かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

鷺巣詩郎

気絶するほど悩ましい / 沖田浩之

  1982_10_気絶するほど悩ましい_沖田浩之


今回の1曲セレクトは、「気絶するほど悩ましい」沖田浩之です。

まずはデータでする。

・タイトル     気絶するほど悩ましい
・アーティスト   沖田浩之
・作詞       阿久悠
・作曲       梅垣達志
・編曲       鷺巣詩郎
・リリース日    1982年9月1日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位 37位
・売上げ枚数  2.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 29位

カバー曲。 昔も今も変わらずある「形態」の曲だわね。
日本よりも海外の方が、その数も頻度も多いのかなぁ・・・。まあ、海外の場合は、オリジナルリリースの自国ばかりでなく他の国でのカバーも頻繁に行われているしね。もしかしたら、流通している楽曲をまとめると、オリジナル曲よりもカバー曲の方が圧倒的に多いかもしれない。

それに比べると、日本ではカバーっていうのは、そこまで頻度は高くないのかなぁ・・とは思える。まあ、昔に比べると最近はカバーっていうのも多くなってきたけどね。

でも、海外と日本のカバーの最大の違いと言ったら、カバー曲のクオリティだよなぁ。オリジナルを超えるようなカバーって少ないんだよね うん、これは今に至るまで。

向こうのカバーって、オリジナルを超えるようなクオリティのやつなんか、いっぱいあるじゃん。

どうしてなんだろうなぁ、やっぱり文化と歴史の違いなんですかねぇ。 

先人をたてる・・ってところがあるじゃないですか。先人をリスペクトするようなところ。日本人はさ。 そんな文化が、オリジナルを超えるのを躊躇させているのかなぁ。

まあ、カバーする側のアーティストが、テクニック的にオリジナルを越えられるような技量を持っていないって言うこともあるけどさ。

いや、その場合が、意外と多いんぢゃないかなぁ。

以前も書いたように80年代初頭、81〜82年にかけてカバーブームってあったんだよね。 大半が当時、デビューしたてのアイドルが、70年代のアイドルポップスをカバーする・・・ってパターンが多かったんだけどさ。

 でもまあ、その大半が、お世辞にもオリジナルを超えるようなクオリティとは言えなかったんだよね。 そもそも歌唱力から言って、70年代アイドルと80年代アイドルでは差があったしさ。 

ま、今思えば・・の話だけど。

そう言えば、今回の「気絶するほど悩ましい」もそうだけど、82年ごろのカバーブームは、CBSソニーが多かったよな。しかも酒井政利氏チームが。こん時のカバーブームは酒井氏主導だったんでしょうかねぇ・・・。

蛇足だけど、この間の石川秀美の「ゆれて湘南」でもちらっと触れたけど、このカバーブームが、「80年代」ならではのカラーを遅らせたと思うんだよね。 70年代の曲をカバーするってことは、まだ70年代を引きずっていたって事でもあった訳だからさ。

それでも、「お、これは!」なんて、引っかかったカバー曲もあったんだよね。 今回はそんな曲をセレクト。

沖田浩之「気絶するほど悩ましい」。

「気絶するほど悩ましい」っていったら、どうしてもオリジナルのCharのイメージが強いわな。
・・というか、この曲、沖田浩之がカバーしてたの? って思われる方の方が圧倒的に多いと思う。

それだけ印象に薄いとは思う。 まあ、オリコンでも最高位30位にも行かなかったしな。今となっては知らないヒトが多いのもしょうがないとは思う。

But But、個人的に「気絶するほど悩ましい」と言ったら、こっちの沖田浩之バージョンなんだよねぇ。

簡単に言えば、こちらの方を最初に聴いたんで、こちらの方が耳馴染みだったって言うこともある。 
うん、オリジナルのCharバージョンの方が後付なんですよ、ワタシは。

ただ、仮にCharバージョンの方を最初に聴いてて、こちらを後付けだったらどうだったか・・・というと、もしかすると、沖田氏のバージョンも良かったと思ったかもしれない。

うん、正直言うと、同じ曲なんだけども、全く別物って言う感じなんだよね。

オリジナルのCharバージョンは、若干R&Bがかったソウルっぽいサウンドだったじゃん。 それにCharのギターがフィーチャーされてる。 個人的にはやや薄味な味付けにも感じる。 

対して、沖田バージョンはブラス&キーボードが全面的に出ており、濃い味づけ。 それよりも個人的に感じたのは、そのドラマティックな展開なんだよな。よりエンテターテイメント性が強いって言うかさ。
特にブラスの使い方が独特なんだよね。

この曲、根のキーはマイナーだけど、サビで一度、メジャー系に転調するじゃん。 その流れがドラマティックなんだよな。 それまで薄暗い雨の中を進んでいたような展開なのに、転調するところで、いきなり太陽の光がさして来る。 ・・と思ったらサビ終わりでマイナーにも戻るところで、また薄暗い雨交じりの天気になる。。。

そんな昨今の天候変化にも似たような目まぐるしい展開が一層、この曲をドラマティックなものにしている。

オリジナルのCharバージョンは、そこまでドラマティックな展開じゃなく、サラッと流したような展開、その差が、それぞれのバージョンで、別物の曲のように感じさせられちゃうんだよな。

ちなみに、沖田バージョンのアレンジは鷺巣詩郎氏。 当時の鷺巣氏のアレンジとして松本伊代さんの「TVの国からキラキラ」でも感じてたけど、この当時の鷺巣氏のブラスの使い方は独特なんだよね。それまでの歌謡ポップスのブラスには無かったようなフレーズが出てくる。特に「TVの国からキラキラ」のサビ前のフレーズにはビックリしたよな。 ここまでスピード感がある音の重なりなんてそれまでは無かったからさ。

この「気絶するほど悩ましい 」では、「TVの国からキラキラ」のようなスピード感はないんだけど、やっぱりサビの裏から入るブラスのフレーズが斬新、かつ引っかかりがあるんだよなぁ。

