かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

2023

サザンオールスターズ茅ヶ崎ライブ2023

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2013年以来、10年ぶりの「茅ヶ崎ライブ」

ネット上を見るとチケット取れなかった方がかなりいらっしゃったようで。

いや、一般の方だけじゃなかったらしい。

個人的に生業は音楽関係でして「業界」の端っこの方にいるわけなんだけども。。。 
ライブ参戦の翌々日が出勤だったんで、参戦した話をちょろっとしたところ、アミューズに知り合いがいる同僚が、アミューズの方と話をしたところ、今回のサザンのライブチケット、冗談ではなく業界関係者の方どころかアミューズの方もチケットが取れなったらしい・・。

それだけ、今回のライブチケットの入手は難しかったようだ。

まあ、アリーナ、ドームクラスのいつもの全国ツアーでさえ、チケットを取るのは至難の業のサザンなわけでさ。

で、あるのに、今回はキャパ2万程度の「茅ヶ崎公園野球場」のみだもんなぁ。。 たとえ4日間開催とはいえ、計8万人でしょ。

場合によってはプラチナチケットどころか、「月の石」くらいの価値の競争率も考えられたわけでさ。
まあ、実際、「月の石」くらいの競争率になったのかどうかは分かんないけども、相当高かったはずだよね。

これは、何も考えずにチケット申し込んでも当たらないよな・・・と事前に予想できたからさ。


なのでね、今回のチケットを申し込みする際に、少し対策を考えたんですよ。

そそそ、いかに予想される「高い競争率」を回避して、少しでもチケットが当たる確率が高くならないか・・・っていうのを。。。

で、導き出したのが・・

1.  ファンクラブ先行で予約する
2.  土日は回避して、平日の分だけを予約する
3.  あえて「アリーナ」を狙わず、「スタンド」オンリーで予約する


・・という3つの対策

1は、まあ当然ですよね。 今回に限らずいつもの全国ツアーでもファンクラブ先行が有利なのは変わらないわけで。

2については、サザンファンの大多数の方が「仕事」を持ってる世代と考えたら、平日の方を選ぶ方の方が少ないはず。
今回、全国ツアーではなく、「茅ヶ崎」だけの開催となると、地方からやってくる方も多いはずで、より土日を選択する方が多いよね・・・と。。。
幸い、ワタシの生業の会社は、7月〜9月いっぱいまでを夏休み期間と位置づけてたので、9月中なら「夏休み」と申告すれば平日でも休みは取りやすかったこともあり、これは問題なかった。

でね、一番のキモは、3だったんじゃないかと思うんだよね。

今回、チケット申し込みの時にアリーナ、スタンドを選択できたじゃん。 こんな選択が出来たら、当然、みんな「アリーナ」を選ぶよね。

BUT、ワタシは覚えていたのよ、10年前の「茅ヶ崎ライブ」を。。。

そそそ、ワタシ、10年前の「茅ヶ崎ライブ」にも参戦してたのよ。 その時は「アリーナ」が当たったんだけども、割り当てられたのはアリーナでもいちばん「後ろ」の方の席。でも前の席が背の高い人でさ。 男としては背が低い方のワタシゃ、全然ステージが見えなかったのよ。

で、後ろ振り返ったら、すくスタンドでさ。 スタンドって1段高くなってるし、外野スタンドは芝生だけども傾斜が付いてるから、後ろの方でも前の人と被ることがない。全然見やすそうじゃん


サザンのライブをいつも見に来る方って、野球場というと、東京ドームとか大阪ドームとか・・ドームクラスを想像する方が多いと思う。

たしかに、東京ドームでスタンド席なんて割り当てられると、特に2階席なんてなると、ステージまでめちゃくちゃ距離感があるし、豆粒のようにしか見えないじゃん。
だから、できれば「スタンド」は回避したい・・・って思うんじゃないかな?

