かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

天地真理

水色の恋 / 天地真理

1972_01_水色の恋_天地真理


今回の1曲セレクトは、「水色の恋」天地真理です。

まずはデータです。

・タイトル       水色の恋
・アーティスト     天地真理
・作詞         田上えり PESCE CARLOS
・作曲      田上みどり LATASA FELICIANO
・編曲      森岡賢一郎
・リリース日   1971年10月1日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数   43.2万枚
・ベストテンランクイン期間:1971年11月22日〜1972年2月7日付

トートツですが、ワタシは今日一体何文字書いてるんだろう?  
なんて思いたくなるほど、文章を書いてる1日だったりして。。。
午前中、この1曲セレクトで「案山子/さだまさし」書いた後、さっきまでRe:minderの原稿を書いてたのよ。で、今、改めて1曲セレクトを書いてたりする。

9日も休みあったんだからさあ、Re:minderの原稿とか、もっと余裕があるときに書けばよかったのに・・とも思うんだけど、どうもケツに火がつかないと動かないのが、ガキの頃からの欠点でして。。。

いや、でも実際のところは現実逃避っていうほうが大きいかも。
そそそ、9日間の年末年始休みも、もう終わり。明日からの仕事行きたくねー病ですよ。 まさにサンデーシンドロームの状態。 そこからの現実逃避ってところでしょうか。

テレビ見ながら「あー、仕事行きたくねー」とジリジリしているよりは、現実逃避でモノ書いてるほうがまだ気が紛れるわけなのよ。

プラス、書こう書こうと思って、少しの間ペンディングしてた曲もあったんでね。書く気になっているうちに書いとこうかってことで、PCに向かってたり。。

そのしばらくペンディングしてた曲というのは、

天地真理「水色の恋」。

うーむ、果たしてどの程度反応いただけるかはちょっと不安ですが。。。70年代前半のトップアイドル、天地真理さんのデビュー曲ですね。

かなり前に、デビュー2曲目の「ちいさな恋」は書いたんだけども、肝心のデビュー曲はまだ書いてなかったんだよな。ちょうどいい機会なんでね。

正直言って「ちいさな恋」を書いたときは、曲自体それほど知らないで書いたんだよな。 まあ、今でこそ手元に音源があるんだけど、1曲セレクトを書いたときは、音源も何もないで書いたのよ。
唯一、90年代初めにニッポン放送で放送された、「オリコン歴代TOP500」で流れた音源の記憶を頼りに何とか書いたんだよな。

そそそ、あの曲はリアルタイムでは聴いた記憶なかったのよ。 ・・・というても、当時ワタシャ2歳5か月。記憶になくても当たり前ではあるんだけども。。。

でも、この「水色の恋」って曲は、どことなくヒット当時聴いた記憶があるんだよね。
後々大人になって改めて、この曲を聴いたとき、イントロからして、「あ、これ・・・」っていう記憶の糸がつながったことを覚えてるわ。

まあ、いつ、どこで聴いたか・・・なんていうのは全く覚えてないけど。。 多分、当時住んでた、福島県いわき市の市営住宅で聴いたんだろう。 

なぜか、この曲を聴くと、夕焼けの風景がフラッシュバックするんだけども、その風景っていうのが、その頃住んでた市営住宅の裏手の広場から見た夕焼けの風景だったりするんだよな。
そそそ、夕焼けがきれいに見える立地だったんだよ、あの市営住宅。
特に秋口になると、オレンジ色の光がいっぱいに差し込んでくるような。証拠に、今手元に残る当時のアルバムをみると、夕焼け色に染まったカラー写真が何枚か出てきたりするもの。

この曲からフラッシュバックする光景は、まさにそんなカラーなんですよ。 タイトルは「水色の恋」ではあるんだけど、ワタシにとっては水色ではなく「オレンジ」色なんだよね、この曲のイメージは。

そういうこともあって、あの市営住宅の頃、この曲を聴いたんだろうなっていうのが想像できたりしてね。


ところでこの曲って、天地真理さん用に書かれたオリジナルの曲ではないんだよね。
原題は「小さな私」というタイトルで、のちのYAMAHAポプコンの前身、当時はYAMAHA「作曲コンクール」と言われたコンクール用に書かれ、1970年のコンクールで入賞した曲なんだよね。

