かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

岡田有希子

Love Fair / 岡田有希子

  1985_11_Love Fair_岡田有希子


今回の1曲セレクトは、「Love Fair」岡田有希子です。

まずはデータです。

・タイトル    Love Fair
・アーティスト  岡田有希子
・作詞      橿淵哲郎
・作曲      橿淵哲郎
・編曲      松任谷正隆
・リリース日   1985年10月5日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数 12.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 10位
・ベストテンランクイン期間:1985年10月21日付
・タイアップ:江崎グリコ「セシルチョコレート」CM曲

あーめっちゃ気持ちいい秋晴れだ、気候もいいし。 これは絶好のドライブ日和ですな。
よし、これからどっか行こうか。。 その前に1曲セレクトを書かねば。。

こういう「秋」を感じさせる日には「秋っぽい」曲がいいですねぇ。

だけんど、秋っぽい曲ねぇ・・・と考えーの、浮かんできた曲がこれ。

岡田有希子「Love Fiar」。

いや、この曲、以前に書いたよな・・・。なんて、ずっと思ってたんだけどねぇ。 過去のアーカイブを検索したら出てこない。。

ありやりゃ、そうだったかなぁ。 岡田有希子さんの「シングル」はすでに全て書いたと思ったんだが。。。

でもね、岡田有希子さんというと、どうしてもあの忌々しい出来事が脳裏に浮かんでくる。 そんなこともあってこの曲をかくのを今まで躊躇していたかもしれない。

84年デビューの岡田さんは、竹内まりや氏を起用して、「お嬢様⇒プリンセス」路線という、このヒトにピッタリの路線を開拓し、それがピッタリ嵌まった年だったと思う。

だけど、デビュー2年目の85年の曲は、どうも今一つしっくり来ないんだよね。ま、個人的にだけど。

出す曲出す曲がウラメに出ている・・っちゅうかねぇ。曲が前面に出てこない。 ユッコにも100%合っているような感じもしなかったしな。

そもそも、4月にリリースした「Summer Beach」からして、この年の「天候不順」の影響もあって空振りだったしな。そそそ、早かったんだよこの曲はリリースが。そこがケチの付け始めだったような気がするんだよね。

前年の「プリンセス路線」から少し飛躍し過ぎていたのかもしれない。ま、今思うとだけど。

この「Love Fair」にしても、当時は、そんな「飛躍路線」の延長線上な曲だと思ってたな。 どこか今一つしっくり来なかったんですよ。

悪い曲ではないとは思った。 Aメロ出だしの ♪Love Fair〜♪ってところのファルセットにはちょっと驚いたしな。

ただ、やっぱ、この曲の聴きどころは、サビでそれまでのマイナー調からメジャー調に一転。 華やかな雰囲気に変わるところなんだろうなぁ。

うん、サビなんかは、岡田さんにウマくフィットした「雰囲気」だな・・・とは感じたな。

でもね、なーんかね、どーもね、しっくり来ないんですよ。今一つ前に来ないんだよな、曲が。 逆に遠くに後退してしているように感じたりしてさ。

なんでなんだろうねぇ。

なんかさ、岡田有希子さん自身、楽しそうじゃないんだよね、逆にどこか悲壮感を感じたりして。

前年の曲のような温かみが感じないんだよね。硬質的というか無機質的というか。

ま、ファルセットのAメロなんかは、そもそもがそう言うイメージなんだろうからいいんだけど、本来、そんなイメージが逆転するはずのサビでさえ、温かみが今一つ感じない、逆にどこか悲壮感を感じるんですよ。

たしかこの曲の頃、オリコンウイークリーの表紙になった事があったような気がする、岡田有希子さん。
それを見て、「あ、ちょっと雰囲気変わったな」っていう印象を感じたこともあったな。

この曲は、あの「事件」の半年前にリリースされた曲だ。でも、そう言う半年前のこの時点から、あの事件を予見されるような「前兆れ」っていうのがあったのかなぁ。

まあ、そんな事をあれから30年以上経った「今」、何を言っても、全ては後付けの事でしかないんだけどね。


ちなみに、売り上げ的には、この曲の前曲の「哀しい予感」で10万枚割れを起こしたユッコでしたが、この曲でオリコンのベスト5入りが復活。売り上げも10万枚を復活。
そして、次の「くちびるNetWork」に繋がって行く・・・という、人気と言う面では本格ブレイクへという第2エンジンがかかって来たように思えた曲ではあったんですよね。



うーむ、今改めて聴くと、上で書いた事とちょっとイメージが違うかな。 
無機質的、硬質的に感じるのは、この曲のサウンドのせいなんだ。バックトラックがもろ向こうの80年代ポップスを下敷きにひいてるよね。マドンナ、マイケルジャクソンあたりの、いわいる80年代ポップスの「王道」なサウンド。

それに対して、プリンセス系なイメージとなるサビは、一転してもっと時代を遡る。70年代的なんだよね。
70年代的といっても、向こうの70年代というよりかは、日本の70年代アイドル的って言うのかなぁ、この甘酸っぱさは。 向こうで言えば60年代後半って言うイメージ。ほんの少し、フィル・スペクターの「ウォール・オブ・サウンド」の匂いも感じるし。

