あ〜、書かなきゃな、書かなきゃな・・・と半ば脅迫観念のようなもんが、この正月中あったんだけど、ようやく筆を執る気になりましてPCに向かいました。
 はい、先週のCOUNTDOWN JAPAN FESのライブレポでございます。

ちなみに、COUNTDOWN JAPANに参戦するのっていつ以来なんだろうなぁ・・・ここ数年、年末っていうと、決まって大晦日に他のアーティストの「年越しライブ」に参戦してたんで、どうもはっきりしないんだけど、多分、COUNTDOWN JAPAN 10/11以来、4年ぶりだと思う。。
あれ? 違ったかなぁ・・・・。

まあ、いいや、いずれにしろ、久々の参戦。

久々の参戦なので、気分ウキウキ・・・と普通なら思ってもよさそうなもの、どうも気分が重い。おまけに、♪外は冬の雨 まだ やまず♪ と佳山明夫の「氷雨」さながらの冷たい雨。。余計に気分が重い。

思い返せば、確か、ちょうど10年前、初めてCOUNTDOWN JAPAN04/05に参戦した時も冷たい雨だった・・・あ、いや、あんときは「雪」だったんだっけ。
 ちょうど見た、奥田民夫が、予定にはなかった「雪が降る町」を外の雪に合わせて急きょ歌ってくれたのが、いまでも印象に残ってる。
あれ以来の氷雨ですわ。

それでも、会場1時間前の、午前11時すぎには幕張メッセに到着。


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こんなに早く着いたのは、それだけ年をとった(老人)のせい?

うんにゃ、今日最初に見る予定の、「ゲスの極み乙女」を踏まえてですわ。

夏のROCK IN JAPANで、ステージセッティングのインターバルの時点で、すでに満員、入場規制がかかったことを考えれば、今回も十中八九、入場規制がかかりそうなんで、はやめに場所を確保せねば・・・と思い、無意識のうちに気分を急かせたようだね。

 そういうわけで、13:00スタートなのに、1時間も前にGALAXY STAGEに到着。さすがに、まだ、ヒトはまばら。。
 BUT、何分もたたないうちに、続々と客入りが始まり、スタート30分前には、ほぼいっぱいになってしまった・・・。

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さすがに「ゲス乙女」、噂に聞きし程の人気ぶりだね。これは、予想通り入場規制がかかりそうだ。


そんな満員になった会場の中で、13:00丁度、本日最初のステージ、ゲス極みの乙女 スタート!

いきなり、シングル「猟奇的なキスを私にして」じゃないか。
満員ゆえにスタート前からテンション高めだった会場のボルテージが一気にMAXとなる。
続いて、これもシングルの「デジタルモグラ」、さらにキラー曲である「パラレルスペック」。3曲続けてキラー楽曲をやってしまうプログラムに唖然。。。あ、いや、ミーハーな私にとっては最高なセットリストですよ。
 ここからは、シングルカップリング曲やアルバムからの曲が続き、曲をよく知らない私は、ちょこっと冷静になって彼らの「音楽」に聴き入る。

 個人的には、ちゃんMARIのキーボードと、休日課長のベースが、このバンドの「キー」だと思ってるのね。
 音楽理論から勉強してる、ちゃんMARIのキーボートと、冷静沈着なプレイを魅せる休日課長のベースから作り上げられるアンサンブル、そこに川絵のギターのギターが加わると面白いサウンドになるのよ。
 今回のライブでも、確かに、周りはみんなハイテンションで跳び上がってったけど、音楽をちゃんと聴いてただけでも、面白かったですわ。

 だけんど、いかんせん、会場が狭すぎる。。。GALAXY STAGE、今年から後方にあった、カフェスペースを別の場所に移し、それだけキャパが広く(公称17,000人ほど)なったものの、このヒトたちには狭すぎるわ。
 今年のROCK IN JAPANからは、一番「デカイ」ステージに「格上げ」すべきだよね。
こんなギチギチな状態で、見なくても済むし、入場規制だって回避できそうだしね。

