かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

ヒット曲雑感

NHK名盤ドキュメント「年下の男の子/キャンディーズ」


やっぱいいですね、NHKBS「名盤ドキュメント」。
2019年のY.M.O「ソリット・カテイト・サバイバー」以来6年ぶり復活。

キャンディーズの「年下の男の子」。
アイドル路線としては、太田裕美「心が風邪をひいた日」以来ということになるか
10月の本放送も録画しながら見たけども、昨日の再放送もまた見ちゃいましたわ。






バラエティ目線ではなく、音楽的にちゃんと分析してくれるところがいいんだよね。

今回は、レコーディングディレクター 松崎澄夫氏、 キャンディーズチーフマネージャーだった、篠崎重氏、 キャンディーズの主だった楽曲でギターをプレイしていた水谷公生氏が、スタジオに集結。

主に、現ハワイ在住の作曲家・穂口雄右 の作曲エピソードを聴きながら番組が進行。

それにしても、「年下の男の子」、下敷きはレイチャールズの「Hallelujah I Love Her So」だという曲だったのか。。。 これは初めて知ったわ。




確かに聴き比べると、そっくりですわ。
番組でも分析していたように、ジャズっぽい要素は感じていたけどもブルーノートスケールを取り入れた・・云々というのは、作った穂口氏本人から言われてみなきゃわかんないですしね

・・・と同時に作曲の穂口氏が作ったキャンディーズの一連の曲は、きちんとした音楽的な裏付けがあったうえで作られていることが分かりましたね。やっぱり音楽的にキチンとしてたんですね、キャンディーズって。

今回の番組でも言及されていましたが、やっぱり、松崎澄夫(V)、水谷公生(G)、穂口雄右(Key) という 元G.Sのアウトキャストのメンバーが音楽的なブレーンだったのが大きかったですね。




少し前、いつだったか、今「アウトキャスト」に興味がある・・云々・・とFacebookに書いたことがあったんだけども、やっぱり、「ゲーノー」的なG.Sとは違ったようですね。

なお、前にも書いたように同じくアウトキャストのメンバーだった藤田浩一(G)は、のちに「トライアングル」というプロダクションを立ち上げ、杉山清貴&オメガトライブ、菊池桃子などを輩出する。。。
・・・と、やっぱ、音楽的に優れたものを持ってたんだよねアウトキャストって。

今回の番組を見て、やっぱり、少し漁りたくなりましたわ。(・・・っつか、少し前にTSUTAYAでG.S版「青盤・赤盤」というCDを借りて、何曲かアウトキャストの曲もリッピングしたんだけども。。。)

穂口雄右氏、少し前にJASRACの管理体制に反旗を示して、自ら作曲したキャンディーズの一連の曲の著作権は「自主管理にする」・・・とJASRACへの信託管理を切り上げたりして、めんどくせえ人だな・・・っていう印象もあったんだけども、今回の番組を見る限り気さくな方ですね。
なるほど黒澤進氏著「60年代ロックのすべて」での穂口雄右氏へのインタビューの通りの方で、ほっとしましたわ。

ただ、やはり音楽に対する情熱は凄いな・・と。 いや、穂口氏だけでなく、松崎氏、水谷氏も含め、キャンディーズプロジェクトに関わった方々の音楽に対する情熱がすごい。

ワタシねぇ、以前から、ピンク・レディーよりキャンディーズ派だったのよ・・・言い続けてきたけども、キャンディーズの方が好きだったワケが、よくわかりましたわ。
ワタシゃ、いかにアイドルと言っても、「踊れる」っていうビジュアルよりも、やっぱり音楽的な方がヒトたちのほうが好きだったのよ。 音楽的にきちんとした裏付けがないどダメなのよ。子供の頃から。。

今VTRを見ると、スーちゃんの大根足は、今のアイドルにはいないよなぁ・・・なんて思えるけども、逆に言えば、キャンディーズ程、コーラスが取れるアイドルもいないよなあ。

あ、そうそう、今VTRを見てて、気が付いたのは、The Three Degrees。
キャンディーズのコーラスの響きって「The Three Degrees」っぽいんだよね。それがあの時代〜70年代〜っていう空気にはマッチしていたんだと思う。

70年代中盤、個人的には幼稚園〜小学校入学のころで、まだまだ物心がついていない頃だったけども、The Three Degreesって好きだった(みたい)。

大人になって改めて「天使のささやき」を聴いたときは、めちゃくちゃ懐かしい気分になった。
恐らく、ヒット当時も物心がついていないなりに、どこかで聴いてたんだと思うな。

まあ、父親があの手の「洋物」音楽が好きで、いつもカーステから流れていたから。
子供の耳は敏感ですからね。似たような響きには敏感に反応したんだろうね。

恐らく、個人的にキャンディーズが好きになったのは、そういうところからだと思う。
「ベストテン」を見て能動的にヒット曲を聴くようになるよりも前の話だからね。


70年代以降、今に至るまであまたなアイドルが登場してきましたが、今に至るまでビジュアル最優先っていう傾向は変わらない。
たしかに「歌える」アイドルは増えては来ている。それでも、「音楽的に素敵」なアイドルは、まだまだ少ないのも事実なわけで。