そのアンバランスが、この曲の全てなのかなぁ。 でも、そのアンバランスさから悲壮感を感じるんだろうな。


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リトル・プリンセス / 岡田有希子

1984_07_リトル・プリンセス_岡田有希子


今回の1曲セレクトは、「リトル・プリンセス」岡田有希子です。

まずはデータなのだ〜。

・タイトル    リトル・プリンセス
・アーティスト  岡田有希子
・作詞       竹内まりや
・作曲      竹内まりや
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1984年7月18日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 14位
・売上げ枚数  9.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 19位

 ここんところ、ほとんど書いてなかった1曲セレクトなんで、↑のデータ項目の並びを忘れてしまってたワタシがいた ・・・なんてことはどーでもいい事でして。。。。
この間久しぶりに書いた、しまざき由理さんの「面影」はちょこっと「引き」が弱かったな。 まあ、ヒット当時50万枚の大ヒットと言っても今となっては知ってる人しか知らない・・・って感じの曲だから、しょうがないと言えばしょうがないか・・・

・・・・と言う事で、今回は「引き」が強いであろう・・・と思われる曲を引っ張って来ましたぞ。

岡田有希子さんの「リトル・プリンセス」。

過去の「今の時期」のヒット曲をセレクトする・・・って言うコンセプトで書いてる1曲セレクトだけど、そのコンセプトからすると、この曲はちょこっと時期がずれてるんじゃね?

・・・・なんて指摘してくる人もいるかなぁ・・。 当時、オリコンでランキングをチェックしてたチャート小僧で、「細かい」所をついてくるような方はさ。

まあ、正確に言えば、84年7月リリースだったこの曲から、84年9月当時はオリコン的には既にランクも下降線に入ってた時期ではあるんだよね。だから厳密に言えば「ヒット」の時期から過ぎて来てた頃と言ってもいいかもしれない。

ただね、細かく・・・といっても「自分のチャート」だけど・・・を基準してみると、最高位を記録したのは、実は今頃だったんだよな。

つまりね、オリコンでは既にヒットの下降線に入っていたこの時期、他のチャート要素で総合的にはランクを上げていたんだよね。それが84年の今頃。

ただねぇ、どの要素でランクを上げていたのか・・・当時の各要素順位を記録した「紙」を廃棄してしまった今となってははっきりしないんだけどねぇ・・・・。まあ、当時アイドル系は概して有線が弱かったことは明白なんで、ラジオチャートが跳ね上がったのがこの時期だったんだと思うけど・・・。

レコード売り上げのチャートから遅れて、他のランク(この場合ラジオチャートね)が上がってくる・・・っていうチャート要素によってチャートの動きに「時間差」があった事・・・・実は、これが実際的な岡田有希子さんの人気バロメーターが当時、上がって来ていた事の表れだったんじゃないかなぁ。

 今も傾向は変わらないけど、レコード売り上げっていうのは、特にアイドルの場合、初動の動きが早いんですよ。っというのも、レコードの場合、初動は「固定ファン」が買うモノって相場が決まってるから。 ちょっと「浮動票」側に居るヒトは、初めレコード買うのは見送りますよね。
 他のメディア・・・例えば当時で言えば、ラジオだとかテレビで曲を聴いて、気に入ればレコードを買うっていう流れがあったんだよね。 つまりさ人気が上昇中のヒトの中には、ラジオチャートはレコード売り上げよりも動きが遅いこともあった。
岡田有希子さんの場合は、そのパターンだったんだよね。 その証拠に累積売り上げで10万枚に届かなかったこの曲だけど、次の「恋はじめまして」では、それまでの3枚のシングルで最高の売り上げを記録している。
つまりは、人気が右肩上がりだった訳ですわ、この時期。

 この時期、8月の「日本テレビ音楽祭」を皮切りに「賞レース」が始まっていたからさ、新人賞争いってことでテレビで歌う機会も増えてたっていうのも、「浮動票」をとりこんで人気バロメーターを上げるには大きかったかもしれないな。
ま、とは言ってもレコード売り上げが10万枚そこそこで止まっていたのは、ちょこっと解せなかったけどさ。


当時、岡田有希子さんの「対抗軸」として、菊池桃子さんがいた訳じゃない 
桃子さんが、この曲とほぼ同時期にリリースした、デビュー第2弾の「SUMMER EYES」がオリコンでベストテン入りしたのに対して、この曲は最高14位だったわけでさ。

この差はなんだろ? なんて思ってたなぁ。 

ビジュアル的からして「アイドルらしさ」って言うところで言えば、菊池桃子さんよりも岡田有希子さんだったからさあ。 正直言って解せなかった部分もあったなぁ。

でもよくよく考えてみれば、「下世話性」だったんじゃないかなぁ・・・。 あ、ちょっと分かりにくい表現か。。。
「シロート性」って言った方がいいのかなぁ。

時代は動いてきていたんだよね。 それまでの既存のアイドルらしさから、もっとシロート性の強い下世話なアイドルへ・・・っていう時代の動き。

それが、まだ捉え切れてなかったんだよな、当時のワタシは。 

80年代アイドルの、まさに時代の転換期だったんだよな、この時期が。

その時代転換期って言う動きが、急加速して表面化するのが次の85年なんだけどね。

そう言う点から言えば、岡田有希子って言うヒトは、今からして思えばちょっと遅れて出てきたアイドルだったんだよね。 うん、「正当派」な80年代アイドルとしてね。
この84年の前年の83年は「ニュー」アイドルの不作の年だった。 例えばさ83年にこのヒトが出て来ていたら、アイドル勢力は少し変わってたかも・・・なんて今となっては思ったりするな。
 
