かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

近田春夫

これがそうなのね仔猫ちゃん / ジューシィ・フルーツ


1981_07_これがそうなのね仔猫ちゃん_ジューシィフルーツ


今回の1曲セレクトは、「これがそうなのね仔猫ちゃん」ジューシィ・フルーツどえす。

まずはデータどえす。

・タイトル   これがそうなのね仔猫ちゃん
・アーティスト ジューシィ・フルーツ
・作詞     近田春夫
・作曲     近田春夫
・編曲     ジューシィ・フルーツ
・リリース日  1981年5月1日
・発売元    コロムビア
・オリコン最高位 29位
・売上げ枚数  6.1万枚
・タイアップ:サッポロ「グイミー」CM曲

ここんところ、過去に書いた曲のアーカイブスを検索してて、過去に書いたはずなんだけど、アーカイブス検索にひっかからない曲が何曲か出できた。

いや確実に書いたはずなんだけどなあ・・・と思いーの、「mixi」の日記のアーカイブスを検索すると出て来てたり。。。。

そそそ、以前から何回か、書いたんだけども、ここのブログ、元はといえば、mixiに2005年から書いてきた日記のうち、「1曲セレクト」とか「ライブレビュー」にあたるものを、2015年に移植したものなんですよね。

もっとも、2015年以降は、それまで書いてこなかった曲を新たに書いてきたんだけども。。。

なので、ブログの底の方に沈んでいる、「初期」の記事は、ほとんどmixiに書いたかなり古いレビューなのよね。

で、mixi時代に書いた曲のほとんどは、このブログに移植したんだけども、中には移植しなかった曲があるのよ。

内容的にかなり古くて、さすがに今じゃ通用しないだろうなぁ・・・と思われ、新たに書いた方がいいか・・・と思われる曲なんだけども。。。

ただ、それがどの曲なのか・・・、今となってはわかんなくなっちゃったんで、ここんところ毎回、ひっくり返してみているわけです。。。。


今回は、そんな、mixi時代に一度書いたんだけども、移植してなかったんで新たに書き直そうと思った1曲。


ジューシィ・フルーツ 「これがそうなのね仔猫ちゃん」。

この曲、覚えてますかねぇ。

1981年5月にリリースされた、ジューシィ・フルーツ4枚目のシングル。

楽曲は覚えてなくても このCMは覚えてる方はいらっしゃるんじゃないのかな?



そそそそ、当時サッポロから発売されていた、「グイミー」っていう果汁飲料のCM
いわいるつぶつぶ果実入り、果汁飲料の走りですな。

・・というか、最近は、あんまり頻繁に見かけなくなったような気もするけど。。。この手のつぶつぶ果実入り飲料って。

私があんまり飲まなくなっただけで、いまでも売られているのかしらん?

・・その辺、よく分からないんだけども、当時は、結構売られてましたよね。

個人的には「グイミー」は、あまり飲んだ記憶がないんだけども、はごろもフーズの「こつぶ」がお気に入りで、いつもウチの冷蔵庫に入ってた記憶がありますねぇ。




オレンジのつぶづぶがたくさん入っているはうれしいんだけども、うまく飲まないと、つぶつぶが缶の底にへばりついて残っちゃうっちゅう。。。

そそそ、今でも売ってる、つぶコーンポタージュ缶と同じで。。。



たださ、この「グイミー」のCMは、インパクトあったんだよな。特に曲がさ。。

♪ 青空に星がピカピカ 背中駆け抜け ショック これがそうなのね ありがとう〜 ♪

一見「なんだこりゃ?」と思えるへんちくりんなフレーズなんだけども、一度聴いたら刺さってしまうような。。。

あの頃は、へんちくりんなんだけども、強烈なインパクトなCMって結構あったよなぁ。

CM曲で言ったら、この曲の前年、ブームになったミノルタの「いまのきみはピカピカにひかって」とかさ。

フレーズの勝利っていうのかなぁ、CMで使われている部分のフレーズは、兎に角強烈なインパクトがあるんだけどさ。

ただし、元々はCM用の曲として作られたところがあり、CMの部分以外はとってつけたようで、全然面白くなかったりしてね。

上記の「いまのきみはピカピカにひかって」なんてのは、その典型だったよね。

そんなじゃ、この「これがそうなのね仔猫ちゃん」はどうだったのか?

