かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

KinKi

ジェットコースター・ロマンス / KinKi Kids

1998_05_ジェットコースター・ロマンス_Kinki Kids


今回の1曲セレクトは、「ジェットコースター・ロマンス」KinKi Kidsです。

まずはデータです。

・タイトル    ジェットコースター・ロマンス
・アーティスト  KinKi Kids
・作詞      松本隆
・作曲      山下達郎
・編曲      船山基紀
・リリース日   1998年4月22日
・発売元     ジャニーズエンタテインメント
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  93.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1998年5月4日〜6月1日付
・タイアップ:ANA沖縄キャンペーンCM曲

前回の1曲セレクトはちょこっと時代を遡った曲だったんで、今回は逆に時代を下ってみますか。

KinKi Kidsの「ジェットコースター・ロマンス」なんぞ、どうでしょうね。

1998年の今頃の大ヒットっちゅう訳だけど、98年なんてーのは最近だもんね、ワタシの中では。 いや、今まで書いてきた1曲セレクトの中でも、かなり「最近」の部類に入ると思う。

でも、それでも気が付いてみれば、もう20年も経ってるんだよな。 以前も書いたけど98年っちゅうたら、既にインターネット使って、自分のランキングを作ったりして、ほとんど今と変わらないような事をやっていた訳でさ。

そう言う意味でも、ワタシの中では全然、「昔」って言う感覚は無いんだけどさ。

まあ、まだ、自分のサイトは開いてなかったし、仕事も大学から新卒で入った会社に居たりしたし、そう言う意味では、(ワタシ自身の)周辺環境では時間が経ったなぁ・・・っていう感覚でもあるんだけどさ。

なによりも音楽、ヒット曲への向きあい方は、今とは違いましたねぇ、この頃は。

以前も書いたけど、当時は音楽とは全然接点のない会社だったし、仕事だったからさあ、音楽との向き合い方も、普通の一般の方と変わらなかった訳よ。

年も27才だったのかなぁ、この頃。 まあ、既に20代も後半だったし、やっぱアイドルを正面から聴くって言うと歳でもなかったからさ。 

だから、このKinKi Kidsの「ジェットコースター・ロマンス」なんてのも、正面から聴く事は無かった。
まあ、「Mステ」は当時も見てたからさ。KinKiがMステに出演した時、聴いてたくらいだったのかなぁ。
あとは、会社の営業車の中で移動の時にラジオで流れてきた時くらいだったのかなぁ。

それでもね、全く無視していた訳じゃない。「理性」としてアイドル聴く年でもないよなぁ・・・と思いながらも、やっぱ、気になったりしてね

いやKinKi Kidsってヒトたちの曲は、キライじゃ無かったんだよ、当時。 むしろ、本当だったらちゃんと聴きたかったんだよね。

このヒトたちの曲って、ヒット曲らしい曲だったしさ。簡単に言えばキャッチー、分かり易い。変な仕掛けがないんだよね。
それでいて音楽志向の人が聴いても受け入れられるっちゅうかさ。

まあ、それはジャニーズの中でも音楽志向が強い2人だったからこそだったのかもしれんけど、KinKi Kidsって。逆に言えば、だからこそ、この曲の作曲である山下達郎氏であったり、この曲の次の「全部だきしめて」の吉田拓郎氏であったり、モノホンのミュージシャンが、このヒトたちの周辺に付いてきたんだろうしさ。

うん、ここまで大物のミュージシャンが周辺に付いてるジャニーズって他には無かったからねぇ。

ビジュアルというよりも「音楽」として聴けたんだよね、このヒトたちの曲って。 

正直言うと、この曲も好きだったんだよ、個人的には。

 この如何にも初夏的な温度感と疾走感。如何にも「達郎」っぽかったしなぁ。

KinKi Kidsと山下達郎っちゅうと、どうしてもデビュー曲の「硝子の少年」なんだけども、この曲は、あくまで仮想「筒美京平」としての曲なんでさ、達郎氏って言う匂いは薄い印象だった。 個人的にも筒美京平氏って思ったしさ初めは。

いや、ジャニーズの場合、たのきん・・・、いや、それ以前にもジャニーズ時代の郷ひろみ氏って頃から、筒美京平って言う看板があった。 あのSMAPにもごく初期にシングルを書いてたしね。

