かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

松田聖子

オリコンウイークリー通巻400号(1987年6月8日号)

またまた、凝りもせず、オリコンウイークリー記念号!
今回は通巻400号(1987年6月8日号)

●表紙 荻野目洋子さん
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前回の300号同様、一目で「記念号」と分かる表紙でしたね。
300号の時は、オリコンウイークリー創刊号の復刻掲載が「目玉」だったけど、400号での目玉は、何と言っても筒美京平氏のスペシャルインタビューだったろうなぁ。

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マスコミには出ない・・と公言し、当時マスコミのインタビューはほとんど断り続けていた筒美京平氏でしたからねぇ。
その筒美京平氏がオリコン誌のインタビューに登場する。これだけでもスゴいことだったしね。まあ、筒美京平氏の作曲家デビュー20周年と、オリコンウイークリー400号というタイミングがうまい具合に重なったことと、あの頃はバブルが始まっていたし、お金をかけることも出来たこともあったんだろうね。そういうことで、こんな豪華インタビューが実現したんだろうなぁ。
一時は、「幻」なんじゃないか、何人かで構成されるゴーストライター集団の総称なんじゃないか・・なんてささやかれていた筒美氏だったし、ご尊顔を拝見して感激しましたねぇ。

もう一つの、スぺシャル特集はこの当時時点までの、オリコン歴代売上げランキングの掲載でしたね。シングルについては、それまでも何度か目にしていたものの、アルバムの歴代売上げランクについては、この時がはじめて目にしたような気がする。
併せて、1968年のオリコンスタート以降の年度別の年間ランキング、シングルTOP20&アルバムTOP10の年間売り上げ枚数入りでの掲載と、データについては大盤振る舞いしてくれましたね。


●今週のランキング
えー、毎度毎度のことですが、週間ランキングの写真掲載はメンゴ。
▼シングル
1位は、おニャン子クラブ「かたつむりサンバ」が初登場首位。

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表紙の見出しにもなっているように、おニャン子クラブとして6作目の1位。
とはいえ、次の週は9位に急降下。ベスト100位内にわずか5週しかとどまれない・・というように、1位獲得したものの、この頃になると人気も完全に「一般性」を失っていた訳よ。
件の「夕ニャン」の視聴率もだだ下がりで、これから2か月後の8/31を持って終了。同時に、おニャン子クラブは解散。
・・というわけで、この曲がおニャン子クラブとしては最後のシングル1位獲得曲というわけですな。

その他ベストテン内を見ると

3位 サマードリーム チューブ
7位 IT'S TOUGH 渡辺美里
8位 モノトーンボーイ レベッカ
9位 Get Wild TM NETWORK
10位 Strangers Dream ジャッキーリン&パラビオン
と半分はロック、ニューミュージック勢と、再びロック・ニューミュージック勢の躍進が目立ってきていた頃。 
まあ、ジャッキーリン&パラビオンをロック、ニューミュージック勢の範疇に入れていいかは微妙だと思うけど、昨今で言えばシティポップスなので。。。
いずれにしても70年代終盤〜80年代初頭にかけてのニューミュージックブームの頃の、ロック第2次世代とはまた違う、ダンスビートや鋭角的で独特なグルーヴが特徴のロック第3世代の台頭が本格的になってきていたのよ。
逆にアイドルはマニア向け化が進行。いわいるB級、C級といったマニア向けアイドルの拡大が進んできていた頃ですな。
そんな音楽トレンドの変化がランキング上でも目に見えて分かるようになってきた頃ですね。

▼アルバム
1位は、 松田聖子「Strawberry Time」が前週からの1位を堅持。

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この週 
2位 SUMMER DREAM チューブ
3位 JOY AND PAIN 池田聡
4位 Mr.ASIA チャゲ&飛鳥
といったいずれも強力ラインナップの「初登場」勢を抑え、2週連続での首位。
これは、結婚以来一時活動休止していた、聖子さんが本格活動再開した際にリリースされたアルバムですわな。
前回300号の時の「The 9th Wave」でも書いたけど、聖子さんはアルバム強かったんだよね。
ちなみに、シングルの「Strawberry Time」は、前週までの1位は死守できずにこの週は2位
なお、ここに書いたのは「LP」ランキングだけども、他にCD、カセットチャートでも1位。 いわいる「3冠」達成週というわけですな。

1987年6月第1週時点では、アルバムチャートは、まだ、LP、CD、カセット、それぞれ個別のチャートとして掲載されていたけど、この年の10月からは、これら3チャートの合算ランキングとして新たにアルバムチャートがスタートすることになる。
この頃になると、LPよりもCDの売り上げの方が確実に高くなっていて、いわいるアナログレコードの下火が顕著になってきていましたしね。
ただし、シングルCDは、この時点ではまだリリースされていない。なので、シングルは、この時点ではすべてアナログの売り上げ。
CDの売り上げが拡大している中で、全体的なシングル売上げ低下が進んでいるのも当然で、一時はこのままシングルCDの発売が無ければ、そのうちシングルは無くなるんじゃないか・・なんて個人的には思っていたなぁ。
そんな危惧も、翌年2月末のシングルCDリリース開始で一気に解決しましたが。。。

でも、あの頃のアナログレコードが置かれた状況を知っているだけに、昨今のアナログレコード復権の兆しは不思議な現象・・・に感じるんだよね。
まあ、これも時代の流れなんだろうけどね。


●その他のトピックス
前回の300号でも書いたように、いわいるオリコン読者向けのための、「オリコン通信」のページ数が多くなっている時期ですね。 

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その中からオリコン読者有志による「読者集会」なるイベントが盛んになってきていたのがこの頃。今で言えば「オフ会」だよね。
まあ、ほとんどがアイドルファン同士の交流の場であったこともあり、チャートファンだったワタシは参加したことは無い。
ただ、これら「読者集会」を取りまとめていた一人である、当時奈良県在住だった「THE CHARTER☆7」さんとは、件のオリコンチャート研究会を通して、この後、知り合うことになる。
ハンドルネームでも分かるように、もともとはアイドルファンというよりは、チャートマニアでオリコンを読み始めていたこともあり、うちらのグループにも接触してくれたとの事だったかなぁ。
もう久しくお会いしていないけど、元気でしょうかね。 

