かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

1960年代ヒット曲

恋の季節 / ピンキーとキラーズ

1968_10_恋の季節_ピンキーとキラーズ


今回の1曲セレクトは、「恋の季節」ピンキーとキラーズです。

まずはデータなのだ。

・タイトル    恋の季節
・アーティスト  ピンキーとキラーズ
・作詞      岩谷時子
・作曲      いずみたく
・編曲      いずみたく
・リリース日   1968年7月20日
・発売元     キング
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 207.7万枚
・ベストテンランクイン期間:1968年9月16日〜1969年2月24日付

昨日の中村雅俊の「ふれあい」で、オリコン史上、初のデビュー曲ミリオンセラー・・・とか書いたんだけど、よくよく考えてみると、それ以前にも居たんだよな。デビュー曲ミリオンセラーを達成したヒトって。
 その辺の事情を知ってる方だったら、もしかしたら、クレームが来るかと思ったんだけども、とりあえず来ませんでしたねぇ・・・と胸をなでおろしているところだったりします

ネットの住人は、厳しいからねぇ・・・。ちょこっと間違えたりでもしたら、鬼の首を取ったようにクレーム入れてくる「輩」も多い訳で。。。
 普段から「誤植」が多い、ワタシとしては、そんなクレーム攻撃に耐えて、はや20年近く・・・。。。なんて感じだったりするんだけどさ。
 それでも、未だに誤植が治らないのは、これは性格ですね〜 ケケケケケ と、自分の間違いを、全く反省しないワタシだったりします。。。

ウム、オリコン最初のデビュー曲ミリオンセラー達成は、ザ・フォーククルセダースの「帰ってきたヨッパライ」ですわな。 ちなみに、これがオリコン最初のミリオンセラー達成曲でもある訳で。。。

次にデビュー曲で、ミリオンセラーを達成したのが、今回引っ張ってきた、ピンキーとキラーズの「恋の季節」と言う訳なんだけど。。

・・・と書いておいて、ここで、「ははんまた誤植してやがる」・・とピンと来た方は、かなりの歌謡曲通ですな。

ふむ、ピンキーこと今陽子さんは、ピンキーとキラーズ、結成前に「ピン」(ソロ)で既にレコードデビューしてたんですよね。だから、厳密に言えばデビュー曲ではないんだけど、「ピンキーとキラーズ」としては、この曲がデビュー曲というわけで、一応「デビュー曲ミリオンセラー」っていう記録には含むんだろうな、恐らく。

ただね、この曲の場合は、そう言う記録の他にも「オリコン記録」を持ってるからなぁ。
まずは、オリコン史上初の「ダブルミリオン」達成曲。そそそ200万枚を突破したのはこの曲がオリコンでは初めてなのですわ。

ま、とは言っても、オリコンがチャート発表を開始してから、1年も経っていない頃の出来事なんでね。それ以前にもダブルミリオンはあったはずですけどね。

それとなんと言っても、シングル1位獲得週記録ですわな。1位獲得週が17週。 これは48年経った今でも破られていない空前絶後な記録になっていますね。
 ま、もっとも17週連続ではなく、1968年9月23日付から、12週連続1位を獲得したのち、1週、12月16日付で2位に後退。 ただ、その次の12月23日付に返り咲き、再度5週連続で1位を獲得というチャートアクション。計17週1位獲得した訳ですわ。

ちなみに、「連続」1位は、72年〜73年にかけての宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」の16週連続・・っちゅう記録が、こりも未だに破られずに君臨してますな。

さらに、ちなみに、アルバムを含めた、全作品でのオリコン1位獲得週記録は、井上陽水のアルバム「氷の世界」の35週。なんせ1位返り咲きが5回なんて「アホ」としか思えないチャートアクションを展開した訳で。。。


チャートまにあとしては、どうしても、そういう「記録」の面でこの曲を見てしまいがちなんですが。。。

ま、個人的には、この曲がヒットしていた頃は、まだ生まれていないんで、もちろん「後付」で聴いた曲になってしまうんだけど、でも、この曲を聴くと、どうしても60年代後半の混沌としたような世相を感じるなぁ。

なんて言うのかな、サイケデリックな気分になるんだよな。
・・・てか、サイケデリックってどういう気分? って言われてもコトバではウマく説明できなんだけど、うーむ、兎に角、あの60年代終盤の空気感ですよ。
なんて言うのかなぁ、あの時代って、良い意味でも悪い意味でも、どこかグツグツと煮えたぎったような空気感がありましたよね。猥雑というか、ベトナム反戦、安保反対っていう世相の中で、すくなくともクリアな空気感ではなかったと思う。

そんな雑然とした猥雑とした匂いを感じるんだよな。この曲からは。

特にサビの ♪ 恋は ワタシの恋は〜 ♪ からは特にサイケデリックを感じるなぁ。

まあ、悪い意味で書いている訳ではなく、ある意味憧れなんだよね、この時代の空気を吸えなかったモノにとってはさ。

作曲は、いずみたく氏。 奇しくも昨日書いた中村雅俊の「ふれあい」も同じ、いずみたく氏の作品だったけど、このヒトは、この時代・・・60年代後半から70年代にかけて、ヒット曲の顔でしたよね。象徴って言うのかなぁ。

で、この曲もそうだけど、次年の由紀さおりの「夜明けのスキャット」も、やっぱりサイケデリック感満載でしたよね。

なんかね、この方の作品を聴くと、不思議な・・奇妙な気分になる曲が結構あるんだよなぁ。

そうだ、サイケデリック感って、ウマくコトバでは表せない・・・ってかいたけど、敢えてコトバで書くと、「奇妙で不思議な感覚」なんだ。空調に浮遊しているような・・・。
 なんでいうのかなぁ、ちょっとワルいクスリを飲んでハイになった気分・・って言うかね。

そそ、個人的に60年代終盤というと、こんな感覚なんだよな。 そう言う意味でも、いずみたく氏っていうのは60年代終盤の象徴的な存在だったような感じが強いなぁ。




ピンキーとキラーズって、コーラスグループっていう印象が強いかもしれないけど、れっきとした「バンド」なんだよね。ま、それは、この動画でも分かると思うけど。
そそそ、三枚目キャラだった「パンチョ(加賀美)」さんがドラム叩いてたのよ。
 ソロ時代の今陽子さんは、全く売れなかった訳だけども、「ヒンキーとキラーズ」になった途端、大ブレイク・・・って言う流れは、後年のLINDBERGの渡瀬マキさんと同じ・・と見てもらえれば分かりやすいかな。