この当時、特にブラスの耳に行くようになったのは、丁度この頃、ブラスを始めたってのもあるだろうけどさ。とにかく、この2曲のブラスは印象に深いんだよね。



「夜ヒット」だけど・・・・うーん、今一つレコードで聴くより弱い。
レコード音源はもっと、ドラマティックなんだけどなぁ。。。。

ちなみに、この曲のオリジナルのCharバージョンは、かなり昔に既に書いてます。

http://kajiyan-net2.blog.jp/archives/52046491.html

うーむ、この時も半分は、今回の沖田浩之バージョンについて言及して、今回と同じような事書いてたな。。。。
よっぽと、この沖田バージョンが印象に深いんだろうね。。。


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月光淑女! / シブがき隊

1985_07_月光淑女_シブがき隊


今回の1曲セレクトは、「月光淑女!」シブがき隊です。

まずはデータです。

・タイトル     月光淑女!
・アーティスト  シブがき隊
・作詞       森雪之丞
・作曲       Frankie T.
・編曲       鷺巣詩郎
・リリース日   1985年6月29日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 7位
・売上げ枚数   9.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 11位

ここ暫くは土日に1曲ずつ書いてる、「1曲セレクト」だけど、またまた「書きたくないよう〜」病が。。。 
あー書かなきゃ書かなきゃ・・・と思いながらもウダウダしちゃったりして、昨日書くのを飛ばしちゃいましたねぇ。。。
でもね、内なるもう一人のワタシが、こりゃイカン・・・と背中を押しまして、ようやくPCに向かってたりします。

本当は、当初、別の曲を持ってこようと思ってたんだよね。でも書きだしが浮かばなくてさあ。昨日、書くのすっとばしたのは、それもあったんだけどさ。

で、昨夜、トイレで踏ん張ってたら、違う曲のメロディが浮かんできまして・・・。考えて見れば、「今頃のヒットだ〜」と思い、急遽、曲を変更。引っ張ってきちゃいました。

その曲は・・・

シブがき隊「月光淑女!」     ザザーン

なに 「げっこうしゅくじょ」   いやいや、こう書いて「ムーン・ビーナス」と読ませる・・・と。

もうね、この曲位のヒットレベルになると、ほとんど知ってるヒトしか知らないよね〜・・・くらいの存在だったりするんだけど、いかがでしょうねぇ、覚えてますかねぇ。

まあ、タイトルの読ませ方は、流石は森雪之丞氏。当て字がウマいよな・・と思ったりもするんだけど。。。


リリース順で言えば、「DJ In my Life」の次、1985年6月末リリースだったんですけどね。

 この曲に至るまで、ヤックン曰く「チェッカーズ」に人気を取られたということもあり、売り上げ枚数も右肩下がり、ヒット規模も下がって来ていたシブがき隊。 この曲でついに売り上げも10万枚を割っちゃったんだよな。
それまでなんとかベストテン中位程度で持ちこたえていたチャートアクションも、ベストテン入りギリギリになっちゃっりして。

 そんな状態の曲だったりするんで、今となっては殆ど死角な曲になっちゃったりするんだけどさ。 もしかすると、ファンの間でも忘れられた存在だったりして・・・。存在感が薄い曲だったりするんだよ。

でも、そんな存在感が薄い曲だからこそ、逆に個人的には「面白い存在」だな・・・と思えたりもするんだけどさ。「手垢」が少ないって言う意味でも。

いや、実際、曲調的にも面白いな・・・とも思えたりするんだよな。 あ、いや、実際当時は「変な曲」って思ってたんだけど・・・。

 良く言えば、いろんな曲調が次々に現れる展開が激しい曲。 悪く言えば、いろんな曲の「ごった煮」状態の曲。
そもそも、この曲のベースのリズムはどこなんだろう・・・とか思ったりして。。。 

ディスコ的なイントロが来たと思ったら、60年代リズム歌謡的なAメロ、ビッグバンド風なブラスを基調にしたなBメロ・・・かと思ったら、サビへのブリッジではスパニッシュフラメンコ調、 かと思ったらサビでは、再度、リズム歌謡調・・・と。目まぐるしく変わるのよ展開が。。。

うーん、どうなんだろう? この曲の主人公のビーナスは、それほど目まぐるしいほど変わり身が激しい「淑女」なんでしょうかね

でも、全体的に共通して感じる温度感からすると、歌詞にもあるような「アフロビート」な感じなんだろうな。 
うん、熱帯・・・とまでは言わないけど、クーラーがほとんど効いて無いようなディスコのようなビートと温度感・・っちゅうのかなぁ。ずっと後年だけど、ケツメイシの「君にBUMP」でも感じたような、あの独特の蒸し暑さ。
それをこの曲でも感じちゃったりするんだよね。

だからなんだろうね、昨夜、トイレで踏ん張ってたら、この曲が浮かんで来ちゃった・・・っていうのは。

昨日の台風が過ぎて、昨夜から今朝にかけて、めちゃくちゃ蒸し暑かったからさあ。 異例の進路を取った台風12号が熱帯の空気を運んできた・・・なんて思ったもの。 まあ、風雨をさけるため、昨日は家中の雨戸も窓も閉め切っていたっていのうもあったんだろうけどさ・・・。



ただ、やっぱりまとまりが無いんだよね。 シングル曲として焦点が今一つはっきりしていないって言うのかなぁ。シングルとして説得力が今一つ欠けているかなぁ・・とは感じる。
 良く言われるようにシングルとしては今一つインパクトに欠ける、でもアルバムの1曲としては頭一つ抜け出していて居る曲なんだよね。
つまりは今一つ収まりが悪い曲。 準シングル曲って言うのかな。 そんな感じの曲なんだよね。

そう言う意味では、どの程度、本気でヒットを狙って行ったのか・・・っていうのも問われるのかもな。 ヒット規模が右肩下がりな状況を本気で替えるべく大ヒットを狙って行ったのか、 現状維持を狙って行ったのかって事。
それを考えると、やっぱり後者だよね・・・としか思えなかったりするんだよね。

案の定というか、実際は最初に書いたように、大ヒットとは至らず10万枚割れを起こしちゃったりしたんだけどさ。


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トラ!トラ!トラ! / シブがき隊

1986_02_トラ!トラ!トラ!_シブがき隊


今回の1曲セレクトは、「トラ!トラ!トラ!」シブがき隊です。

まずはデータでするぞ。

・タイトル     トラ!トラ!トラ!
・アーティスト   シブがき隊
・作詞       森雪之丞
・作曲       後藤次利
・編曲       鷺巣詩郎
・リリース日    1986年1月22日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数 9.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位
・ベストテンランクイン期間:1986年2月3日〜2月10日付

