かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

忌野清志郎

い・に・し・え / 日暮し

1978_02_いにしえ_日暮し








今回の1曲セレクトは、「い・に・し・え」日暮しです。

まずはデータです。

・タイトル      い・に・し・え
・アーティスト     日暮し
・作詞       武田清一
・作曲       武田清一
・編曲       星勝
・リリース日   1977年11月25日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位  14位
・売上げ枚数  21.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 15位
・タイアップ:日本テレビ系ドラマ「恋歌」挿入曲

 特別大ヒットした訳じゃないのに、なーんか気になってしまう曲が時々あるんだよね。
曲をちゃんと聴いた訳でもないのに、例えば雑誌でタイトルの「文字列」を見ただけで、なんか引っかかっちゃうとかね。
ハイハイ、今回セレクトしてきた曲も、そんな1曲だったりします。

日暮しの「い・に・し・え」。

タイトルを見て、「なーつかしいなぁ」って言う方と、「全然分かんない」って言う方と、恐らく完全に2つに分かれちゃう曲だろうなぁ。

・・・と書いてるワタシも、実はリアルタイムの頃は、全く存在すら知らなかったんだけどね。

これよりずっと後、ワタシが自分のランキング作りに夢中になっていた大学生の頃、1977当時の「コンフィデンス」を国会図書館で見てて、どうも気になるグループが居たのね。それが、この「日暮し」っていうグループ。

当時は、まだ曲も知らないから、70年代当時よくあった、フォーク系のグループだろう・・と思ってたんだよね。
あの頃、いっぱいありましたよね。フォーク系のグループって。

でも、さらに数年経って、「歌謡曲完全攻略本」っいう本を手に取ると、この曲が取り上げられていたんだよね。
しかも「ロック系」のカテゴリーで紹介されている。

なんかねぇ、ものすごいギャップを感じたんだよね。そそそ、上で書いたように、個人的にはフォークグループだと思ってたから。。。

それとともに、なんかこの曲に興味が出てきてさ、中古レコード屋を駆けずり回ってこの曲のEP盤を購入。

聴いてみると・・・・。うんにゃ、当たり障りはフォークっぽいなぁ・・・って言う印象。
それよりも。ボーカルの榊原尚美さんの、ファルセットボーカルが強烈なんだよよね。 

今じゃファルセット唱法の歌手なんて、とっくに絶滅したもんなぁ。 いや、それは、この曲を聴いた頃もすでに絶滅だったから、逆に新鮮に感じたんだよね。

ただ、フォークはフォークでも、流石に斬っての「流行歌愛好家」達が「ロック」のカテゴリーに入れただけあって、ただのフォークじゃねぇぞ。
 重いんだよね。リズムが。なるほど、これはフォークというよりロックと言った方がいいかもしれない・・・と納得するような。

そんな重いリズムと、ボーカルのファルセットとのアンバランスさがね、面白いんだよね。

アレンジは、それまで井上陽水と組んでいた、星勝氏が担当。なるとぼ、この辺りは星勝氏のアイデアだよね。

井上陽水氏が、「氷の世界」で大フレイクしたのも、フォークというよりニューミュージックの旗手といわれたのも、星勝氏の「4畳半」然なフォークではなく、よりロックに近付けたアレンジのフォークだったからだしね。

その手法はそのまま、この曲でも感じ取ることが出来たりするんだよね。

まあ、その前に、この曲を中心とした、同時期にリリースした「ありふれた出来事」っていうアルバムのバッキングミュージシャンを見ると、これが至極豪華なんだよね。

Drums 村上"ポンタ"秀一 etc
Bass  小原礼、後藤次利 etc
Electric Guitar 大村憲司, 高中正義, 椎名和夫 etc
Keyboard 深町純 etc

このメンツを見て、単純にフォークとカテゴライズするのは、やっぱり、間違ってるようなぁ・・・なんて感じたりして。

それと、作詞作曲した、武田清一氏は、中学高校時代に後のRCサクセション、忌野清志郎氏(まだ、本名の栗原清志だった頃)、ベースの小林和生氏とフォークグループを結成していた・・という、いわば「RC」人脈の一人でもあるんだよね。

