かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

札幌ドーム

サザンオールスターズ全国ツアー「THANK YOU SO MUCH!!」@札幌ドーム

5/10(土) サザンオールスターズ全国ツアー「Thank You So Much!!」、札幌ドーム公演参戦。

・・・というわけでやって来ました、「札幌ドーム」

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前回2019年の全国ツアーから6年ぶりの札幌ドーム。
なぜか、札幌ドームには縁があるのよ。ワタシゃ。 

今回のツアーは3月の沖縄アリーナにつづいて2か所目。
ただ、沖縄に続いて天気には恵まれなかったのがね。。。

沖縄の時は気が急いていたところがあって、開場2時間近く前に会場についてしまったけども、さすがに2か所目とあって、今回は余裕をもって、開演1時間前に札幌ドーム着。

ただ、みんな考えることは同じで、一番混んでるときに、最寄りの地下鉄、福住駅についてしまったようで。。。

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いや、前々からライブ時の福住駅の混雑は聞いていたけども、聞きしに勝る込み方ですな。。。

地下鉄内は大混雑で、車内も全く身動きが取れず。。当初は、途中のラーメン横丁で腹ごしらえをして札幌ドームに・・と思ったんだけども、最寄りの豊水すすきので降りれそうもなかったんで断念。

そんなこともあって、想定していた時間よりも少し早めに札幌ドーム着。

早速、チケットと指定座席の交換を行う。

指定された席は スタンド 25通路21列212番。

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前回2019年の時もスタンドだったけども、たしかもう少し3塁側だったと思うんだけども、今回はステージに向かってほぼセンター。

「21列」っていうところから、それほど前ぢゃないんだろうな・・と思ったけども、実際に席に向かったら、まあ、階段を降りて降りて・・・。 そそそスタンドでもかなり前の方だったのよ。 

今、6年前に書いたライブレポを見たら、6年前は「27通路34列194番」となっている。 
それでも、結構スタンドの前の方だな・・って印象だったのよ。 今回はそれよりも15列ほど前だったわけで、前回よりもアリーナに近かったわけですわ。

むろん、アリーナよりも高い位置なので、アリーナの後ろの方にいるよりは、確実にステージは見やすかったと思う。
角度的にも沖縄の時とほとんど変わらなかったけども、如何せんドーム公演の性、ステージまでは距離を感じましたわ。

そんなわけで、沖縄の時はステージ脇のオーロラビジョンを頼らなくてもダイレクトでステーシングが楽しめたけども、今回はオーロラビジョンに頼らなきゃならなかったのは、まあしょうがない。


席に着き、ほどなくした17時ライブスタート!

もちろん、今回は沖縄で一度、セットリストを経験しているので、どのタイミングでどの曲が来るかは、頭に入っている。

ぢゃなんで参戦したの? ・・・と言えば、アリーナだった沖縄と、ドームの札幌と比較したかったから。 音の面にしても、演出効果の面にしても。

沖縄公演のレポ




でも書いたことだけども、今回のセットリスト、特に前半、ミドルチューンが続くので、ドーム公演は、本当に隅々まで届くのか? ・・と言うのが疑問だったのよ。
これを確認したかったというのが大きいですかね。


実際のライブだけども、沖縄は、会場がそれほど広くないアリーナ、しかも音楽ライブ使用も踏まえているんで音の拡散は少なく、だから音は良かったんだよね。
でも、今回はドーム公演。元は言えばスポーツ競技のための会場なわけで、音質のことまでは考えていない。
どうしても音の拡散がすごい。 特に桑田氏のボーカルの歌詞がほとんど聞き取れないくらい。


なにいってんのよ、桑田氏の歌詞が聞き取れないのは、昔からじゃん・・・なんて言われちゃうかもしれないけども、音が銭湯の中にいるように拡散されちゃってほんとに聞き取れないのよ。

昔よりは音の反響が少なくなり音は良くなってはいるものの、これがドーム会場の限界なのかなぁ・・とは思えましたねぇ。
山下達郎氏が、デカい会場でやりたがらないわけがよくわかるのよ。