実際、このヒトのレコード売り上げの低さからみて、そう思えるんだよなぁ。 うん、このヒトの「正当派」としての80年代アイドルの「アイドル性」からみてさ、もっとレコード売れてしかるべきだと思ったもの。



これPVなんだけどさ、いつも思うんだけど当時のアイドル系のPVってどこで流してたんだろう? なんて思ったりさ。
当時、テレビ神奈川のミュートマ(ミュージック・トマト)など、PVを流すテレビ番組も出て来ては居たけど、アイドル系は流さなかったと思うし・・・。レコード店の店頭用だったのかなぁ。 
かすかな記憶だけど、新星堂の店頭のモニターではこの手のアイドル系もビデオも流れてたような気がするしな・・・。


ところで、↑でいろいろ書いちゃったけど、PV見ながら、改めてこの曲を聴くとさ、「プリンセス」っていうコンセプトは、岡田さんに良く合ってたと思う。

・・・けど、84年当時からしてみてもちょっとアナクロだったかなぁ・・・と。 

以前、何回も書いたけど、70年代アイドルは「ウンコしない」、「霞を食って生きてる」・・・などなどまさに「偶像」扱いだったけど、80年代はそこまで極端じゃなかったわけじゃん。 でも、この曲を聴いてるとコンセプト的に70年代アイドルに戻っちゃったんじゃないかなぁ・・・なんて感じたな。

 それは、曲的にもそうで、竹内まりやさん的には、コニー・フランシスとかドリス・デイとか、60年代オールディーズのアメリカンポップスアイドルを意識してたんだろうな・・・とは思うモノの、実際的には70年代アイドル的な曲になっているのがインパクトに出て来ているかなぁ。

この辺のギャップは、次の「恋はじめまして」で、よりオールディーズっぽくなったことで解消されましたけどね。。

まあ、この辺は、この曲のアレンジャーだった大村氏と、「恋はじめまして」のアレンジャーだった萩田光雄氏の解釈の違いだったんだろうな。


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花のイマージュ / 岡田有希子

1986_04_花のイマージュ_岡田有希子








今回の1曲セレクトは、「花のイマージュ」岡田有希子です。

まずはデータです。

・タイトル    花のイマージュ
・アーティスト  岡田有希子
・作詞      かしぶち哲郎
・作曲      かしぶち哲郎
・編曲      かしぶち哲郎
・リリース(予定)日   1986年5月14日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 ?
・売上げ枚数 ?
・THE HITCHART HOT30最高位 ?
・ベストテンランクイン期間:1986年?

もしかすると、このトピックスを出す頃には日付が変わってるかもしれないけど、本日は4月8日。
30年前のあの日のこと、覚えてますか。
そう、岡田有希子さんが亡くなった日ですね。

あれから30年ですわ。
いつも「あの頃」を事を振り返ると、時の経つのは早いなぁ・・・と常套句のように書いてるワタシですが、この「事件」のことを振り返ってみると、30年、本当に月日が経つのは早いもんだなぁ・・・なんてつくづく感じたりしますわ。

あの日の事・・・。ワタシはですね、帰りの電車で知ったんだよな。
丁度、高校2年になった始業日の帰りだったと思う。 始業日とは言え部活をやってたので、夕方だったんだけど、帰りの電車で前に座ってたオジさんが読んでた「夕刊」の一面が見えてびっくりしたんだよな。

岡田有希子さん 自殺    ・・・なんていう大見出しが。。。

初めは全く信じられなかったもの。エイプリルフールの続きか? ・・・ってぐらいにしか思えな無かったんだよな。

でも、それが確信に変わったのは、家に帰って、夕方のニュースを見て・・・だったな。

それでも、なぜ? どうして? ・・・っていう疑問が消えなかったのも覚えてる。
やっぱりショックだったんだよね。学年はワタシらより2つ上とは言え、同世代でしたからね。


あの事件から、丁度30年・・・となれば、やっぱり、今回の1曲セレクトも、岡田有希子さんしかないよな。
とは思ったものの、岡田有希子さんのめぼしい曲は、すでに書いちゃったんだよね。

なので、今回は「幻」となってしまった、「当時の新曲」でっあった、「花のイマージュ」を持って来ました。

今まで、1300曲近く書いてきた「1曲セレクト」ですが、発売中止で「幻の新曲」となった曲は、今回が初めてですね。

そう、当時の事を知ってる方なら、よく覚えてるでしょうけど、前曲「くちびるNetwork」で初の1位獲得という大ヒットを受けて、亡くなる前にすでに、次の新曲リリースの発表はされていたんだよね。

亡くなる10日ほど前に発売された、月刊「明星」、1986年6月号の付録歌本(Young Song)にも、すでに新曲緊急リリースとして、「花のイマージュ」のリリース告知が楽譜つきで載ってたりしてたんだよね。