ちなみに、ワタシは、この時17才 高校3年。
半年後には大学受験というのに、まだのほほんとしていた頃。
そりゃ、受験失敗するよなぁ〜。

瞳はダイアモンド / 松田聖子

1983_12_瞳はダイヤモンド_松田聖子






今回の1曲セレクトは、「瞳はダイアモンド」松田聖子です。
 
 まずはデータです。

・タイトル    瞳はダイアモンド
・アーティスト  松田聖子
・作詞      松本隆
・作曲      呉田軽穂
・編曲      松任谷正隆
・リリース日   1983年10月28日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   56.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1983年11月7日〜1984年1月30日付

 ここ2カ月くらい、毎週のように書いてた松田聖子様の曲だけど、とりあえず、今回の曲で一区切りかなぁ。
ま、また、後日、別の曲を書くことはあるだろうけど。

 瞳はダイアモンド  /松田聖子

 この曲も、まだ、書いてなかったんだねぇ・・・。
 ・・・っつうかさ、この曲、どうもつかみ所がなくってねぇ。。。あの時期って、兎に角「Sweet Memories」のインパクトが強くて、この曲はその陰に隠れて・・・っていう印象があるんだよね。

 まあ、リリース時期がちょっと微妙だったんだよな。
 っていうか、逆に「Sweet Memories」が本当に予想外なあたり方をしちゃったんで、この「瞳はダイアモンド」が陰に隠れちゃったともいえるんだけど。。。

 でも、「Sweet Memories」のおかげで、「松田聖子」としての再びアーティストパワーアップしたともいえるんだけどさ。

 この「瞳はダイアモンド」リリースの頃が、もしかして、アーティスト「松田聖子」としては、一番パワーがあったころぢゃないかなぁ。

 この頃の聖子様は、どんな曲が来ても、絶対に外さないようなオーラがあったもの。
 だから、この「じみー」な曲でも、1位獲得なんてことになったんだよね、多分。

 それも、絶妙なタイミングで・・・。

1983年11月7日付

1位 瞳はダイアモンド/蒼いフォトグラフ /松田聖子
2位 ガラスの林檎  /Sweet Memories  /松田聖子

と、この時点で、1970年6月1日付

1位 圭子の夢は夜ひらく /藤圭子
2位 女のブルース    /藤圭子

の藤圭子以来14年ぶり2組目の1位、2位独占ランク達成! ・・・と、兎に角、「Sweet Memories」の効果は絶大だったと思うんだよね。

 その証拠・・・でもないんだけど、この「瞳はダイアモンド」が、「ザ・ベストテン」では、8週連続1位獲得と松田聖子の中では、1位獲得週数がもっとも長い1曲になってたりする。
 (もちろん、ワタシのランクでも8週連続1位で松田聖子としては最長の1位獲得曲)

 うん、まあ、オリコンでは2週だけなんだけどね、1位獲得は。それでも、ザ・ベストテンでこれだけの間、1位獲得してたってことは、レコード売上げだけでなく、他の有線、ラジオ、ハガキの要素でも満遍なく強かったってことなんだよね。
 
 まさにアーティスト松田聖子としてのパワーが最強の時じゃなかったかなぁ・・・と思いまする。


 うん、それだけ、この「瞳はダイアモンド」って曲、曲自体は、それほど「すごい」と思うだけのインパクトもないし、そんなにパワーを持った曲だとは思わないんだよね。

 そそそ、あくまでアーティスト・松田聖子のパワーでこれだけ売れた・・と思えるの。

 まずもって、地味なんだなぁ。悪い曲だとは思わないけど、いい曲だとも思わなかったな。
 どうも、前年の「小麦色のマーメード」の「秋版」に近いイメージの「地味さ」っていうのかなぁ。呉田軽穂女史の曲としては、ちょっとカッタルイです。

 うん、貶している割には、たしかに、印象に残ってはいるんだけどね。

 サビの

 ♪ あー 泣かないでMemories 〜 ♪

 の部分とかね。そういえば、このきょくの頃、家族で銚子に行ったなとか・・・その頃の情景は浮かんできたりして・・・。

 ただ「瞳はダイアモンド」って言うくらいだから、本当は、クリスマスあたりのイメージもあったんだろうね。

 だから、これだけの長期間のロングヒットになったのかもしれないけど・・・。

 個人的には、晩秋の夕焼け空の中・・・っていうイメージが強いんだけど・・・この曲は。



この曲と言ったら、パックは「カラオケ」って事が多かったんだけど、この時は、きちんと生演奏でしたね。
まあ、ライブ会場からの中継なんで、流石にカラオケって訳はないんだけどさ。
でも、テレビの歌番組はカラオケが多かったんで、生演奏での「瞳はダイアモンド」は結構新鮮なんだよね。


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ハートのイアリング / 松田聖子

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今回の1曲セレクトは「ハートのイアリング」松田聖子です。

まずはデータです。

・タイトル    ハートのイアリング
・アーティスト  松田聖子
・作詞      松本隆
・作曲      Holland Rose
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1984年11月1日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   37.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1984年11月12日〜1985年1月14日付

 しゃてしゃて、このところ1週ごとに松田聖子様の曲をセレクトしてきている訳ですが、
今回引っ張ってきた曲は、1984年の

ハートのイアリング

あ゛、この曲「ハートのイヤリング」ぢゃないの? 31年間ずっと間違って覚えてた(爆)

 うーむ、まあ、今回も、困った時の・・・って感じですね。別にこの曲ちゃなきゃいけない・・っていうのはないんだけど、どうも、この11月の下旬っちゅうのは、ちょっと空白域なんだよなぁ。

この曲、どうなんだろ? 個人的には好きなんだけど、いまいち印象が薄いかしらねぇ?