そのあたりが、個人的にアイドルには、今一つ触手が伸びないところなんだろうな・・と
ってことが確信できたってことで、収穫がある番組でした。

ちなみに、ワタシゃ スーちゃん派でした。。。





それにしても 「春一番」のイントロのギターフレーズは、ペンタトニックス。ただし、ジャズのそれではなく美空ひばりの「りんご追分」と言いきる マーティ・フリードマンの分析力はさすがですね。

実際にギタープレイしていた水谷公生氏も、「自分の音楽のルーツは、三橋美智也の「リンゴ村から」。もしかしたら、それがここに出てきているかもしれない」と納得されていましたね〜。
ちなみにあのフレーズは、作曲、アレンジの穂口氏の書き譜による指定ではなく、アドリブだったとのことで、↑の水谷氏の証言になるんですが。。。

そんじゃ、完全に和風な「歌謡曲」なのかといえば、下の方でクラビネットが鳴っていたりして節操がない。 その辺が、アメリカ人であるマーティ・フリードマンには、「なんじゃこりゃ!?」と痺れるところのようですね






え? 「NOW AND THEN」って時々って意味なんですか?

The Beatles、最後の「新曲」、「NOW AND THEN」が話題になっているけど、間違ってアクセスしてくるのか、ワタシのサイト(THE HITCHART NOW AND THEN)、昨日は今年最高アクセス数を記録。。。😙😙😙


ごっつぁんです!
って言っていいのかなぁ。。。。😅😅😅
話題のBeatlesの新曲、いいですね。
・・・というか、最近の音声抽出技術がすごいっちゅうか。。。
でも、これらの技術によって、今の世の中に、Beatlesの「新曲」が聴けるとは、幸せな世の中になったものだと思いますわ。





ところで、「NOW AND THEN」って「時々」って意味だったのか。。。
・・・なんて今更ながらに気が付いた私だったりして。。。😵😵😵😵
私ねぇ、今と昔を結ぶ意味として捉えてたんだよね。。。
私のサイト「THE HITCHART NOW AND THEN」だけども、



サイト自体のコンセプトとして、過去のランクと今のランクを「線」で結びたい ・・・っていうのがあった。
うん、それまでヒットチャートって、「線」じゃなくて、「点」で見ることが多かったんで、そうじゃなくて、時代の流れに沿って線で見て欲しい・・・と。
で、サイトのネーミングをつけるとき、カーペンターズのアルバム「Now And Then」を聴いてて、「あ、コンセプトに合うコトバじゃん!」と思って パクッたんだけど。。。😵😵
どうも、本来の意味と勘違いしてたな。。。。😵😵
・・・なんて、サイト作って23年経った、今頃気がついたりして。。。(爆)
向こうの人にとっては「時々ヒットチャート」って見えるのか。。。 そりゃ、なかなか海外からのアクセスが伸びないはずだわ。。。😵😵
ただ、実際的には 「Now And Then (And Future)」と隠れたサイトコンセプトもあったのね
過去と今 そして未来をヒットチャートで結ぶという。
いや、実は、最初、サイトタイトルは、そのまま「Now And Then And Future」にしてたの。
でも、これだと長いんでさ。。。 字数的にも、コトバのリズム的にも、どうもキャッチーぢゃねぇなと思って、「And Future」は隠れコンセプトとして、削ったんだよね。

今は、完全になくなったけども、 昔、それこそ80年代の頃、オリコンウイークリーに「今、何がヒットしようとしているのか!?」っていうサブタイトルがあったの、覚えてる方はいますかね?

↓ コレ

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私がサイト始めた2000年頃は、オリコンからそんなコピーもすっかり外れてたけども、本当はあれをやりたかった。
昔のヒットチャートは「こうだったのよ」・・・だけでなく、「これから、何がヒットしそうなのか!?」 今のヒットチャートから今後を予測するっていうのをさ。。。

そもそも、個人的にヒットチャートの世界にどっぷりつかったのって、過去のランクを知りたいというよりも、「これから何がヒットしようとしているのか知りたい」・・・っていう部分が大きかったですからね。過去のランキングはワタシにとっては後付けだったのよ。

そんなコンセプトは今でも変わってないんだけどね。
どうも、最近は「過去ランキング」の方ばかりがクローズアップされるところが大きく、「今、そして未来」っていう部分は影が薄いのが個人的にはちょっと残念だな・・っていう思いはあったりしてね。。。

まあ、どう使ってもらってもいいんだけどね。

2023年上半期ランキング公開しました

ワタシメのランキング、2023年上半期TOP100を公開しました。

http://www.kajiyan-net.jp/hitchart.htm




今年の4月で、これまで要素として使っていた「有線」からのランキングが取れなくなり、各要素の素点配分の見直しを行ったんで、単純に、昨年の上半期との比較はできないんだけども、参考までに。。。

・トータルポイント 20万点オーバー 1曲 (昨年比 +1曲)
・トータルポイント 10万点オーバー 4曲 (昨年比 -1曲)
・ランクイン曲数          388曲(昨年比 -36曲)
・期間内フルランクイン       7曲 (昨年比 -5曲)

