かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

藤原聡

【キニナル曲】アポトーシス / Official髭男dism

202108_アポトーシス_Official髭男dism



もういっちょ 本日2曲め「キニナル曲」はこれだ

Official髭男dism「アポトーシス」

まずはデータです。

・タイトル    アポトーシス
・アーティスト  Official髭男dism
・作詞      藤原聡
・作曲      藤原聡
・編曲      Official髭男dism
・リリース日   2021年8月11日(デジタル配信)
                                2021年8月18日(CDパッケージ   アルバム「Editorial」より)
・発売元     ポニーキャニオン

先ほど書いたAdoの「会いたくて」同様、前作「Cry Baby」とはガラッと変わったミディアムバラードチューン。

正直ね、前作「Cry Baby」のヒットチャート的なチャートアクションを見てて、果たしてヒゲダンは大丈夫なんだろうか・・と一時思ったんだよね。

少し前にやはり「キニナル曲」で「Cry Baby」を書いた時、この曲は凄い、久しぶりにホームランかもと書いたんだよね。

兎に角、全編にわたる転調の嵐の曲調は、聴き手の方にぐいぐいと迫りくるような、これまでのヒゲダンには見られなかったような攻めの姿勢を感じられたし。 それでいて曲としてまとまりがあった。完成度がかなり高いように思えたからさ。

でも、いざふたを開けてみたら、思ったほどチャートアクションが伸びなかったしさ。

やっぱり、当初から配信のみの曲は、CDリリース曲よりも広がりが少ないからなのか・・とか、プロモーションが少ないのか・・・とか、マイナスの面ばかり感じられたりしたわけでさ。

ま、結果的には、時間をかけてジワリとヒットチャートの順位を上げ、未だに上位に位置するようなロングヒットにはなっているものの、やはりプロモーション的な面では、今一つ地味さを感じたりする。

そこが残念であり、個人的には少し納得いなかったからするんだけども・・・・。


もっとも、そもそもヒゲダンのアーティストパワー問題なのかというところも危惧していたんだけども。

でも、今回引っ張ってきた「アポトーシス」のヒットチャートの急上昇ぶりを見る限りでは、やはり、ヒゲダン、アーティストパワーは、まだまだ健在と思わせてくれる。


ただねぇ、この曲、個人的には、未だによく分かんないんですよ。

悪い曲ではないんだけども、今一つ、消化しきれないでいる。

難しいんだよね曲調的に。

技術的な面から言えば、前作の「Cry Baby」で見せたような転調の嵐のほうが難しいんだろう。

この曲は、あのような転調の嵐ではないし、パッと聴き、表面的にはこれまでのヒゲダンのメロディラインを受け継いでいるような印象がある。

でも、細かく見ると藤原氏の曲をクリエイトする能力レベルが、どんどん上がってきているのか、メロディラインは確実に複雑に難解になってきているんだよな。 

この曲を消化するには一筋縄ではいかないような印象を受けるのよ。

長年「ヒット曲」を聴き続けているワタシとしても、付いていくのはかなり辛いですよ〜、最近のヒット曲は、難しくて。

あー、ロートル オヤジを感じる瞬間。。。。。

もっとも、前作「Cry baby」のように全編転調だらけのメロディラインを見事にまとるきった手腕は、驚きを感じるわけで。 あれから見ると、今回のこの曲の難解なメロディラインも頷けるところなのかもしれないなぁ。

ただ、もっと驚くべきなのは、そんな難解な曲にもかかわらず、この曲のヒットチャートの動きの良さなんだよな。

果たして、聴き手のユーザーのかたたちは、この曲を理解しきって支持しているのかなぁ。
もし、そうであれば、今の聴き手として音楽的な消化レベルは、かなり高いと思う。

いや、millennium parade の「U」がこれだけヒットしているということは、やっぱり、今の聴き手としてのユーザーレベルは確実にかなり高いってことが言えるんだろうな。

凄いですよ、今の聴き手の方たちは。




ところで、アポトーシスとは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、一種の自殺的な細胞死 の事。

藤原氏が、現在のタイミングでこのようなタイトルを、歌詞内容の曲を書いたのかはよく分からない。
密着ドキュメントによると、「29歳を迎え、残された20代があと1年になった時に、自分の大切な人たちはいつまで元気でいてくれるだろうか」とある。

