かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

鈴木慶一

いまのキミはピカピカに光って / 斉藤哲夫

1980_08_いまのキミはピカピカに光って_斉藤哲夫






今回の1曲セレクトは、「いまのキミはピカピカに光って」斉藤哲夫です。


まずはデータです。

・タイトル    いまのキミはピカピカに光って
・アーティスト  斉藤哲夫
・作詞      糸井重里
・作曲      鈴木慶一
・編曲      鈴木慶一
・リリース日   1980年6月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数   20.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 14位
・タイアップ:ミノルタ「X-7」CM曲

 コピーライターの時代って言うのがかつてはあった。

う〜ん、久々にお堅い書き出し。。。あっかんべー

 たしかに、70年代終盤〜80年代にかけて、コピーライターが華の職業という時代があったよね。その後の音楽プロデューサーの時代のように、コピーライターが時代を創る・・・みたいな。

 今日、引っ張ってきた、「いまのキミはピカピカに光って」なんて、もろ、その象徴のような曲じゃない?

 ワタシと同年代以上の方は、よ〜く覚えてますよね〜。このミノルタ(カメラです)のCM。

 そそそ、「宮崎美子〜〜〜!!」(by 志村けん)ですよ〜。あせあせあせあせ(飛び散る汗)

↓ コレ



レイヤードカットのかわいらしい宮崎美子さんが新鮮。ジーパン脱ぐときのおなかのブヨブヨ感がね。。

♪ 今のきみは ブクブクに太ってぇ〜 ♪ なんて変え唄もありましたよね。(爆)

 いやいや、当時、小学5年のワタシでさえ、このCMはドキドキしましたよ〜。

 今見ると、何てことないCMなんだけど、ジーパンが脱げそで、なかなか脱げない宮崎美子さんが良かったんだよね。あせあせ
1980年の人気NO.1 CMなんぢゃないかなぁ。

 で、このCMの「いまのキミはピカピカに光って」っていうコピーを考えたのが、当時、一番の売れっ子コピーライターだった、糸井重里氏というわけですわね。

 いやいや、ホンの数秒で、ガッチリユーザーの心を掴まなきゃいけないコピーライターっていう仕事もなかなかキツイもんなんだろうけど、このヒトは、ほんとにその辺の言葉遊びは、うまいもんですよね。


♪いまのキミはピカピカに光って〜 ♪  と、あの宮崎美子さんのポーズだけで、ガッチリCM視聴者の心を掴んじゃうんだからさ。


 ところでさ、この曲について・・・・

 ほぼ100%、最初はレコード化する予定はなかったんでしょうね。

 だってさ、あのCMの部分

♪ いまのきみはピカピカに光って あきれ返る程、素敵
 僕の情熱受け止めて 〜 ♪

っていう、ほんの15秒の部分だけですよ、キャッチーなのは。

 そのあとは、いきなりツマンナクなっちゃうんですよ、この曲。

 はーい、CMが大反響だったんで、急遽、付け足しました〜!

っていうのが、はっきりとわかっちゃったりするんだよね。


 いや、恐らく、糸井氏も、曲を作った鈴木慶一氏も、まさか、あんな大反響になるとは思ってもなかったんだろうね。


・・・・で、急遽、「レコード化」ってなって、急遽、曲らしく付け足したんぢゃないの?

・・・・ってくらい、あのCMの有名な部分とそのあとの部分は落差があるの。

 だいたいに置いて、詞のつながりがないし・・・。糸井氏、かなり困ったんだろうね・・・って言うのがよくわかったりしてさ。


 でも、一番、困ったのは、歌わされた斉藤哲夫氏だったりして・・・。
 ジャケ写をみてもわかるように、ジャケ写は、宮崎美子さんのあのCMのまんまになってたりする。。。

 ようするに、歌ってる斉藤哲夫さんは、このレコードに関して、完全に蚊帳の外なわけ。。。
 結局、歌うのはだれでも良かった・・・っていう構図になっちゃうんだよね。

 それ以前に、斉藤哲夫っていうヒトは、70年代初頭の時代は、社会派フォークの旗手だった方で、あの伝説の71年の第3回中津川フォークジャンボリーにも出演されていた方なんだよね。