今回はマクラ無しで、のっけから「本題」。

えーと、今回セレクトしてきた曲はシブがきの「トラ!トラ!トラ!」。 
これまで、ジャニーズ関係でも、たのきんのまっち先生、トシちゃんについてはかなり曲を書いてきたんだけども、その流れで次のシブがきの曲は、実は、まだ意外と残ってるんだよな。

いままで、「書けなかった」・・・って言う訳じゃないんだけども、なんとなく残っちゃったのね。 ま、一番の理由は、シブがきの曲って、動画が少ないんですわ。
うん、この1曲セレクトでは、最後に動画リンクを入れてるからさあ、だから、動画がない曲だと、ついつい飛ばしたくなっちゃうんだよね。

だから、結構久しぶりのシブがき・・・っていう気もするなぁ。

動画ないっていうのは、まあ、「元」ではあれジャニーズって事もあるんだろうけどね、 それよりはもそれだけ人気薄・・・っていうか、今となっては「記憶」に残る曲が少ない・・・って事なんだろうなぁ。

そんなこともありーの、正直、今回引っ張ってきた「トラ!トラ!トラ! 」が、どれだけの方が覚えてらっしゃるかは、不安ですねぇ。
 自分の中では、まあ、音源も持ってるし、しょっちゅう聴いてるし・・・ってところなんでね、つい最近の曲っていうイメージもあるんだけども、気がついてみれば、リリースから31年も経ってるんだもんな。

この曲、シブがきとしては、久々に「濃い曲」っちゅうかねぇ、ストレートなロック歌謡でしたね。 ヘビメタ歌謡ってくらい、「濃い味」の曲が、初期のシブがきの代名詞って感じだった訳だけど、 この曲の辺りになると、それまでの「ヘビメタ歌謡」調の曲は少なくなってきてたからなぁ。
 この曲の前が「KILL」っていうミディアム調の大人しい曲だったからなぁ。 っていっても、この「KILL」も今となっては知る人ぞ知る・・・って感じの陰が薄い曲だからさ、どれだけの方が覚えてらっしゃるかは不安だけども。。。

そんなミディアム調に続いて、久々にストレートなロック調が来た訳でさ、個人的には、「やっとシブがきらしい曲が戻ってきた」・・・なんて喜んだもんだよな。
 
うん、個人的にも、この曲は、比較的気に入ってたんだよな。 いまだにこの曲聴くと、86年の1月、2月・・・あの頃をしっかりと思いだすしさあ。
 例えば、部活の打ち上げをお好み焼屋でやった時に、こっそりと「酒」をしのばせて飲んだよな・・・この頃・・・とかさ そそそ、この曲聴くと、あん時の模様が脳裏に浮かんでくるんだよなぁ・・・因果なもんで
 

ところで、「トラ トラ トラ」っていうと、真珠湾攻撃の奇襲作戦に成功せり・・・っていう暗号電文ってことが有名な訳で、まあ、この曲自体も「恋の奇襲作戦」っていうところでの暗号にかけてるんだと思うんだけどもね。

 たださ、それとは別に、この前の年は「阪神タイガース」が日本一になった年ですよ。 例のバース、掛布、岡田、3人がそろった、史上最強メンバーだった時の。時は「トラフィーバー」だったんだよね。

だからさ、それにもかけてたんだろうね。 ま、その証拠に、ジャケ写からして「トラ」模様だったりするしさぁ。


動画、ない・・・・・とおもってたら、やっとみっけた・・・ と思ったらリンクで出来へんわー。

しょうがないんで、直リンク。 もし見たい方は、↓をどうぞ

https://www.youtube.com/watch?v=Req4zYMz4mk&list=PL5DKbuA2oN2IIFKrrfewhyu3mamWKwoHW&index=117


ちなみに、この曲がリリースされた10日後に、早くも次の曲がリリースされたんだよな。
それが「スシ食いねぇ」ですわ。 
まあ、この「トラ!トラ!トラ!」が定期のリリースで、「スシ食いねぇ」は、あくまで臨発なんだけどさ。
でも、後々「スシ食いねぇ」の方が認知度高くなっちゃったからなぁ。 臨時発売なのに、こっちの方が売り上げが上だったしさあ。。。
 そんな影響で、陰が薄くなってしまった「トラ!トラ!トラ!」だったりするんだよな。


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唇のプライバシー / 河合奈保子

1984_09_唇のプライバシー_河合奈保子


今回の1曲セレクトは、「唇のプライバシー」河合奈保子です。

まずはデータです。

・タイトル    唇のプライバシー
・アーティスト  河合奈保子
・作詞      売野雅勇
・作曲      筒美京平
・編曲      鷺巣詩郎
・リリース日   1984年8月28日
・発売元     コロムビア
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数 12.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 7位
・ベストテンランクイン期間:1984年9月10日〜9月24日付


えー、ずっと1曲セレクトを見ていただいている方はすでにお分かりだと思いますが、この1曲セレクトは、書いてる時点とほぼ同じ時期にヒットしていた「過去」の曲をセレクトしているんだよね。
 まあ、セレクトする曲は、ワタクシの独断と偏見で決めている訳で。過去の同じ時期にヒットしていた曲っていうのも、ま、自分でもヒットチャート作ってるし、オリコンの過去のランキングも持ってるんで、その辺はぬかりない・・・・はずなんだけどねぇ

意外と、事前にちゃんと調べないで、自分の記憶だけで、曲を決めちゃったりする事があるんだよね。
まあ、いざ「書く」と言う時点で、過去のチャートを引っぱり出して「確認」はしてるんだけどさ。

ところがね、いざ書こうと思って、過去のチャートを確認したときに、実際にヒットしてたのと時期が「ズレ」てる事ってあるんだよなぁ。
まあ、ヒットしてからだいぶ時間が過ぎてる曲もあったりするんでねぇ・・・、っていうのは言い訳になっちゃうけど、自分の記憶も当てらならないんだよな。