今回、これを書くにあたって、ちよこちょこネットで調べたりしたんだけど、「歌謡曲完全攻略本」で、この曲を「ロック」に分類したヒトは、実際の曲以前に、これらの流れを分かっての上のカテゴライズだったのかもなぁ・・・なんて妙に納得しちゃったりもしてね。

ちなみに、この曲がヒットしてた頃は、RCサクセションは、まだロックのメジャー戦線には浮上していない。全く持ってインディーな存在でしかなかった頃。
 したがって、忌野清志郎氏と、旧知の仲である、武田清一氏のほうが一足早く「ヒット」を出した事となる。

ただ、「日暮し」のヒットは、この1曲のみ。俗に言う「一発屋」で、このヒットから2年後の1979年に解散。
で、RCがメジャー戦線に浮上し、ロックの王道をバクシンし始めるのが翌1980年。
こんなの見ると、時代ま流れは皮肉だよね。

あ、それと、蛇足だけど、ボーカルの榊原尚美さんは、その後、杉村尚美と改名して、1981年に「サンセットメモリー」を大ヒットさせましたよね。
そそそ、あのファルセットボイスの杉村尚美さんが、「日暮し」のボーカルだったんですよね。




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トランジスタ・ラジオ / RCサクセション

1980_12_トランジスタ・ラジオ_RCサクセション






今回の1曲セレクトは、「トランジスタ・ラジオ」RCサクセションです。

 まずはデータです。

・タイトル    トランジスタ・ラジオ
・アーティスト  RCサクセション
・作詞       忌野清志郎 G12384
・作曲       忌野清志郎 G12384
・編曲       RCサクセション
・リリース日    1980年10月28日
・発売元      ポリドール
・オリコン最高位  83位
・売上げ枚数    1.0万枚


 今回は、大ヒットはしなかったけど、なんか耳に残る・・・って曲を引っ張ってきましょうか。

 トランジスタ・ラジオ /RCサクセション

えー、まぁ、多分、知ってるヒトあんまりいないよね? ・・・と分りながら引っ張って来たりするんだけど・・・。

 いや、ワタシもこの曲がリリースした頃は知らなかったもの。何分、オリコン最高位83位ではねぇ・・・。

 さすがに「RC」ファンでもなければ、買ってないよなぁ。
 でも、この曲は、RCにとっては、これでも「8年」ぶりのオリコンランクイン曲なんっすよ。

 その前のランクイン曲は、かの(一部では有名な)「ぼくの好きな先生」だから。。。

 うん、まだ、RCがバンドになる前の、へんちくりんなフォークやってた頃。

 ニューウェーブ系の「ロックバンド」としては、この曲がはじめてのランクイン。

 今では、RCファン以外にもすっかりお馴染みになった、「雨上がりの夜空に」も「スローバラード」もオリコンにゃ、100位にもランクインしてないのですわ。

 その間、まあ、いろいろ紆余曲折があった、RCサクセションだけど、だからまぁ、未だに「伝説」のロックバンドと呼ばれるわけでして。。。


 で、この「トランジスタ・ラジオ」って曲、まあ、1980年の「今ごろ」ヒットしてたんで、今回、引っ張ってきたところもあるんだけど、これが、今聴いても、とっても1980年。

・・・といっても、あのころを経験していない方には、うまく伝わらないかなぁ・・・。

 なんつうのかな・・・、今でいうニューウェーブ系なノリなんだけど、サウンド自体は、妙に懐かしい・・・。
 ちょっとFMで聴くとオシャレ・・・っていう感じではなく、どっちかと言うと、AMのモノラルの音で聴くと、ミョーにフィットする感じの曲。

 いつだか、同じこと書いたことあるんだけど、まだ1980年前後の「音」って、ステレオの立体的な音質で聴くより、モノラルの平面的な音で聴いた方が、フィットする曲ってのが多かったんだよね。

 そそそ、ステレオのきちんとした音で聴くと、意外とつまんねーな・・・と思えるような。。。
 テレビもまだ、ステレオ放送の番組って少なかったからね、当時は。
 だから、実際、レコード買って、「ステレオ」で聴くと、意外とつまんねーなって思える曲もあったんですよ、当時は。

