かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

沖縄キャンペーンソング

サマータイムグラフティ / TOM CAT

1985_06_サマータイムグラフティー_TOMCAT


今回の1曲セレクトは、「サマータイムグラフティ」TOMCATです。

まずはデータですら。

・タイトル    サマータイムグラフティ
・アーティスト   TOMCAT
・作詞      TOM
・作曲      TOM
・編曲      Light house
・リリース 日  1985年4月5日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 13位
・売上げ枚数  13.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 11位
・タイアップ:JAL沖縄キャンペーンソング

一発屋、最近では殆ど聴かなくなった「呼び名」ですわなぁ。そそそ、大ヒットと呼べる曲が1曲しか持っていないアーティストですわ。

ヒット曲のデータも、オリコンだけでも今年で50年、半世紀分溜まれば、さすがに各レコード会社も一発屋対策っていうのは、過去のデータから考えるよなぁ。
 最近は過去の例から「一発屋」で終わりそうな匂いのするアーティストは、端からデビューさせないっということ、あるいは持ち出し覚悟で一発屋にならないよう無理やりにでも他の曲をヒットさせ、アーティスト寿命を延命させたりするんで、昔のような一発屋は最近は出ないような流れになってきているっいうのが大きいんだよね。

昔はいっぱい居ましたよねぇ、「一発屋」と呼ばれるアーティストが。

これまでも「一発屋」のアーティストの曲をかなり書いてきたんだけどね。
特にヤマハ「ポプコン」系のアーティストには、一発屋が多かったですよねぇ。

なぜか? 

まあ、答えは明確。通常は「ポプコン」でグランプリを獲得した曲がそのままデビュー曲となって、それが大ヒットとなるケースが多いんだけど、グランプリ獲得っていうのが、そのアーティストにとっての「ピーク」だったってこと。それだけ一世一代って感じで作った曲だったんでしょうね。 曲を作るって上で、それを超える曲が出来ないって事。 それが、続けてヒット出来なかった一番大きな理由ですね。

特にポプコンも後半になると、グランプリ獲得曲は、ある意味「奇抜」という意味で強烈なインパクトの曲が多かったですからねぇ。それを超えるような曲って通常は、難しいですわなぁ。

まあ「ポプコン」って、正式名称「ポピュラーミュージックコンテスト」の略。つまりはコンテストな訳ですわ。コンテストでグランプリを取る事と、曲をヒットさせる事って言うのは、そもそも根本的に違うからさ。
たまたま、ポプコンでグランプリを取った曲で大ヒットになった曲が多く出るような流れが存在していたわけでさ。第2弾からは、否が応でも端から「ヒット」させる曲作りとなる訳で、考え方が変わりますからねぇ。


今回は、そんな「ポプコン」グランプリ獲得アーティストの大ヒットの次の曲を一つ。

TOMCAT 「サマータイムグラフティ」。

TOMCAT・・・と聞いて、すぐにハイハイハイ・・・って思う方、同世代ですよねぇ

1984年10月 第28回ポプコンで、「ふられ気分でROCK'N ROLL」でグランプリ。翌月11月に同曲で早くもデビューした人たちですね。

そそそ、連射砲のような早口極まりないAメロ とサビで「たかがロックンロール、されどロックンロール」いいきっちゃったのが受けて()、いきなり37万枚の大ヒットとなったあの曲ですわ。

あの連射砲のようなAメロのインパクトが強烈だったことが大ヒットの大きな要因だった訳だけども、逆に言うと引っかかる部分って言うのは、「そこ」だけとも言えたんだよね。

つまりは、これまた「一発屋」の匂いがプンプンしたわけなんだけども。。。

今回引っ張ってきた「サマータイムグラフティ」は、それを受けてのデビュー第2弾シングル。

うむ、いやがおうにも「注目」してしまう・・・、いやメディア的に注目されちゃう曲でしたわね。

結果から言うと・・・、オリコン最高13位とベストテン入りならず、売り上げもデビュー曲の1/3以下程度の13万枚・・・・やっぱりね・・・っていうところだった訳だけども。

ただね、個人的には、もうちょっと行ってもおかしくなかったかな・・とは思ったんだよね、当時。

というのも、JALの「沖縄キャンペーン」のCMに使われたからなぁ、この曲。 

 ♪ シャララルンララ 光る朝 シャララルンララ ハレーション〜♪ っていうファルセットでかけあがるサビの部分がテレビから、かなり頻繁に流れてたしねぇ。

強烈なインパクトなデビュー曲に比べると、流石に弱い者の、この曲のサビの部分もそれなりのインパクトはあったからなぁ。 ファルセットっていうのは、全くの予想外の展開だったし。

当時、この時期の航空会社のキャンペーンソングって、毎年ヒットしてたったのも追い風に感じたしな。
(83年 山下達郎「高気圧ガール」、84年 石川優子&チャゲ「ふたりの愛ランド」)

たださ、デビュー曲と毛色が変わったね・・・って思えるのは、そんなサビのファルセットの駆け上がりの部分だけなんだよな。
他、全般的には「ふられ気分で〜」の焼き直しだよね・・・って言うイメージが先に立っちゃったりして。