その前に、実は、この曲ってクリスマスのイメージが強かったんだよね。だから、11月下旬にリリースだったかしらねぇ・・・なんて思ってたんだけど、実際はリリースが11月1日だったんだよね。
 うーむ、人間の記憶なんて当てにならないですよ。30年も経つとイメージだけで、すっかり忘れてるわけで。。。

 84年の松田聖子って、たぶん神田正輝と結婚するまでのアイドルとしての「全盛期」の中では一番、楽曲に恵まれた年って勝手に思っているんだけど、この曲も例外にもれずだったですよね。

 楽曲に恵まれたという他に、松田聖子の独特のハスキーでキュートな甘い声質が完成されてた年っていうんですかねぇ。
 楽曲はもとより、このヒトの声にノックダウンだったのかも知れんなぁ。

 特にこの曲は、ちょこっと複雑なメロディとコード進行でメロディラインの印象が薄くなっている分、このヒトの天性の声質でカバーしているような気がするのね。

 ♪ やさしくしかってよ妬いてもくれないの〜 ♪ っていうサビの部分の声質にこのヒトの天性が見え隠れしてるんじゃないかなぁ・・と大げさに書くと思ってたりしてさ。

 ところで、ハートのイアリングってティファニーのオープンハート? うーん、たしかにバブル全盛時には大変人気があったアイテムだけど、84年当時では、まだ一般的ではなかったよな。。さすがに松本隆氏、お目が高い。流行りそうなアイテムにはいち早く目をつけてますね。

 それと、この曲の作曲者のHolland Rose氏? うん? この曲って外人が書いたの?
 なんて、思った諸氏・・・は、さすがにここをお読みになっている方の中にはいねーかな・・・・
はい、Holland Roseは、佐野元春氏のペンネームですね。

 この当時、結構ニューミュージック系のヒトたちってペンネームつけるの流行ってたんだよね。

 それでは、問題・・・下記の名前は、すべてペンネームです。どなたのペンネームだか当ててみてね。

1 多羅尾伴内
2 呉田軽穂
3 嘉門雄三
4 江戸門弾鉄
5 宇野主水
6 矢倉銀

 答えですか・・・えーと、オリコンウイークリーの1983年4月22日号に出てるんですが・・・・。
なんて書くのは、大変不親切ですよね。

答えは以下の通りです

1 大滝詠一
2 松任谷由実
3 桑田佳佑
4 松本隆
5 細野晴臣
6 来生たかお

まあ、今はインターネットっていう便利なものがあるんで、ググれば答えはいくらでも出てくるんですが。。。。




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風は秋色 / 松田聖子

1980_11_風は秋色_松田聖子






今回の1曲セレクトは、「風は秋色」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル    風は秋色
・アーティスト  松田聖子
・作詞      三浦徳子
・作曲      小田裕一郎
・編曲      信田かずお
・リリース日   1980年10月1日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   79.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1980年10月13日〜12月29日付
・タイアップ:資生堂「エクボ ミルキィフレッシュ」CM曲

 最近、やたらと松田聖子書いてるな・・・・。とお思いの方、お許しくだされ。
 いやいや、この時期って、松田聖子って毎年のようにリリースしてきてるんだよね。
・・・で、今まで、書いてなかったもんで、曲が溜まっちゃってまして。。。あせあせ


・・・ということで、今回は、デビューした1980年の「秋」の曲です。

 「風は秋色」

 正直言って、この曲、「青い珊瑚礁」の焼き直しだよねあせあせ

・・・って思いませんでした?

 いや、あのころ、周りの大人の人は、みんなそんなこと言ってたような気がする。
 当時、ガキだった私でさえ、あざといな・・・と思ったもの。どう、聴いても、「青い珊瑚礁」の続編としか、思えなかったの。

 なんか、そういうやり方に、ガキなりにちょっと嫌悪感を感じたりしてさ。
 まあ、と、いっても、ガキの頃だからね。何回も聴いてるうちに好きになってたりして。。。まだ、移り気が早かったのよ。 よく言えば、柔軟性があったっていうかな。

 でもさ、いま、客観的に考えれば、これは、完全に戦略だよね。
 前も書いたけど、当時は「大ヒットしたら3曲目までは、同じ路線で行く」っていう、暗黙の不文律のようなもんが、業界にはあったんだよね。

 それを忠実に守ったのが、松田聖子・・・っちゅうわけですわ。
 ただ、これほど「型」にはまったのも、恐らく、今に至るまで、松田聖子だけじゃないかなぁ。

 つまりさ、1曲ごとに売上げを上げたってこと。

・裸足の季節  28.2万枚  最高12位
・青い珊瑚礁  60.2万枚  最高 2位
・風は秋色   79.6万枚  最高 1位

・・・・と、まさに右肩あがり〜・・・の売れ方を見せてきていて、売り上げとしては、この曲が「第1期」目の頂点だったんだよね。

 これも、松田聖子の人気、実力の賜物って言うんですかねぇ・・・。
当時、河合奈保子派だったワタシも、こればかりは認めなきゃなんないところだったもんなぁ。

 オリコンでは、この曲は、初登場1位を飾ったわけだけど、これ以後24作連続1位獲得・・・という、80年代としては空前絶後の偉業を成し遂げることになる。その先駆けとなった曲でもありますね。

 ただ、この曲を最後に、作曲の小田裕一郎氏をスッパリ切って、数あるニューミュージックシンガーからの曲提供を受けるようになる・・・っていうのは、このヒトのスタッフのしたたかな所だよね。

