かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

三木聖子

三枚の写真 / 三木聖子

1977_02_三枚の写真_三木聖子


今回の1曲セレクトは、「三枚の写真」三木聖子です。

まずはデータでやんす。

・タイトル     三枚の写真
・アーティスト   三木聖子
・作詞       松本隆
・作曲       大野克夫
・編曲       船山基紀
・リリース日   1977年1月25日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位  ランクインせず
・THE HITCHART HOT30  ランクインせず


えー、2カ月ぶりの「1曲セレクト」でやんす。
前々から、毎週のように「書きたくないよー」病が勃発・・とか書いてたけど、こうなったら書きたくなるまで書くのやめようか・・・っちゅうことで、お休みしてました。
まあ、リアル仕事が1月超繁忙期だったことと、ココんところ週末、毎週のようにライブとかトークライブに行ったりして、PCに向かう時間が取れなかったっていうのが、実際のところであり、まあ、いいわけの「口実」だったりするんだけどね。。

でも、ここに来て、やっとリアル仕事も区切りがつき、久々に持ち帰りの仕事も無いんで、久々にPCに向かっております。

でねぇ、「復帰」の第1弾は、この曲を書こう・・・と思ってた曲があるんだよね。 
ま、今日、再び1曲セレクトを書いてるのは、それの時期を待ってたってのもあるんだけどさ。

三木聖子さんの「三枚の写真」。

この曲、前々から引っ張ってこようと思ってたんんだよね。 ただ、リリース時期をずっと間違えてたんだよなぁ。

秋リリースだと、ずっと思ってたんだよね。

石川ひとみさんが、この曲カバーしてたじゃん。 そのカバーバージョンのリリースが10月だったんだけど、オリジナルの三木聖子さんも、同じ頃の時期リリース・・・って思ってたんだよなぁ。

でも、調べてみたら、実際は1月リリースってことで、ずっと待ってた訳ですわ。


なんて、書いたりして・・・、気がつく方は気がつくんだけど・・・ 石川ひとみさんと三木聖子さんっていったら、「まちぶせ」が超有名なんだけど・・・。

そそそ、オリジナルが三木聖子さんで、カバーが石川ひとみさんっていう曲としてね。 

でもさ、石川ひとみさんの「まちぶせ」の次のシングルも、やっぱり、三木聖子さんの、この「三枚の写真」のカバーだったんですよね。

・・・っつか、これは全く知られていない事ではなく、70年代、80年代フリークの方にとっては「常識」的な出来事なんだけどね。

石川ひとみさん側としては、「まちぶせ」の大ヒットで色気づいたんでしょうかねぇ。全く同じ戦法って行った訳なんだけども、結果は・・・・。

歴史が物語っていますわな。 世の中、そんな甘いもんじゃありません・・・っつう訳ですわ。
オリコン最高位37位。売り上げ6万枚。 「まちぶせ」が約40万枚の売り上げだったから、1/6程度のセールスヒットだったんだよね。

まあ、、オリジナルの三木聖子さんも、 それほど売れた訳ではなかったんだけども。それでも100位には入ってたよな・・・と思いきや。。。

あらららら、うっちょ 100位に入ってな〜い

うーん、そうだったかなぁ。 その割には、これまで何度も聴いてきたなぁ・・。 そもそも、この曲リリースされた頃、ワタシ、まだ小学1年生で、当然ヒット曲の世界には足を踏み入れていなかったんだけども・・・。

それでも知ってた訳だから・・・。

ま、確かに、個人的に、最初にこの曲を聴いたのは、石川ひとみさんバージョンだったけど・・。 
確か「8時だヨ 全員集合」だったと思う。

「まちぶせ」のような、小悪魔的なインパクトは無かったんだけども、 純真かつ素朴な世界に、なんか引っかかったのを覚えてる。

特に♪ 16の頃〜 あなたは18〜 ♪ っていう出だしの歌詞だよなぁ。 ワタシに対して、2歳年上の彼氏と言う設定で物語が進んでいく。 2番が ♪ 18の頃 あなたは20〜  3番が ♪ 20の私 あなたは22〜 ♪
・・と自ずから、ワタシと2歳上の彼と言う流れで話が進んでいく。

