1988_11_怪盗ルビィ_小泉今日子


今回の1曲セレクトは、「快盗ルビイ」小泉今日子です。

まずはデータでする。

・タイトル   快盗ルビイ
・アーティスト 小泉今日子
・作詞     和田誠
・作曲     大滝詠一
・編曲     大滝詠一 服部克久
・リリース日  1988年10月26日
・発売元    ビクター
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数  13.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位
・ベストテンランクイン期間:1988年11月14日 11月28日付
・タイアップ:映画「快盗ルビイ」主題歌

なんか、だいぶ久しぶりに1曲セレクト書いているような気がするな。。。
先々月に三好鉄生氏の「涙をふいて」を書いて以来のようだ。 ・・ということは先月は1曲も書かなかったんだな。

昔は、1日1曲書くということを「課して」たんだけども、最近はマイペースで書いてるんで。。。
間が開くことは珍しいことではないんだけども、1か月以上間が開いたのは久しぶりかもしれない。

もっとも、先月は、「生業」にて四半期恒例の「超繁忙期」だったんで、なかなか身動きが取れなかったっていうのもある。

併せて、PCを新しくしていたんですよね。
これまでは中古の「タワーPC」を使っていたんだけども、これが古いやつでWindows11へのアップグレード要件も満たしていないし、タワーPC持ってても、なんせデカいし、重いし、もう「拡張」しないんで、ミニPCに鞍替え、

昨年だったか、会社で支給されるPCが、省スペースからミニPCに変更されたのよ。
最初はこんな「オモチャ」みたいなので大丈夫なんか? なんて疑問だったんだけども、まったく支障がない。場所も取らないし、もう、これでいいやん・・・と思いーの。自宅PCもミニPCに変更したわけです。

こいつがいい。小さいんで場所とらないし、軽いし、それでいて、これまでと性能的に変わらないし。。。
今んところ、いいところばっかですわ。まあ、あとは耐久性がどの程度なんかという不安はあるけど。。。

そんな新たなPCへの移設なんかもしてたんで、なかなか1曲セレクトを書く時間も取れなかったのもあるな。

・・でまあ、新たなPCへの移設、設定もあらかた済んで、これまで使ってきたPCとほとんど変わらない環境になったんで、今回、改めて1曲セレクトを書いてたりします。



・・・ということで、今回も最近の「1曲セレクト」恒例、長すぎる「まくら」で、あいすみませぬ。。。

さて、何を引っ張ってこようかと思いーの、毎度のごとく、過去のオリコンチャートとにらめっこしてたら、この曲に目が止まった。

きょんきょんの「快盗ルビイ」

この曲、今から34年前、1988年のちょうど、今頃のヒットやん。 

・・ということで、この曲に決定!

キョンキョン本人が主演の、映画「快盗ルビイ」の主題歌ということもあってか、もろショービス系、豪華なオーケストレーションなこの曲は、当時のキョンキョンの一連のヒットの中でも、ちょっと異色な作品だったかもな。

もろ、映画音楽を意識したような。

個人的には、好きでしたよ、この曲。

・・というか、この曲調は。 いや、往年の50s、60sを思う起こさせてくれる こういうショービス的な映画音楽って個人的に大好きなんだよね。

じつは、昨日も、夜中に、Amazon Musicでパーシーフェイス・オーケストラの往年の映画音楽を聴いてたりしたんだけどさ。

あ、あくまでも 偶然に。。。

ドクトル・ジバコの「ララのテーマ」とか、南太平洋の「バリ・ハイ」とか、避暑地の出来事の「夏の日の恋」とか。

これらのような、壮大かつ、ソフィケートされたオーケストラレーションを配した映画音楽って好きなんだよなぁ。。。

いや、個人的な音楽のルーツといってもいいかもな。

以前、個人的に物心つき始めたころに初めてはまった音楽は「ポールモーリア」って書いたんだけども、それと同じか、ちょい昔の記憶として、これら50's  60'sの映画音楽っていうのもあるのよ。

