かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

ヒット曲雑感

サイト開設25周年

本日2/4で、ワタクシのサイト「THE HITCHART NOW AND THEN」開設25周年となりました!




飽きっぽい私が25年もサイトを続けてこれたのも、これまでアクセスしてくださいました皆様のおかげです!
ありがとうございます!!
サイトはまだまだ続きます。これからもよろしくお願いします!

記念すべき、サイトオープン当日の最新ランキング

2000.2.7 付
1位 TSUNAMI サザンオールスターズ
2位 恋のダンスサイト モーニング娘。
3位 NEO UNIVERSE ラルク アン シエル
4位 ギブス 椎名林檎
5位 罪と罰 椎名林檎
6位 口笛  Mr.Children
7位 Love Day After Tomorrow 倉木麻衣
8位 あなたのキスを数えましょう  小柳ゆき
9位 Don't need you say good-bye 鈴木あみ
10位 マシマロ  奥田民生

なっつかしいなぁ・・と思うか、いや昨日じゃんと思うか。。。
見る方それぞれだと思うんだけども。。。
サザンの「TSUNAMI」が初の首位を獲得した週ですね。

なんで2/4にしたか・・と言えば。。。
そそそ、2000年1月26日リリース、サザンの「TSUNAMI」がオリコンに初登場してくる週だったからなんですねぇ〜。。。

サザンファンのワタシのなんかやらしい魂胆だけども。。。。😵😵😵

いや、それだけじゃなく、2000.1.26リリースは、空前の大激戦ランキング必至と言われたリリース日だったのよ。

サザン「TSUNAMI」の他
モーニング娘。「恋のダンスサイト」
椎名林檎 「ギブス」「罪と罰」
鈴木あみ 「Don't need you say good-bye」
これらすべてが2000年1月26日リリース。ランキングは大混乱することが当初から見えてて。。。

実際、2000年2月7日付のオリコンシングルランクは1位から8位までの週間売り上げが10万枚超え・・という前代未聞の超ハイレベルなランキングになったわけだけども。。。

当時の売り上げレベルから言えば週10万枚売れれば少なくとも上位3位までには入れるレベルですわ
ちなみにこの週1位の「TSNUNAMI」の週間売り上げ枚数が65万枚。
2位の「恋のダンスサイト」が60万枚。
当時まだまだ新進気鋭だったモー娘。がサザンに5万枚差に迫ったってくらいだから、この頃のモー娘。の勢いを感じますね。

こんな週だったからね、自分のサイトを始めるのもこの週以外ない・・と決めてたんだよね。

ただ、おかげでファイル作るの大変だったけどさぁ。
新卒の会社を辞めたのが前年12月末で、サイトオープンが2月4日って決めてたから、突貫で実質1か月で作ったのよ。ファイル2500個

まあ、会社辞めてたんで、2000年1月は1日中サイト制作に没頭できたんだけども。。。

あれから25年ですわ。

その間いろいろなことがあったけども、今思い返すと、サイトオープンまでの、あの1か月間は、ほんと懐かしいですね。
あそこまで一つの事に没頭することはあれ以来ないですから。
今、あれやれって言われても、もう無理だろうな。。
そのくらい気合が入ってた1か月でしたわ

ラジオのチャート番組が全盛期の頃

昨日、いつもようにradikoプレミアムで、KBC「サタデーカウントダウン」を聴いてたら、MCのコダマンさんが、「正月、長い時間車に乗せられて初詣に行った時、カウントダウン番組聴いてたのよ」・・・っていう話。 思わず頷いてしまった。



そうそう、あれは1982年1月、正月過ぎの日曜日だったと思う。
1982年だから小6の時か。。。
同級生の二郎長とその弟と一緒にオヤジが運転する車で、いわき(小名浜)→あぶくま洞→肉の万世白河店 っていうドライブに行ったことがあったのよ。

知ってる人なら距離感が分かるかと思うけども、けっこうな距離のドライブになるわけで、その間、ずっと、文化放送の「決定!全日本歌謡選抜」を聴きながらのドライブだったのを覚えてるわ。

福島からの文化放送だから、かなりノイズが入っちゃうんで、ところどころ音が途切れちゃったりしたけども、あれ、いまだによく覚えてるんだよなぁ。多分、「全日本歌謡選抜」を3時間、フルで聴いた初めての回だったと思うな。

松田聖子さんの「赤いスイートピー」がリリース20日前の「新曲」扱いでO.Aされたのよ。当然、こん時、初めて聴いたんだよな。
音数が少ないし、アイドル然としていない曲調に「あ、これは売れないかも」・・・と思ったのを覚えてるわ。。。
大間違いでしたわな。。。😵😵😵

