
今回の1曲セレクトは、「ヴィーナス」長山洋子です。
まずはデータです。
・タイトル ヴィーナス
・アーティスト 長山洋子
・作詞 Robert Leeuwen
・作曲 Robert Leeuwen
・日本語詞 篠原仁志
・編曲 鷺巣詩郎
・リリース日 1986年10月21日
・発売元 ビクター
・オリコン最高位 10位
・売上げ枚数 16.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1986年12月29日付
以前も同じようなこと書いた気がするんだけど、ユーロビートと歌謡曲って、なぜか相性がいいんだよね。
いや、相性がいいっつうより、もともとこのテのリズムが日本人は好きってことがあるからかなぁ。
まあ、ユーロビートっちゅうくらいだから、もともとは英国から来たビートっちゅうわけなんだけど、やっぱ、日本人は、昔からヨーロッパ文化が好きだから。。。

なんちゅうかねぇ、やっぱね気候が似てるところがあるからかねぇ、この「温暖湿潤」的な「濡れた」感じが、日本人の肌にフィットするんですかねぇ。
・・・ということで、今日は、長山洋子の「ヴィーナス」を引っ張ってきたんだけど、これも売れましたな。
うん、85年の荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」に始まった、アイドルのユーロービートカバーの1曲よ。
ここからWinkにいたるまでの、80年代終盤のメジャーなアイドルポップスのフォーマットよ。乱暴に書けば、ユーロビートにすりゃ、大体が売れた・・・って感じだったもんね。
まあ、この「ヴィーナス」については、ちょうど、バナナラマがヒットしてたしなぁ、それを「おすそわけ」って感じで、ほとんど、そのまま引っ張ってきて、カバーしましたって感じですわ。
それでも、ちゃんとヒットするんだから、やっぱり、あの時代の流行だったんだよね。
だいたい、それまでの長山洋子の曲からしたら、ほとんど180度変わっちゃったじゃん、この曲で。
それまでは、マジメな「歌謡曲」寄りのアイドルポップスを歌ってたのにねぇ、このヒトって。
この変化には、ちょっとびっくりしたな。 まあ、上記のようなマジメ路線で売れてたか・・・といえば、必ずしも成功はしてなかったからねぇ、同じビクターの荻野目洋子が成功したのを見て、では、同じ路線を・・・ってことになったんだろうな。
ま、もともとこの曲は、オランダのグループ、「ザ・ショッキングブルー」の1970年の大ヒット曲なんだけど、もちろん、オリジナルは、ユーロビートではないぞよ。うむ、まだ、ユーロビードなる音楽はなかったからのう。
オリジナルは ↓ サイケ色が残るフォークロックですよね。
でも、それが、約20年後、うまくユーロビートにのっかって「再生」しちゃうんだから・・・。
・・・つうか、やっぱ、もともと「オランダ」のグループの曲っていうこともあって、もともと「ユーロビート」には相性がよかったのかもな。
まあ、ユーロビートでカバーしたのは、長山洋子さんより、バナナラマの方が先だけど・・・。
↓ これ
だから、長山洋子さんのカバーは、オリジナルのショッキング・ブルーのカバーというよりかは、バナナラマのカバーですわな。
ちなみに、「ヴィーナス」っていうと、「女神」ってイメージがあるけど、「隠語」として、「女性自身」(→あそこ→タモリマーク(死語




この曲の場合、前者というよりも、どっちかというと「後者」を指してるんだけど、それをお分かりで、長山洋子さんにカバーさせたんでしょうかねぇ。
もし、重々承知で・・・っていうんだったら、さすがはBプロ。なりふりかまわずですな。。


・・・というか、現在、すっかり「演歌」になってしまった、長山洋子さんが、昔、「アイドル」だったってことを、すでに知らない人の方が多かったりして・・・

・・・ってのは、いまやお約束


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