ちなみに、ワタクシは・・・といえば、途中から目の前に立った女の子が、ずっと飛び跳ねてて大変でしたわ。。。。

この日のセットリストは

1.猟奇的なキスを私にして
2.デジタルモグラ
3.パラレルスペック
4.アソビ
5.キラーボール
6.ドレスを脱げ
7.餅ガール
8.jajaumasan



45歳のワタシとしては、「ゲス乙女」のハイテンションなステージだけでげっそりですわ。。。
・・・ということで、ここからは、「椅子」席がある、「ASTRO AREANA」へ、ギター女子4組のショートステージを見に行く。
4組のギター女子とは、住岡梨奈、見田村千晴、山崎あおい、片平里菜なんだけど、1組3〜4曲ずつ披露する、ショートステージ。

・・・と言っても、個人的には、片平里菜、目当てなんだけども。。。
うん、去年、デビュー曲の「女の子は泣かない」から、ずっと注目してたし、1度ステージを見てみたいと思ってたからね。
 ・・・っていうか、他の3組のコたちについては、ほとんど知らないんですよ、ワタシ。・・・なので、あくまで「見聞」を広めるために覗いてみることにしたわけですわ。


ステージ上手の、ステージに対して丁度いい高さの「椅子席」を見つけ、腰をおろして程なく、14時45分、ASTRO SPECIAL スタート!


 まずは、住岡梨奈さんから。

アコギ1本のみの超シンプルなスタイルで、「マイフレンド」という曲を歌う。
 もちろん、個人的には良く知らなんだ。。。ってか、ちょこっとネットを調べてみたら、「テラスハウス」に出てたんだ。。。なら、これ見てた人は知ってるのかな?
曲はと言えば・・・うーん、何とも言えない。とりあえず・・と言えば、声がかわいらしい・・・って感じか。って、うーん、誰かに似てるんだよな・・・。誰がっていうのが、ちょこっと思い出せないんだけど。。。
 ただ、根っこの部分に「YUI」の匂いがチラチラ。。。同じソニー所属だからかなぁ。。。
ちなみに、その他のセットリストは


・We Are Never Ever Getting Back Together
・言葉にしたいんだ

の2曲。
「We Are Never Ever Getting Back Together」は、まあ、ご多分にもれずTaylor Swiftのカバーですわね。これ好きな「ギター女子」って多いよね。


続いて、見田村千晴さんの登場。

まずは、「悲しくなることばかりだ」っていう曲を、やはりアコギ1本で歌う。
正直、4人の中で一番、知らないんだよね、このヒト。
でも、あ、ちょこっと他の3人とは毛色が違うな。字余りな歌詞、ちょこっと硬派な曲の雰囲気、これは、昔々のフォークの匂いですね。
ただ、「今」っていう空気にどれだけシンクロするのか・・・っていえば、4人の中で一番遠いんじゃないかなぁ・・・とは思えたなぁ。
その他のセットリストは、

・MUSIC
・もう一度会ってはくれませんか

っいう2曲。こちらの2曲も同じような雰囲気でしたね。


さてさて、続いては3組目、山崎あおいさんが登場。

もちろん、このヒトについても よく知らないんだけどね・・・
 登場した途端の感想・・・・「あ、このコ かわいい!!」。
そうね、90年代終わり、ブレイクして来た頃のaikoって感じ。ボブっぽいショートカットで少しボーイッシュで・・・って感じで。
 そんじゃ、曲はどうなのかな? っと最初の曲は、「ふたりで歩けば」って曲。
あららら、これまた、どこかaikoっぽい。アコギを弾くaikoってイメージですね。
ただ、aikoみたいなアクのある「ひねくれた」メロディではない。うーーーんと素直にした感じ。
 メジャー系で春の匂いがして・・・・。時代が時代なら、結構、万人受けしたと思う。今は、どうなのか・・・っていうと、何とも言えないんだけど・・・。もう少しシロート臭がへって、垢ぬけてくれば面白い子かもしれない。
 兎に角、ルックスはいいわけだから、後は曲次第ってところですね。

その他では、

・カランコロン
・伝える日
・サヨナラ

っていう3曲、合計4曲を披露。 近々アルバムリリースということもあってか、なぜか、このヒトだけ4曲披露でした。
 果たして、近日リリースのアルバムはどこまで売れますかねぇ。少し大きなタイアップが付けば、「出てくる」可能性もあるかもなぁ。