当時のYAMAHA作曲コンクール資料サイト

https://www.yamaha-mf.or.jp/history/e-history/popcon/pop2.html

を見ると、コンクールの時は天地真理さんではなく、藤田とし子さんという方が歌ったとある。 藤田とし子さん。のちに「一休さん」などの声優をやられた声優の第一人者ですよね。
ちなみに、この時、天地真理さんは、本名の斎藤マリで、同じく作曲コンクール入賞の「OTHERWISE」という外国曲を歌っている。

天地真理さんといえば、70年代前半のトップ「アイドル」というイメージが強いけど、もともとは国立音大付属高校声楽科卒のバリバリの音楽家であり、高校の頃フォークソングにも傾倒していたっていうどちらかといえば、フォーク系のアーティストだったんだよね。その影響もあり、YAMAHAの作曲コンクールでも歌っていたようですね。

その後のアイドルになってからの「ファルセット唱法」も、国立音大付属校声楽科だった頃の名残っていうのが大きかったんでしょう。

ぢゃ、なぜにYAMAHA作曲コンクールでは別の曲を歌った天地真理さんが、この曲でデビューしたのかといえば、当時若者に人気があった、TBS「ヤング720」で元タイトルの「小さな私」をうたったのがきっかけだったらしい。そのあと、当時の超人気ドラマ「時間ですよ」の隣の真理ちゃん役に抜擢され、白いギターをつま弾きながら「水色の恋」と改題したこの曲を歌ったのが、デビューのきっかけだったようですね。


ところで・・・、今の今まで、この曲はYAMAHAの作曲コンクール用に作詞 田上えり、作曲 田上みどりという姉妹によって書かれた曲と思ってたんだけども。。。件のJASRACのデータベース上では「外国曲」扱いになってたりする。
なぜに? と思ってWikipediaをみたら、作詞 PESCE CARLOS、 作曲 LATASA FELICIANOっていう外国人が記載されてたりして。 


これは如何に?  

・・・と思ってちょっと調べてみたら、確かに原曲「らしき」外国曲があったんだよね。

「Gran Hotel Vivtoria」

↓ コレ


この動画の52秒あたりから、「水色の恋」のAメロのフレーズが出てきたりする。

これは言われなきゃわかんないよ・・・と思うものの、原曲側からなんらかのクレームが入ったんでしょうね。
JASRACコードを見ても、つい最近のコード番号になってるんで、最近、何らかのクレームが入ったんだと思いますが。。。

YAMAHAさんは、昔、八神純子さんの「パープルタウン」で、同じように盗作疑惑のクレーム(訴訟)が入った時に、以後「パープルタウン」には訴訟を起こした側の原題である「You Oughta Know By Now」の明記と、作家の明記、ついでに「パープルタウン」を使用する場合の著作権料は原曲と併せて「2曲使用」とすることをあっさりと認めちゃった前歴があるからなぁ。この曲も同じだったのかもしれない。

・・・ということは、いずれにしても、天地真理さんの「水色の恋」はカバーのそのまたカバー曲っていうことになるわけですね。。。 なんかややこしいな。。。






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ひとりじゃないの / 天地真理

1972_07_ひとりじゃないの_天地真理


今回の1曲セレクトは、「ひとりじゃないの」天地真理です。

まずはデータです。

・タイトル     ひとりじゃないの
・アーティスト   天地真理
・作詞       小谷夏
・作曲       森田公一
・編曲       馬飼野俊一
・リリース日    1972年5月21日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数   60.1万枚
・ベストテンランクイン期間:1972年6月5日〜8月21日付

あぢぃ〜ですわぁ、え〜 ホントに梅雨明け前なんですかい、これで。。。 どうも今年一番の暑さだったらしく。。。 さすがにねぇクーラーに強くないワタシも、この暑さぢゃ、クーラー無しは堪えますわい・・・っちゅうことで、今日は1日中クーラー三昧。
あー、来月の電気代がコワイ・・・なんて相変わらずケチケチな性格は治らず・・・なんだけど、熱中症になると思えばね・・・。

