今回の1曲セレクトは、「Love Fair」岡田有希子です。
まずはデータです。
・タイトル Love Fair
・アーティスト 岡田有希子
・作詞 橿淵哲郎
・作曲 橿淵哲郎
・編曲 松任谷正隆
・リリース日 1985年10月5日
・発売元 キャニオン
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数 12.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 10位
・ベストテンランクイン期間:1985年10月21日付
・タイアップ:江崎グリコ「セシルチョコレート」CM曲
あーめっちゃ気持ちいい秋晴れだ、気候もいいし。 これは絶好のドライブ日和ですな。
よし、これからどっか行こうか。。 その前に1曲セレクトを書かねば。。
こういう「秋」を感じさせる日には「秋っぽい」曲がいいですねぇ。
だけんど、秋っぽい曲ねぇ・・・と考えーの、浮かんできた曲がこれ。
岡田有希子「Love Fiar」。
いや、この曲、以前に書いたよな・・・。なんて、ずっと思ってたんだけどねぇ。 過去のアーカイブを検索したら出てこない。。
ありやりゃ、そうだったかなぁ。 岡田有希子さんの「シングル」はすでに全て書いたと思ったんだが。。。
でもね、岡田有希子さんというと、どうしてもあの忌々しい出来事が脳裏に浮かんでくる。 そんなこともあってこの曲をかくのを今まで躊躇していたかもしれない。
84年デビューの岡田さんは、竹内まりや氏を起用して、「お嬢様⇒プリンセス」路線という、このヒトにピッタリの路線を開拓し、それがピッタリ嵌まった年だったと思う。
だけど、デビュー2年目の85年の曲は、どうも今一つしっくり来ないんだよね。ま、個人的にだけど。
出す曲出す曲がウラメに出ている・・っちゅうかねぇ。曲が前面に出てこない。 ユッコにも100%合っているような感じもしなかったしな。
そもそも、4月にリリースした「Summer Beach」からして、この年の「天候不順」の影響もあって空振りだったしな。そそそ、早かったんだよこの曲はリリースが。そこがケチの付け始めだったような気がするんだよね。
前年の「プリンセス路線」から少し飛躍し過ぎていたのかもしれない。ま、今思うとだけど。
この「Love Fair」にしても、当時は、そんな「飛躍路線」の延長線上な曲だと思ってたな。 どこか今一つしっくり来なかったんですよ。
悪い曲ではないとは思った。 Aメロ出だしの ♪Love Fair〜♪ってところのファルセットにはちょっと驚いたしな。
ただ、やっぱ、この曲の聴きどころは、サビでそれまでのマイナー調からメジャー調に一転。 華やかな雰囲気に変わるところなんだろうなぁ。
うん、サビなんかは、岡田さんにウマくフィットした「雰囲気」だな・・・とは感じたな。
でもね、なーんかね、どーもね、しっくり来ないんですよ。今一つ前に来ないんだよな、曲が。 逆に遠くに後退してしているように感じたりしてさ。
なんでなんだろうねぇ。
なんかさ、岡田有希子さん自身、楽しそうじゃないんだよね、逆にどこか悲壮感を感じたりして。
前年の曲のような温かみが感じないんだよね。硬質的というか無機質的というか。
ま、ファルセットのAメロなんかは、そもそもがそう言うイメージなんだろうからいいんだけど、本来、そんなイメージが逆転するはずのサビでさえ、温かみが今一つ感じない、逆にどこか悲壮感を感じるんですよ。
たしかこの曲の頃、オリコンウイークリーの表紙になった事があったような気がする、岡田有希子さん。
それを見て、「あ、ちょっと雰囲気変わったな」っていう印象を感じたこともあったな。
この曲は、あの「事件」の半年前にリリースされた曲だ。でも、そう言う半年前のこの時点から、あの事件を予見されるような「前兆れ」っていうのがあったのかなぁ。
まあ、そんな事をあれから30年以上経った「今」、何を言っても、全ては後付けの事でしかないんだけどね。
ちなみに、売り上げ的には、この曲の前曲の「哀しい予感」で10万枚割れを起こしたユッコでしたが、この曲でオリコンのベスト5入りが復活。売り上げも10万枚を復活。
そして、次の「くちびるNetWork」に繋がって行く・・・という、人気と言う面では本格ブレイクへという第2エンジンがかかって来たように思えた曲ではあったんですよね。
うーむ、今改めて聴くと、上で書いた事とちょっとイメージが違うかな。
無機質的、硬質的に感じるのは、この曲のサウンドのせいなんだ。バックトラックがもろ向こうの80年代ポップスを下敷きにひいてるよね。マドンナ、マイケルジャクソンあたりの、いわいる80年代ポップスの「王道」なサウンド。
それに対して、プリンセス系なイメージとなるサビは、一転してもっと時代を遡る。70年代的なんだよね。
70年代的といっても、向こうの70年代というよりかは、日本の70年代アイドル的って言うのかなぁ、この甘酸っぱさは。 向こうで言えば60年代後半って言うイメージ。ほんの少し、フィル・スペクターの「ウォール・オブ・サウンド」の匂いも感じるし。
そのアンバランスが、この曲の全てなのかなぁ。 でも、そのアンバランスさから悲壮感を感じるんだろうな。
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