今回の1曲セレクトは、「Everything」Misiaです。
まずはデータでする。
・タイトル Everything
・アーティスト Misia
・作詞 Misia
・作曲 松本俊明
・編曲 冨田恵一
・リリース日 2000年10月25日
・発売元 アリスタジャパン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 187.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:2000年11月9日〜2001年2月1日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「やまとなでしこ」主題歌
大晦日ですね。今年の1曲セレクトはこれが最後になりそうですので。。
今年も閲覧していただきありがとうございました。年々、書く曲も少なくなってきましたが、来年も新たな曲も紹介していこうと思います。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。🙇♂️🙇♂️
さて、もうすぐ、紅白と相成りますが、、今年も紅組のトリは、Misiaということで。。。
2019年以来、5回続けてトリですわ。 しかも今年は2020年、2021年に続いて3回目の「大トリ」ということで。。。
いやいや、他に紅組のトリを務められそうなアーティスト出てこないもんですかねぇ。。。
まあ、白組もここんところ福山に頼り切りな状態ですが。。。。
圧倒的な歌唱力、存在感があると言ったら、現在のところMisiaしかいない。。。
しかし若くして5年連続トリかよ・・・ なんて思っていたけども、気が付いてみれば、Misiaも今年45歳ですからね。トリを務めても全然違和感がないなったわけで。。。
誰もが認めざるを得ない・・・というところですかね。
そんなMisiaも紅白に出るようになったのは、ここ10年あまり。
そそそ、大ヒットを連発していた20代の頃は、紅白からはお声もかかっていない。 それが不思議でね。 なんかの間違いぢゃないの? ・・・なんて思ったもんだけどね。
今回は、そんな、なんかの間違いじゃないの? と思った、あの大ヒット曲を一つ。
「Everything」
そそそ、フジテレビ2000年10月期の月9ドラマ「やまとなでしこ」の主題歌として、187万枚セールスを記録した、あの超大ヒット曲。
むーー、この曲も、まだ1曲セレクトで書いてなかったんかいな?
今となっては、なんかの間違いじゃないんか? ・・・と思ってしまうんだけども。。。
いや、この曲、「1曲セレクト」としては書いてなかったけども、当時、運営していた「CHART BBS」っていうネット掲示板には、「新曲レビュー」として1度書いた気がする。
もっとも、何と書いたのかは、今となっては全く覚えていないけど。。。
ただ、ヤバイ曲が出てきたなとは、当時も感じたと思うのよ。
ヤバイっていうのは、「すげぇ」っていう意味でのヤバイってことで。
まず感じたのは、日本のヒット曲もここまで上り詰めてしまったか・・・ってことですね。
曲調、メロディライン、サウンド、歌唱・・・どこをとっても、完璧なんだもん、この曲。もう、これ以上の曲は出ないんじゃないか!? って感じたな、初めて聴いたときは。
Misiaって、たしかにウタは、デビュー曲の「つつみこむように」から滅茶苦茶うまかったんだけども、まだ、どこか幼さが残った声質だったのよ。 まだ、のびしろを感じるような。
それは、この「Everything」の前曲の「Escape」でも、まだ感じた。
もっとも、小悪魔調なアッパーチューンである「Escape」とは、単純には比較にならないんだけども。。
でも、この曲は完璧すぎた。売れるべくして売れた曲ですわ。
あまりに凄すぎて初聴で固まってしまうことが何年か一度あるんだけども、この曲なんかはそうだったなぁ。とにかく、すげえ曲が出てきたと日本のヒット曲のレベルの高さを感じましたね。
たしかに、月9ドラマ主題歌というブランドも大きかったとは思うけども、たとえ、そういうブランドタイアップなくても売れたんじゃないんかなぁ。
そもそも、ワタシ、ドラマ見てなかったしね。 あの頃、すっかり一般的になったMVから、この曲を知ったと思うし、暫くはMVと、件の、bay fmの「パワーカウントダウン」だけで、この曲を聴いてくらいだったから。 いや、それでも十分、この曲のすばらしさが伝わってきたのよ。
ただ、今思うと、この曲があまりにも完璧すぎたから・・・だったのかもな、当時、Misiaが紅白に出なかったのは。
2000年と言ったら、Misiaは、まだ22歳ですわ。
22歳で、これだけパーフェクトな楽曲、パーフェクトな歌唱で、紅白なんて言う舞台を踏んだら、すぐ昇華されてしまう。 こんな逸材を若くして昇華されないためにも、この曲でトリをとれるような年齢まで紅白の出演は見送る。。
もしよ、そんな決断をMisia陣営がしてたとしたら、これはなかなかすごい決断だと思うな。
とかく、目先の利益に行きがちなエンタメの世界で、そういう長期的な目で見て決断するってこと自体が異例だと思うし。。。
もっとも、これはあくまで個人的に思ったことで、実際どうだったのか・・は分からないけども。。。
ただ、この曲の1年後、「ソルトレイクシティ」冬季五輪のNHK放送のテーマ曲に「果てなく続くストーリー」が使用された2002年も紅白出場は見送ってたりするしね。
あの当時は、何らかの理由があったと思うんだよね。
この曲がヒットしていた2000年の暮れ・・・。焦ってた頃だな、個人的には。
2000年は、自分のサイトを開設した年でもあり、この頃は運営も軌道に乗り、めちゃくちゃ楽しかった頃だ。 反面、この年の2月に新卒で入社した会社を退職し、プー太郎を続けていたからさ、大分、貯金も切り崩してしまい、先が見えてきてたからさ。
もっとも、IT業界に転職を試みようと、某ネットワークエンジニア養成の専門学校に通ってたわけなんだけども。この年の4月に入学して、1年コースに通ってたから、12月の頃は、そろそろ本格的に転職先を考えなきゃいけなくなってきたころですわ。
