かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

ヒットチャート

珍記録! 登場151週目にして最高位更新


先ほど更新した、ワタシメのランキングで、この間書いた、Mrs.GREEN APPLE「青と夏」が今週4位にランクアップ。初登場から6年越し、登場151週目で最高位更新という前代未聞の「珍記録」を達成。






・・・なんて書くと、いかにも「ヤラセ」っぽくてやなんだけどねぇ。。。 まあ事実は事実なわけで。。。

ここまでのランキング推移を折れ線グラフにしたので、↓に載せてみました。

青と夏ランキング推移


この間の「キニナル曲」の「青と夏」では、「季節」的な楽曲としてヤマタツの「クリスマスイブ」と違うのは、「夏」が終了しても、ランクの下の方に粘る・・と書いたんだけども、実際はちょっと違いましたね。

折れ線グラフを見る限り、やっぱり、毎年のように「夏場」になると動いてきているのが分かるな。
ただ、「ビルボードジャパン」では冬場でもランクの下の方にくすぶり続けているのは事実で、その辺が、ワタシのランクでの登場週数とビルボードの登場週数との差になってきているんだけども。。。

まずリリース年の2018年の動きが顕著だったのは、リリース直後というのと、「青夏 きみに恋した30日」という映画の主題歌としてタイアップが付いていたので、まあ当然な動きでしたわ。
普通はここでヒットは終息するわけよ。

ただこの「青と夏」が他の曲と違うのは、その後、特に2020年代に入って、毎年のように夏場動いてくるようになったことだろうな。

様々な要因が絡んでいるんだろうけど、徐々にこの曲の認知が広がった結果と言った方が正しいかもしれない。
細かいことだけども、2020年以降、各年ごとの最高位が徐々に上がって行っており、全体的にみて右肩上がりってのが、この曲の「ミソ」ですね。この曲が徐々に「支持」の広がりを見せて行っているっていう裏付けになるんじゃないかな?


昔からジワリと人気が広がった曲というのは、あったわけだけども、昔は主な広がり方は「口コミ」が一般的だった。
まあ、これは今でもそうなんだろうけども、今は、「SNS」や「サブスク」っていうツールも絡んできているだろうしね。

アーティストのコアなファンでなくても、「あなたへのおすすめ」って形で表示されて聴いてみたら、「あーらいいわ」ということで、支持が少しずつ広がっていくパターンですわな。
で、ある程度広がったところで、マスメディアに取り上げられると、広がりが一気に加速する。

この曲の場合、昨年あたりから、ランクの動きが特に顕著になってきているけども、それはこの曲が「メディア」に取り上げられる機会が去年あたりから増えてきたからというのもあるんだろうね。

こんな二段構えの広がり方。認知が広がるには時間を要すけども、いったん広がると、昔とは比べ物にならないような広がりを見せる。

まあ、この曲に限らず、昨年の新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」とか、フジファブリックの「若者のすべて」なんかも、同じようなパターンと言えるだろうし。
これが現代のヒットの広がり方として確立されたパターンの一つなんだろうね。

いや、昔はこういう「何年越しのヒット」ってパターンの曲ってなかなかなかったからさあ。あっても「演歌」の一部ぐらいで。ロック、ポップス系ではまずみられなかったようなヒットパターンなわけで。
だから、古い人間としては、自分たちの時代とは違うし。どうも違和感を感じちゃったりするわけですわね。

時代は変わっていくのよ。いつまでも70年代、80年代ではないわけで、これが「今」というのは認識しなきゃならないわけですわな。


で、これらを俯瞰して考えると、今の曲は、何年越しでも「古くならない」っていう耐久力、よく言えばポテンシャルを秘めた曲が多いといえるんじゃないですかねぇ。

ただ、これを別の視点で見ると、最近は「新たな」形態の曲が少なくなったから、何年越しのヒットが生まれる・・ともいえるんだよね。
昔、70年代、80年代に、特にロック・ポップスにこういう「何年越し」のヒットが出なかったのは、これらの楽曲の形態が日進月歩で変わっていたから・・ともいえるのよ。
あの頃のヒット曲は、例えば82年なら82年のカラー、84年には84年のカラー・・って具合で、その年その年でヒット曲の形態、色が違ってじゃない。その年々特有のカラーがあった。だから、年代初めの80年と年代終わりの89年じゃ、ヒット曲の形態って全然違ってたし。。。