昨年2022年上半期にランクインしたメンツから比べると、昨年に引き続きTOP10を維持したのは、Official髭男dismのみと、この1年で大分入れ替わったな・・という印象。
この辺は、「システマティック」な売り方でアーティストパワーが維持する限りは連続して同程度のヒットが出せるアイドル系に比べて、「楽曲」で勝負するアーティスト系は連続して安定したヒットが難しいというところに起因しているんだろうけどね。
2010年代終盤から、今に至るまで、大きく見るとヒットの主流は、アイドルというよりもアーティスト系ですから。
それに加え、アーティスト系はよほどの楽曲パワーがない限りはドラマ、アニメなどとのメディアミックスでないと、大ヒットはほとんど見こめないですから。 まあ、これは、今に始まったことではないですが。。。。
これも、連続した大ヒットは難しい要因ですな。
それを考えると、2年連続で、きっちりと上半期ランキングのTOP10ランク入りさせてくる、ヒゲダンの「安定感」には、やっぱり舌を巻くわけですわ。
・・というか、ざっくりとランキングを見ていると、上半期だけで20万点を突破した「Subtitle / Official髭男dism」 の強さだけが目立ったような印象が大きいんだけども。。。
その他の曲は、どうもジミに見えてしまう。
まあ、アーティスト系楽曲のインパクトが最も強かった2019年以降、2020年代に入ってこの方、ずっと続いていることではあるけども。。。
これも、サブスクの浸透により楽曲が外に向かって放射される機会がさらに少なくなっているからかもしれないな。
「楽曲の顔」がさらに見えにくくなっているんで、印象に残りにくくなっている。
実際に曲に接すると感じることだけども、決して楽曲そのもののクオリティが下がっているわけではないと思うんだよね。
あくまで、オーディエンスに対して、それぞれの楽曲との接点が少なくなったからだと思うのよ。
大昔は、テレビでも、街中でも、ヒット曲は「だだ流し」だったわけじゃん。いやでも耳に入ってくる・・と。
それぞれの曲の好き嫌いは別として、あらゆる場所で楽曲の存在を確認できたわけでさ。
いまは、それがほとんどできなくなっているわけだから、どうしても印象が薄くなるのはしょうがないことなんだけどね。
・・と分かってはいるんだけども、古い人間のワタシとしては、どうも、引っかかるんところなんだよね。


さてさて、次の7/6付けランキングから年末の年間ランキングに向けて、下半期ランクが始まるわけだけども、年間に向けて、今のところの最大の目玉は、YOASOBI「アイドル」がどこまで連続首位と、トータルポイントを伸ばしてくるか・・だろうな。
先週まで9週連続の首位をつづけ、早くも上半期の5位にランクンさせてきたこの曲なわけで、年間に向けてさらにポイントを伸ばしてくるのは必然。 後は何処まで累積のポイントが積みあがるかですわな。
主題歌である、アニメ「推しの子」は、テレビアニメとしては2023年最大のヒットであり、第2期制作も発表されたわけで、まだしばらくは首位を続けそうな気配のこの曲なんですが。。。
・・・とはいえ、上半期首位の「Subtitle / Official髭男dism」との得点差はまだまだでかい。
下半期で、この厚い壁を塗り替えるのか、届かないのか・・・今後の注目の的になることは必至ですな。

心配なのは、ここ最近のヒットチャートの層の薄さ

ワタシメのランキング更新しました。

最新のランキングでも依然として、総合首位から動かない、ヒゲダンの「Subtitle」。
私のランクでは、ついに今週18週目の首位。
次週、ヒゲダン自身が持つ「I LOVE...」の19週の最多首位記録を賭けることになる。

ビルボードでも13週目の首位ということで、「ジャパン」チャートとしては最多1位記録となったようだ。




今週・・・うんにゃ、もう先週か。。。・・・リリースの なにわ男子「Special Love」あたりが次のチャートのライバルになってくるんだろうけども。。。

CDセールスでは他を圧倒しても、サブスクをはじめとした配信系には弱く、総合ランクではトータルポイントが伸びないジャニーズ勢がどこまでヒゲダンに迫れるかというところ。。。
まあ、ワタシのランキングでは、次週もヒゲダン首位が濃厚なんだろうな。


それにしても、ここのところ話題曲から、次のチャートを席巻するような楽曲パワーにまで昇華するような「強力曲」の存在が、ここにきてぱったり止まっている。ニューカマーの台頭も今一つ鈍い。

一番目新しい曲としては、映画「THE FIRST SLAM DUNK」から出てきた、10-FEETの「第ゼロ感」くらいなもんですね。

個人的には、ドラマ「星降る夜に」主題歌の「星月夜/由薫」のブレイクに期待しているんだけども、今一つ伸びきれてない。


「Subtitle」がここまで首位をロングランしているのは、楽曲パワーが急激に落ちないっていうところも大きいけども、この曲に続く強力曲が出てこないっていうのが一番の要因になっているわけで。

ここにきてヒットチャートの、特に上位は曲層が薄くなってきていますね。

この先に、ヒットチャートを席巻、牽引するような強力曲のリリースが控えているのか? 
今のところ、そういう声も聞こえてこない。 

今年に入って、ずっとそんな傾向がみられてたけど、現在のところ改善されそうな気配が見えない。

ここ数年、新たなニューカマーの台頭や、相次ぐ強力曲のリリースが続き、ここまで層が薄くなったこともなかったヒットチャート界隈だけに、ちょっと心配な状況ではあるな。



・・・なんて書いてたら、ヒゲダンのボーカル、藤原聡氏、声帯ポリープで暫くライブ休止へ・・なんていうニュースが。。。




まじか。。。。。
今年は夏フェスへの参戦を期待していたのにな。。。。残念
まあ、この人たちは喉を酷使する曲が多いし、もしかすると、これも必然だったのかも。。。 今後の活動を考えると、療養の決断をしたのは賢明だと思う。 ・・とすると、暫く新曲も出ないということなんですかねぇ。 ヒットチャート的に、この人たちの新曲が暫く聴けないとなると、かなりの損失だけども。。。 なんせ、↑最初に書いたように、今のヒットチャートはこの人たちに、おんぶに抱っこの状態だから。。。