でも、ワタシゃ、全然決まってなくて。。当然専門学校側からの斡旋があるものと思ってたんだけども、それも期待していたほどなくてさ。。だから、焦ってたんだよな、今頃は。
なんせ、後先も全然考えずに、卒で入社した会社を退職したから、転職の進め方なんて全く考えてなかったし。。。
この「Everything」って曲を聴くと、↑で書いたようにパーフェクトな曲だと思うと同時に、あの頃の「焦り」もフラッシュバックしてくるんだよね、個人的には。
そんな焦りは、この後半年間続くだよね。その後、今に続く人生の転機を迎えるんだけどさ。
この曲がヒットしていた時は、そんな少し先の未来なんて全く見えず。ただ、ただ焦っていただけだったな。
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月9
今回の1曲セレクトは、「約束の橋」佐野元春です。
まずはデータです。
・タイトル 約束の橋
・アーティスト 佐野元春
・作詞 佐野元春
・作曲 佐野元春
・編曲 佐野元春
・リリース日 1992年10月28日
・発売元 エピックソニー
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数 70.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1992年11月16日〜1993年1月25日付
・タイアップ:フジテレビ系 月9ドラマ「二十歳の約束」主題歌
トレンディドラマ・・・。我々世代にとっては、80年代終盤から90年代前半にかけての「バブル」絶頂期を思い起させるキーワードの一つでしょうかねぇ。
この期間、ドンピシャで「大学生」という「青春と快楽」な時間を過ごしてきた、我々世代にとっては特にそんな思いを起こさせるんじゃないのかなぁ。。。
ワタシは・・というと、トレンディドラマが出てきた当初の2年間は、「バブル」の世の中を尻目に、「浪人」という暗黒時代を過ごし、それを抜け出した、後半も、青春を謳歌するっていう大学生生活でもなかったんで、正直、「バブル」の恩恵を受けたっていう記憶はほとんどないんだよなぁ。
まあ、今となったら、つまんない青春時代を送ったような感じもするけど。。。
ドラマも、トレンディドラマの「祖」、フジの「月9」はほとんど見てなかった。 うん、91年の「101回目のプロポーズ」くらいじゃないのかな? 見てたの。
いや、これも、最初は、面白そうなんで見ようと思ったわけじゃなくて、 夕飯後、ベッドで寝落ちしちゃって。。。目が覚めたら、つけっぱなしだったテレビでたまたまやってて、半分ぼーっとしながら見てたら、なんとなく嵌っちゃった・・・って感じだったしなぁ。
あのころは、TBSの金ドラの方が、「月9」よりは、もっと心理面を深堀してて個人的には面白かったんで見てたな。
・・・なんてトレンディドラマの話をしたいわけぢゃなくて。。。。
今回引っ張ってきた、佐野元春氏の「約束の橋」ですわな。
この曲、もともと89年リリースアルバム「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」の先行シングルとしてリリースされた曲。 で、後年、92年10月期の「月9」ドラマ「二十歳の約束」の主題歌として、再リリースされたわけですな。
今回は、時期的に、その「再発」のシングルについて、ちょいと書いていこうかと。。。
アルバム「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」については、ちょっと失敗したな・・・って思うのよ。
佐野元春氏を意識したのは、中学生の頃だったか。。。 同じブラスバンドでトランペットを吹いてた、同級生で親友だったやつが、元春好きだったんだよ。
音楽的に優れてた奴とは思わなかったけども、3つ上の兄貴の影響か、ブルース・スプリングスティーンとか、明らかに私なんかよりも大人びた曲を聴いてんだよな。
で、日本のアーティストでは、元春氏だった。
あの頃から、なかなかチケット取れないといいながら千葉でのコンサートにも行ってたしな。
でも、当時、ヒット曲中心、当然アイドル中心のワタシには、元春氏の良さは分からなかったんだよな。
そもそも、いつもここで書いているように、80年代初期から中盤にかけては、いわいる「ニューウェイブ」系の音は、生理的にダメだったんだよね。
80年代の元春氏は尖がってたしね。 84年の「VISITORS」では、時代に先がけてヒップホップを取り入れたり、サウンドそのものが尖がってた。 「ニューウェイブ」系の寵児的な存在だったじゃん。
ダメだったんだよね。時代にコミットしていないとは言わないけども、時代の先端を行く「音」って。
それよりも、一歩引いて、フォーマットが確立して聴いてて安心・・っていう音楽が個人的には好きだった。うん、おこちゃまだったのよ。
はじめて、元春氏にコミットしたのは、86年のアルバム「カフェ・ボヘミア」だった思う。
それまで、あんなに時代の先端の音がダメだったのに、「カフェ・ボヘミア」で元春氏にコミットしたくなったのは、よくわかんないんだけども。。。
まあ、「VISITORS」よりは、とっつきやすいアルバムだったことはありますね。
それと、以前、ここで何回も書いたけども、86年って、個人的に時代を遡って音楽を掘りだしたころ。
そそそ、1978年以前、リアルタイムで接していなかった時代の曲を掘りだしたころですわ。
その反動だったのかもしれないな。
もちろん、最初は抵抗があったんだけども、何度もアルバムを聴いていくうちに、徐々に理解できるようになった。 理解してくると、その良さも分かった来たりしてね。
徐々に次のアルバムも聴いてみたいと思うようになった。
で、3年の時を超えて、ようやくリリースされたのが「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」。
ここで、迷ってしまったのよ。 ちょうど同じころ、長渕剛氏のニューアルバム「昭和」のリリースもあってさ。
あの頃アルバム1枚3000円っていうのは、19歳だった若造のワタシにはデカかったですから。