そんなこともあって、この曲のように2018年リリースの曲が、6年も経った2024年にランキングを更新するっていうのは考えられなかったんだよね。

もっと↑で書いたように「演歌」のジャンルでは、あの当時もそういう曲が多少あったけど。。 それは、「演歌」というジャンルの曲の形態の進化が止まり、当時から時代性を伴わなくなってたからともいえるわけですわ。うん、当時すでに「上がり」のジャンルだったんだよね。

で、そういうヒット傾向が、今、ロック、ポップスでも見られるようになった‥っちゅう事は、ロック、ポップスの楽曲形態の進化も、すでに止まったんじゃないのか!?
ゆえに、楽曲に時代性を伴わなくなり、この曲のように何年越しのヒットが増えてきたんじゃないか
・・・とも考えられるわけですわ。

まあ、↑で書いたように「SNS」、「サブスク」っていうツールの存在が楽曲の時代性を感じさせなくなったともいえるわけで、だから一概に、楽曲形態の進化が止まった・・とも言い切れないんだけど。。。とは言え、楽観的に考えすぎるのも、ちょっと危険なんじゃないか・・・

・・・なんて、個人的にはいろいろと感じるところかあるんだよね。今回のこの「珍記録」には。


ランクイン週数100週目前!

久しぶりの自分のランキングネタ。

先ほど最新ランキング集計が終了。
ヒゲダンの「Pretender」が再びベスト30入りして来た。

まあ、これは先日の「関ジャムSP」の影響なんだろうな・・というのは分かるんだけど、ちょっと目が行ったのはランクイン週数が今週で「99週」。

おう、もし来週もランクインすれば、「100週」の大台やんけ

・・・なんて思いーの、改めてここまでの長期ランクインランキングを見てみたくなって、ちょこっと集計してみた。
(集計期間 1976年1月12日〜2021年3月18日付 ALL TIMEランキングマスターデータから)

そのうち、上位25位までの結果は以下の通り

20210314_ランクイン週数

 これまでもちょくちょく「手」集計していたんで予想通りの部分が大きいのですが。。。今回は全期間のデータから機械的に一気に集計してみました。
その結果・・・、いやいや、中島みゆき「糸」と、ソナーポケットの「好きだよ。〜100回の後悔〜」は見落としていた。最高位が30位以下なんで、ここまで見落としていたようだ。
とはいえ、当然の結果か。。。

しかし、これを見ると、やっぱり、2018年以降は超ロングヒットの時代と言うのが良くわかりますわな。
いや、それ以前2015年あたりから、前触れは見えてたんだよね。再三言っているようにこれらの世代は楽曲の時代であり、一旦バズると超ロングヒットになるという構図がよく見えますね。
さらに、これらのヒットをけん引しているのはネット配信であり、ネットにおける音楽の広がりの裾野は広大ということなんだろうな。
70年〜80年代の演歌歌謡曲のしぶとさも特出すべき点。↑で上げた演歌歌謡曲系の曲、当時の事を振り返るとどの曲もエラいロングヒットだったという印象が強いんだけども、現在の超ロングヒットは、これをも凌ぐようになってきたことが分かりますね。
演歌歌謡曲の系統としての最長ランクインは、高山厳「心凍らせて」(92年)の75週。 この曲がここまでのロングヒットになった時は、もう、これ以上のロングヒットは出ないだろうな・・と一時は思ったもんですけどね。。。

ちなみに、これを見ると、Lisa「紅蓮華」、King Gnu「白日」も間もなく、ランクイン週数100週の大台が迫ってきている。
ただ、ここにきて「紅蓮華」はランク外へ消えてしまったこともあり、この後再度注目が無ければやや難しいか。
King Gnu「白日」はシブとくランクイン中(今週47位)。このままいけば来月には100週に到達しそう。

自主チャート開始30年!

