
今回の1曲セレクトは、「さよなら人類」たま どえす。
まずはデータどえす。
・タイトル さよなら人類
・アーティスト たま
・作詞 柳原幼一郎
・作曲 柳原幼一郎
・編曲 高波慶太郎 たま
・リリース日 1990年5月5日
・発売元 アクシック
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 58.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1990年5月14日〜7月30日付
1990年という時代って一体なんだったんだ?
いきなり、また、へんちくりんな入り方をしてしまったけど、たしかにさぁ、1990年ってなんだったんだろ? って「今」の時代になってみると考えちゃったりすることってあるんだよね。
世はバブル全盛期。世の中全体が舞い上がっていたっちゅうか、能天気といういうか、日本全体が舞い上がってた時代だよねぇ。
CMに目を移せば、「24時間戦えますか」と問いかけてるし、「会議室でお弁当食べてもいいじゃん」ってノー天気な事言ってるし(^^;;;
むーーーー、一体どんな時代だったんだ?
と、あの頃を体感していないヒトなら言うかも知れんねぇ。
これは、CMの世界だけぢゃなくて、こと「ヒット曲」の世界でもそうじゃないかなぁ。
なにせ、この年のレコード大賞が♪ピーヒャラ ピーヒャラ パッパハラパー♪ ですよ(^^;;;;;;;
ホント、今になって振り返ると、一体どんな時代だったやねん? と言いたくなっちゃうよね。
まあ、この「おどるポンポコリン」だけでなく、全体的にメジャー系のノー天気、あるいは元気な曲が多かった・・ていう印象は強いな、1990年は。
そのひとつの流れが、例の「いかすバンド天国」、通称イカ天ですよ。
1990年、このイカ天がちょうどピークな時代、音楽界にも、今となっちゃ理解不能なバンドがあまた存在しておりましたねぇ。まさにバブル。
湯水のごとく金を使え、使わないのは「悪」とされてた時代の象徴みたいなもんだわね。
そのなかのひとつのバンドが「たま」。第14代イカ天キング。
いや、わからんねぇ。。。ピクモンとか、芦屋雁之助


と当時は思ったもんですよ。とかく見た目で判断しちゃうからさ、ヒトって。
ただ、このバンド見た目だけではおさまらないんだよね。
「さよなら人類」
♪今日人類が初めて木星に着いたよ ピテカントロプスになる日も近づいたんだよ ♪
何だ〜? あまりに哲学過ぎて、オジさんには分からんわ〜・・・・ って感じでしたよね。
さらに分からんのは、この「哲学」的な曲が、59万枚セールス、オリコンの1位獲得、しかも1990年の年間4位の売上げだっちゅうこと・・・・。
うーーーーん、やっぱりバブル。この時の日本人てやっぱ、どこか変・・・・・だったと思う





いや、まてよ、この時代のCMに「やわらか頭してます」っていうのがあったなぁ。
もしかすると、この曲は「やわらか頭」の見本だったのかもしれん。
などど、いろいろ書いてきたけど、かといって、全般的に「音楽」として、ふざけた曲なのかというと、それも違う。
間奏の部分にビートルズの「ALL NEED YOU LOVE」を髣髴させるフレーズが挟まっていたりして、全てがふざけた作品でもない。
それを考えると、本当は純粋に音楽が好きな連中なんじゃないかっちゅう風にも思えるんだよね。
現に、メジャーではこの曲しか売れなかったけども、インディーズの片すみでつい最近まで活動していたっていうから、驚きですわ。
いやいや、本当に純粋に音楽がすきなヒト達の集まりだったんだよね、「たま」って。
結局さ、メジャーなんちゅうもんは、イメージ先行だかんね、特にビジュアル重視ってところもあるし。。。。
という事を考えるとやっぱし、メジャーはいずらかった世界だろうなぁ、「たま」にとっては。。。
だけど、そういう彼らにしてみたら、この曲の「オリコン1位」っていうのはどう映ったんだろうね、逆にそちらの方が興味津々ですわ。
だけど、あれだけ威勢がよかった、イカ天を中心としたバンドブームは、翌年、バブルがはじけると同時に、一発でみんな吹っ飛んで跡形もなくなった。
あたかも時代を巻き戻すかのように、それいぜんと変わらないヒットチャートに戻ったって感じでしたよね。
そうか! だから、ピテカントロプスにもどるのか!
「さよなら人類」って、当時のバンドブームに対する警告だったんだね、きっと。
あれから25年経ってようやく気がつきましたよ。
・・とするとやっぱし、この曲は哲学的だわ。。。。。
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