↓ コレ

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ただ、「音源」の方は、個人的には、まだ聴いては無かったんだよな。
この時点で、まだOA解禁になっていたのかどうか・・・っていうのも、30年間ずっとあいまいのままになってたんだけど、今回これを書くにあたってwikipediaを調べたところ、亡くなる前日のラジオ番組で初OAされていたんだね。 これは、初めて知った。

いずれにしても、個人的にはずっと耳にしないまま、10数年あまり。

1999年の例の「メモリアルBOX」で初収録され、初めて聴くことが出来た訳なんですよね。

そのころ、毎月のように集まっていた自主サークル「オリコンチャート研究会」のリーダーの家で、初めて聴いたんだけど、曲を聴いて、真っ先に、、もし、当時リリースされていたら、果たしてこの曲で、2曲連続の1位を獲得できたかどうか・・・っていう話題に終始したのを覚えてるな。

この曲の当時のリリース予定は、1986年5月14日。その近辺の新曲リリースといえば、国生さゆり「夏を待てない」が5月10日。 菊池桃子「夏色片想い」5月14日、中山美穂「クローズアップ」5月16日・・となっていたわけで。。。
 このリリーススケジュールで言えば、同日リリースとなっていたはずの「夏色片想い」が最大のライバルとなっていたわけですね。

ちなみに、「夏色片想い」が初登場した、1986年5月26日付オリコンシングルチャートは

1位 夏色片想い   菊池桃子      82,170枚
2位 夏を待てない  国生さゆり      64,390枚
3位 Ban BAN Ban   kuwata band   36,220枚
4位 クローズアップ  中山美穂    34,530枚

・・・という順位。

岡田有希子さんにとって、前曲「くちびるNetwork」の初登場売り上げが9万7千枚だったことから、前曲通りであれば、2曲連続の初登場1位獲得も夢ではなかった・・・はずったんだよね。

ただし、前曲はカネボウのキャンペーンソングだったし、作詞 松田聖子、作曲 坂本龍一っていう、話題性もでかかったからなぁ。

この「花のイマージュ」は、そんな曲の外の話題性はなったからさ。すくなくとも前曲よりは初動枚数も減っていたかもしれないが。。。。

なにより、1999年に初めてこの曲を聴いたとき、あんまりはっきりとした印象は感じられなかったんだよね。
なんちゅうかねぇ、メロディラインがちょこっと古いんじゃないかい? っていう印象があってさ。
タイトルの「イマージュ」っていうイメージには感じ無かったんだよね。
コード進行が、70年代っぽいんだよね。 サウンド的には、確かに80年代中盤の当時のイメージあったけど、如何せん古臭いコード進行のお陰で、「音」として耳に入ってくると、なんかがっかりしちゃった。。。。
・・・なんて言う印象があったんだよな。

でも、今回、改めて、この曲の音源を聴いてみた。

確かに、コード進行が古臭い印象は、今でも拭えないんだけど、でも、99年当時に初めて聴いた時よりも「マイナス」的な印象は感じなかったな。
 なにより、曲のスピードが、それまでの岡田有希子さんのシングルには無かったような疾走感があってさ。
リリース時期の季節感ともあいまって、これはこれでよかったのかもしれないと今回は思えたな。

まあ、99年当時は、高カロリーな曲がバンバン出てた時期だったからねぇ、この手の曲は軽すぎる印象があったのかもしれない。 今は、音そのものが「貧租」になってきたからなぁ。これはこれで新鮮に感じるんだよね。



もし、存命なら今年49才になっていたはず。
一体、どんな五十路前になっていたんでしょうかね。
まだウタはつつけていたのか、それとも女優になっていたのか、それとも引退していたのか。。
このヒトのウタを聴くたび、そんなことを思わずには居られないんですよね。



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恋・はじめまして / 岡田有希子

1984_10_恋・はじめまして_岡田有希子






今回の1曲セレクトは、「恋・はじめまして」岡田有希子です。

 まずはデータです。

・タイトル    恋・はじめまして-Dreaming Girl- 
・アーティスト  岡田有希子
・作詞      竹内まりや
・作曲      竹内まりや
・編曲      萩田光雄
・リリース日   1984年9月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 7位
・売上げ枚数   12.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 15位
・タイアップ:グリコ「セシルチョコレート」CM曲

さて、今回の1曲セレクトは、マクラなしで、いきなり行きますよ。

いままでのアイドルの中で、一番、正統派なお嬢さんキャラで、いちばん可愛かったのは、だれだろう?

 なんて質問があったなら、だれが一番になるだろう?

 個人的には、どう考えても岡田有希子をあげちゃうよなぁ。ま、たしかに同じお嬢さんキャラで南野陽子っていうヒトもいるけど、このヒトの場合、アイドル時代後期から「イロモノ」に走っちゃった時があるからねぇ。。それを思い出しちゃうとどうしても採点が辛口になっちゃうわけです。

 それに引き換え、岡田有希子っていうヒトは、いま映像を見ても、マジでかわいらしかったわな。もうね究極なアイドル。

 その頂点だったのが、この「恋・はじめまして」の頃なんじゃないですかねぇ。
 デビュー第3弾シングル。ま、前曲の「リトルプリンセス」から、まともなお嬢さんキャラ的な曲だったんだけど、曲の完成度から考えると、この曲が最高点だったと思うんだよね。