で、肝心のランキング・・・。詳しいランキングは忘れちゃったけど、 1位が薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」、2位が河合奈保子「ラブレター」だった記憶があるんだけどねぇ。

オリコンやベストテンでは、この時点ではベスト3なんて上位に行ったことない奈保子さんが「2位だぁ〜」って喜んだのも覚えてる。
ええ、ワタシゃ、聖子派ぢやなくて、奈保子派だったので。。。

↑で「赤いスイートピー」を聴いて「あ、これは売れないかも」と思ったのも、そう思いたかったのよ。奈保子派のワタシとしては。😅😅😅

😵😵😵

いずれにしても、この回をきっかけに、その後、毎週「決定!全日本歌謡選抜」を聴くようになったのは間違いないですね。
今に続く、「チャートマニア」への道を走りだしたころの話ですわ。


千葉に引っ越してきたのは、この半年後。 
千葉に来て一番良かったのは、東京のラジオ局がノイズなしで聴けるようになったことですわ。
これがチャートマニアへの道を加速した一番のきっかけですわ。

↓は、「決定!全日本歌謡選抜」1983年9月18日放送分。




私が中2のときやね。
シブがき隊「Hey!Beppin」が1位だって。。。😅
この回記憶にあるわ。「歌謡選抜」ならではですな。

H2Oの「想い出がいっぱい」が9位。 ほらね、この曲「夏」のヒットだったのよ。
だから、この曲が「卒業ソング」って言われると、個人的に違和感なんだよな。
確かにリリースは3月25日で卒業シーズンだったけども。。。 
この曲を聴くと、この頃聴いた、夏の午後の白い光と通りぬける気持ちいい風がフラッシュバックするわけよ。
以前、夏ソングって書いて、「ちがう、卒業ソングだ」って指摘されたことがあったけども、ワタシの中では「夏」のヒット曲。


いずれにしても、個人的に一番ラジオのチャート番組の「沼」にどっぶりと嵌ってた頃。
土曜日
・FM東京 「コーセー歌謡ベストテン」 13:00〜14:00
(→現「全農COUNTDOWN JAPAN)
・ニッポン放送 「オリコン全国歌謡ヒット速報」14:00〜16:00
・文化放送 「全国歌謡ベストテン」16:00〜17:00
日曜日
・ニッポン放送 「くり万 芳恵の学校ぐるみ放課後ベストテン」 8:00〜8:30
・ニッポン放送 「不二家 歌謡ベストテン」 9:00〜10:00
・文化放送 「決定!全日本歌謡選抜」13:00〜16:30
これ、全部聴いてたのよ。
本当は、日曜日
・TBS 「ハローベストテン」 10:00〜11:00
ってのもあったんだけども、これだけは唯一聴いてなかったのよ。「いいとも増刊号」みてたから。。。
まあ、土曜日は「部活」(吹奏楽部)があったんで、部活がない休み期間中とかテスト期間中しか聴けなかったけど。。。
ベストテンに入ってる曲って、どの番組もだいたい一緒だから、土日だけで6回は聴くことになるわけで。。。
しかも、「決定!全日本歌謡選抜」は、ヘタすると新曲コーナー、ゲストコーナー、ランキングで、1回のO.Aで3回かかることもあったりして。。。😅😅😅
だから、曲によっては、土日だけで9回聴くことになったりして。。。
そりゃ、いやでもすぐ覚えちゃいますわね。。。
今でもよく覚えてるけど、杏里の「CAT'S EYE」。あのころ集中して聴きすぎて、イントロ流れると気持ち悪くなったことがあったもの。。。😵😵😵
「もういいわ・・・・」って感じで 😵😵

もろちん ↑の回もランクしてたけども。。。 
多分、気分悪くなりながら聴いてたんだと思う。。。。 😵😵😵
それでも、番組聴くのやめなかったんだから、よっぽどランキング番組好きだったんでしょうね。 
若かったし、1日中聴きつづけるだけの体力もあったのよ。
いまじゃ、もう無理ですね。。。。


兎も角、あの時代、特に週末、ラジオの前に座っているだけで、最新ヒット曲をシャワーのごとくこれでもか!ってほど「浴びれる」時代だったのよ。
今は、確かにYoutubeやサブスクで、あの頃とは比べ物にならないほどの曲数を聴くことが出来るけども、自分から探さなきゃいけないわけじゃん。
そこが、あの頃とは180度変わった点だよな。 どちらがいいのか 悪いのかっていう議論は別の機会に置いといて、個人的には幸せな時代だったと思いますわ。

