かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

米米CLUB

ひとすじになれない / 米米CLUB

1991_12_ひとすじになれない_米米CLUB



今回の1曲セレクトは、「ひとすじになれない」米米CLUBです。

まずはデータでーす。

・タイトル    ひとすじになれない
・アーティスト  米米CLUB
・作詞      米米CLUB
・作曲      米米CLUB
・編曲      米米CLUB
・リリース日   1991年9月21日
・発売元     ソニーレコーズ
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数   65.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1991年10月7日〜11月4日付
・タイアップ:ソニービデオカセットV CM曲

2021年の1曲セレクトは、恐らくこれが最後なんじゃないかな・・・。
今年も1年間、「1曲セレクト」を読んでいただきありがとうございました。まあ、年々、書く頻度も少なくなってきましたけど、来年も一つよろしくお願いします。

ところで、昨日、ワタシメのランキング、2021年の年間チャートベスト200を公開しました。
年間1位は、優里の「ドライフラワー」。 
まあ、1年52週あったうち、49週ベストテン入りなんていう、とんでもない超ロングヒットになったわけで、年間1位も頷けるところではあるんですけどね。

ただ、、この曲、よく分かんないって方が結構いるんだよね。
曲調として派手なわけでもないし、強烈なインパクトがあるわけでもない。でも、なんで、こんな超ロングヒットになっているのかがよくわかんない・・っていう理由ですね。

確かにそうなんだよね。 例えば、BTSの一連ヒットなんかもパッと聴きはそういう所があるんだけども、BTSの場合は中毒性がある。 何回か聴くといつの間にか嵌っちゃうんだよね。
まあ、ひげだんの「Cry Baby」なんかは、それこそインパクトの塊だったりするけどさ。

これらの曲に比べると、「ドライフラワー」って曲は、今一つよく分からない・・というのも理解できたりするんだよな。

ただ、そういうよくわかんない曲が、得てしてロングヒットすることっていうのも、ときどきあるわけなのよ。

今回の1曲セレクトは、同じように、強烈なインパクトがあるわけでもないけど、ロングヒットになった曲を一つ。

米米CLUB 「ひとすじになれない」。

この曲、もちろん覚えていらっしゃる方もいらっしゃると思うけど、いやー、覚えてないなぁ・・っていう方も多いんじゃないかなぁ。

今となっては、米米CLUBと言ったら、「君がいるだけで」と「浪漫飛行」の2択だけっていう感じになっちゃってて、他の曲にスポットが当たることは少ないもんなぁ。

ましてや、地味な存在のこの曲なんて、今となっては忘れられててもしょうがない。

時代的には、1991年9月リリース、今からちょうど30年前の曲ですわ。

1991年9月と言ったら、チャゲアス「SAY YES」と、槇原の「どんなときも。」が超大ヒットを続けており、 バブルガムブラザーズの「WON'T BE LONG」が、この2強に肉薄してきていた頃だ。

そんな中リリースされたこの曲。 上記3強の間隙を縫ってオリコン初登場は3位であったものの、それが精いっぱい。そこからはランクは下降線をたどっていき、1991年の年末、ちょうど今頃には、オリコン30位台まで一度落ちるのよ。

でも、年をまたいで1992年1月に入ると、オリコン10位台まで回復。 2月以降、再び30位台から20位台を行ったり来たりし、結局、1992年5月25日付まで、オリコン左ページ、つまりは50位以内をキープ。
リリース以来、8か月間ベスト50をキープするという、ロングヒットになる。

紅白で歌われたというならば、紅白効果で、年明けチャートが一時的にでも上向きになるということは珍しいことではない。 そういう曲は、未だに毎年のように出てくるしね。

でも、この曲は紅白では歌われていないし・・・。 っつうか、1991年時点で、米米は紅白には1度も選ばれていない。
・・にも関わらず、年が明けて、再浮上してきたわけよ。

まあ、確かに、今年の「ドライフラワー」に比べるとロングヒットの規模は小さいものの、似たようなヒットだったって言えるんじゃないのかなぁ。

あの時代、演歌でのロングヒットっていうのは、それほど珍しくなかったけど、ロック・ポップス系で8か月間オリコン左ページを維持した曲って多くなかったしね。

ぢゃ、なんで、こんなロングヒットになったのか?