 ちなみに、今陽子さん、当時17才。 うーむ、高校生には見えないよなぁ。
どう見ても20歳は超えてるような・・・・ってくらい大人っぽい・・というか色気があるよな。

 
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エメラルドの伝説 / ザ・テンプターズ

1968_07_エメラルドの伝説_ザ・テンプターズ


今回の1曲セレクトは、「エメラルドの伝説」ザ・テンプターズです。

まずはデータでする。

・タイトル    エメラルドの伝説
・アーティスト  ザ・テンプターズ
・作詞      なかにし礼
・作曲      村井邦彦
・編曲      川口真
・リリース日   1968年6月15日
・発売元    ビクター
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 46.2万枚
・ベストテンランクイン期間:1968年6月24日〜9月9日付

今回の1曲セレクトは、またまた時代を遡り、昭和43年、1968年の今頃の大ヒットを持って来ましょうか。

ザ・テンプターズ「エメラルドの伝説」。

少し前にゴールデンカップスの「長い髪の少女」を書いたんだけども、今一つアクセスが伸びなかったんですよね。
G.Sの中でもカップスは「A級」と呼ばれるG.Sグループではあるし、「長い髪の少女」も有名な曲ではあるけども、こと実際のレコード売り上げとなるとそれほどの大ヒットと呼べる訳じゃなかった訳で、アクセスが伸びないのもしょうがなかったかなぁ・・・とは思うとこがあったんたけどもね。
 今回セレクトしてきた、テンプターズの「エメラルドの伝説」は、レコード売り上げ的にも大ヒットの域に達している曲出し、なにより、オリコンで1位を獲得してますからねぇ。
さすがにもこの曲くらいになるとコアなG.Sファンじゃなくても、みなさんご存知ですよねぇ。

ちなみに、当時「G.Sブーム」と呼ばれていたなかで、オリコン1位を獲得しているグループってさ、このテンプターズの他では、ザ・タイガースしかいないんだよね、実は。
 当時、業界を席巻していた一大ブームだった「G.S」だけども、その割にはオリコン1位を獲得するくらいの超大ヒット曲と言える曲は意外と少ないんだよね。
それだけ当時のオリコン1位は、獲得自体が難しかった訳で、特別な順位だった訳なんですよね。

だからこそ、ザ・タイガースとテンプターズは、G.Sの中でも「東西の雄」と呼ばれるくらい超A級なグループだった訳なんだけどもさ。
 京都出身、西の雄「タイガース」に対して、大宮出身、東の雄「テンプターズ」っていう構図でしたよね。
さらに言えば、タイガースのジュリーこと沢田研二氏に対して、テンプターズの萩原健一氏って言う人気争いって言うの構図でもあったかなぁ。

ただし、オリコンって、この1968年に始まっているんで、例えば、150万枚売れたって言われるブルーコメッツの「ブルーシャトウ」なんかは、ヒットのピーク時は対照外になっているから、あくまでも暫定的な見方なんだけどもさ。

ちなみに個人的な好みから言えば、正直、タイガースよりはテンプターズのかなぁ。 うん、音楽的な好みという点ではね。
 例えば、この曲の前の「神様お願い」なんてさあ、アウトロー的な雰囲気があったじゃん。

よく、タイガースvsテンプターズの構図を、ビートルズvsローリングストーンズになぞる事があるんだけども、その点からしてみれば、個人的にはローリングストーンズなんだよね。

 どちらも「黒っぽい」点が似てるって言うかさあ、やっぱり、なんか「品がある」ダイガースに比べれば、アウトローな方が好きなんだよなぁ。

ただね、この「エメラルドの伝説」については、そんなアウトローな雰囲気からは離れ、どちらかと言えばメルヘンチックな「歌謡曲」寄りになってしまいましたよね。

まあ、当時のウレ線と言うかね、G.S的な「大衆路線」が、この路線だったんだよね。
だからこそオリコン1位を獲得出来んだろうし、テンプターズにとって最大のヒットになったんだろうけどさ。

前曲で見せたようなアウトローな雰囲気は陰を潜め、一転してヨーロッパ系なイメージでしたよね。

そそそ、当時はこのヨーロッパ系っていうのが、一番のトレンドだったんだよね。北欧系とかフレンチポップス的な雰囲気の曲ですね。

 いつかも書いたような気がするんだけども、北欧系とかフレンチポップスって、日本の歌謡曲と相性がいいんだよね。一番相性がいいのは、どちらともメロディ的にも、サウンド的にも喜怒哀楽がはっきりしてるじゃん。
そのメリハリの良さが日本人って好きだからなぁ。
 それと、北欧的なイメージの一種の憧れって日本人にはあるからなぁ。少なくともエスニックなアジアにはないメルヘンの世界を感じるじゃん。
 今でこそネットでもテレビでもヨーロッパ的な風景はすぐ見られる訳で、当時に比べれば全然身近になったと思うけど、60年代当時は、遠い世界でしたからね、今とは比べ物にならないくらいの憧れはあったんだよね。

そんなメルヘンの世界が、この曲でも展開されている訳ですわ。

でも、曲的にも、この曲いいよなぁ・・って感じたりするんだよね。

タイガースには、すぎやまこういちっていう天才コンポーザーがサウンドプロデューサーとして付いていた訳で、だから、音楽的には良かったんたげども、同様にテンプターズには、村井邦彦氏っていう、こちらも天才プロテューサーが付いてましたからねぇ。

 村井氏は、この辺りを起点に、70年代に向かってニューミュージックを展開していくことになる訳で。
もともと、ヒット曲の世界にはニューミュージックをきっかけに入ってきたワタシなんで、だからね、個人的に音楽的には村井氏の音楽の方が、すぎやま氏よりは、馴染みが深いし、好きなんだよなぁ。