でも、「茅ヶ崎公園野球場」って、地方都市にあるような「市民球場」だから、スタンドと言っても外野は傾斜がある芝生だけで、2階席なんてないし、ステージまでの距離感ってアリーナ後方とあんまり変わらないんだよね。

この辺については10年前に参戦したときのライブレポにも書いてたんだけども。。。

↓ コレ




アリーナでも前の方だったら、アリーナの特権を味わえるけども、そんな確率は「万に一つ」だし、アリーナに当選しても真ん中から後ろになる確率の方が断然高いわけでさ。

・・・・であれば、スタンドの方がステージは良く見えるよな・・って割り切ったんだよね、今回。

しかも、↑のような理由で、当然スタンドの競争率はアリーナよりも低くなるだろうし・・・。

まあ、真のサザンファンならば「アリーナ」を選ばないなんて「邪道」だといわれそうだけどさ。
今回のライブはチケットを当てることが最優先だったわけで、とにかく、このプラチナチケットを当てるためには、なりふり構わず、多くの方々の心理のウラを突くしかない・・・と。


・・・・で、これら3つの対策が功を奏したのか、「初日」9月27日のチケットに当たった。


最初に書いたようにチケットに外れた方がかなりいらっしゃったわけで、ちょっと複雑な気分ではあったけども、9/27(水)  15時20分 茅ヶ崎駅に降り立つ。

予想通り、ものすごい人波。

駅から会場まで一番近道である「高砂通」に人が集中することを回避するため、分散来場が推奨されており、ワタシは電子チケットの管理番号からサザン通りを迂回して会場まで行く様な指示だった。

けども、実際に駅に行ってみたら、「高砂通」も「雄三通り」も人でいっぱいだったようで、管理番号にかかわらず、サザン通りを迂回するように誘導される。

まあ、初めから「サザン通り」から迂回することを前提に下見もしてたんで、個人的には問題はなかったんだけども。。。

想定してたよりも、「サザン通り」は意外とスムーズに国道134号までは出れた。。。 けども、134号に出たとたん、全然進まない。。。

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どうやら、電子チケット確認のチェックポイントがあるようだ。

↑のような状態の人込みなので、ネット通信が極端に悪くなっており、スマホの電子チケットサイトを開けられない方々がチェックポイントを塞いでいて、全く進まなくなっているらしい。

個人的には、夏フェスなどの野外ライブで、この辺は経験済みなのでね、予め電子チケットはスマホ画面に開いておくので問題ないんだけども、経験がない方は戸惑っていたようだ。

結局駅から1時間ほどかかり、やっとのことで球場までたどり着く。

10年前は、当然電子チケットではなく「紙」チケットだったんで、電子チケットチェックなんてのはなかったわけで、ここまでの渋滞にはならず、もっとスムーズに会場までたどり着けた記憶があるんだけどね。。。

電子チケットの登場で、紙チケットを発行することも持ち歩くことも無くなり、そのあたりは楽になったけども、まだ使い方になれていない方は多いようですね。暫くは混乱が続くかもなぁ。


チケット認証を済ませ、席指定券との交換

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3塁側スタンド L9ブロック 8列7番

思ったよりもセンター寄り。 ありがたいって言ったらありがたいけども、入退場口からは、ちょっと奥だったかな。

もっとレフト寄りだったらトイレにも行きやすかったし、ライブ終了後も退場しやすかったんだけども。。。 

オジさん、最近トイレ近いんよ。 いつもライブの途中でトイレ行きたくなっちゃう。
今回も、メンバー紹介の間にトイレ駆け込んじゃったりしたんだけども。。。。
だから、トイレに近い方がありがたかったんだけどね。。。。

まあ、こればっかりはしょうがないですね。


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10年前の「茅ヶ崎ライブ」同様、スタンドでもステージまでの距離は近い。 
いやいや、10年前よりも近いような気がするな。。。 ステージ規模が大きくなっているのかも。。。
その分、アリーナの席数は10年前よりも削られているような気がする。

でも、スタンドからはステージを一望できるのは変わらないし、この距離感ならば、オーロラビジョンではなく直にステージ上の動きを見ることが出来そうだ。


日はすっかり西に傾いた 17時過ぎ。
10年前は15分ほど遅れた開幕となったが、今日は、そんなことはなくほぼ定刻、メンバーがステージに登場し、ライブスタート!

オープニングから
「C調言葉にご用心」。
「女呼んでブギ」

サザンのライブでは、毎回、オープニング曲にウラをかかれるんだけども、今回も完全にウラをかかれた。 数あるサザンのナンバーといっても、「C調言葉〜」がオープニングとは考えていなかった。

どうなんだろ? 個人的に「C調言葉〜」というと、冬・・・っていうイメージが強く、まだ暑さの残る、この季節・・・っていうところから、全く頭になかったのかもしれないな。

今回のライブのロゴの「烏帽子岩」から、「チャコの海岸物語」あたりは頭にあったんだけども。。。

2曲目の「女呼んでブギ」もちょっと意表を突かれたけども、やっと、ライブで聴けたわ。

♪ 女 呼んで もんで 抱いて いい気持ち〜 ♪  何てぇ歌詞は、いまじゃコンプライアンスに引っかかるだなんだ・・とかでいちゃもんがつくだろうけども、1978年っていう時代ならではの曲だよね。