当時のカラオケブームっていうのが、大きかったんじゃないのかなぁ・・・。なんて思うわけなのよ。

この曲、オリコンのCDセールスは地味な動きだったけど、有線チャートの動きは比較的良かったんだよね。
つまりは、飲み屋の有線なんかじゃ、よくかかっていたのよ。  

あの頃、有線発のロック・ポップス系ヒット曲って増えて来てましたからね。 ↑で書いたバブルガムの「WON'T BE LONG」なんかはそうだったし。 この1991年は、他に沢田知可子さんの「会いたい」なんてぇのは、典型的だったな。
有線で耳にした曲をカラオケで歌う。 そんな流れも出来ていたんですよ。
この曲なんかも、そんな流れの1曲だったと思う。


で、さあ、この曲、実際カラオケで歌うと気持ちいいのよ。 少し音程が取りにくいところがあるけど、米米の曲の中ではまともな曲だし。。 これは「カラオケで歌う曲を前提」にした曲なんじゃないか・・とも思えたりしてね。

個人的に、そうだったけど、あの頃、兎に角飲み会にカラオケは鉄板、必須でしたからねぇ。 この曲当時、カラオケで何回歌ったか分かんないもの、個人的に。

そういう方も多かったんじゃないのかなぁ、今の40代、50代の方の中にもさあ。

そういう時代の流れに支えられてのロングヒットだったと思うんだよね。 この曲は。

結局ね、今年のワタシのチャートの年間1位だった、優里の「ドライフラワー」っていう曲も同じ様な理由なんじゃないかなと思うんだよね。

いまの時代だったら、有線発ではなく「ようつべ」とか「TIK TOK」なんかの動画発のヒットという違いはあるんだろうけど、そういう時代の流れに支えられたロングヒットであることは間違いない訳なのよ。
それに、最近の曲としては、比較的素直でわかりやすい曲ではあるしね。

まあ、動画見て、どの程度カラオケに流れたのかはよくわかんないけど。。。。




ウーン、カールスモーキー石井自ら「カラオケで歌われること前提」のようなコメントしてたりするな

カラオケでは、Cメロの ♪ 軽く愛してるよ なんて 言えないから〜 ♪ が決まると気持ちいいのよね。 

しかし、なんじゃ、この切れ方は。。。。。。

仕切り直しに CD音源動画を




すぐ消されちゃうかもしれないけど。。。。


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浪漫飛行 / 米米CLUB

1990_05_浪漫飛行_米米CLUB 







今回の1曲セレクトは、「浪漫飛行」米米CLUBです。

まずはデータです。

・タイトル    浪漫飛行
・アーティスト  米米CLUB
・作詞      米米CLUB
・作曲      米米CLUB
・編曲      米米CLUB  中崎英也
・リリース日   1990年4月8日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  107.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1990年4月16日〜7月23日付
・タイアップ:日本航空 「JAL沖縄キャンペーン」CM曲

ゴールデンウィークですねぇ。
ま、ワタシメと言えば、休みはカレンダー通りなんで明日は仕事な訳で、それほどいつもの週末と変わらぬ生活となってたりするけど、人によっては10連休の真っただ中って言う方もいらっしゃるんでしょう。
いいですねぇ、10連休なんてさあ。。夢ですね。

・・・そんなもんで、今年は特にどっかに行こうか・・・と言う予定は無し。明後日からの後半戦も家でゴロゴロ生活をすることでしょう。
去年は、サザンのライヴを見に、新潟までドライブがてら車で行った訳で、ゴールデンウイークらしい休日を過ごしたんだけどね。


・・・・ということで、今回の1曲セレクトは、ゴールデンウイークらしい曲を持って来ましょうか。

米米CLUB  「浪漫飛行」

うーむ、こんな「大ヒット」曲、昔のmixiで書いてた頃も含め、昨年も書いてなかったんだな。 まあ、米米CLUB自体、今まであんまり書いてこなかったんだけどさ。
 mixiで1曲セレクトを書いてた頃は、きっと90年代の曲って事で、書かなかったんだろうな。あの頃は、あくまでマイミクさん優先で書いてたから。

いまは、そう言う縛りは考えないで書いてるんで、今回はセレクトして来ましたわ。

この曲、1990年のJAL「沖縄」キャンペーンソングとして、90年の4月リリースなわけだけど、そそそ、あくまで90年のゴールデンウイーク向けのキャンペーンソングでしたね。