タイガースより、テンプターズの方がしっくりくる・・・っていうのは、その辺りも大きいかもしれないな。

それと、この曲のアレンジャーは川口真氏。 川口氏が作曲・編曲の時には、ベースラインを聴け・・って言うけど、この曲のベースラインも然りですねぇ。

Bメロの ♪ 遠い日の 君の幻を〜 ♪ の部分のシェイク気味に細かく動くベースライン、サビの ♪ あいたい 君に会いたい〜 ♪ の高音でのシンコペーションなベースラインは、流石に川口氏だよな・・・なんて感じ入っちゃたりね。

そんな音楽的にも面白い1曲だな・・・と感じてしまう、テンプターズの最大ヒット曲だったりするんだよね。






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長い髪の少女 / ザ・ゴールデン・カップス

1968_06_長い髪の少女_ザ・ゴールデンカップス


今回の1曲セレクトは、「長い髪の少女」ザ・ゴールデンカップスです。

まずはデータです。

・タイトル     長い髪の少女
・アーティスト   ザ・ゴールデンカップス
・作詞       橋本淳
・作曲       鈴木邦彦
・編曲       鈴木邦彦
・リリース日        1968年4月1日
・発売元      東芝音工
・オリコン最高位 14位
・売上げ枚数  19.2万枚

本来やりたいと音楽と、売れるための音楽のせめぎ合い。
プロのバンドマンにとっては、ここが一番頭が痛いところだろうね。本当はもっとマニアックな音楽をやりたいのに、「食うため」には、「大衆音楽」もやらなくちゃいけない・・・と。
 ま、最初から売れなくていいから自分たちのやりたい音楽を・・・と腹くくって、ずっとインディーズでやれる人たちはいいけど、こと、メジャーレーベルの「売れっ子」になればなるほど、その辺りがネックになってくるんじゃないかなぁ。
それは、今だけの話じゃなく、昔からある事なんだよね。 

今回は、そんな本当はやりたくなかったんだけど・・・・っていう、G.Sの曲をひとつ

ザ・ゴールデンカップス「長い髪の少女」。

G.Sでもっとも「硬派」なポジションに君臨し、こと、音楽についても「ホンモノ」を追求してきたカップスの、3枚目のシングルであり、一番売れたこの曲。。。

・・・だけど、本人たちは当初、かなり渋ったらしいですね。この曲をリリースするの。

なぜか・・・というと、最初に書いたように、本来自分たちがやりたかった音楽とのギャップが大きいから。

メンバーのほとんどがハーフであり、向こうの特にR&Bを得意とし、演奏テクニックも他のG.Sに比べ抜きんでてた「本物志向」の彼らにとっては、「歌謡曲」イズムなこの曲は、どうしても陳腐に映ったんだろうねぇ。

 当時、東芝音工の意向もあったのか、オリジナルのシングル曲は、基本、歌詞は日本語だったけど、どうも、それも陳腐に映る一つだったのかもね。

当時は、まだ、ロックに日本語は乗らない・・・って言うのが通説で、本物志向を目指すミュージシャンにとっては日本語ってたけで「ニセモノ」っぽん感じられたんだよね。
 だから、当のゴールデンカップスも、ステージではほとんどオリジナルのヒット曲はウタをなかったっていうんだからさ。

そそそ、シングルはあくまでTVなどのプロモーション用。本当の自分たちの音楽は別にあるって感じだったんだよね。


まあ、確かに聴いてみるとギャップを感じるんだよな。本来、このヒトたちのテクニックって、当時のレベルからすれば、超絶的だったんたけど、そんなテクニックも必要ない平坦な曲だし、なんと言っても歌謡曲テイストっていうのがね。。。バックにストリングが絡んでくる・・・っていうのは、R&Bをやってる彼らを聴いてると、ちょっと違うよなぁ・・・って思わずには居られないんだよね。
 
 どうも、当時のキャバレーとか、大衆酒場的な下世話な感じがしちゃってさあ。

でも、これが当時のウレセンだったからさあ、ウレセンを狙うとしたら、この路線に行くしかなかったんだろうなぁ。
だから当たった・・・って言うのもあるんだよね。

それでも、本来はメインボーカルだったはずのデイブ平尾氏は、どうしようもなく抵抗があったのか、この曲、メインボーカルじゃないんだよな。
 サビの部分で、 ♪ どうぞ〜 ♪ とか ♪ つらい〜 ♪とか掛け声的なコーラスを歌ってるだけ。
メインボーカルは、ドラムスのマモル・マヌー氏でしたね。

まあ、当たったと言っても、オリコンでベストテン内に入った訳じゃない訳で、超がつく程の大ヒットではなかったのは数字が表しているかな。
 
後の80年代アイドルと同じで、A級、B級、C級といった相対的な格付けがあるG.Sだけど、もちろんゴールデンカップスは、A級なG.Sな訳だよね。
 それでも、実際の売り上げ的には、こんなもんだったんだよね。 この曲がリリースされた1968年はG.Sブームの頂点の年だった訳だけども、相対的なレコード売り上げとしては、「歌謡曲」路線が絶対的だったけでさ、G.Sは、ほとんどが売り上げ枚数的には意外に少ないんだよね。

もっともアイドル的な人気だった、タイガースやテンプターズは別として。

ただ、カップスの場合、あくまで音楽的な本格志向として、こののち本格的にニューロック路線に移行。その後の日本のロック路線の礎となっている訳だよね。 


本当はヒット当時の映像があれば、リンクしたかったんだけど、なんせ50年近く前の曲だからなぁ、ある方が奇跡か。。。後年の再結成後の「オヤジ」になったころのは結構あるんだけどな。
でも、なんか違う・・・んで、レコード音源にリンク

http://www.dailymotion.com/video/x82qss_%E3%82%B6-%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3-%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B9-%E9%95%B7%E3%81%84%E9%AB%AA%E3%81%AE%E5%B0%91%E5%A5%B3_music

やっぱりバックにストリングが絡んでくるアレンジは、彼らの曲としてはちょっと違うよなぁ・・・っていう感じがしますね。
まあ、だからこそ聴きやすいって言うのもあるし、60年代っていう時代背景的な匂いがするんだけど。。。