今回の1曲セレクトは、そんな自分の記憶と、実際のヒット時期がズレていた曲をひとつ。

河合奈保子「唇のプライバシー」。

この曲は、河合奈保子さんにとっては、1984年の「勝負曲」だったわけで、秋にかけて各音楽祭で、頻繁に歌ってた曲ですわ。

ただね、個人的には、この曲「夏」の曲だった・・・っていう印象が強いんだよね。

ま、確かに、リリースは8月29日なわけで、夏の曲に違いはないんだけど、実際にベストテン入りしてたのは9月だったんだよなぁ。。。

うーむ、でも、そういう印象はなくて、この曲と言うと、1984年の夏休み・・・って言う印象が強いんだけどなぁ。

だからね、最初は8月に書こうと思ってたんだよね、この曲。

でも、オリコンの過去チャートで、実際は9月だったことを改めて確認して、今まで待ってたんだけどね。


だけど、この1カ月のズレはなんで何なんだろう・・なんて思ったんだけどさ。

まあ、結局は、当時聴いてたラジオの影響・・・というか印象が強く残ってるんだろうな。
特に、以前も書いたように、文化放送の「決定!全日本歌謡選抜」。 あの番組は兎に角、新曲情報が早くて、リリース1カ月以上前からバンバンかけてましたからねぇ。
早い時は、白盤(プロモーション用のレコード盤)が出来る前、マスターテープの段階で流しちゃってた事もあったからなぁ。

リスナーのこちらとしては、情報が早いって言う事は非常にありがたかったんだけどさ、反面、いざ、リリースされる時期には、すでに聴き飽きてたりしてね

今振り返ってみると、この曲もそんな曲の一つだったんだよなぁ。 うん、確か8月中に、この曲良く聴いてたんだよ、ラジオで。でも、実際のリリース時には、すっかり飽きてたんですよ。。。。

その記憶がそっくり今に残っちゃってるんだよなぁ。 だから、この曲というと、8月のイメージが強いんだよな、未だに。

まあ、それだけ、ラジオでもこの曲、推してたんだろうなぁ、今考えると。 まあ、この年の「勝負曲」でしたからねぇ。

個人的にも、この曲はシングルっぽくて良いと思った。

この曲の河合奈保子さんというと、3月に尾崎亜美さんの「微風のメロディー」、6月に八神純子さんの「コントロール」と立て続けにニューミュージック系アーティストの曲を歌ってきていたけど、今一つ盛り上がらなかったんだよね。
それは、やっぱり、シングルとしてのインパクトが今一つ足りなかったんじゃないんかなぁ。

でも、この曲はシングルっぽかったですよね。 シンプルかつキャッチー、それでいてインパクトがあるメロディライン。
さすがは筒美京平氏としか言えなかったんだけどさ、当時も。

ま、全体的なイメージとしては、前年の「UNバランス」の続編のような曲調ではあったけどね。

そそそ、下敷きとしてドナ・サマーの「情熱物語」があって・・・って感じのメロディライン。。特にラッパの使い方がねぇ。
・・・というか、個人的には、この年流行りだった、ボニータイラーの「ヒーロー」の匂いがしたんだけどね、この曲には。とくにラッパの使い方が。

まあ、兎に角、この年の夏から秋にかけてのアイドルポップス・・・特に女性アイドルは、「ヒーロー」一色だったからなぁ。

この曲も、そんな「ヒーロー」な曲の一つ・・・だと思ってたんだけど、モノの本によると、どうも、それよりも、やっぱり「情熱物語」の延長戦・・・って言う見方が強いようですね。つまりは、前年「UNバランス」の延長ですね。

まあ、「UNバランス」よりも、スピード感があり、しかもヘヴィーな所がありますけどね。 
そそ、このヘヴィーってところが、この頃の河合奈保子さんの一つの要素になって来るんですよね。
ヘヴィーな部分でも地声で乗り切るっていう力強さが、この頃の奈保子さんには身についてたんだよなぁ。
デビュー5年目にして、本格的な歌唱力開眼っていうかさあ。

でも、反面、個人的には、そんな本格的な女性シンガーになりつつあった奈保子さんにちょっと寂しさも感じてたんだけどね。
 このヒトには、例えばこの年だったら春の「微風のメロディー」のような、ソフトで永遠の少女って感じの曲を歌ってて欲しい・・・なんて願望があったからなぁ。

まあ、そんなこと永遠には無理な訳で、この曲曲のような曲こそ、シンガーとして成長するには必要って、片方では分かってはいたんだけどさ。




「ベストテン」かあ。それにしては音も映像もきれいだなぁ。32年前とは思えないですわ。
こりは、すぐに消されてしまうかも。。。
みたい方は、早めにどうぞ。


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とっておきの君 /竹本孝之

1982_04_とっておきの君_竹本孝之








今回の1曲セレクトは、「とっておきの君」竹本孝之です。

まずは、データですー。

・タイトル     とっておきの君
・アーティスト   竹本孝之
・作詞       小椋佳
・作曲       馬場孝幸
・編曲       鷺巣詩郎
・リリース日    1982年4月1日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  31位
・売上げ枚数    8.6万枚
・タイアップ:日本テレビ系ドラマ「陽あたり良好!」主題歌

 えー、今回もアイドルに戻りまする。 ただね、アイドルと言っても、ここんところ続けて来ていた女性アイドルではなく、久しぶりに「男性アイドル」に行ってみますかね。

 竹本孝之 「とっておきの君」

なっつかしいなぁ・・・って言う方と、全然知らないや・・・って方と二分されちゃいますかねぇ。

この曲は1982年4月1日リリース。 丁度、ワタシが中1になった時リリースの曲ですわ。

 ま、そんな事はどうでもいいか。。。

日本テレビで、当時、日曜20時から放送していた、「陽あたり良好!」っていうドラマの主題歌。

これまた、わあ、なっっかしいなぁ・・・って言う方と、全然知らないや・・・って方と二分されますかねぇ。
一応、原作は、80年初頭に「週刊少女コミック」に連載されていた、あだち充先生のマンガなんだけどね。

