かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

中村泰士

わたしの青い鳥 / 桜田淳子

1973_09_わたしの青い鳥_桜田淳子


今回の1曲セレクトは「わたしの青い鳥」桜田淳子です。

まずはデータです。

・タイトル     わたしの青い鳥
・アーティスト   桜田淳子
・作詞       阿久悠
・作曲       中村泰士
・編曲       高田弘
・リリース日    1973年8月25日
・発売元      ビクター
・オリコン最高位 18位
・売上げ枚数   15.9万枚

えー、前回は山口百恵さんの「最初期」のヒットということで、デビュー第2弾の「青い果実」を持ってきたんだけど、そこでも「対比」として桜田淳子さんを書いたんで、今回の1曲セレクトは、そこをちゃんと書かないと行けないよなぁ・・・。

・・・っちゅうことで、またまた1973年(昭和48年)の今頃のヒットです。 

曲はモチロン、桜田淳子さんの「わたしの青い鳥」ですね。 そそそ、先週書いた「青い果実」とこの曲は、「同時期」だったんですよね、ヒットしたのが。

個人的には、この「わたしの青い鳥」の方が先・・・だとばっか思っていたんですよねぇ。 ・・・というか、この曲がデビュー曲だと思ってたもの、昔は。

実際は、デビュー第3弾シングルなんですよねぇ、この曲は。

やっぱり、最初期の桜田淳子さんといえば、この曲だったんですよね、イメージが。

だってさ、当時4才だったワタシでさえ、この曲は知ってたもの。 うん山口百恵さんの「青い果実」はずっと後だったけどさ、知ったのは。

そのくらい、当時、テレビで流れてたのかしらん  うーむ、その辺、確実に分からないのがちょっと悔しいところなんだけど。

個人的に、この曲を知ったは、恐らく・・・だけど、日本テレビの「おはようこどもショー」だった・・・・んじゃないかなぁ。

今の40代後半、50代の方には懐かしいですよねぇ、ロバくんが出てた(着ぐるみの「中身」は愛川欽也さんでしたよね)、こども番組。 
そそそ、ウラのフジテレビでは「ピンポンパン」をやってたっけ。 こども番組多かったんだよね当時は。
まあ、それだけ、こどもの数が多かったって事なんだろうけど・・・。

あの番組、こども番組だったけど、週末は、「こどものどじまん」とかやってましたよね

あれで、この曲、よく歌われてたのを覚えてるんだよなぁ。 それで覚えちゃったんですよ、この曲。
この曲とか、伊藤咲子さんの「ひまわり娘」とか、小坂明子さんの「あなた」。 この3曲は、よく歌われていたのが、なんか妙に記憶に残ってたりするんだよね。

まあ、それだけ、ちびっこにも人気だったんでしょうね、デビュー当時の桜田淳子さんは。

先週も書いたけど、正統派中の正統派でしたもんね。70年代アイドルの最優等生にも言われてたもんなぁ。

そう事もありーの、この年1973年の各音楽祭の最優秀新人賞は、当然のごとく、桜田淳子さんの一人勝ちって感じだったもんなぁ。

かく音楽祭でもこの「わたしの青い鳥」が歌われていたし・・・、だからね、当然のようにこの曲、ベストテン入りのそれなりの大ヒットだったんだろうな・・・・。

なんて思ってたんだけどさぁ・・・。 オリコンで「チャートブック」が発売されるまでは。。

でも、実際は、この曲ベストテン入りしてないんだよね。 最高18位。
初めて、この事実を知った時は、「えっ」って言う感じだったなぁ。 しかも、売り上げも16万枚弱でしょ。 これも意外だったんだよね。

当時、テレビから頻繁に流れていたっていう感覚から、それなりの大ヒットだった・・・っていう印象があったからさあ。

まあ、当時の感覚・・・と言っても、まだ物心が付き切っていない頃の感覚だからさあ、あてにならないっちゃ当てにならないんだけど。。。




曲については、何も言う事はないんだよなぁ・・・。
まあ、当時を知ってる方だったら、みなさん知ってるだろうしなぁ、この曲は・・・っちゅうくらい有名な曲だもんね。

ただね、今聴くと、やっぱオーソドックスだったかなぁ・・・とも思えるんだよね。

いや、あの当時は、このオーソドックスさが良かったんだけどさ、でもちょっと当たり前だったかなぁ・・って事は今聴くと感じたりするんだよな。

例えば、先週書いた、山口百恵さんの「青い果実」は、刺激的だったわけじゃん歌詞がさ。 そこが良かったんだよね。 革新的というかさ、それまでのタブーを破った曲だった訳だから。

そこから比べると、この曲は平和なんだよね。保守的・・・って言っちゃ言いすぎかもしれないけど、めちゃくちゃ安心感があるじゃん。

蛇足だけど、この曲の作曲は、中村泰士氏なんだよねぇ。 あのひげ面の中村氏が、この曲を書いたっていうのも、ちょっと想像もつかないんだけどさ 

まあ、そんな曲調の違いはあったかなぁ。 その辺は、老舗のビクターに対して、後発のCBSソニーって言う違い、それぞれのレコード会社の考え方の違いもあったんだろうね。

ただ、その後、革新路線を行った、百恵さんが時代の寵児となり、保守路線だった淳子さんが、意外と伸び悩んだっていうのは、この曲の時点からすると時代のいたずらって感じだったのかな。