 でも、ちゃちなモノラルのスピーカーしか付いてない、ポータブルプレーヤーで聴くと、いいね・・って曲。

 なんか、まさにそんな曲が、この「トランジスタ・ラジオ」って曲。

 あ、でも、あくまで「ニューウェーブ」系な曲だかんね。

 どーも、モノラルで聴くといいね・・・っていうと、叙情フォークとか、そんなイメージがあるけど・・・。けっして、そんな感じではなくて・・・。
 少なくとも、70年代にはなかった匂いが、この曲には感じるんだよね。79年ではない・・・、絶対、80年の曲だっていうサムシングが・・・。
 あ、そうそう、佐野元春の「アンジェリーナ」のような・・・。

 あの曲も、絶対に70年代では生まれてこなかった曲だよね。確実に80年代だ・・・っていう。まあ、ニューウェーブ系というくらいだから、当時としては新しいムーヴメント之象徴のような感じだったから、そういうもんなんだろうけどね・・・。

 まあ、この曲は「アンジェリーナ」のようなジェットマシーンにのっかったようなまでの疾走感はないけどね。

 でも、あきらかに時代の先端を行っているような・・・。だから、なかなか一般のヒトに受け入れられなかったって部分はあるんだけども・・・。

 もう、2〜3年後だったら、もっとヒットしてたと思うよ。

 いや、この曲は、逆に今でも通じると思うんだよなぁ。今のコアメロ系のラウドバンドの基本ですよ。この曲は。


 この曲、最後の

♪ Ah 君の知らないメロディー 聴いたことないヒット曲・・・♪

ってところが、なぜか、やけに引っかかるんだよなぁ。最初に書いたように、妙に懐かしい・・・っていうか・・・、個人的には、1980年のあのころが思い出される。

 当時、聴いてなかったのにねぇ・・・。そんなところが不思議だよね、音楽って。


ところで、この曲の歌詞に 授業をサボって屋上でタバコ吸ってた・・・ってあるけど、少なからず、わたしも同じような事やってたな、高校の頃・・・ってのが、妙に想い出されるんだよな。
 まあ、タバコは吸ってなかったけどさ、授業をサボって屋上に居た事はあったなぁ。当時、この曲知ってたらトランジスタラジオを持ちこんできてたのになぁ・・・なんてさあ思っちゃったりしてね。




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SUMMER TOUR / RCサクセション

1982_08_SUMMER TOUR_RCサクセション 






今回の1曲セレクトは、「SUMMER TOUR」RCサクセションです。

まずはデータでする。

・タイトル      SUMMER TOUR
・アーティスト    RCサクセション
・作詞      忌野清志郎 仲井戸麗市
・作曲      忌野清志郎 仲井戸麗市
・編曲      RCサクセション
・リリース日   1982年6月23日
・発売元     ロンドンレコード
・オリコン最高位 6位
・売り上げ枚数  21.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 6位
・ベストテンランクイン期間:1982年7月19日〜8月9日付

 ラジオの時代があった。 まあ、ワタシ達の世代を含め、今の40代以上の方だったらそういうかたも多かったと思うんだけど、中高生くらいの時、ラジオをよーく聴いてた方って多いと思うんだよね。
 かく言う、ワタシもご多分にもれず・・・って感じでラジオは良く聴いてたよなぁ。 特に中1〜中2位の頃は、それこそテレビを見てる時間よりラジオ聴いてる時間の方が長かったと思う。
 
 中1の夏休み前に福島から千葉に越してきたんだけど、それがラジオ熱に拍車をかけたんだよね。
福島のに居る頃、昼間はほとんど聴こえなかったんだけど、夜、電波障害が低くなるとなんとか聴こえた、東京キー局のラジオ番組が、千葉に引っ越してきたことで1日中クリアに聴こえるようになったことが大きかったよなぁ。

