かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

ASKA

はじまりはいつも雨 / ASKA

1991_06_はじまりはいつも雨_ASKA






今回の1曲セレクトは、「はじまりはいつも雨」ASKAです。

 まずはデータでーす。

・タイトル     はじまりはいつも雨
・アーティスト   ASKA
・作詞       ASKA
・作曲       ASKA
・編曲       澤近泰輔
・リリース日    1991年3月6日
・発売元      ポニーキャニオン
・オリコン最高位  2位
・売上げ枚数    116.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位  1位
・ベストテンランクイン期間:1991年3月18日〜9月2日付
・タイアップ:パナソニック「コンポhalf」CM曲

 ロングセラー。いまぢゃ、まずほとんど聞かなくなった言葉だけどね。
 いや、たしかに、いまでもロングセラーっていう単語は時々使うんだけど、そうは言っても、あっという間にチャートから消えていく大多数の曲に比べたら「ロングセラー」というだけであって、ベストテンに10週前後ランクインしている曲でさえ、昔のロングセラーという比ぢゃないよね。

 こんな状態は、90年代後半ごろから、ジワジワと見えつつあったわけだけど、ぢゃ、90年代前半はどうだったのか・・・というと、これが「さにあらず」。
 これが逆に、ロングセラーの天下だったわけだ。特にハイライトは、1991年。

 この年は、とみにロングセラーが多かった1970年代を凌ぐくらい、ロングセラーが多かった年なんだよね。
 いわいる「メガヒット」の始まりの年だったわけだけども、90年代後半以降の「メガヒット」とは、様子が異なり、たしかに初動集中型になりつつはあったものの、その後の粘り⇒ロングセラーぶりは、最近のヒット曲には全く見られなかったような感じなんだよね。

 そんな1991年のなかでも、この「はじまりはいつも雨」は、特にその粘りぶりが際立っていたよなぁ。
 なにせベストテン内に「半年」も居座ったわけだからねぇ。
 とにかく「安定」度といったら、とんでもなかったんだよねぇ。

 どうしてなんだろ? とは思うんだけど、たしかに、あの時代「カラオケ」で歌われる曲っていうのは、ひとつ大きかったんだろうね。
 ただ、今のように、まだ、情報伝達速度は早くなかったから、口コミによって広がって行ったってのは、また、大きいだろうなぁ。

 この曲、たしかにパナソニックのコンポのCMに使われていたけど、これもヒットしてからの話で、リリース時には、ほとんど、プロモーションらしいプロモーションもあまりなかったからねぇ。

 すでに音楽番組は、テレビの世界では衰退していたし、まだインターネットも無かったわけだから、タイアップがないとしたら、ラジオくらいしかメディアは無かったわけだし。。。

 ただ、そういう状況だったから、余計、「曲のデキ」が注目されていたっていうのは、あるかもしれないなぁ。


 このころのASKAの曲は、CHAGE&ASKAも含めて、ほとんどクラシックに近いんですよね。賛美歌というかね、ちょっとそれまでのポップスには無かったようなコード運びとメロディラインが特徴でしたよね。

 それと、サウンド全体のイメージというかね。どちらかというと、バンドサウンドというよりは、大編成のオーケストラ的なスケールのでかい曲が中心になっていましたよね。

 そのあたり1989年に一時、CHAGE&ASKAの活動を休止して、ロンドン生活を送った後あたりから、変わったように思うなぁ。

 それ以前、ことにキャニオンに移籍した1986年あたりからは、どちらかというと、リズム主題のロックポップスといったような曲が多かったからねぇ。

 その辺の変化に時代が付いてきた・・・って言うのが、この1991年あたりで、結局、時代を味方につけたのもでかかったかもしれないですよねぇ。

 
 たけど、この曲は難しい。キーが高いってのもあるけど、これはカラオケぢゃなかなか歌えないですよ。

 いや、このあとの「SAY YES」もそうだけどさ。メロディラインが複雑だし、コード進行も、ポップスと思えない進行の仕方があったりして、まず、音が取りにくいんですよね。

 ただ、そういうところが逆に耳新しいって言うところはありましたよね。
 さすがにイギリスに行ってただけあって、音が「濡れている」というか・・。

 「はじまりはいつも雨」っていうタイトルにはぴったりはまるサウンドなんだよね。



 個人的には、この曲がヒットしてた頃・・・・、ランキング(ヒットチャート)に本格的にのめりこみ始めたころだなぁ。  自主チャートを毎週出すようになったのもこのころですわ。
 それと、「オリコン研究会」のサークルでで頻繁に動いてた頃かなぁ。

 だから、この曲っていうと、ヒットチャート作ってたか、千葉の中央郵便局で夜中、郵便物の仕分け作業のバイトしてたころの風景が浮かんでくるんだよなぁ
バイトしてた作業場にあったラジオから、この曲、よく流れてたんですよ。

 それとともに大学には徐々に足が向かなくなってきてた頃の曲ですねぇ

 「仕事」的な考えとしても、いまのワタシの根幹的にあるような曲なんですよねぇ。




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晴天を誉めるなら夕暮れを待て

1995_01_青天を誉めるなら夕暮れを待て_ASKA






今回の1曲セレクトは、「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」ASKAです。

まずは、いつものようにデータから

・タイトル     晴天を誉めるなら夕暮れを待て
・アーティスト   ASKA
・作詞       飛鳥涼
・作曲       飛鳥涼
・編曲       十川知司
・リリース日    1995年1月1日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位 2位
・売り上げ枚数  82.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間 1995年1月16日〜2月6日付

 朝から「阪神淡路大震災」から20年・・・というニュースが繰り返し流れてます。
月並みだけど、あれから20年かぁ・・・。この間、「Love,Day After Tomorrow」を書いた時も、あれから15年かぁ・・・と書いたばかりだけど、こう、「区切り」の年月を振り返ると、本当に月日が経つ早さを改めて感じてしまいますね。

 1995年1月17日(火)

ワタシは何をやっていたんだろう?