逆に、サイリウムの効果は絶大でしたね。

今回も、入場の時に一人一人に腕時計型のサイリュウムが配られ、曲によって、PAからコントロールされて発光するんだけども。。。

なんせ5万3千人のサイリウムでしょ。 沖縄の1万人弱とは比べ物にならない。
「夢の宇宙旅行」では、本当に宇宙空間にいるんじゃないか・・って錯覚するくらい。

それと、「マチルダBABY」の効果演出で入る「大砲」。 これは、大規模会場ならではの迫力ですわ。

これらの演出は、会場規模とキャパ人数の差からどう見てもドーム公演に軍配が上がるわけよ。


今回は、アリーナ公演とドーム公演、双方のライブを体験したんで、そんな風に比較できるんだけども、アリーナもドームもそれぞれ一長一短なのかもなあ。。。

それでも、結果的に言えば、個人的には、やっぱり、沖縄の「アリーナ」公演の方が、今回のツアーに限って言えばよかったと思いますわ。
今回のセットリストを考えると、ドーム公演向きと言うよりは、アリーナ程度のキャパ、会場の広さ向きだったと思う。

まあ、あくまで個人的な感想ですが。。。

前半、ミドルテンポの曲を多く入れてきたり、アコースティックコーナーを挟んだりしたことを考えると、全編にわたってお祭りわっしょいな曲で押し通すのも、体力的にきつくなってきているのかもなぁ。。。

もっとも、「のどの開きが遅いのよ」と言う桑田氏の証言もあるし、なのでミドルテンポで入って、のどが温まったところでお祭りわっしょいな曲に移行するという演出だったのかもしれないけども。

ただ、メンバーの年齢を考えると、もしかすると、今後、サザンのライブはアリーナ公演の比率が高くなるかもなあ・・・と言う予感はしましたわ。
今後のライブを暗示するようなセットリストだったような印象はありましたわ。


見ている私たちの方としては、昨日(5/10)の札幌は、みなさん意外と大人しめだった気がするなあ。 まあ、ワタシの周りだけかもしれないんだけども、めちやくちゃハメ外して踊ってるヒトとかは見受けられなかった。

沖縄は、もっと盛り上がってたんけどなあ。 「神の島遥か国」っちゅう沖縄民謡っぽい曲では、本当にみんな指笛鳴らして踊っていたくらいだから。。。

さらに言えば、去年のロッキンの時は、もっとすごかった。

「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」とかね、盛り上がりはもっとすごかったし。。。ほとんど半狂乱だったもの

まあ、ステージ上のサザンのメンバーもツアーを重ねて、ステージングも大分こなれてきたように感じたし、見てる我々も、今回のツアー、2回目、3回目の参戦・・っていうヒトもだいぶ増えきていて、見てるほうも大分こなれてきていたのかもしれないですわ。




そそそ、このトピックスにも書いてある通り、日本全国各地から札幌に集まってきていたようですわ。
昨日別トピに立てたように、最寄りの地下鉄福住駅からドームに向かっている途中、関西弁が聞こえたり、福岡弁が聞こえたり・・・。 間違いなく全国から集まってきてるなあ・・っていうのは実感として分かりましたわ。 まあ、ワタシもその一人なんだけども。。。😵😵

結局、今回のサザンのツアーを追いかけているヒトは少なくないというわけですわね。 
ツアーも終盤という、今回の札幌公演にもなると、当然、2回目、3回目っていうひともそういう人たちには多いだろうし。
なので今回のセットリストとステージ進行にこなれているヒトも多かったんじゃないのかなぁ。
昨日のライブ、皆さん大人しめだったのも、そういうとこもあったかもしれないですね。
ワタシも含め、俯瞰してライブを見てた人も結構多かったんじゃないのかなぁ。。。 そんな感じがしたライブでしたわ。



