かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

大江千里

太陽がいっぱい / 光GENJI

1989_08_太陽がいっぱい_光GENJI


今回の1曲セレクトは、「太陽がいっぱい」光GENJIです。

まずはデータだよん。

・タイトル     太陽がいっぱい
・アーティスト   光GENJI
・作詞       大江千里
・作曲       大江千里
・編曲       中村哲
・リリース日    1989年7月20日
・発売元      ポニーキャニオン
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    69.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1989年7月31日〜10月9日付

ここ2回ばかり、すでに1曲セレクトに書いていておかしくないのに、まだ書いてなかった曲・・ということで、曲をひっぱってきているけど、そういういみでは、今回ひっぱってきた曲もそういう曲になるのかなぁ。

光GENJI   「 太陽がいっぱい」

バブル絶頂期の1989年夏。計5週にわたりオリコンシングルチャート1位を獲得し、89年の年間チャートでも4位に輝いたこの曲を、よもや、まだ書いてなかったとは。。。。

・・・・なんてね。

でも、この曲は書いてなかった・・んぢゃなくて、書けなかったのね、今まで。

この曲、たしかに当時よく聴いた・・・いやいや、厳密に言えば、「テレビサイズ」ではよく聴いた記憶がある。 

ウラの「とんねるずのみなさんのおかげです」の急成長で、視聴率がだだ下がり、この曲の時点では、「打ち切り」が決まっていた「ザ・ベストテン」。

当時「とんねるず」が嫌いだった私は、それでも「ベストテン」は見続けていたからさ。
視聴率が下がろうが、光GENJIは毎週ベストテンには出てたから、毎週のようにこの曲は耳にしていたわけだ。 だから・と言うわけでもないけど、テレビバージョンでは耳に染みついているんだけどさ。

ただ、シングルバージョンとしてのフル尺でのこの曲の印象がまるでない。

どうなんだろうなぁ・・・。 たしかに80年代初め、あれだけあったラジオのベストテン番組も、80年代も終わりが近づいたこの頃は大分淘汰されて来て、大分少なくなってきていたこともある。

それ以前に、浪人2年目の「夏」を迎え再度、尻に火が付き始めてたワタシは、ヒット曲どこではなくなっていたこともある。 

そんないくつかの理由が重なって、ラジオのベストテン番組は、このころあんまり聴いてなかったんだよな。だから、この曲、フル尺での記憶がほとんどないんだ。

だから、今まで書けなかった・・と言うのはあるな。

ただ、もっと大きな理由としては、 この曲、未だによくわかんないんですよ。 いいのか悪いのか。
確かに、この曲を聴くと1989年夏の記憶がフラッシュバックするんだけども、それだけなんだよね。 
あの時をイメージは出来るんだけども、曲としての印象が、今一つ薄い。

今考えると、光GENJIの曲ってそんな曲が多いような気がする。 曲を聴くと、当時の記憶がフラッシュバックはするんだけども、曲内容についての細かい印象は今一つ薄いんだよね。

まあ、この曲がヒットのピークを迎えていた頃、20才となったワタシは、もうジャニーズっていう年ぢゃねーだろ・・・と意識的に離れようとしていたところはある。
だから、曲自体、突っ込んでは聴いてなかったところはある。表面的にしか聴いてなかったんで、今となっては印象に薄くなっているところはあるな。 これが当時、小学生とか中学生だったら、もっと印象は違うんだろうけどね。


それとは、丁度この曲がヒットしていた頃、当時フジテレビの、月曜深夜に放送していた「マーケティング天国」っていう番組を見始めたんだよね。
この番組、CDセールス、映画興行ランキング、テレビ視聴率、本売上げ、など、いろいろなエンターテイメントのランキングの紹介と、マーケティング的な分析を行う番組。

この頃、オリコンウイークリーでも、毎週のランキングのチャートアクションについてマーケティング的な分析を行ったページがあったんだよね。

当時、音楽だけでなく、いろいろなエンターテイメントのマーケティングについて興味があったワタシは、「マーケティング天国」は毎週VTRに録画して食い入るように見てたなぁ。

今回引っ張ってきた「太陽がいっぱい」は、↑で書いたようにオリコンでは5週1位を獲得。
これは、光GENJIとしては、「ガラスの十代」「パラダイス銀河」に並ぶ1位獲得週数となる。
(もっとも「ガラスの十代」は1週年末年始の合算ランクとなるが)

あの当時、「勢い」いうことでは、どの曲も1位を獲得していた光GENJIは飛ぶ鳥も落とす勢い・・・のように映るけど、実際のところ「パラダイス銀河」以降は、やや勢いは落ちて来ていたんだよね。
前作の「地球をさがして」では、累積50万を割ってきていたし。

そこに来て、この「太陽はいっぱい」で、ふたたびの5週1位獲得と、累積枚数70万枚近くの持ち直し。

初めは、やっぱり素直なメロディラインなのが良かったのかなぁ・・・とか思ってたんだけどけどさ。
「マーケティング天国」を見るようになって、このカラクリが分かっちゃったのよ。

