今回の1曲セレクトは、「SWEET 19 BLUES 」安室奈美恵です。
まずはデータです。
・タイトル SWEET 19 BLUES
・アーティスト 安室奈美恵
・作詞 小室哲哉
・作曲 小室哲哉
・編曲 小室哲哉
・リリース日 1996年8月21日
・発売元 エイベックストラックス
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数 45.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1996年9月2日〜10月14日付
・タイアップ:映画「That's カンニング!史上最大の作戦?」エンディングテーマ
安室奈美恵さん引退前日の夜に何を思う。。。
うわっ、キザ! なんて、書いてる自分でも痒くなる詩人的な書きだしにしてしまいましたが・・・。
ついに明日で引退ですね。 今頃は引退ライブも最後の佳境に入ってるくらい

平成時代最大のディーバが、平成最後の晩夏に引退する。
激動の平成って言う時代もこれで終わるんだな・・・っていうの感情はいやがおうにもこみ上げてきちゃいますね。
これだけのディーパの引退・・・振り返ってみると、暫くは無かったような気がする。
美空ひばりさんの逝去という大きな時代の変化から始まった、平成のゲ―ノー史ではあるけど、その間、超大物と呼ばれる歌姫が、まだ余力を残しての引退っていうのは無かったんだよね。
考えてみれば、あの山口百恵さん以来かもしれないな。 松田聖子さんが結婚を機に一度、活動休止とはなった。 あのまま芸能界から完全引退していけば、それ以来と言う事になるだろうけど、すぐに復帰しちゃったしね。だから、山口百恵さん以来と言う事になるだろうね。
引退ライブと言う形で、完全引退・・というのも、山口百恵さんと同じになる。
ただ、あの時、百恵さん引退発言から、ラストコンサートまでの異様な盛り上がりを考えると、今回の安室さんは、ここまで思ったよりは意外にあっさりとこの日を迎えたな・・・という印象が強い。
たしかに今日になってNHKのニュースで取り上げられたり、ワイドショーでも話題になったり。 そうそう、ラストコンサートツアーのDVDの売り上げは、初日でミリオンセラーという前代未聞の記録を作ったというところはあった。
けど通常のヒットチャートでも、例えば旧譜の盛り上がりが思ったほどでもなかったし。。
その辺が百恵さんの時とは、ちょっと違うな・・・って言う印象。
いや、もっと言えば、あのキャンディーズが引退爆弾宣言から後楽園ラストコンサートに向かっての異様とも思えるほどの盛り上がりを間近に見て来ていた世代から見ると、案外にあっさりとこの日を迎えたな・・・っていう感覚になっちゃうんだよね。
この辺りは、やはり昭和って言う時代と、平成って言う時代性の違いが端的に表れて来ているんでしょうか。
熱烈のファンの周辺では、百恵さんやキャンディーズの引退時よりも盛り上がっているのかもしれない。けど、それ以外では、クールに受け止めてるって感じでしょうかね。
その証拠に、アムロ世代よりも1世代上のワタシの周辺の音楽好きの方々からは、安室の引退について言及しているヒトが誰も居ないし・・・。 昭和の時代ではちょっと考えられなかったですからねぇ、こういうことは。
でも、やっぱ、今日と言う日に安室の曲を引っ張ってこないのは、やっぱり「モグリ」だよな・・・って言う思いがありーの、安室の曲を引っ張って来ました。
「SWEET 19 BLUES」
この曲は、今から22年前、1996年のちょうど今頃ヒットのピークだった曲ですわ。
ワイドショーなんか見ると、この曲をBGMとして取り上げられていることも多いし、安室の初期の代表的な曲として扱われることも多い。
・・・だから、さぞかし売り上げも凄かったんだろうな・・・なんて思われがちなんだけど。。。
↑のデータをみて、なんかの間違いなんぢゃない

・・・けど、間違いぢゃ無いのよ〜。 クレーム入れないでね。
この曲の前3曲のシングルは、いずれもミリオンだったし、、逆に後の2枚もミリオン、しかも1枚 「CAN YOU CELEBRATE?」はダブルミリオンだった訳でさ。
だから、この曲だけ、ポツンと売り上げが落ち込んでる訳ですわ。
まあ、普通に見れば、なんかの間違いちゃないか・・と思われるのも当然なんだけど、 この曲は、もともとこの年の7月にリリースされた 「アルバム」の「SWEET 19 BLUES」のリード曲であり、 シングルとしてはあくまで、このアルバムからのシングルカットと言う形でリリースされたんだよね。
・・というわけで、多くの方は、この「シングル」を購入する前にアルバムを購入されていた訳で、わざわざシングルを購入した方は少なかった・・・というわけで、この曲だけ売り上げが落ち込んでいる訳ですわ。
まあ、シングルカットの場合は、殆どのアーティストの殆どの曲では、こういう売り上げになるのは見えてる訳で、この曲だけの傾向と言う訳ではない。
逆に言えば、それでもオリコンで2位、売り上げが45万枚もあったと言う事の方が驚きではあるし、それは、当時のワタシもそう感じてたな。
ちなみにアルバムの「SWEET 19 BLUES」は、売り上げ枚数336万枚。 アホか・・って言うくらい売れましたよね。
最初にも書いたように平成最大のディーバと言ってもよい安室さんだけど、これまで「1曲セレクト」で取り上げた安室さんの曲は驚くほど少ない。
まあ、これは、安室さんの曲を書くときに常套句のように書いてる事だけど・・・。 いつも書いてるように、特に「TK化」された96年以降、個人的にヒット当時安室さんの曲を聴いて無かったからに他ならない。
・・・なんて書くとほとんど「非国民」的に映るかもしれない。特にワタシより1世代下の、「アムラー」な世代なヒトにとっては考えられない事かもしれない。
でも、そうだったんだよね。
どうもね、ワタシらの世代の音楽ではないように映ったんだよな。
95年まではさ、音楽のマーケットの中心だったからさ、ワタシらの世代は。 だからワタシらの世代が聴いてて気持ちいい曲が多かったんだよ。
でもさ、96年ともなると、ちょっと音楽マーケットの中心から外れたんだよね、ワタシらの世代は。 27才っていういまでいう「アラサー」な年齢になってきてたし。
そしたら急に、聴いてて「ちょっと違うな」・・・って聴いてて気持ちいいとは思えない曲が急に増えてきたんだよな。それがワタシのとっての1996年って言う年だった。
この「SWEET 19 BLUES」って曲。 ぱっと聴き、特に新しい音楽じゃ無いんだよ。 もろR&Bじゃん。 しかも60年代の、もろブラックソウル的なサウンドですよね。和田アキ子さんが好きそうな。
だからね、音的にはワタシが聴いも抵抗は無い・・ようなところでもあるんだけど・・・。
でも、ダメだったんだよなぁ、当時。
邦楽というよりも、もろ洋楽的だったっていのうも、生理的にちょっと違ったのかもしれない。 やっぱさ、洋楽的にもどこか和テイストな香りがする方が安心する世代だからさ。
それよりも何よりも、当時「19才」だった彼女が、 ここまで歌えるんだぞ・・・って言う姿勢にちょっと末恐ろしいものを感じてた・・・っていうのが、本音だったかもしれないなぁ。
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