1982_06_月曜日はシックシック_三井比佐子


今回の1曲セレクトは、「月曜日はシックシック」三井比佐子です。

まずはデータです。

・タイトル     月曜日はシックシック
・アーティスト   三井比佐子
・作詞       高平哲郎
・作曲       筒美京平
・編曲       船山基紀
・リリース日    1982年6月1日
・発売元      バップ
・オリコン最高位  93位
・売上げ枚数    1.2万枚

もしかしたら、こちらのブログには出してなかったかもしれないけど、少し前に、いわいる82年デビュー組は、デビュー日によって、第1グループ(3月21日デビュー)、第2グループ(4月21日 5月1日デビュー)に分けられるってことで、トピックスをfacebookには上げたんですよね。

で、その際に 第2グループとして、「三井比佐子(5月1日デビュー)」って書いちゃったんだけども、これ、間違ってましたね。。。

正しくは、「6月1日デビュー」だったわけで。。。。

どうも、同じ「パンジー」の真鍋ちえみさんとデビュー日を取り違えてたようで。。。。


ちなみに、6月1日周辺デビューには、他に水谷絵津子(5月21日デビュー)、水野きみこ(5月25日デビュー)、本田恭章(5月25日デビュー)  などが居たりしますが、さしずめここが「第3グループ」とでも言いますかね。

まあ、このグループに関しては、今や知る人しか、知らないって感じの「B級アイドル」しかいなかったりするんで、名前出されても、「だれ?」って思う方もいらっしゃるかもしれないですが。。。


でも、丁度書き始めてしまったんで、 今回の1曲セレクトはそんな82年組第3グループデビュー、三井比佐子さんの「月曜日はシックシック」でも持ってきますか。


・・・といっても、すみません。 きっと、今となっては知ってる人しか知らないとも思うんで。こんな曲もあったということで、聞いてください。


うんにゃ、このトピックスを読んでくださった方は、この曲を知ってるよ〜って方かもしれないな。。。。

個人的に、アイドルは通常、A級か、B級のいわいるベストテン級の曲しか聴かないんで、 オリコン最高93位のこの曲なんては、本来ならば耳にしてないはずなんだけども。

でも知ってたりするんですよね。

まあ、月刊・明星の歌本「ヤンソン」にリリース前から「新人」デビューということで、「楽譜」入りで掲載されていたりしたし、 それ以前に、北原佐和子、真鍋ちえみ との3人グループだった、「パンジー」については、「明星」本誌に登場してきていたんで、当時から存在自体は知ってたんだけどね。

ただし、曲自体を聴いたのは、いつだったんだろう?  よく覚えてないんですよね。

曲内容をはっきり意識するようになったのは、95年に刊行された「歌謡曲完全攻略ガイド」に紹介されてからだと思う。

で、後年、Youtubeで聴いてみたんだけども。 その時、「これ、聴いたことある」って思ったんで、多分、82年当時、なんかの番組ですでに聴いたんだと思う。


ともかく、この曲っていったら、なんて言ってもチャコ(三井比佐子さんの愛称)の歌唱力だよね

まあ、俗にいう「オンチ」なのよ。  なんか間違ってる・・・としか思えないくらい、強烈な。

↓ を聴けば一目瞭然だけど。。。。




う〜ん、音痴というよりも、ピッチ(音程)が全く合ってない・・・っていうのが、正解なのかなぁ。 
とりあえず、メロディラインはなぞれてるんで。。。 

でも、なんせ、あのビートたけしさんもネタにするくらいだったりするんで。。。

それまでも、いろいろウタがヘタな方はテレビで聴いてきたけど、このヒトくらい強烈だった方も、なかなかいませんでしたよね。

まあ、考えようによっては、それも芸の一つとも言えなくもないけど。。。。


82年当時に聴いた、テレビで見た記憶があるわけども、その時、うちのオヤジの反応はどうだったんだろう?  
なんせ、音痴には厳しい人だったんでね。 うたがヘタな人が出てくると、すぐ「へたくそ」って叫ぶのよ。テレビに向かって。

当時は、そんな反応がヤで、オヤジと歌番組見るのがヤだったんだけども、この曲はどうだったんだろう? うーん、やっぱり記憶にないな。

ちなみに、そんなオヤジが嫌いだったワタシではあるけど、大人になってウタがヘタな人で出てくると、やっぱり「へたくそ」って思うようになったわけだから、やっぱ血は争えないってところですかね。 もっともワタシャ、テレビに向かって叫んだりはしないけど。。。