時代は繰り返すわけで。。。

1973年 第15回 日本レコード大賞新人賞受賞

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あれ? 山口百恵がいない・・・。

そそそ1973年の百恵さんは、レコード大賞新人賞にノミネートされるまでのヒットを出していないので。。。(安西マリヤさんの代わりにはなれたと思うけども。。。)

翌74年、デビュー2年目の百恵さんの逆襲が始まる。。。


あれ? そういえば、同じような流れ、80年代にもあったような。。。😵😵😵

中森明菜 そのひと😙

明菜さんも1982年のレコード大賞新人賞には漏れてる。
時代は繰り返すわけで。。。
違うのは、後年、明菜さんはレコード大賞を取っちゃったことですかねぇ。百恵さんは最後まで取れなかったんで。。。

ちなみに、73年のこの時、百恵さんが新人賞に漏れた時と、82年、明菜さんが新人賞に漏れたのと、決定的に違ったのは、明菜さんは、新人賞が決まる時点ですでに「少女A」で大ヒットを出していたこと。 
「審査員の目は節穴か?」とか言われてましたよね。。。

まあ、細かいことを言えば、新人賞の対象期間は前年10〜9月まで。「少女A」がベストテン入りしたのが82年の10月。。。 対象期間外だから・・と言われればそうなんだけども。。。
ゲーノー界特有の屁理屈か・・・とも取れるわけで。。。
いずれにしても、82年のこの一件あたりからレコード大賞にまつわる不信感っていうのもあらわになってきたことは間違いないですわ。




これからのアイドルはグループぢゃなくソロだと思う



秋元氏も懲りない人ですね。乃木坂以降のグループが「コア」ファンばかりで「浮動票」を取り込めないような状況。つまりは、2010年代から続く「AKB」商法的な時代は終焉した・・と言えるのに、また、同じようなグループですか。。。
まあ、売れるでしょうね。「さくら」を使ってCDを買い漁るリリース週だけは。でも、10年前のように浮動票を取り込み時代を引っ張るようなモンスターに化けるとは思えない。
もし、これまでのグループとは違い、CDセールスを見限って、サブスクや動画に重点を置く・・って言うなら、これまでとは違うな・・と思えるかもしれないけども。
CDの「おまけ」が、一番の稼ぎアイテムになっている「仮面ライダースナック」的な売り方が、これまでのAKB商法だけに。。。そんな事はしてこないだろうしな。。。

たしかに、今時代は、5年前の「楽曲の時代」から「ゲーノー系の時代」に振り子が動いていることは事実。
その辺に目をつけるのは間違いではないと思う。だけど、今は2020年代。 2010年代とは時代が違うのですぞ。
もうグループのプロデュースからは手を引いて、ソロアイドルをプロデュースしてみてはどうだろう?
先日の「ニンチドショー」で、70〜80年代アイドルのVTRを今の10代、20代に見せたら、みんなソロのアイドルを珍しがってたぞ。 ワシらには当たり前だけども、今の10代、20代にはソロのアイドルって新鮮に映るようですね。
あれ見てて、ワシ、この辺が、これからの狙い目なんじゃないかと思ったんですけど。。。

珍記録! 登場151週目にして最高位更新


先ほど更新した、ワタシメのランキングで、この間書いた、Mrs.GREEN APPLE「青と夏」が今週4位にランクアップ。初登場から6年越し、登場151週目で最高位更新という前代未聞の「珍記録」を達成。






・・・なんて書くと、いかにも「ヤラセ」っぽくてやなんだけどねぇ。。。 まあ事実は事実なわけで。。。

ここまでのランキング推移を折れ線グラフにしたので、↓に載せてみました。

青と夏ランキング推移


この間の「キニナル曲」の「青と夏」では、「季節」的な楽曲としてヤマタツの「クリスマスイブ」と違うのは、「夏」が終了しても、ランクの下の方に粘る・・と書いたんだけども、実際はちょっと違いましたね。

折れ線グラフを見る限り、やっぱり、毎年のように「夏場」になると動いてきているのが分かるな。
ただ、「ビルボードジャパン」では冬場でもランクの下の方にくすぶり続けているのは事実で、その辺が、ワタシのランクでの登場週数とビルボードの登場週数との差になってきているんだけども。。。

まずリリース年の2018年の動きが顕著だったのは、リリース直後というのと、「青夏 きみに恋した30日」という映画の主題歌としてタイアップが付いていたので、まあ当然な動きでしたわ。
普通はここでヒットは終息するわけよ。

ただこの「青と夏」が他の曲と違うのは、その後、特に2020年代に入って、毎年のように夏場動いてくるようになったことだろうな。

様々な要因が絡んでいるんだろうけど、徐々にこの曲の認知が広がった結果と言った方が正しいかもしれない。
細かいことだけども、2020年以降、各年ごとの最高位が徐々に上がって行っており、全体的にみて右肩上がりってのが、この曲の「ミソ」ですね。この曲が徐々に「支持」の広がりを見せて行っているっていう裏付けになるんじゃないかな?