そそそ、その後の、「みゆき」、「タッチ」に続く、青春学園物の実写化ドラマですね。
 
でも、ワタシん中では、かなりマイナーなドラマの一つかなって、ずっと思ってたんだけどね。
 だってさ、放送が日曜日の20時〜21時。当時は、NHK大河ドラマとフジテレビ「家族対抗歌合戦」が強かったわけで・・・。
 たしかに、日テレ、日曜20時枠は、その昔から「青春ドラマ」を延々と放送し続けてきた、「由緒」ある時間枠だったんだけど、それにつけても、この当時の視聴率は散々だったかんね。
 だから、このドラマにしても知ってるヒトってすくねーよなー・・・と思ってたんだけど・・・、

 BUT、結構みなさん、知ってるんですよねー。

 まあ、再放送も何回もしてたからなぁ。 ・・・・とかいてるワタシも、本放送は見てなかったんだけどね・・・。

 当時は、我が家にはテレビ1台しかなかったし、あの時間帯はオヤジが「大河ドラマ」見てたからなぁ。
 
 主演が竹本孝之、相手役が伊藤さやか でしたねぇ。
ドラマが、マイナーだったからさ、だから、この主題歌もマイナーだよなぁ。なんせ、オリコン最高31位だからさ。

 でも、意外とこの曲みんな知ってんだよな〜。カラオケの隠し玉にはサイコーですよ。


 まあ、昔、松村邦洋が、ネタとしてかなりやってたからな〜。

 曲の方は、ほぼ完全な「アイドル青春歌謡」でしたよね。
やっぱ、出だしの部分が印象に残るのかな。

♪ とっておきの春をつれてきたよ君に そよ風を駆け抜ける華やいだ君を〜 ♪

さすがに小椋佳さんですよね、何気ない言葉遣いだけどダサクない、当時の普通のアイドル歌謡よりは、1ランク上の雰囲気が漂いますね。

日テレの青春物、小椋佳・・・というと、中村雅俊の「俺たちの旅」を想像しちゃう方も多いと思うけど、この曲なんかは、そんな路線を狙ったんでしょうかねぇ。(曲は全然違うけど。。。)

メロディもとっても素直。ほとんど、「仕掛け」とか特徴がないのが、「特徴」っていうかね。まあ、ほとんどドラマの主題歌用って分かりきって作られた曲って感じがしないでもない。 
 いや、だから、逆に「からおけ」にはいいんだよね。歌いやすいしさ。キーは高くないしさ。それでいて、だいたい、みなさん知ってるしさ、オススメですよ。

 あ、みなさん知ってる・・・っていっても、ワタシと同じ年代では、ということです

 竹本孝之は、この前の年の1981年デビュー。でもさ、この年って、まっちが飛び抜けてたからなぁ、人気は。
 だから、そのほかの「男性アイドル」は、全然目立たなかったんだよね。このヒトにしろ、堤大二郎にしろ。。。
 あ、あと、アイドルではないけど、山川豊もいたな。

 このヒトたち、当時の「音楽祭」の新人賞部門では、いつも顔をあわせてたのに、ぜんぜん目立たなかったという・・・。

 BUT、あれから34年たったいまでも、竹本孝之は、現役の俳優ですねぇ。ちなみに俳優、堤大二郎も俳優で活躍、山川豊は、中堅の演歌歌手と、みなさんしっかり残ってるんだよね。
 ・・ということは、今思うと、レベルは結構高かったんだよね。1981年の新人も。
 如何せん、「まっち」が強すぎたってことなんだけど・・。 (っつうか、当時は、男性アイドルということだけで、ジャニーズからの圧力がすごかったらしいが。。。。)


 あ、最初に日本テレビ、日曜20時〜21時枠は、伝統的に「青春ドラマ」枠って書いたけど、それも、この「陽だまり良好」で終了。やっぱし、視聴率取れなかったんだろうねぇ。
 このドラマのあと番組に、「久米宏のTVスクランブル」っちゅう、情報番組がスタートしました。
 これは、ワタシも見てたな。。  ハイ。
久米宏と故 横山やすしっていう、異色の掛け合いが面白かったんだよね。





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抱きしめたい / 松本伊代

1982_12_抱きしめたい_松本伊代






今回の1曲セレクトは「抱きしめたい」松本伊代です。

まずはデータでっすぅ〜。

・タイトル    抱きしめたい
・アーティスト  松本伊代
・作詞      康珍化
・作曲      亀井登志夫
・編曲      鷺巣詩郎
・リリース日   1982年11月5日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数   15.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 11位

 あれ? さっきも「抱きしめたい」ぢゃなかった?
・・・っておっしゃる方、あなたはスルドイ!

 はい? どこが? トピタイトル見れば分かるぢゃん

うーん、なぜか、同名異曲がこの時期に固まってたんで、ちょっと遊んでみたのですヨ

 しかし、なんでこの時期に「抱きしめたい」が固まるんですかねぇ〜。やっぱし、寒い時期は「抱きしめたい」なんですかねぇ〜。
 ちなみに、ビートルズの「抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)」もリリースは11月なんだよね
お、これは確信的か


・・・ということで、松本伊代の「抱きしめたい」どえす。

 松本伊代って、82年組の中では一番「実験」してると思いません?
 中森明菜、小泉今日子ほど絶大な人気があったわけではないこのヒトが、んじゃ、なにで差別するか・・・といったら、楽曲での冒険だったわけですね。
 
 これは正解ではなかったですかねぇ。だから、やはり同じ程度の人気だった、堀ちえみ、石川秀美では、このヒトたちの曲ってなんだっけ? となっても、松本伊代の曲ってなんとなしにでも、今でも覚えてるヒト多いでしょ?

 それはやっぱし、曲で「遊んでた」からぢゃないんですかねぇ。あ、いや、遊んでた・・というより「実験してた」って言ったほうが見栄えがいいですかね。

 さすがにディレクターは、飯田久彦氏だけあって、ただでは転びませんわね。

 このあいだ書いた「センチメンタルジャーニー」のあと、3作目「TVの国からキラキラ」、4作目「オトナじゃないの」はテクノ歌謡とつつげて、5作目のこの曲は「チャイニーズ」。

なんだ、この展開は・・・・!?