浪人の身だったし、バイトもしてなかったから、まだ小遣いをもらう立場ったし。。なんで、まずはどちらか1枚買おうと思ったわけで。。 結局買ったのが長渕剛氏の「昭和」。
「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」は、またいずれ・・と思っていたんだけども、あの頃、他にも欲しいと思える音源が次から次と出てきて、いつの間にか立ち消えになってしまった。。
そんな時にシングルととして再リリースされたのが、今回の「約束の橋」だった。
うん、もちろん、アルバム「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」に収録されていた曲っていうのは、あの頃から知っていた。
なんか、忘れ物を思い出したような気分だったな。
ただ、この曲が「月9」の主題歌に採用されたのには反発もあったのよ。
↑でも書いたように、ワタシにとっての元春氏は時代の先鋭だった。 テレビという「大衆娯楽」にはコミットしない存在だったのよ。
それがいきなり、「月9」っていう当時の大衆娯楽の極みのコンテンツの主題歌なんだもの。
いやいや、元春氏だけじゃなかったんだけどね、これの前に、浜田省吾の「悲しみは雪のように」が、ドラマ「愛という名のもとに」の主題歌に起用された時も同じような感覚だったな。
80年代の「大物」アーティストが、90年代のドラマ主題歌で再ブレイクする。
初めの頃、例えば、小田和正氏が、「東京ラブストーリー」の主題歌として「ラブストーリーは突然に」が起用される・・ってころは、まだよかった。 まだ新鮮味があったから。
でも、同じような手法で、チャゲアスが、米米が、中島みゆきが、浜田省吾が、・・なんて続くとさ。。。
しかも、いずれも、80年代の自身の曲とは比較にならないほどのメガヒット。
これって良いことなの? なんて、だんだんと、このやり方に懐疑的になってきたりしてね。
ついには、佐野元春氏もか・・・という気分だったな。
特に、浜田省吾氏の「悲しみは雪のように」とか、元春氏のこの「約束の橋」は「新曲」ではなく、80年代の再リリースだったわけだから。。
wikipediaに、
『なんで最初にこの曲に気付いてくれなかったの?』って感じですよね。『ドラマの主題歌にならないと聴いてくれないんですか?』
・・・(当時は) 怒ってました
と、元春氏のコトバが掲載されているけども、ワタシも同じような感覚だった。
もちろん、今は、「これがあったから今でも歌ってこれたのかもしれない」・・と考えているようですが。。。
結局、今考えてみると、1992年頃の音楽って、まだ「90年代」を象徴するような確固たるフォーマットが確立されていなかったのかもしれない。
・・と同時に、90年代をけん引していけるようなアーティストも、ようやく揃い始めてた頃だったしね。
WANDSの「もっと強くきみを抱きしめたなら」が大ブレイクし、 ZARDが「眠れない夜を抱いて」「IN MY ARMS TONIGHT」の連続ヒットで一躍注目を浴びだしたのがちょうど、1992年のちょうど今頃。
先行していた「B'z」とともに、「ビーイング系」のコマが揃い、時代を席巻するのは翌年のことですわ。
それとともに、70年代、80年代の「大物」アーティストがドラマの主題歌に・・・という機会も徐々に減っていった訳なんだよね。
70年代、80年代の「大物」アーティストや、楽曲の焼き直しによるドラマ主題歌の顕著な大ヒットは、翌年1993年4月期の月9ドラマ「ひとつ屋根の下」の主題歌、財津和夫氏の「サボテンの花」あたりが最後だったような気がする。
・・・・あ゛、まだ大瀧詠一氏がいたか。。。。
もちろん、サザン、ユーミン、中島みゆき嬢は、その後も孤軍奮闘していったわけだけども。
余談だけども、↑で書いたように、中学校の時の元春好きの親友の話から、元春氏のコンサートは、チケットが取れない・・・ってずっと思い込んでいたのよ。
それは、大人になってからもそうで・・・、もしかしたら、頻繁にライブに行くようになった今でもそうかもしれない。
でも、そんな元春氏も、最近ではロキノン系、特に「COUNTDOWN JAPAN」には頻繁に出演するんだよね。
ずっとチケットが取れない・・と思っていた元春氏のライブを「COUNTDOWN JAPAN」で見る、80年代では、考えられなかったことかもしれないな。
実際、「COUNTDOWN JAPAN」ではこれまで何度も元春氏のライブを見た。
もちろん、30分程度のライブだけども。。。それでも昨年の「COUNTDOWN JAPAN」のラストで「アンジェリーナ」が聴けたのは、やっぱりトリ肌でしたね。
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今回の1曲セレクトは、「慟哭」工藤静香です。
まずはデータですよ〜
・タイトル 慟哭
・アーティスト 工藤静香
・作詞 中島みゆき
・作曲 後藤次利
・編曲 後藤次利
・リリース日 1993年2月3日
・発売元 ポニーキャニオン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 93.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1993年2月15日〜4月12日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「あの日に帰りたい」主題歌
え〜、本日2曲目の「1曲セレクト」どぇす。
え? また書いたの? ・・・とか言われそうだけど、ま、さっき書いたツイストの「性(さが)」は、半ば思いつきのまま衝動的に書いた訳でさ、当初、今日書こうと思ってたのは、こっちの曲なんだよね。
それはそうと、先日のネットニュースで、フジテレビの「月9」が青色吐息の状態っていうことが出てましたなぁ。
個人的には、いいかげん月9に頼るのも止めたらど〜お って思うんだけどねぇ。
