今回の1曲セレクトは、「愛は心の仕事です」ラ・ムーです。
まずはデータです。
・タイトル 愛は心の仕事です
・アーティスト ラ・ムー
・作詞 売野雅勇
・作曲 和泉常寛
・編曲 新川博
・リリース日 1988年2月24日
・発売元 バップ
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数 10.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 10位
・ベストテンランクイン期間:1988年3月14日付
・タイアップ:ダイドー「ジュース100」CM曲
イメージチェンジ。
トップアーティストを走ってきたヒトが、売り上げが下がってきた時によく取る手法な訳だけど。
でも、ほとんどのアーティストは、想定内というか、ある程度は理解できる範囲内でのイメージチェンジを図る事が多い訳だけどね、たまによく理解できないイメージチェンジを図るヒトもいる訳でね。
今回は、そんなアーティストの曲を
ラ・ムー「愛は心の仕事です」
むー、いつかはこの曲書かなきゃ行けない時が来るよな・・・とは思いつつ。。。 この曲のヒットは、「今頃」だったんだよなぁ。
こりは書かない訳いかんだろうな・・・・とおもいつつ、いつか書かなきゃ行けないんなら、今書いちゃうおう・・・と思いーの、今回セレクトして来ましたわ。
いつか書かなきゃ行けない・・と思いながら、今まで書いて来なかったのは。。。。
ま、毎度毎度の理由だけど、個人的にこの曲、あんまり好きじゃなかったのよね。引っかからなかった訳ではないんだけども、生理的に合わなかったっつうかねぇ。
この曲、リアルタイムの時代に聴いてた方なら、既にご存じだと思うけど、「ラ・ムー」なんてもったいつけたアーティスト名だけども、実態はといえば、あの菊池桃子さんがボーカルの、「バンド」っつすからねぇ。
それまでスーパーアイドルとして君臨してきた菊池桃子さんが、いきなりバンドに転向して、ブラコン系の曲をやる
・・・・ってことで、当時かなりの話題にもなったし、だから、この曲の売り上げも10万枚強・・・とシングルCD移行期間でレコード売り上げが低迷していた時期としては、そこそこ売れた曲となった。
けど、正直、よく分かんなかったんだよな、この曲。
確かに、時期的に久保田利伸氏が、「You Were Mine」で大ヒットを飛ばした時期でもあり、ファンキーと言うキーワードの下、ブラックコンテンポラリーな、エッジの利いた角ばったサウンドが流行していた・・・ってことで、このサウンドにしたのは分かる。
・・・けど、そのサウンドが、菊池桃子さんの、穏やかなウィスパーボイスとマッチしていたか・・っちゅうと、何か疑問点だったしな。
それ以前に、菊池桃子さんのバックで歌ってた、黒人の女性2人は、一体何者なんだ? っていうのも大いに疑問だったしな。
兎に角「不可解」として思えないヒトたち、音楽だったのよ。
ま、確かにこの曲の1年前にリリースされた、「アイドルを探せ」以降、「Nile In Blue」にしても「ガラスの草原」にしても、売り上げが下がって来ていたのは分かる。
それをアイドルの賞味期限が切れたから・・・って判断した事務所側も分かる。
この曲をリリースした当時は、桃子さん19才。 既に高校は卒業して短大生だったころだ。
いいかげん、アイドルは卒業して、大人のアーティストに脱皮したい・・・そんな時期だったことも分かるんだけどね。
うん、この当時を含めて、昔はアイドルは、あくまで「10代」、「高校生」まで・・・っていう認識が強かったように思えるしね。だから、高校を卒業したヒトたちって、そのタイミングでアイドルから大人の曲へ脱皮する傾向が強かった。
今みたいに、20代半ばになってもフリフリの衣装でアイドルやってるコたちとはとは違ったわけよね。
だけど、だからと言ってブラコンは無いだろう・・・ってのは、当時も一番感じてた事だったんだよね。
まあ、桃子さんの場合、87年の「アイドルを探せ」以前にも、大人っぽい曲をリリースした事はあった。
例えば86年の「Broken Sunset」とかね。 アイドルが歌うにはちょっと陰がある作品。
個人的には、その方向でもいいんじゃないか・・・とは感じていたんだけどね。
ちょっとあまりにも急に方向性が変わっちゃったんでねぇ、受け入れがたいし・・・って言う部分も大きかったのかもしれない。
ただね、当時、桃子さんが所属してたトライアングルの他のアーティストの曲、例えば、ジャッキーリン&パラビオンとか、ま、オメガトライブ(杉山清貴&オメガトライブぢゃなくて、そのあと)も、正直言うと、好きじゃなかったんだよね、当時。
単純に生理的に合わなくてね。いや、当時で言う「シティポップス」っていう音楽は全般的に、あんまり得意じゃなかったのかもしれない。まあ、中には好きな曲もあったけどさ、やっぱりカッコよすぎたんだよな、ワタシから見れば。 クリスタルガラスのように無機質でスマートな音楽だったでしょ。
そこがねぇ、ダメだったのよ。 ここでは何度も書くけど、個人的にはドロ臭い、ダサい音楽が好きなんでね。
桃子さんの初期のアイドル時代の曲は、やっぱダサかったしね。そこが良かったんだよな。
上で「アイドルを探せ」以降、「Nile In Blue」で売り上げが落ちたってかいたけど、それは、アイドルとしての賞味期限云々というよりも、サウンドが洗練されてきたから・・・って個人的には思うんだよね。
ま、メロディラインは大きな変化はなかったんだけど、サウンドは変わったからねぇ。
やっぱそれ以前までのようなダサダサな曲が良かったんだよな、菊池桃子さんは。
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