昔からジワリと人気が広がった曲というのは、あったわけだけども、昔は主な広がり方は「口コミ」が一般的だった。
まあ、これは今でもそうなんだろうけども、今は、「SNS」や「サブスク」っていうツールも絡んできているだろうしね。

アーティストのコアなファンでなくても、「あなたへのおすすめ」って形で表示されて聴いてみたら、「あーらいいわ」ということで、支持が少しずつ広がっていくパターンですわな。
で、ある程度広がったところで、マスメディアに取り上げられると、広がりが一気に加速する。

この曲の場合、昨年あたりから、ランクの動きが特に顕著になってきているけども、それはこの曲が「メディア」に取り上げられる機会が去年あたりから増えてきたからというのもあるんだろうね。

こんな二段構えの広がり方。認知が広がるには時間を要すけども、いったん広がると、昔とは比べ物にならないような広がりを見せる。

まあ、この曲に限らず、昨年の新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」とか、フジファブリックの「若者のすべて」なんかも、同じようなパターンと言えるだろうし。
これが現代のヒットの広がり方として確立されたパターンの一つなんだろうね。

いや、昔はこういう「何年越しのヒット」ってパターンの曲ってなかなかなかったからさあ。あっても「演歌」の一部ぐらいで。ロック、ポップス系ではまずみられなかったようなヒットパターンなわけで。
だから、古い人間としては、自分たちの時代とは違うし。どうも違和感を感じちゃったりするわけですわね。

時代は変わっていくのよ。いつまでも70年代、80年代ではないわけで、これが「今」というのは認識しなきゃならないわけですわな。


で、これらを俯瞰して考えると、今の曲は、何年越しでも「古くならない」っていう耐久力、よく言えばポテンシャルを秘めた曲が多いといえるんじゃないですかねぇ。

ただ、これを別の視点で見ると、最近は「新たな」形態の曲が少なくなったから、何年越しのヒットが生まれる・・ともいえるんだよね。
昔、70年代、80年代に、特にロック・ポップスにこういう「何年越し」のヒットが出なかったのは、これらの楽曲の形態が日進月歩で変わっていたから・・ともいえるのよ。
あの頃のヒット曲は、例えば82年なら82年のカラー、84年には84年のカラー・・って具合で、その年その年でヒット曲の形態、色が違ってじゃない。その年々特有のカラーがあった。だから、年代初めの80年と年代終わりの89年じゃ、ヒット曲の形態って全然違ってたし。。。

そんなこともあって、この曲のように2018年リリースの曲が、6年も経った2024年にランキングを更新するっていうのは考えられなかったんだよね。

もっと↑で書いたように「演歌」のジャンルでは、あの当時もそういう曲が多少あったけど。。 それは、「演歌」というジャンルの曲の形態の進化が止まり、当時から時代性を伴わなくなってたからともいえるわけですわ。うん、当時すでに「上がり」のジャンルだったんだよね。

で、そういうヒット傾向が、今、ロック、ポップスでも見られるようになった‥っちゅう事は、ロック、ポップスの楽曲形態の進化も、すでに止まったんじゃないのか!?
ゆえに、楽曲に時代性を伴わなくなり、この曲のように何年越しのヒットが増えてきたんじゃないか
・・・とも考えられるわけですわ。

まあ、↑で書いたように「SNS」、「サブスク」っていうツールの存在が楽曲の時代性を感じさせなくなったともいえるわけで、だから一概に、楽曲形態の進化が止まった・・とも言い切れないんだけど。。。とは言え、楽観的に考えすぎるのも、ちょっと危険なんじゃないか・・・

・・・なんて、個人的にはいろいろと感じるところかあるんだよね。今回のこの「珍記録」には。


2024年上半期TOP100公開しました

告知遅くなってしまい申し訳ないのですが、ワタシメのランキング、2024年上半期TOP100を公開しました。



▼2024年上半期ランキング速報データ
・集計期間 2024年1月4日〜6月27日付 計26週
・全ランクイン曲数 345曲 (前年比 -42曲) 
・トータルポイント20万点オーバー 0曲 (前年比 -1曲)
・トータルポイント10万点オーバー 7曲 (前年比 +3曲)
・全週ランクイン曲数 8曲 (前年比 +1曲) 
・平均ランクイン週数 4.36週 (前年比 -0.33週)