書こう書こうと思ってたのに忙しさにかまけて書けないでいたんだけども、今年は自分のランキングを作り始めて、丁度30年なんですよね。作り始めたのが1991年1月なんで。

ごくごく一部の方には「かじやんチャート」と言われているアレなんですが。。。

このサイトのプロフィールにもちょろっと書いてあるんだけども、「ザ・ベストテン」が終了して1年。 その間、大学入学など環境の変化もあり、一時ヒットチャート熱が下がっていた。
でも、1990年9月に自主サークル「オリコンチャート研究会」結成をきっかけに、再度ヒットチャート熱が復活。
自主的にランキング作るのも面白いというところから、「もし、今もザ・ベストテンが続いていたら」という仮定でシミュレーション的に初めて作ったのが、今でも自分のランクに残る1991年1月14日付ですね。

「ザ・ベストテン」のランクの算出方法。
まあ、今ではネットを調べればいくらでも出てくるんだけども、あの頃はまだネットもなかったわけで。。
ただ、1986年のオリコンウイークリーの読者投稿ページに「ベストテンの得点の出し方」を投稿している人がいたのを覚えていたんで、それを参考に作ったんだよな。

いわいる、レコード・有線・ラジオチャート・はがきリクエストの4要素なんだけども、あの頃はオリコンウイークリーに有線チャートも、ラジオリクエストチャートも掲載されていたんで、オリコンウイークリー1冊と、「ベストテンの得点の出し方」さえ知ってれば、誰でも「仮想 ザ・ベストテン」を作れたんですよ。
もちろん、ハガキリクエストは出せないんで、この分の要素配点を、レコード売り上げ、有線、ラジオに均等割りで振り分けて3要素で作ったんだけども。。。
後は自主的にチャートを作る気があるかないかの違いなだけで。。

最初はあくまでシミュレーションで作ったんだけども、これがサークルの仲間内では評判が良くて、それから毎週作り始めることになったわけですわ。

1991年の今頃って、小田和正「ラブストーリーは突然に」や、夏にチャゲアスの「SAY YES」などのビックヒットが相次ぎ、特に「SAY YES」はオリコンで13週連続1位だったじゃん。 
もし「ザ・ベストテン」が今でも続いていたら、「ルビーの指環」の12週連続1位を更新できたか・・・というのが一時的に話題になったりもしたんだよね。そんな折にベストテン方式でつくっていた自分のランクは参考になったし、ちょうどそういう時流でもあっただよな。

この春番組が終了となるTBSの「CDTVサタデー」の前身番組「
COUNT DOWN100」がスタートしたのが1992年秋。
「ザ・ベストテン」終了以後、復活したランキング番組でもあったわけだけども、そんな当時の時流に乗ったからこそ出てきた番組なんだよね。

 
あー、話がずれた。
で、程なくして、国会図書館に1976年以降の「コンフィデンス」があるのを思い出して、これまた「シミュレーション」として本家・ベストテンが始まる以前の「ザ・ベストテン」を作ってみたら・・ということで、国会図書館通いが始まったりね。。

当初はあくまで「ベストテンが始まる以前の・・・」ということで始めたんだけども、自分のランクは「本家・ベストテン」とは要素と得点配分が異なるんで、これでは後々単純比較ができないな・・ということで、1978年以降も自分の要素で作り続けることにして、現在の形が出来たわけです。
(1990年以前の「過去」チャートと「現在」のチャートが繋がったのが1997年末だったと思う。大学卒業後も仕事の合間をみつけて国会図書館に通ってたんだよね。大分頻度は落ちたけど。。。 あの頃はまだPCもなかったんで集計はひたすら手作業というアナログ的作業だったんで、結局1976年以降のランクを作るのに足掛け7年かかりました)

以降、それまで自主サークル内だけで公開していたランクを2000年に件のサイトを作って一般公開を開始し、現在に至るまで毎週、ジミーにコツコツ作り続けてきたわけですわ。。。

まあ、当時は大学生で時間がいくらでもあっんたんで出来たことでしょうね。 
もし、1990年に「オリコンチャート研究会」なる自主サークルを結成しなかったら、併せて当時大学生で無かったら、恐らくこういう発想はしなかったんじゃないかなと思う。
いや、発想はしたかもしれないけど行動しないだろうな。めんどくさくて。
まだ、行動力があったあの頃だったから出来たことで。併せてサークルメンバーとの出会いが大きかった。
人生一期一会、これは、自分のチャートを通じて痛感したことですね。

P.S
昔、某C社にいたころ、当時のボスから、「なんでこんな膨大なデータコンテンツ持ってるのにビジネスにしないの? 俺だったらビジネスにするけどな」と言われたことがある。あの時は返答に窮して答えなかったんだけども、今考えてみると事業化に明るい意気投合できるパートナーと出会わなかったから・・と言うだけだったかもしれないな。私はそちら方面にはトンと疎いので、一人で事業化することはできない。
もし、経営化とか、事業化に明るい人に出会っていたら、もしかすると事業化に動いていたかもしれないけど。。。
でも、事業化せずに好き勝手にやってきたので30年も続けて来れたとも言えるんですけどね。。

祝・自サイト公開開始20周年!