・・・ということで、今回の1曲セレクトは、夏っぽい曲を・・と思ったんだけども、ここんところ80年代アイドルばっか書いてたんで、今回は時代を遡ってみますかい。

そーさねぇ、今から45年前、1972年の今頃のヒットをひとつ。

天地真理「ひとりじゃないの」

45年前の今頃、一番売れてた曲ですわ。当時のオリコンをひも解いてみると、1972年6月12日付から6週連続で1位を獲得したこの曲。 今頃は4週目の1位って頃でしたわな。 まさにヒットのピークって言う時期ですか。

ま、如何にも見てきたように書いてるけど、ワタシゃ当時2才10ヶ月。うーむ、まだまだ物心ついてない時期ですねぇ・・・。 ってわけで、流石にこの曲がヒットしてた頃はリアルタイムでは聴いてなかったですけどね。

もちろん、後付けでこの曲の存在は知った訳だけど、ま、当時のトップアイドル、天地真理さんの3枚目のシングルであり、最大のヒット曲っていうことになりますわね。 そそそ、この曲、売り上げは60万枚だけど、これが最大だったんだよね。

うーん、これが、こんなに売れてたのか・・・と取るのがいいのか、思ったほどでもない・・と取るのがいいのか・・・ちょっと迷うところなんだけど。
 個人的には、こんなに売れてたのか・・・っていう感想なんだよなぁ。 いつかも書いたけど、70年代アイドル、そうね。70年代前半のいわいる「第1次アイドルブーム」の頃は、アイドルって言われる人たちの場合、50万枚って言うのが一つの壁だったんだよね。
当時は、大ヒット曲も数あるけど50万枚以上のヒットとなると極端に数が減るんだよね。いわんや60万枚以上は数えるほどしかなかった訳でさ。その中の1曲が、この曲だった訳なんだよね。

 当時シングル盤1枚、500円。ちょっと調べてみたら、この72年から400円から500円に値上がりしてたんだよね。 ちなみに当時の大卒初任給は平均で5万2千円。 
今の時代に置き換えてみれば、シングルレコード1枚2000円位の「価値」なんですわ。 高けぇわなぁ〜。

それに加えて、当時はレコードプレーヤー持っているヒトって、今と比較にならないくらい限られていたんだよね。
当然、アイドルのメインの支持層である10代の人たちでレコードプレーヤーもってる人なんて限られてただろうし、仮に持ってても個人的な・・・というより「家」に一台・・・つまりは家族全員の共有物だったろうし・・・。

そんな時代なわけで、当時のアイドルのヒット規模で、50万枚が壁になっていたのもある意味納得できるところなんだよね。 つまりは、第一に当時のティーンエイジャーにとってはシングル1枚にしろ高かった事、それと、かりに買えたとしてもプレイヤーがあるヒトは限られていた事・・・っていう壁だよね。

まあ、そんな時代の60万枚だからさあ、これは、数字以上に売れた曲・・・って言えるんじゃないかなぁ。



・・なんてマーケティング的な話は置いといて・・・。

肝心の曲だよね。
うーん、どーなのかなぁ・・・・。正直言って、個人的には、やっぱり古さは隠せないんだよなぁ、この曲。
うん、いい曲なんだけどね、ところまでも素直だし、明るいし・・・。一点の染みもないような純白さって言うの?
「ソニーの白雪姫」って言うキャッチでデビューした天地真理さんには、これ以上なないような曲ではあるんだけどね。

でも、個人的には、今一つスッキリしないものを感じちゃったりするんだよなぁ。

いやー天邪鬼かなぁ。普通なら、これはこれでいいじゃんって言うべきなんだろうけどさぁ。 どうしてなんだろうねぇ。

ま、その主な原因は↑で書いたように「古さ」を隠せないって事なんだろうな。 楽曲自体のBPMもその一つなんだけどさ。 ヒット当時、この曲のポップと思えたのかどうか・・っていうのは、リアルタイムで経験していないんで何とも言えないんだけど、個人的な感覚から言えば、かなりゆっくりな曲・・って言う印象なんだよなぁ。 だから、ポップスなのかって言われるとちょっと躊躇しちゃったりね。
 それと、メロディラインですね。もう一つナチュラルじゃないって言うのかなぁ。この曲より前の歌謡曲にはよく見られた、いわいる4-7抜きのメロディとまでは言わないけど、それに近いような印象があるんだよなぁ。どこか中国音階の匂いがするって言うかさ、うん、香港とか台湾あたりのヒット曲には良くあるよねって感じの・・・。

