かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

ザ・ジャガーズ

君に会いたい / ザ・ジャガーズ

1967_07_君に会いたい_ザ・ジャガーズ


今回の1曲セレクトは、「君に会いたい」ザ・ジャガーズです。

まずはデータなのだ。

・タイトル   君に会いたい
・アーティスト ザ・ジャガーズ
・作詞     清川正一
・作曲     清川正一
・リリース日  1967年6月1日
・発売元    フィリップス
・オリコン最高位 - 位
・売上げ枚数   - 万枚

今回はマクラなしで、のっけから本題。
久々にG.Sなど持ってきましょうか。

ジャガーズの「君に会いたい」

この曲、ずっと持ってこようと考えていたんだけども、今一つきっかけを思いつかなかったんで、ずっとストックしてた曲なんだけども、前回の、吉田拓郎氏の「イメージの詩」を書くにあたって、いろいろネットみてたら、なぜか、この曲にあたったんだよね。

この曲がリリースされたのは1967年6月。 まだ、オリコンは始まっていないんで、実際のヒット時期というのが分からないんだけども、あの頃は少なくとも「初動のみ」のヒットということは、ないだろうからさ。
・・ということは、1967年夏にかけてヒットしていただろうという「推定」で引っ張ってきたんだけどね。

もっとも、黒沢進氏著「日本の60年代ロックのすべて」によると、

爆発的なヒットではなかったが、67年夏から秋にかけてヒットした

・・とあるので、もしかすると、実際のヒット時期は、もう少し後だったかもしれないけど。。。


うん、1967年(昭和42年)といえば、ワタシゃ、−2才。 まだ生まれておりません。。。

なので、リアルタイムでは聴いてないし、実際にヒットしていた時期も体験していないので、、資料がない限りは推定で考えなきゃいけないんだけども。。。。

・・・ということで、この曲がヒット当時してた頃は、まだ生まれていなかったわたしが、初めてこの曲を知ったのは、実は1981年だったりするんだよね。

なぜ?

覚えてないですかねぇ、1981年夏、アサヒミニ樽のCMでこの曲が使われていたのを

↓ コレ




そういえば、真行寺君枝さんっていましたねぇ。いまはどうなさっているんだろう?
それよりも、風間杜夫、平田満の「蒲田行進曲」コンビでこのCMに出てたのは、知らなかったわ。
ちなみに映画「蒲田行進曲」が公開され、一大ブームを巻き起こすのは、この次の1982年になる。

まあ、いずれにしろ、なんか知らないけど、81年当時、このCMら引っかかっちゃったんだよな。
CMだけでなく、BGMの「君に会いたい」にも引っかかった。

なんで、当時、この曲に引っかかっただろうねぇ・・とも思ったりしたんだけども、考えてみれば、時代はG.S回帰だったんだよね。 1981年って。

G.Sの一大ブームを作った、いわいる「A級」のG.Sグループが相次いで解散、ブームの終焉を迎えたのが1971年。

それから丁度10年・・ということで、G.S回帰の動きを見せたのが1981年だったわけなんだよね。

ワイルドワンズが、夏限定で再結成したのが1981年だったし。 そもそも、ジュリーが「G.S I LOVE YOU」というアルバムをリリースし、これを契機にタイガース再結成に向けて動き出したのも1981年だったし。

ま、初めは1981年の1月に、数々のG.Sグループが出演した、「ウエスタンカーニバル」の舞台となった有楽町の「日劇」(日本劇場)が閉館したのが1981年1月。と同時に「さよならウエスタンカーニバル」という特別公演が1981年1月にあり、それを受けて、夏にかけて一時的ではあるけど、G.Sが盛り上がったわけなんだよね。

実際のヒット曲の傾向としても、ジュリーの「おまえがパラダイス」をはじめとした、50's〜60'sのオールディーズっぽい曲とか、それこそG.Sの頃のガレージっぽい曲とか、今考えると、結構多いんだよね、1981年って。