【サザンオールスターズ全国ツアー「Thank You So Much!!」@ 札幌ドーム 2025.5.10 セットリスト 】

1.    逢いたさ見たさ病めるMy Mind (1982年 5thアルバム「NUDE MAN」より)
2.    ジャンヌ・ダルクによろしく   (2024年 8th配信シングル)
3.    せつない胸に風が吹いてた   (1992年 11thアルバム「世に万葉の花が咲くなり」より)
4.    愛する女性とのすれ違い    (1985年 8thアルバム「kamakura」より)
5.    海       (1984年 7thアルバム「人気者で行こう」より)
6.    ラチエン通りのシスター   (1979年 2ndアルバム「10ナンバーズ・からっと」より)
7.    神の島遥か国    (2005年 14thアルバム「キラーストリート」より)
8.    愛の言霊 〜Spiritual Message〜   (1996年 37thシングル)
9.    桜、ひらり    (2025年 16thアルバム「Thank You So Much」より)
10.  神様からの贈り物   (2025年 16thアルバム「Thank You So Much」より)
11.   史上最恐のモンスター  (2025年 16thアルバム「Thank You So Much」より)
12.   暮れゆく街のふたり  (2025年 16thアルバム「Thank You So Much」より)
13.  風のタイムマシンにのって (VO  ハラ坊)  (2025年 16thアルバム「Thank You So Much」より)

〜アコースティックコーナー〜
14.  別れ話は最後に  (1978年 1stアルバム「熱い胸さわぎ」より)
15.  札幌people (ジョン・レノン「IMAGINE」替え歌+松山千春「大空と大地の中で」)
16.  ニッポンのヒール   (1992年 11thアルバム「世に万葉の花が咲くなり」より)

17.  悲しみはブギの彼方に  (2025年 16thアルバム「Thank You So Much」より)
18.  ミツコとカンジ   (2025年 16thアルバム「Thank You So Much」より)
19.  夢の宇宙旅行   (2025年 16thアルバム「Thank You So Much」より)
20.  ごめんね母さん   (2025年 16thアルバム「Thank You So Much」より)
21.  恋のブギウギナイト (2024年 7th配信シングル)
22.  LOVE AFFAIR〜秘密のデート  (1998年 41thシングル)
23.  マチルダBABY   (1983年 6thアルバム「綺麗」より)
24.  ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)  (1984年 20thシングル)
25.  マンピーのG★SPOT  (1995年 35thシングル)

アンコール
1.    Relay〜杜の詩  (2023年 6th配信シングル)
2.    希望の轍    (1990年 10thアルバム「稲村ジェーン」より)
3.   勝手にシンドバッド  (1978年 1stシングル)





そんなわけで、今回のサザンのツアー、個人的にはこれにて終演。

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3月の沖縄、今回の札幌・・・と南北両極での複数公演参戦というのも、なかなか面白かったですね。

まあ、こういう機会でもないとできないかもしれないけど。。。
もっとも体力的にはきつかったけど。。。 
50代も後半だしねえ。。。 

札幌入りしてその日の夕方からライブ・・・っちゅうのはさすがに。。。 沖縄のように前日に到着して、次の日ライブ・・っていうんだったら楽だったんですけどね。

ライブ終了後、すぐに千歳に移動。 次の日、午前中早々、空路、成田へ戻り。
そんな「弾丸ツアー」なライブ参戦だったワタシでした。。。。


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今回は仕事の関係もあり、なかなか休んでもいられなかったんでしゃーないですが。。。。


件のサザン、昨年の「ロッキン」出演、 アルバムリリース、そして、今回の全国ツアー・・と怒涛の活動を見せてきた、この1年ですが、 ここでいったん区切り・・・なんだろうな、きっと。