だから、山下達郎氏が筒美京平氏を意識するのも分かる。 

でも、この曲に関して言えば、そう言った「しがらみ」を一切断ち切ったような達郎ワールド的な曲を持ってきたって言うのが、むしろ良かったんだよな。

うん、この手の疾走感、爽快感がある初夏向けの曲っていうのは、筒美氏の曲ではそうそうなかったしね。達郎節ならではなんだよね。 そこが良かったと思う。

ただ、それでもデビュー曲から2作連続で続けたミリオンセラーは、この曲では突破できず。 

うーん、そこは個人的にはちょっと「誤算」だったかなぁ。 この曲こそ、ミリオン行っても全然おかしくない・・・っておもったんだけどなぁ。





この曲、今まで書いてなかった理由が、なんとなく分かったわ。この曲、動画が落ちてないんだよね。
なんで、本当はもっと早く書くつもりだったんだけども、いままで書いて来なかったんだ。
今も、目ぼしい動画落ちてないもんなぁ。
唯一落ちてたのが、コレ。
音も画像も悪いけどさ、まあ、どうぞ・・・ってことで。。


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雨のMelody / KinKi Kids

1999_10_雨のMelody_KinKi Kids


今回の1曲セレクトは、「雨のMelody」KinKi Kidsです。

まずはデータですよん。

・タイトル    雨のMelody
・アーティスト  KinKi Kids
・作詞      康珍化
・作曲      武藤敏史 坂井秀陽
・編曲      有賀啓雄
・リリース日   1999年10月6日
・発売元     ジャニーズエンタテインメント
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  85.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1999年10月18日〜11月15日付

のっけから・・・、今月ワタシは一体何時間残業してるんだろう? ・・・・なんてグチがでるほど今月は「生業」が忙しい。ここんところ帰宅は「午前様」が続いておりまして、朝は当然、普段通りなんで、兎に角、寝不足。。。
ま、そんな訳で2週間ぶりの1曲セレクトですねぇ。

本当はね、天気も悪いし、今日くらいは1日寝てたいなぁ・・・なんて思ったりもするんだけど、ここんところ更新してなかったんで、ブログのアクセス数が「右肩下がり」の状態を見て、居ても経ってもいられなくなってる貧乏性のワタシが居たりして。。。 で、今書いてたりします。

そんな生活も、とりあえずはひと段落がつき・・・となればいいんだけどね 週明けは。。。

あ、↑で「生業」なんてくどくど書いちゃったけど、今の勤務先の仕事はあくまで「食うため」の仕事で、「男の一生」を捧げるための仕事ではないと思ってるんでね、なんで「生業」ね。
本当なら、音楽のマーケティング分析とか、セレクター、ここのような楽曲紹介的なモノ書きで食ってければ最高なんだけど、なかなかねぇ。。。


あー、関係ない話になってしまった。

しかしまたまた週末雨ですねぇ・・・。 そんなわけで今月は「雨」的な曲ばっかり書いてたりするワタシなんだけど、今回も「雨」の曲です。。

KinKi Kids 「雨のMelody」。

この間、森高千里さんの「雨」を書いた時、80年代の今頃は雨の曲は思いつかないけど、90年代の今頃の季節の雨の曲はいくつかある・・・的な事を書いたんだけども、今回もってきた、「雨のMelody」もそんな中の1曲かなぁ。

少し前に、同じ99年の今頃のヒットだった上原多香子さんの「Come Close to me」も書いたんだけど、あの曲と並んで、この「雨のMelody」も99年の今頃を彷彿させる曲だなぁ。 まあ、個人的にだけどね。

先週も週末は雨だったじゃん。だから、本当は先週書こうか・・とも思ってたんだけど、先週は、「秋の長雨」っていうよりも台風による「嵐」だったからなぁ。

この曲のイメージとはちょっと違うよな・・とも思えたりして見送ってたんだよね。 先週の雨は、この曲というより、はっぴいえんどの「颱風」っていうイメージだったもんなぁ。 それか東京事変の「群青日和」とか。
そんな、アバンギャルドな感じだったからねぇ。

そそそ、しっとりとした長雨ぢゃなく「豪雨」・・。

この曲には、そう言う激しさはない。どちらかと言えば、しっとりとした秋の長雨てきなイメージかなぁ。

全体的な曲想としては、テビュー曲の「硝子の少年」の延長線上の曲というイメージと言ってもいいかもしれない。

まあ、作詞、作曲者は、「硝子の少年」とは違うけどね。 そそそ、「硝子の〜」の作詞、松本隆、 作曲、山下達郎・なんていう、めっちゃ「まっち先生」的などころ臭さ・・・80年代的・・・なのに対して、この曲は「ガラス〜」よりは垢抜けしているようには感じる。うん、その分90年代的なのかなぁ。