それを考えるとさ、この年1981年の「顔」である、「ルビーの指環」をはじめとした一連の寺尾聰ブームっていうのも、あながち偶然ではなかったような気がするんだよね。

うん、寺尾氏も、もともとは「サベージ」っていうG.Sのベーシストだったわけだしさ。G.Sとは切っても切れない訳じゃん。


そんな傾向にあったからさ、G.Sをリアルタイムには経験していなかったワタシは、このテのガレージっぽい音が、逆に新鮮、 先端の曲のように思えたんだよね。

だから、↑のサントリービア樽のCMで使われていたこの「君に会いたい」って曲が、まさか、
あの時点で10数年前の曲とは知らなかったからさ。新曲だと思ってたの。

いつリリースされるんだろうな。。。とか。。。

まあ、その前に、あの当時曲名すら知らなかったんだけども。

今、昭和歌謡が若いコたちの間で流行っているけど、、恐らくは、1981年頃、ガレージっぽいG.Sの曲を聴いて新鮮に思えるのと、同じような感覚なんだろうな。

まあ、1981年の時のG.S熱は、実際に「タイガース」が再結成したことで一旦終焉したんだけども、その後1986〜1987年にかけて、ネオG.Sという形で、再度、ガレージブームが来たじゃん。

あのとき、ワタシも本格的にG.Sに嵌って、CD集めてたら、この曲が収録されててさ。
そのとき、「あの曲だ」と思うとともに、初めて、曲名、アーティスト名、いつのリリースだとか、もろもろ知ったわけなんだけどもね。



いまでも、G.Sのガレージっぽい音って好きなんだよなぁ。
なんでなのか、よくわかんないけど、血が騒わぐというかさぁ。 

考えてみれば、死んだオヤジが、「ベンチャーズ」か好きでさあ、車のカーステでよく聴いてたからなぁ。 その影響なのかしらん!?

なにより無国籍な音楽っぽいところがいい。 洋楽と言えば洋楽だし、 歌謡曲と言えば歌謡曲だし、ロックといえばロックだし。。。
どう解釈しても、あながち間違いではないというがいい。 節操がないんだよね。
それが、実に日本っぽいじゃん。

このジャガーズの「君に会いたい」って曲にしても、ぱっと聴きは、歌謡曲っぽいけど、100%歌謡曲とも言えない。かといってロックでもない。
バックのギターのリフはアラビア風だったり、口笛の旋律が怪しげだったり、一見よくわかんない世界なんだよね。それでいてメロディが刺さってきたりしてさ。

そんな一見バラバラな世界観が混ざり合うと、あーら、不思議。 いいじゃないの? って曲になる。 
これこそがG.Sの真骨頂だったりするんだろうな。 

ジャガーズとしては、デビュー曲のこの曲は違うけど、3枚目シングル「マドモアゼル・ブルース」からは主に筒美京平氏が作曲を担当するようになる。

それによって、ややガレージ感が薄れてきたように感じるのは、私だけでしょうかねぇ。。。。




よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へ
にほんブログ村

キサナドゥの伝説 / ザ・ジャガーズ

1968_07_キサナドゥの伝説_ザ・ジャガーズ






今日の1曲セレクトは、「キサナドゥの伝説」ザ・ジャガーズです。

 まずはデータです。

・タイトル    キサナドゥの伝説
・アーティスト  ザ・ジャガーズ
・作詞      ALAN TUDOR BLAIKLEY, KENNETH CHARLES HOWARD
・作曲      ALAN TUDOR BLAIKLEY, KENNETH CHARLES HOWARD
・日本語詞    なかにし礼
・リリース日   1968年6月15日
・発売元     フィリップス
・オリコン最高位 20位
・売上げ枚数   7.6万枚