次、ドッカンドッカン花火を打ち上げるのは3年後のデビュー50周年ですかね。

今回ツアーのMCで「アルフィーよりも若いサザンでーす」とおどけた桑田氏。
その時は恐らく、また全国ツアーをやるんだろうし、個人的にも、また参戦したい。

50周年では、ぜひ、過去のシングル全曲とかやってくんないかなぁ・・・

それと、絶縁状態の、元リードギターの大森氏と和解して、ギターで参戦‥なんてなりませんかねぇ。
全曲とは言わないまでも、2,3曲でも。。。
大森氏のフェイスブックとか見ると、サザンへの未練を大分感じますが。。。

いつかも書いたことだけども、「My Foreplay Music」のギタープレイは、大森氏ならではだと思うのよ。確かにサポートの斉藤誠氏が孤軍奮闘してるのは重々承知してるけども、独特の下世話なグルーヴ感はオリジナルの大森氏ならではだと思うんだよね。
この独特な下世話なグルーヴ感がサザンサウンドの原点・・と個人的には思えるのよ。

大森氏が脱退してからのサザンサウンドも悪くないんだけども、何かが違うんですよね。デビューから聴き続けてる身としては。

それは、以前のサウンドからのブラッシュアップを目指している桑田氏の思いが強いんだろうけど。。
それでも、以前の下世話なサザンサウンドもまた聴きたい・・・と思ったりする私がいたり。。。

なんて、ほぼ無理なお願いを書いてみたりして。。。

桑田氏からしてみれば、何を今さらだとは思うけども、50周年は、「オリジナル」なサザンの原点を見てみたい・・・なんて思ってたりするワタシなんですが。。。。



サザンオールスターズ全国ツアー2019@札幌ドーム

2015年の全国ツアー「おいしい葡萄の旅」に参戦して以来4年。
2019年全国ツアー、サザンオールスターズライブ「キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!」への参戦。

2019年6月8日(土) 15時過ぎ。新千歳空港に降り立つ。

今回のサザンライブ、やっとここまで来れたか・・・と言う思いが強い。

最初の難関。今回のライブ参戦、兎に角チケットが当たらなかった事。

ファンクラブ先行、1次、2次と立て続けに全敗し、一度は今回は諦めます・・と宣言したものの、やっぱり諦めきれず、最後の悪あがきでローチケ先行に応募。

本音を言えば、アリーナだったら別だけどスタンドからは豆粒のようにしか見えない距離感、音響の悪さからドームライブを避けたかった。
でも、今回はそんな事言ってられない・・ということで、より当たりやすい・・・と思えるドーム会場、しかも全国のドーム会場を片っ端から応募した。

結果当たったのは、札幌ドーム 6/8(土)  のチケット。

やった

と思ったのもつかの間、ライブ「前日」の6月7日。
数日前に前歯根のまわりに雑菌が入りこんで膿が溜まり激痛が走った。すぐに歯医者に駆け込み殺菌剤と抗生物質を投与したんだけども、その抗生物質が強くて、殺菌剤を詰めた前歯の痛みと共に熱が出てしまった。
これはアカン。 明日札幌までなんてとても行けない。。 と諦めかけたのだが・・・。
兎も角早く寝てしまおうと、残業でヒーヒー言ってる同僚上司を尻目に早々に帰宅し、さっさと寝てしまった。
これが結果的には良かった。当日朝には熱が下がり痛みも少なくなっていた。

ホント、ライブ当日までハラハラしながら、なんとか辿りついた札幌ドーム。

いやがおうにも気分は高揚してくる。

指定された席はスタンド 27通路34列194番。 一番通路側の席。

まあ、ファンクラブ先行から漏れたんで、今回はアリーナは期待していなかったがやはりスタンドだった。
ただ一番通路側。出入りが楽なので好みの席。これだけは助かった。 

19時。定刻丁度に「キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!」ライブスタート

オープニングは、「東京VICTORY」

今回のライブ正式には、上記のようなヘンチクリンな長いタイトルがついてるど、実質的な名目はデビュー40周年記念、そして41年目(未来へ)に向かってをテーマにしたライブである事は間違いない。