 それまで、考え付かなかったと思うもの。アイドルにニューミュージックのアーティストからの曲提供を長期にわたって受けるって言う発想は。

 うん、単発ではあったんですよ。例えば、吉田拓郎氏から曲提供を受けてたキャンディーズや石野真子、さだまさしや谷村新司から曲提供をうけた山口百恵・・・など。

 でも、長期にわたって連続して、ニューミュージックの大物たちから曲提供を受けてたのは松田聖子ぐらいなもんでしたからね。

 ちなみに、松田聖子側からのオファーを断り続けたアーティストは、小田和正ぐらいなものと言われてますね。いまだったら、書いちゃうんだろうな。。。なんせKAT-TUNに書いちゃうくらいだから。。。


 まえ、菊池桃子が、戦略的に「大学生が小脇に抱えてても恥ずかしくないアルバム作り」って書いたけど、それを先んじて実践したのは、実は松田聖子なんですよね。

 コンセプトとして、大学生がカーステレオでかけても恥ずかしくない楽曲作り・・・っていう大前提が、この「風は秋色」を含んだ、2ndアルバム「North Wind」から始まってましたからね。

 うん、まあ、本人は、次の「チェリーブラッサム」(財津和夫 作曲)は、最初の頃、歌うのもいやだったくらいキライだったらしいけど。

 それでも、本人の「好き嫌い」を押し切っても、アーティストコンセプトを押し切ったスタッフは、シタタカだと思うねぇ。

 考えて見れば、この辺から、楽曲の時代から、アーティストそのものの人気を大事にする、「アーティストの時代」が始まったような気もする。

 ただ、まだ、このころは、ヒット曲は世代を越えた「共有物」であり、チャート自体に「重み」があった時代だったから、その辺には気がついてなかったんだよね。
 
 まだ、主導権は「作り手」側のほうが一歩進んでた・・・っていう時代だったのかなぁ。今考えると。



それにしても、すげぇ斬り方だな、いきなり1番から2番に歌詞が飛んでるぞ〜。


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野ばらのエチュード / 松田聖子

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今回の1曲セレクトは「野ばらのエチュード」松田聖子様です。

まずは、データでーす。

・タイトル    野ばらのエチュード
・アーティスト  松田聖子
・作詞      松本隆
・作曲      財津和夫
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1982年10月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   45.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1982年11月1日〜12月27日付
・タイアップ:江崎グリコ「ポッキー」CM曲

 先ほどの田原俊彦も先週書いたばっかりだったのに、今回も、またまた先週書いたばっかの松田聖子様です。

今回は「野ばらのエチュード」。

 この時期の松田聖子って言ったら、1年前、1981年の「風立ちぬ」の方が有名なのかなぁ。 ま、先週書いた曲ですね。
 で、同じくグリコの「ポッキー」のCM曲ではあったけどさ。

 でも、個人的には、「風立ちぬ」よりは、この「野ばらのエチュード」なんですよね。

 なんか、ほっとするんだよね。 この曲。 「風立ちぬ」は、どっか落ち着かないんだよなぁ。聴いてて。
 たしかに大滝詠一大先生のつくる完璧な「世界」はマッチしているとおもうけど、どこかちょっとくどい気もするんだよなぁ。
 それと、この曲の前後って松田聖子ってノドにポリープができて、声がガラガラだったじゃん。 それがこの曲の声質にも反映されていて、曲は優美な世界観なのに、ハスキーしすぎてねぇ。。。

 それに比べると、この曲は落ち着いて聴いてられる。曲から見えるイメージは、「風立ちぬ」と変わらず、秋そのもの(紅葉とか、公園の落ち葉がひらひら舞っている瞬間とか)なんだけど、曲の「軽さ」が違うんだよね。安心して聴いていられる軽さというかねぇ。

まあ、賛否両論あると思うんだけど、個人的に財津和夫が作った松田聖子の世界観っていうのは好きなんだよね。
 いろいろなニューミュジックアーティストがプロデュースしている松田聖子の曲だけど、一番、安心して聴いてられるっていうかなぁ。メロディラインの素直さが松田聖子にはあっていたと思うんだよね。
 ま、まさか、同じ九州出身というわけでもないんだろうけど。

 松田聖子の場合、独特のハスキーがかったキャンディボイス・・・・声質で勝負するアーティストだったから、メロディラインはそれほど重要ではないんだよね。
 いかにこのキャンディボイスが生きるかが勝負なわけで。

 その点 この曲の出だしサビの

♪トゥルリラー トゥルリラー 風に吹かれてー 知らない街を旅してみたい 〜 ♪

の部分は、伸びやかなメロディラインがうまく、そのよさを引き出しているんではないかなぁ。 
 

話は変わるけど、この曲は、松田聖子9作連続の1位獲得曲でもあるんだよね。
 この曲でそれまで、ピンクレディーがもっていた9作連続1位獲得曲数に並んだわけだ。
 もちろん、当時の松田聖子にとっては単なる通過点に過ぎなかったわけだけども、当時はいろんなマスコミで騒がれていましたよねぇ。
 精神的には随分、疲弊していた時期なんじゃないかなぁ・・とは思ってたりしますけどねぇ。

このジャケ写が一番、松田聖子らしく「ブリッ子」な雰囲気がにじみ出ているかな。個人的にはキライぢゃないんだけどさ。



ポッキーのCMと共にどうぞ。



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風立ちぬ / 松田聖子

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今回の1曲セレクトは、「風立ちぬ」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル    風立ちぬ
・アーティスト  松田聖子
・作詞      松本隆
・作曲      大滝詠一
・編曲      多羅尾伴内
・リリース日   1981年10月7日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   51.9万枚 
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1981年10月19日〜12月14日付
・タイアップ:江崎グリコ「ポッキー」CM曲


 今回の1曲セレクトは、松田聖子で行こう!・・・と最初から考えていたの。この間、中森明菜も書いたしね。
 ただ、引っ張ってきた「風立ちぬ」で行こうか、それとも82年の「野ばらのエチュード」で行こうか・・・チョット迷った。