正直言えば、近い部分があったと思うのよ。

上記のCMで使われた、 ♪ 青空に星がピカピカ 背中駆け抜け ショック これがそうなのね ありがとう〜 ♪ っていう、出だしサビの部分は、強烈なインパクトだったとおもう。

とにかく、一聴して「なんじゃこりゃ?」と思わず引き込まれちゃうようなインパクト。

・・・に比べると、曲の本編と言えるその先のAメロ、Bメロは、今一つインパクトが弱い。

まあ、「
いまのきみはピカピカにひかって」のような取ってつけたようなメロディではなく、これはこれで曲として成り立っている。
実験的といえば実験的なんだけども、ぎこちなさも感じたりして。

ジューシィ・フルーツって、本来、近田春夫氏のバックバンドとして結成した「BEEF」というグループが原点だけども、近田氏のレコード会社移籍問題で、曲のリリースできなくなって、間をつなぐために急遽作られたバンド。

なので、まともに勝負というよりは、実験的なことをやる・・というのが、根底にはあったようなんだよね。

そんな実験というか遊び心が、デビュー曲「ジェニーはご機嫌ななめ」でのイリアのすっとんきょうなファルセットボイスになるわけなんだけども。 ま、それが思いもがけない大ヒットにつながったわけで。。ただまあ、だからこそイロモノ風にも見られたところは強いけども、イロモノと見られたことで、実験的なことはやりやかったんじゃないのかな。

そんな実験的なところが「これがそうなのね仔猫ちゃん」にもみられるわけなんだよね。


もっとも、実験的なことをやり続けた結果、売上げ自体は、次第に尻つぼみ。
前年6月リリースの「ジェニーはご機嫌ななめ」がオリコン最高位5位 売上げ37万枚の大ヒットだったに対し、この曲は、オリコン最高位29位 売上げ6.2万枚まで落ち込む。 1年も経ってないのにね。


当時、ヒット曲の情報源は「ザ・ベストテン」がメインだった私なんで、本来ならば、この曲なんて、知らなくて普通・・・だったのに、当時からこの曲に引っかかっていたのは、やっぱCMの影響と、なんといっても、月刊・明星の影響が大きかったんだろうな。

うん、明星本誌というよりも、付録の歌本「Young Song」。 この本のおかげで、ヒット曲の見方も大分広がったしね。 オリコンの存在を知ったのもヤンソンだったし。。。

確かに今のワタシを形成しているのは、「ベストテン」の影響が一番なのは間違いないんだけども、ヤンソン、オリコンからの影響もかなりでかい。

そもそもヤンソンも、小5の冬にクラスの「お楽しみ会」でのど自慢大会をやったときに、誰かが持ってきたのを拝借して読んだのをきっかけにして買うようになったわけでさ。

そう考えると、あん時の「お楽しみ会」が、今のワタシの原点であり、今メシ食ってんだ・・・なんても思えたりして。。。 人生なんてわかんないもんなんだよね、そう考えると。。。





ところで、ジューシィ・フルーツは、この曲の後、急激にガレージバンド化していく。ガレージというよりは、G.S的といったほうがいいのかな。
この曲の2年後、サザンの「そんなヒロシに騙されて」のカバーなんかは、典型的な例だよね。

まあ、たしかにこの「これがそうなのね仔猫ちゃん」にも、そんな匂いを感じるし、同時期にリリースされたベースの沖山優司氏の「東京キケン野郎」なんてのは、完全なガレージだったしね。
サーフロック的なガレージというのかなぁ。もろベンチャーズというような。






ただ、時代は60年代懐古のような雰囲気があったのよ81年頃って。 
寺尾聰氏の突然のブームは、その一つと言えるし、ブーム終焉から丁度10年が過ぎたG.Sに再びスポットが当たり始めたのもこの頃。ジュリーが「G.S I LOVE YOU」というコンセプトアルバムをリリースしたのもこの年だったしね。