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花の首飾り / ザ・タイガース

1968_05_花の首飾り_ザ・タイガース








今回の1曲セレクトは「花の首飾り」ザ・タイガースです。

まずはデータです。

・タイトル    花の首飾り
・アーティスト  ザ・タイガース
・作詞      菅原房子
・補作詞     なかにし礼
・作曲      すぎやまこういち
・編曲      すぎやまこういち
・リリース日   1968年3月15日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 67.6万枚
・ベストテンランクイン期間:1968年4月8日~7月8日付

G.Sの曲についても書きたい・・・なんて前々から書いてたりするんだけど、これまでなかなか足を踏み入れられなかったんだよな。
個人的にヒット期間とかリリース日が曖昧な曲があったりしてちょっと躊躇してた部分と、悔しいけど、自分がリアルタイムで経験してこなかった時代なんでどうしても腰が遠のいてしまっていた部分とがあったりするからかなぁ。
 そそそ、G.Sの曲って、自分の中では「後付」な曲が多いからねぇ。やっぱりリアルタイムで聴いてきた曲の方が筆が進みやすい訳でね。

今回セレクトしてきた曲、ザ・タイガースの「花の首飾り」。

言わずと知れた、タイガースの中で最もヒットし、売り上げ枚数も多かった曲な訳で、ほとんどの方は曲をご存じだと思いますが、この曲も、個人的には「後付け」に聴いた曲なんだよなぁ。
 1968年のヒットだからねぇ、ワタクシは「-1」才。 そそそ、まだ生まれてなかった訳ですよ~。生まれる1年前の話ですね。だからし、リアルタイムで経験したくても経験できないわけですよ~。

でも、この時代を経験できなかった・・・っていうのは、個人的には、ちょっと悔しいんだよなぁ。
昭和元禄っていうコトバが広まり、70年安保に向けて良しにつけ、悪しにつけ、世の中がグラグラと沸き立っていた時代。「後付け」世代にとっては、なんかワクワクしちゃうんですよね。
音楽業界では、66年頃から火がついてきた「G.S」がブームの頂点になった年ですね。

そんな「G.S」ブームも頂点を迎える中、この「花の首飾り」がリリースされた訳なんですよね。
売り上げ枚数67.6万枚は、タイガースの中でも最高売り上げを記録した訳でさ。

え? そんなもんなの? なんて思われるかもしれないけど、そんなもんだった訳です。
何分、時代が時代だった訳でさ、まだレコードプレイヤー持っていた人は限られていた訳でさ、しかも、タイガースといったら、今のジャニーズ以上のアイドルだったわけじゃん。
 アイドルなだけにファンの中心は低年齢層な訳でさ、余計レコードプレイヤーを持っていたヒトなんて限られていたに違いないですよね。
 そんな中での67万枚と、当時からいえばかなり売れた曲と言えるんだよね。
現に、オリコンのチャートアクションで言えば、当然のごとく最高1位を獲得。しかも4/15~5/27付まで、7週連続でロングラン1位獲得。ベストテン内には3ヵ月間ランクインと、G.Sの中でも段違いなヒット傾向を見せていたりする。だからこそ、G.Sの雄とも言えたタイガースな訳だけどさ。

ま、とは言っても、オリコン自体は、この年1968年からスタートした訳なんで、前年までの曲については「未調査」なんだけどさ。
 だから、G.Sの中で一番売れたと言われる、ブルーコメッツ「ブルー・シャトウ」の正式な売り上げ枚数も分からないんですけどね。

それでも、オリコン開始以降では、この曲が、G.Sの中では段違いな売り上げを見せていた事は間違いない訳なんですよね。

それじゃ曲の方は・・・昔はさあ、個人的には好きだったんだよね。
でも、今聴くと、なんか違うんだよなぁ。決してキライになった訳ではないんだけど、どこか違和感を感じるんですよ。

それは、やっぱり、曲自体が歌謡曲に近いからなんだろうね、きっと。 グループサウンズと言っても守備範囲はめちゃくちゃ広い訳で、それぞれのグループの個性によって、歌謡曲系、ロック系、ポップス系、演歌系・・・とかなりはっきりとマトリックス区分けが出来るんだけどさ。
 個人的には、最近では、この後70年代のはっぴいえんどに続く、ニューロック系的なG.Sに興味がシフトしちゃったからさあ。
 歌謡ポップス系のG.Sはちょっと違うな・・・なんて最近は思えるようになっちゃったんだよね。だから、、このタイガースとか、同68年ではオックスとかさあ、歌謡ポップス系なG.Sのサウンドはちょっと違うんだよなぁ・・・なんて思っちゃったりするんだよね。
 同じ、歌謡ポップス系でも、タイガースと人気を二分した、テンプターズは良いんですよ。品行方正なタイガースより、ちょっとヒネテルようなところや、なにより音が黒っぽいところが、よりロックを感じるしね。

それから見ると、特にこの曲なんかは、より「アイドル」を感じちゃったりするんだよなぁ。 まあ、楽器をやりながら歌っている訳で、G.Sなんだけどさ、本質的にはアイドル。
 その後、70年代のレイジー、80年代のチェッカーズ、C-C-Bと続く系譜だよね。
昔は、この手のサウンドが一番安心できたんだけどねぇ、最近は。。。。

でも、この手の、よりアイドルに近い音楽の方が、売り上げ的には一番売れてる訳でさ。そう言う意味では、今も昔も日本人ってアイドル好きなんだよね・・・なんて言うのが分かりますねぇ。






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青年は荒野をめざす /ザ・フォーク・クルセダース

1969_01_青年は荒野をめざす_ザ・フォーク・クルセダース






今回の1曲セレクトは、「青年は荒野をめざす」ザ・フォーク・クルセダースです。

 まずはデータです。

・タイトル    青年は荒野をめざす
・アーティスト  ザ・フォーク・クルセダース
・作詞      五木寛之
・作曲      加藤和彦
・編曲      川口真
・リリース日   1968年12月5日
・発売元     東芝音工
・オリコン最高位 17位
・売上げ枚数   12.6万枚

