今回の1曲セレクトは、「女性」南沙織です。
まずはデータです。
・タイトル 女性
・アーティスト 南沙織
・作詞 有馬三恵子
・作曲 筒美京平
・編曲 高田弘
・リリース日 1974年12月21日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 23位
・売上げ枚数 9.3万枚
最近、70年代アイドルの再掘り起しをしてるのね。
年代的にリアルタイムで聴いてた曲もあるけども、あくまでベストテン入りした大ヒットが多いのよ。だから、特に、人気に少し陰りが見え「全盛」を過ぎたころの曲って、リアルタイムでは、今一つ耳にしたことのない曲も多い。
70年代アイドルってほとんどの人たちが「全盛」の頃って意外と短いからさ。
先日の紅白で、キャンディーズの伊藤蘭さんが出場ってことでかなりの反響があったけども、キャンディーズだって、デビューから解散まで4年半ですからね。
前も書いたかもしれないけども、ウチはオヤジがアイドル系がキライだったからさ。歌番組でアイドル系が出てくると、途端にチャンネル変えちゃうヒトだったから。。
まあ、「ザ・ベストテン」は強制的にチャンネルを占拠したんで、ベストテンに登場した曲はアイドルだろうが何だろうがリアルタイムなんだけど、例えば「8時だヨ 全員集合!」なんかは、歌の時間になると、ウラのプロ野球に変えちゃうヒトだったから。。。
70年代アイドルの曲っベストテン・ヒットの曲でも、リアルタイムで聴いた記憶ないなぁ・・って曲もあったりするのよ、個人的に。
っつうことで、まずは手始めに、天地真理さん、南沙織さん、麻丘めぐみさんあたりから、掘り返してたりするんだけど。。。
お三方の全盛期後のベストテン入り外の曲を、ざっくりと聴いてみると、 天地真理さん、麻丘めぐみさんは正統的な歌謡曲方向にシフトして行っているのが、なんとなくわかってきますね。
年齢的にアイドル期は長くは続かない。と、当時、見ていたことがよくわかるな。
ただ、性急に大人の「歌手」への転換を求められていたようなところがあり、全盛期との曲のギャップに戸惑う。
当時のオーディエンスはどうだったんだろう? オリコンの売り上げ推移から、急激に落ちて行っているヒトも多いことから、やっぱり多くのオーディエンスたちは戸惑ったんじゃないのかなぁ。。
そんな、「大人の歌手」の方向へベクトルを向けた人たちが多い中、南沙織さんは、ちょっと方向性が違うんだよね。
いや、確かに「大人」へのステップを踏んでいるんだけども歌謡曲ではない。どちらかと言えばアーティスト、あの当時台頭してきたニューミュージックへコミットしていく匂いが強かったりするんだよね。
もっとも、返還前の沖縄出身の南沙織さんに「和」テイストの歌謡曲への転換は似合わなかっただろうし。本人も嫌だったろうし。。
ただ、そんな傾向が当時、洋楽志向が強かった大学生にも受け入れられたとは言われてたりしますね。
今回引っ張ってきた南沙織さんの「女性」。
この曲は1974年12月にリリースされた、14枚目のシングル。 すでに全盛期のピークは過ぎ、オリコン最高位23位と、ベストテンヒットからは遠ざかっていた頃の曲。
さすがに、この曲なんかはリアルタイムでは聴いてなかったけども、今聴くと、↑でかいたように、この後の方向性を暗示しているような曲ですね。
南沙織さん、この時20歳。 アイドルとしてはすでに薹が立っているとみられてもおかしくない頃ですわ。
・・・なんて書くと、「え?」とか思われちゃうかもしれないけども。。。
まあ、確かに今では、30歳過ぎても「アイドル」やってる人たちも多いけども、70年代の頃はアイドルは18歳まで。 つまりはアイドルは「高校生」まで、大学生にもなると大人への女性への脱皮が求められていた時代なんでね。
それを考えると、南沙織さんも大人への女性への脱皮が求められていた時代。
まあ、それを踏まえてのこの曲になるんだろうけどね。
ただ、この曲を聴く限りでは、いきなり大人の女性への転換を感じさせるようなところはないんだよね。
確かに、それまで筒美京平氏自らアレンジまで施していたのに対して、この曲のアレンジは高田弘氏ということで、曲想に変化を感じるのも当然かもしれないけども。
しかしね、高田弘氏のアレンジっていうと、個人的に、どうも柏原よしえさんの「あの場所から」などの、もう少しやぼったい歌謡曲の本道を感じさせるサウンドを連想しちゃうんだけども、この曲を聴く限り、そんな野暮ったさはないんだよね。
むしろ、リバーブを利かせたストリングスが、60〜70年代の洋楽を連想させる。