そう言う意味も含めて、1972年って言う時代は、まだまだポップスも発展途上だったんだなぁ・・・って言う印象を強く感じちゃったりね。 これが次の73年になると、もう少しナチュラルになるんだよね、ヒット曲のメロディラインが。

この曲を聴くと、そんな事が頭をよぎるワタシだったりするんだよねぇ・・・。 あーやっぱり天邪鬼か。。。

ちなみに、この曲の作詞者の小谷夏さんとは、ドラマ演出家の、かの久世光彦氏のペンネームですね。
・・・ってか、ここ読んでる方は、そのくらい、既にご存じかなぁ、今さら書かなくても。

ま、丁度、TBSドラマ「時間ですよ」で隣のマリちゃん役で出演してたこともあって、この曲を書いたんだよね。





それにしても、今見るとオバちゃん風に見えちゃったりするけどさあ、当時はトップアイドルだったんだよね、天地真理さん。丁度人気絶頂の頃ですね、72年〜73年にかけては。
やっぱり髪型のせいもあるんでしょうかねぇ。 おばちゃんパーマ風で・・って、当時はこれが流行りだったんだよね。
この頃の私の母親の写真見ても、やっぱ同じような髪型してるもの。 おばちゃんパーマにつけまつげ。
やっぱ天地真理さんを意識してたのかなぁ。
当時、既に30を超えてた筈なんだけど、若造りだったんだよな、ウチの母親。



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想い出のセレナーデ / 天地真理

1974_10_想い出のセレナーデ_天地真理


今回の1曲セレクトは、「想い出のセレナーデ」天地真理です。

まずはデータです。

・タイトル    想い出のセレナーデ
・アーティスト  天地真理
・作詞      山上路夫
・作曲      森田公一
・編曲      竜崎孝路
・リリース日   1974年9月1日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数 32.4万枚
・ベストテンランクイン期間:1974年9月16日〜11月18日付

いや〜気持ちの良い秋晴れですね。こんな「秋らしい」日は、今年初めてかもしれない。
こういう日は、やっぱり「秋日」を歌った曲を持って来たいもんです。

・・・と言っても、80年代の「秋の歌」って結構既に書いちゃったし、90年代以降は「季節感」ある曲も減って、秋っぽい曲も少なくなっちゃったからなぁ。
今回は、やっぱり70年代に遡ってみますか。

天地真理「想い出のセレナーデ」。

秋と言えば恋の季節。 今現在進行中の恋もあれば終わってしまった恋もある。
この曲は、「後者」を歌った曲ですね。 いわいる「傷心」ってやつで。。。 これも秋って季節はぐっと来るんですよね。
そんな終わってしまった恋心を綴ったこの曲、ではあるんだけども、思いドンヨリとしてイメージではなく、いかにも「秋の日」を連想させる日差しの中で想い出しているあの恋・・・・そんなイメージなのかなぁ。

個人的には、この曲は秋の日差しの中で聴きたい1曲・・・そんな感じなんだよな。

いや、そう感じるのは、オリジナルである、この天地真理さんバージョンだからなのかもしれない。

うん、個人的にこの曲を知ったのは、天地真理さんのオリジナルではなく、82年に浜田朱里さんがカバーしたバージョンなんだよな。
 浜田朱里さんバージョンについては、以前、既に書いちゃったんだけど、こちらは82年の冬の日にリリースされた・・・と言う事もあってか、基本的にはオリジナルに忠実なカバーではあるけども、ピアノのリフにさらなる物悲しさを感じるし、だから秋の曲というよりかは、「冬の日」の曲って言うイメージが強いんだよね。