今日のアニソンの礎

漫画家の松本零士氏が亡くなった。

一昨日は1日中テレビ・ラジオの各メディアは大々的に伝えてましたね。なにせNHKの7時のニュースまで伝えてましたから。。。

松本零士氏と言えば、何と言っても「宇宙戦艦ヤマト」であり、「銀河鉄道999」であり、我々は「どストライク」な世代に当たるわけでね。
今、マスコミの「中枢」にいる方たちと同世代ということもあり、だからこそ、このような各マスコミの対応になったんだろうね。

個人的には、「銀河鉄道999」は、テレビシリーズは一応見た・・・けども強烈に刺さったわけではない。
「ヤマト」もしかりなんだよね。 申し訳ないけど。。。

個人的には、「アニメ」そのものよりは、やっぱり主題歌だよね。
チャートマニアとして、「宇宙戦艦ヤマト」が、アニメ主題歌として初めてオリコンチャートにランクインしたということと、やっぱ、ゴダイゴの「銀河鉄道999」だよなぁ。。。インパクトがあったのは。
もっとも、ゴダイゴの「銀河鉄道999」はテレビアニメではなく、劇場版の主題歌だけど。。。
あの曲・・・ゴダイゴの「銀河鉄道999」があったから、今のワタシがいる・・・と言っても過言じゃない。。(あ、いや過言かも。。。)


ちなみに、「宇宙戦艦ヤマト」主題歌が、初めてオリコンチャートにランクインしたというのは、「劇場映画版」が公開されたから。

まあ、細かいことではあるんだけども、あの当時、コロムビア、ビクターなどの老舗レコード会社の「学芸部」制作のレコード・・・つまりはテレビアニメ主題歌とか童謡のレコードだよね・・・は、オリコンチャート集計対象外だったのよ。
なので、あの当時、絶大な人気でミリオンも突破したといわれている「キャンディ・キャンディ」の主題歌もオリコンの「シングルランキング」にはランクインされていない。


その代わりに当時は、「TVまんが主題歌・童謡ランキング」が存在しており、

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これら老舗レコード会社の「学芸部」制作のアニメ主題歌は、こちらのランキングに放り込まれていたわけで。。。。
(↑は1981年の「TVまんが主題歌・童謡ランキング」)


この辺については、ガンダムシリーズの総監督であり、ファーストガンダム当時の楽曲を自ら作詞されていた、富野氏も↓のように語っていたりしますね。





件の「宇宙戦艦ヤマト」もレコードのリリースはテレビアニメが放映開始された1974年11月10日、コロムビアからなんだけども、劇場版公開までの3年間、通常のシングルランキングには入っていない。
↑の「TVまんが主題歌・童謡ランキング」に入っていたものと思われる。

それが1977年 劇場版公開となったとたん、いきなり通常のシングルランキングにランクインしてきたわけだからさ。

新たにレコードがリリースされたわけでもなく、レコードナンバーも1974年リリース時のままだったわけだから、あの頃、毎週オリコン見てたチャート小僧は「なんじゃこりゃ〜」だったろうねぇ。

つまりは、劇場映画化されたことによって、「学芸部」扱いから離れたってことだったんだろうけど。。。。
テレビアニメから劇場映画化されたのは「ヤマト」が初めてだったこともあり、この曲の主題歌が初めてオリコンにランクインしたアニメ主題歌になったわけなんだよね。

この辺の違い、「銀河鉄道999」でも ささきいさお氏が歌ったテレビアニメ版主題歌



これは、オリコンチャートにランクされてないけど、

ゴダイゴの劇場版「銀河鉄道999」



これは、オリコン2位まで上がったってことでも顕著にわかるわけで。。。。

つまりは、テレビアニメ版の「銀河鉄道999」の主題歌は、旧知のとおりコロムビア学芸部制作であったのに対し、劇場映画版のゴダイゴの「銀河鉄道999」は、通常の制作部での制作であったということ。


ただ、「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」の劇場映画化によって、TVアニメ主題歌も老舗レコード会社の「学芸部」から、離れたところで制作された作品が増えたのも間違いないわけでさ。

ちょっと前に書いた、キティ制作の「ラムのラブソング」(「うる星やつら」主題歌)とか「想い出がいっぱい」(「みゆき」主題歌)なんかはそうだよね。
むろん、これらの楽曲は、普通にシングルチャートに入ってきたのは周知のとおりで。。。

そう考えると、現在につながるアニメ主題歌の礎になった作品ともいえるわけで。

なんせ、いまやアニメ主題歌がオリコンチャート上位から消えることがないくらいだからさ。。。
松本零士氏の功績は別の意味でデカかったとも言えるんだよね。

第73回紅白歌合戦は大健闘だったと思う

この間の12月31日に放送された、第73回紅白歌合戦の視聴率速報値が出ましたな。



若者はテレビは見ないといわれている中、ほぼ「2022年」主体のアーティストで35.3%は大健闘。正直、30%割ると思ってたもの。
それからすると、成功だと思いますね、個人的には。

