今回の1曲セレクトは、「もっと強く抱きしめたなら」WANDSです。
まずはデータです。
・タイトル もっと強く抱きしめたなら
・アーティスト WANDS
・作詞 魚住勉 上杉昇
・作曲 多々納好夫
・編曲 葉山たけし
・リリース日 1992年7月1日
・発売元 東芝EMI
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 166.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1992年12月14日〜1993年3月1日付
・タイアップ:三井生命CM曲
えー、ここで書いてる曲は、ほとんどが、いわいる「ヒット曲」と言われる曲が大半なんで、書く曲を選ぶのも楽だろうとお思いの方が多いと思うんだけど、意外と大変なんですよね。なんせ「過去」の曲なんで、ヒットといえど数は限られているし、毎日書くとなると意外とプレッシャーがあるんだよねぇ。
今回も、いつものごとく、「うー、曲がねぇ〜」と、ブツブツ言いながら、過去のオリコンチャートと格闘してたら・・・、あれれれれ、ありましたよ〜・・・
・・・っつうことで、引っ張って来ちゃいました。
WANDSの「もっと強く抱きしめたなら」
・・うっちょ この曲、まだ、書いてなかったんだ。。
うーん、いままで、完全に忘れていたのかなぁ・・いたんだろうなぁ。。。
これだけのロングヒット&メガヒットだったこの曲を。。。
WANDSっつったら、まあ、いわいる、ひとつのビーイング系の中核を占めたハンドってのは、今となっては、だれでも知ってることだけど、この曲が大ブレイクしたことから、本当の「ビーイング系」が始まったような気がするな。
いや、この曲の時点では、まだ、「ビーイング系」っていうコトバはなかったような気がする。
B・Bクイーンズに始まり、B'z、織田哲郎、T-BOLAN、ZARD・・・そして、WANDSと、気がついてみたら、ヒットチャートの上位にビーイングのヒトばっかが固まってるじゃん・・・ってことで、「ビーイング系」ってコトバが出来たような。。 うん、この曲の次の「時の扉」の頃には、しっかり、そうなってた・・って記憶してるんだけどね。
そそそ、「ビーイング系」ってコトバができる前までは、個人的にも支持してたんだよ、一連のこの人たちのことは。
やっぱ、なんだかんだいっても、キャッチーじゃん。その一言に尽きるのよ。
いかにもヒット曲らしいつくりで、おもわず、カラオケで歌いたくなるような。。。
そして、このヒトたちの曲は、ほとんどが、ロングヒットだったのよ。
そのへんに、当時のこの人たちの支持の広さが伺えたりするんだけどさ。
まあ、今考えると、それは、ファン獲得のための拡大のための「仕掛け」だったのかもしれない・・・なんて、穿った感じで見ちゃいたくなるけどさ。
それでも、最初は、なかなか芽が出なかったんだよね。この曲なんか、リリースが7月1日だったけど、3ヶ月たった、今ごろだったよなぁ、ブレイクの「兆し」が見えてきたのは。
それは、やっぱり「曲調」によるわな。ちょっとゆったりめのミディアムナンバーなこの曲は、「夏」のギンギンの太陽の下で・・・っていうよりかは、やっぱ、秋の涼しい風の中で・・・っていうイメージだし、それから言うと、今ごろの時期にブレイクの兆しが見えてきたのは、自然の成り行きだったんじゃないかなぁ。
まあ、メロディライン自体はキャッチーだから、あとは、ブレイクのきっかけがつかめれば・・・って所だったと思うんだよね。
そのきっかけが、ミポリンとのデュエットになった例の「世界中で誰よりきっと」っ言うのは、「社交辞令」だったのかもしれないけどさ。
ただ、この曲自体は、それ以前から、きっかけを掴みかけていたしさ、ワタシも、今ごろだもんね、この曲はじめて聴いたのは。
単純に、いい曲だと思ったよ。で、売れるだろうなとも思った。
ただ、これだけの大ヒットになる・・・ってのは、正直、思わなかったな。
ひとつのきっかけを掴めば、でかくなる・・・。あのころの特徴だったよね。まあ、それだけミュージックシーンも活気付いていたし、過渡期ってこともあったんだろうけどさ。
その「潮目」にうまく乗れたってことだろうな。 で、なきゃ、いくら曲がよくても、ここまでのメガヒットになることは、難しいですわ。
でもまあ、こればっかはタイミングだからねぇ。。
考えて見れば、あの頃も、ちょうど、バブルが弾け「不況」に突入した頃よ。でも音楽業界だけは、逆に右肩上がり成長だったのよね。
時は流れて、今も同じく経済は立ちいかない状況が続いている・・・あの時と状況は似ている・・。んじゃ、また、メガヒットの時代がくる!?
なんて、甘くはないわなぁ。ちがうのは、音楽業界も同じく「不況」だってことよ、あの時と違うのは。
それでも、時代の「潮目」には来ているとはおもう。 まあ、新たな「ムーブメント」が起きてもいい頃にききているハズ・・・なんだけどね。