でも、実際にはゴールデンウイークどころか、その後も延々とロングヒットし夏休みに入る頃までベストテン入り・・・なんて米米CLUBとしては、もっともロングヒットした曲になってもんなぁ。

 売り上げ的には、92年の「君がいるだけで」が289万枚なんていう訳の分かんない売り上げを記録した訳だけど、ロングヒットと言う意味では、この曲の方が上だった訳で・・・。

だからね、個人的には「君がいるだけで」よりも、こちらの曲の方がはるかにヒットしたっていう印象が強いんだよね。

まあ、曲もよかったからね、この「浪漫飛行」は。
それまでの米米特有なビート感と、コミックソングとも取られそうなギリギリなおふざけ感は無く、あくまで「正当派」な曲調だったわけだけど、

・曲展開が分かりやすい 難しくない
・キャッチーなメロディ

っていう、いわいる「ウレセン」特有の展開に加えて、爽快感があったからなぁ。タイトル通り、真っ青な空を飛んでいるような爽快感。
併せてリゾート感っていうのかなぁ、青い空と降り注ぐ太陽。まさに「沖縄」っていうキャンペーンソングにはピッタリな曲だったからねぇ。

おりしも、個人的にも、大学入学したまさにその頃だった訳でさ、この曲がヒットしていたのは。
自由を感じたんだよなぁ、この曲を聴いて。 
それまで、(人に比べて)長い事受験っていう呪縛状態の中にあったからさあ。 この曲を聴いた時は、それまでの呪縛の緊張感から一気に解き離されたような開放感を感じましたよ。

ま、たしかリリースされる、かなり前にはCMで流れてたと思う、この曲。
それを聴いて、その時から「あ、これは来る」っていう予感はありましたしね。

だから、実際リリースされて、オリコンで1位を獲得しても特段の驚きは無かったんだよね。当たり前というか、「あ、やっぱり」・・・って感じで。

ただ、ここまでのロングヒットを予想をしてたか・・と言えば、全然考えなかった・・・っていうのは本音だろうな。

それだけ大衆性があったんだよね。 丁度、カラオケボックス急成長の真っただ中の頃だったからさ。キャッチーで歌いやすいって言うのは大きかったんだと思いますわ。


ちなみに、この曲シングルは、カップリング違いの2種類あったというのは周知のとおりで。

C/W
・ジェットストリーム浪漫飛行
・そら行け!浪漫飛行

当時は、オリコン集計はCD番号毎集計だったんで、上記2種類で別集計になってたわけなんだけどさ。
ま、今だったら、合算集計になっていたんだろうな。
 で、まあ、一応上の売り上げ枚数も2枚合算にしてあります。

実際は、当時の売り上げとしては

・ 浪漫飛行/ジェットストリーム浪漫飛行 66.5万枚
・ 浪漫飛行/そら行け!浪漫飛行 41.4万枚

って感じだったんだけどね。

 だから実際的にはミリオンセラーっていうイメージは薄かったりしたんだけどさ、でも合算するとしっかりミリオンセラーだったわけでさ。、ただ当時は見慣れていなかった訳で合算表記にすると、いまで新鮮な感じがするなぁ。
 
私のランキングでは、当時から売り上げ合算にしてあったんで、だからオリコンに比べるとベストテンランクイン期間は長めになってたりするんだけどさ。





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君がいるだけで / 米米CLUB

1992_05_君がいるだけで_米米CLUB






今回の1曲セレクトは、「君がいるだけで」米米CLUBです。

まずはデータでーす。

・タイトル     君がいるだけで
・アーティスト   米米CLUB
・作詞       米米CLUB
・作曲       米米CLUB
・編曲       米米CLUB 中村哲
・リリース日    1992年5月2日
・発売元      ソニーレコード
・ヒットチャート最高位  1位
・売上げ枚数    289.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1992年5月18日〜8月17日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「素顔のままで」主題歌



 フジテレビ系「月9」ドラマ。 90年代伝説のようにあんなに騒がれていたのは、今は昔ですな。
すでに「月9伝説」も崩壊して久しいもんね。
 最近は「月9」といっても視聴率が必ずしも取れているわけではないですし、いわんやそのタイアップ曲が必ず「大ヒット」するわけでもないですよね。

