2024年9月8日(日) One Park Festival 2024 2日目

前日の疲れがちょっと残っていたか、ホテルからなかなか出る気が起きなくて、前日より30分遅れの午前10時過ぎゲートをくぐる。

「街中フェス」っていうこともあり、前日は、普段街中で着ているラガーシャツで参戦した。
だけども、これが失敗。 いつもフェスに着ていくだぶだぶのTシャツよりも動きが取りにくいし、なにより風通しがあまりよくないんで暑いのなんの。。。。 
これも疲れが出た一つなのかもな。。。

・・・ということで、これに懲りて、今日は、いつもフェスの時に着ていくだぶだぶのTシャツ。 

もう一つの理由として、朝からドよんとした天気で、今日は雨が降りそうな予感がするのよね。。。ということもあった。   レインコートは持参していくけども、T-シャツならば多少濡れても構わないんで。。。まあ、結果的にはこれが当たるんだけども。。。

会場では、すでにPARK GARAGEトップバッターの「AVOCADO BOYS」のライブが始まっていた。

ワタシはそのまま、いつものようにP.Aブースのわきに陣取る。
ええ、ライブはP.Aブースのわきが一番音がいいから・・・なんだけど。 それにこの位置が一番ステージ全体を俯瞰して見れるんでね。




AVOCADO BOYS、もちろん、今回初めて見るバンドだけども。。 現在、名古屋中心に活動するポップバンド。 もちろん、まだまだ全国区ではないけども、すでに東海地区での人気は高いらしい。

ポップバンドということだけども、トランペットにサックスも加わり音は厚い。
ストレートなポップというより、ちょっとJAZZやHIPHOPの香りも強い、ちょっと癖があるダンスポップバンドですね。
ボーカルのLENAは北欧系ハーフのようでなかなか艶っぽい。 

そんなボーカルLENAの特徴を生かすべく、と思われるけども、歌詞もほぼ英語だし、メロディラインはほぼ洋楽ですね。

だけども、メロディラインもサウンドも、すでに完成されていますね。 新手バンドの粗削りなところがあまり感じない。
一昔前ならば、うーむ、これは日本の市場は難しいだろうなあ・・・と言いたくなるけども、今は分かんないですからね。 今すぐに・・というのは難しいかもしれないけども、なんかのきっかけで、全国区になることもないとは言えないですから。。。

うん、こういう人たちの音楽が聴きたかったのよ。 そそそ、今は全国区ではないけども、この後、出てくるかもしれないという人たち。 これも音楽フェスの醍醐味なのですよ。


ライブを行っている間、にわかに雲行きが怪しくなり、AVOCADO BOYS終了と同時に、突然のゲリラ豪雨。
こりゃたまらん・・・とデイバックからレインコートを取り出す。

ゲリラ豪雨は、昨年の「SWEET LOVE SHOWER」で経験済みなので、流石にもう狼狽えないけど、午前中にレインコートが濡れるのは予想外。 濡れて水を含んだレインコートは重いねん。
たとえ、この後、雨が上がったとしても、このまま持ち運ぶのはね。。。でも、事実は事実として受け止めるしかない。。

けど、ゲリラ豪雨の雨の降り方がちょっときついので、たまらず、隣接している県庁内へ避難。
「1日目」のトピックスでも書いたけども、県庁内地下1階のパブリックスペースが、第3のステージとなっており、ここで1日中、DJ PLAYが繰り広げられている。

もちろん、エアコンも効いていて涼しいし、雨が上がるのと、メインステージで個人的に見たいアーティストまで時間が空くので、ここで少し休憩がてらDJ PLAYを楽しむ。

ワタシが入ったときは、Masayoshi Mitusyamaという 福井で「casa」というクラブのオーナーDJがプレイ中。
ミニマルミュージックをこよなく愛すという、One Park Fes 公式サイトでの紹介の通り、個人的には全く難解なミニマルミュージックをひたすらプレイ。