 うーん、この展開ってもしかして、YMOへのオマージュ?
つまりさ、YMOってテクノの代名詞だけど、中国服着てたりしてたじゃん。これを模したんんですかね!? うーん。

・・・っていうくらい、かなり不思議な展開でしたね。

 まあ、それだけ、「え? なに?」っちゅう具合に、ヒトを振り向かせるキャッチーな展開ではありましたよね。

 だってほんとに ♪ジョワ〜〜ン テケテケテンテン・・・♪ 「ワタシ ダキシメタイ アルヨ・・・」っていう雰囲気だったじゃん。この曲。

 なんで、「抱きしめたい」がチャイニーズなの? 

っていうさ。

 実は、このチャイニーズ展開って、この曲の前の「オトナじゃないの」でも予見してたんだけどさ。
・・・・っつうのも、最後の転調する前の「繋ぎ」の部分に、「シャンシャン」ってチャイニーズのドラっぽい音が入ってるんですよ。 当時は気がつかなかったんだけど、今のになってよくよく聴いてみると「ナルホドナ」なんか思ったりしてね。
 

 で、曲の方は、やっぱし、なんていってもサビの部分の

 ♪ ん・・抱きしめたいの〜 ♪

 の声質でしょ。 

 それと、このサビに入る時の ♪チキュチョン♪って入るギターリフ。
 もう、これに尽きる。 だってさ、散々「不思議な曲」って煽ってきた割には、その他の部分はどうも、つかみ所がないんだもんさ。この曲。

 逆に言えば、この部分だけで充分、この曲の「役割」を果たしてるともいえるんだよね。

 うーん、この部分聴きたいためだけにお金払ってるっていうかね〜。


 ハイ、そういう曲ですよ。この曲は。


 あ、蛇足だけど、上でも書いたように、この曲は雰囲気がチャイニーズでしょ。で、この次の曲が「チャイニーズキッス」っちゅうんだよね。
 これが、タイトルは「チャイニーズ」なんだけど、中身は「チャイニーズ」でもなんでもないという・・・。
 これまた不思議な展開なのですよ

 はい、こんな感じで松本伊代さんの曲には、いつも新曲がでるたび肩透かしを食らっておりましたねぇ。
 うーん、よくいえば、「想像を絶する曲」をいつも聴かせてくれていたっちゅうかね。

 うん、だから、面白かったっていう部分は強いですね。
「あ、またコレか」って思わせるよりはいいでしょ?
 その反対行ってたのが渡辺徹氏なんだけど・・・。このヒトは徹底的にワンパターンだったじゃん。

 まあ、この辺については近日中に・・・。




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センチメンタルジャーニー / 松本伊代

1981_11_センチメンタルジャーニー_松本伊代






今回の1曲セレクトは「センチメンタルジャーニー」松本伊代です。

まずはデータですぅ。

・タイトル    センチメンタルジャーニー
・アーティスト  松本伊代
・作詞      湯川れい子
・作曲      筒美京平
・編曲      鷺巣詩郎
・リリース日   1981年10月21日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数   34.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1981年11月30日〜1982年2月1日付
・タイアップ:ロッテ「ガーナチョコレート」CM曲

 この間、「センチメンタルじゃね!?」ってことで、この曲の「イントロ」を大胆にもサンプリングした、Enjoy Music Clubの「「EMCトラベル」って曲について書いたんだけど、今回は「本家本元」、松本伊代の「センチメンタルジャーニー」どぇす

 この曲は、ある意味衝撃的でしたね。
 まず、松本伊代っていうヒトの声質ですよ。この鼻から抜ける声質は、なんともいえない個性を感じたなぁ・・・。と書くと、良心的なんだけど、正確には「変な声」・・・と思ったのが正直なところだったりして・・・。
 いや、それまで、このテの鼻から抜ける声のヒトって、この時点では知らなかったんですよ。他に。

 たしかに、それ以前に、平山三紀っていう、やっぱり同じような声質のシンガーがいたんだけど、その頃は知らなかったしさ。

 それと、なんていっても歌詞だよね。

 ♪ 伊代はまだ16だから・・・♪

 なんちゅう、自分の名前を歌謡曲の歌詞に盛り込んだ曲なんて、それまでなかったんでないの?
 これは、画期的な歌詞ですよね。強烈な一人称な歌詞というか・・・。
 それまでの歌謡曲って、「わたし」はあっても自分の名前と無かったですよね。
「わたし」であっても、それは、自分個人ではなく、だれかを演じている場合がほとんどだったし。
 そんな御伽噺の世界がアイドルポップスだったわけで・・・。

「伊代はまだ16だから」・・ということで、こは、完全に松本伊代のこと歌ってんだ・・・と言うことになるわけだよね。

 ついでに書くと・・・、これ、誕生日が過ぎて17歳になったとたん「伊代はまだ17だから」に変わったのは、ちょこっとマヌケな感じもしたけど・・・。
 さしずめ、今歌ったら「伊代はもう50だから」になるんでしょうか(爆爆爆)

それはそれで、一度聴いてみたい気もするけど・・・(爆爆爆)

ちなみに、NHKでは、「伊代」っていう固有名詞の歌詞が使えず、「ワタシはまだ〜」になってたりして
これはこれでマヌケだったりするんだけどね。
山口百恵の「プレイバックPart2」で「ポルシェ」って言う固有名詞が使えなくて「車」になってたのと同じで


 曲は筒美京平氏。 もう、何度も書いてるけど、筒美氏は、この手の鼻から抜ける声質のアーティストを手がけるのがうまいですよね。
 これは、平山三紀さんのときもそうだけど、うまい具合に鼻から抜ける音を響かせるメロディラインというか・・・。それが艶っぽく聴こえるところがいいんだよね。

 ま、この曲の場合、やはり、声質というところから、平山三紀狙いで筒美氏だったのかもしれないけど、それは、うまくはまっているんではないですかねぇ。

 鷺巣氏のアレンジもこの季節にもぴったりな暖かみのあるふんわりしたイメージだしね。

 ハイ、アイドルのデビュー曲としては、これ以上の隙のない仕上がりになっているんぢゃないですか、

 まあ、それだけデビュー当時の期待が大きかったんだろうけどね。残念ながら、この曲を頭にセールスは尻つぼみになって行ったのは歴史上の事実だよね。

 んー、逆に考えると、これちょっと売れすぎたんだよね。まあ、それだけ、この曲の完成度が高すぎたともいえるんだけど・・・。
 第2弾以降の行き場が見えにくくなってしまった・・というか。

