漫画家の松本零士氏が亡くなった。

一昨日は1日中テレビ・ラジオの各メディアは大々的に伝えてましたね。なにせNHKの7時のニュースまで伝えてましたから。。。

松本零士氏と言えば、何と言っても「宇宙戦艦ヤマト」であり、「銀河鉄道999」であり、我々は「どストライク」な世代に当たるわけでね。
今、マスコミの「中枢」にいる方たちと同世代ということもあり、だからこそ、このような各マスコミの対応になったんだろうね。

個人的には、「銀河鉄道999」は、テレビシリーズは一応見た・・・けども強烈に刺さったわけではない。
「ヤマト」もしかりなんだよね。 申し訳ないけど。。。

個人的には、「アニメ」そのものよりは、やっぱり主題歌だよね。
チャートマニアとして、「宇宙戦艦ヤマト」が、アニメ主題歌として初めてオリコンチャートにランクインしたということと、やっぱ、ゴダイゴの「銀河鉄道999」だよなぁ。。。インパクトがあったのは。
もっとも、ゴダイゴの「銀河鉄道999」はテレビアニメではなく、劇場版の主題歌だけど。。。
あの曲・・・ゴダイゴの「銀河鉄道999」があったから、今のワタシがいる・・・と言っても過言じゃない。。(あ、いや過言かも。。。)


ちなみに、「宇宙戦艦ヤマト」主題歌が、初めてオリコンチャートにランクインしたというのは、「劇場映画版」が公開されたから。

まあ、細かいことではあるんだけども、あの当時、コロムビア、ビクターなどの老舗レコード会社の「学芸部」制作のレコード・・・つまりはテレビアニメ主題歌とか童謡のレコードだよね・・・は、オリコンチャート集計対象外だったのよ。
なので、あの当時、絶大な人気でミリオンも突破したといわれている「キャンディ・キャンディ」の主題歌もオリコンの「シングルランキング」にはランクインされていない。


その代わりに当時は、「TVまんが主題歌・童謡ランキング」が存在しており、

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これら老舗レコード会社の「学芸部」制作のアニメ主題歌は、こちらのランキングに放り込まれていたわけで。。。。
(↑は1981年の「TVまんが主題歌・童謡ランキング」)


この辺については、ガンダムシリーズの総監督であり、ファーストガンダム当時の楽曲を自ら作詞されていた、富野氏も↓のように語っていたりしますね。





件の「宇宙戦艦ヤマト」もレコードのリリースはテレビアニメが放映開始された1974年11月10日、コロムビアからなんだけども、劇場版公開までの3年間、通常のシングルランキングには入っていない。
↑の「TVまんが主題歌・童謡ランキング」に入っていたものと思われる。

それが1977年 劇場版公開となったとたん、いきなり通常のシングルランキングにランクインしてきたわけだからさ。

新たにレコードがリリースされたわけでもなく、レコードナンバーも1974年リリース時のままだったわけだから、あの頃、毎週オリコン見てたチャート小僧は「なんじゃこりゃ〜」だったろうねぇ。

つまりは、劇場映画化されたことによって、「学芸部」扱いから離れたってことだったんだろうけど。。。。
テレビアニメから劇場映画化されたのは「ヤマト」が初めてだったこともあり、この曲の主題歌が初めてオリコンにランクインしたアニメ主題歌になったわけなんだよね。

この辺の違い、「銀河鉄道999」でも ささきいさお氏が歌ったテレビアニメ版主題歌



これは、オリコンチャートにランクされてないけど、

ゴダイゴの劇場版「銀河鉄道999」



これは、オリコン2位まで上がったってことでも顕著にわかるわけで。。。。

つまりは、テレビアニメ版の「銀河鉄道999」の主題歌は、旧知のとおりコロムビア学芸部制作であったのに対し、劇場映画版のゴダイゴの「銀河鉄道999」は、通常の制作部での制作であったということ。


ただ、「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」の劇場映画化によって、TVアニメ主題歌も老舗レコード会社の「学芸部」から、離れたところで制作された作品が増えたのも間違いないわけでさ。

ちょっと前に書いた、キティ制作の「ラムのラブソング」(「うる星やつら」主題歌)とか「想い出がいっぱい」(「みゆき」主題歌)なんかはそうだよね。
むろん、これらの楽曲は、普通にシングルチャートに入ってきたのは周知のとおりで。。。

そう考えると、現在につながるアニメ主題歌の礎になった作品ともいえるわけで。

なんせ、いまやアニメ主題歌がオリコンチャート上位から消えることがないくらいだからさ。。。
松本零士氏の功績は別の意味でデカかったとも言えるんだよね。