 このヒトのキャラクターと竹内まりやの作り出す、カラッとしたアメリカンポップスがピッタリくるんだよねぇ。うーん、なんていうのかねぇ、どう考えても「日本」じゃないんだよね、世界が。いや、それこそ「異国」なイメージよ。

 ジャケ写も岡田有希子のシングルでは一番いいと思う。「素」がでてて。

 近年こそ、「2次元」の世界でそういう世界を作り出しているけど、これは、まぎれもなく「3次元」→現実の世界・・・として、そういう空間を作り出していたんだよね。まさにリアリティ。
 ワタシゃ冷めてるからさあ、「2次元」の世界だと、ダメなのよ。だから、アニメとかゲームの世界にのめり込めないんだよな。

ま、アイドルもゲーノー界の作られた「偶像」といわれれば、それまでだけどさ、少なくとも、現実に存在する生身の人間だったわけだからさ。


 ただ、曲を含めて考えた場合、個人的には、もう少しこの路線で行ってほしかったような気がする。うん、純粋に正統派なお嬢さん路線で。
 
 次の「二人だけのセレモニー」あたりから、ちょっとずつずれていくんだよね路線が。。。
 今考えると、それが悲劇の始まりだったような気もしないでもない。。。



びっくりしたなぁ、これ。  この曲PVなんて作ってあったんだ。。
 ここでは随分同じ事書いてきたけど、1984年当時ってさあ、PV作っても、一般に流す場がなかったんだよね。今とちがってさ、CS放送があったわけじゃないし、ましてやMTV JAPANなんてのもなかったし。。。
 せいぜいレコード屋の店頭で、まさに名前の通り「プロモーション」用に流すくらいしかなかったと思うんだけどねぇ。

 個人的にももちろん、初めてみたわ、このPVは。


 でも、考えてみたら、お嬢様アイドル→正統派アイドルなこの人がでてきたからこそ、アイドルっていうのは完成されちゃったのかもしれない。
 だからこそ、次の年、おニャン子クラブっていう自虐アイドルで、アイドル産業の裏側を暴露するような現象が早まってしまったのかもなぁ。

 まあ、今となっては結果論だけど。。。

 ただ、それによって、アイドルって急速にマニア向けになっちゃいましたよね。

 それを考えると、まだまだ「一般」支持を得たアイドルだったよな、このヒトは。
 一般受けして、曲としても正統派で面白かった最後の世代のアイドルポップスが84年のこの頃くらいまでじゃないかなぁ。

 それにしても、80年代の竹内まりやって、アイドルに曲を書くの本当に上手かったよな。このヒトの書くアイドルの曲は、下世話じゃないんだよね。「品」があるのよ。それによってアイドルのランクも一つ上げてくれるような・・・。
 最近は、すっかりアイドルに曲を提供しなくなって淋しい限りですわ。この辺で、昨今の下世話なアイドルたちに「喝」を入れて欲しいところなんだけどね。



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哀しい予感 / 岡田有希子

1985_08_哀しい予感_岡田有希子

 






今回の1曲セレクトは、岡田有希子「哀しい予感」です。

まずはデータです。

・タイトル      哀しい予感
・アーティスト    岡田有希子
・作詞        竹内まりや
・作曲        竹内まりや
・編曲        松任谷正隆
・リリース日     1985年7月17日
・発売元       キャニオン
・オリコン最高位  7位
・売上げ枚数    8.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 12位

 日航機123便墜落事故から、今日で30年だそうだ。 30年・・・本当に早いものですね。
あの日のことは、今だら鮮明に覚えてますわ。 1985年8月12日(月)。 天気は確か曇り。気温もそれほど高くなかったと記憶してる。
 あの日、オフクロはお盆で福島の実家に帰ってて、オヤジと2人きりたったんだよな。夕飯を食ってた、午後7時ごろだったな。テレビでは、突然、ニュース速報が・・・第一報は「日本航空123便が消息不明」だったと思う。
このニュースにオヤジが、「これはデカイ」っぼそっと一言言ったのが未だに記憶にあるな。

あれから30年年の節目ですわ。 そう言う事もあり、今回の1曲セレクトは1985年8月のヒットを持ってきたい

・・・と思って、セレクトしてきたのが、岡田有希子「哀しい予感」。

日航機墜落事故に、「哀しい予感」とは、さすがにどうかな・・とも思ったんだけど、これしか思い浮かばなかったんですよね。

 この曲は、岡田有希子さんにとっては6枚目のシングル。 でもねぇ、この辺から、急に変わっちゃったんだよな、岡田有希子さんも。
 たしかに、この曲の前の「Summer Beach」から、それ以前と少し変わったようなところは感じていた。でも、その時点では、曲の印象もあって、少し大人になりつつあるのかなぁ・・・ぐらいしか思わなかったんたけども、この「哀しい予感」を境に、大分変っちゃった印象が残ってるなぁ。
 それまで笑顔が素敵だったのに、なんか印象暗くなっちゃったんだよね。

まあ、曲のせい・・・っとうのもあったかもしれない。「哀しい予感」でしたからね。内容も暗かったし。。 それにも輪をかけて、日航機事故と・・「哀しい予感」が現実のモノになってしまった・・・って言う印象もあったんだよな当時。