まあ、これでは「ふられ気分で〜」を上回るのは難しいわなぁ・・・・。



なんと、この曲には「PV」があったんだな。これは初めてみましたぞ。
やっぱり1曲大ヒットを飛ばすと、PV作ってもらえたんだな。  
まあ、今となっては「ベストテンのセットか」って思えるようなチープな映像だけどさ。

しかしさ、この鋭角でエッジが立ったような硬質感、YAMAHA「DX7」の独特のサウンドは如何にも「1985年」って言う時代の音だよね。なんて言うのかなぁセラミックのような音っちゅうのかなぁ。硬質だけども軽いんだよ。

知らない曲でも、こんなサウンドな曲であれば、すぐに時代が分かるもんね。 「あ、84年〜85年の曲だ」っちゅうのがさ。


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シンデレラサマー / 石川優子

1981_06_シンデレラサマー_石川優子







今回の1曲セレクトは、「シンデレラサマー」石川優子です。

まずはデータでーす。

・タイトル     シンデレラサマー
・アーティスト   石川優子
・作詞       石川優子
・作曲       石川優子
・編曲       淡野保昌
・リリース日    1981年3月5日
・発売元      ラジオシティー
・オリコン最高位  10位
・売上げ枚数    33.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位
・ベストテンランクイン期間:1981年6月29日、7月27日付
・タイアップ:JAL 81年沖縄キャンペーンソング

 関東地方も昨日梅雨入りして、早速ユウウツな雨ですねぇ。
だけどまぁ、気分だけでもサッパリしたいので、この曲を引っ張ってきましたわ。

 シンデレラサマー    石川優子

 はい、お気づきのかたもいらっしゃると思いますが、一昨日紹介した、「ふたりの愛ランド」同様、JALの沖縄キャンペーンソングなんですねぇ・・・。

・・・・って、年代を3年前後して、同じく石川優子さんがキャンペーンゾングのタイアップだったんだよね。

ま、それだけJALさんは気に入っていたんでしょうね。それは、このヒトの声はきめ細かくて、ソフィケートされてて、リゾートミュージックには最適な声質ってのもあったからかなぁ。

 イメージは怖いもんで、やっぱり、石川優子っていうと、いまだに「沖縄」っていうイメージが未だにあるもんね。

 だけど、それと、ヒットするか否かというのは、また、別の次元でして、この曲、ベストテンにたどり着くまで、リリースから約4ヵ月もかかっているんだよね。

 かなり苦労した上でのベストテン到達。まあ、この曲リリースが3月5日でしょ。。。
 当然、まだ、リゾートっていう気分な季節ではないですわな。だから、これだけ苦労した末のベストテン到達って言うのもよくわかる。

 それだけに、この曲が「ザ・ベストテン」で初登場したときに、感極まって、涙して歌えなくなっちゃったのもよくわかるんだよね。

 
 曲は、ここまで書いてきたから、充分分かるように、ストレートでポップなリゾートミュージックですね。
 リゾートミュージックっていっても、まだ、時代が時代で、ちょっとあとのオメガトライブのような洗練されたシティミュージック感覚ではない。
 言ってみれば、夏向けのポップスですね。 ただ、夏向けのポップスと言っても、60年代のような湘南サウンドではない。

 時代は、80年代でしたからねぇ、「nonno」とか「anan」世代でも充分対応できるくらいの垢抜けさはもった、ポップスですよね。

 そう、どこか屈折した感のある「湘南サウンド」ではなく、一点の曇もない、真っ青な空の下をイメージさせるような透明感いっぱいの曲でしたよね。

 最初にも書いたように、このヒトのきめ細やかな声質もあいまって、イメージは、やっぱり、「透明」なんだよねぇ。どうしても。

 メロディラインは、とても素直。このヒトの人柄がそのまま出ているような感じですね。

♪誘われてTropical Dreamin' はじけるのTropical Dreamin' ♪

 なんて、めっちゃ素直なメロディラインだもんね。いまでは、ここまで素直な曲は、ついぞ見かけなくなりましたねぇ。

 ただ、インパクトという点では今一歩、絞りきれてなかったのかなぁ。
 これだ! っていう見せ場が少なかったのも事実かもなぁ。

 個人的には、この曲のベースラインが大好きだったりします。なんかウキウキしちゃうんだよね。

 
 このヒトは、YAMAHAのヒトだったけど、これだけ、「色」がない「透明」なイメージのヒトもあの当時のYAMAHAでは珍しかったんで無いのかなぁ。
 どこかしら「アク」のあるアーティストが集っているっていうイメージがあるんだけどねぇ、当時のYAMAHAには。
 だから、余計貴重だったんだけどね。

 ただ、ルックスもあいまって、当時、立ち居地は、若干苦労したんではないかなぁ。一見するとアイドルみたいだもんね。

 実際は、作詞、作曲ともに自分でやっちゃう、シンガーソングライターだったんだけども。。


 しかしなから、既に引退してしまったのは、惜しいことです。 
 また、暑い夏の日に、清涼剤的なウタを聴かせてほしかったのにねぇ。





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