なんて言われたら・・・・実は、ハッキリと覚えているんだよね、ワタシ。

 この頃は、まだ社会人1年目の「ペーペー」の頃で、新卒で入社した某大手環境衛生管理会社の営業所で、「害虫駆除」をやってた頃だ。
 1月17日、この日は、千葉・東金の日吉台っていう、あの頃はまだ、半分分譲中の新興住宅地で、新築住宅のシロアリ予防作業をやってた日だ。(ちなみに、当時は、この日吉台に、「大橋巨泉」の日本での居宅があった)
 シロアリ予防作業っちゅうのは、文字通り、シロアリ被害から住宅を守るために、壁を囲う前の棟上げの時点で、柱にシロアリの予防剤を「塗布」していく作業。これを午前中2棟、午後3棟くらいの頻度で、作業していく最中の日だったな。
 天気はピーカンなのに、北風が寒い日でさ、手がかじかみながらの作業だったことを覚えてる。
新築住宅の建築ではさ、大工さんとか左官さんが、大抵、現場にラジオ持ち込んでくるからさ、こっちも1日中ラジオを聞きながらの作業になるんだけど、あの日は、1日緊急報道番組に切り替わっていて、時間が経つ度、犠牲者、行方不明者の数が増えていって、神戸から600km以上離れた、千葉でも、現場の重大さを認識してたな。

 あれから20年。その間、中越地震、そして東日本大震災・・と、数回の巨大地震を体験してきたけど、いずれも震央から離れた場所での体験。 その度に、次は自分の近く? と思うんだよね。
 1.17は、未だに、自分でも、そんな戒めとなる日ですわ。

 あの日、ワタシの頭の中では、一体、何がヘビーローテーションで鳴っていたんだろう? 

 これもよく覚えているんだよね。 1995年1月。。。
当時のヒットチャートからして、この間書いた、trfの「CRAZY GONNA CRAZY」?・・・・いや違うぞ・・この曲を聴いても、あの日の光景が浮かんでこない。。。

 実は、それが、今日引っ張ってきた、ASKAの「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」なんだよね。

 うん、実に個人的な思いから、1曲、セレクトしてきてしまって申し訳ないんだけどさ。

兎に角、この曲をあの日の光景が、浮かんでくるんだよなぁ。。。

この曲も、この間書いた、「CRAZY GONNA CRAZY」同様、1月1日リリース。1995年の幕開けを切った曲だ。
 ここのところ、「1月1日」リリースということで、書いてる曲が多いけど、当時は、「1月1日」リリースの「大物曲」が毎年のように数多くあったんだよね。
 それは、2000年を過ぎても続いていたんだけど、なぜか、ここ数年ぱったりと無くなったような感がある。

なぜなんだろうねぇ。。。

まあ、確かに、「1月1日」リリースとは言っても、実際は1週間程度は前に店頭には並んでるパターンが多かったんだけど。。。 最近は、そういう姑息なパターンで「1月1日」リリースと明示しなくなっただけなんですかねぇ。。。


それにしても、この曲は理解するのに時間がかかったよなぁ。
兎に角、詞の解釈が難しかったんだよな、当時のワタシにとっては。小難しい・・・というか、はっきりと、ああ、こういう曲ね・・・って理解できなかったんですよ。一体何をいいたいのか?

ただ、前の年にCHAGE&ASKAでリリースした「HEART」って曲を聴いたときに、「あ、壁に当たってる」って思えたんですよ。
 いや、曲調としては、それまでのチャゲアスから大きく変わり映えしてたわけじゃない・・・けど、違和感を感じたんだよね。それは、チャゲアスとしての違和感ではなくて、「あ、時代がチャゲアスから離れた」っていう違和感かなぁ・・・。
 兎に角、力で他のアーティストをねじ伏せていたような、あの1991年当時のスーパーパワーは感じなかったんですよ。
 あーチャゲアスも旬は過ぎたねぇ・・・っていう感じかなぁ。

 そんな気分を、この「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」では、一蹴させてしまった・・・・そんな印象が強かったなぁ。。。
 兎に角、この曲からは、真っ先にパワーを感じたな。 うん、詞の内容が難解云々っていう前によ。

結局はさ、詞の内容云々・・・って言う前に、曲全体から滲み出てくるような、パワー、エネルギー・・・、これを感じることで、「快感」に繋がって来るんだろうな。

実際は、この曲からキャニオンから東芝EMIに移籍した・・・っていうこともあったし、それが直接は曲想のリセットに繋がったんだろうけどね。


それはさておき、まさかね、この曲から20年後・・・、「クスリ」で被告人になっているとはね・・・・。




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