この言葉の意味としては、コロナ禍の収束の光が見えず、世界に目を転じれば紛争が絶えず、先が見えない不透明なこの世の中を感じてからなのではないだろうかと思えてならないですね。
この曲の詞もメロディラインの難解さ同様、内容は深い。



【キニナル曲】Cry Baby / Official髭男dism

202105_Cry Baby_official髭男dism



久々のキニナル曲、今回はこの曲だ  
Official髭男dism「Cry Baby」

まずはデータです。

・タイトル    Cry Baby
・アーティスト  Official髭男dism
・作詞      藤原聡
・作曲      藤原聡
・編曲      Official髭男dism
・リリース日   2021年5月7日
・発売元     ポニーキャニオン
・タイアップ:MBS、テレビ東京アニメ「東京リベンジャーズ」主題歌

久しぶりの「キニナル曲」。
それにしても最近、「キニナル曲」といえばヒゲダンばっかやな・・・。と思われている方もいるかもしれないですが。。。  大目に見てね。

ヒゲダンは、ブレイク前、まだインディーズ時代だった頃に刺さって、ずっと追っかけているヒトたち。
ROCK IN JAPANでも初登場の2017年。 まだ一番小さなHILL SIDE STAGEの頃から見て来ていたわけで。
その頃からブレイクして欲しいと思っていたものの、まさか、こんなビッグバンドにまで成長するとは思っても見なかった。 それだけに思入れがひとしおなんですよね。

そんなわけで、今でも新曲が出るたびにキニなってしまうわけです。

前曲「Universe」では、「いつものヒゲダンでほっとした」と書いたわけなんだけども、正直に言えば、それとは裏腹に、若干の物足りなさも感じた。

クオリティは、これまでと変わっていないんですよ。これまで通りの安定感がある楽曲だし。

いや、だからこそ物足りなさなさを感じたのかもしれない。

そろそろ、これまでの安定感をぶち壊して、次のフェーズに進んで欲しい・・・という希望もあったんだよね。

今回の新曲「Cry Baby」

そんな物足りなさをぶち壊してくれましたね。 この曲はいい。 いや凄いね。

緊張感たっぷりのマイナー路線のヒゲダン。これもいい。

まずもってこの曲で刺さったのはこの点ですね。 

ここの所ずっと、メジャーポップス系の曲調が続いてたじゃない  

個人的にはそこに、若干物足りなさを感じてたんだよね。はっきり言えば飽きてきていたのよ。

ここの所、以前に比べれば、若干、勢いが止まってきているようにも見えるヒゲダンだけど、同じような感じてる方もいるんじゃないのかな?

この曲は、そんな杞憂を打破してくれる。 前曲とは180度異なる曲想。
だからこそ新鮮味を感じる。

楽曲全編にわたってのインパクト。気合が入ってるな。 そう感じさせてくれる1曲ですね。

それ以上に、転調の嵐にも耳が行ってしまう。

昔から転調が多い曲はあった。 例えば松田聖子さんの「天国のキッス」とかさ(ここに来てしまうのはやっぱり世代か。。。

でも、昔は転調が多いと曲想が不安定になり、イメージがばらつく曲が多かったんだよね。 まとまりがなくなるんですよ。転調に逃げたとみられることもあったし。
だからなのか、とかく評価が低くなることが多かったんだけども。。。

この曲は、うまくまとめている。
改めて、藤原聡というヒトのソングライティング能力の高さには舌を巻いてしまうな。

マイナー系を軸とした転調を多用し目まぐるしく場面が変わる。そんな不安定な曲調にすることによって、コロナ禍以降の先の見えない不安定な日常を表現しているのではないか。 そんな風にも思えてくる。

日々状況が変わる不安定な日常と、それによっての生まれる不安定な精神状態。

そう、この曲は、「今」の世の中をタイムリーに表現した曲なんだ。  

実際には今話題のアニメ「東京リベンジャーズ」の主題歌ということで、アニメの内容に沿った曲内容なんだと思うけど。 ただ、個人的にアニメ内容が良くわからないので、本当にそうなのかどうか・・というのは、何とも言えないんだけども。。。

