かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

佐藤健

モノクローム・ヴィーナス / 池田聡

1986_11_モノクロームヴィーナス_池田聡


今回の1曲セレクトは、「モノクローム・ヴィーナス」池田聡です。

まずはデータです。

・タイトル    モノクローム・ヴィーナス
・アーティスト  池田聡
・作詞      松本一起
・作曲      佐藤健
・編曲      清水信之
・リリース日   1986年8月5日
・発売元     テイチク
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数   22.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1986年11月17日〜12月1日 12月15日付
・タイアップ:スズキ「アルト」CM曲

アーティストのイメージって、レコードで聴いてた時と、実際テレビに出てきた時と、だいぶギャップがあることがある。
「歌謡界・一発屋伝説」によると、古くは小坂明子さん、90年代に入ってからは、槇原敬之氏や、岡本真夜さんなんかは、この類かもしれない。

今回の1曲セレクトは、そんじや、この方はどうだったか・・・と思われたこの方のデビューヒットを引っ張ってきましたわ。


池田聡「モノクローム・ヴィーナス」

硬質で都会的な匂いのイントロから始まるこの曲。 途中で、おフランス語のボイスメッセージがはさまれたりして、雰囲気としては、もろ、昨今でいうところのシティポップなイメージ満載なこの曲ですわな。

ただ、なぜか、いわれるシティポップと言う括りでは、、この曲あんまり聞かないような気がするけど、気のせいでしょうかねぇ。。。。

都会的なサウンドと、甘い声質。
どこぞの金持ちのイケメン御曹司。  

この曲が、スズキ「アルト」のCMで、当時「いい女」の代表格だった小林麻美さんのバックで、この曲が流れ始めたころは、そんなイメージを抱いてしまったような気がするなぁ。

そもそも、この曲、レコードジャケットは、↑のように小林麻美さんのあわらな後ろ姿で、池田さんは映っていない。

しかも、この曲がデビュー曲ということで、この人のルックスもわからないまま、CMは流れ続け、いわいるジワリ型のヒット曲になったわけなんだけども。。。。


そんなこんなで順調にヒット街道を驀進し実際にテレビに出るようになったわけだけども。。。
その時に見た池田聡さんのルックスがね。。。

とんでもなくイメージが違ったわけではなかったけども、今一つ「都会的」というところからは、あか抜けないルックス。

それだけならまだしも、出身が栃木の烏山・・・と当時から明らかにされて、それでなんか、最初感じていた都会的で洗練された・・・というイメージがグラグラと崩壊したような感じを、私なんかは受けたりしたなぁ。

バブル前夜、あの頃は、音楽だけではなく、ファッションにしてもDCブランドだったり、ヴィトンのバッグだったり、文化全般にわたって、都会的なセンスに向かっていたわけでさ。
たとえ、「田舎」出身者でも、そんな都会なセンスを強要されていたところがあった気がする。

ただ、全員が全員そんな都会的な文化にしっくり嵌っていたかといえば、そうじゃないわけでさ。
特に地方出身者の方々はさ。

例えば、同じ時期に大ヒットを飛ばし、同じく都会的なイメージが強かった、杉山清貴氏なんかは、
やっぱ、横浜出身として根っからの都会っ子気質があったからなのか、そんな都会的なイメージにしっくり嵌っていたよね。
だから、あの時代の旗手的な存在になりえたような気がする。

池田さんの場合はどうだったんだろう?

個人的には、むしろ、この曲の大ヒットで都会的なイメージを作り上げきれなかったんじゃないか・・・。 

実際、この曲の大ヒットを受けての、 続くシングル「j・e・a・l・o・u・s・y」、「濡れた髪のLonely」とランキング的にはソコソコ健闘したものの、結局この曲以降10万枚以上の曲が出せずに今に至っているわけで。。。。



ところで、今言われる、シティポップは、70〜80年代に広く言われていたニューミュージックというジャンルの中で、よりエッジが鋭くて、硬質、かつ無味無臭な匂いの強いロック&ポップスのひとつのフォーマットなわけよ。