だけども、オリジナルの天地真理バージョンは、もっと温かみのあるアレンジ。
その温度感が、冬の曲というよりは「秋」を感じる曲なんだよね。

ま、実際、秋の日・・・・今頃・・・がヒットのピークだったわけでね。

最近だからこそ、9月下旬になっても30℃を超えるような日がでたりしてるけど、昔、少なくともこの曲がヒットした、今から42年前なんてのは、10月にもなるとすでに寒いくらいだった・・・と記憶してるからなぁ。
 
記憶してる・・・なんてぼやかして書いてるのは、42年前は、ワタシャ、まだ5才だったからして、ほとんど記憶の外・・・だからなんだけどさ
 それでも、記憶に残ってる小学生の頃でも、9月下旬〜10月初めで既にかなり涼しかったと記憶してるし、今も残る当時の日記を見ても、そんなようなことが書かれてるんだよね。

ま、今住んでる千葉(首都圏)と、当時住んでた福島じゃ、気温の違いって言うのもあるけどね。

そうか、だからね、この曲、あの日差しの中で・・・を連想させるって書いたけど、田舎の秋の風景なんだ。
この牧歌的である種の平和感を感じるのは。すくなくとも都会の真ん中の・・・っていうイメージではないんですよね。

70年代の曲って、そんな感じの都会的・・・というよりは「地方」的なイメージの曲が多い・・っていうのは、今から思うと特徴かなぁ。少なくともニューミュージック勢が台頭してくる、70年代中盤以前は。
ユーミンなんかは、根っこにあるのは、そんな「地方感」からの反発と脱却だもんね。

でも、実際、当時のヒット曲はそんな牧歌的なイメージから、中心は都会的な・・・って言うところに移っては来てたんですよね。
 具体的に言えば、本当に牧歌的だった、第1次70年代アイドル・・・、具体的に言えば、この天地真理さんや南沙織さん、麻丘めぐみさん・・・あたりは、この曲がヒットしていた頃を境に、人気も下降線を辿って行く。

実際、天地真理さんも、この曲が最後でしたからねぇ、ベストテン入りした曲って。

そんな所から見るとさ、「あの栄光の日々」に対しての「想い出のセレナーデ」・・・なんて感じなくもないんだけどさ


70年代の「第1陣」アイドルとして、前年の73年なんて、あれだけスーパーな人気・・・・今のAKBなんか足元にも及びませんよね・・・を誇った、天地真理さんだけど、時代の流れは早かった・・というかね、下火になるのはあっという間だった・・・って言う感覚があるなぁ、今思うと。
第一線で活躍してたのは、72年〜74年までの正味3年間でしたからねぇ。


1974年って、昭和で言えば「49年」、つまり昭和40年代の終わりの年だったんですよね。
今でこそ、70年代、80年代、90年代・・・と「西暦」で年代を区切った見方が中心だけど、昔は「昭和」の年代で区切った見方もあったからなぁ。
昭和40年代、50年代、60年代っていう・・・。 そんな昭和の年代で区切ってみても、西暦で見た区切り方と同じような時代の変化がありましたからねぇ、少なくともヒット曲界に於いてはさ。

昭和40年代と50年代の境目という時代の変化。
ひとつが、上で書いたような、第1次70年代アイドルの人気の下降線と、第2次70年第アイドルへの世代交代。
第2次70年代アイドル・・と言えば具体的には、新御三家、(当時の)中三トリオ・・・ってところですね。
もう一つが、ニューミュージック(シンガーソングライター)の台頭ですね。

そんな時代の変化に、おいてけぼりを食らってしまった人の一人。 それがね、この天地真理さんだったんじゃないかなぁ。
今考えると、時代の変化について行ける・・・そんな器用さを持ってヒトではなかったし、なにより時代の変化のスピードが早かったですからね。
 それにアイドルっていう「ジャンル」が確立して初めての時代の変化だったわけで、そんな時代の変化にどう対応していくか・・・っていうノウハウが確立されていなかったってのも大きかったのかもしれないけどさ。

まあ、あくまで現在から、ヒット曲をクロニクル(変遷史)的に見た場合の話ですけどね。





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恋する夏の日 / 天地真理

1973_08_恋する夏の日_天地真理

 






