1968_01_銀色のグラス_ザ・ゴールデンカップス


今回の1曲セレクトは、「銀色のグラス」ザ・ゴールデン・カップスです。

まずはデータ。

・タイトル:   銀色のグラス
・アーティスト  ザ・ゴールデン・カップス
・作詞      橋本淳
・作曲      鈴木邦彦
・編曲      鈴木邦彦
・リリース日   1967年11月15日
・発売元     東芝音工
・オリコン最高位 100位
・売上げ枚数   0.2万枚

音楽配信で使用されている楽曲の著作権調査・処理と、某著作権管理団体への報告業務をやっているのね、生業で。
まあ、(音楽)業界っちゃ、業界内の仕事ではあるんだけども、かなり端っこの仕事だよね。ふつうあんまり顧みられることはない仕事だし。

で、1月は某著作権管理団体への使用楽曲報告月なのよ。 なので、年明けそうそう超繁忙期・・・っちゅうことで、ほとんど身動きが取れない状況でして。。。。
毎年のこととはいえ、ほんと、なぜに1月が著作権管理団体への報告月やねん。 って愚痴りたくなりますわ。

まあ、1月に報告せんと、3月の決算月までに使用楽曲の利用料分配ができない・・・ってことなんだろうけどさあ。。。。

せめて、1か月後ろにずれて、2月、5月、8月、11月が報告月になれば、ありがたいんだけどねぇ・・・なんていつも思ったりして。。。

ここんところ、1曲セレクトがなかなか書けないのは、ひとえに今月の超繁忙期のためですわ。。。。


・・とはいいつつ、音楽はちょぼちょぼ聴いてるんですけどね。

・・で、なぜか、ここ数日、ゴールデンカップスの「銀色のグラス」に嵌ってるのですよ。

なんせ、1日中家にこもってのデスクワークなんで、ストレスが溜まるもんでさ。
この曲のように叫びたい・・・、あるいは弾けたいっていう衝動からなんでしょうかねぇ

それにしても、何度聴いても、この曲は衝撃的ですわ。

1968年という時代に、こんな「洋楽的」な「邦楽」があったとは。。。
イントロを聴く限りでは、どう聴いてもあの時代の洋楽ロックだわ。

「歌謡曲完全攻略ガイド」に、「日本のロックは はっぴいえんど から」っていう人は耳をかっぽじって聴け」と書いてある。

この本購入したときは、この曲知らなかったんで、「ふーん」くらいにしか思わなかったけど、実際に聴いてる見ると確かに納得。

もっとも、正攻法なロックというよりは、ツイストっぽくもあり、R&Bっぽくもある。
そそそ、黒っぽいんだよね

この哀愁感あるツイストっぽいフレーズ、どっか聴いたことあるな・・と思っていたんだけども、銀蠅のラストシングルの「哀愁のワインディングロード」だよね。これは。

逆だ、銀蠅が「銀色のグラス」っぽいんだ。。。

同じ横浜、やはりリスペクトしてるんだな・・というのが分かるな。
いずれにしても、うちらが言うロックとはちょっとテイストが違うけども。。。でも、スピリッツとしてはロックだよね。

まあ、この曲といったら、ルイズルイス加部氏の縦横無尽なランニングベースがあまりにもすごくて、ついついそこに耳が行ってしまうんだけども。。。



↑ これのルイズルイス加部氏本人の回想録によると、作曲の鈴木邦彦氏のAメロがあまりにも「歌謡曲」なので、ムカっときて、鈴木氏の指示をガン無視してガシャーンと遊んだらこうなったという話だけど、いいね。

今はこういう無茶苦茶なバンドもいなくなったから。。。

なにより、カップスの「不良性」が一番にじみ出ているシングルともいえるんじゃないのかなぁ。
だからこそ、カップスのファンからは人気があるんじゃないかと思いますね。

いや、正直、この不良性にあこがれるのよ、個人的には。 ワタシにはできなかったですからね。 


ちなみに、この曲はオリコン最高100位。
オリコンランクインギリギリですわ。
まあ、丁度オリコン創刊のちょっと前のリリースなんで、ランキング的にはこうなっていたと思われるけども。。。 なので、まあ、この曲のランクも、売り上げ枚数もあくまで「参考値」。

オリコンが前年から始まっていれば、もっとランクは上だったろうに。。。。







最近、この手の黒っぽいファンキーなベース弾きといったらハマ・オカモトだけども、彼が弾く「銀色のグラス」のランニングベースもなかなかのもんなのよ。
ルイズルイス加部氏の後継なのは間違いないところだわな。

そういえば、この曲は、カップスファンだけぢゃなく、向こう人たちにも、この曲人気あったりするんだよね。
カップスの演奏テクニックは、国内では認められているところだけども、それだけ、向こうでも評価されているってことなんだよね。

最近はシティポップスということで、70年代の曲が無効で大人気になっているわけだけども、なにも70年代、80年代の曲だけじゃないんだよね、向こうで認められているのは。

このへんは、あんまり大きくは報じられていない事なんだけども。。。