 まあ、大体が当時、全盛だったラジオのベストテン番組だったんだけどね。聴いてたのは。

それでも、それによって、吸収した音楽の幅っていうのは、格段に広くなったと思うな。それまではあくまでテレビの中だけの音楽だったのが、普段はあんまりテレビに出ない人たちの音楽も聴く様になったしね。

 そんな、1982年の夏、一番気になっていた曲を、今回は引っ張って来ますか。

 RCサクセション 「SUMMER TOUR」

 この曲、ある意味で当時、中1だったワタシにとっては、カルチャーショックだったよなぁ。
ま、キヨシロー氏については、この年の春に、坂本龍一氏と組んだ、例の「いけないルージュマジック」で知っていたわけだけども、RCについては、それまで全くの無知ダッタカラナァ。
 当然、「雨上がりの〜」も「トランジスタラジオ」もしらないで、この曲を初めて聴いた。

 なんか気持ち悪りい曲に感じたんだよなぁ。最初。 
イントロのギター、それに続く、サイケデリックなシンセの音色、キヨシローのなまめかしいボーカル。
全てにおいて、それまで聴いてたアイドルポップスには無かった感触だったんだよな。
不良の音楽とは言わないまでも、なんか「イケナイ」音楽を聴いてるような。 それでいて、どこか「大人」へ一歩足を踏み入れたような・・って言う感覚かなぁ。 

 それでも最初は気持ち悪い音楽に聴こえたけど、何回も聴いてるうちに、ハマッテ行く自分が居たりしてね。
なんて言うのかなぁ、一種の麻薬のような感じたなんだよね。 何回か聴いてるうちにまた聴きたくなる。
 とくに初めは、気持ちワリィって感じてた、イントロ部分が、また聴きたくなるんだよね。 一時は四六時中、頭の中で鳴ってたもんなぁ、この曲のイントロが。

だからという訳じゃないんだけど、82年の夏のイメージって、この曲のイントロのようなサイケデリック色なんだよな、ワタシの中では。
 
 ま、ここでも何回も書いてるように、あの夏は天候不順で、くもりとか雨の日が多くてさあ、はっきりしない天候がつづいたってのも、この曲のイメージと何処かダブるんだよね。




えー、コレ、ベストテンに初登場した時なんだけど、まさか、この曲がベストテン入りしてくるとは最初は思わなかったなぁ。でも、こういう曲が一般にも受け入れられるようになってきたんだよね。
1年前だったら、男の化粧⇒キモチワリイって終わってた感じだったと思うし
一般的な音楽志向も大分様変わりしてきたんだよね、1982年って。 いわいるニューウェイブ系が受け入れられる時代になってきたって事で。
1980年が音楽志向の第1の転換期とすれば、さらに加速したのが1982年だったんじゃないかなぁ。


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スローバラード / RCサクセション

1976_05_スローバラード_RCサクセション






今回の1曲セレクトは、「スローバラード」RCサクセションです。

 まずはデータです。

・タイトル    スローバラード
・アーティスト  RCサクセション
・作詞      忌野清志郎 みかん
・作曲      忌野清志郎 みかん
・編曲      星勝 RCサクセション
・リリース日   1976年1月21日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 ランクインせず
・売上げ枚数   0枚

 今回セレクトしてきた曲は、RCサクセションの「スローバラード」。
もともと、この曲を書いたのは、忌野清志郎氏が亡くなった、6年前なんだけど、今回は、その時書いた内容をそのまま再掲載します。

それでは、どうぞ。


 今日の音楽的なニュースっていったら、キヨシローのロック葬の話題がどこでもトップになってる。NHKの7時のニュースでさえ、取り上げられているんだからすごいものだ。

 だけど、冷静になって考えてみると、20年前、30年前、果たして、キヨシローがましてやNHKのニュースに取り上げられることになるとは、いったいだれが予想してただろう・・・なんて思うわ。

