かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

華原朋美

I'm proud / 華原朋美

1996_03_I'm Proud_華原朋美


今回の1曲セレクトは、「I'm proud」華原朋美です。

まずはデータでっす。

・タイトル     I'm proud
・アーティスト   華原朋美
・作詞       小室哲哉
・作曲       小室哲哉
・編曲       小室哲哉
・リリース日    1996年3月6日
・発売元      パイオニアLDC
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数  139.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1996年3月18日〜5月20日付
・タイアップ:東京ビューティーセンターCM曲

うーむ、どうもこの「1曲セレクト」は90年代後半以降は「鬼門」なんだよなぁ〜。。。
うん、いやね、ブログのアクセス数の事なんですけどね。
一昨日、ジュディマリの「散歩道」を書いたんだけども、さっぱりアクセス数が上がらない。。。

まあ、90年代後半ともなると、世代交代といいますか、ワタシらの世代も20代後半〜30代になり、ヒット曲の中心から離れた方も多いからねぇ。
やっぱ、90年代前半までなんだよね、ワタシらの世代は。
90年代後半以降は、他の方もたくさん書いてるし、ワタシじゃ無くても・・・とも思えるしな。。。
そう考えると、90年代後半の曲でアクセスが減るのもしゃーない・・・か。

いや〜〜 、やっぱし悔しいわい こうなったら、また90年代後半で行くもんね。。。

華原朋美「I'm proud」。

もうね、半分ヤケクソ。 当時、キライだった曲を持ってきちゃいました。。。

・・・なんて書くからアクセス数減るんだよな。 
態度が人を動かす・・・っちゅうこともあるからなぁ。。

でもねぇ、当時キライだったって言うのは事実でして、だから、今回のトピにはクレーム来るだろうなぁ。。。っていうのを覚悟の上で進めようかしらね。

なんで、当時この曲がキライだったか。

・・・なんて言われると、よく分かんないんだよね。 っちゅうか、結局のところ理解できなかったんだよね、この曲。もっと簡単に言えば、生理的に合わなかったのよ。

ここでは、前々から何回か書いてきたけど、基本的に小室氏の曲って生理的に合わないんだよなぁ。うん、これはこの曲に限らず、TMの頃からずっとそう。

TMが「Get Wild」でブレイクしてきた時から、よく分かんなかったもの。

たしかに表面聴きはかっこいいんだけど、深いところまでのめりこめないんだよね。だから、どうしても表向きだけ・・・って思えちゃうのよ。

ただ、90年代に入って、trfの時は、まずまずしっくりと聴けた。小室氏でもポップなイメージだったんで、あればあれで良かったと思うし。

でもねぇ、この曲のちょっと前に安室のプロデュースも始めたでしょ、小室氏。 それでまた違和感ありありだったんだよね個人的に。まあ、これまでどこに違和感ありなの? って言われると上手く説明できないんだけどね。兎も角生理的にってところでさ。

そこに来て、この曲だったからなぁ。

まあ、華原朋美って言うヒトを当時認めてなかったのもある。 だってウタヘタだったんだもん。
ってかくと、これまたクレームだろうなぁ、ウタ上手いって思えるヒトもいるかもしれないし、確かに最近の華原さんは、この当時に比べると格段にウタ上手くなったと思う。
ただ、個人的に、当時のこのヒトの、特に語尾の音程のピッチにねぇ、どうにも耐えられなかったのね。やっぱりどうしてもピッチが狂ってるとしか思えなかったのよ
そんな華原さんを「最高のサンプリング素材」って称賛してる小室氏っていうのもよく分かんなかったですよ。

で、そこまでならまだしも、それで売れちゃうわけでしょ。 この曲140万近くだもんなぁ売り上げ。  いや、これが個人的には追い打ちでしたねぇ、まったく理解できなかった。

ヒット曲の世界が分かんなくなってきちゃった・・・世間の感覚と自分のヒット曲感にズレを感じてきたって思えたのが、この曲を聴いてからだったと思うな。

うん、前回のジュディマリのと時も、98年は殆どヒット曲聴いてなかったって書いたけど、この「I'm proud」がその始まりだったんだよね。 ただ、96年当時は、それでもエイベックス系以外では、まだ個人的に引っかかる曲も多かったんでそれなりには聴いてたんだけど・・・。

