今回の1曲セレクトは、「その気にさせないで」キャンディーズです。
まずはデータだよん。
・タイトル その気にさせないで
・アーティスト キャンディーズ
・作詞 千家和也
・作曲 穂口雄右
・編曲 穂口雄右
・リリース日 1975年9月1日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 17位
・売上げ枚数 10.3万枚
さてさて、ここんところ80年代の曲を続けてきたんで、久しぶりに今回は70年代に遡りましょうか。
キャンディーズ「その気にさせないで」
ひっさしぶりにキャンディーズですよよん。
キャンディーズも「後期」の大ヒット曲群は、今まで既に書いちゃったんだけども、本格的に売れる前、前期の曲は、まだ、書いてない曲もあるんだよな。
そんなことで、今回は「その気にさせないで」を引っ張ってきたんだけどね。
この曲は、リリースが1975年9月。リリース時期としては、この曲の2曲前が「年下の男の子」だったわけで、これから本格的に上り調子としていた時の1曲ですよね。
キャンディーズって今からして思えば、スーパーアイドルなんだけども、初めの頃は、それほど売れてたわけじゃないんだよね。
デビューが1973年9月。ここから2年間はベストテン入りも出来なかった訳で、80年代アイドルの「指標」でいえば、「B級」アイドルに過ぎなかった訳よ。
それを打破したのが「年下の男の子」であり、それを機に人気も右肩上がりになって行った訳なんですよね。
それでも、まだ本格的なブレイクではない。証拠に、この曲も、まだ、ベストテン入り出来なかったしね。
ただ、売り上げは、前曲の「内気なあいつ」で10万枚を切っていたのが、この曲では、再度10万枚に戻してきている。
この後はコンスタントで10万枚上をキープし、2曲後に、あの「春一番」で大ブレイクすることになる訳ですわ。
言うなれば、まだ「過渡期」な頃の曲ですわね。
そんな時期のリリースだから、実験的な曲に挑戦したのか、この曲「ディスコ」なんだよね、ノリが。
当時のアイドルの曲を見渡しても、まだ、ディスコに挑戦していたような曲は・・・・・うーむ、なかったような気がするな。
まあ、ディスコと言っても広うございまして、70年代初期の「バンプ系」もあれば、70年代後半の「サタデーナイトフィーバー」を中心とした、ま、いわいる一般的に言う「ディスコ」もある・・・って感じだけど、この曲は「ソウル」ですよね。
そそ、70年代中盤、猫も杓子も「ソウル」ってた頃の先端音楽ですよ。
ソウルっていっても、韓国の首都ぢゃないよ ソウルフルの「ソウル」ね。「タマシイ」よ魂。
最盛期は75年、76年あたりかなぁ。あの時代、やたらと「ソウル〜〜」って曲が流行ってたんだよな。「ソウル・ドラキュラ」とか、「ソウル・フランケンシュタイン」、「ソウル・トレイン」etc etc。。。
この「その気にさせないで」は、そんな「ソウル」の流れをくむ曲ですわな。 だからね、時代背景的にはかなり進んでた事やってたんだよな。
ま、実際曲を聴くと、まだ「歌謡曲」の匂いが強い訳で、どこが「ソウル」やねん・・・とか思う方もいらっしゃると思うけど、例えば、後年のキャンディーズのバックバンドだった、MMPの伴奏で聴くと、ちゃんとディスコになってたりね。
↓ コレ
歌謡曲の匂いが強い・・・っていうのは、ディスコの中でも「ソウル」は歌謡曲と相性が合ってたからなんだろうね。
だから、日本でもあれだけ受け入れられたんだろうしね。ちなみに「ソウル・ドラキュラ」はオリコンで最高7位。40万枚強の売り上げを記録している。
この曲でも、Aメロでは、純粋にソウルフルな展開を見せてるけど、 いきなりBメロのランちゃんのソロパートである
♪ なぜか〜 あなたには すきをつかれそう〜 ♪ の部分では歌謡曲に戻ったりしてね。
ま、それだけ相性があった訳ですわな。
それと、それに続く
♪ Ha Ha Ha〜 ♪ のコーラス部ですよね。 もちろん、3人でハモッてるんだけども、このハモリがぴったり合ってていいんだよな。
というか、ここまでウマく、しかも力強い「ハモり」っていのうもキャンディーズならではなんですよね。
くやしかったら、AKB諸君もユニゾンばっか歌ってないで、ハモってみろ。
それと、衝撃的なのは、このびしょ濡れカットのジャケ写ですよね。
当時、話題になったそう。
この曲で、売り上げが回復した要因として、このジャケ写も少しはあるんじゃないのかなぁ。
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