 今回持ってきた「スローバラード」。

 今でこそ、RCサクセションを代表する「名曲」なんて扱いをされてたりする。
 
 ・・・けど、リリース当時は、ほとんど誰にも見向きもされない曲だった。

 リリースは1976年1月21日。いまから39年も前の曲だ。しかしながら、当時は、リリースそうそう「廃盤」になった。全く売れなかったから。。

 でもさ、考えてみると、当時、まだ、キヨシローの「ハイパー」さについていけたヒトがほとんどいなかったんだろうね。
 今、この曲を聴くと、全く色あせていないことに気がつかされたりして。つまりさ、33年前の時点で、しでに何年も先のことをキヨシローはやっちゃってたんですわ。

 ようやく、今になって、一般のヒトがそこに追いついてきたんじゃないか・・・。 今日のNHKのニュースを見て、そんなことを思っちゃったワタシです。

 だけど、もう「ソウル」っていうジャンルを歌えるアーティストは日本からは出てこないんですかねぇ。正直、今のヒット戦線からは、こんなソウルフルなアーティストは、ほとんど消えてしまったような気がする。

 男性アーティストにしても、甘ったるい線の細い、声の薄っぺらいボーカル連中がほとんどで。

70年代にヒット曲にのめりこんだワタシにとって、ソウルっていうジャンルは、濃淡の濃い薄いは別にしても、どこか、根っこの部分には必ず介在している音楽。だから、余計寂しいね、今回のキヨシローの急逝は。
こういう個性とアクが強いアーティストは、もう出てこないんじゃないか・・・そんな感じもさせるし。。。



改めて 合掌


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いけないルージュマジック / 忌野清志郎 坂本龍一

1982_03_いけないルージュマジック






今回の1曲セレクトは、「いけないルージュマジック」忌野清志郎、坂本龍一です。

 まずはデータでする。

・タイトル   いけないルージュマジック
・アーティスト 忌野清志郎 坂本龍一
・作詞     忌野清志郎 坂本龍一
・作曲     忌野清志郎 坂本龍一
・編曲     忌野清志郎 坂本龍一
・リリース日  1982年2月14日
・発売元    ジャパン
・オリコン最高位 1位
・売り上げ枚数 41.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1982年3月15日〜5月3日付
・タイアップ:カネボウ82年春のキャンペーンソング

 えー、Facebookとかmixiとか、会員縛りのSNSと違って、ネット的に縛りのないブログに書く時、気にしているのは、やっぱしPV(ページビュー)なのね。 やっぱ、ブログで公開するからには、1人でもたくさんの方に見ていただきたいんで。

 やっばりねぇ、そうしてみると、意外とプロフ写真って大事なのよね。
 プロフ写真が気持ち悪いと(失礼)、第三者の方もアクセスもしづらいってもんでしょう。
 
 
 でも、今となっては、ほとんど、知らない・・・ってなっちゃうとね。

 見た目の興味と、曲のキャッチーさ・・・って言うのは、やっぱし大事だよね。

 その点から行くと、おそらく、今日の曲もアクセスは悪い・・・・かもなぁ(失礼)


いけないルージュマジック  /忌野清志郎 坂本龍一

という、なんとも想像外のコンビ。
 
 そのうえ、ジャケ写見ただけでも、後ずさりしちゃいそうなビジュアルでしょ。
 なんでも、スタイリストに「チベットの乞食」をイメージしてもらったら、こうなったんだとか・・・。
 いや、究極に汚らしかったよね。化粧の下に残っているヒゲが青々としてたりして・・・
「チベットの乞食」というより、究極の「オカマ」同士やん。。


 だけど、やっばり、前年の「春先小紅」と同じように曲は、ポップ&キャッチーなメロディラインなんですよね。

 これらの点を含めて、今から思うと、この曲と、前年の「春先小紅」ってそっくりなんだよなぁ。

 うん、なんか、仕組まれてない? ・・・って思っちゃったりして・・。

 ベストテン入りの時期だって、「春先小紅」が1981年3月16日付でベストテン入りを果たしたのに対して、この曲は、1982年3月15日付ですよ。。。

 つまりぃ、きっかり1年後にベストテン入りしてるわけです。

 さらに、ベストテン入り最終週が、「春先小紅」が1981年4月27日だったのに対して、この曲は1982年5月3日付・・とこれまた、ほとんど同じような動きをしてるもんね。

 まあ、偶然であることは間違いないんだけど、ここまでいろいろ重なっちゃうと、なんとなく疑りたくなったりしてね。

 うん、何分、当時、矢野顕子さんのダンナが坂本龍一氏だったりしてたからねぇ。


 ただ、ブッ飛び度からすると、この曲の方が上だったなぁ。

 レコードジャケ写はまだいい方で、この曲のプロモーションビデオがまたすごいんだよね。。。

 ・・・その前に、この当時でプロモーションビデオを作ったことがすごいんだけど、いったいどこで流してたんだろ?