そんな40年間の「時空」を超えて・・・というテーマに沿ったような演出が特徴的だったような気がする。

○○周年記念ライブという名目のライブは昔からあった訳なんだけども、過去から現在に向かったセットリストのライブがこれまでは多かったのではないか。

でも、今回のサザンのライブでは、現在から40年前に遡って行く、 そんな時間軸に沿ったセットリスト。
まあ、時間軸的に正確に・・と言う訳ではなく、セットリストを大まかに見れば・・・と言うところですけどね。
それが個人的には印象的だったな。

その象徴として2010年代のシングル「東京VICTORY」そして「壮年JUMP」からスタートしたというのは、当然だったのかもしれない。

今回のセットリストは、シングル曲というよりもアルバム曲中心。 
ココが、昨年のROCK IN JAPANでのセットリストとは大きな違いでしたね。

デビュー40周年記念と言うところから見ると、昨年のROCK IN JAPANはもろそれに当たるライブと言う事になるだろうけど、ライブがライブだけに、サザンファンだけのライブじゃないし、だから、ああいう、各年代の代表的なシングル中心という、サザンファンからすると大盤振る舞いなセットリストになったんだろうけど、今回はサザンのワンマンライブ。

サザンファン中心ということで、ROCK IN JAPANとは打って変わって、アルバム中心のセットリストに変わったんだろう。

まあ、それは、今に始まった事ではなく、昔からそうなんだけどね。

ただ、前回の「おいしい葡萄の旅」ツアーと大きく違うのは、事前にオリジナルアルバムのリリースが無かった事だ。そのためアルバム中心言っても、歴代のアルバム曲からのピックアップ。

前半は、そんなアルバム曲でも、比較的ミディアムテンポな曲が中心。

前回の「おいしい葡萄の旅」でもそうだったけど、最近はサザンのメンバーもそうだけど、お客さんの年齢も上がってきている。だけど、ライブ時間今回も3時間30分、曲数も相変わらず多い。
最初から飛ばすと、みんな最後にグロッキー・・・にもなりかねない・・んだろうね。 前回の「おいしい葡萄の旅」もそうだったけど、前半戦は「イケイケドンドン」というよりも、ミディアムスローな比較的落ち着いた曲が多くなってきている。

コトバ遊びが巧みでかつ、「和」のテイストが怪しげな雰囲気を醸し出す

「古戦場で濡れん坊は昭和のHero」 
「JAPANEGGAE」 

60年代のフランスシャンソンの香りが漂い、ファンの間では根強い人気の

「慕情」 

もろスパニッシュ、フラメンコギターが曲を盛り上げる

「赤い炎の女」 

など80年代、90年代のアルバムからの曲が中心。 
曲調は、和テイストが強いもの、ヨーロッパの匂いが強いもの・・と幅広い。 いかにサザンの守備範囲が広いのか、改めて確認できる。
ただ、そんな世界のサウンドを使いつつ、詞は日本語を強調した曲。 そんな曲が前半に多かったですね。

ダブルミーニング。

一つのコトバで二つの意味がとれるような歌詞ですね。 強制的な当て字ではあったけどもそんなダブルミーニングを多用した曲が、80年代中盤のアルバムには多かったんだけども、今回はそういうダブルミーニングではなく、純粋に日本語の良さを前面に出したアルバム曲が、ライブ前半戦には多かった。
これは今回の特徴の一つだったと思う。

もう一つの特徴は、ライブではめちやくちゃ久しぶりに演奏した曲も多かった事。

アンコール最後の「旅姿六人衆」がライブでは20年ぶりの演奏・・と言うネットニュースが流れたが、今回中盤で演った「HAIR」は、ライブでは20年以上ぶりじゃなかったか。

LIVE FANSでの過去のセットリストを遡って行くと、この曲が収録された1992年の「世に万葉の花が咲くなり」リリースの年末ツアー「歌う日本シリーズ1992-1993」以来、約27年ぶりで演奏されたと思うんだが、いかがだろうか。