 うん、どっちでもよかったんだよね。ヒット時期は被ってるし。どっちも「ポッキー」のCM曲だったし・・・(←選ぶ基準にならないか・・)

 でも、このところ、82年の曲は、結構書いてるので、今回は81年の「風立ちぬ」を持ってきましたわ。

 この曲は、ヒットしてる時期に初めて自分で買ったシングルかもしれない・・。あ、チャゲアスの「万里の河」の方が先だったかな。

 でも、今、家にある音源としては、かなーり古い音源ですね。一緒に田原俊彦の「グットラックLOVE」も買ったんだ。計1400円。
 あのころの、シングル1枚、700円はきつかったよなぁ。何分、小学生だったし・・・。34年前の700円だからねぇ。今の貨幣価値にしても、今のシングル以上の感覚があったと思う。
 当時、ワタシのこづかい、確か500円だったよ、一月。だから、本来はレコードなんて買えなかったんだけど、なんかで「特別ボーナス」もらったんだね。・・・で、なきゃ、1度に2枚のシングルなんて買えなかったよ。

 その代わり、大事に聴いてたよなぁ、1枚1枚を。ある種の宝物だったもんね、当時のレコードって。
 この感覚って、だんだん薄くなってきたきがするなぁ。CDになってコンパクトになったのはいいけど、「宝物」っていう感覚はなくなったし、ましてや「DL」なんかになっちゃうと、余計だわね。

 なんか、その辺が、消費社会に組み込まれて、音楽業界もどんどん「ビジネス化」してってるんだとは思うけど・・・。
 なんて、堅い話は、今回は抜きにして・・・。


 ヒットした時に買ったんだけど、実は、当時はあんまり好きじゃなかったんだよね、この曲。
 B面の「Look at me」がよくてさ、買ったようなものだったかなぁ。
資生堂「エクボ」のCMで使われてた曲。

 ♪ Look at me 私を見つめて 息もとまるくらいに〜 ♪

って曲、覚えてないですかねぇ。

 うーん、なんか当時は、A面目的でなくて、B面目的で買ってたレコードも結構あったかも。

まっちの「ギンギラギンにさりげなく」もB面が、ハウス「ロッカッキー」(懐かしいね)のCM曲で、それ目的で買った気がする。


「風立ちぬ」はさ、声が最悪なんだよね。このころ松田聖子って、ノドにポリープが出来て、声が出なくなってたじゃん。その最盛期でのレコーディングだったもんだから、まあ、兎に角、ひどい声なんですわ。

 たしかに、これがあったからこそ、後の、独特の甘いハスキー声な松田聖子が生まれたと思うんだけどね。
でも、それまでの透き通ったカナリーボイスは影を秘めることになるんだけど。。。

 それと、どうも、松田聖子と大滝詠一大先生の作り出す世界観が、イマイチ、フィットしてなかったような気もするんだよね、個人的に。

 大滝詠一氏を起用したのも、同じCBSソニーだったことと、この年のアルバム「ロングバケーション」の大ヒットで、大滝氏がノリにのってたこと、それと、作詞、松本隆氏の旧友(なにせ、元はっぴいえんど ですから)ってこともあって、ある意味、必然だったのかもしれないけど・・・。

 難しい曲なんだよね。大滝氏も自らいってたもんねぇ、「難しい曲作っちゃった」・・・って。
 だから最初は歌いがらなかった・・・ってふらふら

 まあ、どっから聴いても、フィルスペクターの音の壁サウンドだし、イントロ聴いただけでも、大滝氏だ・・・ってすぐにわかる曲調なんだけど・・・。

 でも、とりあえずは、出だしの

 ♪風たちぬ〜 いまぁわぁ 秋 今日から私は こころの旅人〜 ♪

の「いまぁわぁ」の声質が好きなんですよね。いやいや、だから、わざと変な書き方しちゃったんだけどさ。

 この部分がなかったら、あとは、どうでもいいかな・・・って、感じがしたなぁ。っていうか、この部分だけでレコード買ったっていっても過言じゃないかも・・・。あせあせ

 ただ、この曲聴くと、秋が来たよなぁ・・・っていうイメージはあるなぁ。この「風立ちぬ」を聴くと、紅葉で真っ赤や黄色、オレンジに染まった山のイメージを思い浮かべるな。

 実はさ、小学校5〜6年の時に1日おきに書かされてた「日記帳」が未だに残ってるんだ。
 ワタシ、ほんとに物もちいいわな、自分でも感心する・・・というか、断捨離が下手・・・っていうか・・・。

 その昭和56年(1981年)10月25日(日)の日記に、この曲を聴きながら、紅葉を見に「裏磐梯」へドライブへ行く・・・。なんてことが書いてある。
 丁度、紅葉の真っ盛りで、あの時の光景が、この曲聴くと浮かんでくるわけなんだよね。

 たださ、「標高が上がるにつれ雨が雪に変わってきた。峠(土湯峠 裏磐梯から福島市に至る峠 標高1272m)の積雪は2cm。チェーンが必要」って書いてある。。。

 あの頃・・・っていうか、34年前のことなんだけど、今ごろは、もう紅葉を通り越して冬支度だったんだねぇ。

 でも、今年は雪は、今のところ北海道までだよね。

 それ考えると、地球温暖化は、絶対にすするんでるよな・・・と実感しちゃうわねぇ。


 うん、書いて「今」を残すって事は、後々、大事なことですね。こう見ると。



この曲って言ったら、イメージは、この動画のような感じなんだよね。


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ピンクのモーツァルト / 松田聖子

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今回の1曲セレクトは、「ピンクのモーツァルト」松田聖子です。