気になったのは、桑田氏の声があまり前に出てこなかったこと。
オープニングの「C調言葉〜」は高音が出なかったからねぇ。 
さしもの桑田氏でも、もう、オリジナルキーは難しいのか・・とちょっと思えたり。

それと、ステージングや、演出もMCも今一つぎこちなかったこと。

やはり、45年選手の大御所といえど、ライブ初日ということで、まだしっくり来てなかったんですかね。

でも、曲が進むにつれ、のどが開いてきたんでしょうね。 後半、一番盛り上がりを見せる頃にはすっかの声が通るようになってきましたからねぇ、やはりプロですね。

それでも年齢には勝てない・・・んでしょうか。 今回、ライブ本編は22曲。
10年前は28曲だったから6曲ほど少ない。 2019年の全国ツアーは本編だけで31曲やってくれましたから。
それらに比べると明らかに今回のライブは本編での曲数は少なかった。
全般的に、体力的にキツイ、アッパーな曲よりもミディアム、スローな曲が多かったしね。

まあ、アンコールは「Relay〜杜の歌」を入れると4曲で、いつものサザンと変わりはなかったんだけども。。。

もっとも、「Relay〜杜の歌」は生演奏ではなく、MVを流すのみという演出だったので、これがアンコールに含まれるのかどうなのかは、判断が難しいけども。。。。


しかも、セットリスト的には、ライブでは「定番」と言える曲でほぼ占めており、「うわー、久しぶり」と思えたり、マニアックな曲はなかったのがちょっと残念ですかね。

例えば、2019年の全国ツアーでやった、「わすれじのレイド・バック」「思い過ごしも恋のうち」「 DJ・コービーの伝説」「当って砕けろ」・・などのようなライブでは久しぶりの曲ですね。

もっとも、今考えると2019年の全国ツアーが全体的に少しマニアックががったセットリストだったんだけども。。。

今回のような定番曲ばかりのセットリストは、2013年の茅ヶ崎ライブでもそうだったんだよね。 
↑にリンクしたライブレポでも「定番曲ばかりのセットリストで残念」という感じで書いてたりするし。。
うん、全体的に見ると、2013年と被ったセットリストだったという印象が強いな。
しかも、2013年の時のセットリストと曲順もほとんど同じ。。。。

2013年のライブにも参戦してて、しかも、セットリストを覚えている人にとっては・・・どうなんだろ? ちょっと安易な曲順に感じたりはしなかっただろうかね。。。。

まあ、そんな方はほとんどいないだろうけどね。。。

定番曲だったがゆえに、若い人にも、古い人にも幅広く、みんなに満足していただけるようなセットリストだったとは言えますね。安心感があるし。。。。

ただ、天邪鬼な私としては、もうちょっと、最近ライブではやらなかったような曲も聴きたかったし、せっかくの「茅ヶ崎ライブ」なので鎌倉、茅ヶ崎を連想するような曲も聴きたかったよなぁ・・という感想ではあるんだけどね。

例えば、「チャコの海岸物語」「夕日に別れを告げて」「茅ヶ崎に背を向けて」あたり。

・・・なんて、そういえば2013年の時も全く同じこと書いたな。。。。

それに加えて、今回は2013年の茅ヶ崎ライブでは披露した「ラチエン通りのシスター」もやらなったし、最近のライブでは定番、桑田氏お気に入りの「ロックンロール・スーパーマン」もやんなかったしな。(※最終日の10/1だけはやったみたいですね。。。)


曲数がいつもよりも少なかったこと・・・・やっぱメンバーの年齢的なことが響いているんですかねぇ。。。 と思うと同時に、セットリストから今回の茅ヶ崎ライブ、「ライブ」とは銘打っているけども、実は、位置づけは「イベント」に近かったんじゃないのかなあ・・・とも勘ぐったりして。。。

サザン「デビュー45周年夏フェス」というイベント。

例えば2018年のROCK IN JAPANも、ロッキンでは異例の14曲もやってくれたけども定番曲ばかりだったしね。もちろん、いつもの全国ツアーに比べたらライブ時間も短かかったけど。。。

むろん、ROCK IN JAPANは必ずしもサザンファンだけが見ているわけではないので、「定番曲」だけのセットリストでも当然だったんだけど。。。。

たださ、今回の茅ヶ崎ライブも同じような傾向だったといえるのよ。
今回は、あくまでワンマンのライブだけども、だから位置づけとしては、同じようなイメージだったんではないか・・・と。

