1990_03_虹の都へ_高野寛


今回の1曲セレクトは、「虹の都へ」高野寛です。

まずはデータです。

・タイトル    虹の都へ
・アーティスト  高野寛
・作詞       高野寛
・作曲       高野寛
・編曲       高野寛
・リリース日   1990年2月7日
・発売元    東芝EMI
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数 27.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1990年2月19日〜4月2日付
・タイアップ:MIZUNOスキーウェア「ケルビンサーモ」CM曲

ここのところ、ランキング物の曲を殆ど聴かなくなったな。
まあ、個人的に「聴きたい」とそそりそうな曲が少なくなってきたからに他ならない訳なんだけども。
・・・とは言うものの、最近も「直近」の曲は漁り続けているんだけどね。。。

・・・となんのこっちゃ? って感じだけど、つまりね、最近、「シングル」の曲で聴きたい、音源手に入れたい・・って思える曲がとんと少なくなった・・・って事なんだよね。
 逆に言えば、「あ、これいいね」・・・と思える曲は、アルバム内の曲だったり、配信限定だったしてさ、シングルCDにならないような曲も増えてきてる。

今さっきもTSUTAYAに行ってCD借りてきたんだけども、シングルCDのコーナー見ると、曲層が薄いんだよなぁ・・・。 シングルCDのレンタルランキングのコーナーみても、もうね、ほとんどヒットチャートって感じしないんだよね。

こんなんでいいんでしょうかねぇ、日本の音楽業界。

まあ、形態としてシングルからアルバムへ、そしてネット配信での個別売りへ・・・って感じで変化していく最中なのかもしれないけどさ、なんかしっくり来ないんだよねぇ、今のヒット曲の状況って。

日本のヒットの構造って、やっぱりシングル曲ありきだと思うからさあ。 これは誰がなんと言おうとも譲れないところなんだよな、個人的な見方としては。
 世界的に見れば、今や特殊な傾向であることは間違いないんだけども、でも、これき、日本独自の音楽文化だし、傾向だからねぇ、ガラパゴカス化だのなんだの言われても、誇示していくべきだと事項だとおもうんだよな。。


・・・・などと・・・、1曲セレクトと全く関係のない話に流れてしまったけど。。。

えーとね、最近、ヒット曲をとんと聴かなくなったって言う事だけども、これはヒット曲の世界に片足を突っ込んだ、約40年前からこの方、最近になっての傾向なんだよな。

ま、個人的な「ヒットチャート」は、未だに欠かさず毎週作ってるけどね、ヒットチャートに乗ってくるような曲はほとんど聴いてない。。。

これまでは、まあ、聴き方の濃淡はあったとても、それなりには聴いてきたんだけどもねぇ。。。

いや、振り返ってみると、短期間ではあるけど、「全く」と言っていいほど、ヒット曲を聴かなかった時期がある。
うん、「受験」の時ですねぇ。

以前も何回か書いたんだけども、ワタシ、大学受験に2回失敗してるもんで。。。
流石に2浪目の受験の時はケツに火がつけまくりだったからさあ、大学受験期間中は、一切の音楽を絶ったんだよね。 

それが1990年の1月の終わりごろから、2月いっぱいにかけてだったな。

不思議なもんで、受験だけで気持ちが張り詰めていたためか、音楽を聴きたいとも思わなかったしね、この期間。

でぇ、ついにと言うか、やっと・・というか、晴れて「サクラ」が咲きまして 

嬉しかったし、・・・と同時にそれまで切りつめていた気持ちが、一気に切れましてね、どどどっとヒット曲の世界に舞い戻ってきた訳なんですが・・・。
1ヶ月ちょっとの間のブランクの間で、ヒット曲も大分様変わりしてたんだよなぁ。 まるで「浦島太郎」状態ですよ。それはよく覚えてる。

今回の1曲セレクトは、そんな「浦島太郎」状態のの時期に、一番耳に残った曲をひとつ。

高野寛「虹の都へ」

正直言ってね、浦島太郎状態だった、当時の私にとっては、「一体、誰?」って感じだったんだよな。

この当時、既にデビュー3年目だった高野寛氏だけど、それまで目ぼしいヒットも無かったしさ、全く知らなかったのよ。
だけど、気がついてみたらオリコン2位なんかになってるしさ。。。

曲も、正直言うと個人的には、あんまり得意な感じではなかった。 うん、洗練されたサウンドだったからさあ。
洋楽志向なんだよね、サウンドが。ま、実際にプロデューサーが向こうのヒトだったりするわけで、根本からして違うんだけどさ。ダサい音楽がすくなワタシにとっては、ちょっと棲む世界が違ったような印象を、まず受けんだよね。
生理的に、「あ、これは違うな」・・・っていう印象かなぁ。

ただね、その割には、妙に耳に残ったりしてさ。 Aメロでもあり、サビでもある出だしの

♪ 君と僕はいつでも ここで会ってるのさ〜 ♪ のメロディラインが妙にキャッチーだし、独特のリズム感を感じたりしてさ。

だから、生理的な嫌悪感を感じながらも、ずっと頭のどこかにはこの曲があったし、90年の今頃というと、まず、浮かんでくる曲はこの曲だったりもしたりね。

ただ、でもでも、生理的な違和感は拭えないものあった訳で、音源はだいぶ後になってからなんだよな、手に入れたのは。
 まあ、あれから27年も経ってるしさ、楽曲傾向もだいぶ変わったしね。あの時代、洋楽傾向だよね・・って思えた曲でも普通に邦楽の一部として昇華しちゃった部分もあるしさ。だから、今となっては普通に聴けるようになったな。

恐らく当時としては、この「淡い」感じのサウンドに違和感を感じてたんだろうなぁ。。。
この曲もそうなんだけども、丁度同時期に大ヒットしていた、徳永英明の「夢を信じて」も同じようなサウンドなんだよな。

シンセを中心として、音の色彩が原色ではなく、淡いパステル調なんですよ。 
パステル調のなかでも、冷色系ではなく、ピンクを中心とした暖色系っぽい色合いのサウンドでさ。

それが「春」っていう今頃の季節に実にマッチしてたりするんだよな。


まあ、この曲は、MIZUNOのスキーウェアのCM曲だったわけだけどさ、当時大人気番組だった、とんねるずの「ねんとん」がMIZUNOがスポンサーだったんで、頻繁にながれてたんだよな。
 それが一番大きかったわけなんだけどもさ、でも、仮に「ねるとん」で頻繁に流れてなくても、この曲がもってるキャッチー具合と、上で書いたようなサウンドの完成度からしてみれば、そこそこ売れたんではないかなぁ・・・とは思う訳なんだけどさ、





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