・・・・なんて、なんで自分で自分のサイトについて「祝」なんて書いてるのかよくわかんないけど、本日2月4日で自サイト「THE HITCHART NOW AND THEN」公開開始から丸20年となりました

これまでアクセスしてくださったたくさんの方々、ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございます


公開開始は2000年2月4日午前0時。

・・と言いたいところなんだけど、実際のところは、その2時間ほど前からサーバーにファイルアップロードし、テスト運用してたんで、少し前の2月3日23時30分ごろには、実際は公開が始まってて、気の早い方からBBS(掲示板)に「公開おめでとう。カキコ1番乗り」なるメッセージをいただいたのが懐かしい。

でも始めた当初はアクセスしてくださる方がいるのかなっていうのが一番不安でしたね。
まだ、アクセス数を伸ばすためのノウハウもなかったし。。。。
当初の目標として年間1万アクセスがあれば御の字と思ったんだよね。

まずはいろいろな方に知っていただくためにオフ会を開いたり、毎週末にテレホタイムを狙ってCDTVを見ながらオールナイトチャットを開催したりしたのが懐かしいですね。

でも、ほどなくその心配も氷解。
ラッキーなことにWebサイト紹介雑誌に載っかったんだよね。

IMG_20200203_223716

これは掲載されたWeb紹介雑誌の一つ、ASCHIIの「WebガイドVOL.1」
そそそ、当時はこんなWebサイト紹介雑誌があったんだよね。

IMG_20200203_224033

サイト紹介文、今読むとちょっとムッとくるけど。。。

「チャートおたくの管理人が・・・。 おたくスピリッツ溢れる情報収集力」ってなんやねん

まあ、あながち間違ってないけど。。。

このほか、5〜6誌に紹介されたなぁ。

ハイライトは「日経エンタテイメント」(2001年9月号)のヒットチャート特集に紹介されたことと、YAHOOのディレクトリ検索で、音楽/ヒットチャートカテゴリに掲載されたことですね。
あれはデカかった。
今まで続けられたモチベーションって、もしかするとあそこにあったかもしれないな。

いまやライフワークとなったチャート作成。もちろん今後も続けていきますよ〜。
今後とも末永くよろしくお願いします。

ヒットチャートって終わりのない旅のようなもの。はっきりとした答えは永遠に出ない統計書。
我ながらWeb向きのいい題材を選んだなと思っています。

歴代1位塗り替えた?

米津玄師の「Lemon」が、本日4/4付のワタシメのランキング(THE HITCHART NOW AND THEN)にて、2019年だけで早くも累積得点10万点を突破!


2019_LEMON_RANK


兎に角、この曲は強い! 今週4/4付でついにベストテンからダウンしたものの、今年だけで7週1位ですからねぇ。

で・・・、今年だけで10万点突破・・ということは、昨年の初登場からの累積は、軽く30万点を突破しているはず。


・・ということは、もしかしたらもしかして。。。。


・・・ということで、1976年1月の初回ランキングから最新ランキングまで43年間のオールタイムランクを集計してみた。


もしかしたらもしかして、歴代1位を塗り替えた!?


ALL_TIME_RANK


・・・と思ったらSMAP「世界に一つだけの花」が、ぬわんと累積得点40万点を突破してた・・・。。。


ひぇ〜。 上には上がいたな。。。


それでも「Lemon」も43年間の中で歴代2位ですわな。


それにしても歴代10位には星野源の「恋」がいたり、ココには出さなかったけど、13位にはDA PUMP「U.S.A」がいる。
ココ最近の曲が相次いでオールタイムの上位に進出してきてる。最近はそれだけ「ビッグヒット」が相次いでいるんだよな。テレビ露出が少ないだけに昔のような実感はないんだけどさ、ネットの世界を中心に幅広い人たちに確実に支持されている曲が増えて来ているんだよね。



あ、ちなみにぃ丁度いいタイミングなんで、予告しておくとG.Wに、平成時代30年4か月間のトータルランキングを発表しようと思いまする。
まあ、上位はココに出ちゃったけど・・・・

2018年年間チャート集計終了!