ただ、個人的にこの曲に感じたのはそういうことですね。 それは、この曲の「MV」にも表れていると思う。



今をタイムリーに表現する曲ということで、個人的には、今、イチオシのこの曲。

ただ、実際のところ、リリース以来ここまでの動きを見ると、必ずしも多くの方に支持されてきているな・・という実感は、今一つなんだよなぁ。

確かに、現在You Tubeでは「人気急上昇NO.1」となっているし、Spotifyバイラルチャートや各ラジオ局のヒットチャートでも軒並み急上昇して来ている。

傍から何も考えずに見ると予想通りの動き・・・とも見えるんだけども、どうも今一つ物足りなさも感じるんだよね。

これは恐らく、今週のオリコン「合算チャート」で初登場19位。という、予想以上の低ランキングからの発車という印象が大きいだろうな。

これは、まだダウンロードチャートのみ対象という所からの動きであり、サブスクリプションも対象となる次週にはランクを上げて来るんだろう。

・・・というのは、左脳では分かってるんだけども、どうも、物足りなさの方が先行してしまう。

やっぱり2019年の「Pretender」や、昨年の「I LOVE...」のような圧倒的に強いヒゲダンを見てしまっているだけに、まだ「初登場」段階とはいえ、19位という順位に物足りなさを感じるのは、どうしても否めないわけです。

まあ、冷静に考えれば、やはり昨年に比べると「勢い」に陰りが見えてきているところは、認めなきゃいけないのかもしれないけれど。。。。

ただ、そもそもは、これまで続いてきたメジャー系ポップスという安定感を打破した「NEW」ヒゲダンを魅せてくれた佳曲であるのに、CDリリースが無いというとろこに、物足りなさを感じちゃうんだよね。

前曲「Universe」がCDシングルリリースの1曲だっただけに、今回の曲が配信のみというのは既定路線なんだうろけども、この曲だけはシングルCDに切ってほしかったと思うのよ。

↑で書いたように、全編にわたってたのインパクトというのは、まさに「シングル」と思わせてくれる1曲だと思うんだよね。 だからこそシングルCDに切って欲しかった。
昨年の「HELLO EP」のように、いつか「EP」という形で切ってくるのかもしれないけど。。。



蛇足だけど、「東京リベンジャーズ」ってアニメは、放送局がかなり多様ですね。
MBS(大阪・関西)であるならば、東京・関東はネット局のTBSであるはずなのに、テレビ東京(東京・関東)だし。 さらにBS朝日ってくると、全く持ってどういう繋がり? なんて思っちゃいますよ。
おっさんのワタシからすると。
いまは、以前のようなネット局にこだわらないんですねぇ。なんか新しい発見のようで新鮮。

ちなみに、大昔(〜1975年3月)は、関西MBS(毎日新聞系)に対して、関東テレビ朝日(当時NET   朝日新聞系)がネットという「腸ねん転」状態だったのは、古い方によく知られた事実ですね。

MBSに対して、BS朝日が放送なんて、いまでもその古い「しきたり」が残っている? なんてことはないですよね。。。




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【キニナル曲】Universe / Official髭男dism

202101_Universe_Official髭男dism


さてさて、今回のキニナル曲はこの曲だぁ

Official髭男dismの新曲「Universe 」

まずはデータから

・タイトル    Universe
・アーティスト  Official髭男dism
・作詞      藤原聡
・作曲      藤原聡
・編曲      Official髭男dism
・リリース日   2021年2月24日(デジタル配信2021年1月9日)
・発売元     ポニーキャニオン
・タイアップ :映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)2021」主題歌

昨年8月リリースの「HELLO e.p」以来、ヒゲダン久々の新曲ですな。
「シングル」CDと言う形でのリリースは昨年2月の「I LOVE...」以来1年ぶりのリリースとなる。
デジタル配信は、先週1月9日に先行リリースとなっているので、すでに耳にしている方も多い事だろう。

今回はいったいどういう曲で来るんだろう? と期待半分、不安半分ではあったんだけど、実際、曲を視聴した際、イントロ聴いて安心した。いや大分安心した。
いつも通りのヒゲダンの曲調だ。

