1985_09_Bye_Byeガール_少女隊







今日の1曲セレクトは、「Bye Byeガール」(少女隊)です。

まずはデータから

・タイトル    Bye Byeガール
・アーティスト  少女隊
・作詞      秋元康
・作曲      中崎英也
・編曲      佐藤準
・リリース日   1985年8月21日
・発売元     フィリップス
・オリコン最高位 13位
・売上げ枚数   9.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 18位
・タイアップ TBS系ドラマ「夏・体験物語」挿入曲

 巨額のプロモート費をかけたアイドル。80年代も半ばになってくると、アイドルが音楽「産業」の中心となって、とともに生まれてきた現象だよね。
 そのなかで一大プロジェクトとして組まれたのが、「少女隊」だったわけね。
なにせ、30億円かけた一大プロジェクトっつう触れ込みで、デビュー曲のPV作成も海外で制作ととにかく、金をつぎ込んで作り上げたグループなんだよね。

 ただね、ワシは当時から、結構冷ややかだったな。なんか、実態が無かったんだよね。金かけた割には、露出が少なかったし・・。テレビにもあんまりでなかったしね。
個人的にも、84年のデビュー曲「Forever」のデキはよくないと思ってたし・・。

 今考えると、これは伏線だよね。テレビに出ないんぢゃ無くて、出れなかったんだよね。
 ・・というのも、少女隊の3人とも当時15歳だったのよ。ワシと同い年ね。(だから当時ワシも15歳・・・若かった)
で、当時の3大ウタバングミのうち、「ベストテン」「ヒットスタジオ」は9時以降だから出たくても出れないわけだし。。。
 そのほかも、なんか神秘のベールに包み込むような触れこみで、あんまり露出が多くなかったしね。
 だから、お金をかけたっていうことばっか先行して、中身がほとんど伝わらなかったっていうのところがあったよね。

 まあ、それが実際、的中したわけなんだけどね。ちなみに、デビュー曲は最高32位と散々な結果。 果たして、仕掛けたほうはどういう気持ちだったんだろ?
 個人的には、そっちのほうが気になったりしてね。

 お金をかけりゃ、それで売れるっていう見方が大勢を占めてたのかなぁ?
同じ時期、やっぱり、大金をつぎ込んで作られたアイドルグループがもう一組いまして・・・、

 セイントフォー。

84年11月に「不思議Tokyoシンデレラ」でデビューした4人組もかなり巨額のお金をつぎ込んで送り出したアイドルグループですわね。

 こちらも、巨額なお金をかけて失敗した典型だよね。
 
 今から考えると、この時点で「プロ」が「プロ」として「作り上げる」アイドルっていうのは、寿命が尽きていたんだよね。

 それを見て取った、秋元康氏が次の年、「おニャン子クラブ」っていう「シロート」集団をアイドルにってことで仕掛けて大成功するんだけども。
 それを考えると、秋元氏っていうのは、やっぱりしたたかだし、あの時代を読みきってるなって改めて思いますね。


 ・・ということで、「Bye Byeガール」。この曲は、当時、TBS系の「夏体験物語」っていうドラマで使われてたんだよね。
 えー、「毎度おさわがせします」の「夏版」のようなもんで、高校の寮で起こるはちゃめちゃ一大青春物って感じのドラマだったな。中山美穂が、「まいど〜」につづいて出演して、人気を不動にしたんだよね。

 作詞は秋元康。ただ、ドラマの内容を意識してたなかなぁ。曲の詞の内容は、今考えると、かなりきわどいよね。ストレートっていうか、もろ「S」「E」「X」じゃん。内容は。。。
 うーん、アイドルがここまで唄っていいんですかねぇ。。。相手は16歳の女の子ですよ・・とちょっと思ったんですが、なにせ、資金回収せにゃいかんですからねぇ。もう、怖いものなしって感じだったのかもなぁ。。。
・・・つか、昨今、AKBに「恋愛禁止」にしてるヒトとは思えないよな、曲の内容が。この頃は、恋愛どころか「SEX」しても良かったんだ


 曲は、中崎英也氏といいまして、あの頃は結構あたってた新進の作曲家でしたね。
で、曲調はモータウン。こりがキワドイ詞にピッタリはまるんだ。
 いや、曲調のおかけでエッチな詞がそういう雰囲気を消してるよね。逆に「健康的」に聴こえたりして・・。


 あ、メンバーは、レイコ、ミホ、チイコの3人だったんだけど、この曲の途中で、チイコが病気のためリタイヤ。代わりにトモ(初代 引田天功の娘)が加入したんだよね。
 たしか、このとき12歳じゃなかったかなぁ。この曲で「ザ ベストテン」にランクインした時は、ご多分に漏れず、トモだけは、VTRだったもんね。

 ちなみに、レコードジャケットの3人は、オリジナルのレイコ、ミホ、チイコの3人です。




※オリジナルは2005年9月に書いたものですが、今回、若干加筆しました。