 昨日のSIAM SHADEをから時代は、一気に29年さかのぼりまする。 今回はひっさびさの「60年代」の曲です。 

ザ・フォーク・クルセダース  「青年は荒野をめざす」

この曲とは直接関係は無いけど、EAGLESのオリジナルメンバー、グレンフライ氏が亡くなりましたね。
先日のデビットボウイといい、年明けそうそうから大物アーティストが次々と亡くなる年となってしまいましたねぇ。

 イーグルスといえば、どうしても「ホテル・カリフォルニア」。 その「ホテル・カリフォルニア」の歌詞に

「あいにくながら 1969年のスピリットが切れまして・・・・」

と言う部分がある。

そう、「ホテル・カリフォルニア」って言う曲は、内容的にいろいろ言われてたりするけど、大雑把にいえば、1969年⇒カウンターカルチャーの時代が終わった後の、喪失感、いわいる「シラケ時代」を歌った歌なんだよね。

そんな1969年って言う時代。 世界的に見ればベトナム反戦熱が最高潮に達し、その熱がカルチャーにも及んだ年。方や日本では、ベトナム反戦にプラスして、70年安保阻止にむけて学生運動が最高潮に達した年。

 そう言えば、一昨日1月18日は、「東大安田講堂」が陥落した日だ。1969年1月18日。今から47年前ですね。

そんな世間全般が、いろんなところでグラグラと煮えたぎっていた年なんだよね。

今回、セレクトしてきた、「青年は荒野をめざす」は、まさにそんな時代を象徴した様なウタですね。


 この曲は、フォークルにとっては、デビュー第4弾であり、ラストシングルでもある。
 いや、正確に言えば、すでに、解散した後にリリースされたラストシングルと言ったほうがいいかなぁ。

 フォークルの解散は、1968年10月。 で、この曲がリリースされたのは同年12月だから、そういうことになるね。

 曲調は、タイトルからも、ある程度は想像できるかもしれないけど、もろ、マカロニウェスタン風。そこにストリングスを中心としてオーケストラを絡ませて、さらに雄大なイメージに仕上げている。

 それでいて、ラストのギターのアルペジオが哀愁をさそう。

 まあ、ゆうなればラストシングルとしてはぴったりの曲かもしれない。

 ただ、終わりは、また次の始まり・・・っていう言葉もあるように、フォークルとしては終わった・・・けど、次のステップの始まりともとれそうな曲調なんだよね。
 つまり、そこで、プッツリ切れていないようなイメージもあるんですよ。まあ、それは、その後の展開を既に知っているからそう感じるのかもしれないけど。。 もし、1968年12月の時点でこの曲を聴いていれば、また、別の感じもあったかもしれない。

 ・・・けど、あいにく、1969年1月では、ワタシは、まだ生まれていなかったもので。。。

 とにかく、あの時代の空気感は感じる事が出来る曲ですね。
 ま、たしかに、売上げ的にはそれほど伸びなかったけどさ。。。



 ウタと、画像は直接的に関係は無いけど、あの時代を知っている方は、懐かしい風景がたくさんあるんじゃないかなぁ。
 こういう画像とウタがリンクしていると、やっぱりウタっていうのは、世相を反映しているもんなんだなぁと思いますね。まさに歌は世につれ世は歌につれなんだすよね。
 個人的には、都電がねえ。。。道の真ん中を都電を走っている風景って知らない世代なんでねぇ。



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真冬の帰り道 /ザ・ランチャーズ

1967_11_真冬の帰り道_ザ・ランチャーズ






今回の1曲セレクトは、「真冬の帰り道」ザ・ランチャーズです。

・タイトル    真冬の帰り道
・アーティスト  ザ・ランチャーズ
・作詞      水島哲
・作曲      喜多嶋修
・編曲      喜多嶋修
・リリース日   1967年8月5日
・発売元     東芝音工
・オリコン最高位 (23位)
・売上げ枚数   (5.9万枚)

 今回は、ぐーーーーーーっと時代を遡ってみますぞ。 久々に60年代にタイムスリップ


 しかし、今日は寒かったですね。一日曇天だったせいもあってほんとに「真冬」の日和でしたわ。

 そんな日はやっぱり、この曲に限るなぁ。
 「ウインターソングコレクション」と言ったら、私の場合は、この曲は絶対に入れたくなる1曲ですね。

 ザ・ランチャーズ 「真冬の帰り道」

多分、これ読んでいる方は、「え? だれ?」っていうかたも多いかもしれないけど、昔・・・といっても、すでに50年近く前だけど、グループサウンズ全盛期に活躍されていたグループ、まあ、今で言えばユニットですね。

 メンバーは

喜多嶋修  ギター  ボーカル
大矢 茂   ギター
渡辺有三     ベース
喜多嶋瑛  ドラムス

喜多嶋修氏は、あの喜多嶋舞さんの親父さんですね。 そそそ後に内藤洋子さんと結婚した・・・。


 それはそうと、この曲リリースが8月5日ですか・・・・。真夏に「真冬の帰り道」とは、これ如何に。。。
 そのくらい当時はヒットまでに時間を要したってことなんですかねぇ。
 ただ、これは、オリコン発表のモノで、wikipediaでは11月25日になってたりする。。。 

むむむむ、これはどっちが正しいんだ


 ちなみに、今回のデータは、この曲のリリースがオリコン創刊以前のリリースなんで暫定のものでする。。。
( )付なのは、とりあえずオリコン創刊後の68年1月以降でのデータね。
 なので、実際は、これよりは高ランク、売上げも全然上になっているはずです。



 このヒトたち、その昔、加山雄三のバックバンドだったんだよね。まあ、そういうこともあって全員、慶応ボーイの「お坊ちゃま」っというわけですわ。

・・・といっても、あのころは、バンドやってるなんていう身分の方々は慶応、青学、成城、立教・・あたりのお坊ちゃまが大半だったからして・・・・。

 まあ、そのあたりは曲のイメージにも出てるかなぁ。この曲の行儀のよさというか、清潔感というか、この品行方正のよさはやっぱり、慶応ボーイならではのもんではないですかねぇ。
(⇒スイマセン、半分やっかみです。。。)


・・とはいうものの、この曲はいいですよ。「真冬の〜」とタイトルには、ついてるものの、「冬」の寒々しいイメージは全くない。やっぱり加山雄三のバックをやっていただけあってか、イメージ的には「若大将」的な青春が輝いている・・・っそういうイメージなんだよね。