そそそ、「キー」はエイベックス系なんだよね。 どうも生理的に合わなかったっていうのは。
簡単に言えばデジタルよりアナログ、シンセの無機質な音より生楽器の音色って言うヒトなんだよね、個人的には。まあ、エイベックスさんについては、音だけでなく売り方自体にもカチンと来てたところもあったんだけど。。。

当時はこっちもケツが青い20代だったし、感情的な部分も多々あったんだけどさ。言ってみれば食わず嫌いっちゅうのかな。

あれから20年以上も経った訳で、コチラも当時よりは丸くなったからねぇ、ギャップを埋めつつ当時の曲を少しずつ再度掘り返し始めたこの頃だったりもするんだよね。



まあ、今回はいろいろと書いちゃいましたが、とりあえず、最近ではこの曲は、理解出来るようになってきたかな。超大げさなストリングス中心のオーケストレーションが小室氏らしくなくて良い。きちんと聴けばとっかかりやすい曲ではあるんだよね。
ただ、この曲以降の華原さん曲は未だに理解できないんけど・・・。。。

ちなみに、この曲、華原さん最大のヒットだったけど、オリコンでは1位とって無いのよね。ちょうどリリース日がB'zの「ミエナイチカラ」とバッティッングしたからな。
この曲がキライキライって言っていたワタシにとっては、当時それが唯一の救いだったかも。。
・・・といいつつ、売り上げはこっちの「I'm proud」の方が上だったりして。。。

あ゛、だけども、なんやかんや言うてもワタシのランキングでは1位取ってんだよな。。。。うーむなんともはや。。。


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YOU ARE THE ONE / TK PRESENTS こねっと

1997_01_YOU ARE THE ONE_TK PRESENT こねっと


今回の1曲セレクトは、「YOU ARE THE ONE」TK PRESENTS こねっと どぇす。

まずはデータどぇす

・タイトル     YOU ARE THE ONE
・アーティスト   TK PRESENTS こねっと
・作詞       小室哲哉 MARC DJ KOO and hitomi
・作曲       小室哲哉
・編曲       小室哲哉
・リリース日    1997年1月1日
・発売元      こねっとプラン事務局(クラウン)
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   122.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1997年1月13日〜2月17日付

えー、この間から、新年恒例()の「1月1日」リリースの曲を書いて来ましたが、そろそろお開き・・・のつもりでいたんだけどもね。
 でも、昨夜風呂入りながら、次、何書くべ・・・といろいろ思考していたら、まだ書いてなかった「1月1日」リリースの曲が浮かんできてしまった。。。

TK PRESENTS こねっと「YOU ARE THE ONE」

この曲、覚えてます?  まあ、アーティスト名から「小室哲哉」氏のプロジェクトだったよな・・・っつうのは一目瞭然なんだけども。。。
 そそそ、「小学校にインターネットを普及させよう」キャンペーンと題し、小室ファミリーが一同に会したコラボレーション企画の1枚ですわな。
まあ、日本版「ミニ」、「WE ARE THE WORLD」っていう感じですな。

この曲がねぇ、1月1日リリースだったんだよね。 さすがにそこまで覚えてた方も少ないだろうなぁ・・・。現に書いてるワタシも記憶の蚊帳の外だったんだけどさ。。

1997年というから、今から丁度20年前だよね。 というか、その方が衝撃だったりして。。97年から20年経つんだよな。。。 え? 早えーよなー・・・。って思う方も多いんじゃないんですかねぇ。

この曲上で書いたように、「小学校にインターネットを普及させよう」キャンペーンソングというくらいだから、当時は、まだインターネットもそれほど普及していなかった時代ですわ。
 総務省統計のインターネット普及率推移をみると、日本でのインターネット普及率は1997年末時点で、まだ人口比の9%強、実数としても1000万人にも達してなかったんだよね、当時のインターネットの普及率。

ネットと繋がっているのが、「デフォルト」の昨今からみると、ちょっと想像もつかないような状況だったわけだけど、実際にそうだったんだよな。
正直、こんな事書いてるワタシでさえ、この曲がリリースされた1997年1月の時点では、まだネットをやってない。
うん、この年の12月だからさ。ネットを始めたの。 だから、人口比で、ギリギリ1割程度普及した所から始めたって感じなのかな。(それでも某IT系D社に居た頃は、始めたのがかなり遅かった部類ですが。。。)