だから、全国を回らずに茅ヶ崎だけの開催になったんじゃないか。。。。

・・・なんて考えたら、すべて合点がいくような気がするんだよね。


確かに、今回のライブは、周辺住民の協力を仰ぐのも、かなり大変だったようだし、それでもすべての方に賛同を得ての開催ではなかったとも聞いてたりする。

野外ライブだから、音はダダ漏れだし、全く知らない人たちが、住宅地の中をウロウロするわけだから、あまり遅くまでライブを続けるわけにもいかない。

メンバーの年齢的なことも実際当たっているのかもしれない。

こんなところから曲数はこれまでよりも少な目、20時前にはライブ終了・・・とするのも致し方なかった・・・と考えるのが妥当でしょうね。

ただ、これと、セットリスト内容はまた別だしね。

セットリスト内容を見る限りでは、本来のライブ・・というよりは、3曲の新曲のプロモーションも兼ねた「イベント」に近かったんではないか、本来の意味の「ライブ」は、実は別に構想があるんじゃないか・・・とも思えたりもするんだよな。

デビュー「40周年」だった5年前、2018年だって全国ツアーではなく、 ライブと言ったら「ROCK IN JAPAN」への出演だけだったわけだし。。。
でも、翌年2019年に「デビュー40周年」の全国ツアーをやったわけじゃん。

ちなみに、5年前も「ROCK IN JAPAN」に出演する前に、NHKでのスタジオライブを放送したし。。。
今年と同じような流れだったんよ。

もし、今回も5年前と同じような流れの構想があるのならば、例えば来年あたり、別途全国ツアー・・というのも有りうるんじゃないのか・・・なんて考えることも出来るんだよね。

もっとも、あくまで、ワタシ個人の考えなんで、実際に来年全国ツアーが行われるかどうかは、全くの未知数なので。。。。
もし、来年全国ツアーやらなくても怒らないでくださいね。


・・・というわけで、毎度毎度、最後は考えさせることが多い、サザンのライブだけども、今回もいろいろと感じたり考えさせられたりする事があったライブでしたわ。

とは言うものの、今回も最初から最後まで歌い続け完全燃焼!!、ライブ終焉後は「抜け殻」になり果てたワタシが居た。。。。

もう若くないんだから・・と分かっていても、やめられないワタシだったりして。。。。




【サザンオールスターズ茅ヶ崎ライブ2023@茅ヶ崎公園野球場 2023.9.27  セットリスト】

1.  C調言葉に御用心 (1979年 5thシングル)
2.  女呼んでブギ  (1978年 1stアルバム「熱い胸さわぎ」より)
3.  YOU        (1990年 9thアルバム「サザンオールスターズ」より)
4.  My Foreplay Music    (1981年 4thアルバム「ステレオ太陽族」より)
5.  涙のキッス    (1992年 31stシングル)
6.  夏をあきらめて  (1982年 5thアルバム「NUDE MAN」より)
7.  Moon Light Lover   (1996年 12thアルバム「Young Love」より)
8.  栄光の男     (2013年 54thシングル「ピースとハイライト」C/W)
9.  OH!! SUMMER QUEEN〜夏の王女様〜 (2005年 53thシングル「I AM YOUR SINGER」C/W)
10. そんなヒロシに騙されて (1983年 6thアルバム「綺麗」より)
11. いとしのエリー  (1979年 3rdシングル)
12. 歌えニッポンの空 (2023年 5th配信シングル)
13. 君だけに夢をもう一度 (1992年 11thアルバム「世に万葉の花が咲くなり」より)
14. 東京VICTORY (2014年 55thシングル)
15. 栞のテーマ  (1981年 4thアルバム「ステレオ太陽族」より)
16. 太陽は罪な奴  (1996年 38thシングル)
17. 真夏の果実  (1990年 28thシングル)
18. LOVE AFFAIR〜秘密のデート   (1998年 41stシングル)
19. ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)  (1984年 20thシングル)
20. 盆ギリ恋唄 (2023年 4th 配信シングル)
21. みんなのうた    (1988年 24thシングル)
22. マンピーのG★SPOT   (1995年  35thシングル)

アンコール
1.Ya Ya(あの時代を忘れない)     (1982年  16thシングル)
2. 希望の轍  (1990年 10thアルバム「稲村ジェーン」より)
3. 勝手にシンドバッド  (1978年 1stシングル)
4. Relay〜杜の詩 (2023年 6th 配信シングル)  ただし生演奏は無し。MV上映のみ。