昨年はひげだんの「Subtitle」が上半期だけでトータルポイント20万点オーバーという特大ヒットが出ましたが、今年は上半期の20万点オーバーは無し。 その分、見た目、やや地味な印象があり。
ただ、今年は10万点オーバーが、昨年より3曲多い7曲出た。
まあ、10万点オーバーの大ヒットと呼べる曲は、データ上は昨年よりもやや増えたという結果でしたわ。

その割には、今一つ地味な印象しか残らないのはなんででしょうねぇ。。。

やはり、平均ランクイン週数が昨年よりも若干ではあるけども短かい傾向が出たからでしょうからですかねぇ。。。
そもそも、上位のアーティストのメンツを見ると、昨年まで年間ランキングの常連だった「ひげだん」がいないし、だから何でしょうかねぇ。どうも今一つインパクトに欠ける印象なんだよね。
それでも、Ado、YOASOBI、ミセスは手堅く上位を確保してるんですけど。。。


その中、上半期のトップはCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
まあ、先週まで15週も首位に居座る曲なわけで当然といえば当然の結果ですわね。ぶりんぶりん。。。

ちなみに「Bling-Bang-Bang-Born」。今やこの曲のカバー、リミックスが全世界で広がっていて、SpotifyとかAmazon Musicでは、この曲のカバーやリミックスが無数に配信されているのよ。

この曲に対しての著作権使用料分配はこれから始まると思うけども、全世界からの著作権使用料だけでどのくらいになるんだろう? ってくらい凄いことになると思う。

果たして、作詞、作曲者のR-指定氏 DJ松永氏には、それら全世界からの著作権料のうちいくら位フトコロに入るのか。。。
自分たちで作詞作曲した楽曲が大ヒットすると、さぞかし儲かったんだろう・・とついつい思ってしまうけど。。。

ただ、R-指定もDJ松永も著作権理団体(JASRAC)会員ではないので、JASRACからの直接の著作権料分配はされず、音楽出版社経由での分配となるわけで。。。音楽出版社とのこの曲に対しての管理契約内容次第なのよね。
現実はいろいろとしがらみがあるのよ。。。 結局のところ著作権管理手数料として著作権管理団体と音楽出版社が一番儲かる・・ということはよくあることなので。。。


3位のYOASOBI 「アイドル」は、すでに皆さん知っての通り。
昨年の年間を制し、いまだに人気が衰えず2024年上期半期でも3位。
この曲も「Bling-Bang-Bang-Born」同様、認知は全世界的になっているわけで、日本でもまだまだランクされていくと思う。

こうしてみると、知らず知らずのうちに日本の曲も世界的なヒットになってきている曲も増えてきて知ることがわかりますね。

今がその時代の、まさに端境期なのかも・・・というのがわかるようなランキングだったとは思う
たしかに、ぱっと見、日本のメディアにはあまり出てこないし、テレビ、ラジオでもそれほど頻繁にかかるわけではないので、今ひとつピンとは来ない曲が多いけど。。


順位が前後するけど、2位が、 tuki.「晩餐歌」というのは、もしかすると意外だったかなぁ。
ここまで最高位が3位と、首位とはなっていない。だからか、今一つ派手なチャートアクションを見てた曲という印象は薄い。ただ、上位を長躯維持し、現在もまだ上位に安定している。
ランキングをくまなく見ていれば、これも当然といえるんだろうけども。
チャートアクションのみならず、この曲自体、今一つ印象に薄いのは、このヒトがメディアにほとんど出てこないし、メディアではほとんど取り上げられないからかもしれん。
現在、弱冠16歳のシンガーソングライター。tiktok発のこの曲は15才の時にリリースしたっていうんだから。。。
もはやtiktokからのヒットというのも当たり前。時代は変わりましたね。
個人的には9位がヨルシカ「晴る」というのが意外だったんだけども。 まさかこの曲がベストテン内に入ってくるとは・・・全くの予想外。。
自分でランク作っているのにねぇ。。 こういう全くの予想外のことが起きるのも、ランキングの妙。
だから面白いんだよね。

2023年世界の音楽産業売り上げ

amassに、2023年の全世界のレコード産業売り上げについてのレポートが。。

↓ コレ



あまり実感はわかないけども、2023年の世界のレコード産業売り上げは、前年比10.2%増の286億ドル(約4兆3千億円)。9年連続で前年比増のようだ。

内訳としては、ストリーミングが約68%、フィジカルメディア(アナログレコード・CD)が約18% と両者とも売り上げは前年比を上回っているとのこと。

ストリーミング有料会員数は初めて5億人を突破したらしい
・・けど、まだそんなもんなんだ。。。っていうのが正直な個人的感想かなぁ。。。
現在世界の人口は80億人。そのうちの5億人だから6%に過ぎない。
それを考えると、そんなに大した数字でもないように見えるけど。。。 どうなんでしょうね。
しかも、増加数はここにきて頭打ちとも言われているし。。。