もうさ、90年代じゃないわけじゃん。トレンディドラマな時代じゃないんだよね。 まあ、現フジテレビ社長が、ドラマ班出身あり、月9育ちということで止めるにやめられないんだろうけどさぁ。
でもねぇ、いつまでもあの時代を夢想しているって言うのは時代錯誤だと思うしねぇ。
まあ、「じゃあ、オメーはどーなんだよ」なんて言われると、反論できなかったりもするんだけどさ
でも、ビジネス上の話として、実際の数字を見ちゃうと、そう思っちゃたりしてね。
・・・・ということで、今回の1曲セレクトは、まだまだ「月9」が元気で、ステータスがあった「あの時代」、そんな月9ドラマの主題歌だったこの曲を。
工藤静香「慟哭」。
この曲は、93年1月期の月9ドラマ「あの日に帰りたい」の主題歌。
ただね、個人的にはこのドラマ、見てなかったよなぁ。 だからさ、どういうドラマだったかはよく分かんない。
視聴率もネットで調べたところ、平均15%程度と、当時の月9にしては取りたててよかった訳じゃない。
この次の93年4月期の「ひとつ屋根の下」が平均視聴率28%(最高視聴率37.8%)だった事を考えると、かなり低迷だったんだよね。
確かに「ひとつ屋根の下」は、ワタシも見てたしなぁ。
それでも、そんなドラマの主題歌だった、この「慟哭」はの売り上げは93万枚もあった訳だからねぇ。
そそそ、これが工藤静香さんにとっては、「最高売り上げ」のシングルなんだよね。 ま、まだ一応は現役のアーティストであり、もしかしたら、これを更新する曲が今後出てくるとも限らない・・・・・・うんにゃ、余程の事が起きない限り、出てこないよな・・・きっと。
ただ、・・と言う事は、工藤静香さんって、シングルではミリオンセラーが1作もないってことなのよね。
これは意外かなぁ。80年代から活躍してる当時のトップアイドルを見ると、工藤さんレベルの女性トップアイドルのヒトたちは、大概1作はミリオンセラーの持ってるもんね。
あ゛、そう言えば、中森明菜さんも、ミリオンは1作もなかったな。
どうなんだろうねぇ、アイドルの中でもどこか陰があるような大人っぽいアイドルの2大巨頭がミリオンを持っていないって言うのは。
やっぱり、アイドルっていうのは「大人」っぽ過ぎても、必ずしも良いって言う訳ではないってことなんだろうねぇ、きっと。
あ、ちょっと話がずれた。。。「月9」の話だったね。
ま、いずれにしても、それだけの売り上げを生み出す「力」があったわけなんだよね、当時の「月9」には。
なんせ、この曲の前後の曲は、大体30万枚前後ってペースだったからねぇ、当時の工藤静香さんの曲は。 そこに来ていきなり、「90万枚」だもんなぁ。
さしもの、ワタシも「月9」の主題歌ということで、ある程度は売れるだろうとは思ったものの、ここまで売れるとは思ってなかったんで、ちょっと泡食ったのを覚えてるなぁ。
ぢゃ、そこまで売れる曲だったのか・・・。
個人的には、サビまでのメロディを聴く限りでは、正直、そんなにいい曲だとは思わなかった。 その証拠に、この曲、長い事音源持ってなかったんだよね。それだけ当時は引っかからなかった・・・って事なんだけどさ。
でも、♪ 一晩中泣いて 泣いて〜 ♪ からのサビの部分は強いわな。一言で言えばキャッチー。
当時は「覚えやすい事。 キャッチーなメロディ」っていうのは、シングルとしてはある程度至上命題的なところがあったからねぇ。
そそそ「カラオケ」で歌いやすいってこと、そのために覚えやすい⇒キャッチーである事が一番ってところがあったからさ。
それを考えると、「月9」の主題歌であった事以上に、サビからのキャッチーさ、キャッチーだからこそインパクトに繋がって、ここまでの売り上げ枚数に繋がったのかもしれないな。
それと幸運だったのは、キョンキョンの「優しい雨」が、この曲と同日リリースだったって事もあるかなぁ。
2大アイドルが同日リリースってことは、それまでもそれ以後もあんまり頻繁には無い事だからねぇ。
当時、それも話題になったような気がする。
奇しくもキョンキョンの「優しい雨」も同じようにドラマの主題歌だったし(こちらはTBS系金曜ドラマの主題歌)・・・。 そんなことでも話題になったよな。
それもあってか、ランキング的には、熾烈なトップ争いを繰り広げたよなぁ。
初登場時1993年2月15日オリコンランキング。
1位 慟哭 工藤静香 242,670枚
2位 優しい雨 小泉今日子 234,910枚
なんていう、8千枚弱での僅差デッドヒートなランク争いもさることながら、週間売り上げ枚数も高レベルでのデッドヒートだったからなぁ。 ま、上記のとおり結局のところ、この「慟哭」がキョンキョンを振り切って1位を獲得した訳なんだけども。。
ちなみに、この週の週間売り上げは6位までが10万枚以上。 10位で7万5千枚・・・なんちゅうとんでもない高レベルな売り上げ枚数だったんだけどさ。。。。
今と比べると、いかにとんでもない時代だったか・・・って事が良く分かるよなぁ。。。まあ、これが今となっては音楽業界、いろんなところで「重石」になってるんだけどさ。
うん、正直言って、日本の人口比率から言えば、この売り上げ傾向は「過剰売り上げ」だったんだよ。 でもその後も重しが抜けたように、売り上げ傾向はどんどん膨らんでいくんだけどさ、90年代は。
ちなみに、個人的には、上で書いたように、この「慟哭」もそうだけど、キョンキョンの「優しい雨」もそれほど引っかからなかったんだよな。
アイドル2大対決だったわけだけども、正直、ほとんど素通りだった。
まあ、両者、曲自体に引っかからなかった・・・ってのが一番大きいんだけども、どうなんだろうねぇ、80年代アイドルの「残像」ってしか映らなかったってのもあるんだろうな。
簡単に言えば、ヒト時代の前のタイプの曲じゃん・・・って思うところが強かったって言うかさあ、新鮮味を感じなかったんだよな、両者とも。
この「慟哭」の作詞は中島みゆきさん、作曲は後藤次利氏っていう工藤さんとしてはヒットが期待できる強者な作家だったわけだけども。 でもねそれは、あくまで80年代までの話で。。。
時代は90年代に入って4年目だったし、だから、どうしてもアナクロに写ってしまう。
もっと新しい何かを含んだ音楽に期待してたんだよね、当時はさ。