正直、「ドラえもん」の主題歌ということで、奇をてらった曲調で来るのか・・という一抹の不安もあったりしたんで。


ただね、逆説的に言えば、だからこそ少し不安な部分もあるんだよな。

・・・というのも、ヒゲダン、ヒットチャート的に昨年の「I LOVE...」を頂点に、動きにやや陰りが見え始めてきている。

例えばYoutubeの動画再生回数を見ると 現在までで

・I LOVE...  2020年2月リリース 11,000万回
・パラボラ  2020年4月リリース  2,000万回
Laughter  2020年7月リリース  2,400万回
・HELLO          2020年8月リリース  1,300万回

と「I LOVE...」以降右肩下がりになってきている。
Youtubeの動画再回数のみならず、ネット配信等の動きを総合的に見た総合ランキングでも、昨今のヒゲダンの専売特許である「粘り」のあるロングヒットも影を潜めてきている。

これらの傾向から、さしものヒゲダンも人気に陰りが見えてきたか・・・と、少なくとも昨年の後半以降はそんな傾向が見え始めているんだよね。

その要因として、ヒゲダンのあのキャッチーなメロディラインとサウンドもちょっと飽きられてきているんじゃないのか・・とも思えるんだよなぁ。

キャッチーな曲調は永遠です。

・・と言いたいところではあるんだけど、トレンドの移ろいは早いもの。 2019年〜2020年にかけてトップトレンドであった、あのキャッチーなエレピ主体のサウンドも2020年後半以降、すこしトップトレンドから外れつつあるんじゃないのか・・・とも思えるんだよね。

そういう意味でも今回の新曲、今後のヒゲダンを占うためにもターニングポイントとなるような気がする。

昨年の「I LOVE...」はCDシングルリリースで大ヒットした事、それとヒゲダンと映画主題歌というと「コンフィデンスマン.JP」での「Pretender」「Laughter」での実績から相性もいい。
これらの事例から、この「Universe」もヒットのポテンシャルは十分あるだろう。
いやいや、だからこそ、今回のこの新曲のチャートの動きには注目なんだよね。

・・・でもって1/9にリリースされたネット配信の動きとしては、オリコンの週間配信チャートでは週間8位、Youtubeの動画再生回数も:現在までの再生回数、約280万回と、当初危惧したように思ったほど伸びて来ていない。
もっとも、ネット配信は土曜配信開始だったこともあり、集計期間がイレギュラーではあるが・・・。

まあ、映画の公開もまだだし、CDリリースもまだ1か月以上も先なんで、現在の動きで悲観することは無いだろうけど、一抹の不安が残る出足ではあるな。




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【キニナル曲】パラボラ / Official髭男dism

202005_パラボラ


まずはデータでする。

・タイトル   パラボラ
・アーティスト Official髭男dism
・作詞     藤原聡
・作曲     藤原聡
・編曲     Official髭男dism
・リリース日  2020年4月10日
・発売元    ポニーキャニオン
・タイアップ:アサヒ飲料「カルピスウォーター」CM曲

「キニナル曲」と言って、今一番気になる曲といったら、この曲ですねぇ。
ヒゲダンの「新曲」、「パラボラ」。

個人的には、この曲、ひそかに期待してたんだよね。
少なくとも、前曲「I LOVE...」よりは初聴での印象はよかった。 落ち着きのあるミディアムポップチューン。それでいて、藤原聡が紡ぎだす、これぞヒゲダンと言いたくなるようなキャッチーなメロディライン。いかにも春の日中の・・・という温度感と、さわやかな風を感じるような佳曲。

それにもまして、個人的に「これは・・」と感じたのは、やっぱりキーボードの音色なんだよね。
wikiのヒゲダンの紹介文に「ピアノポップバンド」とある。 それに違わないキーボードの音色。
具体的には、バックに流れてくる「エレクトーン」の分厚い音色ですね。

・・というか、今時シンセではなく「エレクトーン」なんだ・・・っていうところにちょっと驚いた。

ヒット曲であからさまにエレクトーンの音色が前面に出て来ているヒット曲っていつ以来なんだろうってくらい、久しぶりなんだよな。
気分は一気に70年代・・・って感じですね。 ヒット曲でエレクトーンの音色をまともに感じたのって、今考えてみれば、ゴダイゴの「銀河鉄道999」以来かもしれない。 いや、あれだってエレクトーンじゃないよな。 その後って・・・ってくらい、今思い出しても記憶にないな。