難解な音楽に、少しうつらうつらすること1時間。Masayoshi Mitusyama氏のDJが終了したところで、外に出る。

雨が上がり、日が出てきた。 さっきの土砂降りがウソのよう。さぁ〜今日はここからよ。

余談だけども、ここ水はけがめっちゃいいですね。 さっき、あれだけの土砂降りだったのに、もう乾いてる。芝部に座っても全然OK。

SWEET LOVESHOWERの「現場」とは大分違いますねぇ。。。


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まずは、One Park Special Band 2024  。 
フェスの音楽顧問、福井出身、SOIL&"PIMP"SESSIONSのボーカル 社長 が中心となり このステージのためだけに結成したスペシャルバンド。

メンバー 
P   丈青 (SOIL&"PIMP"SESSIONS)
B   高木祥太(BREIMAN)
B  秋田ゴールドマン (SOIL&"PIMP"SESSIONS)
Dr  FUYU 
Dr  小名坂誠哉
Key  蔦谷好位置
Tr   タフゾンビ (SOIL&"PIMP"SESSIONS)
Vo  社長 (SOIL&"PIMP"SESSIONS)

SOIL&"PIMP"SESSIONS中心のメンバーに一癖も二癖もあるメンバーが加わる。強力な布陣。



もっとも、このメンバーで分かるように分かりやすいストレートなサウンドではない。

SOIL&"PIMP"SESSIONSでもわかるようにアシッドジャズ、オルタナジャズにロックを織り込んだサウンドですな。
このメンバーが中心となってフィーチャーされるボーカルが曲ごとに入れ替わる。

フィーチャーされたボーカルは
Marter
Nagan Server
Yuto (The fin.)
TENDRE

この布陣により洋楽カバーを展開。 演奏された楽曲は

・Everybody Loves The Sunshine fet.Marter
・Move On Up feat.Nagan Server
・Summer Breeze feat.Yuto (The fin.)
・Time After Time feat.Yuto (The fin.)
・Just Friends (Sunny) feat.TENDRE
・Lovely Day feat.TENDRE
・Space Cowboy feat. Marter

正直、個人的には普段聴いている「音」とはかなり異なるので戸惑う。
でも、本当の音楽がここにはある‥ということだけは分かり刺激になる。

それにしても、タフゾンビ氏のトランペットの音には耳が行ってしまう。



個人的に、ブラスをやってた頃の「クセ」がいまだに抜けず、ブラスセクションにはついつい耳が行ってしまうんだけども、タフゾンビ氏のペットの音は、独特ですわ。
スコーンとめっちゃ抜けがいい音。日野皓正氏っぽいのかなぁ。

昔、個人的に、やはりJAZZよりバンドの「Pe'z」のカバーアルバムの選曲に携わったことがあるんだけども、Pe'zのトランぺッター Ohyama Wataru 氏 の濡れた少しごこもった音とは、その点が異なるな。

その点からタフゾンビ氏の音はポップでよりダンサブルな曲にも刺さるんだよね。

いつだったか、ROCK IN JAPANでSOIL&"PIMP"SESSIONSを見た時に、延々とダンサブルなジャズナンバーが続き、こちとら、ついていけなくなったとことがあったけども、そん時も、タフゾンビ氏のペットの音には引っかかったことを覚えてるわ。
あの時の独特の感覚を今回のスペシャルバンドでも堪能させていただきましたわ。



ここで、いったん休憩。 エネルギー補給

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今日はクルマの運転がないんで、真っ昼間からやきそばとレモンサワーでいい感じで酔っ払い。
いつもFesにはクルマで行くんで、アルコール類は飲めないんだけども、この日はホテルに車おいてきたんで。。。こんな時くらいしか飲めないからねぇ。。。

県庁前の「YONKS with NOTO」に出店していた 「L'Atelier de NOTO - mebuki」のフグ焼きそば
これがうまい。

ちなみに、これだけでは飽き足らず、「焙煎カレー工房玄武堂」の焙煎牛スジカレーもいただいたワタシであった。。。



ゲプ・・ちょっと食べすぎ。。。。


・・ということで腹も満たしたんで「新しい学校のリーダーズ」。 メインのPark Garadeにもどる。

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まあ、予想はしていたけども、Park Garadeは人でいっぱい。 
やっぱ人気あるね、新しい学校のリーダーズ。 スタート30分前には↑この人波。
さらに人で埋まり、緊張感が高まる中 15時20分 新しい学校のリーダーズ ライブスタート!