ワタシメのランキング、今年最後のランキング集計終了。同時に「年間チャート」の集計も行い年間ランキングも決定

まあ年間1位はあの曲でぇ、2位はあの曲でぇ・・・っていうのは最初から分かってはいたものの・・・、両曲ともそのトータルポイントにちょっこっと驚き
複数曲でトータルポイント10万点超の曲が出たのは2008年以来10年ぶり。


1位のあの曲、まだ過去の年間ランキングを全部見た訳じゃ無いけど、おそらくこれまで過去42年間の年間チャートで「あの曲」についでの高トータルポイント。 「え? 年間でここまでトータルポイントが伸びるんだ・・・」とも思えるほど。


90年代以前のヒット傾向を知る身としては、そこまでヒットしている実感は感じられないんだけども、やはりこの曲のヒット傾向は凄かった・・という結果でしたわ。

その他年間チャートベストテン内は、昨年よりも得点レベルが大きくアップ。
ヒット規模が高かった曲が昨年よりも昨年よりも格段に増えたということが、結果からも出ましたね。

来年も、この傾向が続くるのか、今年以上となるのか・・・、とりあえず、一昨年、昨年、今年・・とここ数年の傾向から見ると、ヒット規模が高い曲が徐々に増えつつあるし、来年もこの傾向は続けばねぇ・・と思うんですけど。

それには、来年は来年で、広く支持される新たなアーティストが出てくる事が大切。今年は米津氏、あいみょん・・・と新たなアーティストのブレイクがヒット曲拡大の牽引剤となった。来年もこういう新たなニューカマーのブレイクが出てくるのか。。 ここがヒット規模拡大傾向が続いて行くのかどうかの、一番のポイントですね。


今年の全チャートイン楽曲数は1367曲。 昨年よりも3曲増。
昨年比は、まあ横ばいですね。
 
いつものように 12月30日 そのうち上位200位までサイトには公開予定でっす!

ヒットの傾向が変わって来たな〜

さきほど、ワタシメの今週のランキング集計終了。ネットにアップしました。

http://www.kajiyan-net.jp/thisweek2.htm


サイトのTOPページのコメントにもちょこっと書いたんだけども、米津玄師の「Lemon」が4週ぶりにTOPに返り咲き。

しかしねぇ、この曲の粘りのチャートアクションには舌を巻く。5週連続1位の後、4週2位をキープしたかと思ったら、またまた首位に返り咲き、通算6週目の1位獲得と・・・。

ついでに言えば、ここまでのトータルポイントも、今週10万点を突破

上半期での10万点突破は、昨年の星野源「恋」に続いて2年連続。 だけど、この曲は2016年からの続きのヒットだったわけで、年内リリースでの上半期で10万点突破は・・・・・。

うーん、いつ以来なんだろう? 覚えてないな。。。 

家に残る過去のマスターデータを遡ってみたら、2008年上半期での青山テルマfeat.SoulJa「そばねいるね」以来10年ぶりのようだ。

なるほど、覚えていない訳だ。。。。


それにしても、この傾向からも分かるように、ここに来ていわいる「流行歌」の「ヒット」の傾向もだいぶ変わって来たようだ。
実際数字で確認した見た訳ではないんだけども、感覚的にはそんなような傾向感覚があるな。

一つは、上記の米津玄師「Lemon」のように、長期間上位にランクする・・といったロングヒットの復活傾向。
他にも、欅坂46の「ガラスを割れ」。星野源「ドラえもん」、菅田将暉「さよならエレジー」etc etc、ランキング上位にロングランした曲が、上半期は目立ってきたような印象がある。

それに呼応して、週毎のランキングでベストテン初登場の曲が減って来た事。 つい昨年までは、毎週のように6〜7曲程度、曲が入れ替わっていたベストテン内の曲が、最近は3〜5曲程って言うのが゜目立ってきたものね。