今回の1曲セレクトは、「恋する夏の日」天地真理です。

まずはデータです。

・タイトル     恋する夏の日
・アーティスト   天地真理
・作詞       山上路夫
・作曲       森田公一
・編曲       馬飼野俊一
・リリース日    1973年7月1日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売り上げ枚数  50.2万枚
・ベストテンランクイン期間:1973年7月16日〜9月17日付

 過去に書いた1曲セレクトをちまちま検索してたら、当然書いてて然るべき曲な筈なのに、まだ、書いてなかった曲ってあるなぁ。 特に今月8月はそう言う曲が多そう。

ま、以前も書いたけど、昔、mixiに書いてた時は、あくまで「マイミク」さん向けに書いてたんで、マイミクさんの年齢に沿ったセレクトがメインでしたからね。少しターゲットが外れた70年代前半とか、逆に90年代後半以降は、意外と書いてない曲がまだあったりするんだよね。

これは、丁度いい機会だから、書けるときに、改めて書いてみるか・・・と1曲セレクトしてきましたわ。


 天地真理さんの「恋する夏の日」。

めちゃくちゃメジャーな曲じゃないですか。でも、まだ書いてなかったんだよね。 その前に、以前mixiに書いてた時は、天地真理さんの曲は1曲も書いてなかったと思う。

これは、前も書いたと思うんだけど、個人的に70年代前半は、アグネスチャンとかフィンガー5が最古な感覚で、天地真理さんとか麻丘めぐみさんって、それよりも1段階以前の人たちっていうイメージなんですよね。
 だから、書いてなかったのかもしれないな。

もちろん、この曲なんかは、音源も持ってるし、よく聴いてた曲ではあるんだけどね。

・・・とは言っても、実際に音源を購入したのは、大人になってからなんだけどさ


でね、音源を購入して、初めて聴いた時、まず驚いたのが、その音質の良さ。
多分、アナログのシングルだった思うんだけど、それでもその音質の良さにびっくりしたな。中古品だったんで、それまでの保存状態が良かったのかもしれないし、盤の状態もよくノイズが少なかった・・・ということもあるのかもしれないけど、それらを差し引いても、元々の録音の音質の良さには、びっくりしたんだよね。

 ダイナミックレンジというか、その音の広がり、音のきめ細かさが、同年代の他の曲と比較しても、良いんですよ。音が迫って来るような感覚。当時はまだ3Dなんていう発想はなかったわけだけど、恰も3D感覚があったかのような立体的な音っていうか。。。

 当時のCBSソニーの録音技術のよさなのかなぁ。例えば、ビクターとかコロムビアとかさ、かなり音がボコボコなんだよね。あ、これは、80年代初頭までそんな感じだったのよ。
 さすがは世界のソニーだけのことはあるか・・・なんて妙に感心したりしてね。

 音も良いと、俄然曲も良く聴こえてきたりして・・・不思議なもんだよね。

兎に角、文句のつけようがないんだよね、今聴いても、完成度が高い曲だと思う。 これはヒットして当然だよなぁ・・・なんてね。
 まあ、音質の事も含めて、かなり、お金はかけてたんでしょうね。 事務所も天下のナベプロだったし。
お金をかければ、当時の最先端の音で曲ができますよ・・・っていう良い見本だと思う。


それにもまして、当時の天地真理さんの人気のすごさだよね。おそらく、この曲前後が、人気が最高潮だったと思う。

 手元に当時のオリコンチャートがある。 それを見ると、この曲もそうだけど、前曲「若葉のささやき」にしても登場2週目で早くも1位を獲得している。

初登場1位が当たり前の現在では、なんてことないチャートアクションに思えるんだけども、初登場から何週間もかかって1位まで到達するのが当たり前だった70年代前半。登場2週目で1位獲得出来るアーティストは、天地真理さんの他、誰も居なかったわけだから、その人気ますさまじさが分かるもんです。

 ちなみに、この曲は、初登場42位⇒1位 という、41ランクアップで2週目で1位獲得というとんでもないチャートアクションを見せている。
 ピンクレディの「カメレオンアーミー」が78年に88位⇒1位っていうとんでもないチャートアクションをみせたが、それ以前、ジャンプアップ1位獲得曲は、この曲だったんじゃないかなぁ。ま、ちゃんと調べてみないと分からないけど。