 それでも、当時は、それまでの事・・という感じだったんだよね。 でも、それから8か月後。 「本当」の意味での「哀しい予感」になってしまったとは。。。。。。

 この時点では、予想は全く付かなかったわけだけども、でも、今、感じることは、この曲がなんらかの影響を及ぼしたんじゃないかなぁ・・・と思えてないないわけです。
 そう言う意味で、今聴いても、本当に哀しくなってしまうような曲ですね。

 作詞作曲は、岡田有希子さんのデビュー3部作を作った、竹内まりやさんが久々に担当したわけだけども、デビューの頃の甘酸っぱい、アメリカンポップスの雰囲気は消え、ほとんど歌謡曲に近い雰囲気だったものなぁ。
竹内まりやさんの作品としては、「駅」に近いかもしれない。
 それが岡田有希子さんに合っていたのかどうか・・・というのも、今となっては、どこか微妙だった感じもするしね。








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Summer Beach / 岡田有希子

1985_05_Summer Beach_岡田有希子






今回の1曲セレクトは、「Summer Beach」岡田有希子です。

 まずはデータです。

・タイトル     Summer Beach
・アーティスト  岡田有希子
・作詞       尾崎亜美
・作曲      尾崎亜美
・編曲      松任谷正隆
・リリース日   1985年4月17日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数   13.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1985年4月29日〜5月13日付
・タイアップ:グリコ「カフェゼリー」CM曲 
 

 今回の1曲セレクトは、岡田有希子さんの「Summer Beach」

 いや、結構、盲点だった、この曲をまだ、書いてなかったとは。。。っか、いままで、岡田有希子の曲って、あんまりし書いてなかったんだな、ワタシ。
 結構、引き合いに出してはいたものの、実際に「1曲セレクト」として、もって来てたかって言えば、そうでもなかった・・・んだよね。


 たださ、実際、この曲、当時の「今ごろ」・・・5月末だね・・・の時点では、すでにヒットのピークは過ぎて、下降線だったのよ。

 タイトルが「Summer Beach」ってついてるから、本当なら、これからのシーズンにもっと盛り上がらなきゃいけないはずだったんだけどねぇ・・・。

 まあ、ただ、曲がねぇ・・・、今ひとつ、盛り上がらなかったからなぁ、タイトル負け・・・というか。
 いや、曲自体はよかったんですよ。というか、さすがにこの年、ノリにのってた、尾崎亜美女史が書いただけあって、アイドルの曲としては、一部の隙もなかったと思う。

 たださー、どーしても、タイトルとは裏腹に「悲しいね・・・ざびしいね・・・」っていってる様な岡田有希子の「歌唱」があってさぁ、今ひとつ、盛り上がりに欠けるんだよなぁ・・・。

 それと、前々から書いているように、この年の今ごろの天候よ。82年同様、85年の初夏から夏にかけては天候不順が続いてたからなぁ。
 覚えてるけど、曇天で肌寒い日がずっと続いてたんだよ、この年も。
だから、タイトルに「Summer」ってついてても、今ひとつピンと来なかったのもある。

 いつかも書いたことあるけど、この辺って、結構ギャンブルだったんだよね。曲を作っている時点では、リリースしたあとの天候なんてわかんないからねぇ。

 しかも、この頃になると、季節先取りでリリースしちゃってたからさあ。4月に「Summer Beach」っていわれても、これは、普通はピンとこないよなぁ。。
 まあ、昨今の「温暖化」の世の中では、ある程度は理解できそうだけど、時代は30年前だからねえ。。。



だけんど、このヒトは、難しい曲、歌ってたよねぇ。今からして思うと。まあ、確かに尾崎亜美の曲は、もともと難しい曲が多いけど、この曲はその中でも富に難しいと思う。コード進行も結構、ひねくれてるし。そんな中を、すんなり歌ってしまってる岡田有希子って、ウタうまかったんだな・・・なんて、改めて思っちゃいましたわ。

 特に、Cメロの

 ♪ Loving Loving me〜 ♪

のところなんてのは、堂々としてたね。 

それにしても・・・うーん、やっぱり、この曲、今聴いても13万枚ぐらいで終わる曲じゃなかったと思うよなぁ。
正直、最初聴いた時は、「あ、この曲はホームランになるかも・・・」っなんてビビビっと来たんだけどなぁ。。。
それもこれも、この年の天候不順が悪いwwww




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ファーストデイト / 岡田有希子

1984_04_ファーストデイト_岡田有希子 






今回の1曲セレクトは、「ファーストデイト」岡田有希子です。

 まずはデータです。

・タイトル    ファーストデイト
・アーティスト  岡田有希子
・作詞      竹内まりや
・作曲      竹内まりや
・編曲      萩田光雄
・リリース日   1984年4月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 20位
・売上げ枚数   10.6万枚
・TRHE HITCHART HOT30最高位 25位
・タイアップ:グリコ「カフェゼリー」CM曲

 これまでも、何曲か故 岡田有希子さんの曲を書いてきたんだけど、いつも、どうも湿っぽい雰囲気になっちゃうんですよね。4月と岡田有希子さんっていうと、どうしても「あの日」を思い出しちゃうから・・・っていうところがあるからかもしれないけど・・・・。でも、今日は明るく行きますよ。

 そう、今回はデビュー曲の「ファーストデイト」を引っ張ってきましたから。

 最初、このヒトを見たのはいつだったろう? うーん、忘れたなぁ。

 でも、はじめてみた時から、あーかわいいコが出てきたなって思ったのは覚えてるな。もしかして、同い年くらい? って最初思ったんだけど、実際は、ワタシより2つ上だったんだよね。だけど、ホンとにかわいかったんだから!