↑のように今はストリーミングが、音楽産業の売り上げをけん引しているメディアであるわけだし、これの伸びがこの先落ちてくれば・・と考えると、ちょっと心配ではありますね。
もっとも、この先、これに代わるメディアが出てくれば、話は別だけども、今のところ「これ」という決め手が出てきていないし。。。

なおデジタルダウンロードは、前年比7.9%減。
どうも、ダウンロードの斜陽は決定的のようだ。

まあ、ストリーミングとダウンロードは二律背反的な関係だろうから、ストリーミングが伸びればダウンロードは落ちるのもしょうがないんところなんだろうけども。。。

フィジカルメディア売り上げの49%はアジア圏とのこと。具体的な国名出てないけども、おそらく依然日本がけん引してるんだろうね。

・・という感じで、第3者的に見て、今一つ盛り上がってる様な気はしないんだけど、世界的に見ると、全体的な音楽産業売り上げは、まだ右肩上がりを続けているようですね。


ちなみに、音楽市場規模は1位アメリカ、2位日本、3位イギリス、4位ドイツ、5位中国・・・
上位に変化は無しではあるけども、中国が売り上げ前年比25%増で上位の国の中では伸びが著しい様だ。
GDP同様、音楽市場規模においても中国がアメリカを席巻するのも、そう遠い未来じゃないかもしれん。
・・・というか、日本が依然2位にガムばっているのがなんか信じられない気もしたり。。。


だけども、このまま中国の市場規模が伸び続け、日本が2位から転落するようなことがあれば、おそらくK-POPは、ターゲットを日本から中国に切り替えるだろうね。
K-POPは自国のパイが小さいことが分かっているから、市場規模が大きな国へ出ていく戦略をしているわけで。。。

K-POPの人たちが「日本ダイスキデス!」っていってるのは、ありゃ、見せかけだからさ。 日本の音楽市場規模が世界2位で、それだけお金を落としてくれるんで大好きなわけで。中国の方が儲かるってわかれば、すぐ切り替えてくると思いますよ。

まあ、いまもその傾向は少しずつ出てきているし。。まあ、日本のチャートだけ見てると、その辺見えてこないけど、Spotifyなどの世界規模の配信サイトの仕事をしてると、少しずつ見えてきたり。。。。

逆にJ-POPが世界に出ていかないのは、国内の市場規模のデカさが足かせになっているのかも。。。今のところ世界に出ていかなくても国内マーケットで事足りてるんだろうし。。。 市場規模縮小によりランクが落ちて、おしりに火が付けばJ-POPも意識が変わるんだろうけどね。



紅白は大健闘と言っていいんじゃないですか?

一昨日の地震、それと、昨日の羽田での航空機炎上事故という、相次ぐ惨事で取り扱いも、かなり薄くなったけども、紅白の視聴率が出ましたね。

1部 29.0%     2部 31.9%  ・・と




なんか、各ニュースを見ると、「過去最低」っていう文字が踊っていますが、まあ、想定されたことなので全然驚かないですわ。

むしろ「音楽」低迷のこの時代に第2部とはいえ30%超えたのは大健闘。

少し前にfacebookには書いたんだけども、25%超えれば御の字だと思ったので。
今の時代に視聴率40%なんて欲張っちゃいけないですわ。25%で十分。

個人的には成功だったと思います。今年も引き続き「今」を大事にしたラインナップで行って欲しい。

今回は久しぶりに番組見たけど、難を言えば、途中のアトラクション含め情報が多すぎなんだよね。
情報が多すぎて、コンテンツとして煩雑になりすぎてる。
どこに一番フォーカスしているのかが、ちょっと分かりづらいんだよね。

それから考えると、番組タイトルのようにシンプルに「歌合戦」すればいいんじゃないかのかな・・・と。途中の「余興」はいらないと思うけど。

その分、例えばすべての歌手に「フル尺」で歌わせる・・・など、それぞれの「歌手」のウタをもっと堪能させるような構成にすればよかったのに・・・と思いましたわ。

ネットニュースを見ると、「ウタを堪能出来て・・・」という記事も見かけたけども、個人的には、もっと歌にフォーカスしていいと思ったな。


2023年年間ランキング公開しました

少し前にサイトには告知しておりましたが、ワタシメのランキング、2023年年間ランキングを公開しました。



今回は、いつもの通り「楽曲別」TOP200の他、「アーティスト別」TOP50も掲載してあります。
アーティスト別ランキングは、2009年以来14年ぶりに作成してみました。
幸か不幸か生業で年がら年中データを扱う仕事をやっているので、アーティスト別のランクも簡単に出すことが出来るようになりまして。。。
まあ、今年のところは去年との比較は出来ないんですが、来年以降も、随時公開していこうと思っています。