ただ、あくまでベースは「歌謡ポップス」って言う枠内の曲ではあるよね。 曲の全体的にかぶさって来る、ラテンっぽいクラシックギターとかさ。 まるで60年代のムード歌謡だったりもするし。 そそそ鶴岡雅義と東京ロマンチカとかさ、そんな世界。。。

・・・なんて書いたらKinKiファンに怒られるかなぁ・・・。

でも、だからこそ、個人的には、この曲に引っかかったのかもしれない。 兎も角、懐かしいんだよね、このイメージ。

時は99年後半、ミレニアムっていう新時代目前だっていうのに、このアナクロさ、そのアンバランスがいいんだよな。

ま、あくまで個人的なイメージなんだけどね。初めてこの曲を聴いた時、雨の日の土曜日の午後が思い浮かんじゃったりしてさ。

雨の日の土曜日、 70年代、雨雲を通したグレーの光が窓から差し込み、半分は影で暗いモノトーンの部屋

5才か 6才くらいのワタシが体験した、雨の土曜日の部屋の光景だ。

この曲を聴いた時、あの日の光景が思わずフラッシュバックした。  そそそ、この曲のイメージは、あのモノトーンの雨の日の光景なんだ。

だからこそ、引っかかったのかもしれないな、この曲には。

まあ、それ以前にKinKiの曲、特に初期のKinKiの曲は、個人的に気に入ってる曲が多い。 

うむ、ジャニーズは、あくまで「少年隊」までと割り切ってるワタシとしては、90年代以降のジャニーズの中では、KinKiだけは、認めてる存在なんだよな。

なんでかと言えば、やっぱ曲のダサさだろうなぁ・・・。  この曲なんて上で書いてるように東京ロマンチカだしさ、そこがいいんだよね。

なんて貶しているような表現だけど、そうじゃなく、個人的に「ダサい」っていうのは褒め言葉だからさぁ。

うん、個性的と言った方がいいかな。90年以降のジャニーズってさ、曲に関しては没個性な部分が多いんだよ。どのグループも声質が似てるしさ、曲も無機質的な曲が多いし。

それに対して、初期のKinKIの曲は、すぐに「KinKIだ」って分かるところがいい。 変な曲も多いけどだからこそ個性的。そこがいいんだよな。

まあ、書いてる作家陣が、リスペクトに値する方が多いってのもあるけど。。。

 
 



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硝子の少年 / KinKi Kids

1997_08_硝子の少年_KinKi Kids


今回の1曲セレクトは「硝子の少年」KinKi Kidsです。

ますはデータです。

・タイトル    硝子の少年
・アーティスト  KinKi Kids
・作詞      松本隆
・作曲      山下達郎
・編曲      山下達郎
・リリース日  1997年7月21日
・発売元    ジャニーズエンタテインメント
・オリコン才最高位 1位
・売上げ枚数 178.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1997年8月4日〜10月20日付

 不安定な天気ですなぁ。晴れ間が出てきたと思ったら、いきなり土砂降りになったり。。。あ、晴れ間が出てきたと言っても基本「雨」の時間が多い今日ですが・・・。
それにしても蒸し暑い。ここホントにニッポン・・・なんて歌が居たくなるほど「熱帯」的な天気だよな。

ま、熱帯的な蒸し暑いのは置いておいて、この時期「雨」と言うと、浮かんでくる曲がいくつかあるんだよな。

今回はそんな曲をひとつ。

KinKi Kids「硝子の少年」

ふむ、KinKi Kidsのデビュー曲にして、これまでKinKi Kidsの中で最高売り上げを記録しているこの曲は、まあ、ここ見に来ていただいている方だったら、誰でも知っている曲ですよね。

個人的には、この曲と言ったら、真っ先に「雨」・・という情景が浮かんでくるんだよな。

まあ、♪ 雨が踊るバスストップ〜♪ ・・・なんて「雨」で始まる歌詞のおかげか、当時歌番組では「雨」のセットが多かったからかもしれないんだけどさ。
 正確には、今日のような「蒸し暑い」熱帯な雨・・・ではなく、シトシト降る「九月の雨」のような情景なんだろうけどね。だから、正確にはちょこっとイメージからずれてるかもしれないけど・・・。ままいいか

この曲と言ったら、なんと言っても、作曲の山下達郎氏だよなぁ。
アメリカンポップスを書かせたら右に出るものは居ない・・・って言うくらいの洋楽的センスが光る山下達郎氏なわけで、業界を含め、恐らく多くのヒトは、そう言った洋楽的なポップスを期待していたんだよね、KinKi Kidsのデビュー曲には。まあ、80年代ならともかく、90年代のこの時期のジャニーズは、基本「踊り」と言うモノは外せない雰囲気があったからな。