 まあ、噂にはなってたんだけど、万札が乱舞する中での忌野清志郎と坂本龍一のディープキスですよ。
すごい曲でしたねぇ〜。


 すごいといえば、この曲、ほとんど

 ♪Baby oh Baby いけないルージュマジック〜 ♪

って歌ってるだけなの。

 たしか、5分くらいあるんだよね。この曲。

 その中で↑の歌詞を、多分4分くらい歌ってるんぢゃなかろうかねぇ。

ようするに、ほとんど歌詞なんてあってないような曲なんだよね。

 まあ、その場のノリを持ったとも大事にするひとだから、もともと歌詞なんぞ、考えてなかったのかもしれないけどさ。
 すでに「いけないルージュマジック」っていうキャッチーなフレーズがあるだけで、すべてが決まった・・といってもよいんだよね。

 ちなみに、化粧品のキャンペーンソングということは、最初に決まってて、「ルージュマジック」っていうフレーズも最初からあったようですが、「いけない」ってつけたのは、このお二方のようですね。

 普通は、つけないよね「いけない」・・・なんて。スポンサーが嫌うフレーズだもんね。

 そこを見事に使い切った・・・っていうところが、この曲の成功につながったんじゃないかなぁ。
 この「不安定さ」と「危なさ」がスリリングなんですよ。 これ、「素敵なルージュマジック」じゃありきたりすぎるもんね。


 あ、そうそう、この曲で、ただ1度だけ、「ザ・ベストテン」に出演したけど、バックでドラムたたいてたの、女性だったんだよね。
 なんかね、それが一番衝撃的だったんですよ。今だったら、女性がドラム叩くのも普通になったけど、当時、女性がロックバンドのドラムを叩くって言うのは、あんまりなかったんだよね。女性は大体キーボードっていうのが相場だったし・・・。

 なんか、他愛もないことなんだけどね、このテの「汗臭いロック」で女性がドラム叩いてるってことが、なんか信じられなくてね。当時は



バックのリードギターは、当時RCの朋友、仲井戸"チャボ"麗一氏。
このカット、「生」で見たかったよなぁ。キヨシローが亡くなってしまった今では、永遠に不可能になってしまったことであり・・・。


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雨あがりの夜空に / RCサクセション

1980_02_雨上がりの夜空に_RCサクセション






今回の1曲セレクトは、「雨あがりの夜空に」RCサクセションです。

 まずはデータです。

・タイトル    雨あがりの夜空に
・アーティスト  RCサクセション
・作詞      忌野清志郎 仲井戸麗一
・作曲      忌野清志郎 仲井戸麗一
・編曲      RCサクセション
・リリース日   1980年1月21日
・発売元     キティ
・オリコン最高位 ランクインせず
・売上げ枚数   0枚(記録無し)

 やおら、のっけから書いちゃうけど、今、一番好きなテレビ局は、実は「NHK」なの。
特に「音楽番組」は、BSも含めてだけど、NHKが一番、番組クオリティが高いと思うな。音もいいしさ。
 なんていっても、アーティストが「生」で歌うのがいい。(まあ、番組自体は録画なんだけど・・・)
 それと、民放では出演しないようなアーティストが登場するのがいい。