ちなみに、2023年にランクインした曲の総楽曲は、657曲。
(前年比 -148曲)
今年は4月で、これまでランキング要素で使用していた「有線」チャートが終了してしまった関係で、5月以降ランキング要素の見直しをしたこともあり、昨年より大幅にランクイン楽曲数は減っています。
年間ランキングの昨年との比較は
トータルポイント30万点以上 1曲 (+1曲)
トータルポイント20万点以上 3曲 (-2曲)
トータルポイント10万点以上 14曲 (+3曲)

トータルポイント20万点以上の超ヒットの数は、昨年よりも少なかったですが、2年ぶりに年間で30万点以上のポイントの曲が出た・・っていうのと、10万点以上が昨年よりも増え、これまた、2年前の2021年レベルに戻ったというのが、一番目についたランクとなりましたね。
昨年よりは、「楽曲」という点では、まずまず充実した年と言えるんじゃないのかなぁ。

ちなみに、アーティスト別では、トータル得点では、
1位 YOASOBI、 2位 ひげだん、 3位 Mrs.GREEN APPLEというランクになっています。
まあ、楽曲別のランクをみれば、この辺は順当な結果なのかなぁ・・と。
ただ、アーティスト別ランクイン曲数を見ると、1位 Snow Man 16曲、 2位 King & Prince 12曲、 3位 Ado 11曲・・・と、大分様相が変わるんだよね。
ランクイン曲数を見ると、旧ジャニーズ強し・・という結果になっています。

これら3組で共通して言えるのは、「動画」閲覧が強い・・ということ。
Snow Man、King & Princeいずれも動画ランキングのみランクインしていた曲が非常に多かったため、こういう結果になっています。
動画ランキングのみ・・であったため、「総合」では上位には上がってきていない曲が多い。そのため、表向きは見えなかったんだけどさ。

Adoも、そうなんだけども、Snow Man、King & Princeいずれも若年層支持が圧倒的と考えると、Youtubeをはじめ動画コンテンツが若年層は強い・・っていうのが、今年は特に如実に出たような結果になった気がしますね。

この傾向は、年間ランキングを集計する前から見えてたからさ。
ちょっと前に今年の紅白、ジャニーズを一掃という前にSnow Man、King & Princeの2組は出すべきでは? って書いたのはそういう理由からだったのよ。



・・・ということで、Adoは、アーティスト別ランクイン曲数が3位 トータル得点が 5位 と安定しているので、今晩の「レコード大賞」は堅いんじゃねぇのかなぁ・・とみる。

ハズレたらメンゴ。。。
昔やってた、「競馬」は、こんな感じでデータから攻めて、結構当たったんだけどなぁ。。もっとも いつも固い攻めになるんで倍率はつかなかったけど。。。。


NHK名盤ドキュメント「年下の男の子/キャンディーズ」


やっぱいいですね、NHKBS「名盤ドキュメント」。
2019年のY.M.O「ソリット・カテイト・サバイバー」以来6年ぶり復活。

キャンディーズの「年下の男の子」。
アイドル路線としては、太田裕美「心が風邪をひいた日」以来ということになるか
10月の本放送も録画しながら見たけども、昨日の再放送もまた見ちゃいましたわ。






バラエティ目線ではなく、音楽的にちゃんと分析してくれるところがいいんだよね。

今回は、レコーディングディレクター 松崎澄夫氏、 キャンディーズチーフマネージャーだった、篠崎重氏、 キャンディーズの主だった楽曲でギターをプレイしていた水谷公生氏が、スタジオに集結。

主に、現ハワイ在住の作曲家・穂口雄右 の作曲エピソードを聴きながら番組が進行。

それにしても、「年下の男の子」、下敷きはレイチャールズの「Hallelujah I Love Her So」だという曲だったのか。。。 これは初めて知ったわ。




確かに聴き比べると、そっくりですわ。
番組でも分析していたように、ジャズっぽい要素は感じていたけどもブルーノートスケールを取り入れた・・云々というのは、作った穂口氏本人から言われてみなきゃわかんないですしね

・・・と同時に作曲の穂口氏が作ったキャンディーズの一連の曲は、きちんとした音楽的な裏付けがあったうえで作られていることが分かりましたね。やっぱり音楽的にキチンとしてたんですね、キャンディーズって。