でも、実際出てきた曲といったら、これが、当時の感覚から言うとアナクロ・・・80年代「初頭」・・・の雰囲気なダサダサポップス。

当時、週刊「文春」に掲載されていた、近田春夫氏の「考えるヒット」によると、
イントロのコード進行が Em→Am→D7 ときたんで、いやな気がした所、案の定 Gm7に行く循環コード・・・・と、まるで、まっち先生の「スニーカーぶる〜す」の頃のヒット曲のようなコード進行に、ほとほと愕然としたとのこと。

まさかね、洋楽的センスが光る、山下達郎氏がねぇ、こんなダサダサ歌謡ポップスなコード進行の曲を持ってくるとは、予想もしていなかったようなんだよね。

ま、当の山下達郎氏によると、こういう曲調になったは、ジャニーズ、作詞、松本隆・・・と言う陣営から考えて、仮想 筒美京平を意識したとのこと。
 KinKi Kidsのデビュー曲、作詞が松本隆氏・・と来れば、どういう楽曲を持ってくるのか・・・と言うところを意識した時、やっぱり、こういう歌謡ポップスの王道的な曲で来るのではないか・・・と想定したようなんだよね。

90年代当時・・・というよりも、70年代、80年代にかけて、ニューミュージック側のアーティストにとっては、筒美京平氏は仮想敵な存在でしたからねぇ。
 特に、ニューミュージックアーティストがアイドルに曲を提供するようになってからは、ニューミュージックのアーティストにとっては、筒美京平って言う名前はとてつもなくでかいぞんざいだった訳で。

だから、筒美氏を仮想敵・・・と思っていたヒトも多かったようなんだよね。まあ、逆に言えば、筒美氏も、これらのニューミュージックアーティストは、怖い存在だったらしいけどね。

でも、実際に「仮想敵」として、筒美氏だったら、どういう曲を持ってくるか・・・と想定して曲を作っていたヒトは、意外と少ないんだよね。
 まあ、曲を分析し、それに近い曲を作るっていう技量がある人も数少ない訳で、恐らく、山下氏、大瀧詠一氏、桑田佳佑氏くらいしか居ないんじゃなかろうか・・・と思いますけどね。
 結局、仮想敵といいながら、筒美氏をいかにリスペクトし、曲を聴きこんでいるか・・・ってところにも寄りますしね。

はっきりと筒美氏を仮想敵として曲を発表し、結果的にオリコン1位を獲得した曲なんてのは、この曲が最初じゃなかろうかね。

山下達郎氏の場合、KinKi Kids以前にも、ジャニーズでは、まっち先生の「ハイティーンブギ」を書いてたりする。この時も作詞は、松本隆氏で、この「硝子の少年」と状況は同じだった訳だけども、「ハイブギ」の時は筒美京平臭は感じなかったんだよな。それほど意識もしてなかったんじゃいのかなぁ。
むしろ、c/wの「MOMOKO」なんて、まるで山下達郎氏っぽい曲だったしな。

まあ、当の山下達郎氏も、この曲はまんざらではなかったようで、後にセルフカバーしたものね。

↓ コレ


あらら、本人が歌っていると、やっぱし、筒美京平というよりは達郎・・・っていう気になって来るな。
まあ、達郎節が凄いですが。。。


でもさ、ダサダサ曲が大好物なワタシとしては、この曲は「ビンゴ!」だと思ったなぁ。
こういう耳馴染んだ80年代初期的なサウンドには安心感があるんだよな。
その点では、やっぱり近田氏とは、意見が異なるんだけどさ。

・・・・というか、やっぱり、初めの頃は、この曲、山下達郎氏なんて知らなくてね、筒美京平氏と勘違いしてたもの。


ただ、売り上げを見る限りでは、こういうダサい曲を持ってきて正解だったんだろうね。
最初に書いたように、売上げ178万枚はここまでのKinKiの中でも最高売り上げなんだけども、これも、この「ダサい」曲のお陰なんじゃないのかなぁ。
 ワタシらの世代のヒト達は、なんだかんだ言っても、こういうダサい80年代初期的なポップスっていうのが、一番しっくりきますからねぇ。 それだけ幅広い世代に受けた・・・っていうことが言えるんだろうね。
 ま、当時のKinKi人気って言うのもあるだろうけど、幅広い世代に受けたっていうところが大きかったんじゃないのかなぁ。




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