今回の1曲セレクトは、「by myself」hitomiです。
まずはデータです。
・タイトル by myself
・アーティスト hitomi
・作詞 hitomi
・作曲 小室哲哉
・編曲 小室哲哉
・リリース日 1996年8月7日
・発売元 エイベックストラックス
・オリコン最高位 7位
・売上げ枚数 29.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 11位
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「もう我慢できない!」エンディングテーマ曲
本来はメロディラインや曲想は、あんまりおもしろいとは思わないんだけども、バックで使用されている、あるひとつの楽器のフレーズ一つでグッと引き立つっていう曲がある。
まあ、そういう曲はしょっちゅうあるわけではないけど、長年ヒット曲を聴いてくると、たまたまそういう曲にも出くわすっていうレベルではあるけど。。
今回引っ張ってきた曲は、そんな1曲ですね。
hitomi 「by meself」
この曲は、hitomi7枚目のシングル。1996年の秋口。丁度いまごろがヒットのピークだった曲ですね。
今から丁度25年前にある。
いやいや、そう書くと、すでにだいぶ前の曲になりますね。
毎度毎度、書いてるような気がするけど、90年代の特に後半になると、つい最近っていうイメージが未だにあるんだけども、実際振り返ってみると、かなり時間が経っているんだよね。
なぜ、特に90年代の曲って、時間経過が経たないんだろう? っていうのは、ずっと不思議にも思えるんだけども、結局さ、音楽の形態があの当時と大きく変わってないからなんだろうね。
あの当時もMVは存在していたわけで、あの当時のMVの多くは、いまやYou tubeでも見れるし。TVの音楽番組のVTRだって、最近とほぼ変わらない画質で見れるわけでさ。
曲想だって、そう大きくは変わっていないようにも思えるしさ。。。
多くのメディアを通して当時の曲を見ても聴いても、今と大きな変化はないんだよね。
これが昭和の曲だったら、ちょっと様相が変わるじゃん。MVは無かったし、TVの歌番組の画質だって今とは大分違う。
何よりも音楽そのものの雰囲気も違うしね。
だから、「あー、大分時間が経ったよなあ」・・・という頭になれるんだと思いますね。
恐らく、今の若いコたちに「昭和歌謡」が刺さっているのは、そういうところが大きいんだろうな。
文化、音楽形態が今とは違うっていう所がさ。
まあ、これは、あくまでワタシの「年代」的に感じる事なんで、今の若いコたちは、また違った感じ方があるんだろうけどさ。
・・・・ととと、話が脱線しましたね。
hitomiの「by mysef」。 この曲は今思うと偶然耳にした・・・ような印象があるなぁ。
あの当時、個人的に「今」の音楽との接点は、オリコンウイークリーとby fmの「パワーカウントダウンHOT30」だけだったんだよね。
既に社会人3年目で、土日も仕事ってことも多くなってきていたんで、土曜日OAだった、パワカンも聴けないことが多くなってきていた。
あの当時、今のradikoみたいな機能があればなぁ・・・とは、思うけどさあ。
兎も角も、そんなわけで、この当時になると、ヒットチャート上位の曲も、毎週すべてくまなく聴いて、すべての曲を把握できていたわけではなく、かなり「抜け」が出来ていたことも事実ですね。
そんなこともあって、hitomiの一連の曲も、すべて聴けてたわけじゃない。だから、未だに耳にした事がない曲も多いですよ。
この「by myself」も、パワカンの上位にランクインした週、たまたま聴くことが出来、たまたま
耳にしたものだったと思う。
そしたら、耳に刺さった・・・。 と。
まず、この曲がそれまで持ってたhitomiのイメージとは、かなり違ったこと。
個人的には、hitomiというと、この前年1995年の「CANDY GIRL」であり、「GO TO THE TOP」っていうイメージだったのね。
「CANDY GIRL」は、あの時代特有の小悪魔的ギャル。「GO TO THE TOP」は、もっと時代をさかのぼったような、80年代アイドル歌謡的。
いずれにしても、このヒトはアイドルだと思ってたわけよ。
でも、この曲では、1年前の「ギャル」な雰囲気がまるでない、大人のシンガーに変身していたからさ。
少しジャズの香りがする、大人のミディアムポップス。
どころからともなく吹いてくる、やさしい秋口の風のような。そう。1996年の秋口というと、この曲のイメージが強いんだよなぁ。
一番、効果的だったのは、Bメロからバックに入ってくるフルートだろうな。 少し気だるいフルートの音色が、曲をアンニュイに、そしてよりシックに引き立ててくれている。
だけどさ、フルートっていう楽器は不思議な音色なんだよね。
普通は清楚なイメージ強い。 やっぱり、フルートと清楚なお嬢様っていうイメージがぴったりするからなのかなぁ。
でも、例えば寺尾聰氏の「ダイヤルM」のようなヘビーでダークな音色にもなるし、この曲のようなアンニュイな雰囲気にもなる。
吹き方次第で、いろんな表情に変えられる不思議な楽器でもあるんですよ。
小室氏とフルートって、どうも、結び付かないし、どういう意図で、フルートを持ってきたんだろう・・・っていうのは分からないけど、この選択は効果的だったし、正解だったと思う。
個人的には小室氏の曲には、あんまりシンパシイを感じないんだけども、そういう意味でもこの曲は良かったと思う。
そんな曲ではあったから、オリコン最高7位という、この当時のhitomi最高順位だったのは納得でしたね。 ただ売り上げが前作「In The Future」の35万枚から、6万枚ほど下がったのは、ちょっと納得しがったけど。。。
まあ、「CANDY GIRL」の流れを汲み、ダンサブルな「In The Future」とは、180度変わった曲調。いわば冒険的な曲でもあったわけで、売り上げ枚数が下がるのも折り紙済みだったのかもしれけないけど。。。
それにしても、小室氏の場合、安室のように全力投入した楽曲よりも、このhitomiとか、アイドルに提供した曲の方が、力が抜け、すっきりとしていい曲が多いような気がするんだよね。
全力投球した曲はどうもくどい曲が多くてさあ。。。。。
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