プラス当時としては演奏力もかなりある。ギターはリーダーの喜多嶋氏自ら弾いてるのかな? 加山雄三直伝なのか、かなりの腕前だよね。

まあ、時代が時代だから、多分グループサウンズに分類されるのが適当なんだろうけど、個人的にはカレッジポップスに分類したくなりますね。
 ・・・というのも、GS独特のガレージ的な重く湿ったところがないんだよね、このヒトたち。あくまでカラッとしてるんだよなぁサウンドが。そういう所はロックというよりもポップス って感じなんだよね。


あ、このヒトたちも東芝音工(後の東芝EMI)なんだよなぁ。まあ、師匠格の加山雄三も東芝だったし、だから、同じく加山雄三のバックだったワイルドワンズも東芝だったしね。

 やっぱし、昔の東芝は、名曲の宝庫ですわ。
ちなみに、この曲は、当時の曲の中でもかなりCD化されているので、今でも簡単に聴く事が出来ます。
(たしか青春歌年鑑67年版にも収録されているんぢやないかな)

もしよかったら、聴いてみてくだされ。
兎角、淋しい「真冬の帰り道」も楽しくなりますよ、きっと。


 ちなみに、ベース担当の渡辺有三氏は、後のキャニオンの名ディレクターですね。中島みゆき、ツイスト・・・など数々のスターアーティストを手がけ、田原俊彦なんかも担当してましたよね。

グループサウンズって、特にB級になるほど、のちのち(音楽)業界の裏方として成功している方が多いんだよね。




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水虫の唄 / ズートルビー

1968_08_水虫の唄_ズートルビー






今回の1曲セレクトは、「水虫の唄」ザ・ズートルビーです。

 まずはデータです。

・タイトル     水虫の唄
・アーティスト   ザ・ズートルビー
・作詞       山田真一 
・作曲       山田真一 
・編曲       ありたあきら
・リリース日    1968年7月1日
・発売元      東芝音工
・オリコン最高位  30位
・売上げ枚数    6.9万枚

 「なんじゃ?、これ」って思う曲ってあるよねぇ、時々。最近でこそ、業界の体質も「マジメ」・・・っていうか、かなり「常識」が通じる業界になったんで、あんまり「遊びゴコロ」な曲って、少なくなってきたんだけど、昔は、それこそ、いい意味で無法地帯でしたから・・・ふらふら 音楽業界って。

 だから、「なんじゃ? これ・・・」っていう曲もアリだったんだよね。「潮吹き小唄」とかさふらふらふらふらダッシュ(走り出す様)衝撃


 今日引っ張って来た、曲も、そんな曲の1曲じゃねーのかなぁ。。

 「水虫の唄」・・・・・・・・・・・・・なんじゃ〜こりゃ〜exclamation ×2



 BUT、れっきとした、オリコン30位までランクした、ヒット曲なのでございます。。ふらふら


 しかも、歌っているのが、「ザ・ズートルビー」・・・・と。 なんじゃ〜こりゃ〜exclamationふらふら


 内容はといいますと、「夏になるとうずきだす水虫は、僕とあなたの愛のしるし・・・」なんていう、とってもラブロマンスな曲ですふらふらダッシュ(走り出す様)衝撃 どこがや〜exclamation ×2ふらふらあせあせ(飛び散る汗)


 メロディはですねぇ・・・・、イントロは、ベートーベンの交響曲第6番「田園」第1楽章の冒頭部分、サビはメンデルスゾーン「春の歌」のあの、めっちゃ有名なメロディ、そのまんまです。

 しらなーいっていう方は、えーとー、よくさ、文化放送とかの「百万人の英語」とか、「大学受験講座」・・みたいな教育番組に流れている奴・・・って余計わかんないか。。。ふらふら



 うん、今風に書けば、完全な「MAD」物だね、これは。 パクリではなく、そのまんまのメロディに「おちょくり」を入れて、勝手に編曲しちゃったんだから。。ふらふら


 いや、それもありだったのよ、この1968年っていう時代では。
 当時は学園紛争の真っ只中だったでしょ。大学はロックアウトされちゃってた時代、行き場を失った、暇人学生たちが、遊び感覚で作った曲が、時代を作ってた・・・そういう時代だったんだよね。


 ちなみに、歌っているのは、「帰ってきたヨッパライ」の「ザ・フォーククルセダーズ」の方たちどえす。
 え? ビートルズじゃねーよ。 これも「MAD」なの、一種の。

 フォークルって、ビートルズと同じ東芝レコードだったでしょ。だから、こんなおふざけも通ったのよね。


 この位の、軽いおふざけなら、いまの時代もいいんじゃないかねぇ。 
 でも、今のMADものって、おふざけを通り越してるものも多いからなぁ。それは、やっぱ自主規制もんだと思うよ。
 少なくとも、もともと作った著作者の借り物だしね、MAD物は。 その辺は、考えて作るべきだね、やるほうも。
 もしかすると、オリジナルに対しての2次利用だって主張する輩も出てくるもしれないけど。。今の時代、やたらと重箱の隅をつつきたがるヒトが多いからなぁ。JASRACのデーベース上では立派な「オリジナル」曲となってるけど。。。。


ちなみに、個人的にこの曲知ったのは、中学校の時に音楽の時間に配られた合唱曲集だったと思う。音楽の時間に歌うような「マジメ」な曲の混じって、60年代後半のフォークソングも掲載されてたやつ。
 でもさ、初めは、ギャグだと思ってたんのよ。こんな曲、実際にあるなんて知らなかったからさあ。
実際にこの曲があって、しかもオリコンにランクしてたくらいの曲だって知った時は、ちょこっとカルチャーショックだったけどさぁ。




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キサナドゥの伝説 / ザ・ジャガーズ

1968_07_キサナドゥの伝説_ザ・ジャガーズ






今日の1曲セレクトは、「キサナドゥの伝説」ザ・ジャガーズです。

 まずはデータです。

・タイトル    キサナドゥの伝説
・アーティスト  ザ・ジャガーズ
・作詞      ALAN TUDOR BLAIKLEY, KENNETH CHARLES HOWARD
・作曲      ALAN TUDOR BLAIKLEY, KENNETH CHARLES HOWARD
・日本語詞    なかにし礼
・リリース日   1968年6月15日
・発売元     フィリップス
・オリコン最高位 20位
・売上げ枚数   7.6万枚