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今回の1曲セレクトは、「また逢える・・・」KIX・Sです。
まずはデータどぇす。
・タイトル また逢える・・・
・アーティスト KIX・S
・作詞 浜口司
・作曲 安宅美春
・編曲 葉山たけし
・リリース日 1992年7月21日
・発売元 アポロン
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数 61.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1992年8月24日〜10月12日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「君のためにできること」挿入曲
唐突なのですが、六星占術によると、ワタクシの星回りでは10月〜12月が「殺界」・・つまりは「凶」の星回りということでして
どおりで、毎年この時期になると、ろくな事が起きない・・・んですが。。。
たった今も、自分のサイトを置いているレンタルサーバーの更新料と独自ドメイン管理更新料の支払い期限が過ぎていたのを見落としたのが判明し、さっきからネット上、サイトにアクセスできなくなってたりして
急遽、サーバーの更新料は支払ったものの、独自ドメインを復活できるかどうか・・・今のところ不明。暫くはサイトにアクセスできない状態が続きそう。。。
まあ、このブログはサーバーとは別のところを使っているので問題はないのですが。。。。
あー、また散財の秋・・・な予感。
さてと本題。。。。
勤務先近くの昼は鮮魚系ランチをやってる居酒屋に、よく昼飯を食いん行くんですがね。
そこでは、四六時中90年代のヒット曲がBGM゛てかかっておりまして。。。
まあ、大抵は知ってる曲ばっかかるんで、どうしても耳がBGMに向いてしまうんですが、「居酒屋」っていう独特の空間でかかるだけに、いつも聴いているイメージとはどこか違うなぁ・・・とか思ってしまったり。
でもね、なぜか、そんな異空間で、改めて、「あれ? いいじゃん」と思えた曲があったんだよね。
今回はそんな曲を引っ張ってきたりしましたわい。
KIX・S「また逢える・・・」
うーむ、覚えてますかねぇ。 いや、ここにいらっしゃってる方は覚えてますよね。
今から24年前の今頃。例のビーイング系からデビューした、「綺麗どころ」な女子2人によるユニット。
そそそ、この曲がデビュー曲なんだよね。
で、もっていきなりの大ヒット。オリコン4位、売上げ61万枚まで行きましたからねぇ。
ビーイング系って、根はロック系集団なんでアップチューンも良いんだけど、スローバラードも聴かせる、ロック畑の集団としてはちょっと異色なところがあったんだよな。例えば、T-BOLANの「離したくはない」とかね。
この曲も、そんな流れをくんだ「スローバラード」な曲だったな。
まあ、ビーイングの事なんで、そんなスローバラードが自然な流れで出てきた・・・というよりは、バラードは、アップチューンよりも、一層キャッチーだし、一般的に受け入れられやすく、しかも長持ちする・・・なんていう読みもあったのもかもしれないけどさ。
なにせT-BOLANの「離したくはない」なんて、チャート的には上位には行かなかったものの、有線から火が付いた超ロングヒットだったしな。
そんな流れをくんでか、この曲もデビュー曲にしては、結構なロングヒットだったよな。
曲調的には特段目新しいところがあった訳ではないんだけどね。 まあ、ビーイング系自体、目新しい音楽をやるというよりは、一貫して「キャッチー」な音楽をやるような集団だったからな。
この曲も、ご多分にもれず、めちゃくちゃキャッチーだったよなぁ。
デビュー曲であるにもかかわらず、どことなく懐かしい様な。。。 いや、絶対それまでに何処かで聴いたような曲なんだよね。それだけに安心して聴ける・・と言うところはあったけどね。
まあ、目新しいと言えば、所々、変拍子気味になるメロディラインと、葉山氏による、アクの強いインパクトあるアレンジかなぁ。
テンポが、4/4拍子ではなく、6/8拍子っていうところもちょっと変わっていたかもしれない。 まあ、6/8拍子の曲自体は、それ以前にもあったんだけどもね。 日本の曲って、3/4を基調とした、いわいるワルツ系のヒット曲って意外と少なかったからなぁ。
まあ、ワルツのテンポには、日本語が乗りづらいところがあったのかもしれないけど。 だからか、この曲のアレンジも通常のJ-POP的なところよりも、若干、クラシック的なニュアンスが含まれていたりね。
例えば、間奏部とか、CODA前、リズム無しサビの部分でのシンセのリフとか、クラシックっぽいんだよな。
まあ、J-POPとクラシックの融合的なサウンドって、この時期・・・90年代初頭・・・では、意外とあったりしてたんだけどさ。
例えば、91年のチャゲアスの「SAY YES」なかはまさにそんな感じだったしね。だから、聴いてるこちらがも受け入れやすかったしな。
そんな所が時代性といえば、時代性なんだけども、そんな時代性な部分を惜しげも無く取り入れるのがビーイング系だった訳で、だから、どの曲もキャッチーになる訳なんだよな。
たださ、KIX・Sってヒト達が不運だったのは、すぐ後にMANISHって似たような、「綺麗どころ」2人組のユニットが出てきちゃったことだろうな。 しかも、同じビーイングから。
形態が超似てたじゃん。 だから、どっちがとっちっていう区別がつかなくなっちゃったわけで・・・・。
MANISHがメジャーに、このヒトたちは尻つぼみに・・・となってしまい、結局は、この曲1曲だけの「一発屋」のような印象になってしまったんだよね。
ただ、そんなMANISHも、「この曲」より売れた曲はなかった訳だけどね。
まあ、この曲がフジの「月9」で使われていたって言うのが、でかかったんだけどね。。。。
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今回の1曲セレクトは、「I Don't Know!」Babeです。
まずはデータです。
・タイトル I Don't Know!