ワタシねえ、新しい学校のリーダーズって以前、フェスで一度見てるんだよね。半分冷やかしで
ROCK IN JAPAN 2018だと思ったんだけども、今、そん時のタイムテーブルを見たけども、どうも違ったらしい。。。 うーむ、どこで見たんだろう? 
でも、この人たちのパフォーマンスを見て、「あ、色物の人たちが出てきた」と思ったのは覚えてるんだけどなぁ。。。

 そう、あの時は「色物」とか思えなかったの。 セーラー服で踊り狂うって、あの時点では「色物」のように思えたもの。

セーラー服で歌うってこと自体、ワタシらの感覚では「アイドル」の象徴なんだけども、この人たちのパフォーマンスを見ているとそうじゃない。 
・・というか、あん時は到底アイドルっていう枠には収まらなかった印象はあったんだけどね。

ただ、その後、まさか海外のフェスでバズる・・・ってことは、全然想像もしてなかったのは確かだなぁ。

兎も角、あれから数年たって、彼女たちがどう進化したのか・・それを今回確かめたかった。




うーむ、最後まで、ダンスフォーメーション、ウタのピッチ、コーラス、いずれも全く崩れないのには舌を巻く。 
やっぱり海外の目の肥えた音楽フリークの前で鍛えられてきただけありますわ。なんだかんだ云うても「新しい学校のリーダーズ」のパフォーマンスはworldクラスなんや。

・・とともに、ここまでやらないと、小手先だけのパフォーマンスでは海外では通用しないんだっていうのが分かりましたわ。



うん、天晴なパフォーマンスでした。

ちなみに、オジサンは、今回の「文字がいっぱい」書いてあるセーラー服ぢゃなくて、ノーマルなのがいいんだけどなぁ。。。(爆) 


▼新しい学校のリーダーズセットリスト
1. Toryanse (2024年 配信限定シングル)
2. Omakase  (2024年 アルバム「AG! Calling」より)
3. Giri Giri   (2023年 アルバム「一時帰国」より)
4. Pineapple Kryptonite REMIX  (2022年 配信限定シングル)
5. オトナブルー  (2020年 配信限定シングル)
6. Arigato    (2024年 アルバム「AG! Calling」より)
7. Fly High   (2024年 アルバム「AG! Calling」より)
8. Tokyo Calling (2023年 配信限定シングル)
9. Change (2024年 配信限定シングル)


新しい学校のリーターズで半分おなかいっぱい。満足。。 
いやいや、この後オーラスの「サカナクション」が控えている。 
体力温存のため、椅子エリアに折りたたみイスを広げ、しばし休憩、半分ウトウト。。。

日が傾き、夕日が会場を染め始めた17時30分過ぎ、行動再開。
2ndステージでは、サカナクション前の「STUTS」がライブ中。
 
本当は見たいなと思ったんだけども、サカナクションでいい感じの位置を抑えたかったので、今回はスルー。件のようにメインステージ、P.A前に陣取る。

この時点でほぼ満員。 この後、「STUTS」から流れてくる人たちを加えたらどうなるんだろう・・と思うたわけで。。
案の定、開園直前には超満員。 すでに開演前から異様な盛り上がりがあたりを漂う
いやいや、昨日、この狭い空間で、本当にサカナクションやるんだろうか・・と危惧したのが現実になってきましたわ。

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そんな一種異様な雰囲気の中、18時55分 定刻よりやや遅れて、ライブスタート。
オープニングの「Ame(B)」で、会場は一気に爆発。 さあ、後はフルスロットルで駆け抜けるだけ!