まずはデータです。


・タイトル   ピンクのモーツァルト
・アーティスト 松田聖子
・作詞     松本隆
・作曲     細野晴臣
・編曲     細野晴臣 松任谷正隆
・リリース日  1984年8月1日
・発売元    CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売り上げ枚数  42.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1984年8月13日〜10月1日付
・タイアップ:カネボウ '84年秋のキャンペーンソング


  これまで松田聖子の曲は大分書いて来たんだけど、mixi時代に書いていた1曲セレクトを含めて、書いてなかった曲って、またあるんだよな。

その1曲が今回セレクトしてきた「ピンクのモーツァルト」。


むーーー、この曲書いて無かったんだな。

ま、一部は何も考えないで「エイヤッ」とセレクトしてくることもあるけど、基本、これまで自分で引っかかってきた曲をセレクトするパターンが多いからねぇ、この「1曲セレクト」は。

 そう考えると、この曲は、当時も引っかからなかったんだろうなぁ。いや、引っかからなかったんですよ、正直なところ。



どうもねぇ、印象が薄い・・・っていう感想しかないんだよね、この曲には。
 丁度、中森明菜の「十戎(1984)」と、チェッカーズの「星屑のステージ」とヒット時期がバッティッングするんだけど、この2曲の印象が兎に角強かったからなぁ、84年の晩夏から初秋にかけては。
 その他にも、いろんな新手のグループが出てきた頃で、正直、これらの曲に「埋もれて」しまったイメージが強い。


 実際、ワタシのチャートでは2位まで行っているものの、「ザ・ベストテン」では最高位3位でしたからねぇ。松田聖子がベスト3ギリギリなんていうことは、80年の「青い珊瑚礁」以来初めてだったしな。それ上、さしもの松田聖子もそろそろピークは過ぎたか・・・っていう印象の方が強くなってきたりしてたんだよな。

 ま、実際は、上の2曲が尋常じゃないくらい超強力だったわけで、この曲もベストテンの「得点」換算でいえば、超高レベルな「3位」だったわけで、そう考えると必ずしも人気が落ちていたってわけじゃないんだけどさ。

ただ、実際的に、曲自体の印象が薄いんだよな。
Y.M.Oの細野氏の作曲なんだけど、どうもここっていうポイントが無いのよ。フックが弱いっていうかね。だから、どうも引っかからないんだよな。


唯一、最後の

♪ ビッグウェイブが砕けたら 華やかな9月〜 ♪ 


ってところは、絵が浮かんでくるかなって感じはするけど。。。


大体において、ピンクのモーツァルトって何? っていうイメージが沸かないんだよなぁ。
ピンクの燕尾服を着て、棒ふってるモーツァルト?? 

やっぱキモの部分の単語は、耳に入った時にイメージが沸かないとなぁ。。。。


まあこの曲、例のカネボウ化粧品のキャンペーンソングだったからなぁ。恐らく、キャッチコピーとして、「ピンクのモーツァルト」ってコトバが入ってたんで、ウタにも使ったんだろうけどね。


 たださ、この頃の化粧品のキャッペーンのキャッチコピーって、大分、飛躍したものが増えてきて、冷静に考えるとどういう意味? っていう突飛押しのないコトバの羅列が多くなって来てたからなぁ。
 単語として成立するというか、なんかミョーなフレーズという「音」が並んだコピーって感じでさ。
この曲なんかも、そんな曲の1曲なんじゃないかなぁ




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小麦色のマーメード / 松田聖子

1982_09_小麦色のマーメード_松田聖子






今回の1曲セレクトは、「小麦色のマーメード」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル   小麦色のマーメード
・アーティスト 松田聖子
・作詞     松本隆
・作曲     呉田軽穂
・編曲     松任谷正隆
・リリース日  1982年7月21日
・発売元    CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  46.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1982年8月2日〜9月27日付

 いつものように曲を見繕ってたら、たまたま、松田聖子の「小麦色のマーメード」が目に入って来ちゃってさあ。
 過去の日記のアーカイブスを探してみたら、まだ、書いてないようだったんで、ああ、ちょうど良いや・・・・とセレクト。超安易。。。。
 うん、ヒットも33年前のちょうど今頃だったしね。 ・・・・と、本日は、立て続けに1982年の曲だなぁ。
まあ、こんな日があっても良いよね。 

 厳密に言えば、ヒットのピークは、1982年の8月で、今頃はヒットの終盤で下降線を辿り始めてた頃なんだけど・・・。

 だけんど天下の松田聖子のこの曲を、いままで書かないで放置してたんだろうねぇ・・・。

 っていうと、単純に、個人的に、この曲あんまり好きじゃないから・・・っていうのが正直なところかもしれない。
 いや、好きキライ・・・って言う前に、それほど大きな「インパクト」は感じなかったんだよね、この曲に。

 82年の夏の終わりって言ったら、先ほどの柏原よしえ「あの場所から」でも書いたけど、ちょうど、ワタシが福島から千葉に出てきた直後で、たしかに一番、ラジオで「ヒット曲」を聴いてた頃だ。 ただ、同時に、まだ、「千葉」ってところの環境に慣れきっていないときでさあ、音楽を聴くには聴いていたけど、まだまだ地に足が着いた状態で、音楽を聴いてたわけではなかったんだよね。
 当時、まだ、13歳になったばっかのガキンチョだったけど、心の中ではいろいろな葛藤があったり、精神的にも不安定だったしさ。

 そんなときに、この曲を聴いたんで、強い印象として残っていないのかもしれない。 っていうか、この頃に聴いてた曲全般に言えることですね 。
なにせ、まだ、友達もいなくて、唯一、ヒット曲が友達だったからなぁ、この頃は。


 たださ、この曲、曲自体はインパクトが薄いんだよな。
「赤いスイートピー」から始まった、ユーミン3部作の最後の作品というわけだけど、一番スローな曲だし。
 その前に、個人的には、当時、このユーミン3部作ってあんまり好みではなかったんだよなぁ。どの曲も、いまひとつインパクトが薄くてさあ。 個人的には、その前の財津和夫、小田裕一郎作品の方が、引っ掛かりが強くて好きだったんだよね。
 そんなユーミン作品の中でも、この曲が一番、フックになる部分が薄かったのが、この曲だったし。