ジューシィ・フルーツのガレージバンド化っていうのもそういう時代の流れが影響していたんだろうなぁ。 もっともセールス的には成功しなかったけど。。。。




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「シュミ」で書いてるからこそ言いたいことが書ける

子供のころからウ〇コが長いんで、本を持ってトイレに入るんだけど、ここのところは近田春夫氏著の「気分は歌謡曲」を再度読み返してる。

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やっぱ、この本はワタシにとっちゃバイブルのひとつですねぇ。一筆書き的に書かれてるし、だから文法的に変な文章が多い。(近田氏自ら「文法的に変な文章」とか書いてるし。。。)
でもだからこそ勢いがあるんだよね。
私的にはある意味理想。。というか、ワタシも同じように勢いだけで文章書いてるんで。。。

ま、あとは内容ですね。 特に80年〜81年にかけてあたりに引っかかりますね。
たのきん、松田聖子、筒美京平、決定!全日本歌謡選抜、オリコンウイークリー、クイズドレミファドン!、レンタルレコード・・・etc  とあの頃、我々が引っかかったような内容が次々に出てくるんでねぇ。


その中でも「シュミで音楽評論をやってるからこそのいいかげんなピンク・レディー評」(ポパイ1980年11月10日号掲載)っていう回には特に引っかかった。

まあ、別にタイトル通り、いい加減に音楽評論をしているんではないって内容なんだけどさ。
つまり「生業」ではなく「シュミ」として音楽評論をやってるからこそ、お金が絡んでいないからこそ本当に言いたいことが書けるという内容ですね。

あ、これはよくわかる。

個人的にも、これまで、例えば「1曲セレクト」とかさ、1700曲くらいレビューとか書いてきたけど、なんで、ここまで書けたかと言えば、「シュミ」でやってるからなんだろうな。近田氏と同じで曲のレビュー書きでメシ食ってるわけではないんでさ。
文章書きで飯食ってたら正直こんな何百曲もレビュー書けないですよ。気が重くて。 


「大人の事情で」とか「お金が絡んでいるんで」・・なんてしがらみいっぱいの中で、本当に書きたい様に文章なんて書けないじゃないですか。

それと気が重いってのは「校正」ですね。

公式なサイトとか冊子に書く文章って、校正ってあるでしょ。
まあ、文章が変とか、文法的に変とか、誤字脱字があるなどのチェックのために行うわけなんだけど。
場合によっては、出し手の都合に合わなくて内容がボツになったり、書き直しさせられたりするじゃん。
あれがどうも苦手でね。


最初に書いたように、一筆書き的に勢いだけで書くのが好きなんで。 言ってみりゃアドリブなんだよね、私の文章。
なんで、後で読み返すと、なんでこう書いたんだろ? って自分で分かんなくなることがあるのよ。 なんせアドリブなんでさ。 アドリブってその場の勢いが面白いわけで、後から振り返っても覚えてないことがあるじゃん。 あれと基本同じなんだよね。

公式な文章に「校正」があるっていうの、初めて知ったのは、以前書いた小学4年の時に「文集いわき」という文集に私の作文が載った時ですね。
 実際載った文章は、最初に書いた文章とかなり違うのよ。最初に書いた文章は、例のごとくアドリブ的に書いたからさあ。 きちんと文集に載せられるように、何回も書き直ししたの覚えてるんだよなぁ。
10歳にして早くも「校正」の煩わしさを知ってしまったのよ、ワタシ。

まあ、少しでも文章のグレードを上げていただけるようにと校正していただけるのはよく分かるんだけど、根が「ものぐさ」で面倒くさがり・・・という井上陽水氏とおんなじ性格なもんで、どうもね・・・。

そんなわけで、世の中に「校正」というシステムがある限り、ワタシゃ物書きで飯食うことはないだろうなぁ・・・。

なんて「気分は歌謡曲」のこの回を読むといつも感じちゃうわけです。

なみだ涙のカフェテラス /ジューシィ・フルーツ

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今回の1曲セレクトは、「なみだ涙のカフェテラス」ジューシィ・フルーツです。

まずはデータどぇす

・タイトル     なみだ涙のカフェテラス
・アーティスト   ジューシィ・フルーツ
・作詞       近田春夫
・作曲       柴矢俊彦
・編曲       ジューシィ・フルーツ
・リリース日    1980年10月1日
・発売元      コロムビア
・オリコン最高位 13位
・売上げ枚数   15.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 13位