 しかし、昨日も暑い日が続きましたのぅ。ただ、風があった分、ややすごしやすかったかな。
ま、いずれにしても、まとわり付くようなベタベタ湿気が、すこぶる気分が悪い・・・って事には変わりなかったけど。。。ふらふら まるで、「熱帯」やね。


・・・・っつうことで、今回は、気分は「熱帯」って気分にさせる1曲を持ってきますか。。。

 ザ・ジャガーズの「キサナドゥの伝説」


 どーだ〜、大概の方は知らないだろう〜 わーい(嬉しい顔)わーい(嬉しい顔)

 47年も前の曲だもんね。。 知らなくてとーぜんといえば、とーぜんなんだけど。。

 歌っている、ジャガーズ。。こっちも、みんな知らないかなぁ。


 6年前にお亡くなりになっちゃったけど、岡本信さんって方がリーダー兼ボーカルをつとめてた、いわいる「G.S」(グループサウンズ)ですわ。


 で、この「キサナドゥの伝説」は、もともと、あちらの曲のカバーでして。。。
 ふむ、イギリスのディブディ・グループって人たちが歌ってたんですな。

 それが コレ ↓



原題は「The Legend Of Xanadu」・・・・。ま、そのまんまですな。
曲的には、もろ「ラテン」っていうのは、ジャガーズと同じなんだけど、温度感的には、「熱帯」というよりは、「スパニッシュ」に近いかなぁ。。

 ジャガーズで感じるような、今日のような「熱帯」的な温度感はあんまり感じない。
 うーん、どーしてなんだろうねぇ、ジャガーズのは、しょっぱなから「OLE!」なんて叫び声が入ってたりして、もろ「スパニッシュ」を意識しているように装っていて、そのイメージがまるでない。。。

 ここが面白っていえば、面白いところかもしれない。

 それでも、イメージ的には「南太平洋」なんだよなぁ。

 この熱帯感は、やっぱ、この曲のサウンド的なもんなんだうなぁ、まずもって、しっぱなのギターの音色とか、エレクトーンの感じね。ここで、一気に気分は熱帯・・・な世界に引き込まれちゃうもんなぁ。 


 ところで、「キサナドゥ」ってどこのことよ・・・・って、素直な疑問。。

 いや、てっきり、曲のイメージどおり、南太平洋の・・・って思ってたら、中国のことなんだってねぇ・・・。
「上都」っちゅう、モンゴル自治区にある都のこと。いわいる「桃源郷」のことなんたけど、マルコポーロが「東方見聞録」であらわしたのが起源らしい。
 日本語では、「キサナドゥ」だけど、英語読みでは「ザナドゥ」。
そーいえば、オリビアニュートンジョンにも、そんな曲がありましたな。


 だけんどぉ、どう聴いても、この曲のイメージは「中国」ぢゃねーよなぁ。。
 百歩譲っても、「南太平洋」ですよ〜・・個人的なイメージでは。

・・・・っつうことで、ジャガーズの「キサナドゥの伝説」を聴いてみますか



ねねね。やっぱし、熱帯なイメージでしょ。

 ちなみに、この曲、オリコンでは、最高20位だったのに対して、オリジナルのディブディ・グループは、最高位11位。売上げ枚数16.7万枚と、オリジナルの方が全然売れたのよね。。。。

 ちなみに、ディブディ・グループの方は、自国、本家UKチャートでは、68年に1位を取ってたりします。。。
 
 まあ、オリジナルの方が、ぜんぜん有名なわけで。。。。


 しかし、このてのラテン系の曲って、今は絶滅しちゃったねぇ。
個人的には、それこそ、とぉーーい昔、ワタシの根っこにあるようなタイプの曲だよなぁ。
 とおーーい昔、身の回りにこのテの曲、よく流れてたんだよ。オヤジが好きだったんだろうな、このテのラテン系の曲が。


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白いサンゴ礁 / ズーニーブー

1969_07_白いサンゴ礁_ズーニーブー







今回の1曲セレクトは、「白いサンゴ礁」ズー・ニー・ヴーです。

 まずはデータです。

・タイトル     白いサンゴ礁
・アーティスト   ズー・ニー・ヴー
・作詞       阿久悠
・作曲       村井邦彦
・編曲       村井邦彦
・リリース日    1969年4月1日
・発売元      コロムビア
・オリコン最高位  18位
・売上げ枚数    17.7万枚

 えー、昨日松田聖子の「青い珊瑚礁」を引っ張ってきたばかりなんですが、そう言えば、似たようなタイトルの曲があったよな・・・・。。

 そんなわけで、今の気分は、60年代・・・っつうこともあり、古ーい曲を引っ張って来たい・・・っちゅう衝動にかられて、今回の1曲セレクトは、「古ーい」曲を引っ張ってきましたわ。


 えー、ズー・ニー・ヴーの「白いサンゴ礁」。


 でもさ、ここ読んでくれてる方は、かなーりの歌謡曲マニアの方もいるんで、この位の曲じゃ、おどろかないですかねぇ。

 でもね、逆に、まーったくしらなーい・・・って方もいらっしゃると思うんで。。ふらふら


 昨日書いた、松田聖子の「青い珊瑚礁」なら知ってるぞ・・・ってヒトは、かなりいると思うけど。。。ふらふら
 

 サウンド的には、モロ、オルタナティブだねぇ。 なんて言っても、イントロ部分のオルガンだよね。
 恐らく、プロコルハルムの「青い影」あたりからヒントを得てるんだろうけど、このいかにも「オルタナ」を雰囲気を醸し出してる、サウンドが、いかにも「夏」なんだよねぇ。。

 なんでなんだろう? って思うんだけど、このオルタナサウンドの自由なイメージが「夏」の自由な空気と共通してるからかなぁ・・・とか、ゴーインに結論付けたりして。。ふらふら