 まあ、よく言えば、イメージとしては、アンニュイな大人の夏の午後って感じなんだろうね。 でも、当時のワタシは、まだ、「アンニュイ」なイメージなんてわかんなかったしさあ。

 唯一、記憶に残ってるのは、夏休みが終わって、二学期が始まった頃に、自分の頭の中でヘビーローテーションしてた様な気がする
 で、もって「あーまた学校か、やだなー」っていうのと、この曲がシンクロしてて、「この曲→ブルーな気分」っていうイメージなんだよね。あせあせ

 今で言えば、「あー、明日また会社だよ、やだなー」ってつやだな。そんなときに、この曲引っ張ってきちゃったから、今、ブルーな気分倍増よふらふらふらふらふらふらふらふら  でも考えて見れば、明日は休みなんだよな。。。



うーむ、今聴くと、「アンニュイな大人の夏の午後」っていうイメージは、なんと無しに理解できますな。
 やっぱ、完全にアイドルポップスの域を超えて、「ニューミュージック」ですな、いま、改めて聴くと。
 当時のアイドルとしては、ここまでの域を歌っていたのは、松田聖子しかいなかったわけで・・・。

  あー、↑では、個人的なことを中心に書いちゃったけど、一般的に言っても、当時、この曲は、受けが良くなくてさあ、売上げ46.7万枚は、「青い珊瑚礁」でブレイクした後の、当時の最低売上げにとどまったんだよね。 50万枚きったのも1年ぶりだったし。
 やっぱ、みんな印象薄かったんだろうねぇ。
 でも、当時、「ピンクレディー」の9作連続1位っていう、当時のオリコン記録を抜けるか・・・ってことで、盛り上がってたよなぁ。

 ま、結果的に抜いちゃうわけなんだけどさ、↑で書いたように、何分、売上げが芳しくなかったんでねぇ
 ちょうど、「まっち」の「ハイティーン・ブギ」が1位を続けてたころで、この曲、初登場から2週連続、2位だったんだよね。
 で、登場3週目で、何とか1位獲得・・・と。 週間売上げ的には、3週連続で6万枚台キープしたおかげで、1位を獲得できたんだけど、やや、薄氷を踏む思いの1位獲得だったんじゃないかなぁ。
 ただ、前年の「夏の扉」でも例の「ルビーの指環」に1位を阻まれて、5週連続2位の末に、ベストテン初登場から6週目で、ようやく1位獲得・・・なんて離れ技の経験もあったように、このころの松田聖子ってほんとに強かったのよ。危なくても最後はなんとかしちゃう・・・ようなさ。



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ガラスの林檎 / 松田聖子

1983_08_ガラスの林檎_松田聖子







今回の1曲セレクトは、「ガラスの林檎」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル     ガラスの林檎
・アーティスト   松田聖子
・作詞       松本隆
・作曲       細野晴臣
・編曲       細野晴臣 大村雅朗
・リリース日    1983年8月1日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    85.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1983年8月8日〜11月7日付

 長いことヒットチャート見てきてると、「運命」に左右されているに違いない・・・とか、思う曲に出会ったりすることもあるんだよねぇ。。
 なんて、また、大げさな・・・とか言われそうだけど。。あせあせ

 いや、実際にあるんだって。

 例えば、今回引っ張って来た、松田聖子の「ガラスの林檎」なんて、そうじゃないかしらねぇ。

 この曲、当初、受けが悪かったんだよねぇ。。。 いや、今となっては信じられないことだけどさ。
 リリースが83年の8月1日。 当時のランキングを紐解くと、翌8月8日付では4位に初登場。次の週で1位になってるんだけどね、その5週後には、ベストテンから落ちてたりする。 都合7週間のベストテン入り。

 今の感覚では、7週もベストテンに入ってりゃ、ロングヒットって感じだけど、当時の感覚では、松田聖子クラスにもなると10週はベストテンにランクされていても、全くおかしくなかっただけに、これは、異例に短かったんだよね。 このベストテンダウン時点での累積売り上げが31万枚。

 このペースで行くと、第2弾の「青い珊瑚礁」での大ブレイク以来、「最低」の売上げになるはず・・・のペースだったのよね。
 ちなみに、その時点ではデビュー曲の「裸足の季節」以外では、「秘密の花園」の39万枚が最低だったからさ。

 そういうこともあって、この頃の「オリコンウイークリー」を読むと、「松田聖子、これまでか」論が結構展開されていたりして。。ふらふら


 だけんど、運命の女神ってのが、いるんだよね、これが・・・。

 ハイ、あれですよ。 この「ガラスの林檎」のC/Wの「SWEET MEMORIES」。。。

 これが想定外な「受け方」をこの直後からしたからねぇ。ランキングではベストテンから落ちた3週後に、ベストテン返り咲き、そこから4週後に1位返り咲き・・・なんちゅう、ウルトラCなチャートアクションを展開。 大化けしちゃったんだよなぁ。
 最終的には、85.7万枚なんちゅう、当時の松田聖子としては、最高売上げを記録しちゃったりしたんだから、分からないよね、何が起きるか。

 なんせ、途中までは、松田聖子も、いよいよ終わりか・・・なんて、言われてたわけだし。。


 でも、まあ、これがあったからこそ、そこから、松田聖子人気が、改めて再燃したっても言えるしなぁ。。

 ま、今からして思えば、結果論だけどさ、もし、C/Wの「SWEET MEMORIES」フィーバーがなかったら・・・、その後、歴史は変わってた・・・かもなぁ。ホントに。。