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METROCK OSAKA 2023(5月13日) その2 

その1 からの続き

・・・ということで、雨が降ってきてしまったけども、ここから、ライブを見る。

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スクリーンショット (16)


まずは、ゲート近くの「NEW BEAT SQUARE」で、Penthouse。

今回、「METROCK OSAKA」に参戦した一番の理由のアーティスト。

主なメンバーは東京大学の音楽サークルからの仲間で構成。鍵盤(キーボード)には、リヨン国際ピアノコンクール3位実績もある角野隼斗氏を迎えるなど、いろいろな意味で「偏差値」が高い、このバンドには、昨年からずっと、注目をしてきていたわけなんだけど。。

You tubeで聴いた限りでは、ロックというよりは、薄くジャズ系がベースとなったポップバンド。
なので、ベースがジャズよりといっても全体的には聴きやすい。

個人的には、ベースの大原拓真氏が中心の太くてファンキーなリズム体に引っかかったというところが大きいなぁ。 
このリズム体に、角野氏の超絶的なキーボードが加わり、 さらに、浪岡慎太郎氏、大島真帆さんという、男女のツインボーカルが乗っかる。

このミクスチャーが独特のグルーヴ感を醸し出してくれるのよ。

ゲス乙女以来、ヒゲダン、緑社・・・と、キーボードを主にフィーチャーしたポップバンドが主流となっている、昨今のシーンの流れを汲んだバンドの一つだけども、 ちょっと違うのは、根が若干ジャズよりであるため、↑のバンドよりは、やや大人向けのサウンドになっているところですかね。

それじゃ、「生」ではどうなんだろう? 一度ライブを見てみたい・・と思っていたんだけどさ。

本来は、昨年のフジロックで見れるチャンスがあった。・・けど、昨年のフジロックは出演時間が夜遅かったんだよね。

それ以前に、グロッキーになってしまったワタシゃ、早々に宿に引き上げてしまい、フジロックでは見ることができなかったわけで。。。。


NEW BEAT SQUARE エリアは ほぼ満員。
やはり注目している人たちは多いんだよね

小雨が降る中、14時20分 
アッパーチューンの「Jukebox Driver」で Penthouse ライブスタート!

大島真帆さんが、他のメンバーに抱えられながら、ギブス姿で登場。
どうも、直前に足を負傷した模様。
・・・でも、ウタには支障がないとのことで強硬出演。

アッパーチューンで一気にボルテージは最高潮・・ ふつうはなるところだけども、意外とステージエリアは落ち着いている。

いやいや、この曲だけでなく、ライブ全体的にぶっ飛んだ・・・ではなく、ある程度の節度がある、大人対応のライブではなかったかな。

まあ、50代を過ぎたワタシなんかには、ちょうどいい塩梅のボテージだったけどね。

もちろん、モッシュ、ダイブ、サークルを期待したいぶっ飛びな人たちには、物足りないかもしれないけど。。。そもそも、そういう音楽ではないしね。

個人的には、ヒゲダンのフォロワーに十分なりうる人たちと、思っているんだけども。。。
いまのところ、今一つ、盛り上がって来ないのは、メディアでのプロモートが限定的ってところが大きいんだろうな。

もっとも、現在、「本業」との二足の草鞋のメンバーが多いっていうので、バンド活動は限定的にならざるを得ない。 そんなわけで今以上のプロモートが難しいっていうのが、一番の本音なんだろうけども。。。

個人的には、もっと大きくなってほしいとは思うんだけどねぇ。。。。

音楽活動だけで一生食っていけるのは、ほんの一握り。 
で、あるならば、本業を持って、バンドはできる範囲という二刀流で・・・。

・・と考えているのかどうかは、よくわからないけども、もし、そうであるならば、いかにも東大出身らしい、現実を見据えたスマートな考え方だとは思う。。

まあ、いいか悪いは、ここでは置いといて。。。
でも、これからは、こういう人たちがもっと多くなるんだろうなぁ。。。


●Penthouse セットリスト
1.  Jukebox Driver (2021年  デジタル1st  EP「Living Room」より)
2.  単焦点                 (2022年 1st配信シングル 2023年 1st CDアルバム「Balcony」より)
3.  Slow & Easy!    (2023年 1st CDアルバム「Balcony」より)
4.  Fireplace              (2021年  デジタル1st  EP「Living Room」より)
5.  Live In This Way  (2023年 1st CDアルバム「Balcony」より)
6.  恋に落ちたら       (2021年  デジタル1st  EP「Living Room」より)
7.  蜘蛛の糸              (2023年 1st CDアルバム「Balcony」より)
※すべてメジャーリリースでのデータ