 でも、この自由な雰囲気が夏なのよ、絶対に。


 詞の方は、阿久悠氏。うん、阿久氏の初期の代表曲の一つとして、テレビでも、よく流されるんだよね、この曲。 だから、ヒット規模の割には、結構知ってるヒトも多いと思うんだけど。


 ・・・で、歌っている、ズー・ニー・ヴーってヒトタチ。 なんか、ヘンな名前だよなぁ・・・とか、思っちゃうんだけど。。。
 コミックグループじゃないのよ、れっきとした、バンドですわ。

 当時からすると、一応は、GSに入るんかねぇ。 でも、元々は成城大学っちゅう、「おぼっちゃま」な方々の集まりでして。。。

 まあ、当時の典型ですか。。。うん、音楽に興じられるのは、私学の「おぼっちゃま」ぐらいなもんよ・・・っていう訳でしたから、この辺は当然なわけです。

 当時、カレッジフォークっちゅう、ムーヴメントがあったわけだけど、その亜流というべき、GSの中でも、カレッジ系のバンドが、総じて、「品がいい」サウンドを醸し出しているのは、その影響が多分にあるだろうなぁ。

1969年夏のヒット曲と言う事で、丁度、ワタシが生まれた頃ヒットしてたんだけども、G.Sが下火になり始め、代わりに上記の、カレッジフォークがムーブメントとなっていたころなんだけど、だから、この曲の立ち位置って言うのが意外と難しいんだよね。
 形態としてはバンドだし、それからするとG.Sなんだろうけど、サウンド自体は、それまでの「ガレージ」なG.Sではない。 ・・かといって、ガツガツのフォークでもない。

 そう言うところから考えると、意外と、そう言う立ち位置、サウンドから、次世代のニューミュージックっていう音楽が生まれるきっかけになったんじゃないかなぁ・・・なんて思うんだよね。

まあ、この曲を作曲した、村井邦彦氏は、後年、ユーミンを発掘したり、後のニューミュージックを発展された立役者でもあるわけで、この曲の頃も、当然、そういう次世代の音楽をすでに考えていたんだろうな・・・っていうのは、この曲からも分かりますね。

 ちなみに、ボーカルの町田義人氏は、後年「戦士の休息」っちゅう、ヒット曲もだしておりまする。


ちなみにちなみに、90年代初めに、Mi-keが、「白い白い白いサンゴ礁」なんて曲を歌ってたけど、アレはこの曲のパロディですね。


えー、動画。You tubeには、この曲なかったんで、他のサイトにリンク。

http://www.dailymotion.com/video/xr710e_%E3%82%BA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%B4-%E7%99%BD%E3%81%84%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B4%E7%A4%81_music




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或る日突然 / トワ・エ・モア

1969_06_ある日突然_トワ・エ・モア






今回の1曲セレクトは、「或る日突然」トワ・エ・モアです。

 まずはデータです。

・タイトル    或る日突然
・アーティスト  トワ・エ・モア
・作詞      山上路夫
・作曲      村井邦彦
・編曲      小谷充
・リリース日   1969年5月14日
・発売元     東芝音工
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数   35.1万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1969年6月23日〜9月1日付


 さてと、今回は「温故知新」ぢゃないけどふらふら、現代ヒット曲の「古典」的な曲を引っ張ってきましょ。。
 
 なんて、自虐的に書いてみる。。。そんじゃ、わたしゃ、古典時代に生まれたんかい・・・ってことになっちゃったりして。。

 はい、今回は、ワタクシが生まれる直前にヒットしてた曲どぇす。

 トワ・エ・モア「或る日突然」。

 えー、「46年前」のヒット曲どえす。 46年ですぞ、46年。。 ・・・ちゅうことは、ワタクシも46年ですねぇ、生まれてから。。。いやだねぇ・・・、完璧にオヤジだーねー。痛風にもなるってもんですわ。。ふらふら


 まあ、「古典」と自ら書いたくらいだから、今では、このテのヒット曲は完全に絶滅しましたわな。今では、音楽の教科書あたりにひっそりと載ってるくらいだよねぇ。
 いや、すでに音楽の教科書にも載ってないかもしれない。。 ワタシらの時代には、この手の曲は載ってましたけどね。

 言ってみれば、文部科学省の方々が喜びそうなウタといいましょうか。うん、「毒」がないヒット曲ですよ。どこまでもさわやかで、澄んだ青空のようで。。ふらふら
  でも、実際、46年前には、このテの曲が「ヒット」してたわけだから、時代は変わるもんだよね。それだけ、ピュアだったんですよ、時代が。

 自分でも、後になって、昔のオリコンにランクインしてたってことがわかって、結構、不思議な気分だったもんなぁ。 教科書に載ってる曲が、一般のヒット曲ということで。。
 なんかさ、ヒット曲っていうと、どっか「汚れてる世界」の曲のような気がするわけよ。それが「音楽の教科書」なんてね、「聖職的」な本に載ってたりするとさあ。。

 まあ、簡単に言えば、教科書作ってるヒトたちが、リアルタイムで聴いてて、「毒」が無い・・・って感じた曲を取り上げているんだろうけどさ。

 それにしても、今の時代、このテのようなヒトたちっていうのは、詣でてこないんでしょうかねぇ。 ま、でてくるこないの前に、こういう、どこまでもピュアなヒトたちが、今、日本人にいるんかい? ってところから疑問的だけどさぁ。

 あ、でもさ、今は、この手の曲は皆無・・・ってかいたけど、実際は、この当たりを「基本」として、後々にニューミュージックっていうジャンルが開けてくるんだよね。
 ジャケットには、「これがニューフォークだ」なんて、コピーがついてるけど、特段、フォークでもないわけで。。。当時は、まだニューミュージックっていうジャンルが確立されてなかったからね。(ただし、ニューミュージックってコトバは、すでに使われだしていた)
 サウンドプロデュースも、のちに、赤い鳥を育て、ユーミンを発掘した、村井邦彦氏っていうところもミソね。



イントロ初めの「A7」のコードが印象的。この頃は、こういう、イントロ初めに「ジャーン」と鳴らすのが効果的だったのかなぁ。いしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」のイントロあたまの「A7」のコードの響きも印象的だったもんなぁ


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