特に10代の伸びには注目した方がいいと思いますよ。

この数字を見てNHKはどう判断するか。 まさか前年の35%割れから、いきなり40%復活は望んでいなかっただろうし。
マスコミ各社「40%割れ」の見出しが出てるけど、これは、読者を引き付けるための「寄せ餌」的な言い回しだよね。本気で40%復活はだれも見込んでなかったろうし。。。

ワタシがPだったら、次の「第74回紅白」も、また「2023年」主体のアーティストで行くけどなぁ。

ここは、守りじゃなくて、攻めの一手ですわ。

はやっ! もうそんな時期なんかい


はやっ! もう、そんな時期なんかい。
また、誰が出る出ない・・・とバトルが始まるんじゃろね。
ワタシは・・・そうね、Adoとヒゲダンが出るんなら見ようかなぁ。あとセカオワとか。
一度、視聴率無視して、過去曲一切無し、例えば今年だったら2022年の楽曲だけで紅白やってみたら面白いと思うんだけどなぁ。そしたら見るけどな。 
逆に、いっそのこと思いっきり「思い出のメロディー」にしちゃうとか。「今」の曲は一切なし。過去曲だけでやる・・・とか。

そもそも公共放送なんだから視聴率は気にしなくてもいいわけだし、少なくとも民放よりはこれまでと違うことを思い切って出来ると思うし、やらないとね。なんか毎年、中途半端なんでチグハグになっちゃうのよ。

要は、もうね全世代、万人に受ける紅白は無理だっていう事。
で、あるならば、どこかの世代にターゲットを絞るような番組を作った方がいいんじゃないの? ってことですね。
手っ取り早く視聴率を取りたいならば、今の40代以上向けに絞って、30代以下は無視するってところだろうけどね。

オリコンウイークリー通巻400号(1987年6月8日号)

またまた、凝りもせず、オリコンウイークリー記念号!
今回は通巻400号(1987年6月8日号)

●表紙 荻野目洋子さん
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前回の300号同様、一目で「記念号」と分かる表紙でしたね。
300号の時は、オリコンウイークリー創刊号の復刻掲載が「目玉」だったけど、400号での目玉は、何と言っても筒美京平氏のスペシャルインタビューだったろうなぁ。

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マスコミには出ない・・と公言し、当時マスコミのインタビューはほとんど断り続けていた筒美京平氏でしたからねぇ。
その筒美京平氏がオリコン誌のインタビューに登場する。これだけでもスゴいことだったしね。まあ、筒美京平氏の作曲家デビュー20周年と、オリコンウイークリー400号というタイミングがうまい具合に重なったことと、あの頃はバブルが始まっていたし、お金をかけることも出来たこともあったんだろうね。そういうことで、こんな豪華インタビューが実現したんだろうなぁ。
一時は、「幻」なんじゃないか、何人かで構成されるゴーストライター集団の総称なんじゃないか・・なんてささやかれていた筒美氏だったし、ご尊顔を拝見して感激しましたねぇ。

もう一つの、スぺシャル特集はこの当時時点までの、オリコン歴代売上げランキングの掲載でしたね。シングルについては、それまでも何度か目にしていたものの、アルバムの歴代売上げランクについては、この時がはじめて目にしたような気がする。
併せて、1968年のオリコンスタート以降の年度別の年間ランキング、シングルTOP20&アルバムTOP10の年間売り上げ枚数入りでの掲載と、データについては大盤振る舞いしてくれましたね。


●今週のランキング
えー、毎度毎度のことですが、週間ランキングの写真掲載はメンゴ。
▼シングル
1位は、おニャン子クラブ「かたつむりサンバ」が初登場首位。

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表紙の見出しにもなっているように、おニャン子クラブとして6作目の1位。
とはいえ、次の週は9位に急降下。ベスト100位内にわずか5週しかとどまれない・・というように、1位獲得したものの、この頃になると人気も完全に「一般性」を失っていた訳よ。
件の「夕ニャン」の視聴率もだだ下がりで、これから2か月後の8/31を持って終了。同時に、おニャン子クラブは解散。
・・というわけで、この曲がおニャン子クラブとしては最後のシングル1位獲得曲というわけですな。

その他ベストテン内を見ると

3位 サマードリーム チューブ
7位 IT'S TOUGH 渡辺美里
8位 モノトーンボーイ レベッカ
9位 Get Wild TM NETWORK
10位 Strangers Dream ジャッキーリン&パラビオン
と半分はロック、ニューミュージック勢と、再びロック・ニューミュージック勢の躍進が目立ってきていた頃。 
まあ、ジャッキーリン&パラビオンをロック、ニューミュージック勢の範疇に入れていいかは微妙だと思うけど、昨今で言えばシティポップスなので。。。
いずれにしても70年代終盤〜80年代初頭にかけてのニューミュージックブームの頃の、ロック第2次世代とはまた違う、ダンスビートや鋭角的で独特なグルーヴが特徴のロック第3世代の台頭が本格的になってきていたのよ。
逆にアイドルはマニア向け化が進行。いわいるB級、C級といったマニア向けアイドルの拡大が進んできていた頃ですな。
そんな音楽トレンドの変化がランキング上でも目に見えて分かるようになってきた頃ですね。