 「月9」は90年代の「遺産」 なんだよね。
 いまだに90年代の「浮ついた気持ち」を今に持ち込んでいるっていうかなぁ。

 そういうところを考えるとやっぱ、90年代が本家本元ってところだよね。まあ、好き嫌いは別として・・・。

 正直言うとワタシは、あんまりすきぢゃない。88年から続いている月9ドラマも、それほど熱心に見てたわけじゃ無いんだよね。。どうも軽すぎるんだよね。ワタシにとっては。

 まあ、そんなことどうでもいいや。今回のセレクトの

 君がいるだけで  / 米米CLUB

いわずとしれた、フジテレビ月9ドラマ「素顔のままで」(1992年4月クール)の主題歌でしたね。

 で、当時の率直な感想、「米米CLUBもつまんなくなっちったな」の一言。

 いや、これは、その昔から米米CLUBを見てきたヒトにとって、そう思ったヒトも多かったんではないですかね。

 米米って、その「型破り」な楽曲展開、ヒトを食ったようなパフォーマンスが売りではなかったんかい?
 それがなんで、いまさら、こんな「マジメな歌謡曲」で行かなきゃなんないじゃい。

 って率直思ったなぁ。

 まあ、それだけならまだ分かる。そのうえ、この「ツマンナイ」(←あえて書かせてもらうけど)曲が290万枚も売ってしまう事実・・・。

 なんか、わかんなかったなぁ。どうでもいいんだけど、月9の主題歌になるだけで290万枚も売れてしまう事実がよくわかんなかったんですよ。

 だから、どうしても、「楽して売ってる」イメージが強いんだよね。「なんなんだよこれは」ってさぁ。

ちなみに、米米のこれの前の曲「ひとすじになりない」のセールスは65万枚。
 どー考えても、290万枚ってうのは、米米のファンの数で売っているわけではないのよ。

 付け加えると米米の次の曲「ORION」のセールスは27.7万枚。「君がいるだけで」の1/10.。。。

 結局、「月9の主題歌」ということだけなんだよね。売れたのは。

 そういう安易な方向で曲が売れてしまう事実のツケっていうのが、今日のCD不況の元凶を生んでいる・・・っていえるんぢゃないかなぁ。

 兎に角さ、「これ病気だよ」って当時から思ってたもん。いや、ずっとチャートを見てきてたヒトはだれでもそう思ったんぢゃないかなぁ。

 喜んでたのはマスコミ関係者とレコード会社と、表面しか見えないファンのコたちだけでさあ。

 曲の良し悪しと関係なく、タイアップの強弱で曲が売れる、売れないっていうのは、やっぱし、本来の「ヒットチャート」という本分とは違うんぢやないかなぁと思ったわけなんですよね。結局、「曲」は飾りもんなんかい、BGMに過ぎないんかいっていう想いが真っ先にたった訳で・・・。

 だからさ、この曲に関しては、もうね、曲の出来の良し悪しでは図れなかったんだよなぁ。
 あ、それはも今でもそう。正直言って、この曲をピンで聴いてて、どう考えても290万枚も売るようには思えないんだもの。

結局さ、だまされてるんだよね。多くのヒトは。ドラマっていい場面でジャストで主題歌が入ってくるじゃん。ついついよく聴こえるんだよ。曲がさ。


でも、ドラマと全く関係ないところで、「ピン」で聴くとなんで、こんな味気ないんだと思うことが多いわけで・・。
 
 個人的には「君がいるだけで」は典型的だったな。
熱くないんだよね。気が入ってないんだよね。
この曲に比べたら、一つ前の「ひとすじになれない」の方がよっぽど、熱いし、気持ちが入ってる。
 なんで、そういう曲の何倍も売れてるんだよ・・って言うのが理解できなくてさ。
 
 ま、いろいろ書いちゃったけどさ、このころからオリコンチャートの公平性とヒット曲のあり方っていうのが、わかんなくなってきちゃったんだよね、ワタシ。
 CD売れればそれがヒットなのかと・・・。CD売れることこそが「善し」なのか・・と。
 それは、単純にベストセールス曲なんぢゃないか、ベストセールス曲とヒット曲は別もんぢゃないか・・・っていう想いがだんだん強くなってきたんだよね。

 それを見極めもしないで、「何万枚セールス! 大ヒット! 」って祭り上げるマスコミとの考えのずれっていうの?

 そういうジレンマもだんだん強くなっていくんだよね、このころから。
 
 このころ、すでに自主チャートは作ってたんだけど、だから、さらにのめりこますきっかけになった曲ともいえますね、逆な見方だと。。




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