今回の番組でも言及されていましたが、やっぱり、松崎澄夫(V)、水谷公生(G)、穂口雄右(Key) という 元G.Sのアウトキャストのメンバーが音楽的なブレーンだったのが大きかったですね。




少し前、いつだったか、今「アウトキャスト」に興味がある・・云々・・とFacebookに書いたことがあったんだけども、やっぱり、「ゲーノー」的なG.Sとは違ったようですね。

なお、前にも書いたように同じくアウトキャストのメンバーだった藤田浩一(G)は、のちに「トライアングル」というプロダクションを立ち上げ、杉山清貴&オメガトライブ、菊池桃子などを輩出する。。。
・・・と、やっぱ、音楽的に優れたものを持ってたんだよねアウトキャストって。

今回の番組を見て、やっぱり、少し漁りたくなりましたわ。(・・・っつか、少し前にTSUTAYAでG.S版「青盤・赤盤」というCDを借りて、何曲かアウトキャストの曲もリッピングしたんだけども。。。)

穂口雄右氏、少し前にJASRACの管理体制に反旗を示して、自ら作曲したキャンディーズの一連の曲の著作権は「自主管理にする」・・・とJASRACへの信託管理を切り上げたりして、めんどくせえ人だな・・・っていう印象もあったんだけども、今回の番組を見る限り気さくな方ですね。
なるほど黒澤進氏著「60年代ロックのすべて」での穂口雄右氏へのインタビューの通りの方で、ほっとしましたわ。

ただ、やはり音楽に対する情熱は凄いな・・と。 いや、穂口氏だけでなく、松崎氏、水谷氏も含め、キャンディーズプロジェクトに関わった方々の音楽に対する情熱がすごい。

ワタシねぇ、以前から、ピンク・レディーよりキャンディーズ派だったのよ・・・言い続けてきたけども、キャンディーズの方が好きだったワケが、よくわかりましたわ。
ワタシゃ、いかにアイドルと言っても、「踊れる」っていうビジュアルよりも、やっぱり音楽的な方がヒトたちのほうが好きだったのよ。 音楽的にきちんとした裏付けがないどダメなのよ。子供の頃から。。

今VTRを見ると、スーちゃんの大根足は、今のアイドルにはいないよなぁ・・・なんて思えるけども、逆に言えば、キャンディーズ程、コーラスが取れるアイドルもいないよなあ。

あ、そうそう、今VTRを見てて、気が付いたのは、The Three Degrees。
キャンディーズのコーラスの響きって「The Three Degrees」っぽいんだよね。それがあの時代〜70年代〜っていう空気にはマッチしていたんだと思う。

70年代中盤、個人的には幼稚園〜小学校入学のころで、まだまだ物心がついていない頃だったけども、The Three Degreesって好きだった(みたい)。

大人になって改めて「天使のささやき」を聴いたときは、めちゃくちゃ懐かしい気分になった。
恐らく、ヒット当時も物心がついていないなりに、どこかで聴いてたんだと思うな。

まあ、父親があの手の「洋物」音楽が好きで、いつもカーステから流れていたから。
子供の耳は敏感ですからね。似たような響きには敏感に反応したんだろうね。

恐らく、個人的にキャンディーズが好きになったのは、そういうところからだと思う。
「ベストテン」を見て能動的にヒット曲を聴くようになるよりも前の話だからね。


70年代以降、今に至るまであまたなアイドルが登場してきましたが、今に至るまでビジュアル最優先っていう傾向は変わらない。
たしかに「歌える」アイドルは増えては来ている。それでも、「音楽的に素敵」なアイドルは、まだまだ少ないのも事実なわけで。

そのあたりが、個人的にアイドルには、今一つ触手が伸びないところなんだろうな・・と
ってことが確信できたってことで、収穫がある番組でした。

ちなみに、ワタシゃ スーちゃん派でした。。。





それにしても 「春一番」のイントロのギターフレーズは、ペンタトニックス。ただし、ジャズのそれではなく美空ひばりの「りんご追分」と言いきる マーティ・フリードマンの分析力はさすがですね。

実際にギタープレイしていた水谷公生氏も、「自分の音楽のルーツは、三橋美智也の「リンゴ村から」。もしかしたら、それがここに出てきているかもしれない」と納得されていましたね〜。
ちなみにあのフレーズは、作曲、アレンジの穂口氏の書き譜による指定ではなく、アドリブだったとのことで、↑の水谷氏の証言になるんですが。。。

そんじゃ、完全に和風な「歌謡曲」なのかといえば、下の方でクラビネットが鳴っていたりして節操がない。 その辺が、アメリカ人であるマーティ・フリードマンには、「なんじゃこりゃ!?」と痺れるところのようですね






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