昨夜はFolder5の「Believe」なんぞ書いちゃったんだけども、本来は、今回引っ張ってきた、この曲を書くつもりだったんだよね。
でも、どーしても書きだしが出来なくてさ。ウダウダしてたら、いつの間にか0時よ。
あー、だめだぁ・・・なんて思ってたら、たまたま昨日のFolder5が浮かんできちゃいましてね。。。

だけど、どーにもスッキリしないんだよな。 なんで、本来昨日つもりだったこの曲を改めて持って来ましたわ。

ジューシィ・フルーツ「なみだ涙のカフェテラス」。

この曲はジューシィ・フルーツの大ブレイク曲となった、あの「ジェニーはご機嫌ななめ」の次のシングル。
だけど、リリースは、ちょうど「ジェニーはご機嫌ななめ」が、丁度ヒットのピークだった1980年10月だったんだよね。
だから、チャート的に言えば、後追いと言う形で、「ジェニー〜」がランクダウンして来たのと入れ違いでチャートが上昇してきたんだよな。
だから、印象としては「ジェニー〜」が落ちたばっかりなのにもう新曲? って言う感じだったんだよなぁ。

まあ、出し手としては、良いタイミングでチャートに乗っかってきた感じだったんだろうけどね。

ただ、やっぱり「ジェニー〜」よりはインパクトと言う面では劣っていたよな。うむ、「ジェニー〜」の時の、ボーカル・イリアのあの「素っ頓狂」なファルセット(ウラ声)はねぇ、良い意味でも悪い意味でも、インパクトに富んでいたからなぁ。
 そこから見ると、この曲は、イリアのボーカルは「普通」に戻っちゃったからな。 あ、イントロの ♪ ヤンヤンヤーヤ〜 ♪ っていうコーラス部分ではウラ声使ってたけど・・・。

その前に・・・・ジューシィ・フルーツと言っても、もしかすると、既に知らない方も多いかもしれない。

・ボーカル・リードギター  イリア(奥野敦子)
・リズムギター  柴矢俊彦
・ベース      沖山優一
・ドラム       高木利夫

の4人ユニット。
うむ、ギターの柴矢氏は、後にナンノちゃんの「吐息でネット」を作曲したり、2002年の「おさかな天国」を作曲した方でも有名なっちゃいましたな。
ジューシィ・フルーツの前身は、いまや大学教授におなりあそばした、近田春夫氏中心のユニット「BEEF」。だから、そんな流れで、ジューシィのプロデュースも近田氏が行っていた訳なんだよね。

デビュー曲は、この曲の前の「ジェニーはご機嫌ななめ」というわけで、BEEF時代は考えないで、単純に「ジューシィ・フルーツ」と言う面で見れば、デビュー曲がいきなり大ヒットとなった訳ですわ。

この「なみだ涙のカフェテラス」、当時テレビで初めて聴いたのは、「クイズ・ドレミファドン」ぢゃなかったかなぁ・・・。 うん、「ジェニー〜」を初めて聴いたのは「ドレミファドン」だったことはよく覚えてるんだけどね。 当時11才のクソガキだったワタシでさえ、「なんじゃこれ」って思ったもの。 まあ、それがインパクトだったんだけどさ。

 この曲もそんな「ジェニーは〜」の「続編」を期待してたところがあったんだと思う。でも、ウラ声ぢゃなくて、普通の声だったからさ。。。。
期待外れというか、面白さは感じなかったのも事実だよな。

だから、「ジェニー〜」が37万枚売ったのに対して、この曲が15万枚で止まったのも当たり前と言えば当たり前だったんだよね。
いや、逆に言えば「ジェニー〜」の大ヒットがあったからこそ、15万枚も売れたと言ってよかった訳でさ。

結局さ、立ち位置として「イロモノ」だったんだよね。このヒトたち。

・・・・っていう認識が出来ちゃってたよなぁ、完全に。

実際、当時の印象として、演奏力もそれほど感じなかったし。。。言ってみればヘタウマって感じだったんだよね。
今で言ったら、チャットモンチーとか赤い公園とか、そんな印象だったんだよな。 まあ、ボーカルが女の子でギターと言う事を考慮するとだけど。。。