80年代は、ニューウェイブ系なんて呼ばれてたよな。 

そそそ、それで、なんとなくシティポップという呼称に生理的嫌悪を感じているのかが分かったのよ。

そうだ、80年代、個人的にニューウェイブ系な音楽が苦手だったんだ。。。

硬質、かつ無味無臭で、エッジが立ったサウンドが、生理的にダメだった。
と勝手に思ってたりするんだけども、実際なんでなのかはよくわかんないのよ。

まあ、かっこよすぎたんだよね、この手の都会的な音楽が。  
なんせ、福島の田舎出身だからさあ。都会的センスには、コンプレックスがあったのよ、あのころ。

そんな匂いのする、今回の「モノクローム・ヴィーナス」も、正直なところ、もろ手を挙げて刺さったわけではないんだよね。

個人的には、ソウルフルな曲の方が好きだった。ロックにしても、ポップスにしてもさ。
80年代前半までは、ロックにしても、ポップスにしてもそういう曲が多かったじゃん。 だから、すんなり入れたんだと思う。
でも、80年代後半になってこの手のニューウェイブ系が台頭してきて、すんなり入れなくなってきたのよ、いわいるヒット曲には。

ちょうどそんなときに、G.Sなどの60年代音楽とか、「テレビ探偵団」などの回顧系の番組が流行りだしてきてさ、結局、そっちの方に行っちゃったんだよね、ワタシ。

そんなこともあって、私の中の「昭和」という時代は、このころ(1986年)あたりで、精神的には終わっていたような気がするんだよね。
例えば、1988年(昭和63年)の曲を昭和の曲といわれても、ちょっと違和感を感じたりするしさあ。

・・・というか、最近でも昭和歌謡なんたら・・・とかやってんじゃん、テレビで。
今更なんだよな・・・、どのみちYou Tubeにたくさんあがっているわけだし、もうええやん・・と思うけど。。。 





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墜ちないでマドンナ / 田原俊彦

1985_06_墜ちないでマドンナ_田原俊彦


今回の1曲セレクトは、「墜ちないでマドンナ」田原俊彦です。

まずはデータです。

・タイトル    墜ちないでマドンナ
・アーティスト  田原俊彦
・作詞      佐藤ありす
・作曲      佐藤健
・編曲      水谷公生
・リリース日   1985年5月16日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数 16.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 6位
・ベストテンランクイン期間:1985年6月3日〜6月10日付

さてさて、先月来のトシちゃんです。
トシちゃんの曲もめぼしい曲は、すでに大分書いたんだけど、意外と1985年以降の曲ってまだ書いてないんだよね。
今回はそんな1985年の1曲どぇす。

「墜ちないでマドンナ」

85年の今頃のヒットですね。

なぜに85年以降の曲を未だ書いてなかったか・・・と言えば、ま、簡単に行っちゃえば、84年以前までに比べると大ヒットと言える曲が少ないから。それを裏付けるように今一つ引っかかりがある曲が少ない事なのかなぁ。
 引っかかりが少ない・・・っていうのは、必ずしも駄作ばかりと言う訳ではなく、今となっては印象に薄い曲って言う意味ですわね。

やっぱり、80年代前半のトシちゃんの曲は、良いも悪いもインパクトが強かったし、だからどの曲も印象に残っているんだよな。 以前も書いたけど、トシの曲ってまっち先生に比べるとバラエティに富んでいたからさ。
でも、それは、80年代前半って言う意味合いが強い訳だよね。

でも、この85年あたりから、やや楽曲パワーが弱くなってくる。それとともに売り上げも落ちて聴いた訳だけどさ。

トシちゃんだけに限らず、まっち先生も、その他の80年代前半から活躍してきた、いわいるA級アイドル全般に言えたことだけど、曲調がニューウェイヴ系っぽくなってきたんだよな、85年って。
まあ、ヒット曲全体の傾向がそうだったから、アイドルもそれを追っかけていたんだろうけど、ただ、どうも、アイドルとニューウェイヴっていうのは、相性が今一つだったような気が、個人的にはするんだよね。
それは、やっぱり曲のインパクトって言う面でさ。