「ポールモーリア」と同じで、親父の車のカーステの8トラテープでかかってた映画音楽の記憶がさ。
上記の曲の他、映画「ひまわり」の「愛のテーマ」とか、映画「ミロオとジュリエット」の主題歌とか。

あの手の映画音楽の記憶が、もしかすると個人的な音楽のルーツなんじゃないか・・・なんて思うこともあるんだよね。

で、この「快盗ルビイ」。 まあ、そんな往年の映画音楽ほど、重厚さはないにしろ、同じような「匂い」は感じたんだよね。

だから、個人的にすぐに触手が伸びたのは覚えてるなぁ。

まあ、大瀧詠一氏の「匂い」っていうのが強かったのもあるんだけども。。。
独特なウォール・オブ・サウンドなイントロから一発で分かったもんね、大瀧氏だ・・っていうのは。

そもそもキョンキョンと大滝氏という組み合わせ、異色だったことは異色だった。 あの当時、予想もしてなかったし。

この壮大なオーケストレーションのサウンドは、確かに服部克久氏のストリングスアレンジの力が大きいとはいえ、あの当時は大滝氏か、山下達郎氏ぐらいしか書けなかっただろうしなぁ。
ということは想像がついた。あの当時でも。
でも、そこにキョンキョンという独自のキャラクターが絡んでくること自体考えもしてなかったのよ。

ただね、時代の流れから言えば、大衆的な大ヒットにはならないだろうな・・という予感はあった。

もっとドライだったもの、あの時代の先端の音楽は。 少し前に書いた、ミポリンの「人魚姫」。いや、ヒット時期的でいえば「Wiches」にしても、TMの「COME ON EVERYBODY」にしても、ドライだったじゃん。エッジの鋭い乾いたサウンド。

かと思えば、ブルハ、プリプリなどのラウドよりのバンドサウンドであったり。

いまでも世間一般的に語り継がれる80年代サウンドそのものが、流行りの先端だったのが、1988年の今頃だったと思う。

少なくとも、この「快盗ルビイ」って曲は、あの当時の時代の先端からは、逆行したような曲だったしね。 それを考えたら、国民的な大ヒットにはならんだろうな・・という予感はあった。

実際、オリコンでは2位まで行ったものの、売り上げ枚数から見るとそんな予感は的中だったんだけども。いや、必然的だったんだろうな。

そんなこともあってか、正直、 88年のあの頃以後、長い間、死角に入ってたような印象が強いんだよね、この曲って。

で、再び、ひっぱりあげられたのが、2013年に大滝詠一氏が亡くなって以降だよね。
2016年に発表された、「DEBUT AGAIN」での大瀧氏が歌うデモ音源バージョン。 

↓ コレ




これで、再び脚光を浴びた。そんな印象が強い。

もっとも、大瀧氏のデモ音源とキョンキョンのボーカルという、仮想デュエットバージョンに注目が行ったのも大きいんだろう。

今年のキョンキョンの40周年コンサートツアー。全シングルから、セレクトされた構成のなかで、まさかね、この曲が取り上げられるとはね。。。

1988年当時のヒット状況を知っている身としては、意外な感じを受けたんだけどね。
うん、もっと、ヒットした曲は他にあっただろうに・・という思いの中でさ。

いや、でも、考えてみれば、1988年、23歳のキョンキョンには、少し背伸びをしたような印象もあるこの曲の曲調。
あれから34年が過ぎ、57歳の今のキョンキョンだからこそ、今取りあげるべき曲ともいえたのかもな。





これ、夜ヒットだけども、夜ヒットのいつものオーケストレーションに比べて上手いな・・とおもったら、Saxを通常よりも2名を増やし、指揮の新井"チャンピオン"英治氏自らTbを吹いてる特別編成だったようですね。




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