ただ、あとあとちゃんと聴いたら、とんでもなかったんだけどさ。特に沖山氏の「機械」的無機質なベースはテクニックあったしな。
いや、その前に、リードギターのイリアが、当時の「女子」としては上手かったんだよ。そもそも、リードギター弾いて、ベストテンいりしてた女子なんていなかったんだけどさ。少なくとも日本に於いてのバンド形式では。
向こうでは居たけどね、「ザ・ランナウェイズ」とかさあ。

でも、当時の印象として、正統派のロックバンドというよりはイロモノ的っていうことで売れてきたのは残念だったけどな。
 いや、実力派よりもイロモノバンドって言うキーワードは、もしかすると、当時の「アミューズ」の特徴だったかもしれない。
そそそ、ジューシィ・フルーツって当時、アミューズだったんだよね。サザンだって、最初は「イロモノ」バンドって言う感じだったわけじゃん。
当時は、まだまだ新興の弱小プロダクションだった訳だからねぇアミューズも。バンドテクニックがどうこうと言う前に、まずは売りだすことが先決だったんだろうな。
今じゃ、ちょっと考えられないかもな、アミューズでこういう「突飛押しのない」ようなバンドっていうのも。



動画・・・こんなのしかなかった・・・。
画像と声があっってなかったりするし。。。。
いや、36年前のしかもベストテン入りしてなかった曲なわけで、動画落ちてただけ儲けもんか。。。

うん、この動画見ても、やっぱり「ヘタウマ」っていう印象でしょ。

でも、下の動画聴いてたら、印象変わった



これ、1981年のFM東京でOAされた、スタジオライブ番組らしいんだけど。。
音、めちゃくちゃいいんだよな。今から35年前のものとは全然思えない。
よくこんな音源いままで保管してあったよなぁ。当時、エアチェック流行ってたからなぁ。そう言う方が持ってたんでしょうね。

0秒から4分までが、この「なみだ涙のカフェテラス」なんだけども、↑のテレビでの演奏とは印象違うんだよな。
音がいいって言うところもあるんだろうけど、ヘタウマなポップロックという印象じゃないんだよね。これは完全に「ロック」ですよ。音がタイトだし適度な歪みがねツッパッてるもんな。
うーむ、当時、こういうライブ音源を聴いてたら、このヒト達のその後の印象、違ってただろうな。

ちなみに、この音源の3曲目が「なみだ涙の〜」のカップリング曲だった、「恋はベンチシート」だけど、このタイトルをもじったのが、ザ・ぼんちの「恋のぼんちシート」っていうのは、余りにも有名ですわな。

・・・つか、この音源でも「ネタ」にしてるけど。。。  うむ、プロデュースが同じ近田春夫氏ということで。。。

それにしても、当時は、こういうスタジオライブ番組、FM東京でもやってたんだなぁ。今じゃ、音楽というよりトーク中心の番組が多くて、AMとの区別が無くなって来ちゃったけどな。


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Fade Out / 小泉今日子

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今回の1曲セレクトは「Fade Out」小泉今日子です。

まずはデータです。

・タイトル     Fade Out
・アーティスト  小泉今日子
・作詞       近田春夫
・作曲       近田春夫
・編曲       近田春夫
・リリース日   1989年5月10日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数  10.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位
・ベストテンランクイン期間:1989年5月29日〜6月19日付

少し間が空いてしまったけど、久しぶりの1曲セレクトですわ。
少し間が空いたんで、「書こう」と思っている曲も少し溜まってきているんだけども、どうもね、1日でも書いてないと、「書こう」と思い立つまで腰が重くなるんだよねぇ。。。
今日は日曜とあって、早い時間から「あー、書かなきゃなぁ」なんてPCを立ち上げたんだけど、踏ん切りつくまでいままで「ウダウダウダ」と過ごしてしまって、結局、いつものように「夜〜」となってしまいましたわ。。

・・・ということで、今回の1曲セレクトはこの曲を持って来ました。

小泉今日子「Fade Out」

久っさびさの「キョンキョン」だわねぇ・・・。ってところなんだけど、果たして、この曲覚えてる方、どのくらいいますでしょうねぇ。
 まあ、今となっては大半の方は、「そんな曲あったっけ?」って感じでしょうけど、れっきとしたシングル曲なんですねぇ。時期としては、件の月9ドラマだった「愛し合ってるかい」の主題歌だった「学園天国」の前、89年の今頃の曲なんですねぇ。