 ま、それくらい、最初は人気が無かった、この「ガラスの林檎」なんだけどね。

 考えて見れば、地味なんだろうな。イメージが。

 よく言われるのは、プロコルハルムの「青い影」をイメージしたようなイントロからの流れとかいわれるけど。
 たしかに、「青い影」を細野氏なりにアレンジしたら、こんなんなっちゃいました・・・って感じなのかなぁ。

 うん、個人的にも、イメージは、同じような絵は浮かんでくるな。クリスタルな青の世界っていうイメージっていうか。

 細野氏のメロディラインは、抑揚が少なくて、平坦なんだよね。まるで2次元の世界。「X-Y」平面上に点々と点が打ってあるような、数学的なメロディライン。。。あせあせ

 なんて、分かりづらい表現だな。。ふらふら

 まあ、それがY.M.Oのような、最初から2次元な世界を表現する分にはフィット感があるんだけどねぇ。


 でもさ、よくよく聴いてくれば、それなりに味がある曲ではあるんだよね。

 ただ、やっぱり、アイドルの曲は、パッと聴き、華やかであり、キャッチーな曲ほど、受けがいいっていう、傾向は大きいからさぁ。

 こういう、よくよく聴かなきゃ味が出てこない・・・ってのは、当時としても、なかなか売上げに結びつきづらい・・・っていうところがあったんだよね。




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白いパラソル / 松田聖子

1981_07_白いパラソル_松田聖子







今回の1曲セレクトは「白いパラソル」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル    白いパラソル
・アーティスト  松田聖子
・作詞      松本隆
・作曲      財津和夫
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1981年7月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   48.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1981年8月3日〜10月5日付

 さて、今回は、久々に思いっきり「メジャー」な曲を持ってきましょうかねぇ。

 松田聖子の「白いパラソル」

 この曲は、松田聖子のデビュー曲から数えて、6枚目のシングルだけど、ここに来て、初めて松本隆が作詞の布陣に入ってきたんだよね。
 でまあ、その後ずっと「松本印の聖子ブランド」が続いていくようになるわけだけど。。。

そういえば、件の松本隆、作詞家生活45周年記念のトリビュートアルバム「風街であいませう」では斉藤和義、サントリーオールフリーのCMでは奇妙礼太郎っていうひとが、相次いでカバーしたりして、なんか「白いパラソル」づいてる最近ですな。 

 ただね、この曲については、当初はあんまりいい曲とは思わなかったな、個人的には。
 この前の「夏の扉」までのような、新鮮さっちゅゅうの・・・それこそ歌詞じゃないけど「フレッシュ フレッシュ フレッシュ」っていう感じがしなかったのよ。
 否、この曲に限ったことではなかったけど、最初は、「あー今度は、いい曲じゃない」ってずっと続いたような気がする。松田聖子って。

 まあ、口を酸っぱくして書くけど、このヒトの曲は、聴きこんできて、いいところがわかってくるって感じなんだよね。だから、新曲として最初に聴くと、どうも今ひとつピンとこない曲が多かった気がするんだよね。

 その曲も最初は、こんな「ボー読み」のようなメロディの歌詞、売れっこないわ・・・なんて思ってたもの。

 もちろん、今は、そんなことはないけどさ。いや、この曲があってこそ、81年の夏・・・な感じが語れるかなぁ・・・って思うしさ。


 たしかに、Aメロはツマンナインだよね。なんとなく単調なフレーズが続いてたりして・・・。
 
 そこからいきなり、サビの盛り上がりに入ってくるっちゅうね。夏の天気でいえば、サビの部分で、いきなり「きらきら」した太陽がでてくるような。

 アレンジ的には、このサビの部分の

♪ 心は砂時計よ 〜 あなたを知りたい ♪

の部分のストリングの「かけ下がり」の動きがいいね。
 なんていうんかな、この間の「キサナドゥの伝説」じゃないけど、映画「南太平洋」のテーマ曲的なイメージが出てくるんだよね。ま、個人的にだけど。
 それが、いかにも「白いパラソル」→「海岸線」→「夏」っていうイメージとリンクしてて、さむさむチキンモードなのです。


 なんて、力説している割には、それほど売れなかったんだけどさ、この曲。あせあせ
 「青い珊瑚礁」でブレイク以来、初めて累積売上げが50万枚を割ったしさ。

 まあ、最初に書いたように、よく聴きこまないと、あたり、いま一つ「引きが弱い」ってところが、この売り上げにつながったような感じですな。


 あ、売上げ的な話でいうと、この曲ってさあ、初めて「ザ・ベストテン」で、「初登場1位」をとった曲なんだよね。
 まあ、厳密に言うと、「ベストテン内、初登場1位」なんだけどさ。
うん、その前の週は11位だったんだよね。

 つまり、11位→1位 っていう動きで、「初登場1位」ってことだったんだけど。

 ただ、ベストテンマニアの間では、前の週の「11位」っていうのは、「仮」の順位ってことになってますな。
 つまりさ、「11位」の週は、「お盆」での、レコード売上げ未集計週にあたってて、この週のレコード売上げが異常に低かったってやつですな。
 うむ、当時のベストテンのレコード売上げは「オリコン」「ミュージックリサーチ」「ミュージックラボ」、3社の合算を使っていたんだけど、「ミュージックラボ」と「ミュージックリサーチ」が夏休みで未集計だったため、こういう動きになったと。

 たられば・・・っていうのは、マーケティングの世界ではタブーだけど、もし、通常の集計だったら、おそらく、11位ではなく、8位か7位相当で、本当なら「初登場1位」って事はなかった・・・っていうのが、まあ、ベストテンマニアの間では、通例になってますな。


ま、この曲1つをとっても、チャートマニア、3人集まれば1時間はしゃべれますな。 そんな1曲だったりします。


ちなみに〜、↑にだした、「ミュージックリサーチ」も「ミュージックラボ」も、すでに会社自体、この世に存在しておりませぬのう。時代の流れを感じまする。。。。






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