当時からマーケティング的なところが興味があった方はご存じだと思うけど、「7週連続して週替わりのジャケ写リリース」ですわな。 

↓ コレ

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しかも、週替わりのジャケットにはメンバー1人ずつのメッセージ付のワンショットカードが封入してあり、7枚すべて購入すると光GENJI7人全員のカードが揃うっていう仕掛けですわ。

熱心な光GENJIファンであれば、7枚すべてのジャケ写を集めようとするわけで、その結果、オリコンで5週1位を獲得できたというわけですわ。

ちなみに、初登場からすべてのジャケ写が出そろった、リリース7週目までの週間売り上げ枚数は、

13.5万枚⇒10.2万枚⇒8.1万枚⇒6.8万枚⇒5.2万枚⇒5.0万枚⇒5.3万枚

初動週から週ごとに売り上げが落ちるのは、今も昔も変わらない現象。コアなファンもライトなファンもリリース直後に飛びつきますからね、普通。

でも、この曲がちょっと違うのは、2週目以降の落ち込みが極端に少ない事。

そりゃそうだよなぁ。毎週ジャケ写をとっかえひっかえしてリリースしていれば、毎週のように飛びつくファンもいるわけでさ、売り上げも落ちない訳よ。

ここから見ると、この曲あたりでは「熱心」な光GENJIファンは、おおざっぱな見て5万人くらいは居たんではないかな。 この数字が多いか少ないか。。。 どうなんだろう? でも、かなり減ってきていたんじゃないかと思う。

まあ、この辺のカラクリも「マーケティング天国」では、当時ちゃんと分析してたんだよね。

オリコンランキングを表から見ているだけでは見えない「ウラ」の部分っていうのが、面白く思えて来たのがこの頃ですね。

ちなみに、リリースから7週目の売り上げが、少し上がっているのは、この週にリリースされたジャケ写に封入されていたワンショットカードが「諸星」だったから。

やっぱり、なんだかんだ言っても「カーくん」が一番人気だったわけです。

でも、冷静に見るとこの売り方は、あくまでも「おまけ」の力が強いわけで、「曲の力」でここまで売り上げを伸ばしたとは言い難いんだよな。これを考えると、少し寂しくなったりしてね。

こんな「おまけ」商法は、この後、いろいろなアーティストに受け継がれ、結果的に後年のAKBグループの「握手券」に到達するわけで。。。。

そもそも、初動の売り上げを見ると、 前々作「剣の舞」が24.3万枚、前作「地球をさがして」が17.6万枚。 そしてこの曲が13.5万枚。 ・・・と初動は徐々に鈍くなってきており、その動きはこの曲でも止められていなかったわけでさ。アーティストパワー縮小の動きは明らかになってきていたんだよね。

そして、こんな危惧は、この曲の次の「荒野のメガロポリス」で、累積売り上げが26.4万枚への急落と言う結果になってあらわれる。

もっとも、この間に「ザ・ベストテン」は終了。「歌のトップテン」も間際に終了と、テレビの一時代を築いたベストテン番組の相次ぐ終了という、テレビの歌番組の縮小というのも大きかったんだけども。

今もってそうだと思うんだけども、 ジャニーズ勢はテレビの露出があってこそ「ナンボ」なんだよね。 その割をくった最初の人たちが「光GENJI」なんじゃないかな。

この曲での「おまけ」戦略は、テレビの歌番組の縮小と言う「危機」をいち早く悟っての戦略であったのか?
・・・それは、よくわかんないけども、結果的には、そんなテレビの歌番組での露出の縮小の割を食う前、最後の「光」を放ったのが、この「太陽がいっぱい」だったんじゃないかな。 
なんて、個人的には感じたりしてますね。



第20回日本歌謡大賞受賞時の「夜ヒット」ですね。
この時の夜ヒットは見てた記憶があるな。 この頃、ベストテン終了して、見る歌番組がなくなって、一時的に「夜ヒット」に鞍替えしてたような気がする。 


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格好悪いふられ方 / 大江千里

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今回の1曲セレクトは、「格好悪いふられ方」大江千里です。

まずはデータです。

・タイトル    格好悪いふられ方
・アーティスト  大江千里
・作詞      大江千里
・作曲      大江千里
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1991年7月18日
・発売元     エピックソニー
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数  50.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1991年7月29日〜10月21日付
・タイアップ:TBS系ドラマ「結婚したい男たち」主題歌

広島カープがセ・リーグを制覇しましたな・・・って本当は昨日書くべきだったんだけどね。
昨日は、書こう書こうと思いながらウトウトしてしまい、そのまま夢の中へ・・・って感じになってしまいーの、だから、1日遅れで書いてたりします