そんな状況というか場面設定っていうのかなぁ・・・そこが面白かったし、引っかかったんだろうな。

こういう時間軸の流れのなかでの物語の場面設定は、流石は松本隆氏だよな・・・って言うところなんだけどさ。

そそそ、太田裕美さんの大ヒット「木綿のハンカチーフ」とか「赤いハイヒール」と物語の流れは似てるところがありますよね。

その辺り、やっぱ、太田裕美さんと三木聖子さん、同じナペプロってことで、スタッフ側がらのリクエストがあったんでしょうかねぇ・・・。 まあ、その辺はを良く分かんないけども・・・。

ちなみに、石川ひとみさんもナベプロだったわけで、一連のカバー劇も、結局は「内輪」の話な訳ですわな。

ただ、この「三枚の写真」については、どう転んでも、オリジナルの三木聖子さんバージョンに軍配を上げたくなる。そんな印象が強いんだよな、個人的には。

アイドル色が、より強い石川ひとみバージョンに対して、どことなくフォーキーな匂いがする三木聖子さんバージョン。 より大人の香りがするんだよね、三木聖子さんのバージョンは。

歌いだしが「16と18」っていうティーンの頃を歌って入るけども、最終的には「20と22」って言う「大人」の恋にまで昇華するこの曲は、やっぱり、より大人っぽい方がしっくり来る。

その違いなんじゃないかな。

ちなみに、作曲は大野克夫氏で、 三木聖子さんバージョンのアレンジは船山基紀氏。

時代的に船山氏も、まだアレンジャーとしては駆け出しの頃で、中島みゆきさんの後の仕事だと思うし、だから、こういうどこかフォークの匂いがするアレンジだったのかもなぁ。

で、気がつくヒトは気がつくだろうけど、大野克夫氏と、船山基紀氏といえば、この曲のすぐ後に、件のジュリーで、「勝手にしやがれ」を初めとする大ヒット曲群を手掛ける事になる。

この曲は、そのきっかけともなっているんですよね。 まあ、やっぱりナベプロつながりではあるんだけど・・・。



動画・・・ さすがにオリコン100位にも入ってない曲がある訳ないか・・・と思ったら、あったんです。



ぷぷぷ・・・・ようつべ以外からはブロックされてる・・・。
見たい方は、ようつべに飛んで見てくださいね。

動画は、母親が本人には内緒でスタジオに現れ、涙で歌えなくなった「夜ヒット」のシーンなんだけど・・・。

三木聖子さんって、この「三枚の写真」の後、程なくして電撃的にゲーノー界から姿を消したんだけども、この時の夜ヒットに母親を呼んだ事が、そのきっかけだったとも言われてますね。

いずれにしても1975年のデビューから約2年間の芸能活動、そのうち歌手としての活動が10カ月。シングル3枚。アルバム1枚 のみのリリース。
「幻のアイドル」と呼ばれるのも分かります。





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まちぶせ / 三木聖子

1976_09_まちぶせ_三木聖子






今回の1曲セレクトは、「まちぶせ」三木聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル    まちぶせ
・アーティスト  三木聖子
・作詞      荒井由実
・作曲      荒井由実
・編曲      松任谷正隆
・リリース日   1976年6月25日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 47位
・売上げ枚数   6.9万枚

 過去に書いた曲のレビューを読み返してて、あ、この曲まだ出してなかったなぁ・・・って曲があったんだよね。
・・・途端、あ、今回の1曲セレクトは、これにしよう・・・とか、思っちゃいまして、決まりexclamation

 実際は、ヒットしたのは、もうちょっと時期が早くて、夏休みの終わりごろがヒットのピークなんだけどね。
 あ、もちろん、リリースした1976年のよ。

 でも、まあ、いいか・・・。最高位はオリコン47位だったけど、割と長い間ランクインしてたしな。


 いや、この曲って言ったら、ワタシの年代では、石川ひとみだわな。ほぼ、まちがいなく。ハイ、1981年のヒットですね。
 ただ、石川ひとみさんパージョンは、もう出しちゃったんだよねぇ