そそそ、今思うと、麻丘めぐみさんの「芽ばえ」もそうだけども、フィルスペクターの音の壁ですよね。リバーブをいっぱいに利かせたストリングスは。
そういえば、野口五郎氏の「グッドラック」も高田弘氏のアレンジだった。
あれも完全にAORだしな。。。 そう考えると、筒美京平氏と組むときは、洋楽テイストが多かったかもしれない。。。
・・・なんて、「あの場所から」も筒美氏とのタッグなんですが。。。。
「歌謡曲完全攻略ガイド」では、この曲「AOR、ソフト・ロック」にカテゴライズされているけども、そんなウォール・オブ・サウンドを連想させるストリングスがソフト・ロック的だからなんだろうね。
個人的には、3連なメロディラインが、オールディーズっぽいなぁ・・ということで、「歌謡曲完全攻略ガイド」のカテゴリーでは、「ショービス系」でもよかったのかなぁ・・とも思ったりしたんだけども。。
いや、でも、ストリングスを含めた全体的なサウンドからすると、ソフト・ロックか。。
サウンドだけでなく、サビの
♪ あの日 あなたに めぐり逢えたら〜 ♪ でFからFmに行くコード進行や、
♪ そうよ 好きな人との〜 ♪ の ♪そうよ〜♪が、次のフレーズをつなぐインサート的なフレーズだったりして、あの時代の、少なくともポップスでは目新しかったし、京平氏も意識してるな・・・って思わせてくれるメロディラインだったりしてね。
いずれにしても、それまでの南沙織さんのシングルでは、あまり感じなかったソフィケートさが、目新しい印象があり、 最近掘り返した天地真理さん、南沙織さん、麻丘めぐみさんのシングルでも、個人的には一番刺さった曲だったな。
いつかも書いたけども、70年代って、年代頭の70年と、年代末の79年では、サウンドもメロでラインも全く違う、ヒット曲の概念ががらりと変わった10年だったわけで。
その分岐点って、これまでは個人的には75〜76年あたりかな? と思っていたんだけども、こうして曲を掘り返してみると、もう少し早いっていうのが実感してきましたね。
1974年っていう年も70年代ポップスの変化の寄与は大きいですわ。
まあ、確かに、アグネス・チャンの「ポケットいっぱいの秘密」で松本隆氏の歌詞とバックのティンパン・アレイが注目されたりしたのも1974年だったし、太田裕美さんが「雨だれ」で新たなポップスの地平を開いたのも、この「女性」と同時期の1974年末だったしな。。
1974年末〜1975年の今頃に、日本のヒットポップスに大きな変化が現れだしたのは間違いないところですね。
などと、つらつら書いていたら、南沙織さんの伴侶である、写真家の篠山紀信氏が鬼籍に入られたとのニュースが。。。。
当時、アイドル系の激写・写真家として第一線を走っておられた篠山紀信氏。この曲のジャケ写も篠山紀信氏ですね。
謹んでお悔やみ申し上げます。
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南沙織
今回の1曲セレクトは、「哀愁のページ」南沙織です。
まずはデータでする。
・タイトル 哀愁のページ
・アーティスト 南沙織
・作詞 有馬三恵子
・作曲 筒美京平
・編曲 筒美京平
・リリース日 1972年9月21日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数 27.3万枚
・ベストテンランクイン期間:1972年10月9日〜11月20日付
この間、twitterで別件的にツイートしたんだけど、今、我が家は外壁と屋根の塗り替え工事の真っ最中でして。。。
当然ながら、家の外周は足場とフェンスに囲まれ、窓と雨戸には養生シートが張られてるんで、日中でもほとんど光が入ってこない・・・なんて、まあね不自由な生活を送っておりまして。。
光が入ってこないって言うのは難儀ですねぇ、1日中薄暗い部屋で電気つけっぱなしだし、なにせ洗濯物を干すことが出来ない。しょうがないんで、ここんところコインランドリー生活ですわ。
しかも、晴れてるのか曇ってるのか雨降ってるのか・・・もよく分かんない。
この間、3日の日も、あんなに、気持ちの良い「秋晴れ」って言うのも分かんなくてさ、昼過ぎに、所用で外に出たん、地団駄を踏んだもんな。こんな気持ちいい日ならどっか行けば良かった・・・と。。。
そんな不自由生活も、あと2週間ばかしかかりそうで・・・。うーむ、はやく工事終わんないですかねぇ。。。。
ところで、上で書いたように、「秋晴れ」の空のもととなると、どうしても「秋」を感じさせる曲を聴きたくなる。
まあ、同じような事、ちょっと前に天地真理さんの「想い出のセレナーデ」の時も書いたんだけどもね。