でも、エレクトーンの音色に耳が行ってしまうのは、個人的に小学生の頃、エレクトーンを習ってたってのもあるかもなぁ。 いや、この独特でかつ厚みのある音色が子供のころから好きだったんだよね。
この影響は大きいんだろうな、やっぱり。


ただね、そんな佳曲であるがゆえに、「久々のホームランだ」ってくらい、この曲のヒットには当初期待していたところがある。

昨年の「Pretender」のまれにみる超ロングヒットを上回るのは難しいとしても、少なくとも、前曲「I LOVE...」は上回るよな・・・なんてさ。

ただ、ここまでのチャート的なヒット動向を見ると、もう一つ期待していたような動きになってきていない。 これがホント、意外なんだけどねぇ。

パッケージシングルリリースがある無しでは、ユーザーの動き、それに伴うヒットのチャートアクションは、まだ差が出てくるんでしょうね。

併せてコロナ禍真っ只中の4/10配信スタートという悪条件も、ここまでのチャートアクションに影響が出て来ているんだろう。

ただ、YOUTUBEでのオフィシャルビデオも先週公開されたし、遅ればせながらこの先、チャート的にも伸びてきそうではある。あとはネット配信実績がいかに伸びてくるかですね。




Youtubeのこの曲のコメントを見て驚くのは、海外からのコメントの多さですね。
ヒゲダンの海外での認知と幅広い支持。
やっぱキャッチーなメロディは万国共通なのかなぁ。 いや、ヒゲダンのメロディがこれまでのJ-POPとは一線画してるんじゃないだろうか。 そういう思いもしてくる。

今、Facebookの自分のタイムラインで、J-POPの古典化と新たなヒット曲の形っていうことが議論の中心になっていたりする。
この先のJ-POPの理想形は、やっぱりグローバリズムなんだよね。
たださ、グローバリズムといっても向こうのヒットの完全なる模倣ではなく、「日本のヒット」らしさを残したグローバリズムっていうのが理想なんじゃないかっていうのは、個人的には思うわけで。

日本でも受け入れられるけど、海外でも受け入れられるという形。 これまでのJ-POPって、日本では受け入れられるけど海外では・・・・っていう曲の方が圧倒的に多かったわけで。つまりさ、日本の感覚と海外の感覚の差、ここに大きな壁があったと思うんだよね。ことヒット曲の世界では。
今回のこの曲のYutubeでのコメント傾向をみるとそんな壁も打ち破ったようにも思えるんだよな。
ヒゲダンのこのキャッチーなメロディとサウンドこそ、もしかしたら新たなJ-POPの足かがりとなっているのかもしれないな。





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【キニナル曲】I LOVE... / Official髭男dism

2020_01_love is_ヒゲダン

まずはデータでする。

・タイトル     I LOVE...
・アーティスト  Official髭男dism
・作詞       藤原聡
・作曲       藤原聡
・編曲       Official髭男dism
・リリース日   2020年2月12日
・発売元     ポニーキャニオン
・タイアップ:TBS系ドラマ「恋はつづくよどこまでも」主題歌

2019年怒涛の活躍を見せたヒゲダン、待望の2020年第1弾シングル。

まだ、パッと聴きできちんと聴きこんでいない今の段階の個人的なファーストインプレッションとして
うーんどうなんだろう?  ってところですね。

ブラスをフィーチャーしたイントロからぱっと聴き、昨年の「宿命」を彷彿とさせるけど、インパクトはちょっと薄いかなっていう印象が先にたつなぁ。昨年の「Pretender」のような初聴から強烈なインパクトは今回の曲からはあまり感じない。

ただ、この人たちの曲はスルメソングのようなところもあるんでね。この先聴きこんでいくにつれ印象はどんどん変わっていくだろうし、あくまで現状での印象ですね。

ま、それ以前に今回もドラマタイアップがついてるし、YouTubeの再生回数も15日の解禁以来、すでに300万回近くに達しているわけで、ヒットは間違いないところだけど。。
問題はどういうヒットの仕方をしてくるのかヒットになってくるか、チャートアクションの動向が気になるところですね。 特に昨年のようにこの曲もロングヒットになるのかどうかが最大の注目点。