ランキングの安定、これもここのところ「総合チャート」に定着がしつつある事が大きいのかなぁ。

・・・であるなら、長年ヒットチャートを見続けている身としては、ウレシイ傾向ではあるんだけど。。

まあ、その辺については、来月末の「上半期チャート」の時に再度レビューしてみたいですが。。。


楽園のDoor / 南野陽子

1987_01_楽園のDoor_南野陽子







今回の1曲セレクトは、「楽園のDoor」南野陽子です。

まずはデータです。

・タイトル      楽園のDoor
・アーティスト    南野陽子
・作詞        小倉めぐみ
・作曲        来生たかお
・編曲        萩田光雄
・リリース日     1987年1月10日
・発売元       CBSソニー
・オリコン最高位   1位
・売上げ枚数     26.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1987年1月26日〜3月16日付
・タイアップ:映画「スケバン刑事」主題歌

 うーん、1月ごろの曲ってどうして、こういう「淋しい」曲が多いんでしょ?
 やっぱり、「冬」って言う季節柄なんでしょうかねぇ?

・・・とまたまた、唐突な「主語」が無い、書き出してスイマセン。

 でも、本当に淋しい曲なんですよね、この曲。 淋しいというか、「冷たい」って言った方が言いのかなぁ。
 どうも、この曲、全体を通して「ウォーマー」な温度感が感じられないんだよなぁ。
 うーん、そう感じるのはワタシだけかしら?

 イントロのシンセの音色からして、「氷」のような冷たい表情しか見られないんだよね。
 その温度なんで、曲全体が包み込まれていくって感じで・・・。

 そそそ、同じ「氷」の世界を連想させる、大滝詠一の「さらばシベリア鉄道」と違うのは、アチラは「雪原」っていう壮大な「寒さ」、こちらは、まるで「氷」なんだよね。どんより曇った、薄暗い「氷」の世界。

・・・・どうもね、そんなイメージがあるの。この曲には。

「楽園のDoor」って言うくらいだから、どんなに「楽園」なイメージなのかなぁ・・と密かに期待していたもんよ。
 そしたら、イメージとは大分、かけ離れてんだもんなぁ。
かなり「ギョッ」としましたよ。

 でも、それだけに逆にインパクトは感じたんですよね。今から思うと、1987年の冬の時期は、この曲がずっと、頭にこびりついてたもん。
 だから、イメージとしてくらーい、冷たい年っていう感じなんだよね。1987年の冬って。まあ、年齢的にセブンティーンという情緒不安定な時期だったこともあるけど。。。

 この曲は、映画の「スケバン刑事」の主題歌。もちろん、主役は南野陽子ですよ。
 だからなのかな、この曲のイメージって。
 
 うーん、それ、前にも書いたけど、ワタシ、来生たかお氏のメロディラインって、イマイチ、生理的に合わないってのもあるんだよね、きっと。

 それでも、ナンノさんにとっては、この曲が初の1位獲得。26万枚の売上げもそれまでの倍と一気に、名実ともにトップアイドルの仲間入りした曲でもあるんだよね。

 えー、そう書いても、個人的には、次の「話しかけたかった」の方がよかったなぁ。何分、この曲のイメージがあまりにも「冷たい」んで、「話しかけたかった」を聴いた時は随分「ホッ」とした。
 ナンノさんのイメージ的にも「メジャー」系の曲のほうが、本来のナンノさんを見ているようでさ、良かったと思うんだよねぇ。


しかし、この曲のジャケ写は何気にゴージャスだよねん。曲のイメージとは随分違うような。。。



どうも、この曲の動画はすぐ消されるようで、もしかしたら、これもすぐに消されちゃうかもしれません。。



人気ブログランキング    ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

2014年年間チャート発表!