 もーね、このヒトのファンに決めたって思ったもん。

 曲も良かったしね。竹内まりやの作品。あの同時、ちょうど竹内まりや自身も復帰したころで、「もう一度」とダブルでランクインしてましたよね。
 
 ちょっと他の典型的なアイドルの曲調とは一線を画してたよな。やっぱりアメリカンナイズされた匂いなんだよね。カラッとした空気感のある。

 それでいて、きっちり気持ちを捉えるようなインパクトのあるサビですもんね。

 たしか、グリコの「カフェゼリー」のCMに使われてなかったけな・・・? 
 当時、よくCMで聴いた覚えがあるぞ。

↓ あ、これだ





 しかし、最初に見たときは、2年後あんな悲劇が起こるとは全く予想も付かなかったな、このころは。

 このまままちがいなくトップアイドルになるんだろうな・・・っていう予感だけはしてたけど。

 でも、実際は、あの当時感じてたくらいのトップアイドルって言うところまでは至ってなかったんですよね。

 確かに可愛らしかったけど、だからと言ってカリスマのアイドル性って言うのは、もしかするとちょっと欠けてたのかもしれないよね。なんとなく、陰がある・・・っていうかどことなく淋しげに見えるところがあったりする。
 そこがカリスマアイドルになりきれなかった一つの要因だったかもなぁ。

 そんな彼女も、もし、生きていれば、今年48歳ですよ。。。 なんか信じらんない・・・。
どんな大人の女性なっていたことでしょうねぇ?





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くちびるNetwork / 岡田有希子

1986_04_くちびるNetwork_岡田有希子






今回の1曲セレクトは、「くちびるNetwork」岡田有希子です。

まずはデータです。

・タイトル       くちびるNetwork
・アーティスト     岡田有希子
・作詞         SEIKO
・作曲         坂本龍一
・編曲         かしぶち哲郎
・リリース日      1986年1月29日
・発売元        キャニオン
・オリコン最高位    1位
・売上げ枚数      23.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1986年2月17日〜3月3日付
・タイアップ:カネボウ86年春のキャンペーンソング

1986年4月8日(火)、みなさんは、あの日あの時、どこで何をしていましたか?

 と、大上段な書き方をしてしまいましたが。。。そうです、29年前のこの日、岡田有希子さんが急逝した日ですね。
年回忌でいえば、30回忌っていうのは無いものなんだけど、今年は、ちょうど30回忌に当たるんですよね。

 この曲、本当は、昨日4月8日に出そうと思ってストックしてたんですが、昨日は忙しさにかまけて更新しなかったので1日遅れとなってしまいました。

 
 1986年4月8日、ワタシはたしか、高校2年の始業日だったと思うな。帰りの電車の中で、目の前のオヤジが読んでた夕刊の記事で知ったんだよね、たしか。。
 一言、衝撃的でしたね。・・・そのまえに、信じられなかったよね。トップアイドルの死っていうのは。
つい数日前まで、いつもと変わらずテレビに出てたのに・・・。

 だけど、あの時の各界の衝撃は大変なもんだったよね。後追いするファンは次々に出るわ。。。 それだけ、すでに一アイドルって枠を超えた存在だったんだろうね。

 岡田有希子さんを初めて知ったきっかけの曲・・・は、まあ、デビュー曲の「ファーストデイト」だったわけですが、この曲については、また後日、改めて書きます。

 今日は、「ラストシングル」となってしまった、「くちびるNetwork」についてですね。

 この曲は、カネボウ86年春のキャンペーンソング。くしくも、ライバル資生堂は、中山美穂の「色・ホワイト・ブレンド」を立ててきて、アイドル同士のライバル対決という色がありましたね。
 しかも、作家陣も中山美穂の「竹内まりや」に対して、こちらは、松田聖子と坂本龍一という、とんでもなく豪華な組み合わせとなったわけです。
 たしか、松田聖子としても、他のヒトに詞を提供するの、これが初めてでしたよね。
 サンミュージックの後輩のために、ということもあったんでしょう。

 曲の方も、坂本龍一氏らしからぬ(?)、分かりやすい明るいポップスで、春の雰囲気が充分ありましたよね。
 岡田有希子さんの場合、初期の竹内まりや作品は別として、この曲の前2,3曲って、今ひとつ分かりにくい、中途半端な曲が続いてましたからね。余計、この曲がストレートに聴こえたんだよね。
 その結果の、初めてのオリコン1位獲得。セールスも初めて20万枚を突破! ・・・と、さあ、これからだ! ・・・・という時の突然の訃報だったので余計信じられなかったんだよね。

 次のシングル、「花のイマージュ」も、本来なら、1986年5月1日リリースで決まってたんだよね。
 この曲、リリースしてたら、連続1位は取れたんだろうか。
 あの時から、ずっとそれが気になっていたりします。