 まあ、松本伊代自身、もうちょっと器用なキャラクターだったら、いろいろと曲調も考えられたんだろうけど、何分、キャラクターが固定しちゃってたからねぇ。この先の行き場がなくなっちゃったってところはありますよね。




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オトナじゃないの / 松本伊代

1982_09_オトナじゃないの_松本伊代








今回の1曲セレクトは、「オトナじゃないの」松本伊代です。

まずはデータです。

・タイトル     オトナじゃないの
・アーティスト   松本伊代
・作詞       糸井重里
・作曲       筒美京平
・編曲       鷺巣詩郎
・リリース日    1982年8月5日
・発売元      ビクター
・オリコン最高位 16位
・売り上げ枚数  11.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 12位

 最近1982年の曲を数多く書いてるよなぁ。ハイ、そしてまた、今回も1982年の曲なんだけどさ
やっぱ、なんだかんだ言っても、個人的には1982年って言う年は特別だったんだよな。今に続く物が確立されたと言っても過言ぢゃないっていうかさ。
 兎に角、この年はヒット曲を手当たり次第聴いてた・・・って感じだったんだよなぁ。1日中ラジオつけっぱなしで。。
 この年、ワタシは中学1年で、福島から千葉に越してきたばっかりで、本来なら、越してきてすぐに部活に入部するはずが、結局、ウダウダしちゃって、この年は夏休み中、朝から寝るまでラジオばっか聴いてたしなぁ。

で、今回、セレクトしてきた、松本伊代の「オトナじゃないの」。 この曲も、当時、何回ラジオから聴いたか・・・ってくらい、毎日毎日飽きずに聴いてたんだよなぁ。

 当時、文化放送の午後のワイド番組の中で、毎日ベストテンを発表するコーナーがあったんですよ。(今調べたら「細田勝のしあわせワイド」? そんな番組だったっけなぁ。。。)

 もちろん、カウンドダウン番組だから、10位から発表するんだけど、上位に行くほど翌日ハンデをつけて、なかなか同じ曲が続けて上位に来れなくしてた・・・ような気がする。

 そのコーナーで、毎日のようにかかってたのが、この「オトナじゃないの」だったなぁ。あ、この曲と、早見優の「LOVE LIGHT」。この曲は、ホント、あの年の夏休み中、毎日聴いてた・・・っと言っても過言じゃないな。
(ちなみに、土日は、複数のベストテン番組で聴くことになる)

 それでも、飽きずに毎日毎日きいてたんだから、今考えるとバイタリティあったよなぁ。
今だったら、3日で飽きるよ・・・多分


 兎に角、この曲、当時は、面白かったんだよな。 この曲が、松本伊代のデビュー第4弾シングルなんだけど、この前が「TVの国からキラキラ」で、ここから、作詞が糸井重里氏にかわって、サウンドがガラリと変わったんだよね。 作曲は、デビュー曲からずっと筒美京平氏で変わらなかったんだけど。
 なんちゅうのかな、よく、おもちゃ箱をひっくり返したような・・・って当時も言われてたんだけど、まさにそんな感じで、いろんな音色がまじりあって、カラフルこの上ないイメージなんだよな。

 ただ、「TVの国からキラキラ」に比べると、こっちの方は、イメージがとっちらかってまとまりがないっちゃそんな感じもするかな。
 ウタに出てくる女の子も、現実離れしてて、今で言う「2次元」的なイメージって感じもするし。
 そうね。いまだったら、何かのアニメソングになっていたかもしれないって感じなのかなぁ。考えてみれば、今のアイドルの曲とか、アニメの曲って、うーん奥底に、この曲あたりが下敷きになっているような感じがしないでもないんだよな。

 いや、アレンジの鷺巣氏、後年に実際アニメ曲を手掛けるようになったわけで、それは、この辺りの経験が基になっているんじゃないのかなぁ。

 そんな感じの曲を、来る日も来る日も聴いてたわけだから、ワタシもまだまだ子供だったんだよな・・・なんて、客観的に考えたら、思えてきたりして。。。




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太陽がいっぱい / 松本伊代

1983_06_太陽がいっぱい_松本伊代







今回の1曲セレクトは、「太陽がいっぱい」松本伊代です。

 まずはデータです。

・タイトル    太陽がいっぱい
・アーティスト  松本伊代
・作詞      篠塚満由美
・作曲      羽佐間健二
・編曲      鷺巣詩郎
・リリース日   1983年6月1日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 14位
・売上げ枚数   12.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 16位

 昨日からジメジメとしてて、どうも気持ちが悪いですわ。まあ、梅雨だからしゃーないですが。
だけど、今日は昨日までの天気予報とは違って、雨は降らず、ちょこっと晴れ間まででてますね。
 そんじゃ、予定を変更して、この曲を持ってきますか。

 松本伊代 の「太陽がいっぱい」っつう曲。

 なに? 光GENJIの「太陽がいっぱい」だと思った方〜、ちゃいまっせ。 
 アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」だと思った方〜・・シブいね。

 うむ、あくまで、松本伊代の「太陽がいっぱい」ね。 ・・・・といっても、もしかして、↑にあげた中で一番「マイナー」だったりして。。
 
 きっと、大半の方は覚えてないでしょうな、この曲。

 いや、もし、ワタシも聴いてなかったら、すでに忘れていたかも、この曲は。「中期」の松本伊代のなかでも、結構、死角に入っちゃってる曲だもんなぁ。
 うむ、コレといった話題もなかったし、タイアップもついてなかったし。。。正直、コレといって書くことがないんだよね。

・・・・ぢゃ、話が終わっちゃうよなぁ〜。。。


 ま、とりあえずは、松本伊代としては、珍しい曲調ではあったな。ラテンよ、ラテン。 サンバ調の。。バックでコンガとかマラカスがなってまっせ。
 その辺が、サビの詩の中に「コパカバーナ」なんて出てくる所以ですな。