でも、気持ちの良い秋の日差しを浴びてると、マジでそう思うんだよな。
なんで、今回も、そんな「秋」を思い浮かんでしまう曲をセレクト。
南沙織さんの「哀愁のページ」。
この曲は、南沙織さんの5枚目ののシングルなんだけども、リリースされたのが、1972年9月ということで、まさに「秋」を思い浮かべさせる様な曲。
まあ、歌詞に ♪ 秋の風が吹いて〜 ♪ なんてダイレクトに「秋」を連想させてしまうキーワードから始まっている曲なんですけどね。
それにもまして、曲調が「秋」っぽいよなぁ。スローナンバーと言う事ころもそうだけども、サウンドが「秋」っぽいんだよね。
秋って言う気候は、しっとりとしてるじゃないですか。丁度いい塩梅の湿度感というかね。夏のようなジメっと纏わりつくような湿度感ではなく、肌にうるおいを感じると言うか・・・。
そんなしっとり感を感じるんだよな。この曲。 全体的にかかるリバーブ、そしてバックのストリングスの濡れ具合が、そんな秋の空気感を演出しているんですよね。
作詞は有馬三恵子女史、作曲が筒美京平氏・・・という、デビュー曲の「17才」以来の、南沙織さんのブレーンの曲であり、だから基本の部分は「17才」から大きな変化はないんだけどね。
でも、この曲は、アメリカンな部分はそれほど感じない。 まあ、イントロの部分の英語のセリフは、アメリカンなんだけどね、でも、サウンドは、上で書いたような「濡れ具合」からして、アメリカンポップスというよりも、むしろフレンチポップスを感じさせるんだよな。
特にストリングスの使い方は、後年、筒美氏の体表的な「引用」サウンドにもなる、ポールモーリアサウンドを連想させるしね。
ただ、メロディにたいして合いの手的に挟まってくる、女声コーラスは歌謡曲的なんだよな。なんて言うのかな、ちょっと下世話な感じがしたりしてさ。
ま、その辺は「70年代前半」っていう時代性なのかなぁ。サウンドがアメリカ的だ、ヨーロッパ的だ・・・といっても、それ以前に歌謡曲っていうのが表にあった時代でしたからね、1972年位だとさ。
これが翌73年あたりになると変わってくるんだよね。歌謡曲よりもポップス性が表に出てきたりして。
まあ、(70年代)アイドルポップスが確立されたのも73年の特徴だったからな。 72年の今頃は、まだ、その前段階だったですからね、どうしても歌謡曲にコミットしてる部分が強かったんだろうね。
それをかんがえると、時代を先取りしてた1曲とも言えるんじゃないかなぁ。少なくとも、イントロの部分で英語詞を乗せるっていう部分は、当時としては画期的だったろうし。
それとともに、この曲あたりが、後年の筒美氏が手掛けた「バイリンギャル」・・・・早見優、西田ひかる・・・の曲にも引き継がれていますよね。
例えば、早見優の84年秋の「哀愁情句」とかさあ。 ま、曲調は全く違うけど、サウンドの濡れ具合とかさ。この曲あたりを参考にしてるな・・・っていうのが分かりますねぇ。
動画・・・。 う〜む、You Tubeには適当な動画かないな・・・しょうがないんで、別の動画サイト。
http://www.dailymotion.com/video/x24xy7u_%E5%93%80%E6%84%81%E3%81%AE%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8-%E5%8D%97%E6%B2%99%E7%B9%94-photo-to-movie_music
音は良いです。
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今回の1曲セレクトは、「色づく街」南沙織です。
まずはデータです。
・タイトル 色づく街
・アーティスト 南沙織
・作詞 有馬三恵子
・作曲 筒美京平
・編曲 筒美京平
・リリース日 1973年8月21日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数 29.6万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1973年9月17日〜10月29日付
最近は、秋だというのに「秋っぽい」曲がめっきり少なくなりましたねぇ。
・・・・というか、もう10月も、もうすぐ半ばだというのに、今日も上着なしで外出したりしてるもの
やっぱり、なんだーかんだーいうて、「温暖化」は確実に進んでいるんだろうね。
ウチらが子供だった頃から考えても、1ヶ月は季節のめぐりが遅くなっているような気がするな。
今回引っ張って来た、曲は、南沙織の「色づく街」ですわ。