でも、兎に角、明るさが売りだった淳子さんは、この路線で行くしかなかったんだろうな。


どーでもいいことだけど、ジャケ写に描いてある「青い鳥」は、「twitter」のマークにも通じるところがあったりして。。。。



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喝采 / ちあきなおみ

1972_11_喝采_ちあきなおみ






今回の1曲セレクトは、「喝采」ちあきなおみ です。

 まずはデータです。

・タイトル    喝采
・アーティスト  ちあきなおみ
・作詞      吉田旺
・作曲      中村泰士
・編曲      高田弘
・リリース日   1972年9月10日
・発売元     コロムビア
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   80.7万枚
・ベストテンランクイン期間:1972年11月6日〜1973年2月26日付

 曲のジャンル分けって難しいわけで・・・。だから、個人的には、曲をジャンル別に分ける作業って、無意味な気もするんだよね。

 でも、最近、事細かにジャンル別にわけてるサイトって結構あるじゃん。あれって意味あるんでしょうかねぇ。

 例えば、ある曲がロックのジャンルに入ってたとしても、もし、聴き手が、その曲がポップスだと思ってたら、永遠にたどり着かないわけじゃん。

大別して、邦楽と洋楽だけでいいんじゃないの・・・って思ってる主義なヒトです、ワタクシ。

 さてさて、今回ひっぱてきた、ちあきなおみの「喝采」という曲。

 これも、聴くヒトによって、分けたくなるジャンルってバラバラなんぢゃないですかねぇ。

 ヒトによっては歌謡曲。今の世の中では、一律に「演歌」に入れられちゃうかもしれない。

 でも、最近、J-POP通の間では、この曲は「ソフトロック・AOR」あるいは「アシッドジャズ」に分類するヒトが多い。 ソフトロック・・・ジャパニーズAOR、あるいはジャパニーズアシッドジャズの走りの曲って言うわけですわ。
今で言ったらJUJUあたりに近い・・・っていうイメージだったんだよね。
っつうか、JUJUがこの曲あたりの、ちあきなおみに似せてるような感じなんだよな。

 その通り、バックではオルタナ風のオルガンが永遠と流れたりしてる。ストリングスも、もろ「歌謡曲」なチープな取ってつけたようなストリングスとは違い、きちんとまとまったオーケストレーションを展開してたりする。

 まあ全体的な雰囲気からすると、純AORというよりも、ジャケ写に映っている様な「コンガ」のリズムも似合いそうな、ちょっとラテン的な雰囲気はある。

 さっき、椎名林檎のアルバム「無罪モラトリアル」を聴いた後で、この曲を聴いてみた。全く違和感がない。なんか、続きを聴いているような錯覚に陥ってしまいましたよ。

・・・ということは、少なくとも、90年代後期のJ-POPSと同化するようなサムシングが、この曲に潜んでいるんぢゃないか・・・なんて、思っちゃいました。

 そんなわけで、ワタシャ、この曲を、フォークニューミュージックのジャンルにまとめて保管しております、音源を。

 いや、絶対に、この曲は「歌謡曲」ぢゃないって。

 あのころの歌謡曲って、ちょっと誤解されている部分が多いかもしれないんだよね。

 まあ、それこそ、70年代頃って、細かなジャンル分けなんてしてなかったじゃん。ヒット曲は、一まとめに「流行歌」だったわけで・・・。

 それでいいんじゃん・・・っていう気もするんだけどね。

 だから、今の時代、レコード屋さんなんかで、「ちあきなおみ」がJ-POPの並びに入ってなくて、演歌・歌謡曲の棚に陳列しているのを見ると、なんか、ちがうんぢゃね? 

 ・・・と思っちゃたりするワタシです。

 ちなみに、最近はJUJUだけじゃなくて、大雑把に見ても、この時代あたりの曲調・・・というか「雰囲気」の曲が多くなってきたよな。
 まずもって、今年に入ってChayなんかがそうだし、サカナクションの新曲「新宝島」なんかも、雰囲気は70年代ですよね。ま、PVからして「ドリフ大爆笑」からのパロディなんで、そう言うイメージが余計に強いんだけど。
 それと、西野カナは、日本的ではないけど、時代背景的には、この「喝采」の頃の洋楽だし。まあ、ルネッサンスって感じなんだよな。


 それにしても、この曲は、悲劇な#2曲としても有名ですな。
まあ、曲内容として、亡くなった「恋人」を主題にした曲ではあるんだけど、チャート上でも悲劇な曲だったわけです。

 この曲の最高位は2位です。しかも「11週連続2位」 なんていう、単独曲としては、もっとも長く2位に留まりながら、1位を取れなかった曲として、あれから42年経った現在までも、未だに、抜かれておりません。

 これは当時、ぴんからトリオの「女のみち」(売上げ325万枚。歴代第2位)が16週連続1位の真っ最中で、抜くに抜けなかったわけですね。
 なにせ、11週間、「女のみち」とのガチンコ勝負が続いていたわけですから・・・・。

 ちなみに、「女のみち」は、この「喝采」の前に、三善英二の「雨」の1位獲得も阻止してます。

 うん、16週連続1位って言うのは、連続1位記録としては、シングルでは、未だに抜かれていない記録。
(ちなみに、単曲の1位獲得記録は、ピンキーとキーズの「恋の季節」の17週1位獲得。この時は12週連続、プラス5週連続1位)

まあ、「ネコの目」のようなチャートアクションが普通になってしまった今では、、もう、これらの記録は永遠に抜かれないでしょうね。



 それと、この曲で、ちあきなおみは、1972年度、第14回日本レコード大賞を受賞。

 この時、まさに、「大ヒット」の最中の受賞だったわけだけど、こういうパターンって、意外と珍しいよね。

 この曲と、あと、1976年 第18回日本レコード大賞の、都はるみ「北の宿から」くらいじゃないかしら、まさに大ヒット中の受賞・・・っていうのは。




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