 さすがに80年代に入って社会派フォークが完全に廃れてしまい、仕事に困っている時に、この仕事だったわけだからね。

・・で、斉藤氏の目指していたところとは、全く趣向が違う曲が、いきなりオリコンでベストテン入りしちゃった(1980年9月1日付 第9位)わけだからねぇ。。。。

まあ、なんといいましょうか。。。。。

 しかも、ほとんどの人が宮崎美子目当てだったわけでしょ・・・きっと。

 斉藤氏にとっては、罪な曲だよねぇ。。。


 兎に角、もともとCMありきで曲が出来たっていう、最初の作品なんぢゃないかなぁ。

 まあ、あとあとの事を考えるとさすがにキャニオンさんがやりそうなことではあるんだけど・・・。

 その後は、そういう商法がどんどん広がって、「タイアップ」の時代が来るわけだけどね。

 もう、その頃は、完全にCMありきで、CMに使われると所、30秒間だけキャッチーであれば、あとは何でもいいなんていう、とんでもない時代になっちゃって、今に至る・・・って感じなんだけど。。。




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ちょっとFallin' Love / 渡辺美奈代

1988_05_ちょっとFallin' Love_渡辺美奈代






今回の1曲セレクトは、「ちょっとFallin' Love」渡辺美奈代です。

 まずは、データです。

・タイトル     ちょっとFallin' Love
・アーティスト   渡辺美奈代
・作詞       文園千津子
・作曲       鈴木慶一 渚十吾
・編曲       鈴木慶一
・リリース日    1988年5月18日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  6位
・売上げ枚数    5.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 12位


 このあいだ渡辺美奈代の曲を書いたばかりなのに、またまた、渡辺美奈代でございます。。。
いやいや、特別「好き」ではないんですよ。。。アワワワ、キライでもないんですけど。。。

ただ、この季節から夏にかけてって、なぜか渡辺美奈代の曲でキニナル曲が多いんですよ。だから、つい、間隔が狭くなってしまったわけですね。

 この曲は、特に渡辺美奈代の曲の中でもキニナル曲なんですよね。
 この頃になるとすでに「おニャン子」の呪縛から抜け出して、すっかり一人のアイドルとして活躍していたわけですが、ここからの「鈴木慶一」作品で、また、ひとつの転機を迎えたんぢゃないかなぁ。

 すっかり変わりましたよね曲調が。

 たしかに、アイドルという枠の中での曲ではあるんだけど、独特の雰囲気があるんですよね。この曲。
 この独特感を文章でうまく表現できないのが、ちょっと「もどかしさもSOMETIME」(by 斉藤康彦 誰もしらねーって)なんだけどねぇ。

 なんていったらいいのかな、ちょっとサイケっぽくもあり、あそこまで病的ぢゃない健康さっていうのかなぁ。
 あ、サイケといっても決してガレージっぽくはないんだけどさ。
 イメージとしてはそんな感じ。 全体的にシンセ主体のシンプルな音で、それまでの渡辺美奈代とは、その辺からしても
違うんだよね。

 サイケっぽく聴こえるのは、サウンドというよりもメロディラインとサウンドのからみからそう聴こえるんだろうね。

♪ちょっとFallin' Love ドキドキ ちょっとMoment Love〜 ♪のところとか。

 しかし、そのあとの歌詞がちょっとドキッとするよね。

♪女の子の真ん中ズキッと走る衝撃は〜 ♪

思わず男の真ん中熱くなる瞬間・・・・だったりして・・(爆)
 作詞の文園千津子さんって何者なんだろう? この曲しか、みたことないんだが・・・。けっこう、過激な詞をサラッと書きよりますねぇ。


 いや、まだ、あのころは10代で「UBU」(⇒by伊藤美紀 だからしらねーって)だったから、結構刺激強かったですよ。

 まさに「春」な季節だったんだよね。

 あ、そうだ。この曲、サイケっぽいのはイメージ的に由紀さおりの「夜明けのスキャット」にイメージとか、感じる色彩がにてるんだ。
 
 ちょっと、イケナイ、薬をやってハイな状態っていうかね。
 そういう意味では、ちょっと「アブナイ」曲でもあるかも知れない。

 でも、個人的には、渡辺美奈代のこのテの曲が好きなんだよね。
 このあと90年にリリースされた「ピチカートプリンセス」って言う曲も、やっぱりちょっと「クスリ」がはいってるっぽいもんね。

 この「アブナサ」がこのヒトはいいわけですよ〜。


 ヤバイ、このまま書き続けるとかなりアブナイ方向に行きそうだ。
 脱線しないうちに、今日はこの辺で〜〜。。。。


 あ、書き忘れたけど、「ザ・ベストテン」でこの曲の時にでた、黒柳シスターズ、あれはダサすぎだよね。




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