全般的に3月にリリースされたフィジカル 1stアルバム「Balcony」からが多かったのは、今の時点では当然だったかな。
ただ全7曲。30分あまりのステージは、やっぱり、ちょっと物足りなさを感じたな。

堪能したけりゃ、ワンマンライブへ・・・ですな。。。 今後も要チェック。




Penthose終了後、次の目的だった「由薫」さん まで時間が空いていたので、一番大きな「BAY FIELD」の「マカロニえんぴつ」を見る。

今回の「METROCK」参戦は、「これから」ブレイクしてきそうなアーティストを見ることが、一番の目的で、すでにブレイクした「マカロニえんぴつ」を見る予定はしてなかったんだけども、まあ、「見聞」のためにも見てみるか・・ということ。。。

ロッキンだったらば、いつもステージに向かって比較的前方に陣取るんだけども、後方の人が少ないエリアに陣取る。

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15時ちょうど マカロニえんぴつ   ライブスタート!

正直、「マカロニえんぴつ」の曲は、よくわからないんだけども。。。。
やっぱり、このクラスになると、ステージをこなしてきた場数は多いんで、安心して聴いてられる。
ただ、いかんせん曲がよくわからない・・・っていうのが、ちょっと痛かったな。

オジサンねぇ、「マカロニえんぴつ」「Mrs.Green Apple」「Lucky Kilimanjaro」あたりの違いが今一つ、わからないのよ。。。
それでも、全9曲 45分間のステージは最後まで見届けました。

ラストの「何でもないよ、」。

あ、これは、知ってたぞ。 FM802の「OSAKAN HOT100」で何回も聴いてたわ。
・・・なんて、知ってる曲が出てくると安心したりして。。。。
うーむ、これはいけませんね。何事も勉強ですね。。。。

途中から本降りの雨。ステージ上のメンバーも濡れながらのアクトは、熱かったですわ。



●マカロニえんぴつ セットリスト
1. レモンパイ   (2020年 インディーズ 2ndアルバム「hope」より)
2. 眺めがいいね   (2017年 インディーズ 1stアルバム「CHOSYOKU」より) 
3. リンジュー・ラブ  (2023年  デジタル配信 7th シングル)
4. 恋人ごっこ    (2020年 インディーズ 2ndアルバム「hope」より)
5.  ブルーベリーナイツ   (2020年 インディーズ 2ndアルバム「hope」より)
6. 洗濯機と君とラジオ    (2017年 インディーズ 1stアルバム「CHOSYOKU」より)
7. ハートロッカー   (2015年 インディーズ  デジタル配信 2ndシングル)
8. 星が泳ぐ   (2022年 デジタル配信 5th シングル)
9. なんでもないよ、 (2021年 デジタル配信 4th シングル)



マカロニえんぴつが終了しても、「由薫」まではまだ時間がある・・・が、ステージスペースで待機しよう・・と「SUNSHINE ARCH」へ移動。
・・したら、となりの「GREEN HILL」で「JUN SKY WALKER(S)」が始まった。

おおっ、懐かしいね。。。 「由薫」までは、まだ時間があるし、待ち時間の間「ジュンスカ」を見ることに。

ワシ、これまでロッキンを含めて、ジュンスカって見たことあったけっなぁ・・・。あったような気もするし、初めてのような気もする。。。

まあ、ともかく、80年代終盤、原宿の「ホコ天」から出てきた、我々世代には懐かしい「バンド」であることは間違いないわけで、一度は見てみてもいい・・という気分でもあった。

今年結成35周年のバンドサウンドは、すでに円熟の域に達し安心し見てられる。
・・・なんて書くのも、大ベテランのこの方々には失礼ですかなぁ。。。。

ジュンスカがアクトしている間、雨はザーザーぶり。ステージ上にも吹き込む雨で、「これ高いんだよ」・・とぼやくボーカルの宮田和弥氏の革ジャンもびしょ濡れ。
それでも、30分間の短いステージではあったけども、熱いステージを展開してくれた。