・アーティスト Babe
・作詞 森雪之丞
・作曲 中崎英也
・編曲 中崎英也 杉崎卓夫
・リリース日 1987年5月2日
・発売元 キャニオン
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数 14.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1987年5月25日~6月22日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「アナウンサーぷっつん物語」主題歌
前回書いた、タイガースの「花の首飾り」は、イマイチアクセスが乗りませんでしたねぇ。
まあ、60年代ということですぐにはアクセスも伸びないだろうとは予想してましたが。。。
・・・ということで、今回は80年代に戻って来ましたわ。 しかも、アイドル枠・・・ということで。
Babe 「I Don't Know!」
春に書いたデビューシングル「Give Me Up!」に続く、第2弾シングル。 この作品も前作同様タイトル「!」ついた英語タイトルなんで、今回もカバーか?
・・なんて初めは思ったもんだけど、この曲は「オリジナル」ですわね。
曲調的にも前作同様、ディスコっぽいアッパーチューンなんで、カバーっておもっても不思議ではなかったんだけどさ、ただ、やっぱり「向こう」の曲じゃないんで、垢ぬけはしてなかったよな。 その分親近感は、こっちの曲の方がありましたかねぇ。
ま、前作からの勢いもあったし、その辺の親近感もあってか、売り上げ的にも前作より伸ばしましたよね。
ランキング的にも、オリコンではベスト5入りしたし、「サ・ベストテン」では3位まで行ったよなぁ。
ちなみに、ワタクシ目のランクでは、それ以上、2位まで行ったんだよね。
いや、これは意外だった・・・、自分のランクでここまで上位に来てたとは全く持って忘れてましたわ。。。
いずれにしろ、これで本格的にブレイクだ〜 ってこの時点では思ったんだけどなぁ。ここから伸びませんでしたよねぇ、Babeさん。結局、売り上げもこの曲が「最高」だったものなぁ。
これは、本当に予想外でしたね。 何がいけなかったんでしょうかねぇ。。。。
結局はイメージ的にワンパターンだったんだろうねぇ。 この次の「Somebody Loves You」こそ、若干イメージ変わったけど、今度はインパクトが弱かったし。。。。 とおもったら、そのまた次の「Hold Me!では元に戻ったし。。。
こんな人気の動き、実は後年にも同じような動きがあったんだけどさ。
小柳ゆきさん。1999年「あなたのキスを数えましょう」でブレイク後、次の「愛情」で頂点を極めた・・とおもったら、その次の「be alive」は、思ったより売れずに、そのまま尻つぼみになっちゃった・・・と。
Babeも全く同じようなイメージだったんだよね。
結局、小柳ゆきさんも同じように、印象がワンパターンだったことが災いしてた様に、Babeも同じだったんだろうねぇ。
ところで、この曲はフジテレビのドラマ「アナウンサーぷっつん物語」の主題歌でもあったんだけど、このドラマ、フジの「月9」ドラマの第1号だったんだよね。
そそそ、それまでは、フジの月曜9時っていったら、「欽ドン」を初め、ずっとバラエティ枠だったじゃん。
・・・・って、今の40代以上の方は覚えていますよねぇ。
でも「欽ドン」も一時のお化け番組だった頃のような勢いも無くなり、逆にドラマが強くなりだしてた・・・ってことあってか、「月9」が新設されたんだろうな。
ただ、最初の頃は、バラエティの延長的なドラマ・・・、それまで月曜8時に放送してた「月曜ドラマランド」のようなドラマが多かったのも確かだった気がするな。このドラマにしたって、フジテレビが舞台のいわいる「業界モノ」だったわけだし、結局はフジが自社をアピールするようなドラマだった訳だからねぇ。
・・・ってか、個人的には見てなかったんだよな、このドラマ。
だけんど、タイトルがもろ「80年代」だよな。「ぷっつん〜」なんてさあ 今、まず使わないよね。「死語」ですよ。。。あん時は流行ったけどねぇ。
この動画、タイトルに「トップテン」ってあるんだけど、「ザ・ベストテン」ですわな、出典は。
初登場の時じゃなかったかなぁ。
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今回の1曲セレクトは、「SAY YES」CHAGE&ASKAです。
まずはデータです。
・タイトル SAY YES
・アーティスト CHAGE&ASKA
・作詞 飛鳥涼
・作曲 飛鳥涼
・編曲 十川知司
・リリース日 1991年7月24日
・発売元 ポニーキャニオン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 282.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1991年8月5日〜11月18日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「101回目のプロポーズ」主題歌
フジテレビの月9ね〜。この響きって、やっぱり「バブリー」な響きだよね。
うん、古きよき・・・ではないけど、20数年前にあった、あの甘美なバブル時代を彷彿させる響きの代表的なコトバだと思うな。
しかるに、既に「月9」なんて言ったって、なんの「威厳」もないもんな、最近は。