 NHKの歌番組って言ったら「SONGS」だろうな。 番組放送開始からずっと見てきてるし。

 たまーに、視聴者を入れてスタジオ公開録画もするんだよね。かく言う、ワタクシも「絢香」の回の公開録画に当選して、実は、端っこの方だけど映ってたりするんですわ 

 毎週、一アーティストのために、NHKで一番でかい、「101スタジオ」を貸しきってのステージング。
しかも、ちゃんと音響効果を考えた、スタジオデザインだし。

 やっぱね、民放もやるなら、コノくらい徹底してやんないとダメよ。安易にPV流すだけとか、バラエティ化したウタバングミじゃーねー。今のNHKにゃ対抗できないわ。

 唯一、近いのが、「ミュージックステーション」くらいか。

 ただ「SONGS」がエライのは、その昔、絶対にNHKなんかにゃ、出演しなかった・・・というより、出演させなかっただろうよ・・・っちゅうアーティストを「この時代」に取り上げていることですわ。
 永ちゃんなんて、30年前にゃ、絶対NHKなんかにゃ出なかったでしょ(・・・というよりTVそのものに出なかったか・・・)


 個人的には、忌野清志郎ですよ。いやー、かっちょよかったぁ。
 
 ワタシ、COUNTDOWN JAPAN 05/06で一度、キヨシローのライブ見てるんだけど、あんときのどのアーティストよりも、かっちょよかった。

 キヨシロー節が確立されてるんだね。どこからとってもキヨシローってとこが・・・。

 で、今日はライブで、いつも、必ず大盛り上がり大会になる、RCの代表曲「雨あがりの夜空に」を持ってきたぜぇ、ベイベェ!

 季節的にグットタイミングなことに、この曲のリリースって1980年の1月21日だったんだぜぇ、ベイベェ!


 RCサクセションって、紆余曲折、メンバー交代も何度も繰り返してる、いまや伝説中の伝説の、日本の初期のロックシーンに燦然と輝くバンドだけど、この曲が、ロックらしい、ロックの曲になった最初のシングルだろうな。

 それまでの数年間は、ロックというよりも、どっちかといえばソウルだったから・・・。
 
 え? ロックとソウルぢゃ、どう違うの? って言われると、ちょっと難しいんだけど、R&Rというよりは、R&Bに近い曲をやってた・・・といった方が良いかな。

 ストレートなロックは、この曲が最初でしょう。まあ、この曲のリリース直前に、RCの一番黄金期のメンバー構成になったっていうのもあるけど・・・。

Vo :忌野清志郎
G :仲井戸麗一
B :小林和生
key:GONTA2号
Dr :新井田耕造

・・・っていう最強布陣。 キヨシロ−が化粧して、アバズレ衣装な格好でロックンロールを歌い始めたのもこのころですわ。

 そんな、今で言えばROCK FESの重鎮も、当時は、まーったく売れなかったのよね。今ではRCの代名詞にもなっている、この「雨あがりの夜空に」なんて、オリコンで100位にかすりもしなかったわけで・・・。

 そんなこともあって、このシングル、いま、結構いい値段で売れますぜ、ダンナ。あせあせ

 しかしさ、NHKが変わったな・・・と思うのは、こんな「詞」の内容でもOKになったってことだよね。

ポンコツ車に例えてるけどさ、実際のところは、もろ、SEXだもんね。

♪ どうしたんだ ヘヘイ ベイベー バッテリーはビンビンだぜ〜 ♪

とか

♪ こんな夜に おまえに乗れないなんて〜
  こんな夜に 発車(発射)できないなんて〜 ♪


なんて、内容の曲をNHKで、しかも高音質で聴けるようになったことが、素晴らしいわけです。

この曲がリリースされた34年前ぢゃ、考えられなかったですぞ。
当時のNHK会長が見たら、卒倒するだろうね、きっと。。あせあせ


そんなキヨシローが亡くなって、もう5年が経つんですねぇ。。
昨日のようだけどな。

 昨年のCOUNTDOWN JAPAN FES。そんな、かつての盟友に送る・・とばかりにシャウトした、チャボこと仲井戸麗一氏の「雨あがりの夜空」もかっこよかったぜ、ベイベー。



動画は、ヒット当時、今から30年以上前のものだけど、このころのRC、ライブで見たかったよなぁ。
キヨシローもチャボも「ソロ」しては、ライブを見たけど、残念ながら、「RC」としては、ライブを見ないまま、永遠に封印されてしまったのが、残念でね。。


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