今年57歳の、フロントマンの宮田和弥氏。さすがに80年代終盤〜90年代前半の「全盛期」ほどの「勢い」は影を潜めているようにも見えた。
もっとも、雨の影響もあってか、お客さんもそれほど多くなく、芝生スペースが目立った、ステージで、やや気抜けした部分があったのかもしれない。。
ただ、そこは、今年結成35周年の超ベテラン。すでに円熟の域に達したバンドサウンドは安心して見てられる。
・・・なんて、大ベテランのこの方々に書くのもは失礼かなぁ。


●JUN SKY WALKER(S) セットリスト
1. 全部このままで (1988年  1st アルバム「全部このままで」より)
2. My Generation       (1988年 1st アルバム「全部このままで」より)
3. 声がなくなるまで  (1988年  2ndアルバム「ひとつ抱きしめて」より)
4. そばにいるから (新曲)
5.  START      (1991年  4th シングル)
6.  歩いていこう (1989年 2ndシングル)


新曲「そばにいるから」以外は、ごくごく「初期」のアルバムと「START」「歩いていこう」っていう、ジュンスカの代表曲から。
往年のジュンスカファンにとっては、めっちやくちゃ懐かしいセットリストではなかったかな。
これも、今年が結成35周年っていうのが一番大きいんだろうな。

ちなみに、ジュンスカは、「トイズファクトリー」の第1号アーティスト。
本人たちもだいぶここを強調してたなぁ。。

ジュンスカのブレイクがなければ、ミスチルもマイラバも、ましてや、先ほど見た マカロニえんぴつの活躍もあったかどうか。。。




さて、ジュンスカ終了後、お目当ての「由薫」を見る。
先ほどの「GREEN HILL」ステージから、「隣」の「SUNSHINE ARCH」ステージへ。

ここは、「METROCK OSAKA」ならではのステージ。ステージ規模もごくごく小さめ。
場末のライブハウス・・・うんにゃ、タワレコのインストアライブ会場くらい・・といった方がわかりやすいか。

2019年までの「ひたちなか」でのロック・イン・ジャパンに存在していた、「HILL SIDE STAGE」くらいの規模ですね。


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文字通り、これからブレイクを期待するようなアーティストの「お披露目の場」といってもいいんじゃないのかな。

↑の写真は、ステージとステージの間に撮ったものなので、人が全然映ってないけど、実際「由薫」ライブスタート10分前には、 写真の「黄色い線」より内(ステージ)側は、人でいっぱい。

ただ、黄色線の外側は、人がほとんどなし。。 うーむ、ここは進入禁止だったのかなぁ。。
でも、ワタシゃ気にせず、黄色線の外側に陣取る。


雨も小雨になりつつあった、16時30分 由薫 ライブスタート!

今年の1月期ドラマ「星降る夜に」の主題歌だった「星月夜」のヒットで一躍ブレイクした「由薫」さんだけども、メジャーデビューは昨年。
本人のMCでは今回の「METROCK OSAKA」が初めての野外ライブ出演とのこと。
本人にとっては、感動と緊張のステージだったようですね。 途中、感極まって涙を見せるシーンも。。。とにかく初々しいの一言につきるステージでしたね。

さあ、ここからどう成長していくのか。。。

・・・という期待は所属事務所の方々も同じだったのかなぁ・・・。 
とにかく、一目で「関係者ですよね」・・・って方が多かったですねぇ。おそらくアミューズの方々だと思うけど。。。。

↑写真の右後ろの三角屋根テントがステージ楽屋になっているようでしたが、ライブが始まるとここから、続々と関係者の方々が。。。
特に私の近くで、腕組してステージを見てた、かなり年配で一目で「偉い」と思えたひと、アミューズ会長の大里洋吉氏じゃなかったんかなぁ。。
今、アミューズの公式サイト見て、改めてそんな感じを受けましたわ。

アミューズも「由薫」には、だいぶ期待しているんじゃないかなぁ。。。 

まず一番わかったのは、それだったりして。。。

ただ、ちょっとかわいそうだったのは、ライブ中、となりの「GREEN HILL」ステージでは、次のステージのサウンドチェック真っ最中。その音が大分漏れてきていたこと。

特に今回「メイン」となるべく「星月夜」の時は、ちょっと音漏れがひどかった。
本人は、これに惑わされずにきちんと歌っていたけども、初めての野外フェスとしてはちょっとかわいそうだったかな。


●由薫 セットリスト
1.  NoStarts   (2022年 1st デジタルシングル)
2.  Blueberry Pie (2023年  4thデジタルシングル)
3.  Swimmy  (新曲)
4.  星月夜 (2023年 3rdデジタルシングル)
5.  gold  (2022年 2ndデジタルシングル)