まあ、そもそも、ネットへのアクセス速度も、今からするとめちゃくちゃ「貧弱」だったんだけどもさ。 
なんせ、一番普及していたのが「28.8kbps」の「アナログモデム」だったからさあ。

覚えてます? モデムって。 そそそ、通常の電話回線はデジタルではなくアナログだったからさあ、当時は。パソコンと通信させるためにPCのデジタルをアナログに変換させる必要があったんだよね。そのためのデジアナコンバーターですわな。
 その通信速度が、当時一番普及してたので、28.8Kbps。 当然、音楽のやり取りや。ましてや動画のやり取りなんて出来ないくらいのよ。
1枚の「静止画」受信するのだって、まあ、イライラするくらい遅かったし。。。。

そんな状況、当時勤務してた会社での状況を知ってたんで、ワタシは、アナログモデムは使いたくなかったんだよね。 なので、当時「最速」だった、ISDN(64kbps)の普及を待つべく、個人的にネットを始めるのを、少し我慢していた時期でもあるんだよな。
そそそ、ISDN回線は、一般のアナログ回線とは別回線だったからさ、この回線が自宅周辺まで引っ張ってこられるまでは契約できなかったからさ。 それわまってたら、結局、この97年の末になっちゃったってわけで。。。


・・・・いやいや、曲とは全く関係ない個人的なネットの話になっちまった。。。。

と言うかね、20年前、この曲がヒットしていた最中は、この曲、全く認めてなかったんだよね。正直言って。。
いや、この曲だけではなく、いわいる「小室系」っていう音楽を認めていなかった・・・と言うのかなぁ。
・・・なんてはっきり書いちゃうと、「反論」が来ちゃうかもしれないけどさ。
まあ、それも覚悟の上で書くけどね。

最初のうち、うん95年くらいまで・・・具体的に言えば、 globeが「Departure」を出すまで・・・だから、96年1月か・・・までは、認めてたんだよな。

でも、96年に入って、どうも耳触りになってきたんだよなぁ。。。
まあ、ヒットチャートのほとんどが「小室系」に占領されつつあったこともあった。

個人的に、そういう「独占」的なチャートになるとダメなんだよね。突然「アンチ」になってしまうのよ。 90年代前半の「ビーイング」系の時もそうだったしさ。

やっぱりね、ヒットチャートたるもの、いろんな色合いのアーティストが種々雑多な状態で競い合うからこそ良いんだよね。
独占禁止法ではないけど、一人のプロデューサーで似たような音楽が並んでいるチャートってツマンナイのよ。
飽きちゃうんだよな。

そんなこともあって、96年くらいから少しひっと曲から距離を置くようになっていたんだけども、この「YOU ARE THE ONE」って曲を聴いて、それも決定的になっちゃったような感じだったんだよな。

モチーフを「WE ARE THE WORLD」に求めた事は良い。 でもさ、やるんだったら、もう少し、きっちりとやって欲しかったんだよな。

・・・あ、主語が抜けたね。。。

うん、最初に書いたように小室ファミリーのヒトたちが一同に会して、少しずつ、数フレーズずつ、リレーしてうたっていくんだけど、ほとんどのヒトが歌いきれてないんだよな。
 まあ、それぞれの方で「キー」が違うって事もあり、歌いきれない部分もあったんだろうけど、それにしても、なんか聴いてて痛々しいんだよね。

肝心の曲にしても、掴みどこがなく、淡々と流れて行くような感じだし。 

そう言う掴みどころがない曲が、小室ファミリーだからと言って、簡単にミリオンセラーになってしまうって言う現実に、やっぱり、なんかおかしいよな・・・っていうところは感じたんだよな。
96年頃からヒットチャートから距離を置き始めていたっていうのは、この部分も大きいかもしれない。

80年代のミリオンセラーが出ない時代、いや、それ以前に「ミリオンセラー」っていうものが特別だった時代からヒットチャートを見てきた者にとって、時代感のずれ・・・っちゅうのかなぁ。
ミリオンセラーになる曲って、他のヒット曲とは別の特別なものがあるように感じているんだよね。

曲が持つオーラっていうのかなぁ、普遍性っていうのかなぁ・・・うまいコトバが出てこないんだけども。。

この曲からは、そういう、それまでのミリオンセラーになる楽曲が持つ「オーラ」を感じなかったんですよ。
曲としては、あくまで「中途半端」さだけでさ、感じるのは。

それでいいのかなぁ・・・って言う疑問が、先に立っちゃうんだよね。 それがいやで、この時期、ヒット曲から距離を置いてたんだよな。
(単純に、個人的に好みの曲がヒット曲には無かったというのも大きいか。。。)