先ほど、ワタシメのサイトに2014年年間ランキングを発表しました!

http://kajiyannet.web.fc2.com/hitchart.htm


 データ内容としては、2014年1月2日付から先週12月25日付までのトータルポイントということは、いつもと変わらずで、ランクイン曲数は、全1358曲でした。

去年のトータルのランクイン曲数が1387曲だったんで、今年は若干ランクイン曲数が減ったという事ですね。
 毎週集計していて、相変わらず「猫の目チャート」だなぁ・・・っていう感じは拭えなかったけど、それでも、去年までに比べると、ややそれも落ち着いてきた・・・ってことですかねぇ。
うーん、まあ、まだ、「1曲に集中する」っていう昔ながらのランキングに戻りつつあるっていう実感は全く感じられませんけどね。あくまで、数字上ではという範疇で。


で、もって、肝心のランキングは・・・というと、見ていただけるとお分かりのように、松たか子の「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」が、栄えある2014年の「頂点」と相成りました。

 まあ、今年1年の「アナ雪」旋風からすると、「当然」ですよね。

しかしながら、トータル得点は73,031点と、ランキングを発表してきた、過去40年間で「最低」点での年間1位獲得と相成りました。
 これを見る限り、トータル得点が10万点以上が何曲も誕生し、最低でも15万点内外での年間1位争いを繰り広げていた、昔のランキングと比べると、「淋しい」の一言に尽きる結果ではあるかなぁ・・・・という気分は拭えないなぁ。


BUT BUT BUT、今回の「レット・イット・ゴー」、史上最低点での年間1位・・・と言うばかりではなく、「CD(レコード)セールス」要素のポイント「0」という、前代未聞な状況での、年間1位獲得ということでも史上初となります。
 はい、「レット・イット・ゴー」はCDでのシングルリリースはされていませんから、当然、ワタクシメのチャートでは、CDセールスでは対照外となります。

 それでも年間1位となってしまうわけだから、トータル得点以上に、如何に、この曲が今年。幅広く支持されてきたか・・・というのが分かると思います。
はい、CDではシングルカットされていない代わりに、ネット配信では、無類な強さを見せてます。


この曲のネット配信要素のランキング推移を抜き出してみました。

レット・イッゴー配信ランキング推移-

 
 4/3付で初登場1位を記録。そこから9週間にわたって1位を堅持。その後2度、1位から陥落するも、再度1位を返り咲き、トータルで15週、1位を守り続けるという、近年まれにみる長躯1位獲得作品となっており、ベストテン内だけでも25週、丸半年間ベストテンにランクされるという超ロングセラーとなっています。
 最初にも書いたように、ここ何年も、毎週のようにランキングが入れ替わる曲のヒット寿命が極端に短い「猫の目のチャート」の状況が続いている昨今で、こんなロングセラーが生まれるというのは奇跡ですよね。
 CDセールスの要素が「0」にも関わらず、年間1位を獲得した・・・というのは、こんな状況・・・・ネット配信での無類の強さ・・・から生まれたというほかないでしょうね。



 さて、年間2位は、西野カナの「Darling」がランクイン。
この曲がこの順位だった・・・というのは、果たして予想通りだったか・予想外だったか・・・っていうのは、人それぞれだったんじゃないですかねぇ。
 CDセールスしか見てなかったヒトには、かなり意外だったんじゃないかな。
それでもワタシのランキングでは、先週12/25付でも、まだ、30位内にランクインしているんで、順当と思った方も居ますかねぇ。
 この曲も、「レット・イット・ゴー」同様、ネット配信ではロングヒットになっており、それがこの順位につながる最大の原動力になってたりします。
この曲では、その他「有線」でも上位でロングランしており、この2つの要素が得点の大きな要因となっていたりします。


この曲のCDセールス、ネット配信、有線の各要素のランキング推移をまとめてみました。

ダーリン西野カナ各要素推移

 
 一目瞭然ですが、CDセールスは、あっという間に一直線でランクダウンしているのに対し、ネット配信、有線では、上位でロングランしていることが分かります。
 特にネット配信では、8/28付で1位初登場いらい、先週12/25付まで、1度もベストテンからダウンしておらず、未だにベストテン内をキープしています。
 いわんや、ここに来て再度ベスト3入りまで戻してきており、息を吹き返してきているような印象が強いですね。
 どうやら、紅白でもこの曲を歌うようなので、この先「紅白効果」も期待できそうで、ネット配信のみならず、その他の要素も再浮上する期待は大。この曲は、この先、まだ得点を伸ばして来そうだね。
西野カナのこれまでの最大のヒットは、ワタシのチャートでは、2010年の「Best Friend」でトータルポイントが70,981点なので、この先、この曲が「Best Friend」に代わって、彼女最大のヒットになることは確実となったわけです。


