1971_09_雨のバラード_湯原昌幸






今回の1曲セレクトは、「雨のバラード」湯原昌幸です。

 まずはデータです。

・タイトル     雨のバラード
・アーティスト   湯原昌幸
・作詞       こうじはるか
・作曲       植田嘉靖
・編曲       玉木宏樹
・リリース日    1971年4月1日
・発売元      テイチク
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    61.9万枚
・ベストテンランクイン期間:1971年9月6日〜11月29日付

 一昨日、昨日と2日間、ずっと雨でしたわな。一時は土砂降りを超えて、少し怖いくらいの豪雨でしがな。
そんな天気なので、折角の遅い夏休みだっちゅうのに、どこにも行けず、家の中でまんじりと過ごしてたりね。

 そんな天気なわけで、今回の1曲セレクトは、やはり雨の曲だよなぁ・・・と思ってたんだけど。。。
 
ありましたわ、ピッタンコの曲。

 湯原昌幸の「雨のバラード」

 もうね、タイトルから、シチュエーションから、オマケにヒット時期から、これほど、ドンピシャな曲はないっ・・・って曲だね。
 昨日のように、9月のこの時期の雨降りの日は。。。

 なになに? それより太田裕美の「九月の雨」の方がピッタンコだって
 ふにゃふにゃ、そうなんだけどさぁ・・・。「九月の雨」は、既に以前書いちゃったからねぇ。。あせあせ

↓ コレ
http://kajiyan-net2.blog.jp/archives/52012684.html


 うーん、でも、そういうところから考えると、九月の「秋の長雨」シーズンには、それなりに、「雨」の曲があるのかなぁ。
 意外と「梅雨」の時期っていうのは、ないんだけどね。
 やっぱり、同じ雨の季節でも、九月の雨は「哀愁」を感じるのかなぁ。それが「歌謡曲」の世界に嵌るのかもしれないな。
 同じ雨のシーズンでも「梅雨」の「ジトジトッ」とした雨では、ウタになりづらいのかも。。

 まあ、でも、この「雨のバラード」は、リリースが4月だから、あんまり「九月の雨」に固執した曲ではないんだけどね。


 いや、もっと言うと、この曲は、もともと、湯原昌幸が所属していた、「GSグループ」の「ザ・スウィング・ウエスト」が1968年に放ったヒット曲ですよ。

 そそそ、後年、バラエティなんかで「笑い」をとってた、ワタシなんか信じられないんだけどさ、その昔は「グループサウンズ」で、女の子をキャーキャー言わせていたんですよね。

 この時は、リリースが5月1日で、オリコン最高位50位。売上げ枚数10万枚を記録していたりする。
 まあ、「スウィング・ウエスト」の代表曲ですな。

 で、ソロになった、湯原昌幸が、1971年にセルフカバー。 オリコンで「1位」を獲得するほどの大ヒットを記録したってわけなんだけどね。


 なんで、G.Sの時は、10万枚売ってはいたけど50位止まりだったのが、ソロでセルフカバーしたら、60万枚、オリコン1位ほどの大ヒットになったか?
 
 まあ、いろいろ要因はあるだろうけどな。一番の要因は、セルフカバーバージョンの「クサさ」だろうなぁ。

 イントロ頭のオーケストレーションによる ♪ ンジャジャ〜〜〜 ♪ っていう、「如何にもっ」っていうような、「超クサッ」っていう、フレーズが、この71年って言う時代にマッチしてたんだろうな。

 1971年っていうのは、「歌謡曲の時代」だとおもうのね、純然たる。 で、あんまりナチュラルな曲って少ないんですよ。

 大体が、クサッっていう、大げさな展開が多いのが特徴。 尾崎紀世彦の「また逢う日まで」を頭にした一連の大ヒット曲を見てもわかると思うけどさ。

 この曲も、「その気」の雰囲気は、持ち合わせているよね。

ストリングスの超大げさなイントロの入りなんて、今じゃ絶対に考えられないよね。「クサッ」の一言で一蹴されて終わり・・・って感じだろうしな。
でも当時は、そう言う時代だったんだよね。時代性とうまくマッチングした・・・っていうのが、一番大きかったんだろうな。

ま、そういう、今となっては「クサッ」と思える展開が生理的にダメなヒトは、「歌謡曲」とは縁がない方なんだと思うけど。。。


 ちなみに、ワタシャ、当時、リアルタイムでは、知りませんよ。 うん、もちろん、すでに生まれてたけどね。2歳くらいだったのかな? 

 初めて聴いたのは、20才くらいかなぁ。大学生の頃だね。
 丁度、「オリコンウイークリー600号」記念と連動して、「オリコンオールタイムランキングTOP500」って番組が、ニッポン放送で、半年にわたってオンエアーしてまして。。。
 うん、歴代売上げランキング500位までをカウントダウンしていく、大型番組ですよ。

 えーと、1週分は、50位分カウントダウンしていったんだっけな。。
500位⇒451位、450位⇒401位・・・・って感じで・・・。

 ま、その番組で、それまで聴いたことなかった、過去の上位曲を一気に、仕入れてたワタシだったけど、この曲も、この番組で初めて、知ったんだよな、たしか。

 まあ、単純に感動したんだよね。 で、まだ、知らない過去のいい曲って、いっぱいあるんだよな〜っ・・・なんて、思って、過去曲の掘り起こしを始めたきっかけだったと思うな。 


しかし、それにしても、湯原昌幸っていうヒトは、ウタがうまいね。
上記のように、バラエティで「笑い」をとってる姿しか知らないんでさ、ワタシャ、もともと、コメディアンかと思ってましたもん、。。ふらふら

昔、せんだみつおと、このヒトと、コンビでよくテレビ出てたじゃん。 

さすがは、実力者揃いでその歴史も長い、スウィング・ウェスト出身だけあって、ウタの実力はだてじゃないんだよね。

 もちろん、湯原昌幸氏は、今でも現役バリバリのシンガーですわね。





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