・・・・と書いてもも、なかなか思い出せない方も多いかなぁ。

まあね、この曲、はっきり言って当時のキョンキョンのなかでも「売れなかった」曲だったからなぁ。
オリコンランク的には、2位まで行ったものの、売り上げは10万枚そこそこでしたからねぇ。

曲的に言っても、まあ、そうだろうねぇ・・・って感じの曲なんだよね。

駄作と言う訳ではなく、シングルっぽい曲じゃなかったからなぁ。 なにせ「ハウス」ですからね、ノリが。
当時のヒット曲・・・いやアイドルの「シングル」としてはまずなかったようなジャンルの曲調だった訳だよね。
いや、あれから27年経った今でも、この手のハウス系のシングルなんて、アイドルではないよな。

そう言う意味では斬新な曲・・・ではあるんだけども、時代的に言ってもハイパー過ぎたわな。
当時の最先端な音楽を聴いていたヒトならすんなり入って行けたかもしれないけど、キョンキョンの「フツウ」のリスナーの中で、ハウスも聴いてた人なんて時のいたんだ? って感じだったじゃん。

それを考えれば、この程度の売り上げっていうのは、最初から想定されていたことですよね。

でもさあ、それだけ、キョンキョンっていうのは、「型」に嵌まらず、かなり幅広い曲を当時はやってたってことだよなぁ。 なにせ、この曲の前が「快盗ルビィ」で大滝サウンドだったわけで、そこからハウスに飛ぶなんて、全然予想つかないもの。 そんな最先端音楽やったと思ったら、次は70年代アイドルカバーだもんなぁ。
 まあ口悪く言えば節操無いリリースだったわけだけども、同じ所に留まらなず保守的さが嫌いなキョンキョンらしいリリースでもあった訳ですわな。

この曲のプロデュースは近田春夫氏。近田氏というと、どうしても歌謡曲「評」の・・・って言う冠が、まずもって頭に浮かんじゃうんだけども、最先端な音楽に目敏いヒトでもあったんだよね。
 今でこそ、ハウス系もトランス系も、それほど「レア」な音楽じゃなくなったけど、当時は、それこそ六本木界隈のそれこそ、超最先端な音楽をやってたヒトくらいしか聴いてなかったと思うし、しらなかったよな、この手の音楽は。そんな当時の最先端に音楽をヒット曲に・・・っていうことで、一石投じた曲がこの曲だった訳ですわな。
 ただ、近田氏の曲って、あんまりにも時代の先端を行き過ぎていたキライが強くて、どうしても「売れる」所までは行かなかったんだよなぁ。もうちょっと一歩時代に歩み寄って、ダサさが見えれば、もう少し売れたのかもしれないけどね。

正直言って、個人的にも、当時、この曲は理解出来なかったんだけどね。キャッチーじゃないし、無機質だし・・・。なにこれ? って感じだったしな。
 だから、消化するまでかなり時間かかりましたよ。 っつか、90年代内では消化できなかったんだよな。
うん、00年代に入って、仕事でトランス系を耳にするようになってからですね、この手の音楽が分かってきた・・・というか抵抗性が無くなったのは。
 いまは、やっと、なるほどな・・・なんて一応納得するようにはなりましたけどね。

でも、一般的にはこの先も成りにくいだろうなぁ、この手の曲は。





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ジェニーはご機嫌ななめ / シューシィ・フルーツ

1980_09_ジェニーはご機嫌ななめ_ジューシーフルーツ







今日の1曲セレクトは、「ジェニーはご機嫌ななめ」(ジューシィ・フルーツ)です。

まずはデータでーす。

・タイトル    ジェニーはご機嫌ななめ
・アーティスト  ジューシィ・フルーツ
・作詞      沖山優司
・作曲      近田春夫
・編曲      ジューシィ・フルーツ
・リリース日   1980年6月1日
・発売元     コロムビア
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数   36.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1980年9月29日〜11月10日付