▼アルバム
1位は、 松田聖子「Strawberry Time」が前週からの1位を堅持。

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この週 
2位 SUMMER DREAM チューブ
3位 JOY AND PAIN 池田聡
4位 Mr.ASIA チャゲ&飛鳥
といったいずれも強力ラインナップの「初登場」勢を抑え、2週連続での首位。
これは、結婚以来一時活動休止していた、聖子さんが本格活動再開した際にリリースされたアルバムですわな。
前回300号の時の「The 9th Wave」でも書いたけど、聖子さんはアルバム強かったんだよね。
ちなみに、シングルの「Strawberry Time」は、前週までの1位は死守できずにこの週は2位
なお、ここに書いたのは「LP」ランキングだけども、他にCD、カセットチャートでも1位。 いわいる「3冠」達成週というわけですな。

1987年6月第1週時点では、アルバムチャートは、まだ、LP、CD、カセット、それぞれ個別のチャートとして掲載されていたけど、この年の10月からは、これら3チャートの合算ランキングとして新たにアルバムチャートがスタートすることになる。
この頃になると、LPよりもCDの売り上げの方が確実に高くなっていて、いわいるアナログレコードの下火が顕著になってきていましたしね。
ただし、シングルCDは、この時点ではまだリリースされていない。なので、シングルは、この時点ではすべてアナログの売り上げ。
CDの売り上げが拡大している中で、全体的なシングル売上げ低下が進んでいるのも当然で、一時はこのままシングルCDの発売が無ければ、そのうちシングルは無くなるんじゃないか・・なんて個人的には思っていたなぁ。
そんな危惧も、翌年2月末のシングルCDリリース開始で一気に解決しましたが。。。

でも、あの頃のアナログレコードが置かれた状況を知っているだけに、昨今のアナログレコード復権の兆しは不思議な現象・・・に感じるんだよね。
まあ、これも時代の流れなんだろうけどね。


●その他のトピックス
前回の300号でも書いたように、いわいるオリコン読者向けのための、「オリコン通信」のページ数が多くなっている時期ですね。 

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その中からオリコン読者有志による「読者集会」なるイベントが盛んになってきていたのがこの頃。今で言えば「オフ会」だよね。
まあ、ほとんどがアイドルファン同士の交流の場であったこともあり、チャートファンだったワタシは参加したことは無い。
ただ、これら「読者集会」を取りまとめていた一人である、当時奈良県在住だった「THE CHARTER☆7」さんとは、件のオリコンチャート研究会を通して、この後、知り合うことになる。
ハンドルネームでも分かるように、もともとはアイドルファンというよりは、チャートマニアでオリコンを読み始めていたこともあり、うちらのグループにも接触してくれたとの事だったかなぁ。
もう久しくお会いしていないけど、元気でしょうかね。 

ちなみに、ワタシは、この時17才 高校3年。
半年後には大学受験というのに、まだのほほんとしていた頃。
そりゃ、受験失敗するよなぁ〜。

オリコンウイークリー通巻300号(1985年6月24日号)

性懲りもなく・・・またまた
オリコンウィークリー通巻300号!
(1985年6月24日号)
〇表紙 とんねるず

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とんねるず、「一気!」で大ブレイクした少し後で、まさに上昇機運だったからなぁ、この時。
オリコンも300号を祝うには、とんねるず起用っていうのはもってこいのキャスティングだったんだろうね。
とんねるずは、この頃丁度放送していた「夕焼けニャンニャン」を足掛かりにさらにビッグになっていく。
極めつけは、やっぱ、この年秋のベストテンin静岡 での大暴れ事件だろろうなぁ。 そそそ、「雨の西麻布」の時の。
そりにしても、見ての通りのお祭りムードな表紙と巻頭特集。
オリコンの記念号の大々的なお祭り騒ぎは、ここから始まったんだよね。
300号記念特集での極めつけは、やっぱ1979年8月第2週の「創刊号」の復刻掲載だろうなぁ。
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これには、ワタシもびっくりしたし、穴が開くほど見入っちゃたもの。 
写真の冊子は、当時リアルタイムで購入した「私物」だけども、おかげでこの号はボロボロよ。
創刊号「復刻」掲載の後ろページに、「創刊号」持ってます・・っていう読者特集があり羨ましかったなぁ。
個人的に定期的に購入し始めたのは、1984年4月の長山洋子さん表紙の通巻241号から。 
あわよくば、遡って昔のオリコンを手に入れたい・・と思い始めたのも、この読者ページを見てからですね。


〇今週のランキング
例の如く、週間ランキングを写真掲載するとオリコンさんに怒られちゃうので、テキストのみで。。
(っつうか、↑の創刊号もやばいんだけど。。。)