・・・なんて、かいてるワタクシは、どっちかといえば、「アンチ」月9派なのかなぁ・・・。
うん、全然ではないけど、当時もあんまり、「進んで」は見なかったな。
なんせ、この年の「東京ラブストーリー」は、「1回も見たことない」し。。。 うん、未だに。。。
それが自慢だったりして。。。 当時はバイトしてましたよ。月曜日の夜9時なんて。 千葉の中央郵便局で、徹夜で仕分けのバイト。
でさ、今日引っ張って来た、チャゲアスの「SAY YES」。言わずと知れた、月9の91年7月期ドラマ「101回目のプロポース」の主題歌。。。
うん、「101回目のプロポーズ」も進んでは見ない・・・ハズだったのよ。。
でも、たまたま見ちゃったんだなぁ、これが。。 テレビつけっぱなしで、ウトウト寝ちゃってさ、目が覚めたら、ちょうど、やってたの。 このドラマ・・・。 で、ちょっと見てたら、嵌っちゃったんだな。。これが。。。
まあ、ワタシも単純だね。 武田鉄矢の弟役の江口洋介が良かったのよ。
まあ、今じゃ、とても考えられない配役だけどさ。
・・・・とととと、別に「101回のプロポーズ」について、書いてるわけじゃなかっんだわ。。。
チャゲアスの「SAY YES」ね。
うーん、これまでの「大ヒット」を今まで書いてなかったとは・・・、とも思うんだけど、今までは「意図的」に避けてたというところもあり。。
まあ、誰でも知ってるしね。ここまで大ヒット曲だと。。
でも、まあ、振り返ってみれば、あれから24年も経っている事だし重い腰を上げてみた・・・っちゅう訳ですわ。
まずもって、ここまで売れたわけ・・・。ま、第一に「月9」効果っちゅうのが絶大だわな。
この年2月の小田和正「ラブストーリーは突然に」のスーパーヒットを考えると、これは、揺るがしがたい事実な訳で。。。
91年って、スーパーヒットが連発した年ではあるんだけど、メガヒットが続出した90年代の他の年と異なるところ・・・といえば、ロングヒットなんだよね。これは、他の90年代には見られなかった現象。
でねー、なんで、こういう現象が起こったのかっていうのが、未だに不思議でねぇ。。
世代交代期というわけでも無し。。。逆にベテラン勢が活躍してた年なんで、むしろ逆な状況だったしね。。。
ただ、ひとつね、考えられることって言ったら・・・、「経済」のバブル期だね。
うん、91年って、まだバブルが弾ける直前だったわけで、まだ、バブルの余韻が残っていた時期ですよ。
そそ、ワタシの同級生がビミョウな立場にいてねぇ。。 大学をストレートで入学したヒトは、就職活動で、バブルの恩恵をギリギリ受けられたヒト、浪人したヒトは、一転バブルがはじけて、「就職氷河期」に突入したヒト・・・なのよ。
その境目が「91年」なんだなぁ。。。
・・・・ということは、まだ、金を使えやー・・・という時代な訳で、みなさん、せっせとCDを買ってた時期でもあるんだなぁ。
ただ、それだけでは、ここまでのスーパーヒットは、そうそうは連発しない。。。
結局さ、楽曲の力なんだろうな。 やっぱりキャッチーだもの。ベテラン勢の勢いがよかったっていうのも、ひとつのポイントだね。
やっぱ、ヒットのツボをしってるからさあ、ベテランは。まあ、前年までの、俄かな「バンドブーム」って言う奴で、安易な曲が蔓延ってた、反動っていうのもあっただろうしな、ベテラン勢には。。。
そんなもろもろの要因が、結集した結果が、この年のロングヒットの連発、スーパーヒットの連発に繋がっているんでないですかねぇ。
こと、CHAGE&ASKAについては、ここにいたるまで、貯めていたものが一気に噴射した感もあるしなぁ。。。兎に角、冴えてたわな。
あ、それと、ちょうど、時代的に「ゴスペル」調というか、「賛美歌」っぽい、響きの曲に人気が集まっていた・・・っていうのもある。
うん、徳永英明の「LOVE IS ALL」なんては、もろそうじゃん。
で、この曲もそうだよね。 ゴスペルというか、クラシックっぽいんだよね。
いや、これは、当時、故宮川泰氏も言ってたことなんだけど、サビの部分のさ
♪ 愛には 愛で 感じあおうよ 〜 ♪
のコード進行よ。
E♭ A♭m7 Bdim E♭/B♭
愛には 愛で 感じあおうよ 〜
ここのコード響きだよね。 「感じあおうよ〜」でBdimに行くコードの響き。
これがとっても、バロック的なのよ、響きが。
ここがミソだとおもうんだよねぇ、この曲の。。。
おそらく、これは、ギターではなく、ピアノで作った曲なんだろうな・・・っていうのが、すぐわかっちゃったりするんだけど。。。
うん、ギターでつくってたら、まず、こんなこーど進行は考えないと思うわぁ。
なーんてね、分析しながら、曲を聴くのも、ヒット曲を聴く上で、面白い聴き方よ。
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今回の1曲セレクトは、「You're the Only・・・」小野正利です。
まずはデータです。
・タイトル You're the Only・・・
・アーティスト 小野正利
・作詞 小野正利
・作曲 柘植由秀
・編曲 笹路正徳
・リリース日 1992年8月1日
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数 114.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1992年8月17日〜11月2日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「君のためにできること」主題歌