年間の1位、2位の曲は、共にネット配信が得点の大きな原動力になっていることは、↑で書きましたが、今年は上位2曲だけでなく、ベストテン内、ほとんどの曲が同様にネット配信でロングヒットし、得点の原動力となった曲がずらりと並んでます。

 年間上位10曲の主な得点源となった要素を記載してみました。



2014年年間要素

 


  4位水森かおり「島根恋旅」、6位氷川きよし「大利根ながれ月」は、毎度のごとく有線で圧倒的な強さを見せ、順当に上位に来ているものの、3位の絢香「にじいろ」、5位キング・クリーム・ソーダ「ゲラゲラボーのうた」、7位秦基博「ひまわりの約束」、8位JUJU「ラストシーン」と、いずれもネット配信で上位ロングランし、得点を積み上げた曲になっています。
 CDセールスが得点源となっているのは、CDセールス、ネット配信、有線、ラジオチャート、4要素ともまんべんなく上位にきた、サザンオールスターズ「東京VICTORY」、AKB48「心のプラカード」2曲に過ぎず、この2曲にしてもCDセールスのみで得点を稼いだわけでは無かったわけです。

 これを見ると、「ヒット」を決定する一番の要素は、これまでのCDセールスに代わって、ネット配信である・・・とはっきりと示された年なった・・・ということも、今年の大きな特徴だと思います。

週ごとの各要素のチャート推移を見てみても、既記のように、あっという間にランクダウンするCDセールスに対し、ネット配信では、上位にロングランする曲が確実に増えてきています。
 
今年は、上記の「Darling」同様、絢香「にじいろ」、JUJU「ラストシーン」で見られたように、ネット配信で上位ロングランしている曲とシンクロして、有線でもロングランした曲が多かったのも特徴でしたね。


 これらの傾向から、完全にコアファンのコレクターズ・アイテムになった「CD」というパッケージメディアに対し、コアな固定ファン以外の、いわいる一般層⇒浮動票は、ネット配信に、ほぼシフトしたと見えるような傾向が今年は特に強くなりましたね。

この傾向は、恐らく来年も続くものと思います。


・・・というのも、上で書いたように、CDパッケージというメディアが、完全にコアな固定ファンのコレクターズアイテムになり下がってしまい、この先、CDでのロングヒットがますます難しくなってきていることが最大の要因だね。
 逆に、ネット配信は、ここに来て、「CD以上の音質」であるハイレゾが盛り上がりを見せており、この先、CDとの差別化ということで、ますます盛り上がりを見せそうな気配が出てきたことも大きいかな。
 最近は、アキバのヨドバシに行っても、CDプレイヤーコーナーは隅に追いやられ、ネット接続、ハイレゾ対応のレシーバーが、コンポでは幅を利かせてきていることからも、今後のネット配信が、ますます一般化されてきそうな気配を強く感じ取れたりします。

プラスして、来年、消費税が10%に引き上げられる気配が強いっていうのも、CDパッケージには逆風だろうな。
 今でさえ、「高い」と思える、CD価格が消費税引き上げで、ますます高くなるわけだから。
 一方で、ネット配信は、ハイレゾ化することで価格は高くなるものの、音質でCDとの差別化という優位性を考えると、まだ価格には猶予性はあるだろうね。

これらを総合的に考えて、来年は、ますますネット配信が「ヒット」を左右する要素になって行きそうなんだよね。

それを考えると、本来ならば、ワタシのチャートの要素配点でも、ネット配信の配点を
もっと高くして行きたい希望はあるんだけどねぇ。
 ネット配信を依然と拒んでいるJ'sの動きが目の上のたんこぶなんだよなぁ。
思い切って切りたいのもやまやまなんだけど、「ヒット曲」という意味を考えると、全く軽視も出来ないからなぁ。。。
 まあ、全体の傾向を見て、段階的に、徐々にネット配信の得点配分を増やしていこうと思ってます。

いずれにしても、来年も、より多くの人が共感できるような、「いい曲」がたくさん出てきて欲しいという事は願いたいですねぇ。
 まあ、毎年変わらず、この時期の願いなんだけどさ。

記事検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
読者登録
LINE読者登録QRコード
livedoor プロフィール

かじやん