、なんか、割り切れない思いでいっぱいだったな。
 就職でよかったのか、大学院に進まないでよかったのかっていう割り切れなさと、翌年、社会人になる不安がグルグルと頭の中を駆け回っていた、あの時期の感触だ。

 そんなときに聴いた「CROSS ROAD」。最初はピンとこなかったな。この曲。
 なんかよくわかんなかった。まだ、Mr.Childrenっていうバンドもよくわかんなかった。

 いや、その年に既に聴いてはいたんだよね。この曲の前の「Replay」。大ヒットはしなかったけど、大好きな曲だったんだよね。
 でも、まだ、Mr.Childrenっていう名前はよく覚えてなかったんだよなぁ。同時にランクを上がってきた、「コルベッツ」っていうバンドと、ごっちゃになってたりしてて・・・。

 それに、この時期はまだ、「ビーイング系」が全盛の頃だ。すでにピークは過ぎてたけど、あの独特なキャッチーメロディが主流な頃だよね。
 もう、私の頭んなかは、あの路線で「洗脳」させていたから、ミスチルの「洗練された」メロディは、ピンとこなかったんだよね。

 でも、ブレイクして何度も聴くうちに、ジワジワと体の中に入ってきたというかね、理解できてきたなんだよね。
 
 よく聴くと、ビートルズなんだ。この曲。いや、よく聴かなくてもあの時代のテイストは、そのまま取り込まれているよね。
 イメージはどこまでも「セピア色」なんだよね。よくテレビのドキュメンタリーで流される、60年代後半のフィルムに映し出されるモノクロっぽいセピア色っていうかなぁ。
 兎に角、フルカラーっていうイメージはないんだよね。この曲は。

 いや、だからこそ、60年代っていうイメージはピッタリはまっていると思うんだけど・・。


 でも、そのころのビーイングとは、全く違うサウンドだったのは確か。
 あのころの小林武史氏のサウンドは、どっちかというと、同じ60年代終盤でも、この間のサザンの「CHRISTMAS TIME FOREVER」で紹介したように、サイケデリック的な曲が多かったのにたいして、この曲は、その匂いがほとんど感じられなかったんで、余計新鮮に感じたんだよね。きっと。

 だけど、ミスチルのメンバーが全員、ワタシと同い年、同級生って分かった時はショックだったなぁ。
 「あ、やられた!」って感じ・・とともに、ついに、同い年の「天才」が出てきちゃったか・・・って思ったなぁ。

 まだ、心のどこかで、「音楽家」に未練を感じて頃だったからさ。
 未練タラタラで、オールで「カラオケ」やってた頃だったし。 まあ、片方では、最初に書いたような「不安」を忘れたいがために・・ってところもあったんだけど・・。「現実逃避」ってやつですね。

でも、いまは、誇りですね。桜井には、どう転んでもかないっこないわ。根っからのメロディメーカー、天才だもんねぇ。


 あ。そうそう。ミスチルで覚えていることが、もう一つ。
 すでに、どっかで書いたかもしれないけど、あのころは、オリコンチャート研究会が一番、活動してる時期だったんだけど、メンバーの1人に、時代の先取りがすごくうまいヒトがいてね。
 ミスチルのブレイクを1年以上前から予言してたなぁ。
 そのヒトが「いい」って言う曲は、必ずブレイクするんだわ。時代の先見性を見る力がすごかったんだよね。
 今は、某大手CD卸会社に勤務しています。

 とにかく、ワタシにとっての影響はでかかったなぁ。あのヒトなくしては、いまのワタシ無しって言っても過言でないくらい。あのヒトに刺激されて、私もブレイクの法則っていうか、「匂い」は随分勉強したもんね。未だにかなわないけど・・。



※2005年12月に書いたものの再掲載です。


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