今から考えると、1992年っていう年は不思議な年でしたね。片や男みたいな女のGAOが「サヨナラ」のヒットを飛ばし、方や、女みたいな男・・・・ハイ、今日引っ張ってきた、小野正利の「You're the Only・・・」がヒットしてたり・・・。
よく言えばユニセックスな時代到来・・・って言うのかな、そんな不思議な年だったような気もするなぁ。
それが、現代の肉食系女子、草食系男子な時代に繋がってきているんだけと思うけど、あの当時は、まだまだそう言う傾向に慣れてなかったかにらなぁ。
で、小野正利の「You're the Only・・・」ですが、上で女のような男・・・って書いたくらいで、声が高けぇ 高けぇ。
・・・といっても、ハイトーンまでは出してないんだよね、この曲。
一番高い音は、Key=Aでサビの部分の
♪ いつまでも二人このまま 強く抱きしめてFly Away〜 ♪
の「強く抱きしめてFly Away〜」がハイトーンの下のBの音なんだよね。
でもまあ、実際は、ここのサビの部分ってメロディラインに対して、2度高い音を重ねてるから、ハイトーンまで出してることになるんだけど。。
男のヒトでたかい声って言ったら、「もののけ姫」の米良美一を思い出すけど、米良氏のカウンターテナーに対して、このヒトの場合は「地声」なんだよね。それが凄いところよ。
倍音的な声っていうのかな。だから、他の人よりも声が高く聴こえるんだよね。
まあ、シロートとしては、カラオケで歌いづらいったらありゃしない・・・。
なーんて・・・、ワタシゃこの曲はカラオケで歌ったことないですヨ。最初から上のBの音まで地声で出せないって分ってるからさぁ。
うん、そこがちょっと時代が動いてきたな・・・って感じたところなんだよね。
それまでの90年代の初頭は、まずはカラオケありき・・って感じでカラオケで歌いやすい曲が重宝がられてた時代だったわけですよ。
そこにこの曲のようにカラオケで歌いづらい曲が出てきた。それでもヒットした・・・ってところがポイントなんですよね。
・・・で、徐々にカラオケで歌いやすい曲・・・っていう枠に囚われない曲も出始めてきた訳ですよ。
まあ、この曲の場合、カラオケ云々というよりかは、月9の主題歌だったからヒットしたって言う方が、何倍も大きいけどね。
・・・っていうか、この曲、月9の主題歌だったなんてこと、すっかり忘れてた。。。
もう、このころは月9なんて見てなかったから。。。
いわんや、「君のためにできること」ってどんなドラマ?
調べたら吉田栄作が主演だったみたいだけどね。いやいや、かんぜんに「とれんでぃどらま」の王道を行くような布陣ですねぇ。。。
いずれにしても、ベストテン内に約3ヵ月も居座ったロングヒット。1か月チャートの上位に居るだけでロングヒットなんて言われる現在からしてみると、信じられないくらい長躯チャートインしてましたねぇ。
そのくらい、「月9」の力は強大だったわけで・・・。たかだか20数年前だけど、現在の凋落ぶりはウソのようですな。
えー、音と画像は関係ありません。
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・タイトル あなたに恋をしてみました
・アーティスト Chay
・作詞 Chay junji ishiwatari
・作曲 多保孝一
・編曲 多保孝一
・リリース日 2015年2月18日
・発売元 ワーナーミュージック
・タイアップ: フジテレビ系ドラマ「デート〜恋とはどんなものかしら〜」主題歌
まだ、リリース前の曲なんだけどね、来週2月16日リリース、
あなたに恋をしてみました / Chay
現在放送されている、フジテレビ月9ドラマ「デート〜恋とはどんなものかしら〜」の主題歌ですね。
この曲、面白いわぁ〜。
・・っていうか、最初聴いたとき、なんかネチネチとした廻りくどいメロディだなぁ・・って思ったんだけど、サビで考えがガラッと変わりましたね。
まあ、何回も使いまわして恐縮なんだけど、サビの「引き」が強いわ。キャッチー。
特に
♪あ〜 それは〜 あ〜 それは〜 ♪ と盛り上がった後の
♪ 恋〜 ♪ って部分「フレーズ」がいい。
いや、ここだけで500円払ってもいいわ。
正直言って、この高音で♪恋〜♪って来るとは思わなかったんでねぇ。聴きようによっては、素っ頓狂な感じにも聴こえるし面白いわぁ。否が応でも耳に残るし。
それ以上に、いしわたり淳治、久保孝一、に加え、ワーナーミュージックっていう、もろSuperflyなチームが、Superflyの「ロック」な匂いを全く感じさせない「ポップ」な曲を作ってきたってところが、いいよね。
曲想も、バックのグロッケンの音色がいち早く「春」を想わせる温度感だし、これからの季節に聴くにはGood!
なにより、個人的には「電気的」な音がしないっていうのが、一番いい。
曲調的に、PVの最初が50年くらい前の「白黒テレビ」の中の〜っていうアナログなディレクションからして、60年代を意識しているんだろうけど、なんせ最近は「電気的」な音がしない曲の方が圧倒的に少ないからねぇ、個人的には、これからは逆にこういうアナログ的な曲の方が逆に「新鮮」だと思うんだよね。
ただ、一点、春っぽいイメージだと、なんで中国音階っぽいメロディになるのかな? っていうのは疑問。
最近、なんか、そんなパターンが多いような気がするなぁ。
まあ、いずれにしても、良質なポップスに仕上がったと思いますよ。
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かじやん