 しかし、あれから丸29年か。。。 この間「ルビーの指環」でも書いたけど、時代の流れってほんとに速いよね。
 特に、こういう節目がやってくると、感じますわ。

 
 今回は、ちょっと湿っぽい内容になってしまいまして。。。また、こういうことを書くのも不謹慎と思われる方もいるかもしれないですが、ひとつの節目としてあえて書きました。



二人だけのセレモニー / 岡田有希子

1985_02_二人だけのセレモニー_岡田有希子






今回の1曲セレクトは「二人だけのセレモニー」岡田有希子です。

 まずはデータでーす。

・タイトル    二人だけのセレモニー
・作詞      夏目純
・作曲      尾崎亜美
・編曲      松任谷正隆
・リリース日   1985年1月16日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数   14.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 10位
・ベストテンランクイン期間:1985年2月4日付

 連続してニューミュージック系に行ったので、、ちょっと箸休めにアイドル系を書こうかな・・・と思ったものの・・う〜ん、この時期って昔から意外とアイドル系って少ないんだよね。引っ掛かりがあるって言う曲が。
 もちろん、曲はいっぱいあるんだけど、ちょっと暗めの曲が多いのかなぁ。
 まあ、季節柄どうしても「冬」の時期は重めの曲が多くなりますしね。やっぱり、3月を待たないと「華やかさ」を持つ曲は難しいですね。。。。

 ・・・ということで、今日はすこし強引だけど、岡田有希子さんのこの曲を持ってきました。

 「二人だけのセレモニー」

岡田有希子さんについては、まあ、いろいろとあるんですが、ようやく書けたかなぁ・・という気分ですね。


ところで、この曲、位置づけはどうなんだろう? 

♪ キャンパスのお別れに約束してたの ♪

ってあるから、一応、卒業を意識したコンセプトなんでしょうね。

 まあ、単純に「卒業」って言うところがメインの曲っていうより、むしろ、「あっち」を意識した曲なんだけど・・・。

 え? あっちって・・? いや、あっちですよ。。。S●Xってやつ。

 だってさぁ、もろ

♪目を閉じていい そして甘いセレモニー ♪

だもんさ。どうしても、そっち系の曲っていうイメージが頭を駆け巡るじゃん。

 でもさ、サウンドはすごいよね。ほとんど賛美歌ですもんね。このメロディラインは。

 うーん、S●X⇒おごそかな儀式⇒賛美歌 っていうイメージなんでしょうか。

 まあ、歌い手が岡田有希子さんですからねぇ。ほんとに正統派、清純派アイドルですから、まさかあからさまに「夜の蝶」っていうイメージには死んでも出来ないところなんですが・・。

 ただ、どうなのかな。そういう雰囲気にも、ちょっと嘘っぽいところが見え隠れしてきたのが、丁度このころなんじゃないかなぁ。

 だから、もろストレートな「セーラー服を脱がさないで」っていうのが、この年大爆発したわけで・・・。より身近な感覚だったしね。

 だから、そういうところからすると、「正統、清純派アイドル」系S●X賛歌の最後の曲がこの曲なんぢゃないかしら?

・・と思ったりして。。。
 
 うん、まあ、ストレートに書いちゃうと、こういう女の子は、この時点でほとんど絶滅してたってことですよ。多分。

 でも、その分ね男の妄想を膨らませるわけで・・(爆)、そういうこともあってか、この曲が、この時点で岡田有希子さんにとって一番売れた曲になってたんだよね。

 もちろん、これは、次の年の「くちびるNetwork」によって破られるんだけどさ。


 まあ、S●X、妄想・・・って書いちゃったけどさ。、この曲、個人的には単純に、サウンドがすごいなぁ・・・って思うなぁ。

 上で書いたようにほとんど、賛美歌ですよね。パイプオルガン的な音色のシンセがメインでなってるしさ。
 メロディラインもコード進行もめっちゃ複雑。

加えてサビの

♪キャンパスのお別れに約束してたの〜 ♪

からの半音攻めのメロディラインはすごいですよ。アイドルの曲の中では、この時点では滅多に見ない複雑さぢゃないかなぁ。

 逆に言うと、なんか、その辺が面白かったですけどね。さすがに松任谷正隆氏のアレンジだよな・・・っていうまとめかただし。

 この夏目純−尾崎亜美コンビの賛美歌形式は、この次の年に新田恵利の「内緒で浪漫映画(ラブストーリー)」で再度、甦るんだけどね。
 こっちはアレンジは新川博氏。松任谷正隆氏直系のいわいるハーフトーン系のアレンジャーだけど、よりリアルな賛美歌だったな。

 ま、その礎にもなったきょくですね。この曲は。

それにしても、この間書いた、菊池桃子の「Broken Sunset」じやないけど、この頃のアイドルの曲ってメロディラインが難しいんだよなぁ。
 岡田有希子さんの曲は、この後も結構複雑なメロディラインの曲が続きましたね。それにしては、よく歌いこなしてたと思いますよ。




動画のタイトルに「Single Version」ってあるけど、実は、シングルバージョンとアルバムバージョンでは、若干音色が異なるんだよね。
 まあ、よくよく聴かないと分かんないんだけど、アルバムバージョンは、バックの音色がスカスカなんですよ。
個人的には、ゴージャスな音色のシングルバージョンの方が好きですねぇ。


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