 しかし、昨日も暑い日が続きましたのぅ。ただ、風があった分、ややすごしやすかったかな。
ま、いずれにしても、まとわり付くようなベタベタ湿気が、すこぶる気分が悪い・・・って事には変わりなかったけど。。。ふらふら まるで、「熱帯」やね。


・・・・っつうことで、今回は、気分は「熱帯」って気分にさせる1曲を持ってきますか。。。

 ザ・ジャガーズの「キサナドゥの伝説」


 どーだ〜、大概の方は知らないだろう〜 わーい(嬉しい顔)わーい(嬉しい顔)

 47年も前の曲だもんね。。 知らなくてとーぜんといえば、とーぜんなんだけど。。

 歌っている、ジャガーズ。。こっちも、みんな知らないかなぁ。


 6年前にお亡くなりになっちゃったけど、岡本信さんって方がリーダー兼ボーカルをつとめてた、いわいる「G.S」(グループサウンズ)ですわ。


 で、この「キサナドゥの伝説」は、もともと、あちらの曲のカバーでして。。。
 ふむ、イギリスのディブディ・グループって人たちが歌ってたんですな。

 それが コレ ↓



原題は「The Legend Of Xanadu」・・・・。ま、そのまんまですな。
曲的には、もろ「ラテン」っていうのは、ジャガーズと同じなんだけど、温度感的には、「熱帯」というよりは、「スパニッシュ」に近いかなぁ。。

 ジャガーズで感じるような、今日のような「熱帯」的な温度感はあんまり感じない。
 うーん、どーしてなんだろうねぇ、ジャガーズのは、しょっぱなから「OLE!」なんて叫び声が入ってたりして、もろ「スパニッシュ」を意識しているように装っていて、そのイメージがまるでない。。。

 ここが面白っていえば、面白いところかもしれない。

 それでも、イメージ的には「南太平洋」なんだよなぁ。

 この熱帯感は、やっぱ、この曲のサウンド的なもんなんだうなぁ、まずもって、しっぱなのギターの音色とか、エレクトーンの感じね。ここで、一気に気分は熱帯・・・な世界に引き込まれちゃうもんなぁ。 


 ところで、「キサナドゥ」ってどこのことよ・・・・って、素直な疑問。。

 いや、てっきり、曲のイメージどおり、南太平洋の・・・って思ってたら、中国のことなんだってねぇ・・・。
「上都」っちゅう、モンゴル自治区にある都のこと。いわいる「桃源郷」のことなんたけど、マルコポーロが「東方見聞録」であらわしたのが起源らしい。
 日本語では、「キサナドゥ」だけど、英語読みでは「ザナドゥ」。
そーいえば、オリビアニュートンジョンにも、そんな曲がありましたな。


 だけんどぉ、どう聴いても、この曲のイメージは「中国」ぢゃねーよなぁ。。
 百歩譲っても、「南太平洋」ですよ〜・・個人的なイメージでは。

・・・・っつうことで、ジャガーズの「キサナドゥの伝説」を聴いてみますか



ねねね。やっぱし、熱帯なイメージでしょ。

 ちなみに、この曲、オリコンでは、最高20位だったのに対して、オリジナルのディブディ・グループは、最高位11位。売上げ枚数16.7万枚と、オリジナルの方が全然売れたのよね。。。。

 ちなみに、ディブディ・グループの方は、自国、本家UKチャートでは、68年に1位を取ってたりします。。。
 
 まあ、オリジナルの方が、ぜんぜん有名なわけで。。。。


 しかし、このてのラテン系の曲って、今は絶滅しちゃったねぇ。
個人的には、それこそ、とぉーーい昔、ワタシの根っこにあるようなタイプの曲だよなぁ。
 とおーーい昔、身の回りにこのテの曲、よく流れてたんだよ。オヤジが好きだったんだろうな、このテのラテン系の曲が。


よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村
記事検索
QRコード
QRコード
読者登録
LINE読者登録QRコード
livedoor プロフィール

かじやん