ところで、広島カープ「25年ぶり」優勝ってことで、ネットニュースなんかで、「25年前は・・・」なんて25年前を振り返る特集があちこちに出てますねぇ。

25年前ね、1991年。 ワタクシは22才でしたねぇ。

本来・・というか大学受験をストレートでクリアしていれば、大学4年で就職活動期だったろうけど、ワタシゃ、入試に2年「躓いた」んで、まだ大学2年。なーんも考えてなかった頃
強いて言えば若かった。自分のチャート作成で、国会図書館に入り浸ってた「夏休み」だったな。

・・・・ということで、今回は1曲セレクトも「1991年」の今頃のヒットを持って来たい・・・。

とは思ったものの・・・、1991年の今頃の「めぼしい」ヒット曲は、すでに大体書いちゃったんだよな。。。。

チャゲアスの「SAY YES」、槇原の「どんなときも。」。バブルガムの「WON'T BE LONG」、チューブの「さよならイエスタディ」・・・。サザンの「ネオブラボー」、キョンキョンの「あなたに会えてよかった」、ミポリンの「Rosa」・・・・。

みんな既に書いちゃったじゃんか。。。。

さて、どうすべ・・・と思っていたら、1曲まだ書いてなかった曲が残ってた。。。

大江千里「格好悪いふられ方」

よし、この曲で決まり


・・・・と思ったものの、うーむ、この曲はどう書くべーな。。。

今までスルーしていた曲だけに、とっかかりが難しい。 いや、逆にとっかかりが見つからなかっただけに今までスルーしていたんだが。。。。

個人的に言って、必ずしもキライな曲ぢゃなかったしシングルCDも、91年当時買ってあるんだけどねぇ。

なんていうのかなぁ、レビューを書くと言うほどの掴みどころが無いん曲なんだよね。

正直言って、大江千里さんの曲良く分かんなかったんですよ。ウナギイヌのようにつかみどころが無くってね。
それでいて、全体的な曲の雰囲気に引っかかってしまう。 それが不思議と言えば不思議なんだけどさあ。

掴みどころが無い・・・っていうのは、恐らくメロディラインの不安定さにあるんだろうね。

例えば、この曲にしても、AメロとBメロのつながりが今一つ不自然だったりしてさ。全体的に4 7抜き的な中国音階っぽいメロディラインに不安定さを感じたってところもあるかもしれない。
・・・・かと思えば、サビの ♪君が欲しい〜 ♪からはキャッチーになったりするじゃん。 なんかね、最初はこの複雑な展開にちょっと泡を食ったよなぁ。
 
まあ、サウンドはね当時のウレ線って感じだったからなぁ。 ビーイングが出てくる前夜のカラオケ全盛期を彷彿させる様なキーボードが前面に出てくるサウンドね。
 キーボードと言ってもシンセではなく、アナログ的なエレピ(エレクトリックピアノ)ね。 そそそ大江千里氏はキーボーディストでしたからねぇ。

でも、考えてみれば、エレピが前面にフィーチャーされたサウンドって、この頃が最後だった・・・・ような気がするよね。
これ以後はキーボード言えば、シンセばっかになっちゃったからなぁ。

ただ、個人的には、ヒット曲の世界に入ってきたからエレピサウンド慣れ親しんでたからねぇ、この頃のまでのサウンドが安心して聴ける最後の頃だったかもしれないな、今から考えると。

それとともに、和製エルトン・ジョン、ビリー・ジョエルとも言える、キーボード弾き語り系の男性アーティストも、少なくなったよね。 ヒットチャート的には、この頃の大江千里、もうちょっと後の楠瀬誠志郎、「Get Along Together」の山根康広あたりまでなのかなぁ。

最近は、 キーボード弾き語り・・・というよりも、みんなギターになっちゃったもんな弾き語りと言えば。バンドにしたって、キーボード無しの3ピースって形が多いし。 だから、サウンドも自ずからラウド系になってしまうわけで。。。

でも、そう言う時代だからこそ、エレピ弾き語り系のヒトが出て来ても面白いんだけどなぁ。
ラウド系サウンドが当たり前の今だからこそ、エレピの弾き語り系サウンドは新鮮なんだけどね。



この曲のPV。初めて見たような気がする。
もちろん、当時も流れてたんだろうけど、PVは、まだ家庭的には一般的じゃなかったからなぁ。
ちなみに、この曲のコーラスは、渡辺美里さんですね。
まあ、これは有名か。 同じエピックソニーで、互いにコーラスやったりしてたからなぁ。

ちょうど、この曲がヒットしてた頃のヒットチャートは、恐らく日本のヒットチャート史上、一番「最強」でしたよね。
なにせ、1位 SAY YES(ちぉげあす)、2位 どんなときも。(マッキー)が、約3ヵ月もの間、石膏のごとく、全く動かないチャートアクションで。
 そんなチャートアクションで、3位に絡んできた、この曲は大したもんだったし、当時の多くの曲同様、この曲もロングヒットだったもんなぁ。 ベストテン内に3ヵ月も居座ったもんね。


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