 とはいえ、どうしても「コハカバーナ」ってでてくると、バリーマニロウの「コパカバーナ」が先にでてきちゃって、頭の中で、それと比較しちゃうんで、なんとなく、この曲の印象が薄れてきちゃうんだよなぁ。

 それと、2番の「光る汗 虹を作れば〜」っていう詞がすごいよなぁ。
汗で虹を作るのって大変だよね・・・とか上げ足し取っちゃったりしてあせあせあせあせ

 ・・・・あ、ここの件は、近田春夫氏の受け売りです。。ふらふら

・・・とか  ちなみに、作詞は、ものまねタレントでも活躍した、篠塚満由美さんなんですけどね。


ま、派手な曲調の割には、存在感はジミーな曲なんだよね。
 個人的にも、そう言えば、文化放送の「全日本歌謡選抜」で、この曲を紹介する時にMCの小川哲哉氏が、「伊代ちゅわ〜ん」って、例のなれなれしい口調でしゃべってたな・・・ってくらいしか、記憶になかったりしてね。正直申しまして。。。





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デビュー〜Fly me to love〜 / 河合奈保子

1985_06_デビュー_河合奈保子






今回の1曲セレクトは「デビュー〜Fly me to love〜」河合奈保子です。

 まずはデータです。

・タイトル    デビュー〜Fly me to love〜
・アーティスト  河合奈保子
・作詞      売野雅勇
・作曲      林哲司
・編曲      鷺巣詩郎
・リリース日   1985年6月12日
・発売元     コロムビア
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   16.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 7位
・ベストテンランクイン期間:1985年6月24日〜7月15日付

 えー、今回も、マクラ無しで、のっけから本題・・・。

 河合奈保子の「デビュー」ね。

 この曲っていったら、やっぱし、オリコン初登場1位かなぁ。まあ、この当時になると、「初登場1位」なんて、ぜんぜん珍しい現象ではなくなっていたけど、「河合奈保子」として、シングルでは、後にも先にも、この曲での「初登場1位」が最初で最後でございます。

 その前に、河合奈保子って1位取ってたのか? って思われる御仁、あなたは、必ずしも間違っていない。

 そそそ、河合奈保子って、「陰に隠れた」存在って、いつだって感じがしたもんね。
 トップアイドルであって、トップアイドルでない(なんのこっちゃ・・・)存在だったりして。
 そんな、「不安定」な立ち位置にいたのが、このヒトだったりするからねぇ。


 だからね、この曲が1位を取った時は、ワタシもまーったく、信じられなかったですよ。

 
 うーん、でも、今だから、なるほど・・と思うけど、単にリリースの谷間に運良くはまった・・・ってところもあるんだよな。


 この曲が初登場した、1985年6月24日付ランキングのベスト3

・1位 デビュー/マンハッタンジョーク  /河合奈保子 51,650枚
・2位 今だから /松任谷由実・小田和正・財津和夫 48,320枚
・3位 夢絆 /近藤真彦  42,350枚


うーん、この時の週間売上げ枚数「51,650枚」って言うのがビミョウで、1週前のリリースだったら、松任谷由実・小田和正・財津和夫の強力タッグの「今だから」と、まっちの「夢絆」に阻まれて、1位取れなかったし、1週後だったら、中森明菜の「SAND BEIGE」に阻まれて、1位取れなかったし・・・・っていう、ビミョウな狭間週に、運良く「紛れ込んだ」って感じだったんだよな。

 もちろん、幸運なリリース週ばかりが1位とれた理由じゃないけどね。
またまた、この時の週間売上げ枚数「51,650枚」っていう数字。
 これ、河合奈保子のシングルの週間売り上げ枚数の最高の数字なんだよね。

 ま、1位なんだから、それまでの最高の数字・・・っていうのも、おかしくは無い話だけど、売上げレベルが高い週だと、それでも1位取れないこともあるからねぇ、一概にも言えないわけで。。。

 たださ、いきなり、この売上げ枚数になったのも、一見すると不自然な感じもしたよなぁ。
 何分、その前の「ジェラストレイン」、そのまた前の「北駅のソリチュード」の週間売上げ枚数の最高が3万枚も行かなかったんだから・・・。

 それが、いきなり5万枚強?  これは如何に・・・・exclamation & question


 当時、1位獲得が信じられなかったのは、このことがあったからなんだけどさ。


 まあ、これは、多分に、C/Wの「マンハッタンジョーク」があったから・・・って見方が、大きかったんだろうね、恐らく。

「マンハッタンジョーク」・・・映画「ルパン三世。バビロンの黄金伝説」の主題歌だわな。

 アニメ系に詳しい方は、こっちは知ってるかも知れんなぁ・・・

・・・って具合に、通常の河合奈保子ファン以外にも、レコード買ったってヒトがいたから・・・なんだろうね、この時の数字は・・・。



 もちろん、それだけじゃなく、「デビュー」自体の曲もよかったからなぁ・・・っていうのは、個人的な感想かな・・・。

 いや、正直言うと、当時、この曲、あんまり聴いた印象がないんだよなぁ・・・。ふらふら

 この曲、聴いても当時の「映像」が脳裏に浮かんでこないぞよ。。。

 よく、聴くようになったのは、最近だねぇ。。ふらふら

 個人的に、この曲でいいのは、単純に、清清しくて生理的に気持ちいい曲だからなぁ。
 ジメジメした、この季節、こういう、カラッと清清しい曲って、一服の清涼感があっていいよね。

 それと、途中で挟まってくる、ブラスの合の手かな。

 ♪ あなたなしじゃ いられないと〜 ♪ から始まるBメロのバックのブラスは、聴き様によっては、ウザくも聴こえるんだけど、個人的には、この「ウザさ」がいいね。曲にスピード感を持たせていて。

それよりなにより、素直なんだよね、この曲。
 河合奈保子って、この曲以前、少なくとも1984年3月の「微風のメロディ」以降、素直な曲が少なかったからなぁ。まあ、挑戦というべき時代だったんだろうけど、大人っぽい曲が続いてたからね。
 ここで、一度原点に立ち返っ見よう・・・ってことで、タイトルも「デビュー」。そして素直な曲に戻ったってところなんだろうな。



なんか最近アップされた動画ばっかだなぁ。。。 もしかするとすぐに消されるかも知れん。。。



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