ここまでで、とりあえず当初見たいと思っていたアーティストは見た。
雨は降り続いていたし、そろそろ帰ろうかなぁ・・・とゲートへ急いでいたら、「NEW BEAT SQUARE」でちょうど「TOMOO」のライブが始まった。

せっかくだから・・・と思い、急遽ライブを見ることに。

「TOMOO」っていうアーティスト名から、一見すると「男」かと思ってしまうけども、れっきとした女性シンガー。

ショートヘアに丸いお顔立ち、キーボードを弾きながらの歌唱。 さらにポニーキャニオン・・ということで、aikoを彷彿としてしまう。

TOMOO


きっと、aikoのフォロワーっていう感じなんだろう・・・

いや、実際、曲をきちんときくまでは、ワタシもそう連想してたんだけども。。。

こうしてライブで曲を聴いてみると、ボーカルの声質は、aikoのそれよりも、もっと太い。
写真から連想した声質とはだいぶ違ったのが、まず印象。

ポニーキャニオンでも、ヒゲダンと同じ「IRORI Records」レーベル所属なので、aikoというよりはヒゲダンの藤原聡氏というイメージ・・・なんだろうな。

実際、曲を聴いても、どこかヒゲダンを彷彿とさせる曲があったりして。。。

出身は東京ということで、今回、なぜ、METROCK OSAKA ONLYの出演なのかは、よくわからなかったけども、FM 802の「OASAKAN CHART」でもランクインするなど、東京よりも大阪での人気が先行しているようにも見えるというところからなんでしょうかね?

来月、早くも東京、大阪、両NHKホールでのワンマンライブも控えている・・ということで、今後の期待は大。

もちろん、今後のタイアップやプロモーションにもよるところが大きいけども、もしかすると次のブレイクは、このヒトあたりかもしれないな。

今回のライブを見ても、そのくらいのポテンシャルは感じたな。

今回、帰りがけに急遽見たアーティストだったけども、いいヒトのライブを見せてもらった気がする。


●TOMOO  セットリスト
1.  オセロ   (2022年 メジャー 1stデジタルシングル)
2.   らしくなくたっていいでしょう (2020年 インディーズ 3rdアルバム「TOPAZ」より)
3.   夢はさめても  (2023年 メジャー 4thシングル) 
4.  雨でも花火に行こうよ (2020年 インディーズ 3rdアルバム「TOPAZ」より)
5. POP'N ROLL MUSIC (2016年 インディーズ 1stアルバム「Wanna V」より)
6.  Ginger  (インディーズ 5thシングル)


・・・ということで、ここで帰宅の途に。。

今回のフェス参戦、Penthoseの生演奏、 由薫の今後の期待、 そして思いかげないTOMOOのポテンシャルと今後のブレイクの期待・・・と、結構、いろいろな収穫を感じたフェス参戦ですわ。
これだけでも大阪まで来た甲斐はありましたね。

会場の規模からすると、4大夏フェスといわれる、フジロック、ロック・イン・ジャパン、SUMMER SONIC、ライジング・サンよりは、コンパクトではあるけども、これからブレイクが期待されるアーティストが適度にちりばめられているなど、「これから」のアーティストを掘り当てるには、いいフェスだと思いましたわ。

「これから」時代を作っていきそうなアーティストを掘りあてる。 以前はロック・イン・ジャパンがその役割を担っていたところがあったし、個人的には、それが楽しみで毎年ロッキンに参戦していたところがあった。
But、千葉に移転した昨年から今後の音楽シーンを作りそうなニューカマーの出演が少ない。 それは、先日発表された、今年の出演アーティストでもその傾向が強い。
これを見る限り、ロッキンから新たなニューカマーを生み出す役割は終わったような印象を受ける。

その分、他のフェスに期待したいし、今回のMETROCKも、そういう役割を果たせるんじゃないか。
今回の参戦で、そう感じたりしたな。

今後も、あるのアーティストに偏りすぎずに新たなブレーク期待アーティストをどんどん出演させてほしいですわ。


動員数も、多すぎず少なすぎず、適度ではないんでしょうかね。 
もっとも、今回は「雨」ということもあり、本来よりも動員数は少なめだったのかもしれないけども、少なくとも、人の密度が濃すぎるということもなく、個人的には快適に過ごせましたね。
何よりも、会場の大部分が天然芝というのが、ワタシみたいなジジイには、膝に負担が少ない分ありがたい。

まあ、相対的に見ても「〇」ですね。 出演アーティスト次第では、また来年も参戦してみたい。そう思えたりもしましたわ。




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