↓ コレ
http://kajiyan-net2.blog.jp/archives/52012587.html
 
で、ワタシらより、若い方は、96年の荒井由実のセルフカバーだろうな、知ってるのは。

 でも、オリジナルは、それらぢゃなくて、今回ぴっぱってきた、三木聖子バージョンだっちゅうのは、知ることぞ知る・・・って書きたいところだけど・・・。

 まあ、カバーのいずれの大ヒットもあって、今では、有名な話だよね。

 だけど、その、肝心のオリジナルバージョンを実際に知ってるヒト・・っていうのは、意外と少ないんじゃなかろうかねぇ。

 なんせ、カバーは、いずれも大ヒットしてるのに、オリジナルの三木聖子さんバージョンは、最高47位。
 まあ、「大ヒット」というには、ちょっと程遠い結果だったわけで・・。

 もちろん、ワタシも音源は持ってませんよ〜。

 でも、さっき、聴いてて、ちょっと、考えが変わったんですねぇ。 うん、なかなか良いですぞ、このバージョンも。

 件のユーミン自身によると、「本音」の部分で言うと、ユーミンがもともと意図していた、イメージとしては、この三木聖子さんバージョンに近かったようなんだよね。

 うん、石川ひとみさんのバージョンは、ウタはうまかったし、アレンジのオーケストレーションも華やかで豪華なんだけど、やや、作られていた部分があったらしいのよ。

 例えば、 サビの「好きだったのよあなた〜」のところとかさ

 三木聖子さんの場合

♪ 好きだった のよ あ・な・た〜 ♪

って、けっこう、歯切れがいい文節区切りで歌っているのに対して、石川ひとみさんは

♪ 好きだったのよあなた〜 ♪

って、この部分はまとめて流しちゃってるんだよね。 

 まあ、そんなに大したことではないかもしれないけど、この区切り方でも、伝わり方は変わって来るってユーミン自身も指摘してたりするんだけどさ。

 なるほど、たしかに、言われてみれば、そうかな・・・とか思ったりして・・。

 ま、オリジナルの三木聖子さんの時は、ユーミン自身、レコーディングも付きっ切りで歌唱指導したそうだから、イメージについては、ユーミン直伝なんだよね、この曲の場合。

 まあ、そういう違いが、おなじ曲でもあるわけですわ。

 うん、サウンドの方も、アレンジが石川ひとみバージョンとは、ビミョウに違ったりするんだけど、もちろん、こっちの方が本来モノ。
 やや、あっさりしてるのよ。

 そのあっさり感が、詞のストーリー性を和らげてくるんだよね。

 ただ、そのあっさり感が、ヒットを妨げた・・・っても言えなくもない。
 結局、内容が伝わってこない・・・っていうか。 この曲の場合、詞の内容が伝わってこないと、お話にならないシカケになってるからなぁ。

 まあ、その辺は、リリースした頃の時代性っていうのもあるんだけどね。

 この三木聖子さんバージョンと石川ひとみさんバージョンの間には、5年間の空白があるんだけど、このころの5年間の違いって大きいからなぁ。
 なんせ、音楽については、日進月歩の進化があった頃だから・・。5年違ったら、随分違うのよ。 もちろん、リスナーも5年で、随分進化してたからさ。その差は大きいんだよね。


 ところで、三木聖子さんって、正直、ワタシも実態は良くわかんないんだよなぁ。
 何分、あんまり売れないまま、短期間で引退しちゃったからなぁ。

 ただ、ナベプロだったんだよね、所属は。レコード会社はキャニオン。

 あのころ、キャニオンって、ヤングアイドル専門のレーベルで「NAV」レーベルってあってさ。 このヒトと、岡田奈々と木之内みどりで、「NAV 3人娘」って言われてたのは、知ってるヒトしか知らないことでしょう。。ふらふら

 まあ、当時の「明星」か「平凡」あたりから出てきた、キャッチフレーズなんでしょうかねぇ。

 ちなみに、後年の田原俊彦も、当初は「NAV」レーベルからリリースしてたんだけど、80年代に入ると、「NAVi」レーベルも自然消滅しちゃった感じだな。もう、言われなくなってたもんね。

 うん、ここまで書けば、後年、石川ひとみが、この曲カバーしたかっていうのもよく分かるか。。

 ハイ、所属がナベプロ、レコード会社がキャニオンで、もちろん「NAVレーベル」だったってことからなのよね〜ふらふら




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