ただね、この曲1973年7月1日リリースなんだけど、1973年7月1日は日曜日なんだよね。 オリコンの週間ランキング集計期間が、月曜日〜日曜日と考えると、リリース日7月1日の1日集計だけで、42位まで行ったことになるわけで、これが、もし、今のようにオリコンチャートの集計期間に合わせたリリース日設定にしてたら、余裕で初登場1位になってただろうな・・・って言うのは明白ですわね。

 当時は、オリコンチャートに合わせたリリース日設定なんてしてなかったわけで、、1日 5日 10日 15日・・といった5 10日リリースってのが一般的だったからね。 だから、チャート上のアヤとも言うか、初登場はそれほどランクが行かなくても2週目以降でジャンプアップした曲が多かったんだよね。






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ちいさな恋 / 天地真理

1972_02_ちいさな恋_天地真理











今回の1曲セレクトは、「ちいさな恋」天地真理です。


まずはデータです。


・タイトル    ちいさな恋
・アーティスト  天地真理
・作詞      安井かずみ
・作曲      浜口庫之助
・編曲      馬飼野俊一
・リリース日   1972年2月1日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売り上げ枚数  54.7万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1972年2月14日付〜5月1日付


 天地真理さんの曲っていままで、ほとんど書いてこなかったんだよな。

世代的に、天地真理さんの曲は、まだリアルタイムで聴いてた・・・っていう感じじゃなかったからなぁ。

 いや、全くでは無いんだけどね。ギリギリなんだよね。なんせ、物ごころついて最初にファンになったアイドルは、アグネスチャンとフィンガー5なんで。。
 今回引っ張ってきた、「ちいさな恋」から見ると、2年弱時代が若くなるわけで・・。
1972年(昭和47年)の今頃は、まだ、物ごころついてなかったわけですね。 2歳6カ月ですから、この頃の私は。。。


でも、なぜか、家にこの曲のレコード音源があるんだよね。。。


・・・まあ、私が大人になってから、「向学」のため購入したものだけど。。。


だけど、さすがに、この時代の曲を聴くと、「うわ、時代が古いなぁ」って感じますねぇ。曲調といい、音質といい。

なにより、浮かんでくるえづら・・というか風景はとっても平和ですよね。
マイナーなAメロで、恋人に会いたい気持ちを表しているのに対しして、サビで、パッピーエンドな恋に接して、一
転して、めちゃくちゃメジャーな展開になるっていう、とっても単純な曲構成ってのも、めちゃくちゃ分かりやすいし。


・・・っていうのは、後発で聴いてるから言えるわけで、これがヒット当時、リアルタイムできいてたら、どうな風にこの曲を感じたのかなぁ。

 正直、リアルタイムで聴いてない、ワタシは、そこが書けないのが悔しいんですよね。


ちなみに、この曲は、天地真理さんにとっては、デビュー第2弾シングル。
デビューシングルからして、いきなりオリコン3位まで行ったわけだけど、この曲から3曲連続で、オリコン1位を獲得。通算5曲のNO.1ヒットを持つという、文字通り、この当時のNO.1アイドルだったんですよね。


 きっとね、もし、リアルタイムでこの当時のアイドルシーンを見てたら、きっと、ワタシ、天地真理はキライになってたと思う。

 「2番手」が好きなワタシなんで、きっと「麻倉めぐみ」さんを応援しただろうなぁ。
そんな未だに「あまのじゃく」な私の性格なのよね。
なんせ、左利きの私なんで。。麻倉めぐみさんっつったら「私の彼は左きき」だもんねぇ。



うわーすごい「つけまつ毛」! 72年当時は、みんなこうだったんだよね。
たしか、ウチのオフクロも付けてたもんなぁ。昔のアルバム見たりすると。
・・・とは言っても、今からするとかなり違和感ありますよね!
ちなみに天地真理さんは、この時20歳。 大人っぽいよなぁ。
それに比べて今の20歳は、もっと子供だよねぇ。


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