サイケデリック色が強い「世に万葉の花が咲くなり」の中でも最もサイケの色合いが濃いこの曲。
CDを聴くと、思わずドラックを浴びた後の幻覚のような(というか、ワタシはクスリはやった事が無いんで、あくまでイメージ)世界。

予めLIVE FANSで、今回のライブセットリストを予習していたワタシは、一体どんな世界を演奏するんだろう・・・と楽しみだった。

予想外だった。宇宙に飛び出した星空間を漂うような映像演出。 確かに演奏自体は原曲に沿ったアレンジでしたが、この映像演出によって原曲では感じられなかった壮大なイメージが場内を漂う。

星空間を漂うようなこの演出は、きっと、40年の時を超えると言う意味もあったんだろうな。
そんな演出に、この曲は最適だったと思う。 27年ぶりでこの曲を演った意味を感じた選曲だった思いますね。

「HAIR」の後は、後半戦。あとは、最後に向かって、アッパーな曲のヒットストリーム。 のって行きますよ〜。

・・ってな具合で、周りを気にせずにノリノリなワタシがいたりして。。

特に、参戦ライブでは初めて聴くこととなった

「DJ・コービーの伝説」 
「わすれじのレイドバック」
「思い過ごしも恋のうち」

にゃ、我を忘れて歌っているワタシがいたりして。。。

特に「思い過ごしも恋のうち」なんて期せずして・・・だったよなぁ。 まさか、ココに来てこの曲が聴けるとは思えなかったし。 40年前のベストテンの光景が脳裏に浮かぶ。
一昨日(7/13)の東京FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」でも、桑田氏自身この曲が一番楽しかったってのたもうておりましたしね。

兎も角、今回のライブ、ディープなサザンファンには、最近のライブではあまり聴けなかった曲もふんだんに演ってくれ満足じゃ無かったか。
 いや、 サザンファンを続けて40年のワタシにゃ、ツボに嵌まったセットリストで満足だった。

ただね、反面、幅広い年代のマニアックなアルバム曲が多かった今回は、ライトなサザンファンにはちょっときつかったのではないか。 特に2000年以降にファンになった若いサザンファンにはどうだったんだろう。

帰りがけにまわりからは「TSUNAMI」やらなかったし〜 などなど2000年代の曲をもっと演って欲しかった風な
声も割りかし聴こえたりした。
それと、自分のまわりの盛り上がりも、今一つだった気がする。
スタンドだったからかもしれないけど、アリーナでは当然スタンディングでノリノリに盛り上がっていた後半の曲でも、ワタシのまわりでは、スタンディングしてるヒトも少なく、意外と冷静に見てるヒトが多かった印象が強い。

知らない曲だったからなのか、年齢的だからなのか、分からないけど、折角のライブなのになぁ・・なんて、ワタシは思ったり。 キニなった点ですね。


それよりなにより、今回のライブでキニなる事が一つあった。

それは、アンコール最後の「旅姿六人衆」の事だ。 
1曲前が「勝手にシンドバッド」。金色、銀色のテープが飛び交い、当然のことながらライブの盛り上がりは最高潮  

でもね、「〜シンドバッド」が終わった途端、 「ライブ終了」とばかり多くのヒトたちが帰り支度を始め、ワタシの脇の階段は出口へ向かう人たちで渋滞となった。

おいおい、まだライブ終わってねーぞ。 まだ1曲あるじゃんか。。。
しかもライブでは20年ぶりで演る「旅姿六人衆」だぞ。

確かに、アンコールの最後前に席を絶つ人は、他のライブでも全くない事はない。交通事情など、それぞれの方で事情はあるだろう。

でも、最後の曲が終わる前に、ここまで多人数、席を立ち、出口に向かうヒトで渋滞状態になったライブは、少なくともワンマンライブでは初めてだ。

ある意味、この曲をこのライブの目玉、聴きたいと思って楽しみにしていたワタシは、ちょっと幻滅な気分となった。

結局は、「〜シンドバッド」さえ聴ければ、満足だった方がそれだけ多かったって事なのか。

いや、たしかに、それを考えると、ライブ後半の、ノリがいい曲でもスタンディングせずに、意外と冷静に見てるヒトが多かった事もある程度理解できる。 結局は、ライトなファンが多かったと言う事なのか。