ブレイク2年目といったら、昨年のフィーバーぶりも落ち着いてくるころで、それに伴ってチャートアクションもロングヒット型から初登場型に移行するっていうのが、これまで長年の通常みられたヒット動向傾向なんだけど、米津玄師わみると、旧来見られた傾向も当て嵌らなくなっているようにも思えるしね。このヒトたちともどうなのか、ちょっと注目したいところですね。

サブスクリプショが完全に定着したと思われる昨今、新たなヒットの仕方が生まれようとしている・・とも思えるしね。





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【キニナル曲】LADY / Official髭男dism

  2017_11_LADY_Official髭男dism


さてさて、今回の「キニナル曲」、前曲「恋は永遠/銀杏BOYZ」に続く曲は、この曲だぁ〜!

Official髭男dism 「LADY」。

まずはデータどぇす。

・タイトル    LADY
・アーティスト Official髭男dism 
・作詞      藤原聡
・作曲      藤原聡
・リリース日   2017年10月13日
・発売元    ラストラム・ミュージックエンターテインメント

もしかしたらアーティスト名からして知らない方も多いかもしれない。 なんで、タイトル見ただけで素通りする方が多いかもしれない。 でも聴かないと勿体ないよ・・・、そう言う曲ですね、この曲は。

いや、これ書いてる私だって、この曲を聴くまでは、キチンとは知らなかった。
 
ここんところラジオで頻繁に流れてたんだよね。 そそそ、FM東京で平日放送してる、LOVEの「LOVE CONECTION」で先月のMUSIC TAGとして、毎日流れてた曲だ。

キャッチーで力強い歌声に、「うわっ、久々に本格的な「女性」ボーカルが出てきた」って思ってたの。

そしたら、男性なんだね〜、ボーカル。 いやいや、この高音域のボーカル、完全に女性の音域だよね・・・ってくらいの高音だよな。 

いわいる草食男子なボーカルってやつか。そこに引っかかったのが、まず、第一。

でも、その前に、この曲のサビだよね。 兎に角キャッチーなんだ、このサビのメロディラインが。

たしかに、今までも何度も聴いてきたようなメロディラインだよな・・・っていう感じも受ける。 でも、一度聴くとどうしても耳に残ってしまう。そしてまた、聴きたくなってしまうメロディライン。

ピアノありきが前提な、このメロディラインは、そうだなぁ、往年の原田真二を彷彿させるというかさ。
そそそ、70年代後半だったら、「和製・ビリージョエル」とか言われそうな・・・そんなキャッチーなメロディライン

圧巻なのは、やっぱサビの最後の ♪ 素敵なLADY Ah〜♪ まで駆け上がるサビだよなぁ。

フックだらけというかさあ、どのフレーズを取っても引っかかりがある。 
それだけにアルバム曲には無い、尖った印象を受ける。 久しぶりにシングルらしい曲なんだよな。
これはインディーズ近辺で留まっているのは、絶対に惜しい 表に出るべき曲だとおもいますよ。

・・・と思いーの、思わず、引っ張って来ちゃったんだけどさ


だけど、この曲のような感触、昔もどっかで感じた事があるぞ・・・とずっと思ってたんだけどね・・・。 

そうだ、LOOKの「シャイニオン君が哀しい」を最初に聴いた時の感覚と似てるんだ。

あの曲もフックだらけのフレーズの連続だったしさ。 逆に言えばさ「シャニンオン〜」のように、大ヒットしてもおかしくない・・・そんな曲だと思う。

ただ、今んところネット配信のみで、CDはリリースされていない。 その辺りが今風ではあるんだけど、もっとより多くの方に聴いてほしい1曲ではあると思ってるし、是非CDリリースして欲しい曲なんだよなぁ。

それ以前に、このヒトたちライブで見てみたい。今年のCOUNTDOWN JAPANに出てきませんかねぇ。。。



好感が持てるのは、曲から感じられる、本気で音楽をやっているぞ・・・って思える姿勢なんだよな。
・・・ともすれば、表向きのビジュアルだけで全てが評価されてしまう、肝心な音楽は二の次・・・となりがちな昨今の音楽界にあって、久々に楽曲で勝負、音楽そのもので勝負・・・って言う姿勢が見えるんですよ。

最近の音楽界にちょっと幻滅してたワタシだけど、まだまだ捨てたもんじゃないかもな。



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