これ、今ごろ丁度、ヒットのピークだったんだけど、それでもって「色づく街」ですよ、タイトルが。
うーん、なんとなく、今、そう言われても、いまひとつ「ピン」と来ないかもしれないよなぁ。。。なんて思ったりして。。。
最近、♪ 街は色づくのに〜 ♪ なんて言ったら、11月終わりから、下手したら12月に入ってから・・・なんて、感じだもんなぁ。
この曲、今から42年前( )の曲なんだけど、42年も経つと、大分、気候も変わったもんだよね。
だってさ、この曲、リリースが、「8月21日」よ
たしかに、当時は、今に比べたら、ヒットのピークに乗っかるまで時間がかかったんで、季節先取りでリリースするのが、通常だったとは言え、8月に「色づく街」って言われてもなぁ・・・って感じだよね。今の感覚だと。。
今年だったら、まだまだ真夏日だったもんね。
でも、考えてみたら、ワタシが子供の頃っていったら、10月中旬ってね、下手したら、もう寒かったもんね。
まあ、田舎に居たからかもしれないけど・・・。体育の日あたりに、「いもに会」とか、山の川原でやったり。。そーいえば、そのころって言ったら、すでに紅葉も始まってたし・・・うん、すでに、秋まっさかりの頃・・・なんだよね、昔なら。。
まあ、そーいうことで、42年前は、既に秋真っ盛りの今ごろに、ピッタリの曲だったんだよね。
もちろん、42年前っつうたら、ワタシャ4歳・・・ってことで、リアルタイムでは、この曲聴いてませんけど。。。
うん、この曲の存在を知ったのは、実は、82年の「三田寛子」のカバーバージョンだったりするんだよね。。
↓ これこれ
ついでに音源
三田寛子の3枚目のシングル。
もちろん、カバーなんて知らなかったから・・・、最初は、三田寛子のオリジナルだと思ってたんだよなぁ。
こちらは、もう、何年も聴いてないから、すでに忘れちゃったけど、兎に角、独特のメロディラインが魅力的だったんだよね。
うん、「筒美京平」って、意識したのは、多分、この曲からだとおもう。実を言うとさ。
ま、一言でいえば、ポップス歌謡なんだけど、「歌謡曲」って一言で、済ましてはいけないような、独特のフィーリングがあるのよ。
まあ、言ってみれば、「バタ臭い」っていうか、「日本的」な匂いだけではない、何か・・・。
歌謡界の「文明開化」っていうか、和洋のいいところをミックスした、そそそ「和洋折衷」なメロディラインなのよ。
なんか、そこにゾクゾク感じるもんがあったんだよね、ワタシは。
で、そのあと、オリジナルの、この南沙織バージョンを聴いて、音源も手に入れたんだけど、一言で言って、堂々としてるんだよね。
南沙織のボーカルって。三田寛子のは、こんなにボーカルが太くなかったよな。もっと「か細い」感じがしたな。
だから、最初は、ちょっと違和感があったのを覚えてる。 まあ、こっちがオリジナルだから、本当は、三田寛子の方が違和感を感じるんだろうけどさ、本来なら。
でも、今考えたら、82年のあの時期のカバーブームで、70年代アイドルの主要曲を覚えたようなもんだったなぁ。
あれから、時代をさらに遡って、曲を掘り下げていくきっかけになってたんだよね、ワタシの場合。
だから、本来は、そーいう、感じで、底辺を広げるためにも、カバーっていうは、必要だとは思うんだけど、何分、最近のカバーは、あまりにも安易なデキなもので、昨日の「ヒットチャートフラッシュ!」で書いたようになっちゃうんだよなぁ・・・気分的には。。
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えー、今回の1曲セレクトは、南沙織さんの「17才」です。
・タイトル 17才
・アーティスト 南沙織
・作詞 有馬三恵子
・作曲 筒美京平
・編曲 筒美京平
・リリース日 1971年6月1日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数 54.2万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1971年7月19日〜10月4日付
森高バージョンの「17才」を持ってくるんだったら、本家本元、オリジナルの「17才」を持ってこないわけにはいかないよな。
奇しくも、森高と、ヒットの「時期」がほぼ同じなんだよね。
ま、もちろん、森高の方は、ヒットが1989年。 こちらは、1971年だから、時代は違いますけどね。
ちなみに、この曲は、南沙織がリン・アンダーソンの「ローズガーデン」が得意だってことで、そこからヒントを得て、筒美京平氏が作った曲なんだよね。
・・・・っていうかさ、ちょこっと「ローズガーデン」に似すぎてやないかい? ・・・っていう気もするんだけどさ。