そんな感じで90年代終盤までのヒット曲には「疑問」を持つようになったワタシだけど、その本格的な始まりは、この曲から始まった・・・なんて言っても過言ぢゃないかもなぁ。


・・・と言ってもですよ、あれから20年経ちーの、いまや、ヒット曲クロニクル的見ても、「90年代後半」という歴史になったこの当時の曲を、「今」も毛嫌いしている訳ではないんだけどね。

曲として「中途半端」な時代として、この時代〜90年代後半〜は、それはそれで認めるようになったんでね。

だから、当時あれだけ絶対に認めない・・・なんて、音源を持つのも持ってのほか・・・って思ってたこの曲だけど、今は、音源手元にあるしなぁ。

とは言っても個人的な好みだから・・というよりは、ヒット曲の時代を語る上での「資料」って言う感じで音源があると言った方がいいんだけども。





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Hate tell a lie / 華原朋美

1997_05_Hate tell a lie_華原朋美






今回の1曲セレクトは、「Hate tell a lie」華原朋美です。

 まずは、データでーす。

・タイトル    Hate tell a lie
・アーティスト  華原朋美
・作詞      小室哲哉
・作曲      小室哲哉
・編曲      小室哲哉
・リリース日   1997年4月23日
・発売元     バイオニアLDC
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   105.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンラインクイン期間:1997年5月5日〜6月23日付
・タイアップ:カネボウ「ブロンズラヴ」CM曲


 今回の1曲セレクトは、再びビューンと時代が飛んで97年に戻ってまいりました。
 
Hate tall a lie 華原朋美

 このあいだ、内田有紀の「Only you」で小室先生の「偉大さ」を書かせていただいたわけで、となると、やっぱり、これぞ真骨頂のカップリング! というべき、華原朋美の曲を書かないわけには行かない・・・・と思いまして・・(水爆)
 先ほどの松田聖子「時間の国のアリス」から時代を13年下りまして1997年へ戻ってまいりやした。


 しかしながら、この曲はすばらしいっ!! 
 どこがすばらしいか・・・・メジャーなのか、マイナーなのかキーが分かんない。これはすごいことだーっ!

 ここにこの曲の譜面があるんだけど、コード進行は、Aメロの出だしだけがF#mで、あとはずっとメジャーコードが続いていく。
 これが見事なくらいのメジャーコードの「られつ」。ふつうどっかで7thとか、マイナーコードを使いたくなる・・・ってもんだと思うんだけど、これが見事なくらい使われてない。。。

 なるほど、この曲が無表情な1本調子なのは、この辺にありそうですねぇ。
 
 で、もっとすごいのは、ほぼメジャーのながれだけなのに、全体的にはちっともメジャーに聴こえないところ。

 いやいや、逆に、ほとんど全部マイナーコードの流れに聴こえるぞよ。ワタシは。

 うーーーん、これは、華原の「歌唱」の影響だよね。きっと。 このヒト、このころの声ってナチュラルでなくて、みんなフラットなんだよね。
 だから、メジャーコードとぶつけると、不自然な不興さが表にあらわれて、「マイナーの響き」になるぢゃないかしら?

 声だけでなく、途中で入ってくるハーモニカまで、バックのコードの流れと全くあってないもんね。 見事ですよ!

 これを、世間一般では「音痴」と呼ぶんだけど、ここまで来ると、「芸術」だよね。

 アーティストたるや、ヒトと同じではいかんです。たとえ、それが一般では「マイナス」なことでも、ヒトと同じではいかんのです


 もしかして、これって小室大先生の計算?

 小室哲哉大先生曰く、華原朋美は自分の音楽性を満たす最高のサンプルといってましたが、考えてみれば、小室大先生も、歌うと声がフラットだもんね。
 その昔「Magic」って言う曲がありまして、あれもメジャーコードの流れがメインになってたけど、やっぱし、結構不自然だったもんなぁ・・・。まだ、サウンド的に救われてたけど。

 やはり、似たもの同士でないとよい「サンプル」には、なれない・・ということですね。きっと。
 わたしごとき凡人には、よくわからないんですが・・・。


 


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