で、この曲を書くにあたって、先ほど、改めてYoutubeで、この曲を聴いてみた。

でもさ、昔聴いたほど「歌ヘタ」っていう違和感、嫌悪感は感じなくなってますねぇ。

いやいや、たしかに「ヘタ」なんですよ。でも、拒否感なく普通に聴けますねぇ。 まあ、聴いたあとで笑ってしまいますが。。。

このヒトの後にも、 西村知美、華原朋美、鈴木亜美・・・・etc、 オンチ・・・うんにゃピッチが合わない人たちは、いろいろ出てきたんで、あの当時に比べると、大分、音痴に対しての免疫が付いたんだろうな、きっと。

でもね、この曲、ボーカルテイクを割り引いて、キチンと聴いてみると、いかにも82年当時のアイドルポップスだな・・とは思えますね。

まあ、歌唱力がないんで、作曲の筒美京平さんは困ったんだろうな・・・っていう印象はメロディラインからうけますね。 でも、そんな筒美氏の困った部分を、アレンジの船山基紀氏が、うまくカバーしているように感じられるなぁ。

とくにイントロなんて、当時の他のアイドルポップスに比べてもかっこいいもの。

「ニッポンの編曲家」での船山氏曰く、「筒美先生は、船山君は僕が恥ずかしくて出来ないようなところを全部やってくれる・・と」述べられているけど、この曲なんて、まさにそんな感じなんじゃないのかなぁ。

「歌謡曲完全攻略」では、そんなところがオーバープロデュースに感じられたようで、2曲目の「デンジャラスゾーン」は、チャコの声質を生かせていると思うけど、この曲はオーバープロデュースって書かれてますね。

まあ、もっとも、サビの件の ♪ 月曜日は シックシック〜 ♪ でいきなりチアリーディング風になるのは、たしかにオーバープロデュースっぽく感じたりしちゃいますが。。。

それらを含めて、全体的に感じるのは、曲の雰囲気は86年頃のおニャン子関係など、アイドルの曲にも似てるなぁ・・と思ったりして。
Bメロ当たりのコーラスの使い方とかさあ。 ゆうゆの「-3℃」()とか思っちゃりしたもの。

かといって、70年代アイドルからの流れも感じるし。。。 まあ、大きく見ると時代をつなぐような1曲ともいえるのかもな。。。 

うん、大きく言えばですが。。。。。

それ以前に如何せん、売れなかったからなぁ、この曲。 

まあ、この曲の1か月前に「同僚」である真鍋ちえみさんがソロデビューしてるけど、そのデビュー曲「ねらわれた少女」もオリコン最高91位だったりするしな。

おどおどろしい雰囲気のこの曲も、最近では注目されるようになったけど、当時は全然だったんだよね。 まあ考えてみれば、この曲こそオーバープロデュースって感じがするし、だからさ、当時の感覚では、オーバープロデュース過ぎてもダメだったんだよね。

結局「パンジー」の中では、一番オーソドックスなデビュー曲だった、北原佐和子さんの「マイ・ボーイフレンド」が一番売れたしな。

この時の差が、結局は、その後の芸能界への生き残りに響いたって感じで、パンジーのなかで今でも生き残ってるのは、北原佐和子さんだけだもんね。

ちなみに、パンジーの3人は、「オスカープロモーション」出身っていうのは、意外と知られてないのかなぁ。
現在こそ、美少女の巣窟として飛ぶ鳥の勢いであるオスカープロモーションも82年当時は、今ほどビッグな存在ではなかったですからね。

まあ、今くらいの存在であれば、デビュー曲で少なくともオリコン最高位90位台ってことは無かったろうけど。。。。

そんな、まだまだネームバリューの小さかったプロダクションで、チャコのデビュー曲が、作曲・筒美京平 編曲・船山基紀、 真鍋ちえみさんのデビュー曲が、作詞・阿久悠  作曲・細野晴臣 なんていうビッグネームを使ってきたのは、ちょっと驚きではあるんですけど。。。

特に、筒美京平さんなんて、依頼しても半分以上は断られるというのに、このデビュー曲を書いたっていうのは、どういう経緯があったんだろうなぁ。ちょっと興味がありますね。

よく筒美京平さんは、歌がうますぎるヒト(アイドル)には書かない、とか、変わった声質の人が好きとは言われる。
チャコの場合、「歌がうまくない」のは当てはまるけど、変わった声質でもないんだけどね。



それにしても、あーあ、土日が終わってく〜。 サンデーシンドロームやね。
まさに「月曜日はシックシック」な気分ですわ、今。



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