・シングル 1位は「今だから」松任谷由実・小田和正・財津和夫

1985_06_今だから_松任谷由実 財津和夫 小田和正


前週に引き続き2週目の首位。
これは、あれよ。国立競技場で開催された「ALL TOGETHER NOW」っていう世紀のイベントのテーマソング。
吉田拓郎氏を頂点に、はっぴいえんど、サディスティック・ミカバンド、松任谷由実、オフコース、チューリップなど1970年代前半デビューの第1世代、
サザン、佐野元春、ラッツ&スター、白井貴子、山下久美子など70年代後半〜80年代初頭デビューの第2世代、 
チェッカーズ、それ以降デビューの第3世代・・・と、いわいるロック・ニューミュージック系アーティストが世代を超えて集結した超大型イベントでしたね。
まあ、はっぴいえんどの細野氏のようにニューミュージックの葬式だという趣旨の方もいらっしゃって、必ずしも、出演者全員の意識が一枚岩のイベントでは無かったですが・・・・。
ちなみにこのイベントで注目されたのは、白井貴子さんでバックコーラスをしていた、デビュー直後の渡辺美里さん。
悔しいのは、当時、高校1年だったワタシは、このイベントのチケットが取れなくてね。 オリコンの読者伝言板に掲載された「チケット売ります」の応募にも外れて、結局参加できなかったのよ。 確か開催された1985年6月15日は土曜日で、ガッコさぼって行こうとしてたんだけどさ。。。。
今だったら、チケットサイト総動員してでもチケットとりに行くんだけどなぁ。。。あの当時はネットなぞあるわけもなく、ハガキ応募かプレイガイドの「窓口」に並ぶのが普通だったからねぇ。
2位が、まっちの「夢絆」。

1985_07_夢絆_近藤真彦

3rdシングル「ブルージーンズメモリー」から続いていたオリコン連続1位記録が14作で途絶えた瞬間でしたねぇ。
前作「ヨイショ!」から急激に売り上げが下がって来てましたからね。RVCからCBSソニーへの移籍は裏目に出たかんじだったよな。 この曲で日本テレビ音楽祭のグランプリを受賞したけど、たんなる箔付けにしかならなかった気がする。

・LP  The 9th Wave 松田聖子さんが初登場1位。
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週間売り上げ枚数 11.3万枚は、 2位の「We are the World」の約5倍とぶっちぎりのトップ。
まあ、兎も角、この頃、聖子さんのアルバムは強かったのよ。片や、中森明菜さんのアルバムも強力でしたけどね。
売上げ的に両者甲乙つけがたく、当時のアイドル2大巨頭の構図は、完全に出来上がっていましたね。

ちなみに、この週は同時に1985年上半期ランキング発表にもあたってましたね。
シングル1位 チェッカーズ「ジュリアに傷心」
アルバム1位 井上陽水「9.5カラット」
結局、この両者が、そのまま年末の年間ランキングの首位でもありましたね。
これから見ても、レコード売り上げの縮小は徐々に進んでいたのが分かるな。


〇その他のアラカルトランキング
この頃になると、アラカルトランキングはさらに縮小が進み、テレビ視聴率は月1回の掲載に・・・。 この週は掲載週に当たらなかったんで掲載無し。。。。

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そんなアラカルトランキング縮小に対して、「オリコン通信」という、いわいる読者ページが増ページと、幅を利かせて来ていたのもこの頃ですね。

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それとともに、チャート情報誌・・というよりもアイドル誌的な面が顕著になってきていたのもこの頃からだな。
それは、このすぐ後、「おニャン子クラブ」のレコードデビューで決定的に。。。。
ランキングや、アーティストなどの「情報」を手に入れるために購入していた方々のオリコン離れが始まってきていたのも、この頃からじゃないかなぁ。




オリコンウイークリー通巻200号(1983年7月8日号)

少し前に出した「通巻100号」に続いて、性懲りもなく
オリコンウイークリー通巻200号!
1983年7月8日号

〇表紙
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この頃のオリコンは、アーティストの表紙から、ごくごく初期のように「新聞記事」のような表紙に戻ってたんだよね。
(ちなみに裏表紙は「ビクター」の広告でしたね)
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・・・・なので、特に一組をズームアップしていたわけではないけど、この週は、サザンの"NEW"アルバム「綺麗」の特集と、ジェニファービールスが取り上げられていますね。
時は映画「フラッシュダンス」公開直前。タイムリーな話題だったわけです。

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「創刊200号」って文字が「100号」の時よりも大きくなりましたな。 ただし、200号だからと言って、特集記事がそれほど大きくなく、比較的ひっそりと200号を迎えたのは、「100号」の時と同じ。


〇今週のチャート
前回の100号に続いて、最近、オリコンさんが煩いので、写真掲載はメンゴ。
シングル1位は 薬師丸ひろ子さん「探偵物語/すこしだけやさしく」が5週目の1位。

1983_06_探偵物語_薬師丸ひろ子

映画「探偵物語」の主題歌で、超話題になったあの曲ですわな。
初動週間売り上げ14万枚は、直近では前年のあみん「待つわ」の週間売上げ17万枚に次ぐ数字じゃなかったかなぁ。
それだけにミリオンセラーが期待されたけど、最終的には84万枚止まり。 レンタルレコードの影響とか言われましたね。
レンタルレコードの影響により、全体的なレコード売り上げ減少が顕著になってきたころですね。
なお、「探偵物語/すこしだけやさしく」は7週連続1位。
あ、「すこしだけやさしく」は、TBS「わくわく動物ランド」エンディングテーマでしたね。
ちなみに、当初は「すこしだけやさしく」が「探偵物語」だったんだけども、どうも薬師丸さんがお気に召さなかったようで、カップリング予定だった「海辺のスケッチ」という曲を「探偵物語」にしたというのは、作者の大滝詠一氏の弁。