ただ、今回のライブを見にココまで来るのに、チケットを手に入れる事自体大変だった事、前日体調不良だった事など、いろいろ試練があってのライブ参戦にこぎつけたワタシにとっては、ちょっと信じがたい光景だった。
きっと、みんな大変な思いでここまで来たと思ってからさ。 みんなアンコール最後の曲まで堪能するものだと思っていた。
そう言う意味では、ちょっと後味が悪い思いを最後の最後で見せつけられたような気がしたんだよね。

たしかに野外フェスではよく見られる光景ではある。 でも、出入り自由の野外フェスと、ドームという巨大会場であるとは言えワンマンライブとでは、観戦マナーの違いはあると思うんだよね。
昨今のフェスブームで、多くのヒトたちにフェスでの観戦ルールが普通になったって事なんだろうか。

これは札幌ドームのこの日だけの光景だったんだろうか。他の会場でも見られたんだろうか。ちょっとキニなった光景で終了した、今回のサザンライブと相成った訳です。


【サザンオールスターズ@ 札幌ドーム 2019.6.8 セットリスト 】

1.  東京VICTORY    (2014年シングル)
2.  壮年JUMP (2018年 配信シングル)
3.  希望の轍 (1990年 アルバム「稲村ジェーン」より)
4.  闘う戦士たちへ愛を込めて (2018年 配信シングル)
5.  SAUDADE〜真冬の蜃気楼〜(1998年 アルバム「さくら」より)
6.  彩 〜Aja〜 (2004年 シングル)
7.  神の島遥か国 (2005年 「BOHBO No.5」C/W)
8.  青春番外地 (2015年 アルバム「葡萄」より)
9.  欲しくて欲しくてたまらない (1985年 アルバム「kamakura」より)
10. Moon Light Lover (1996年 アルバム「Young Love」より)
11. 赤い炎の女 (1983年 アルバム「綺麗」より)
12. 北鎌倉の想い出 (2018年 原坊ソロ)
13. 古戦場で濡れん坊は昭和のHero (1985年 アルバム「kamakura」より)
14. JAPANEGGAE (1984年 アルバム「人気者で行こう」より)
15. 女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ)  (1989年シングル)
16. 慕情 (1992年 アルバム「世に万葉の花が咲くなり」より)
17. 愛はスローにちょっとずつ(新曲)
18. ゆけ!!力道山 (1993年 「クリスマス・ラブ」C/W)
19  CRY 哀 CRY (1998年 アルバム「さくら」より)
20. HAIR  (1992年 アルバム「世に万葉の花が咲くなり」より)
21. 当って砕けろ (1978年 「勝手にシンドバッド」C/W)
22. 東京シャッフル (1983年シングル)
23. DJ・コービーの伝説 (1982年 アルバム「NUDEMAN」より)
24. わすれじのレイド・バック (1980年シングル)
25. 思い過ごしも恋のうち (1979年シングル)
26. はっぴいえんど (2015年 アルバム「葡萄」より)
27. シュラバ☆ラ☆バンバ  (1992年シングル)
28. マチルダBABY (1983年 アルバム「綺麗」より)
29. ミス・ブランニュー・デイ (1984年シングル)
30. イエローマン 〜星の王子様〜 (1999年シングル)
31. マンピーのG★SPOT (1995年シングル)
 
アンコール 
1.  I AM YOUR SINGER (2008年シングル)
2.  LOVE AFFAIR〜秘密のデート (1998年シングル)
3.  栄光の男  (2013年 「ピースとハイライト」C/W)
4.  勝手にシンドバッド (1978年シングル デビュー曲)
5.  旅姿六人衆(旅姿四十周年)  (1983年 アルバム「綺麗」より)
 

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