↓コレ
ウーーーーーーン。。。
イントロの3小節のストリングスの使い方にしても、出だしの
♪だーれもいない海〜 ♪
のアーフタクトからの入り方にしても、これって絶対に確信的だよね・・・・っていう作りじゃん。
今だったら、これ盗作騒ぎになりかねないよなぁ、きっと。
しかも、「ローズガーデン」って、この「17才」とほとんど同じ時期にヒットしてるんよ。
うーん、まあ、それだけ平和な時代だっていうことなんだろうね。みんな心が広かったっていうか、そのまえに、洋楽聴いている層と歌謡曲を聴いている層がほぼ分離してたって言うのもあるだろうな。
うん、洋楽聴いてるヒトはほとんど歌謡曲の世界には眼中がなかったっていうヒトのほうが多かったっていうのもあるかもしれない。
まだまだ、歌謡曲は洋楽よりクオリティ的に下に見られてた時代なんだよね。
だから、真似があってもそんなに騒ぎにならなかったんだろうな。っていうか、洋楽を真似することで邦楽のクオリティを挙げていこうということが容認されてた時代なんだよね。
いい時代だったのかもしれないなあ。あの時代タイムリーに音楽に接するには、ちょっと早すぎたワタシ的には、口惜しい時代なんだよなぁ・・・。このころって。
まあ、この曲に限らず、筒美氏の曲って、必ず下敷きにした「元歌」があるんで、どの曲を下敷きにしたかっていうのを探すのも、また興味をそそるところなんですけどね。
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今回の1曲セレクトは、「春の予感」南沙織です。
まずはデータです。
・タイトル 春の予感
・アーティスト 南沙織
・作詞 尾崎亜美
・作曲 尾崎亜美
・編曲 尾崎亜美
・リリース日 1978年1月21日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 25位
・売上げ枚数 7.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 30位
・タイアップ:資生堂「78年春のキャンペーンソング」
いやー、昨日は実に「春」っぽい1日でしたな。気温も20℃近くまで上がったりして。。。
そして、私は・・・・。いやー、じつに「花粉症日和」でしたわ。今も、鼻水ツーツー言ってますです。。。
むー、春らしくなってくることは実によろしいことなんだけど、「花粉」だけは、なんとかならんですかねぇ。。。ふんとに。。
でも・・・春っぽい日には、やっぱり、春っぽい曲を・・・ということで、南沙織さんの「春の予感」なんぞ、引っ張ってきたりしました。。
いやー、メロウで、じつに「春っぽい」曲ですわ。。。
ってさ、たまたま、この間、尾崎亜美さんの「マイ・ピュア・レディー」をセレクトしてくるのに、ようつべで動画探してたら、この曲の「PV」らしき、動画を発見してしまったのデス。 たしかに、↑のデータにも書いたように、資生堂の「78年春のキャンペーンソング」だった。。。
あ、これじゃなくて、以前、探した時は、この曲のプロモーションビデオっぽい、動画があったんだよな。
いつかも書いたけど、プロモーションビデオっていつからあるんだろう?
その昔、スポニチなんかの10分くらいの「ゲーノーニュース」で、やらせっぽいフィルムを流してたことあるから、そんなのを含めると、歴史はかなり長いことになるんだけど、それらとは別に、「プロモーションビデオ」となると、時代は下がるはずだよね。
まあ、海の向こうではそれなりの歴史があるけど、日本ではMTVが紹介され始めた、83年ごろからでしょ。PVを意識して作り出したのは。
・・ということは、このビデオは、それより5年早いものだからなぁ。
まあ、どういう使われ方をしてたのかはよく分かりませぬ。
ところで、この曲、尾崎亜美さんが、作詞、作曲、アレンジと、すべてプロデュースした曲だけど、あの「オリビアを聴きながら」よりも、前なんだよね。
尾崎亜美っていうと、どうしても「オリビアを聴きながら」が最初か・・・と思われがちだけど、それよりも以前にも、曲提供はしてたのですよ。
ちなみに、この曲、何年か前に、NTTのCMも使われてたから、「タイトル」は知らなくても、曲を聴けば、意外とみんな知ってるんぢゃないかしら。。
サビの部分が
♪ 春の予感 そんな気分 時を止めてしまえば 春に誘われたわけじゃない だけど気付いて I've been Mellow〜 ♪
って曲ですぞ〜。
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