それにしても、ちょっと調べてみたら、見田村千晴さんは早稲田、山崎あおいさんは慶応のSFC・・と、最近はみなさん「高学歴」なんですねぇ
 特に慶応のSFCってゴスペラーズの北山氏、KREVA、一青窈・・・と有名アーティストが多いよなぁ。ワシも大学受験の時、受けときゃよかったかいなぁ・・・。(実際、受けるつもりで受験票取ったんだけど、第一志望に受かっちゃったんで受けなかった)



そして、トリは、片平里菜さんが登場。

「この空を上手に飛ぶには」という曲から。
4人の中で、一番実績がありシングルヒット持っているわけで、こういう場ではシングルを主に持ってくるだろうと思っていたワタシは、思わず面を食らった。
ただ、すでに中規模ライブハウスでのワンマンライブの経験もあるだけに、4人の中では一番、物おじしていない、肝が据わったアクトを展開。
結局、「新曲」と称した、まだ歌詞もタイトルたえ付いていない曲を交え、全4曲。
シングルは、デビュー曲の「女の子は泣かない」1曲のみ。
正直言って、実績から行って、このコが、「ギター女子」っていう扱いで、こういうステージに立つっていうレベルは、既に超えてるんじゃないかな。
少なくとも、moon stageあたりで「ワンマン」でやらせても、全然遜色ないのでは・・・と思った、全く物足りなさを感じた数分間でした。

それと、やっぱり、どのコたちも、YUIとかaikoの影が、どこかに見えるんだよね。
特に、「ギター女子」ということからか、YUIの影を強く感じるな。
アマチュアの時なら、「好き」ということで、YUIなんかの影があっても良かったかもしれないけど、プロならは、「自分ならでは」のサムシングがもっと欲しいよね。
それが見つかれば、もっと強くなる・・・と思った1時間30分でした。



それにしても、腹が減った・・・。
メッセのメイン会場に戻ってくると、「もちもちポテト」の文字が・・・。
きーめた、「もちもちポテト」。。。
・・・といい年をしたオッサンが一人、若い女の子だらけの、「もちもちポテト」を買うための列に並ぶ。。。。。

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そうこうしているうちに、次に見に行こうと思っていた、真心ブラザーズがスタートしてしまった。

 MOON STAGEからは、1曲目の「ENDLESS SUMER NUDE」のお馴染みのメロディが漏れ聴こえてくる。
 やっとの思いで「もちもちポテト」を食べ終えた私は、MOON STAGEへ急ぐ。
後ろの方からしか、見られなかったが、真心ブラザーズを堪能。

 正直、普段は、真心ブラザーズなんか聴かないくせに、なぜか、ROCKIN JAPANとか、COUNTDOWN JAPANに来ると聴きたくなる。
 やっぱね、「同年代」っていうところもあってか、このヒトたちの曲を聴くと、「あ、俺たちの時代の音楽」って素直に思えるんだよね。
 一番最初に見た、「ゲス乙女」とかさあ、やっぱ、「自分たちの時代」の音楽ではないじゃん。私くらいの年代になると、逆に「今を見る」っていう意味で、ある種の「鎧」を纏うような気持ちの高ぶりを持たないと、なかなか飛び込んでいけないんだよね。
 でもさ、このヒトたちくらいになると、そういう「鎧」なんて、ぜんぜん身につけなくても、ひょとい飛び込んでいけるからさあ。そこが良いんだろうなぁ。
 正直、1曲目の「SUMER NUDE」以外は、よく知らない曲ばっかだったんだよね。。。

ちなみに、今回のセットリストは、

1.ENDLESS SUMER NUDE
2.消えない絵
3.I'M SO GREAT!
4.splush
5.拝啓、ジョン・レノン
6.スピード

の計6曲。

たまには、景気づけに「どかーん」でもやってくんないかなぁ・・・なんて、いつも期待してるんだけどね〜。。。



本当は、次は19時30分の「赤い公園」まで休憩しようか・・・と思ったんだけど、まだ2時間以上もあるんで、
「クリープハイプ」を見に、久しぶりにEARTH STAGEに向かう。
完全な冷やかしなんだけどね。。。

18時ちょうど、クリープハイプスタート!

