少し前に出した「通巻100号」に続いて、性懲りもなく
オリコンウイークリー通巻200号!
1983年7月8日号

〇表紙
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この頃のオリコンは、アーティストの表紙から、ごくごく初期のように「新聞記事」のような表紙に戻ってたんだよね。
(ちなみに裏表紙は「ビクター」の広告でしたね)
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・・・・なので、特に一組をズームアップしていたわけではないけど、この週は、サザンの"NEW"アルバム「綺麗」の特集と、ジェニファービールスが取り上げられていますね。
時は映画「フラッシュダンス」公開直前。タイムリーな話題だったわけです。

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「創刊200号」って文字が「100号」の時よりも大きくなりましたな。 ただし、200号だからと言って、特集記事がそれほど大きくなく、比較的ひっそりと200号を迎えたのは、「100号」の時と同じ。


〇今週のチャート
前回の100号に続いて、最近、オリコンさんが煩いので、写真掲載はメンゴ。
シングル1位は 薬師丸ひろ子さん「探偵物語/すこしだけやさしく」が5週目の1位。

1983_06_探偵物語_薬師丸ひろ子

映画「探偵物語」の主題歌で、超話題になったあの曲ですわな。
初動週間売り上げ14万枚は、直近では前年のあみん「待つわ」の週間売上げ17万枚に次ぐ数字じゃなかったかなぁ。
それだけにミリオンセラーが期待されたけど、最終的には84万枚止まり。 レンタルレコードの影響とか言われましたね。
レンタルレコードの影響により、全体的なレコード売り上げ減少が顕著になってきたころですね。
なお、「探偵物語/すこしだけやさしく」は7週連続1位。
あ、「すこしだけやさしく」は、TBS「わくわく動物ランド」エンディングテーマでしたね。
ちなみに、当初は「すこしだけやさしく」が「探偵物語」だったんだけども、どうも薬師丸さんがお気に召さなかったようで、カップリング予定だった「海辺のスケッチ」という曲を「探偵物語」にしたというのは、作者の大滝詠一氏の弁。

アルバム(LP) 1位は 山下達郎「MELODIES」が前週に引き続きいての首位。

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今や超スタンダートナンバーとなっている「クリスマスイブ」がラストに収録されている、8枚目のオリジナルアルバム。
前作「For You」、前々作「RIDE ON TIME」に引き続いてのオリコン首位獲得で、トップアーティストの座を揺るぎないものにした1枚ですね。

ちなみに、2位には松田聖子さん7枚目のアルバム「ユートピア」が付けているんだけども、「MELODIES」の前の首位が「ユートピア」で、この週の週間売り上げ枚数も「MELODIES」と大きな差が無い。

ユートピア_松田聖子

この頃にもなるとアイドルは「シングル」・・という以前の常識は覆され、「アルバム」も売れることがトップアイドルとしての証明になってきていましたね。

〇その他のチャートアラカルト

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100号の頃4ページにわたっていろいろなランキングの掲載があったけど、この頃は大分削られ2ページに。。。。
その中でテレビ視聴率の掲載は健在。

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音楽  ザ・ベストテン TBS 27.9%
ドラマ おしん     NHK 52.1%
バラエティ クイズ面白セミナール NHK 35.7%
アニメ  サザエさん  フジ 29.3%
がそれぞれこの週の首位(いずれも関東地区)
音楽番組は「ザ・ベストテン」が依然として強し。 ただし前回100号(1981年)に比べると視聴率は下がりつつあるころですね。
この週は関西地区では30%を上回ったようですが、30%を上回ることは少なくなってきたころ。
音楽番組が成熟していく中で、ベストテンも「全盛期」は過ぎていましたね。

ドラマは、「おしん」が強し! この週の最高視聴率は52.1%❗️ 関東地区全世帯の2軒に1軒以上は見てた・・と。 
ちなみに、番組最高視聴率はこの年11月12日放送の62.9%。
この週の52.1%は、まだ、最高視聴率に向かう「賭場口」に過ぎなかったわけですね。さすがに社会現象になったドラマだけありまして。。。

2位はこの年の大河ドラマ「徳川家康」。
100号時(1981年)の「おんな太閤記」(豊臣秀吉が主人公)もそうだったけど、大河は「織田、豊臣、徳川」に勝るものなしっていうのが、よく分かるんだよな。
やっぱ、分かりやすいからなぁ。 来年も「松潤」で徳川家康やるらしいけど、どうなりますことやら。。。
いずれにしても、この年もNHKの朝ドラ、大河が他のドラマを圧倒した年になりましたわな。

バラエティ NHK「クイズ面白ゼミナール」が首位。
うーん、これって当時の視聴率ランクを常に見てなかった方にしてみると意外なのかなぁ。。。
個人的には、意外に感じたんだけども・・・。、日曜19:20〜と大河の前番組だったんだけども、次の大河の視聴率が良かったこともあって、つられて見てたって方も多かったんじゃないかなぁ。。。いわいるぶら下がり健康番組という。。。
その他では、やっぱり「欽ちゃん」が強かったんだよね。
当時の冠番組である「欽どこ」「欽ドン!」「週刊欽曜日」、いずれも20%越え。 視聴率100%男と言われていたのがこの頃ですね。 ちなみに「欽ドン」では、「良川先生」をギバちゃんがやってた頃。

〇そのほかの特集記事
この週はなぜか「ハンバーガーショップ」の特集。

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当時、巷に展開していたハンバーガーチェーン店の比較特集でしたね。
「マック」はさておき、「ウェンディーズ」「ロッテリア」「森永ラブ」「ファーストキッチン」「サンテオレ」・・と今では名前を聴かなくなったチェーン店が。。。。逆に「モス」は取り上げられていない。
当時すでにチェーン展開していたはずだけども、まだまだマイナーな存在だったわけですわ。


ちなみに、この200号の時、私は13才。中学2年。
いわきから千葉に越して来て丁度1年が過ぎ、千葉の生活にもだいぶ慣れてきたころだ。
めちゃくちゃラジオ小僧で、週末「6本」ものラジオのランキング番組にかじりついていたのもこの頃。
オリコンウイークリーの存在も既に知っていて、あちこち、本屋を探し回ったけど、なかなか見つからなくてね。。。
本当は、行きつけの「新星堂」においてあったんだけども、当時のオリコンってサイズがでかくて、ポスターのように丸めて売ってたのよ。 それわかんなくて、ずっと見逃してたんだよな。。。😅😅😅


前回の100号あたりは、ヤフオクでもなかなか出ないけど、この200号辺りは、比較的出品されますね。
この頃になると、オリコンも部数が大分増えていたんで、それだけ現在でも存在しているものと思われます。
ヤフオク、注意深く閲覧していれば落とせる確率は高いですね。 興味がある方はどうぞ。

写真の冊子は、ウチにあるやつだけども、実はワタシのではないんだよね。
以前、一緒に「オリコンチャート研究会」という自主サークルを組んでいた時にリーダーが所有していたもの。
リーダー、2000年に33歳の若さで早逝してしまったんだけども、その際、形見分けということで、通巻102号〜240号までを私が引き継いで、自宅に持ち帰ってきたもの。
なので、正確に言えば預かり品ということで。。。
まあ、そんな大事なものならば、もっとキレイに扱えよ・・・ってとこなのですが。。。😵😵😵😵