アルバム(LP) 1位は 山下達郎「MELODIES」が前週に引き続きいての首位。

MELODIES_山下達郎jpg


今や超スタンダートナンバーとなっている「クリスマスイブ」がラストに収録されている、8枚目のオリジナルアルバム。
前作「For You」、前々作「RIDE ON TIME」に引き続いてのオリコン首位獲得で、トップアーティストの座を揺るぎないものにした1枚ですね。

ちなみに、2位には松田聖子さん7枚目のアルバム「ユートピア」が付けているんだけども、「MELODIES」の前の首位が「ユートピア」で、この週の週間売り上げ枚数も「MELODIES」と大きな差が無い。

ユートピア_松田聖子

この頃にもなるとアイドルは「シングル」・・という以前の常識は覆され、「アルバム」も売れることがトップアイドルとしての証明になってきていましたね。

〇その他のチャートアラカルト

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100号の頃4ページにわたっていろいろなランキングの掲載があったけど、この頃は大分削られ2ページに。。。。
その中でテレビ視聴率の掲載は健在。

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音楽  ザ・ベストテン TBS 27.9%
ドラマ おしん     NHK 52.1%
バラエティ クイズ面白セミナール NHK 35.7%
アニメ  サザエさん  フジ 29.3%
がそれぞれこの週の首位(いずれも関東地区)
音楽番組は「ザ・ベストテン」が依然として強し。 ただし前回100号(1981年)に比べると視聴率は下がりつつあるころですね。
この週は関西地区では30%を上回ったようですが、30%を上回ることは少なくなってきたころ。
音楽番組が成熟していく中で、ベストテンも「全盛期」は過ぎていましたね。

ドラマは、「おしん」が強し! この週の最高視聴率は52.1%❗️ 関東地区全世帯の2軒に1軒以上は見てた・・と。 
ちなみに、番組最高視聴率はこの年11月12日放送の62.9%。
この週の52.1%は、まだ、最高視聴率に向かう「賭場口」に過ぎなかったわけですね。さすがに社会現象になったドラマだけありまして。。。

2位はこの年の大河ドラマ「徳川家康」。
100号時(1981年)の「おんな太閤記」(豊臣秀吉が主人公)もそうだったけど、大河は「織田、豊臣、徳川」に勝るものなしっていうのが、よく分かるんだよな。
やっぱ、分かりやすいからなぁ。 来年も「松潤」で徳川家康やるらしいけど、どうなりますことやら。。。
いずれにしても、この年もNHKの朝ドラ、大河が他のドラマを圧倒した年になりましたわな。

バラエティ NHK「クイズ面白ゼミナール」が首位。
うーん、これって当時の視聴率ランクを常に見てなかった方にしてみると意外なのかなぁ。。。
個人的には、意外に感じたんだけども・・・。、日曜19:20〜と大河の前番組だったんだけども、次の大河の視聴率が良かったこともあって、つられて見てたって方も多かったんじゃないかなぁ。。。いわいるぶら下がり健康番組という。。。
その他では、やっぱり「欽ちゃん」が強かったんだよね。
当時の冠番組である「欽どこ」「欽ドン!」「週刊欽曜日」、いずれも20%越え。 視聴率100%男と言われていたのがこの頃ですね。 ちなみに「欽ドン」では、「良川先生」をギバちゃんがやってた頃。

〇そのほかの特集記事
この週はなぜか「ハンバーガーショップ」の特集。

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当時、巷に展開していたハンバーガーチェーン店の比較特集でしたね。
「マック」はさておき、「ウェンディーズ」「ロッテリア」「森永ラブ」「ファーストキッチン」「サンテオレ」・・と今では名前を聴かなくなったチェーン店が。。。。逆に「モス」は取り上げられていない。
当時すでにチェーン展開していたはずだけども、まだまだマイナーな存在だったわけですわ。


ちなみに、この200号の時、私は13才。中学2年。
いわきから千葉に越して来て丁度1年が過ぎ、千葉の生活にもだいぶ慣れてきたころだ。
めちゃくちゃラジオ小僧で、週末「6本」ものラジオのランキング番組にかじりついていたのもこの頃。
オリコンウイークリーの存在も既に知っていて、あちこち、本屋を探し回ったけど、なかなか見つからなくてね。。。
本当は、行きつけの「新星堂」においてあったんだけども、当時のオリコンってサイズがでかくて、ポスターのように丸めて売ってたのよ。 それわかんなくて、ずっと見逃してたんだよな。。。😅😅😅


前回の100号あたりは、ヤフオクでもなかなか出ないけど、この200号辺りは、比較的出品されますね。
この頃になると、オリコンも部数が大分増えていたんで、それだけ現在でも存在しているものと思われます。
ヤフオク、注意深く閲覧していれば落とせる確率は高いですね。 興味がある方はどうぞ。

写真の冊子は、ウチにあるやつだけども、実はワタシのではないんだよね。
以前、一緒に「オリコンチャート研究会」という自主サークルを組んでいた時にリーダーが所有していたもの。
リーダー、2000年に33歳の若さで早逝してしまったんだけども、その際、形見分けということで、通巻102号〜240号までを私が引き継いで、自宅に持ち帰ってきたもの。
なので、正確に言えば預かり品ということで。。。
まあ、そんな大事なものならば、もっとキレイに扱えよ・・・ってとこなのですが。。。😵😵😵😵








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