まずは、「社会の窓」って曲から・・・。あ、ごめん、やっぱし、個人的には、尾崎世界観のへんちくりんな裏声と曲調は、ちょこっと合わないや。
それでも、ヒット曲「憂、燦々」までは見続け、EARTH STAGEを後にする。それでも、ベース、ギターは、淡々と演って、しかも演奏力も、そこそこ、シッカリしてたんで、そこだけはなんとか楽しめましたけどね。



しばし、ASTRO AREANAの椅子席で休憩したのち、「赤い公園」を見に、COSMO STAGEに向かう。


 去年8月のROCK IN JAPANでも見た「赤い公園」だけど、あんときは、演奏力の弱さにちょっと辛口のレビューを書いた。
 果たして、あれからどのくらい、上達したんだろう? 今回はその辺を見極めてみたい・・・と思いーのですわ。

 前の「フレデリック」っていうヒト達が終わり、楽器セッティングのインターバルに入る。その間約30分。その間、こちらは、マイクチェックやサウンドチェックなどのインターバル中、ひたすら待ちの時間になるわけだけど・・・。
 そんなサウンドチェックに赤い公園のメンバーがおもむろに登場。自分たちもサウンドチェックに加わる。
 以前は、サウンドチェックやマイクチェックなんかは、ローディの仕事だったんだけど、最近はアーティスト本人が加わることが良くあるんだよね。
 夏のROCK IN JAPANでのmoumoomなんかもそうだった。ローディ任せにするより、自分たちでチェックした方がいいっていう事なんでしょうかねぇ。それとも最近のアーティストは律義なのかなぁ・・・
 まあ、待ってるこちらは、アーティストの行動をより身近にすることが出来て、インターバルの時間にも、ただボーっっと待っている時間が減って面白いんだけどね。

そんな中、19時30分、赤い公園スタート!


いきなりキラーチューン「絶対的な関係」じゃんか。。。
なるほどね、夏よりは、演奏が若干落ち着いてきたかな? でも、逆に、落ち着いた分だけインパクトが少なくなったような気がするな。なんか、物足りない。
 それは、2曲目で演った「のぞき穴」って曲以降も続いた。
うーん、なんなんだろうね、この物足りなさは。。。。
まあ、たしかに、未だに上達しきれないような、どっかチューニングがずれているような演奏力もそうなんだけど、他の物足りなさを感じるんだよね。
それは、6曲目でやった、「NOW ON AIR」でなんとなく解消した。
 この曲は、秋に出したアルバムの「メイン」曲なんだけど、1曲目の「絶対的な関係」たは対象的なポップチューン。
 あ、このヒトたちには、この路線・・・ポップチューン・・・なんだ、きっと。
そそそ、このヒトたちはポップ向けなんよきっと。「ROCK FES」ということで、ロックチューンが中心なんだけど、本来は必ずしも合っているとは言い難いかもしれないな。
 また、本人たちも、「ポップ」な方向は、今は「違う」という思いもあるのかもしれないし、だから、意識的にロックチューンの方向に行っているのかもしれない。
 それは分かるんで、絶対的にポップな方向に行けとは言わないけど、時々は、「NOW ON AIR」のような曲、いや、あわよくば、もっと「ポップ」になってもいいと思うんで、この方向もやって欲しいな。

あ、赤い公園のその他のセットリストは、

1.絶対的な関係
2.のぞき穴
3.楽しい
4.今更
5.サイダー
6.NOW ON AIR
7.ふやける

全7曲。最後は、いつものように「ふやける」。
曲の終わり、ほんとうに「ふやけた」体のように、エレキの爆音をならしたままステージから戦線離脱する「演出」はいつものごとくでした。
あー、うるせーよ〜




・・・ということで、COUNTDOWN 1日目(私にとって)は、ここで戦線離脱。
本当は、この後、エレファントカシマシでも見て帰ろうか・・・とも思ったんだけど、明日もあるしねぇ。
本音を言えと、ここでグロッキーだったわけです。


 その2へ続く