 テクノポップ歌謡。80年代初頭YMOがもたらした、「テクノ」というジャンルを利用したポップス、歌謡曲がまずはじめに流行りだったのが、80年の今頃だよね。
 歌謡曲の世界では、実験好きな筒美京平氏が、榊原郁恵の「ロボット」でいち早く実験しているわけですけども、考えてみれば、細野晴臣氏や松本隆氏といった、ティンパン系とのつながりが深かった筒美氏だけに、テクノに関する情報っていうのは、かなり早い段階から伝わっていたんだろうねぇ。
 それとは、また、別個の路線で、テクノというものを押し出していったのが、近田氏のグループといえるかな。 
 まあ、近田氏と細野氏との関係もないことはないけれど、筒美氏よりはパイプは薄いよね。
 あ、それよか近田氏し筒美氏との関係が深いか・・・。 擬似師弟関係ってところもあるし・・。

で、ジューシーフルーツのメンバーは、もともと近田氏と同じグループに所属してたんだよね。で、まあ、流行に敏感な近田氏がテクノ方向に傾倒したため、テクノへの傾向を強めた・・と。

 で、もともとのグループを80年に散開して、あらたに「グループ」として結成したのが「ジューシーフルーツ」というわけです。 まあ、もともと、喧嘩別れの散開ではなかったので、プロデュースはそのまま、近田氏だったわけですね。

 だから、どうも、この曲って、ボーカルのイリヤの「素っ頓狂」な声だけクローズアップされて、安易に「いろもの」曲として扱われることがあるけど、これはこれはで、「テクノ」というジャンルを基盤としていたわけですね。まあ、もちろん、楽曲的には「ヒット狙い」の部分は多様にあったでしょうが・・・。


 最初に紹介したように、このころは「テクノ」といってもいろいろ亜流があっわけで、筒美氏を中心したグループは「テクノ歌謡」っていうグループ、これには、次の年のイモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」なんかも入るかな。 それと「テクノポップ」って言うグループ。 これは、ちょうど同じ時期にヒットしてた岡崎友紀が「YUKU OKAZAKI」名義でリリースした「ドゥ ユー リメンバーミー」なんかが入るかな?
 この曲は、2001年にキタキマイがカバーしてヒットしたから、知ってるヒトも多いと思うんだけど、加藤和彦、安井かずみ 夫妻によりかかれた、優しくてわかりやすいテクノ系の一品ですわね。
 
まあ、人によっては、テクノ歌謡もテクノポップスも一つにまとめてらっしゃる方もいますが、ここでは敢えて別に分けてみます。

 で、もうひとつののブループが、ジューシーフルーツを中心とした、テクノロックなんじゃないかなぁ。
まあ、たしかに、テクノポップスに属させる傾向もありますが、この曲・・・というか、グループは、ポップスというよりも、ロックグループだよね。
 「ジェニーはご機嫌ななめ」・・・、うん、たしかに、全体的に無機的なメロディにモノフォリックシンセを絡ませて、テクノっぽい雰囲気をだしてるけど、間奏の柴矢氏の派手なギターソロは、完全にロックだよね。
 うん、人間身あふれる部分は、このソロの部分だけだけど、まあ、それがこの曲のミソね。

 そのほか、ボーカルのイリヤは、もともとガールズなどのバンドでバリバリのロックやってたし、ベースの沖山優司氏は、同じ頃「東京キケン野郎」なんていう、とってもファンキーなエレキサウンドを聴かせてくれたり・・。
 そうそう、この曲のポイントは、沖山氏のベースにもあるんじゃないかなと思うのね。 この曲のジッとしてないうにゃうにゃ動くベースラインが、個人的にはめっちゃ印象に残る。
 イントロは、メロディラインを刻んでるでしょ。それと、やっぱり、間奏での派手な動きだよね。これが、一番印象に残るんだよね。
 テクノらしく、「ドドドドド・・」と無機的なリズムを刻んでるの、Aメロの部分だけだし・・。
だから、トータル的にみると、バンドの根の部分は「テクノ」って言う感じではないんだけどね。
 まあ、最初にメジャーにしたYMOからして、根っこの部分はテクノではないんで、どっちもどっちですが・・。

 なんか、シンセが絡んでると、総称としてテクノに分類されてしまってた・・っていうキライもあるけどね。


 あ、ちなみに、ギターの柴矢俊彦氏は、後に南野陽子の「吐息でネット」とか、記憶に新しいところでは、2002年の「おさかな天国」のヒットで知られる、今では、作曲家に転向してます。





※2005年9月に書いたものの再掲載です。


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