まあ、としちゃん、まっち先生は、共にデビュー5年目を迎え、そろそろ世代交代を見据え、端からのヒット狙いっていう所から意識的に脱皮し始めていたって言うのもあるのかもしれないですけどね。

うん、この曲なんか聴いてると、そんな感じを受けるんだよね。それは、85年当時も感じたかなぁ。

まあ、ちょっと淋しかったけどね。トシちゃんには、まだまだトップアイドルとして先頭を引っ張って行ってもらいたかったし、それにふさわしい、インパクトに富んだ曲を歌って欲しかったしな。
 そんなトップアイドルへの復権は、88年の「抱きしめてTONIGHT」まで待たなければいけなかった訳だけども、だから、「抱きしめてTONIGHT」がリリースされた時は嬉しかった訳ですわ。

ともかくも、路線が変わって来ちゃったな・・・って感じた1曲でしたね、この曲は。


動画・・・ようつべにも落ちてたことは落ちてるんだけど、「最近」のしかないんで、別のサイトへリンク

http://v.youku.com/v_show/id_XNTM3NjA1NzY4.html

中国のサーバーだけど、とりあえず、繋がりは良いです。
もし繋がらなかったら ようつべの「最近」の歌唱を ↓



うーん、どうも印象が違うなぁ。
トシちゃんの声は、もう少しチャーミングでなくては。。。


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Fin / 中森明菜

1986_10_Fin_中森明菜






今回の1曲セレクトは、「Fin」中森明菜です。

 まずはデータです。

・タイトル     Fin
・アーティスト   中森明菜
・作詞       松本一起
・作曲       佐藤健
・編曲       佐藤準
・リリース日    1986年9月25日
・発売元      ワーナーパイオニア
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    31.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1986年10月6日〜11月24日付

 以前、mixiに書いてた頃から読んでくださってる方はご存じだと思うんだけど、個人的には、この曲、キライだっんただよな。
だってさあ、ゴニョゴニョとはっきりしない曲なんだもん。メロディラインも、「ココ」っていうフックになる部分もないしさあ。 なんで、こんなはっきりしない曲をシングルに持ってきたんだろう?

 なんて、当時から疑問だったなぁ。 

 それでも30万枚オーバーなんていう、レコードからCDへの移行期で、レコード売上げが低迷していた当時としては、「大ヒット」の部類になっちゃうんだから、不思議なもんだったけどね。
 まあ、それだけね、当時の中森明菜人気のでかさっていうのが、その数字に出てきてるんだろうけどさぁ。


 今でこそ、「陰」の中森明菜・・・っていうイメージが完全に定着してるけど、考えてみれば、この曲あたりからなんだよね。完全に「陰」の世界に入ったのは。

 なんていうのかなぁ、曲にカラーがないんですよ。モノクロの世界っていうんですかねぇ。曲に色彩感がまるで見られない。
 まあ、だから、この曲のジャケ写がモノクロ写真なのは、曲の的を得てる・・・なんては思いますね。

 結局さ、メロディに引っ掛かりがないっていうのは、この色彩感を感じないからなんだよね。
抑揚がない、引っ掛かりがない・・・と散々書いたけど、取り様によっては、洋楽にインスパイアされているのかもしれないな。

 ただ、それは、今だからこそ言えることであってさ、当時としては、どうしても引っ掛かりがない曲に感じたんだよなぁ。


 個人的には、もう一度、「サザンウインド」のような色彩感あるポップスを歌ってほしかったんだけどねぇ、実際は、まるで反対のマイナーなモノクロの世界に突入していったわけで・・・。そういう意味で、この曲以降は、どんどん詰まんなくなって行った様な気がするな、中森明菜って。

 ま、それでもここから数年は年に1枚は、ドキリとさせる極彩色の曲持ってきたりして、そのときはよかったんだけどねぇ。




ちなみに、mixiに書いてた時は、この曲が最後だったんだよな。
「Fin」だから、終わり・・・・って感じで。 でも、ここは、まだ続きますよ〜。


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