この日は、ちょうどフロントマンの山口一郎氏、44歳の誕生日。 
加えて、2年前、この「One Park Fes」に出演がきまっていながら、件の「鬱」のため出演キャンセルとなった経緯がある。
山口氏にとっては、やっと出れた「FES」ということもあり、思いもひとしおだったようだ。そんなことを、時折吐露しながら、ライブは進んでいく。

楽曲の知名度、バンドの知名度からして、今回出演したアーティストの中では群を抜いているサカナクションだったわけで、ライブパフォーマンスのクオリティは、当然だけども群を抜いている。

そもそも、ROCK IN JAPANでは7万人規模のメインステージの大トリを取るくらいのバンドなわけで。。。
そんなバンドをキャパ1万2千ほどの野外ライブで堪能する。 

東京ドームクラスの会場のバンドを、ホールレベルの会場でライブを見るというのと同じことですわ。
なんと贅沢な時間なんだろうと思う。

個人的に、ROCK IN JAPANでサカナクションを見るチャンスは、これまで何回もあった。
いや、それどころか、電車で30分ほどの今年のROCK IN JAPAN IN CHIBAで見ることも出来たわけで。。。
それをせずに、時間とお金をかけて福井でサカナクションを見ることにしたのは、こんな贅沢な時間を共有したかったからなんじゃないのかなぁ。

ROCK IN JAPANでのメインステージでの「サカナクション」って、なんか当たり前のような気もするんだよね。 もちろん、会場の雰囲気もステージ迫力も違うんだろうけどさ。

これまでROCK IN JAPANで「サカナクション」をスルーしていたのは、そんなところがあるような気がする。
アンコールを含め、全11曲 1時間のライブはあっという間だった。




▼サカナクションセットリスト
1.Ame(B) (2009年 アルバム「シンシロ」より)
2.陽炎         (2018年 アルバム「魚図鑑」より)
3.アイデンティティ (2010年 3rdシングル)
4.ルーキー  (2011年 4thシングル)
5.Aoi   (2013年 アルバム「sakanakution」より)
6.ホーリーダンス  (2010年 3rdシングル c/w)
7.『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』 Remix 2024   (2011年 5thシングル リミックス)
8.ミュージック (2013年 8thシングル)
9.モス     (2019年 13thシングル)
10.新宝島 (2015年 11thシングル)

アンコール
夜の踊り子 (2012年 7thシングル)

後半、レーザー光線がビュンビュン飛び交ってたけども、ステージ後方の「市役所」外壁に、レーザーで文字を浮かび上がられていたとは知らなんだ。。。

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※すみません 「X」のワンパクちゃんのつぶやきからお借りしました。。


・・というわけで、2日間にわたるOne Park Fesはこれにて終了。
いや〜、周りでは福井弁が飛び交い、こんなレアなアーティスト知ってるの? と思ってしまう様な普通のおじさん、おばさんや、子供たちと一緒に家族ぐるみでの参戦していらっしゃる方がすごく多かった。アットホーム感を醸し出しているなぁっていうのが、第一印象でしたね。

なんせ、最近のフェスは、フェス慣れしたような方が多いですから。

このフェスにはこのままアットホームな雰囲気のまま地域密着で行ってほしいなぁ。

すっかり「商業主義」となってしまったフェスが多い中、コレだけ純粋に「音楽」にコミットしたフェスも、今となっては貴重。
今回参戦してみて、最近のフェスでは忘れられたSomethingを再度見つかられたような。。。

コレも地域密着だから出来るんだろうし、あまり全国区にならずにこのまま行ってほしいな。。。

なんて書いたら、フェスの顧問である SOIL&"PIMP"SESSIONS 社長に怒られちゃうかしら。。。


兎も角、今回の参戦ですっかり気に入ってしまったワタシです。
また参戦させてもらいます!

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